JPS61253634A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS61253634A
JPS61253634A JP60094749A JP9474985A JPS61253634A JP S61253634 A JPS61253634 A JP S61253634A JP 60094749 A JP60094749 A JP 60094749A JP 9474985 A JP9474985 A JP 9474985A JP S61253634 A JPS61253634 A JP S61253634A
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JP
Japan
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group
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magnetic recording
fluorine
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JP60094749A
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Osamu Saito
治 斎藤
Kenji Sumiya
角谷 賢二
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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    • Y10T428/31544Addition polymer is perhalogenated

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気テープ、磁気ディスク、磁気カードなど
の磁気記録媒体に、関する。
〔従来の技術] 非磁性支持体上に高保磁力を有する金属もし、くは金属
酸化物単独の薄膜からなる磁性層を設けた磁気記録媒体
は、一般に磁性塗料を塗布乾燥して形成した磁性層つま
り磁性塗膜を設けたものに比較して、高密度記録特性に
優れる反面、磁性層表面が極めて平坦で摩擦係数が大き
いため、記録再生時の磁気ヘッドやガイド部分との摺接
によって摩耗や損傷を受けやす(、かつ走行安定性が悪
く出力変動の増大を招くという難点があった。
また磁性塗料を塗布乾燥して形成した磁性層を備える磁
気記録媒体においても、近年の高密度記録化に伴って磁
性層を薄くしかつ表面平滑性を高めてとくに短波長特性
を向上させる傾向にあることから、やはり磁性層の耐摩
耗性を改善することが要望されている。
そこで従来より、磁性層表面に種々の潤滑剤を被着させ
て潤滑性のよい保護被膜層を形成したり、あるいは塗料
塗膜型の磁性層ではその内部に種々の潤滑剤を含有させ
ることにより、磁性層表面の摩擦係数を低減して耐摩耗
性、耐久性および走行安定性を改善する試みがなされて
いる。そしてこれら潤滑剤の中でもパーフロロアルキル
ポリエーテル、テトラフロロエチレンテロマー、トリフ
ルオルクロルエチレン樹脂などのフッ素系潤滑剤がとく
に有効なものとして報告されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来のフッ素系潤滑剤は磁性層表面
との相互作用が低いため、使用中に磁性層表面から離脱
しやすく、潤滑効果が充分に発揮されに(いことが多く
、また磁気ヘッドに対して高速で摺動する条件下では潤
滑剤自体の粘性抵抗が増大して走行安定性が悪くなり、
出力変動が大きくなるという問題点があった。さらに従
来のフッ素系潤滑剤をとくに金属または金属酸化物単独
の薄膜からなる磁性層表面に被着した磁気テープでは、
磁性層表面とこれが摺接する磁気ヘッドやガイド部の表
面とがともに超平滑であるとき、両者の接触界面で張り
付きを生じてテープが停止してしまう場合があった。
[問題点を解決するための手段] この発明者らは、上記状況に鑑みて鋭意検討を重ねた結
果、特定の固形フッ素化合物を含むフッ素系潤滑剤を磁
性層の表面または内部に存在させたとき、前記従来のフ
ッ素系潤滑剤の問題点が解消され、しかも上記固形フッ
素化合物の特異作用によって従来では得られなかった高
い潤滑性が発揮され、非常に優れた耐摩耗性、耐久性お
よび走行安定性が実現されることを知り、この発明をな
すに至った。
すなわち、この発明は、非磁性支持体上に形成された磁
性層の表面または内部につぎの一般式(I)。
(ID ; Cn F 2a (−X % Y          
”・(D[CnF2n+X)HO+7P刊Z)a−1−
(n)II (式中、Xはフッ素原子を含まない二価の基、Yは親水
基もしくは末端炭素−炭素二重結合を少なくとも含む一
価の基、Zは水素または金属原子、nは3以上の整数、
mは0または1、lは2または3である) の少なくとも一方で表わされる固形フッ素化合物を含む
フッ素系潤滑剤を存在させてなる磁気記録媒体に係る。
〔発明の構成・作用〕
この発明において使用するフッ素系潤滑剤に含まれる前
記一般式(I) 、 (II)の固形フッ素化合物は、
この発明者らの推察によれば、分子末端に親水基もしく
は炭素−炭素二重結合を備えるものであるため、これら
分子末端部の相互作用によって分子間の親和性が良好で
あることから集合体を形成しやすく、また一方ではこれ
ら分子末端部が磁性層表面に吸着配向したり、あるいは
磁性層内に埋没することにより磁性層表面に離脱しにく
い形で緻密な潤滑性薄膜を形成しゃすいという、2つの
特徴点を有している。
すなわち、これら2つの特徴により、上記フッ素系潤滑
剤を磁性層の表面もしくは内部に存在させたとき、上記
固形フッ素化合物の一部の分子が磁性層表面に安定した
状態で定着して潤滑性薄膜層を形成し、かつ他の分子が
この潤滑性薄膜層上で多数の集合体としてボールベアリ
ングのボールに似た挙動を示す結果、従来、の潤滑剤で
は得られない極めて優れた潤滑効果が発揮される。そし
てまた上記薄膜層と池数の集合体との相互の親和性が高
いことから、集合体自体も磁性層表面から離脱しにくく
、しかも磁気ヘッドに対して高速で摺動する条件下にお
いても上記ボールベアリングのボールに似た挙動を示す
ために潤滑剤自体の粘性抵抗が増大することは少なく、
磁性層表面とこれに対する摺接面が共に超平滑であって
も貼り付きを生じる惧れはなく、走行安定性は良好に維
持される。
前記一般式(I) 、 (IDで示される固形フッ素化
合物は、常温(20℃)下で流動性を示さないもの、つ
まり常温下で固体状ないし半固体状を示すものである。
これら式中のXの好適な例としてはアルキレン基、アル
キレンオキサイド基ないしポリアルキレンオキサイド基
およびっぎの式;%式%(2 (R,は水素またはアルキル基、R2はアルキレン基、
アルキレンオキサイド基またはポリアルキレンオキサイ
ド基、kは0または1である) で表わされる基が挙げられる。
これらの中でも、Xがアルキレン基であるときは炭素数
40以下のものが、アルキレンオキサイド基ないしポリ
アルキレンオキサイド基であるときは炭素数2〜4のア
ルキレンオキサイドかその付加物の合計炭素数が80以
下のものが、さらに上記式で表わされる基であるときは
、式中R1のアルキル基の炭素数が19以下のものが、
R2のアルキレン基の炭素数が20以下のものがsR2
の7/I/キレンオキサイド基の炭素数が2〜4でその
付加物の合計炭素数が40以下のものが、それぞれ好ま
しく用いられる。
また、前記一般式(I)におけるYの好適な例としては
、水酸基、カルボキシル基、りん酸基、スルホン酸基、
これら基の金属塩、これら基ないし金属塩を含む一価の
有機基から選ばれる親水基、もしくはつぎの式; (R6は水素またはメチル基) で表わされる末端炭素−炭素二重結合を有する一価の有
機基つまり(メタ)アクリロイルオキシ基が挙げられる
なお、この明細書においてりん酸基とは一〇P(IO)
(OH)2、スルホン酸基とは−OS (IO)2(O
H)として表わされるものをいう。これらの基またはカ
ルボキシル基や水酸基の金属塩としては通常Na、にな
どのアルカリ金属塩が好適であるが、アルカリ土類金属
、Fe%Co、Ni1Crなどの他の金属塩であっても
差し支えない。
またこれらの基ないし金属塩を含む一価の有機基の好適
な例としては、 o + R3o 5 H(R3は炭素
数が通常2〜4のアルキレン基、jは1以上の整数)で
表わされる基およびその前記金属塩、と(にjカ月〜2
0であるもの、つぎの式;%式% τR4とR7は、いずれか一方が水素で他方がメチル基
、もしくは両方が水素である) で表わされる基およびその前記金属塩などが挙げられる
さらに前記一般式(I) 、 (IOにおけるCnF2
n成分のnはと(に3〜23であるものが好適である。
ここで、前記一般式(I) 、 (IDで表わされる固
形フッ素化合物としては、X成分を含まないものであっ
てもよいが、CnF2nのフッ化炭索鎖が分子構造上で
比較的に剛直であるため、このCnF釦と一般式(I)
におけるY成分または一般式(IDにおけるリン酸成分
との間にX成分が存在することにより、分子の屈曲性が
付与されて潤滑性がより良好となる。
なお、Xが前記の式; %式%( であるものは、温湿度の影響が少ない点ならびに摩擦係
数低減効果の面でとくに優れる。
一方、前記一般式(I)におけるY成分および一般式(
n)におけるリン酸成分は、既述の如く分子相互の親和
性と磁性層表面に対する定着性に寄与するが、これらの
種類によって磁気記録媒体の種類や使用条件に対応して
さらに好結果をもたらすものがある。たとえば、Yが水
酸基またはその金属塩、末端炭素−炭素二重結合を含む
一価の有機基であるものは、常温常温下での摩擦係数低
減効果ならびに8ミリビデオデツキでのジッター特性が
とくに優れる。またYがりん酸基またはその金属塩であ
るものは、高温高湿下での摩擦係数低減効果がと(に優
れ、かつ強磁性金属薄膜からなる磁性層に対して良好な
防錆、効果を発揮する。さらにYが末端炭素−炭素二重
結合を含む一価の有機基であるものは、電子線照射にて
重合して高分子化するため、これを磁性層表面に存在さ
せた状態で上記照射を行うことにより、磁性層表面に強
固な潤滑性保護被膜が良好な密着状態で形成される。
この発明において使用するフッ素系潤滑剤としては、前
記一般式(I) 、 (IDで示される固形フッ素化合
物単独からなるものであってもよいが、これと共に穏々
の液状フッ素化合物、つまり常温(20°C)下で流動
性を示すフッ素化合物を併用したものでもよい。
すなわち、上記固形フッ素化合物と液状フッ素化合物と
の併用により、前記した固形フッ素化合物によるボール
ベアリングのボールに似た特異な潤滑作用がさらに良好
に活かされ、磁気記録媒体の潤滑性、耐久性、走行安定
性がより一層高度に向上し、電磁変換特性の向上やドロ
ップアウトの低減などの高密度記録化に必要な特性も改
善される。
このような液状フッ素化合物としては、種々のものを使
用できるが、と(に好適な具体例としてつぎの一般式(
2)、(IV); A−CF、O(−CF2−CF、−0六÷CF、→ヤC
F、−A  ・・・J)(式中、Aはフッ素原子、水酸
基、カルボキシル基、りん酸基、スルホ、ン酸基、イン
シアネート基、これら基の金属塩、これら基ないし金属
塩を含む一価の有機基、末端炭素−炭素二重結合を含む
一価の有機基であり、分子両末端のAは同一であっても
異なっていてもよい。iは10〜100の整数、qは5
〜50の整数、rは10〜20Ωの整数である) の少なくとも一方で表わされるものが挙げられる。
上記式中のAにおける水酸基、カルボキシル基、りん酸
基およびスルホン酸基の金属塩としては、前記一般式(
I) 、 (IDの固形フッ素化合物におけるYの場合
と同様の金属塩が挙げられる。またこれらの基ないし金
属塩を含む一価の有機基および末端炭素−炭素二重結合
を含む一価の有機基としても上記Yの場合と同様の前記
有機基が挙げられるほか、前者の一価の有機基の他の例
として、次式;(式中、Sは1〜20)で表わされる基
およびその金属塩を挙げることができる。
このような液状フッ素化合物を前記一般式(I)。
物の割合が少なすぎると前記した特異な潤滑作用が発揮
されず、この発明の特徴が損なわれ、また逆に液状フッ
素化合物の割合が少なすぎるとその添加効果が実質的に
認められなくなる。
この発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上に形成され
た磁性層が強磁性金属ないし金属酸化物単独の薄膜から
なるもの、ならびに磁性粉と結合剤を含む塗膜からなる
もののいずれであってもよい。ただし、この発明の適用
効果は磁性層が前者の磁性薄膜からなるものにおいてと
くに顕著に発揮される。
前者の磁性薄膜を構成する強磁性金属および金属酸化物
としては、従来より知られるものをいずれも使用可能で
あり、たとえばFe 、Co 、Ni 、 Crおよび
これらの合金、これら金属を主体として他の金属ないし
非金属元素を含む合金、およびこれらの酸化物が挙げら
れる。
このような磁性薄膜からなる磁性層を形成するには、常
法に準じて行えばよく、ポリエステルフィルムなどの非
磁性支持体上に上記強磁性金属または金属酸化物を真空
蒸着、イオンブレーティング、スパッタリング、メッキ
などの適宜の手段で被着させればよい。このような磁性
薄膜の厚みは0、0 O5〜0.5p程度が好適である
なお、このような磁性薄膜からなる磁性層においては、
表面保護を目的として種々の被膜層を形成したものであ
っても差し支えない。このような保護被膜層としては、
たとえば磁性層表面を強制的に酸化して形成される酸化
物層、Ti、Biなどの高硬度の金属もしくはこれらの
酸化物からなる層、真空蒸着、スパッタリング、プラズ
マ重合法などで形成した無機物または有機物からなる薄
膜層などが挙げられる。またこれら表面保護被膜層は上
記各層の単独層以外に2種以上の複合層としてもよい。
一方、磁性層が磁性塗膜からなる場合の磁性粉としては
、T−Fe203、F e30いこれらの中間的酸化物
、Co含有T−Fe、03、Co含有Fe3O4、Cr
O2、Ba、Sr、Pbフェライトの如き酸化物磁性粉
、Fe。
Co、Ni、これらの合金、これらと他の金属あるいは
少量の非金属元素を含む合金の如き金属磁性粉が挙げら
れる。また結合剤としては、塩化ビニル−酢酸ビニル系
共重合体、繊維素系樹脂、ポリウレタン、ポリエステル
系樹脂、ポリビニルブチラール、エポキシ樹脂、ポリオ
ール、架橋剤としてのポリイソシアネート化合物など、
従来より知られるものをいずれも使用可能である。
そしてこのような磁性塗膜からなる磁性層を形成するに
は、従来と同様にして行えばよく、たとえば上記磁性粉
および結合剤と必要に応じて各種添加剤とを含む磁性塗
料を調製し、これをポリエステルフィルムなどの非磁性
支持体上に塗布乾燥すればよい。なお、このような磁性
層の厚みは0゜1〜20μ程度が好適である。また上記
の必要に応じて使用する各種添加剤としては、たとえば
研磨剤、分散剤、帯電防止剤などが挙げられる。
この発明において、磁性層表面もしくは内部に前述した
フッ素系潤滑剤を存在させる手段としては、種々の方法
を採用可能であり、たとえばつぎの方法が挙げられる。
すなわち、前記一般式(I) 、 (II)で示される
固形フッ素化合物またはこれと液状フッ素化合物を、フ
ッ素系溶剤もしくはこれとアルコール類、エステル類、
ケトン類などの他の溶剤との混合物に溶解し、この溶液
を磁性層表面に塗布または噴霧するか、あるいは逆に上
記溶液中に磁性層を浸漬して、磁性層表面に潤滑性保護
層を形成する方法がその一つである。
また他の方法の一つとして、前記磁性層を減圧雰囲気内
に置き、フッ素系潤滑剤を気体状態で磁性層表面に接触
させて潤滑性保護層を形成する方法がある。
さらに他の方法として、磁気記録媒体が磁気テープなど
である場合、磁性層とは反対の非磁性支持体表面にバッ
クコート層を形成し、このバックコート層中に前記フッ
素化合物を含有させるか、もしくはバックコート層自体
をフッ素系潤滑剤にて形成し、作製した磁気記録媒体を
重ね合わせる(磁気テープでは巻回する)ことにより、
磁性層表面とバックコート層表面とを接触させ、バンク
コート層から浸出するまたは層を構成するフッ素化合物
を磁性層表面に転移被着させて潤滑性保護層を形成する
方法がある。また磁気記録媒体が磁気ディスクであって
これをジャケットに装填してフロッピーディスクとする
ものにおいては、上記ジャケットの内面に設けられる不
織布などからなるライナーに前記フッ素化合物の溶液を
含浸させ、このライナーからこれに接触する磁性層表面
に転移付着させるようにしてもよい。
上述のように磁性層表面に潤滑性保護層を設ける場合は
、磁性層表面におけるフッ素系潤滑剤の量が2〜200
〜/rrf程度となるようにするのがよい。
一方、磁性層が磁性塗料の塗布乾燥にて形成される磁性
塗膜である場合は、上述の方法のほか、上記磁性塗料中
にフッ素化合物を配合することにより、磁性層の内部に
フッ素系潤滑剤を含有させることができる。そしてこの
ように磁性層内に含まれたフッ素系潤滑剤は徐々に磁性
層表面に浸出して既述の如きこの発明特有の優れた潤滑
効果を発揮する。
このように磁性層内に含有させる場合のフッ素系潤滑剤
の使用量は、磁性粉100重量部番ζ対して0.2〜2
0重量部程度が好適である。
なお、磁性層が強磁性金属薄膜からなるものにおいては
、その酸化腐蝕を防止するために磁性層表面に上述した
フッ素系潤滑剤と共に防錆剤成分を存在させてもよい。
このような防錆剤成分としては、種々のものを使用可能
であるが、この発明で使用するフッ素系潤滑剤との組み
合わせにおいてとくにベンゾトリアゾールおよびその誘
導体が優れた防錆能を発揮するものとして挙げられる。
そしてこのベンゾトリアゾールおよびその誘導体の使用
量としては、磁性層表面に対して2〜200my/rr
f程度が好適である。
〔発明の効果1 この発明に係る磁気記録媒体は、磁性層の表面または内
部に特定の固形フッ素化合物を含むフッ素系潤滑剤が存
在するものであり、この固形フッ素化合物が磁性層表面
に対して強い親和性を有して離脱しにくく、かつこの固
形フッ素化合物の分子間の親和性も良好で集合体を形成
しやすく、磁性層表面においてボールベアリングのボー
ルに似た特異な優れた潤滑作用を発揮し、また高速摺動
条件下でも粘性抵抗の増大が少ないことから、従来では
得られなかった高い耐摩耗性、耐久性、走行安定性を示
し、良好な電磁変換特性を具備する。
〔実施例〕
以下、この発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
なお、以下において部とあるのは重量部を意味する。
実施例1 厚さ11μのポリエステルフィルムからなる非磁性支持
体に常法に準じて表面処理(Arガス。
ボンバード処理)を岸したのち、これを真空蒸着装置内
に装填し、酸素圧5 X 10  Torrの残留ガス
圧の下で上記支持体の表面にコバルトを真空蒸着して厚
さ0.1pの強磁性金属薄膜からなる磁性層を形成した
。ついで、この磁性層表面に、前記一般式(I)におい
てnが8、mが1、Xが炭素数1のアルキレン基つまり
メチレン基、Yがカルボキシル基である固形フッ素化合
物2部をトリクロロトリフルオロエタン98部に溶解し
てなるフッ素系潤滑剤溶液を不揮発分が100■/rr
fとなるように塗布、乾燥したのち、所定の幅に裁断し
て磁気テープを作製した。
実施例2 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが8、mが1、Xが次式; %式% で表わされる基、Yがりん酸基である固形フッ素化合物
2部を、トリクロロトリフルオロエタン98部に溶解し
た溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気テー
プを作製した。
実施例3 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが10、mが1、Xがエチレン基、Yがスルホン酸ナ
トリウムである固形フッ素化合物1.6部と、前記一般
式(至)において一方のAがフッ素原子、他方のAがカ
ルボキシル基、iが30である液状フッ素化合物0.4
部とを、トリクロロトリフルオロエタン98部に溶解し
た溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気テー
プを作製した。
実施例4 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(■)において
nが主として14、mが1、Xがエチレン基、Yが一〇
(−CH2CH20¥Hである固形フッ素化合物1部と
、前記一般式a〕において2個のAがフッ素原子、qが
60、rが120である液状フッ素化合物1部とを、ト
リクロロトリフルオロエタン98部に溶解した溶液を用
いた以外は、実施例1と同様にして磁気テープを作製し
た。
実施例5 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが主として12、mが1、Xがエチレン基、Yが次式
; %式% で表わされる基である固形フッ素化合物1.2部と、前
記一般式(lv)において2個のAがフッ素原子、qが
12、rが24である液状フッ素化合物0.8部とを、
トリクロロトリフルオロエタン98部に溶解した溶液を
用いた以外は、実施例1と同様にして磁気テープを作製
した。
実施例6 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが主として12、mが0、Yがアクリロイルオキシ基
である固形フッ素化合物1.6部と、前記一般式(HD
において2個のAがフッ素原子、iが20である液状フ
ッ素化合物0.4部とを、トリクロロトリフルオロエタ
ン98部に溶解した溶液を用いた以外は、実施例1と同
様にして磁気テープを作製した。
実施例7 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが平均12、mが1、Xが炭素数2のアルキレン基、
Yが水酸基である固形フッ素化合物1部と、前記一般式
(I[Dにおいて2個のAがフッ素原子、iが70であ
る液状フッ素化合物1部とを、トリクロロトリフルオロ
エタン49部およびイソプロピルアルコール49部から
なる混合溶剤に溶解して得られた溶液を用いた以外は実
施例1と同様にして磁気テープを作製した。
実施例8 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが平均14、mが1、Xが炭素数2のアルキレン基、
Yがアクリロイルオキシ基である固形フッ素化合物1部
と、前記一般式(IV)において2個のAがフッ素原子
、qが13、rが23である液状フッ素化合物1部とを
トリクロロトリフルオロエタン98部に溶解した溶液を
用いた以外は、実施例1七同様にして磁気テープを作製
した。
実施例9 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式CI)において
nが8、mが1、Xがつぎの式; −5O2−N−C2H40− C3H。
で表わされる基、Yがりん酸基である固形フッ素化合物
1部と、前記一般式(5)において2個のAがフッ素原
子、qが13、rが23である液状フッ素化合物1部と
をトリクロロトリフルオロエタン98部に溶解した溶液
を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気テープを作
製した。
実施例10 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが8、mが1、Xが炭素数1のアルキレン基、Yがカ
ルボキシル基である固形フッ素化合物1部と、前記一般
式(2)においてAの一方がフッ素原子で他方がカルボ
キシル基、iが50である液状フッ素化合物1部とをト
リクロロトリフルオロエタン98部に溶解した溶液を用
いた以外は、実施例1と同様にして磁気テープを作製し
た。
実施例11 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが平均14、mが1、Xが炭素数2のアルキレン基、
Yがアクリロイルオキシ基である固形フッ素化合物1.
4部と、前記一般式(IT)においてAの一方がフッ素
原子で他方がカルボキシル基、qが30、rが60であ
る液状フッ素化合物0.6部とをトリクロロトリフロロ
エタン98部に溶解シた溶液を用いた以外は、実施例1
と同様にして磁気テープを作製した。
実施例12 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが平均10、mが1、xが炭素数2のアルキレンオキ
サイド基、Yがりん酸基である固形フッ素化合物0.6
部と、前記一般式(IV)においてAの一方がフッ素原
子で他方が次式; で表わされる基である液状フッ素化合物1.4部とをト
リクロロトリフルオロエタン98部に溶解した溶液を用
いた以外は、実施例1と同様にして磁気テープを作製し
た。
実施例13 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが平均16、mが1.Xが炭素数2のアルキレン基、
Yがアクリロイルオキシ基である固形フッ素化合物0.
7部と、前記一般式(I)においてnが8、mが1、X
が次式; %式% で表わされる基、Yがりん酸基である固形フッ素化合物
0.7部と、前記一般式(IV)において2個のAがフ
ッ素原子、qが20、rが40である液状フッ素化合物
0.7部とをトリクロロトリフロロエタン97.9部に
溶解した溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして磁
気テープを作製した。
実施例14 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが平均12、mが1、Xが次式;%式% で表わされる基、Yがアクリロイルオキシ基である固形
フッ素化合物1部と、前記一般式(N)において2個の
Aがフッ素原子、qが30.rが60である液状フッ素
化合物1部とを、トリクロロトリフルオロエタン98部
に溶解した溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして
磁気テープを作製した。
実施例15 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが主として12、mが1.Xがエチレン基、Yが一〇
 P(=0) (ON a)zである固形フッ素化合物
1.6部と、前記一般式GV)において2個のAがフッ
素原子、qが30、rが60である液状フッ素化合物0
.4部とを、トリクロロトリフルオロエタン98部に溶
解した溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気
テープを作製した。
実施例16 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(Eにおいてl
が2、nが主として10、mが1、Xがエチレン基、Z
が水素原子である固形フッ素化合物1.6部と、一般式
(I[Dにおいて2個のAがフッ素原子、iが30であ
る液状フッ素化合物0.4部とを、トリクロロトリフル
オロエタン98部に溶解した溶液を用いた以外は、実施
例1と同様にして磁気テープを作製した。
実施例17 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(IDにおいて
lが3、nが主として12、mが1、Xが次式; %式% で表わされる基である固形フッ素化合物1部と、一般式
(■)において2個のAがフッ素原子、qが30゜rが
60である液状フッ素化合物1部とを、トリクロロトリ
フルオロエタン98部に溶解した溶液を用いた以外は、
実施例1と同様にして磁気テープを作製した。
実施例18 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(I)において
nが平均10、mが1、Xがエチレン基、Yがアクリロ
イルオキシ基である固形フッ素化合物1部と、一般式(
壇において2個のAがフッ素原子、qが30、rが60
である液状フッ素化合物1部とを、トリクロロトリフル
オロエタン98部に溶解した溶液を用い、かつこの溶液
の塗布乾燥後に6Mradの電子線を2秒間照射した以
外は、実施例1と同様にして磁気テープを作製した。
実施例19 実施例7と同様のフッ素系潤滑剤溶液にベンゾトリアゾ
ール0.5部を添加した溶液を用い、これを実施例1と
同様の磁性層表面に不揮発分が50〜/−となるように
塗布、乾燥したのち、所定の幅に裁断して磁気テープを
作製した。
実施例20 実施例1と同様の磁性層表面に酸素雰囲気中での強制酸
化によって酸化物層を形成したのち、この表面を流量5
00me/分、圧力0.5Torrのテトラフルオロエ
チレンモノマーからなるガスの気流中で5分間プラズマ
処理することにより磁性層表面にテトラフルオロエチレ
ンのプラズマ重合膜を形成した。さらにこのプラズマ重
合膜上に、前記一般式(I)においてnが平均12、m
が1、Xが炭素数2のアルキレン基、Yが水酸基である
固形フッ素化合物1.4部と、前記一般式(III)に
おける2個のAの一方が水素原子で他方がカルボキシル
基、iが80である液状フッ素化合物0.6部とをトリ
クロロトリフロロエタン98部に溶解したフッ素系潤滑
剤溶液を不揮発分が80〜/m’となるように塗布、乾
燥したのち、所定の幅に裁断して磁気テープを作製した
実施例21 実施例1と同様にして磁性層を形成した支持体の裏面に
、前記一般式(I)においてnが平均10゜mが1、X
が炭素数2のアルキレン基、Yがメタクリロイルオキシ
基である固形フッ素化合物2.8部と、前記一般式(I
V)において2個のAの一方がフッ素原子で他方がカル
ボキシル基、qが100、rが200である液状フッ素
化合物1.2部と、水酸基含有塩化ビニル−酢酸ビニル
系共重合体(米国UCC社製の商品名ビニライ)VAG
H)50部、ZnO粉末(平均粒子径0.2/”)75
部と、メチルエチルケトン650部およびn−へブタン
300部からなるバックコート用塗料を乾燥後の厚みが
2μとなるように塗布、乾燥してバックコート層を形成
したのち、所定の幅に裁断して磁気テープを作製した。
実施例22 Fe粉末(平均長軸径Q、 3 )an、平均軸比10
、窒素吸着法による比表面積50rrf/y>98部、
カーボンブラック(平均粒子径30mfi)5部、ニト
ロセルロース(旭化成社製の6%)10部、ポリウレタ
ンエラストマー12部、メチルエチルケトン100部お
よびn−へブタン50部からなる磁性塗料を調製し、こ
の塗料を厚さ12μのポリエステルフィルムからなる非
磁性支持体上に乾燥後の厚さが4pとなるように塗布、
乾燥して磁性層を形成した。ついでこの磁性層の表面に
、前記一般式(I)においてnが平均12、mが1、X
が炭素数2のアルキレン基、Yが水酸基である固形フッ
素化合物1.2部と、前記一般式(IV)において2個
(7)Aの一方がフッ素原子で他方がカルボキシル基、
qが30、rが60である液状フッ素化合物0.8部と
を、トリクロロトリフロロエタン49部およびイソプロ
ピルアルコール49部からなる混合溶剤に溶解したフッ
素系潤滑剤溶液を不揮発分が60■/ゴとなるように塗
布、乾燥したのち、所定の幅に裁断して磁気テープを作
製した。
比較例1 フッ素系潤滑剤溶液として、テトラフルオロエチレンテ
ロマー2部をトリクロロトリフロロエタン98部に溶解
した溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気テ
ープを作製した。
比較例2 フッ素系潤滑剤溶液として、トリフルオルクロルエチレ
ン樹脂粉末2部をトリクロロトリフロロエタン98部に
溶解した溶液を用いた以外は、実施例20と同様にして
磁気テープを作製した。
比較例3 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(In)におい
て2個のAがフッ素原子、iが80である液状フッ素化
合物2部をトリクロロトリフロロエタン98部に溶解し
た溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして磁気テー
プを作製した。
比較例4 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(IT)におい
て2個のAがフッ素原子、qが60、rが120である
液状フッ素化合物2部をトリクロロトリフロロエタン9
8部に溶解した溶液を用いた以外は、実施例1と同様に
して磁気テープを作製した。
比較例5 フッ素系潤滑剤溶液として、前記一般式(ト)において
2個のAの一方がフッ素原子で他方がカルボキシル基、
qが30、rが60である液状フッ素化合物2部をトリ
クロロトリフロロエタン49部およびインプロピルアル
コール49部からなる混合溶剤に溶解した溶液を用いた
以外は、実施例22と同様にして磁気テープを作製した
以上の実施例および比較例にて得られた磁気テープにつ
いて、下記方法により磁性層の摩擦係数。
耐久性、ジッタを調べたところ、下表で示す結果を得た
〈摩擦係数〉 表面粗度0.25、外径4闘の円筒ピンに供試テープを
巻き角150で巻きつけ、荷重21yをかけた状態でテ
ープ送り速度1.4cm/秒で送り、これをテープの同
じ部分について100回繰り返し、100回目の摩擦係
数を求めた。
〈ジッタ〉 標準ビデオテープレコーダを用い、テープには6yのテ
ンションを加えた状態で、テープ速度1゜4cb ラーパー記号を記録再生したときのジッタ値をジッタメ
ータで読み取った。
〈耐久性〉 25℃、60%RHの条件下で、得られた磁気テープを
ヘッド荷重5y1走行速度0.048yn/秒で走行さ
せて再生し、出力が初期出力より3dB低下するまでの
走行回数を測定した。
上表の結果から明らかなように、この発明に係る磁気テ
ープは、磁性層表面の摩耗係数が小さく、耐久性が非常
に良好であると共に、ジッタの走行回数による劣化が少
なく走行安定性が良好であることが判る。これに対して
従来のフッ素系潤滑剤であるテトラフルオロエチレンテ
ロマー(比較例1)、トリフルオルクロルエチレン樹脂
(比較例2)、パーフロロアルキルポリエーテル(比較
例3〜5)を用いた磁気テープでは、摩擦係数、耐久性
、走行安定性のいずれかあるいは全てにおいて、この発
明に係る磁気テープに比較して大きく劣ることが判る。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に形成された磁性層の表面または
    内部につぎの一般式( I )、(II); CnF_2n−(X)−_mY・・・( I )▲数式、
    化学式、表等があります▼・・・(II) (式中、Xはフッ素原子を含まない二価の基、Yは親水
    基もしくは末端炭素−炭素二重結合を少なくとも含む一
    価の基、Zは水素または金属原子、nは3以上の整数、
    mは0または1、lは2または3である) の少なくとも一方で表わされる固形フッ素化合物を含む
    フッ素系潤滑剤を存在させてなる磁気記録媒体。
  2. (2)式中、Xがアルキレン基である特許請求の範囲第
    (1)項記載の磁気記録媒体。
  3. (3)式中、Xがアルキレンオキサイド基またはポリア
    ルキレンオキサイド基である特許請求の範囲第(1)項
    記載の磁気記録媒体。
  4. (4)式中、Xがつぎの式; ▲数式、化学式、表等があります▼ (R_1は水素またはアルキル基、R_2はアルキレン
    基、アルキレンオキサイド基またはポリアルキレンオキ
    サイド基、kは0または1である) で表わされる基である特許請求の範囲第(1)項記載の
    磁気記録媒体。
  5. (5)式中、Yが水酸基、カルボキシル基、りん酸基〔
    −OP(=O)(OH)_2〕、スルホン酸基〔−OS
    (=0)_2(OH)]、これら基の金属塩、またはこ
    れら基ないし金属塩を含む一価の有機基から選ばれる親
    水基である特許請求の範囲第(1)〜(4)項のいずれ
    かに記載の磁気記録媒体。
  6. (6)式中、Yが水酸基またはその金属塩である特許請
    求の範囲第(5)項記載の磁気記録媒体。
  7. (7)式中、Yがカルボキシル基またはその金属塩であ
    る特許請求の範囲第(5)項記載の磁気記録媒体。
  8. (8)式中、Yがりん酸基〔−OP(=O)(OH)_
    2〕またはその金属塩である特許請求の範囲第(5)項
    記載の磁気記録媒体。
  9. (9)式中、Yがスルホン酸基〔−OS(=O)_2(
    OH)〕またはその金属塩である特許請求の範囲第(5
    )項記載の磁気記録媒体。
  10. (10)式中、Yが−O−(R_3O)−_jH(R_
    3はアルキレン基、jは1以上の整数)で表わされる基
    またはその金属塩である特許請求の範囲第(5)項記載
    の磁気記録媒体。
  11. (11)式中、Yがつぎの式; ▲数式、化学式、表等があります▼ (R_4とR_5は、いずれか一方が水素で他方がメチ
    ル基、もしくは両方が水素である) で表わされる基またはその金属塩である特許請求の範囲
    第(5)項記載の磁気記録媒体。
  12. (12)式中、Yがつぎの式; ▲数式、化学式、表等があります▼ (R_6は水素またはメチル基) で表わされる末端炭素−炭素二重結合を有する基である
    特許請求の範囲第(1)〜(4)項のいずれかに記載の
    磁気記録媒体。
  13. (13)フッ素系潤滑剤が一般式( I )、(II)の少
    なくとも一方で表わされる固形フッ素化合物とともに液
    状フッ素化合物を含む特許請求の範囲第(1)〜(12
    )項のいずれかに記載の磁気記録媒体。
  14. (14)固形フッ素化合物と液状フッ素化合物との合計
    量中に占める液状フッ素化合物の割合が95重量%まで
    である特許請求の範囲第(13)項記載の磁気記録媒体
  15. (15)磁性層が強磁性金属薄膜からなり、その表面に
    フッ素系潤滑剤とともにベンゾトリアゾールまたはその
    誘導体が付着されてなる特許請求の範囲第(1)〜(1
    4)項のいずれかに記載の磁気記録媒体。
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