JPS61195672A

JPS61195672A - 可食シ−ト

Info

Publication number: JPS61195672A
Application number: JP60035598A
Authority: JP
Inventors: Hiromi Watanabe; 渡辺　寛美; Sueo Takahashi; 高橋　末男
Original assignee: Nippon Suisan Kaisha Ltd
Current assignee: Nissui Corp
Priority date: 1985-02-25
Filing date: 1985-02-25
Publication date: 1986-08-29
Also published as: JPS635070B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈発明の目的〉産業上の利用分野本発明は可食シートに係り、詳しくは、可食シートの加
工性を向上させ、広範囲な利用を可能とした可食シート
に係る。

従　　来　　の　　技　　術魚介類等の可食部の有効利用として可食部を凍結させて
成る凍結板を結合して連続帯状シートを製造し、このシ
ートを介して種々の食品を製造することが行なわれてい
る。

しかし、この連続帯状シートの製造は極めて人手がかか
り、煩雑であって、製造時に歩留りが低下し、コスト高
となるほか、薄いシートができず、その応用範囲が制約
されていた。

我々は、さきに特願昭５７−２２９１１５号、５７−２
２９１１６号、６０−２５２４号、６０−２６６３号の
各公報において、切削屑等の無駄が生じることなく連続
した極めて薄い帯状シートを容易、且つ自動的に形成で
きる製造方法を提案した。

すなわち、食品類の可食部を所望に応じて結着剤ならび
に調味料とともに成形し、凍結してなる円柱状若しくは
円筒状ブロック体を凍結し、一体化した後、このブロッ
ク体を回転させつつ、その円周面に沿って切削し帯状連
続シートを製造するものであって、これらの発明による
帯状連続シートは寿司、蒲鉾、竹輪等に応用し、新しい
タイプの食品を供給することができ、利用範囲は広いが
、極めて薄い帯状シートであるため、強度的に弱い（特
に解凍時）ので加工性が悪く、そのため利用範囲が限定
されていた。

発明が解決しようとする問題点本発明はこれらの問題を解決し、具体的には、食品シー
トの加工性を改良し、更に、広蛯囲の応用を可能とする
可食シートを提供するものである。

〈発明の構成〉問題点を解決するための手段ならびにその作用本発明は、可食性フィルムの片面若しくは両面に食品シ
ートを積閤させてなることを特徴とする。

以下、図面により説明する。

第１図は本発明による可食シートの一例を示す断面図、
第２図は本発明による可食シートの他の例を示す断面図
、第３図は本発明による可食シートの製造方法を示す一
例の製造工程図である。

第１図および第２図において符号１は食品類の凍結ブロ
ックから切削した帯状食品シート、また、符号２は澱粉
性フィルム（例オブラート）で代表される可食性フィル
ムである。

本発明による可食シートは次のようにして製造される。

すなわち、表面に食用油膜を形成させたポリシートの上
に可食性フィルム（例オブラート）を重ね、更に、その
上に食品シートを重ねて一体化することにより可食ウェ
ットシートが得られ、該可食ウェットシートを１００〜
１０５℃で乾熱乾燥し、必要に応じて熱ローラーにかけ
た慢、ポリシートを剥すことにより第１図に示す可食ド
ライシートが得られる。

また、表面に食用油膜を形成させたポリシート上に食品
シートを重ね、その上に可食性フィルムを重ね、更に、
その上に第２の食品シートを重ねて一体化することによ
り可食ウェットシートが得られ、該可食ウェットシーＩ
・を１００〜１０５℃で乾熱乾燥し、熱ローラーにかけ
た後、ポリシートを剥すことにより第２図に示す可食ド
ライシートが得られる。この際、ポリシートの上に食用
油膜を形成させるのは可食シーＩ・とポリシートの剥れ
を良くする為であるが、可食性フィルムと食品シートと
の間にも食用油膜を介在させると、両者の剥離性とは逆
に密着性が良好となり強度が一段と向上する。

本発明に使用される食品シートは前記製造方法によって
容易に製造できるが、食品材料としては魚肉、貝肉、い
が、たこ、えび、かに、魚卵等の魚介類、わかめ、こん
ぶ等の海藻類、野菜、食肉、卵等の農畜産類のうちの１
種若しくは２種以上の混合物の何れでも使用可能である
。

また、可食性フィルムとしては、食用フィルムは何れで
も使用できるが、通常は、澱粉性フィルム（例オブラー
ト）が好ましい。この澱粉性フィルムを食品シートに積
圓させると、食品シート単独ではばらけ易く扱いにくい
食品シートの強度を向上し、ウェットシートでも手で把
握可能な程度のシートとなり、また、乾熱乾燥時には食
品シートの収縮を防止するので加工性は大巾に向上する
。更に、澱粉性フィルムは油と接触すると、その強度は
一段と向上し水分と接しても破れないので一層有利とな
る。

また、食用油としては常温若しくは常温付近で液状の食
用油であれば何れでも良いが、食用油膜をポリフィルム
と可食性フィルムとの間に介在させることにより剥離性
を向上させる他、澱粉性フィルムの強度を向上し、また
、耐水性を向上する効果がある。

また、ポリシートはセロファン、プラスチックフィルム
、紙等、可食シートを一時的に強化し保持しつる無害フ
ィルムで１００〜１０５℃の乾燥に耐えるものであれば
何れでも使用できる。

以上のようにして製造された本発明による可食性シート
は次のような多くの特徴を有している。

すなわち、１）原料の食品シートは解凍時には極めて強度が弱く、
ポリシートに担持させた状態でしか扱うことができない
が、澱粉性フィルムと積閤した本発明ウェットシートは
容易に手で把持することができる程度の強度を有するの
で加工性は非常に向上する。また、ドライシートは乾燥
海苔と同程度の強度を持っている。

２）食品そのものの色彩を保持させることができる。ウ
ェットシートの場合は勿論のこと、ドライシートの場合
でも薄切シートのため短時間で乾燥され、生フィルムの
色彩が固定される。

３）各種食品を組合わせた閤状シートや混合シートが容
易に得られる。

以上の特徴をもつ本発明による可食シートは広範囲な応
用分野を持っているが、例えば、ウェットシートは寿司
種、竹輪、蒲鉾等のまきもの、しゆうまい、ぎようざ等
の包あん製品の皮等、また、ドライシートは珍味食品、
海苔様シート食品等に応用することができる。

実施例以下、実施例により更に説明する。

実施例１゜第３図に示した製造工程で紅鮭シートを製造した。表面
に食用油膜を形成させたセロファン上にオブラートフィ
ルムを積層し、更に、その上に紅鮭の凍結ブロック体か
ら切削した紅鮭シートを積層して得た積層シートをロー
ルにかけ一体化した後、１００〜１０５℃で１０分間乾
熱乾燥する。乾燥シートからセロファンを剥離した後、
再び１００〜１０５℃で５分間乾熱乾燥を行ない、熱ロ
ールにかけた後、原反ローラに巻きとった。

以上のようにして得られた紅鮭シートは乾燥海苔と同程
度の厚みおよび堅さを有する紅鮭色をしたシートで、こ
れを適当な大きさに切断することにより焼海苔と同様に
食したり、珍味食品として美味しく食べることができた
。

実施例２゜ししやも魚卵１００重量部に結合剤４重量部を混合し成
形凍結した凍結ブロック体から切削して得られた帯状魚
卵シートを実施例１と同様に処理し、魚卵ウェットシー
トおよびドライシートを得た。

このウェットシートは寿司種として、また、ドライシー
トは珍味食品として有用であり、極めて美味しく食べら
れた。

実施例３゜こんぶを成形凍結した凍結ブロック体から切削して得ら
れた帯状こんぶシートを実施例１と同様に処理しこんぶ
ドライシートを得た。

これを所望の大きさに切断することによって、シート食
品が得られ焼海苔と同様に美味しく食べられた。

〈発明の効果〉以上詳しく説明したように、本発明は可食性フィルムの
片面若しくは両面に食品シートを積層させてなる可食シ
ートであって、従来の可食シートは極めて強度が弱くポ
リシートで担持させた状態でしが取扱うことができなか
ったが、本発明による可食シートはウェットシートの状
態でも容易に手で把持することができる程度の強度を有
し、また、ドライシートは乾燥海苔と同程度の強度を持
っているので加工性は非常に向上した。また、原材料の
色彩をそのまま保持したシートが得られ、且つ、各種食
品を組合わせた１状シートや混合シートも容易に得られ
るので寿司種、竹輪、蒲鉾やしゆうまい、ぎようざ等の
包あん製品の皮、珍味食品等多方面への応用が可能とな
った。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による可食シートの一例を示す断面図、
第２図は本発明による可食シートの他の例を示す断面図
、第３図は本発明による可食シートのＩａＪ造方法を示
す一例の製造工程図である。符号１・・・・・・食品シート２・・・・・・可食性フィルム

Claims

【特許請求の範囲】

可食性フィルムの片面若しくは両面に食品シートを積層
させてなることを特徴とする可食シート。