JPH0644399Y2 - 層状食品 - Google Patents

層状食品

Info

Publication number
JPH0644399Y2
JPH0644399Y2 JP1987016214U JP1621487U JPH0644399Y2 JP H0644399 Y2 JPH0644399 Y2 JP H0644399Y2 JP 1987016214 U JP1987016214 U JP 1987016214U JP 1621487 U JP1621487 U JP 1621487U JP H0644399 Y2 JPH0644399 Y2 JP H0644399Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sheets
layered food
shaped
food
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987016214U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63163197U (ja
Inventor
千香子 保芦
Original Assignee
有限会社松兵衛
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社松兵衛 filed Critical 有限会社松兵衛
Priority to JP1987016214U priority Critical patent/JPH0644399Y2/ja
Publication of JPS63163197U publication Critical patent/JPS63163197U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0644399Y2 publication Critical patent/JPH0644399Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dairy Products (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Fish Paste Products (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、良好なテクスチャーを有し、かつ、調理加工
性に優れた層状食品に関する。
「従来技術およびその問題点」 従来、魚肉練製品、チーズ、小麦粉加工品、こんにゃく
等の食品は、ブロック状、棒状、シート状などの形状に
成形して製品化されている。また、その断面にうず巻き
状の模様を与え、意匠的効果を高めるために、シート状
の食品を丸めてロール状に保形することもなされてい
た。
しかしながら、ブロック状、棒状、ロール状などの食品
においては、肉厚がある程度厚いものとなるために、調
理に際して内部にまで熱が通りにくく、また、つゆなど
の調味液が長時間煮込んでも内部にまでは浸透せず、そ
の調理加工性は満足のゆくものではなかった。さらに、
これらのブロック状、棒状、ロール状などの食品におい
ては、内部が中実であるため、これを食した際に、比較
的硬くかつまた単調なテクスチャーを与えるものであっ
た。一方、シート状の食品は、肉厚を薄くすることによ
って、熱の通りやつゆの浸透などはある程度改善される
が、これを食した際に歯ごたえが少なく、もの足りない
テクスチャーを与えるものであった。
「考案の目的」 本考案の目的は、調理に際して内部への熱の通りおよび
味の浸透が良好で、良好なテクスチャーを有し、意匠的
にも優れた効果を有する層状食品を提供することにあ
る。
「考案の構成」 本考案の層状食品は、魚肉練製品、チーズ、小麦粉加工
品およびこんにゃくからなる群より選ばれたものを材質
とし、少なくとも一方の面に複数の凹凸を設け、肉薄部
の厚さをamm、肉厚部の厚さをbmmとしたとき、b−a=
1〜10mm、b=2〜20mmとなるようなシート状に成形
し、このシートを重なり合うように巻くかあるいは積層
し、シートの接触部を接合したことを特徴とする。
このように本考案の層状食品においては、シート状の食
品を重なり合わせて接合し、凹凸により内部に空隙を形
成したので、調理に際して、つゆなどの調味液が外表面
のみでなく、上記空隙を通り内部にまでよく浸透し、良
好な味付けがなされる。また、溶液および蒸気等の加熱
媒体も外表面のみでなく、内部にまでよく浸透するの
で、熱の通りもよくなる。このため、調理加工性が極め
て良好なものとなる。さらに、この層状食品を食した際
には、上記凹凸によって形成される空隙により、ある程
度の歯ごたえを与えつつも、硬すぎることはない、しか
も変化に富んだ良好なテクスチャーが得られる。さらに
また、このような層状食品は、その重なり部分におい
て、前記凹凸部により与えられる端縁部の線が美しい幾
何学模様を呈するので、その意匠的効果を極めて優れた
ものとなる。
本考案の層状食品において、シート状の食品に付される
凹凸部の形状は任意であり、例えば第2図に示すように
多数の平行なストライブ状の溝3を有するものでもよ
く、第4図に示すように中央部において閉塞された多数
の平行なストライプ状の溝3を有するものでもよく、第
5図に示すように多数の点状に突出した凸部5を有する
ものでよく、第6図に示すように両面に多数の平行なス
トライプ状の溝3を有するものでもよく、第7図に示す
ように基盤目状に配列された多数の凹部6を有するもの
であってもよい。このように、凹凸部の形状は、シート
状食品を重ね合わせた際に、内部に有効な空隙を形成で
きるものであれば特に限定されない。
この場合、第2図、第5図、第6図に示したシート状食
品においては、これを重ね合わせたときに、端縁から端
縁に至る貫通した通路が形成されるので、つゆなどの浸
透が良好になる。また、第4図に示したシート状食品に
おいては、これを重ね合わせたときに、端縁部において
開口され、中央部において閉塞された通路が形成される
が、この場合であってもつゆなどの浸透は良好となる。
さらに、第7図に示したシート状食品においては、これ
を重ね合わせたときに、内部の空隙が密閉される形とな
るが、この場合には、密閉された空気によるソフトな弾
力性を有するテクスチャーを効果的に得ることができ
る。
また、凹凸部の厚さは、例えば第2図に示すように、肉
薄部の厚さをamm、肉厚部の厚さをbmmとしたときに、b
−a=1〜10mmとなるようにする。上記b−aが1mm未
満では本考案の効果を充分に得ることができず、一方、
10mmを超えるとシート間の間隙が大きすぎて保形が困難
となる。また、肉厚部の厚さbは、2〜20mmの範囲とす
る。厚さbが2mm未満では食品の成形が困難となり、20m
mを超えると軽いテクスチャーが得られにくくなる。
また、本考案の層状食品において、シート状の食品を重
なり合うように保形した形状は、例えば第1図に示すよ
うにロール状に巻付ける場合には、凹凸部を設けた面が
内側となるように巻付けた形状であってもよく、また、
第3図に示すように単に複数枚のシートを重ね合わせた
形状であってもよい。なお、片面に凹凸部を設けたシー
ト状食品をロール状に巻付けてもよく、凹凸部を設けた
面が外側となるように巻付けてもよい。さらに、第2
図、第4図、第6図に示すように、シート状食品に多数
のストライプ状の溝3を形成した場合には、溝3の方向
が棒状体の軸方向となるように巻付けてもよく、あるい
は溝3の方向が棒状体の軸方向と直角になるように巻付
けてもよく、さらには溝3の方向が棒状体の軸方向に対
して斜めになるように巻付けてもよい。
本考案の層状食品において、食品としては種々のものが
適用可能であるが、例えばかまぼこ、はんぺん、魚肉ソ
ーセージなどの魚肉練製品や、チーズや、ぎょうざの皮
のような小麦粉加工品や、こんにゃくなどが好適であ
る。これらはいずれも公知の材料および製法によって調
製することができる。これらの食品を、表面に凹凸を有
するシート状に成形する方法としては、例えば表面に凹
凸を有するローラで圧延する方法などが採用できる。こ
の場合、魚肉練製品においては魚肉すり身に坐りを行な
った半固化状態、こんにゃくにおいてはこんにゃく糊に
アルカリを添加した半固化状態で圧延を行なうとよい。
さらに、これらの食品のシートを重ね合わせて接触部を
接合する方法としては、食品素材自体の有する接着性で
接合することもでき、あるいは加熱処理することにより
シートの重なり部における接触部を接着させて接合する
こともできる。
さらに、本考案の層状食品は、棒状の種物の外周に巻付
けるように、あるいは板状の種物を挾むようにして成形
してもよい。この場合、種物としては、ゴボウ、ニンジ
ン、アスパラガス、キュウリなどの野菜類、ソーセー
ジ、パンなどの加工食品類など各種のものが使用可能で
ある。
「考案の実施例」 実施例1 スケソウダラの加塩すり身100重量部に対して、食塩1.5
重量部、澱粉5重量部、砂糖3重量部、植物油30重量
部、水30重量部を添加して、充分に混練して魚肉すり身
を調製し、この魚肉すり身を用いて第2図に示すように
片面に多数の平行なストライプ状の溝3を有するシート
状に成形した。このシート2は、肉厚部bが4mm、肉薄
部aが2mmとされている。そして、このシート2を丸め
てロール状に成形した後、35℃で30分間坐りを行ない、
85℃で20分間蒸気加熱を行ない、第1図に示すようなロ
ール状に保形した。こうして得られた層状食品1は、シ
ート2がロール状に巻付けられ、多数のストライプ状の
溝3によって、シート2の重なり部に多数の空隙4が形
成されている。
この層状食品1をおでんの具として用いたところ、短時
間で容易に内部までつゆの味が浸透し、かつ、熱が通る
ものであった。また、これを食したところ、かまぼこの
有する特有な弾性を示すが、その厚さに比して硬すぎ
ず、良好なテクスチャーを有していた。
実施例2 ナチュラルチーズを溶融し、第5図に示すようなシート
状に成形して固化させた。すなわち、このシート2は、
片面に多数の点状の凸部5が形成されている。このシー
ト2をロール状に丸め、加熱処理して接触部を接着し、
第1図と同様な層状食品を得た。
この層状食品を幅1cm程度に切り野菜サラダに混ぜ、ド
レッシングをかけて盛り合わせたところ、チーズよりな
る層状食品は、見ばえよくサラダをかざり、また、これ
を食したところ、ドレッシングの味がチーズにもよく浸
透しており、美味であった。
実施例3 小麦粉100重量部に水30重量部を添加して混捏し、これ
を圧延して第6図に示すようなシート状に成形した。こ
のシート2は、両面に多数の平行なストライプ状の溝3
が形成されている。このシートをソーセージの外周にロ
ール状に巻付け、100℃で20分間蒸気加熱した。
こうして得られた層状食品は、シート2の重なり部分に
おいて溝3による空間が形成されているので、ソーセー
ジの外周に巻付けられた小麦の皮は、軟らかな弾性を有
している。そして、軟らかな弾性を有する小麦の皮の内
部からソーセージが表われるので、変化に富んだテクス
チャーが得られた。
実施例4 こんにゃく粉100gに水3lを加え、攪拌混合してこんにゃ
く糊とし、これに石灰乳300mlを添加し、30℃で30分間
放置して半固化状態とした。このこんにゃく糊を圧延し
て、第2図に示すように片面に多数の平行なストライプ
状の溝3を有するシート状に成形した。このシート2を
複数枚重ね合わせて互いに接着させ、80℃の湯中に20分
間浸漬して加熱固化させ、第3図に示すような層状食品
1を得た。
この層状食品1をおでんの種として用い、煮込んだとこ
ろ、煮汁が溝3によって形成された間隙4を通して内部
にしみ込み、良好な味付けがなされた。また、これを食
したところ、ある程度の歯ごたえがありながらも、変化
に富んだ軽いテクスチャーが得られた。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案によれば、少なくとも片面
に凹凸を有する食品シートを重ね合わせて接触部を接合
し、凹凸によって内部に空隙を形成してなるので、調理
に際して、つゆなどの調味液が外表面のみでなく、上記
空隙を通り内部にまでよく浸透し、良好な味付けがなさ
れる。また、溶液および蒸気等の加熱媒体も外表面のみ
でなく、内部にまでよく浸透するので、熱の通りもよく
なる。さらに、この層状食品を食した際には、ある程度
の歯ごたえを与えつつも、硬すぎることはない、しかも
変化に富んだ良好なテクスチャーが得られる。さらにま
た、このような層状食品は、その重なり部分において、
前記凹凸部により与えられる端縁部の線が美しい幾何学
模様を呈するので、その意匠的効果も極めて優れたもの
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の層状食品の一実施例を示す斜視図、第
2図は同実施例で用いられた食品シートを示す斜視図、
第3図は本考案の層状食品の他の実施例を示す斜視図、
第4図、第5図、第6図、第7図は本考案の層状食品に
用いられる食品シートのそれぞれ他の例を示す斜視図で
ある。 図中、1は層状食品、2は食品シート、3は溝、4は空
隙、5は凸部、6は凹部である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚肉練製品、チーズ、小麦粉加工品および
    こんにゃくからなる群より選ばれたものを材質とし、少
    なくとも一方の面に複数の凹凸を設け、肉薄部の熱さを
    amm、肉厚部の厚さをbmmとしたとき、b−a=1〜10m
    m、b=2〜20mmとなるようなシート状に成形し、この
    シートを重なり合うように巻くかあるいは積層し、シー
    トの接触部を接合したことを特徴とする層状食品。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項において、
    棒状の種物の外周に、前記シートを重なり合うように巻
    き付けて、シートの接触部を接合した層状食品。
JP1987016214U 1987-02-06 1987-02-06 層状食品 Expired - Lifetime JPH0644399Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987016214U JPH0644399Y2 (ja) 1987-02-06 1987-02-06 層状食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987016214U JPH0644399Y2 (ja) 1987-02-06 1987-02-06 層状食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63163197U JPS63163197U (ja) 1988-10-25
JPH0644399Y2 true JPH0644399Y2 (ja) 1994-11-16

Family

ID=30807866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987016214U Expired - Lifetime JPH0644399Y2 (ja) 1987-02-06 1987-02-06 層状食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0644399Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60114688U (ja) * 1984-01-06 1985-08-02 有限会社 大黒屋食品 こんにやくの形状
JPS60262580A (ja) * 1984-06-12 1985-12-25 Taiyo Fishery Co Ltd 魚肉繊維構造物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63163197U (ja) 1988-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2018204703A1 (en) Filled food product and method of producing such food product
JPS62179365A (ja) 複合食品
CN102726483B (zh) 带馅油炸食品
JPH0755131B2 (ja) 乾燥した詰物入りパスタの製造法
JPH0644399Y2 (ja) 層状食品
JP3054398B2 (ja) パスタ層を有する食品製品の製造法
JPS635055B2 (ja)
JP2681232B2 (ja) 加圧加熱殺菌処理麺の製造方法
CN1269423C (zh) 炸猪排的制造方法及炸猪排
JPS61195672A (ja) 可食シ−ト
JPS602142A (ja) チ−ズ加工食品
JPH0371868B2 (ja)
JPS63173560A (ja) かまぼこ及びその製造法
JPH0130073Y2 (ja)
JP3124675U (ja) 昆布じめ蒲鉾
KR200272003Y1 (ko) 방수재층이 구성된 김밥
JPH0432072Y2 (ja)
JP3207185U (ja) 巻層構造体を含む食品
JP2905505B2 (ja) 中華食品
JPH09163942A (ja) 穀粒外殻とその中に囲包された非穀粒充填物を有する食品を調製する方法
JP3111763U (ja) 珍味食品
JPS60172273A (ja) でんぷん質薄皮を有する食品
AU772059B2 (en) Filled bagel product and method
JPS61199767A (ja) サキイカ風練製品
JP4814070B2 (ja) キャベツ焼売及びその製造方法