JP3207185U - 巻層構造体を含む食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣材に覆われて構成される食品の食感が消費者の口に入るまで保たれ、かつ異なる味の組み合わせを楽しむことができる食品を提供する。【解決手段】食材であって固形具材を主材料とするシート状の層である第1層10と、食材であって第1層10に積層される、第1層10より流動性が高い層である第2層20と、食材である衣材30とを含み、第1層10及び第2層20を含む少なくとも2以上の層が巻軸A方向から見て交互に積層するように巻かれ形成される巻層構造体をなし、衣材30は、巻層構造体の全体を包む。【選択図】図1

Description

本考案は、衣材に包まれて構成され、巻層構造体を含む食品に関する。
従来、固形具材が衣材に包まれている食品、例えばトンカツなどが広く知られている。トンカツは、固形具材としてシート状の豚肉に衣材(例えば、小麦粉、卵及びパン粉)を付着させ、油で揚げることで作成される。コンビニエンスストアやファミリーレストランなどの影響もあって、消費者はそのような食品を食する機会が増加している。
例えば、特許文献1では、トンカツ、チキンカツなどの揚げ物において、固形具材と衣材との間に剥離がなく仕上がる即席揚げ物用の冷凍食品が開示されている。これにより、固形具材と衣材との剥離により生じる食感の劣化などを抑制している。
登録実用新案第3022858号公報
しかしながら、特許文献1に記載の揚げ物は、衣材の中身は肉のみで構成されている。そのため、当該食品を食する際、必要に応じてソースなどが使用されるので、ソースに含まれる水分によって、消費者が楽しみたい衣材のサクサク感が損なわれる。
そこで、本考案は、上記問題に鑑みてなされたものであり、衣材に包まれて構成される食品の食感が消費者の口に入るまで保たれ、かつ異なる味の組み合わせを楽しむことができる食品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の一形態に係る食品は、食材であって固形具材を主材料とするシート状の層である第1層と、食材であって前記第1層に積層され前記第1層より流動性が高い層である第2層と、食材である衣材とを含み、前記第1層及び前記第2層を含む少なくとも2以上の層が巻軸方向から見て交互に積層するように巻かれ形成される巻層構造体をなし、前記衣材は、前記巻層構造体の全体を包む。
これにより、当該食品は、固形具材を主材料とする第1層のみではなく、少なくとも第1層より流動性が高い第2層を含む。第2層に第1層と異なる味の食材を用いることで、消費者は少なくとも第1層及び第2層の2つの異なる味の組み合わせを楽しむことができる。また、少なくとも2以上の層が巻層構造体をなし、その全体が衣材によって包まれていることで、各層が有するうま味(うま味成分を含む液体など)を当該食品内に略均等に封じ込めることができる。消費者は当該食品を食することで、各層に封じ込められているうま味を堪能することができる。これらにより、当該食品の風味を向上させることができる。消費者は当該食品を食する際、ソースなどを使用しなくてもよくなるのでソースなどを使用することによる衣材のサクサク感の低下を抑制することができる。よって、消費者が当該食品を口に入れるまで衣材の食感(サクサク感、パリパリ感など)を保つことができる。
また、前記第2層はピューレ又はペーストであってもよい。
これにより、当該食品は外からソースをかけなくても異なる味の組み合わせを楽しむことができる。また、第2層のピューレ又はペーストの種類を変えることで、当該食品は様々な味を楽しむことができる。例えば、ピューレ又はペーストに使用する食材にその季節の旬の食材を選ぶことで、当該食品を食する際に季節を感じるができる。
また、前記食品は、円板体であり、前記少なくとも2以上の層は前記円板体の径方向に沿って交互に積層していてもよい。
これにより、加熱調理する際、当該食品の巻層構造体の外周及び中心で略均等に熱が伝わるので加熱ムラが生じることを抑制することができる。
また、前記円板体の厚みは、1.5cm以上4.0cm以下であってもよい。
これにより、当該食品は食べやすい大きさに仕上がる。つまり、消費者はカットせずに当該食品を食することができる。よって、カットすることで各層のうま味が当該食品の外部に流れでてしまうことを抑制できる。また、当該食品は厚みを薄くすることで、加熱調理を行う時間を短縮することができる。
また、前記巻層構造体の巻き数は、2巻以上10巻以下であってもよい。
これにより、巻き数を変えることで当該食品の食べさせ方を容易に変更することができる。例えば、当該食品は巻き数が少ないと一口サイズ、巻き数を増やすと手も持って食べられるサイズ、さらに巻き数を増やすと皿に盛りつけて食べるサイズに仕上がる。
また、前記第1層は、1種類以上の固形具材をシート状に敷き詰めた層であってもよい。
これにより、硬い食材など渦巻き状に積層しにくい(巻層構造体を形成しにくい)食材であっても、例えば当該食材を角柱状にカットし、シート状に敷き詰めることで、作業者は調理しやすくなる。また、調理済みである料理(例えば、きんぴらなど)をシート状に敷き詰めて第1層を構成することができるので、第1層が有する風味又は食感などのバリエーションを広げることができる。
また、前記固形具材は、食肉、野菜、魚介類、又は練り製品であってもよい。
これにより、第1層に食肉、野菜、魚介類、又は練り製品を含む様々な食材を使用できる。例えば、第1層に使用する食材にその季節の旬の食材を選ぶことで、当該食品を食する際に季節を感じるができる。
また、前記ピューレ又は前記ペーストは、食肉、野菜、魚介類、又は果実を含んでいてもよい。
これにより、第2層に食肉、野菜、魚介類、又は果実を含む様々な食材を使用できる。例えば、第1層の食材に応じて複数種類の第2層を作成することができる。つまり、当該食品の味わいのバリエーションを広げることができる。
また、前記衣材は、卵、パン粉、又は穀物粉を含んでいてもよい。
これにより、衣材に卵、パン粉、又は穀物粉を含む様々な食材を使用できる。例えば、消費者に味わってもらいたい食感、又は調理方法に応じて衣材を選ぶことができる。つまり、当該食品の味わいのバリエーションを広げることができる。
また、前記巻層構造体は、前記第1層及び前記第2層からなってもよい。
これにより、調理の工数が減るので、調理時間を短縮することができる。
本考案によれば、衣材に覆われて構成される食品の食感が消費者に口に入るまで保たれ、かつ異なる味の組み合わせを楽しむことができる食品を提供することができる。
図1は、実施の形態に係る食品の外観の一例を示す斜視図である。 図2は、実施の形態に係る食品の外観の一例を示す断面斜視図である。 図3は、実施の形態に係る食品の製造方法を説明するための図である。 図4Aは、他の実施の形態に係る食品の外観の一例を示す断面図である。 図4Bは、他の実施の形態に係る食品の外観の一例を示す断面図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、製造工程、及び製造工程の順序などは、一例であり、本考案を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさ又は大きさの比は、必ずしも厳密ではない。
また、実施の形態においては、食品の一例として豚肉を材料に用いた揚げ物について説明する。なお、本考案における食品は、これに限定されない。
(実施の形態)
図1〜図3を用いて実施の形態を説明する。なお、本明細書及び図面において、X軸、Y軸及びZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表している。X軸及びY軸は、互いに直交し、かつ、いずれもZ軸に直交する軸である。X軸は、食品の厚み方向を示している。
[1.構成]
まず、図1及び図2を用いて、本実施の形態に係る食品の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る食品1の外観の一例を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る食品1の外観の一例を示す断面斜視図である。
図1より、食品1は衣材30によりその全体が包まれている。具体的には、第1層10及び第2層20が衣材30により包まれている。食品1は、例えば豚肉を材料に用いた揚げ物である。具体的には、第1層10は豚肉、衣材30は揚げ物の衣である。なお、第2層20は後述するが、第1層10とは異なる味を有する層である。
図2は、説明上、主面40(YZ平面に水平な面)に形成されている衣材30を省略している図(断面図)である。図2より、本実施の形態の食品1は、第1層10、第2層20、及び衣材30を有する。図2より、食品1の外周から中心へ向かい第1層10及び第2層20が交互に積層されている。例えば、主面40を正面視した(X軸プラス側から見た)場合、第1層10及び第2層20は渦巻き状に積層されている。そして、第1層10及び第2層20が渦巻き状に積層された板状体の全体を衣材30が包んでいる。これにより、調理中などに第1層10から溢れだすうま味成分を含む液体(本実施の形態では、例えば肉汁)及び第2層20を当該食品内に封じ込めることができる。なお、板状体は、例えば、主面40の直径より、厚み(X軸方向)の方が小さい形状を有する。
[1−1.第1層の構成]
第1層10は、例えば、食材であって固形具材を主材料とするシート状の層である。本実施の形態では、第1層10の固形具材は豚肉(豚バラ肉)である。なお、固形具材は、豚肉に限定されない。例えば、固形具材は、豚肉以外の食肉、野菜、魚介類、又は練り製品などである。食肉は、例えば、牛肉(例えば、牛バラ肉)、鶏肉(例えば、胸肉)などである。野菜は、例えば、なすび、ズッキーニなどである。魚介類は、例えば、魚又はイカの切り身などである。練り製品は、例えば、かまぼこ、ちくわなどである。また、練り製品以外にも湯戻しした湯葉などの加工食品も固形具材に含まれる。これにより、第1層10に食肉、野菜、魚介類、又は練り製品を含む様々な食材を使用できる。例えば、第1層10に使用する食材にその季節の旬の食材を選ぶことで、当該食品を食する際に季節を感じるができる。
なお、第1層10は、固形具材をシート状に敷き詰めて構成されてもよい。例えば、豚バラ肉のスライスを並べてシート状に敷き詰めてもよい。また、例えば、短冊状にカットしたさつまいもなどをシート状に敷き詰めてもよい。これにより、硬い食材など渦巻き状に積層しにくい(調理しにくい)食材であっても第1層10として使用できる。なお、2種類以上の固形具材をシート状に敷き詰めてもよい。
また、きんぴらのように既に調理済みの食品を敷き詰めたもの、ミンチ肉などをこねてシート状に伸ばしたもの、又はブロック状の食材をたたくなどして伸ばしてシート状にしたものなども第1層10に含まれる。これにより、食品1の第1層10が有する風味又は食感などのバリエーションを広げることができる。あるいは、穀物を主成分とする食品、例えばご飯も第1層10に含まれる。また、レンコンやさつまいもなどを潰したものに澱粉を混ぜて硬さを調整したものも第1層10に含まれる。
なお、第1層10には、食材をまとめるためにつなぎを使用してもよい。つなぎは、例えば、バッター粉など卵を含むものでもよいし、澱粉(例えば、糊化した澱粉)などを含むものでもよい。また、第1層10の食材により、つなぎの種類を変更してもよい。
本実施の形態では、第1層10の固形具材は豚肉であるので、上記のうま味成分を含む液体は、例えば肉汁である。肉汁は加熱調理を行う際、豚肉から溢れでる。衣材30により板状体の全体が包まれていることで、加熱調理中に肉汁が食品1の外部に流れでてしまうことを抑制できる。
また、図2では第1層10は1層で構成されている例について示しているが、第1層10は積層して構成されていてもよい。
[1−2.第2層の構成]
第2層20は、例えば、食材であって第1層10に積層され、第1層10より流動性が高い層である。これにより、第2層20は第1層10の上に塗り広げることができる。本実施の形態では、第2層20はきのこペーストである。つまり、第2層20は、第1層10とは異なる味を有する層である。なお、第2層20は、きのこペーストに限定されない。第2層20は、第1層10より流動性が高ければよく、例えば、きのこペースト以外のペースト又はピューレであってもよい。また、ピューレ又はペーストは、例えば、食肉、野菜、魚介類、又は果実などを含んでいてもよい。例えば、レバー、フォアグラ、ごぼう、キムチ、トマト、バジルなどの香草類、白身魚、蜜柑、又は梅などを含むピューレ又はペーストである。これにより、第2層20のピューレ又はペーストの種類を変えることで、消費者は様々な味を楽しむことができる。例えば、ピューレ又はペーストに使用する食材にその季節の旬の食材を選ぶことで、消費者は食品1を食する際に季節を感じるができる。
また、第1層10と第2層20とは食感が異なることから、消費者は食品1を食することで食感の違いを楽しむことができる。さらに、第1層10の食材に応じて複数種類の第2層20を作成することができる。つまり、食品1の風味のバリエーションを広げることができる。
なお、ここでピューレとは、材料となる食材(食肉、野菜、魚介類、又は果実など)の固形分が含まれてもよいし、含まれていなくてもよい。例えば、ピューレの材料となる食材の食感を味わいたい場合は、その食材の固形分が残るようにピューレを作成してもよい。ピューレに含まれている固形分は、食すると崩れる(とろける)ように作成されてもよい。これにより、消費者は、その風味又は食感(舌触りなど)を味わうことができる。
また、本願では、タルタルソース、クリームソース、カレーソース、又はドレッシングなどのソース、及びホイップクリーム又はカスタードクリームなどのクリームもピューレ又はペーストに含まれる。これにより、上記と同様の効果を奏する。
食品1は、固形具材の層のみを複数積層する場合に比べ、ピューレなど第1層10より流動性が高い第2層20を設けることにより、食品1はのど越しが良くなり食べやすくなる。これにより、幅広い年代の方でも食品1を食することができる。
第2層20は加熱調理を行う際、その流動性が増す場合がある。衣材30により板状体の全体が包まれていることで、加熱調理中に第2層20が食品1の外部に流れでてしまうことを抑制できる。
また、図2では第2層20は1種類(きのこペースト)で構成されているが、2種類以上のペーストなどで構成されていてもよい。例えば、食品1の厚み方向(X軸方向)の位置に応じて第2層20の種類を分けてもよい。これにより、1つの食品1内において、複数の味を楽しむことができる。また、第1層10及び第2層20の組み合わせにより、様々な風味又は食感を実現することができる。
なお、図2では第1層10及び第2層20の2層が渦巻き状に積層されている例を示しているが、積層される層の数は2層に限定されない。第1層10及び第2層20を含む少なくとも2層以上であればよい。例えば、第3層に紫蘇などのハーブをそのまま又は刻んで並べて用いてもよい。これにより、食した時に、その香りでも食品1を楽しむことができる。なお、第1層10と第2層20とは接して構成されている必要はなく、第3層は第1層10と第2層20との間に設けられてもよい。また、第3層は第2層20の上に設けられてもよい。
[1−3.衣材の構成]
衣材30は、食材であって、板状体の全体を包む。本実施の形態では、衣材30は、例えば、小麦粉、卵及びパン粉で構成される。なお、衣材30の食材は、小麦粉、卵及びパン粉に限定されない。衣材30の食材は、例えば、小麦粉及び卵のみから構成されてもよい。例えば、食品1がフライである場合などに使用される。また、例えば、穀物を含む生地などで構成されてもよい。生地とは例えば、強力粉又は薄力粉などの穀物粉、及び水などから作られる生地(例えば餃子の皮など)、ライスペーパー、ピザ生地、パイ生地、又はトルティーヤなどである。例えば、生地は食品1が揚げ物ではなく焼き物、又は蒸し物である場合などに使用される。
上記の通り、衣材30には卵、パン粉、又は穀物粉を含む様々な食材を使用できる。例えば、消費者に味わってもらいたい食感、又は調理方法に応じて衣材30を選ぶことができる。つまり、食品1の味わいのバリエーションを広げることができる。
また、ライスペーパーは半透明であり、消費者は食品1の調理完成後に食品1の内部、つまり板状体の渦巻き模様を見ることができる。つまり、消費者は食品1を食する前に、視覚でも食品1を楽しむことができる。
[2.製造方法]
次に、図3を用いて、本実施の形態に係る食品1(豚肉を材料に用いた揚げ物)の製造方法の一例について説明する。図3は、本実施の形態に係る食品1の製造方法を説明するための図である。ここでは第1層10は豚肉10a、第2層20はきのこピューレ20aである例について説明する。
まず、作業者は、豚肉10a(略長方形)を複数枚並べてシート状に敷き詰める。例えば、豚肉10aの長辺同士が対向するように敷き詰める。その際、隣り合う豚肉10a同士の一部が重なり合うように敷き詰められてもよい。図3の(a)では、長辺同士が対向するよう8枚の豚肉を並べたものを1列とし、それを豚肉10aの長辺方向(Y軸方向)に各々が重なるように3列敷き詰めている例を示している。なお、第1層10を構成する食材によっては、その食材が隙間なく敷き詰められていなくてもよい。
そして、作業者は、図3の(b)に示すように、敷き詰められた豚肉10aの上面(Z軸プラス側の面))全体に、きのこピューレ20aを塗り広げる。その際、必要に応じて、豚肉10aときのこピューレ20aとの結着を強くするために、豚肉10aに小麦粉又はコーンスターチなど澱粉を主成分とした粉を振りかけてもよい。また、小麦粉又はコーンスターチなどをきのこピューレ20aに混ぜてもよい。
なお、豚肉10aにきのこピューレ20aを塗り広げた後、一定時間ねかしておいてもよい。これにより、豚肉10aにきのこピューレ20aの味を染み込ませることができる。
次に、作業者は、図32の(c)に示すように、豚肉10a及びきのこピューレ20aを端から順に巻軸A方向から見て第1層10及び第2層20が積層するように巻いていく。なお、巻き数は、特に限定されないが、各層の厚みで調整される。例えば、巻き数は、2巻以上10巻以下である。これにより、巻き数を変えることで食品1の食べさせ方を容易に変えることができる。例えば、食品1は巻き数が少ないと一口サイズ、巻き数を増やすと手も持って食べられるサイズ、さらに巻き数を増やすと皿に盛りつけて食べるサイズに仕上がる。
第1層10及び第2層20が積層するように巻かれた柱状体の形状は、例えば、略円柱である。柱状体の主面(巻軸A方向から見た面)の平面視にける形状は、略円形である。なお、柱状体とは、例えば、主面の直径より、厚み(X軸方向)の方が大きい形状である。
また、柱状体の主面には、第1層10及び第2層20により、渦巻き状の模様が形成されている。つまり、第1層10及び第2層20は、柱状体の径方向に沿って交互に積層されている。また、作業者は、巻くといった簡単な作業で柱状体を作成することができる。
なお、第1層10及び第2層20を巻く方向は、特に限定されない。例えば、作業者は、豚肉10aの長辺方向(Y軸方向)に沿って巻いてもよい。また、作業者は、豚肉10aの短辺方向(X軸方向)に沿って巻いてもよい。これにより、複数枚(図3では8枚)の豚肉10aが連なることにより、第1層10が形成される。複数の豚肉10aが連なることで第1層10が形成されると、食した際の食感がより柔らかくなる。なお、図3の(c)では、豚肉10aの長辺方向に沿って巻いている例を示している。
続いて、作業者は、柱状体を所定の間隔でカットする。所定の間隔とは、例えば、柱状体の主面の直径より小さい長さ(距離)である。具体的には、食品1の仕上がりの厚みが1.5cm以上、4.0cm以下となる間隔である。つまり、衣材30の厚みを考慮した間隔で柱状体はカットされ、板状体が形成される。よって、板状体は、板状体の主面の直径より、厚み(X軸方向)の方が小さい。なお、板状体の主面とは、柱状体の主面と同様、巻軸A方向から見た面(YZ平面に水平な面)である。そのため、板状体の主面には、渦巻き状の模様が形成されている。
なお、きのこピューレ20aに流動性が高いものを使用している場合は、柱状体を冷やす又は凍らせてからカットしてもよい。これにより、きのこピューレ20aの流動性を下げることができるので、柱状体をカットした後、きのこピューレ20aが柱状体又は板状体の外部へ流れでてしまうことを抑制できる。
そして、作業者は板状体に衣材30の食材を付着させる。本実施の形態では、衣材30の食材は、小麦粉、卵及びパン粉である。衣材30の食材は、板状体の全体を覆うように付着される。
衣材30の食材で覆われた板状体は、加熱調理される。本実施の形態では、板状体は、油で揚げられる。これにより、板状体の全面に衣材30が形成される。また、上記に示すように、板状体の厚みは主面の直径より小さい。これにより、板状体の中心に熱が伝わりやすいので、板状体の外側(外周)及び内側(中心)で熱は略均等に伝わる。よって、本実施の形態に係る食品1は、加熱ムラが発生することを抑制することができる。また、揚げるなどの調理時間(加熱時間)を短縮することができる。
また、揚げた後、油をきるため又は衣材30の表面に焦げ目をつけるために食品1をオーブンにとおしてもよい。
上記のように調理された食品1は、固形具材を主材料とする第1層10(豚肉10a)のみではなく、第1層10より流動性が高い第2層20(きのこピューレ20a)を含む。つまり、消費者は、少なくとも第1層10及び第2層20の2つの層の味を味わうことができる。また、少なくとも2以上の層が渦巻き状に積層され、衣材30によってその全体が包まれていることで、各層が有するうま味(うま味成分を含む液体など)を食品1内に略均等に封じ込めることができる。これらにより、食品1の風味を向上させることができる。消費者は食品1を食する際、ソースなどを使用しなくてもよくなるので、ソースなどを使用することによる衣材30の食感(サクサク感など)の低下を抑制することができる。よって、食品1は消費者が当該食品を口に入れるまで衣材30の食感を保つことができる。また、ソースをかける手間が省けるので、消費者は食品1を手軽に食することができる。
また、完成した食品1の厚みは例えば、1.5cm以上、4.0cm以下である。例えば、食品1は主面40の直径より、厚み(X軸方向)の方が小さい形状を有する円板体である。第1層10及び第2層20は、円板体の径方向に沿って交互に積層している
また、サイズが小さく食べやすいので消費者は食品1をカットせずに食することができる。これにより、カットすることでうま味を含む肉汁又はきのこピューレ20aが食品1から流れでてしまうことを抑制できる。さらに、消費者は、一口で各層(積層されている複数の層)に封じ込められている肉汁又はきのこピューレ20a(うま味)を堪能することができる。また、サイズが小さいことからも、消費者は食品1を手軽に食することができる。例えば、消費者は、食品1をファーストフード感覚で歩きながら食することができる。
なお、本実施の形態の食品1は、第1層10、第2層20、及び衣材30のみで構成されている。これにより、調理する上での工数が減るので、調理時間を短縮することができる。
また、上記では第1層10及び第2層20の2層が積層されている場合にについて説明したが、3層以上積層されている場合についても同様に調理される。
ここで、巻層構造体について説明する。巻層構造体とは、例えば、第1層10及び第2層20を含む2以上の層が巻軸A(図3の(c)参照)方向から見て渦巻き状に交互に積層するように巻かれ形成される構造体である。つまり、板状体及び柱状体は、巻層構造体に含まれる。
(他の実施の形態)
以上、1つ又は複数の態様に係る食品について、実施の形態に基づいて説明したが、本考案は、この実施の形態に限定されない。本考案の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの及び異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本考案の範囲内に含まれる。
例えば、上記では渦巻き状に積層する例について説明したが、積層方法はこれに限定されない。例えば、第1層及び第2層を含む少なくとも2以上の層は、同心円状に交互に積層されてもよい。また、巻層構造体には、第1層及び第2層を含む少なくとも2以上の層が巻軸方向から見て同心円状に交互に積層するように巻かれ形成される構造体も含まれる。
これにより、渦巻き状に積層される場合と同様の効果を奏する。
また、実施の形態に係る食品1は、さらに積層されている中心に芯となる具材を含んでいてもよい。図4Aに示す食品100は、その一例である。図4Aは、他の実施の形態に係る食品100の外観の一例を示す断面図である。例えば、図4Aに示すように、食品100は平面視における形状が略円形の芯具材110を含んでいてもよい。なお、芯具材110の食材及び形状は、特に限定されない。芯具材110は、固形具材でもよいし、流動性を有していてもよい。また、芯具材110は、常温においては流動性を有しておらず、食された際にその体温により溶けて流動性を有する食材でもよい。また、芯具材110の平面視における形状は特に限定されず、略方形、略三角形、略長円形、略星形、又はその他の略多角形であってもよい。なお、実施の形態に係る食品1と異なる点は、芯具材110を含んでいることのみである。
これにより、消費者は食品100を食することで、第1層10及び第2層20以外とは異なる風味又は食感を楽しむことができる。
また、実施の形態に係る食品1は、さらに第1層10及び第2層20の層間に第1層とは異なる固形具材を含んでいてもよい。図4Bに示す食品200は、その一例である。図4Bは、他の実施の形態に係る食品200の外観の一例を示す断面図である。例えば、図4Bに示すように、平面視における形状が略方形の層間具材210を含んでいてもよい。層間具材210の形状は、特に限定されない。平面視における形状は、略円形、略三角形、又はその他の略多角形であってもよい。なお、実施の形態に係る食品1と異なる点は、層間具材210を含んでいることのみである。
これにより、消費者は食品200を食することで、第1層10及び第2層20以外とは異なる風味又は食感を楽しむことができる。
また、主面の形状は略円形である例について説明したが、これに限定されない。例えば、主面の形状は、略方形又は略長円形などでもよい。例えば、主面が略円形となるように積層された柱状体を専用の型に入れ圧力を加えることなどにより、略方形又は略長円形などが形成される。
これにより、様々な形状の食品1が作成できるので、消費者は食品1を視覚で楽しむことができる。
また、各図において第1層10及び第2層20の厚みは略等しい例について示しているが、これに限定されない。第1層10又は第2層20の厚みは、特に限定されない。第1層10又は第2層20の厚みは、略等しくなくてもよい。
また、上記では加熱調理として油で揚げる例について説明したが、これに限定されない。例えば、焼く又は蒸すでもよいし、電子レンジ又はオーブンで加熱調理してもよい。
また、製造方法において、豚肉10aは事前に塩、胡椒、醤油、みりんなどの調味料で下味をつけておいてもよい。あるいは、柱状体を作成した後、柱状体の外周に調味料をつけてもよい。
また、製造方法において、柱状体をカットして形成された板状体を加熱調理する例について説明したが、これに限定されない。例えば、柱状体のまま加熱調理を行ってもよい。
本考案は、衣材に覆われて構成される食品に利用することができる。
1、100、200 食品
10 第1層
10a 豚肉
20 第2層
20a きのこピューレ
30 衣材
40 主面
110 芯具材
210 層間具材
A 巻軸

Claims (10)

  1. 食材であって固形具材を主材料とするシート状の層である第1層と、
    食材であって前記第1層に積層され前記第1層より流動性が高い層である第2層と、
    食材である衣材とを含み、
    前記第1層及び前記第2層を含む少なくとも2以上の層が巻軸方向から見て交互に積層するように巻かれ形成される巻層構造体をなし、
    前記衣材は、前記巻層構造体の全体を包む
    食品。
  2. 前記第2層はピューレ又はペーストである
    請求項1に記載の食品。
  3. 前記食品は、円板体であり、前記少なくとも2以上の層は前記円板体の径方向に沿って交互に積層している
    請求項1又は2に記載の食品。
  4. 前記円板体の厚みは、1.5cm以上4.0cm以下である
    請求項3に記載の食品。
  5. 前記巻層構造体の巻き数は、2巻以上10巻以下である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の食品。
  6. 前記第1層は、1種類以上の固形具材をシート状に敷き詰めた層である
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の食品。
  7. 前記固形具材は、食肉、野菜、魚介類、又は練り製品である
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の食品。
  8. 前記ピューレ又は前記ペーストは、食肉、野菜、魚介類、又は果実を含む
    請求項2〜7のいずれか1項に記載の食品。
  9. 前記衣材は、卵、パン粉、又は穀物粉を含む
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の食品。
  10. 前記巻層構造体は、前記第1層及び前記第2層からなる
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の食品。
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