JPS61158949A - 2−(4′−アミルベンゾイル)安息香酸混合物の製造方法 - Google Patents
2−(4′−アミルベンゾイル)安息香酸混合物の製造方法Info
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- JPS61158949A JPS61158949A JP15185A JP15185A JPS61158949A JP S61158949 A JPS61158949 A JP S61158949A JP 15185 A JP15185 A JP 15185A JP 15185 A JP15185 A JP 15185A JP S61158949 A JPS61158949 A JP S61158949A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は2−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸を製
造するだめの改良方法に関するものである。
造するだめの改良方法に関するものである。
さらに詳しくいえば1本発明は塩化アルミニウム2−(
4’−第三級アミルベンゾイル)安息香酸の含有率が高
い2−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸混合物を製
造する方法に関するものである。
4’−第三級アミルベンゾイル)安息香酸の含有率が高
い2−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸混合物を製
造する方法に関するものである。
従来の技術
2−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸は、各種有機
薬品の中間原料として重要な化合物であり、特に、過酸
化水素の製造に使用される2−アミルアントラキノンを
得るための原料として有用であるO ところで、アントラキノン類を用いる過酸化水素の製造
方法、いわゆるアントラキノン法は、現在、過酸化水素
の製造方法として工業的に最も広く採用されている。こ
の方法においては、2−アルキルアントラキノンを水と
非混和性の有機溶剤に溶解させて、いわゆる作動溶液を
調製し、この溶液に触媒の存在下水素を吹き込み、該2
−アルキルアントラキノンを2−アルキルアンスラヒド
ロキノンに転化したのち、さらに酸素含有ガスを吹キ込
んで前記2−アルキルアンスラヒドロキノンを酸化して
過酸化水素を生成させると同時に2−アルキルアントラ
キノンに再生させ、次いで生成した過酸化水素は水で抽
出し、一方、再生2−アルキルアントラキノンを含有す
る作動溶液は−再び水素添加工程に循環して使用される
。
薬品の中間原料として重要な化合物であり、特に、過酸
化水素の製造に使用される2−アミルアントラキノンを
得るための原料として有用であるO ところで、アントラキノン類を用いる過酸化水素の製造
方法、いわゆるアントラキノン法は、現在、過酸化水素
の製造方法として工業的に最も広く採用されている。こ
の方法においては、2−アルキルアントラキノンを水と
非混和性の有機溶剤に溶解させて、いわゆる作動溶液を
調製し、この溶液に触媒の存在下水素を吹き込み、該2
−アルキルアントラキノンを2−アルキルアンスラヒド
ロキノンに転化したのち、さらに酸素含有ガスを吹キ込
んで前記2−アルキルアンスラヒドロキノンを酸化して
過酸化水素を生成させると同時に2−アルキルアントラ
キノンに再生させ、次いで生成した過酸化水素は水で抽
出し、一方、再生2−アルキルアントラキノンを含有す
る作動溶液は−再び水素添加工程に循環して使用される
。
この方法において用いられる2−アルキルアントラキノ
ンとしては1例えば2−エチルアントラキノン、2−第
三級ブチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン
などが挙げられるが、これらの中で、2−アミルアント
ラキノンが1作動溶液に対する溶解度が大きい点から、
最も好適である。
ンとしては1例えば2−エチルアントラキノン、2−第
三級ブチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン
などが挙げられるが、これらの中で、2−アミルアント
ラキノンが1作動溶液に対する溶解度が大きい点から、
最も好適である。
この2−アミルアントラキノンは、通常2−(4′−ア
ミルベンゾイル)安息香酸を硫酸や発煙硫酸を用いて環
化することによって得られるが、現在工業的に使用され
ているものは、原料の2−(4′−アミルベンゾイル)
安息香酸が2−(4’−第三級アミルベンゾイル)安息
香酸と2−(4’−第二級インアミルベンゾイル)安息
香酸との混合物であることから−2−i三級アミルアン
トラキノンと2−第二級イソアミルアントラキノンとの
混合物である。該2−(4’−アミルベンゾイル)安息
香酸は、工業的にはルイス酸の存在下に、第三級アミル
ベンゼンと無水フタル酸との反応によって製造されるが
、この反応においては、第三級アミル基の一部が第二級
イソアミル基に異性化するため1通常55%以上の2−
(4’−第三級アミルベンゾイル)安息香酸を含む混合
物を得ることは不可能である。
ミルベンゾイル)安息香酸を硫酸や発煙硫酸を用いて環
化することによって得られるが、現在工業的に使用され
ているものは、原料の2−(4′−アミルベンゾイル)
安息香酸が2−(4’−第三級アミルベンゾイル)安息
香酸と2−(4’−第二級インアミルベンゾイル)安息
香酸との混合物であることから−2−i三級アミルアン
トラキノンと2−第二級イソアミルアントラキノンとの
混合物である。該2−(4’−アミルベンゾイル)安息
香酸は、工業的にはルイス酸の存在下に、第三級アミル
ベンゼンと無水フタル酸との反応によって製造されるが
、この反応においては、第三級アミル基の一部が第二級
イソアミル基に異性化するため1通常55%以上の2−
(4’−第三級アミルベンゾイル)安息香酸を含む混合
物を得ることは不可能である。
このような2−第三級アミルアントラキノンと2−@二
級イソアミルアントラキノンとの混合物を過酸化水素の
製造に用いる場合、2−第二級インアミルアントラキノ
ンの含有率が高くなると、作動溶液中において2−アミ
ルヒドロアントラキノンの溶解度が減少するために、作
動溶液単位重量当りの過酸化水素取得量が減少し、さら
には2−アミルアントラキノンの一部がオキシアントロ
ン、テトラヒドロアントロン、アントロンなどまで還元
されて再使用が困難になる。ということが知られている
(特開昭48−75558号公報)。
級イソアミルアントラキノンとの混合物を過酸化水素の
製造に用いる場合、2−第二級インアミルアントラキノ
ンの含有率が高くなると、作動溶液中において2−アミ
ルヒドロアントラキノンの溶解度が減少するために、作
動溶液単位重量当りの過酸化水素取得量が減少し、さら
には2−アミルアントラキノンの一部がオキシアントロ
ン、テトラヒドロアントロン、アントロンなどまで還元
されて再使用が困難になる。ということが知られている
(特開昭48−75558号公報)。
したがって、2−@三級アミルアントラキノンの含有率
が高い2−アミルアントラキノンを得るために、これま
で多くの研究がなされてきた。例工ば、(1)p−ハロ
ー第三級アミルベンゼンとマグネシウムとの反応により
得られるp−第三級アミルベンゼンマグネシウムハライ
ドと無水フタル酸とを縮合させて2−(4’−第三級ア
ミルベンゾイル)安息香酸を得1次いでこれを環化する
方法(特公昭47−32517号公報)、(2)第三級
アミルベンゼンに対して大過剰のルイス酸と無水フタル
酸を使用して、2−(4’−第三級アミルベンゾイル)
安息香酸含有率の高い2−(4’−アミルベンゾイル)
安息香酸を製造し1次いでこれを環化する方法(特開昭
48−75558号公報)、(3)ルイス酸の存在下に
、第三級アミルベンゼンと無水フタル酸とを、大量の不
活性ガス導入下に反応させて2−(4’−第三級アミル
ベンゾイル)安息香酸含有率の高い2−(4’−アミル
ベンゾイル)安息香酸を製造し1次いでこれを環化する
方法(特開昭53−127445号公報)などが提案さ
れている。
が高い2−アミルアントラキノンを得るために、これま
で多くの研究がなされてきた。例工ば、(1)p−ハロ
ー第三級アミルベンゼンとマグネシウムとの反応により
得られるp−第三級アミルベンゼンマグネシウムハライ
ドと無水フタル酸とを縮合させて2−(4’−第三級ア
ミルベンゾイル)安息香酸を得1次いでこれを環化する
方法(特公昭47−32517号公報)、(2)第三級
アミルベンゼンに対して大過剰のルイス酸と無水フタル
酸を使用して、2−(4’−第三級アミルベンゾイル)
安息香酸含有率の高い2−(4’−アミルベンゾイル)
安息香酸を製造し1次いでこれを環化する方法(特開昭
48−75558号公報)、(3)ルイス酸の存在下に
、第三級アミルベンゼンと無水フタル酸とを、大量の不
活性ガス導入下に反応させて2−(4’−第三級アミル
ベンゾイル)安息香酸含有率の高い2−(4’−アミル
ベンゾイル)安息香酸を製造し1次いでこれを環化する
方法(特開昭53−127445号公報)などが提案さ
れている。
しかしながら、前記(1)の方法においてはグリニヤー
反応が用いられ、また(2)の方法では大過剰のルイス
酸及び無水フタル酸を用いるため、これらの方法ではコ
スト高となることが避けられないという欠点があり、一
方、(3)の方法においては大量の不活性ガスを必要と
するなどの問題がある。
反応が用いられ、また(2)の方法では大過剰のルイス
酸及び無水フタル酸を用いるため、これらの方法ではコ
スト高となることが避けられないという欠点があり、一
方、(3)の方法においては大量の不活性ガスを必要と
するなどの問題がある。
発明が解決しようとする問題点
本発明の目的は、このような事情のもとで、過酸化水素
の製造に有用な高純度の2−第三級アミルアントラキノ
ンの出発原料となる−2−(4’−第三級アミルベンゾ
イル)安息香酸の含有率が高い2−(4’−アミルベン
ゾイル)安息香酸ヲ、効率よく製造する方法を提供する
ことにある。
の製造に有用な高純度の2−第三級アミルアントラキノ
ンの出発原料となる−2−(4’−第三級アミルベンゾ
イル)安息香酸の含有率が高い2−(4’−アミルベン
ゾイル)安息香酸ヲ、効率よく製造する方法を提供する
ことにある。
問題点を解決するだめの手段
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、塩化アルミニウム
ー°ニトロ化合物錯体の存在下に、第三級アミルベンゼ
ンと無水フタル酸とを反応させることにより、前記目的
を達成しうろことを見出し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
ー°ニトロ化合物錯体の存在下に、第三級アミルベンゼ
ンと無水フタル酸とを反応させることにより、前記目的
を達成しうろことを見出し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
すなわち1本発明は、無水塩化アルミニウムとニトロ化
合物とから成る塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯体の
存在下に、第三級アミルベンゼンと無水フタル酸とを反
応させることを特徴とする2−(4’−第三級アミルベ
ンゾイル)安息香酸の含有率が高い2−(4’−アミル
ベンゾイル)安息香酸混合物の製造方法を提供するもの
である。
合物とから成る塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯体の
存在下に、第三級アミルベンゼンと無水フタル酸とを反
応させることを特徴とする2−(4’−第三級アミルベ
ンゾイル)安息香酸の含有率が高い2−(4’−アミル
ベンゾイル)安息香酸混合物の製造方法を提供するもの
である。
本発明方法において用いられ塩化アルミニウム−ニトロ
化合物錯体は1通常ハロゲン系溶剤中において、1モル
の無水塩化アルミニウムと1〜1.2モルのニトロ化合
物とを混合させることによって得られる。このニトロ化
合物としては、例えばニトロベンゼン、0−ニトロトル
エン、ニトロキシレンなどの芳香族ニトロ化合物、ニト
ロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパンのよウナニト
ロアルカンなどが挙げられるが、これらの中でニトロベ
ンゼン及びニトロメタンが好ましく用いられる。
化合物錯体は1通常ハロゲン系溶剤中において、1モル
の無水塩化アルミニウムと1〜1.2モルのニトロ化合
物とを混合させることによって得られる。このニトロ化
合物としては、例えばニトロベンゼン、0−ニトロトル
エン、ニトロキシレンなどの芳香族ニトロ化合物、ニト
ロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパンのよウナニト
ロアルカンなどが挙げられるが、これらの中でニトロベ
ンゼン及びニトロメタンが好ましく用いられる。
また、前記の無水塩化アルミニウムは1通常無水フタル
酸1モルに対し、約2モルの割合で用いるのが好ましい
。一方、第三級アミルベンゼンと無水フタル酸との使用
割合については、通常のフリゾールクラフト反応の場合
と同様に、第三級アミルベンゼン1モルに対し、1.1
〜1.5モルの無水フタル酸を用いることが好ましい。
酸1モルに対し、約2モルの割合で用いるのが好ましい
。一方、第三級アミルベンゼンと無水フタル酸との使用
割合については、通常のフリゾールクラフト反応の場合
と同様に、第三級アミルベンゼン1モルに対し、1.1
〜1.5モルの無水フタル酸を用いることが好ましい。
この反応は通常溶媒の存在下に行われ、該溶剤としては
、塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯体、第三級アミル
ベンゼン及び無水フタル酸を溶解すルモの、例えばジク
ロロエタン、ジクロロメタン。
、塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯体、第三級アミル
ベンゼン及び無水フタル酸を溶解すルモの、例えばジク
ロロエタン、ジクロロメタン。
りCI Clホルム、テトラクロロエタン、クロロベン
ゼンなどのハロゲン系溶媒が好ましく用いられる。
ゼンなどのハロゲン系溶媒が好ましく用いられる。
これらの溶媒は1通常第三級アミルペンゼ/、無水フタ
ル酸及び塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯体の合f′
1100重景部当り、50〜500重量部の範囲で用い
られる。
ル酸及び塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯体の合f′
1100重景部当り、50〜500重量部の範囲で用い
られる。
また1反応温度は20〜80℃、好ましくは30〜60
℃の範囲で選ばれ、一方反応時間は反応温度により左右
されるが、通常3〜10時間程時間中分である。さらに
、本発明方法においては、前記塩化アルミニウム−ニト
ロ化合物錯体を反応系に滴下しながら反応を行ってもよ
いし、各成分を同時に混合して反応を行ってもよい。
℃の範囲で選ばれ、一方反応時間は反応温度により左右
されるが、通常3〜10時間程時間中分である。さらに
、本発明方法においては、前記塩化アルミニウム−ニト
ロ化合物錯体を反応系に滴下しながら反応を行ってもよ
いし、各成分を同時に混合して反応を行ってもよい。
このようにして、第三級アミルベンゼンと無水フタル酸
とを反応させることによシ生成した2−(4′−アミル
ベンゾイル)安息香酸は、公知の慣用手段により単離し
、必要ならばさらに再結晶して精製する。
とを反応させることによシ生成した2−(4′−アミル
ベンゾイル)安息香酸は、公知の慣用手段により単離し
、必要ならばさらに再結晶して精製する。
次に1本発明の好適な実施態様の1例について説明する
と、まず、ジクロロエタンのようなハロゲン系溶媒中に
、所要量の無水塩化アルミニウム及びニトロ化合物を加
え、よくかきまぜて塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯
体溶液を調製する。
と、まず、ジクロロエタンのようなハロゲン系溶媒中に
、所要量の無水塩化アルミニウム及びニトロ化合物を加
え、よくかきまぜて塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯
体溶液を調製する。
次に、ハロゲン系溶剤中に、所要量の第三級アミルベン
ゼン及び無水フタル酸を溶解し、これによくかきまぜな
がら、前記の塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯体溶液
を徐々に加えたのち、所定温度において所定時間反応さ
せる。反応終了液は希酸を用いて加水分解したのち、溶
媒層を水層から分離し1次いで該溶媒層中に含有する2
−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸を希アルカリ水
溶液を用いて抽出する。次に、この抽出液に水蒸気蒸留
などを施して、溶存するニトロベンゼンや未反応の第三
級アミルベンゼンを除去したのち、酸性にして2−(4
’−アミルベンゾイル)安息香酸の結晶を析出させ、該
結晶をろ過などの手段によって取り出す。
ゼン及び無水フタル酸を溶解し、これによくかきまぜな
がら、前記の塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯体溶液
を徐々に加えたのち、所定温度において所定時間反応さ
せる。反応終了液は希酸を用いて加水分解したのち、溶
媒層を水層から分離し1次いで該溶媒層中に含有する2
−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸を希アルカリ水
溶液を用いて抽出する。次に、この抽出液に水蒸気蒸留
などを施して、溶存するニトロベンゼンや未反応の第三
級アミルベンゼンを除去したのち、酸性にして2−(4
’−アミルベンゾイル)安息香酸の結晶を析出させ、該
結晶をろ過などの手段によって取り出す。
このようにして得られた2−(4’−アミルベンゾイル
)安息香酸は、その中の2−(4’−第三級アミルベン
ゾイル)安息香酸と2−(4’−g二級インアミルベン
ゾイル)安息香酸との割合が、一般に90:10ないし
955の範囲にあり、極めて2−(4’−第三級アミル
ベンゾイル)安息香酸含有率の高いものである。
)安息香酸は、その中の2−(4’−第三級アミルベン
ゾイル)安息香酸と2−(4’−g二級インアミルベン
ゾイル)安息香酸との割合が、一般に90:10ないし
955の範囲にあり、極めて2−(4’−第三級アミル
ベンゾイル)安息香酸含有率の高いものである。
発明の効果
本発明方法は、塩化アルミニウム−ニトロ化合物錯体の
存在下に、第三級アミルベンゼンと無水フタル酸とを反
応させて2−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸を製
造する方法であり、この方法によると、過酸化水素の製
造に有用な高純度の2−第三級アミルアントラキノンの
原料として有用な、2−(4’−第三級アミルベンゾイ
ル)安息香酸の含有率が高い2−(4’−アミルベンゾ
イル)安息香酸を効率よく得ることができる。
存在下に、第三級アミルベンゼンと無水フタル酸とを反
応させて2−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸を製
造する方法であり、この方法によると、過酸化水素の製
造に有用な高純度の2−第三級アミルアントラキノンの
原料として有用な、2−(4’−第三級アミルベンゾイ
ル)安息香酸の含有率が高い2−(4’−アミルベンゾ
イル)安息香酸を効率よく得ることができる。
実施例
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する0
実施例1
第三級アミルベンゼン(純度98%、第三級アミルベン
ゼン 第二級イソアミルベンゼン−98: 2 ) 1
5.Or (0,1モル)及び無水フタル酸22.2
? (0,15モル)をジクロロエタン50rnt中に
加え、次いで30℃に保ち、かきまぜながらこの溶液に
、無水塩化アルミニウム40.Of(0,3モル)、ニ
トロベンゼン36.9 ? (0,3モル)及ヒジクロ
ロエタン50rntから成る塩化アルミニウム−ニトロ
化合物錯体溶液を30分間かけて滴下する。滴下終了後
、50℃まで昇温し、この温度で5時間反応する。次に
、反応終了液を希硫酸中に注入して反応物を加水分解し
たのち、溶媒層を分離する。次いで、該溶媒層を水洗し
たのち、希水酸化す) IJウム水溶液を用いて、溶媒
層から2−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸を抽出
し、さらにこの抽出液に水蒸気蒸留を施して、その中に
溶存するニトロベンゼンや未反応アミルベンゼンなどを
除去する。次に、このものを希硫酸で酸性にして、2−
(4’−アミルベンゾイル)安息香酸を析出させたのち
、ろ別し、熱水洗浄後。
ゼン 第二級イソアミルベンゼン−98: 2 ) 1
5.Or (0,1モル)及び無水フタル酸22.2
? (0,15モル)をジクロロエタン50rnt中に
加え、次いで30℃に保ち、かきまぜながらこの溶液に
、無水塩化アルミニウム40.Of(0,3モル)、ニ
トロベンゼン36.9 ? (0,3モル)及ヒジクロ
ロエタン50rntから成る塩化アルミニウム−ニトロ
化合物錯体溶液を30分間かけて滴下する。滴下終了後
、50℃まで昇温し、この温度で5時間反応する。次に
、反応終了液を希硫酸中に注入して反応物を加水分解し
たのち、溶媒層を分離する。次いで、該溶媒層を水洗し
たのち、希水酸化す) IJウム水溶液を用いて、溶媒
層から2−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸を抽出
し、さらにこの抽出液に水蒸気蒸留を施して、その中に
溶存するニトロベンゼンや未反応アミルベンゼンなどを
除去する。次に、このものを希硫酸で酸性にして、2−
(4’−アミルベンゾイル)安息香酸を析出させたのち
、ろ別し、熱水洗浄後。
乾燥して21.4 fの結晶を得た0このものは、液体
クロマトグラフィーによる分析の結果、2−(4′−ア
ミルベンゾイル)安息香酸の純度86憾。
クロマトグラフィーによる分析の結果、2−(4′−ア
ミルベンゾイル)安息香酸の純度86憾。
2−(4’−第三級アミルベンゾイル)安息香酸:2−
(4’−第二級イソアミルベンゾイル)安息香酸の異性
体比95:5であった。
(4’−第二級イソアミルベンゾイル)安息香酸の異性
体比95:5であった。
実施例2
実施例1において、第三級アミルベンゼン、無水フタル
酸、塩fヒアルミニラム及びニトロベンゼンをそれぞれ
o、i、 o、1i、0.22及び0622モル用い
、それ以外は実施例1と全く同様にして反応及び分離操
作を行い、2−(アミルベンゾイル)安息香酸20.2
9f得た。このものは、純度85[2−(4’−第二級
アミルベンゾイル)安息香酸:2−(4’−第二級イン
アミルベンゾイル)安息香酸の異性体94:6であった
。
酸、塩fヒアルミニラム及びニトロベンゼンをそれぞれ
o、i、 o、1i、0.22及び0622モル用い
、それ以外は実施例1と全く同様にして反応及び分離操
作を行い、2−(アミルベンゾイル)安息香酸20.2
9f得た。このものは、純度85[2−(4’−第二級
アミルベンゾイル)安息香酸:2−(4’−第二級イン
アミルベンゾイル)安息香酸の異性体94:6であった
。
実施例3
実施例1において、ニトロベンゼンをニトロメタンに1
反応温度を40℃に変える以外は、実施例1と全く同様
にして反応及び分離操作を行い。
反応温度を40℃に変える以外は、実施例1と全く同様
にして反応及び分離操作を行い。
2−(アミノベンゾイル)安息香酸21.5 tを得た
。このものは、純度8312−(4’−第三級アミルベ
ンゾイル)・安息香酸:2−(4’−第二級インアミル
ベンゾイル)安息香酸の異性体比92:8であった。
。このものは、純度8312−(4’−第三級アミルベ
ンゾイル)・安息香酸:2−(4’−第二級インアミル
ベンゾイル)安息香酸の異性体比92:8であった。
比較例
無水塩fヒアルミニラム0.22モル及び無水フタル酸
0.11モルをジクロロエタン10〇−中に入れ。
0.11モルをジクロロエタン10〇−中に入れ。
30℃に保ち、かきまぜながら第三級アミルベンゼン0
.1モルを30分間かけて滴下したのち、40℃で2時
間反応した。以後は実施例1と同様にして分離操作を行
い、2−(アミルベンゾイル)安息香酸239を得た。
.1モルを30分間かけて滴下したのち、40℃で2時
間反応した。以後は実施例1と同様にして分離操作を行
い、2−(アミルベンゾイル)安息香酸239を得た。
このものは、純度82%。
2−(4’−第三級アミルベンゾイル)安息香酸:2−
(4’−第二級インアミルベンゾイル)安息香酸の異性
体比51:49であった。
(4’−第二級インアミルベンゾイル)安息香酸の異性
体比51:49であった。
特許出願人 東洋合成工業株式会社
(ほか1名)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 無水塩化アルミニウムとニトロ化合物とから成る塩
化アルミニウム−ニトロ化合物錯体の存在下に、第三級
アミルベンゼンと無水フタル酸とを反応させることを特
徴とする2−(4′−第三級アミルベンゾイル)安息香
酸の含有率の高い2−(4′−アミルベンゾイル)安息
香酸混合物の製造方法。 2 ニトロ化合物がニトロベンゼン又はニトロメタンで
ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15185A JPS61158949A (ja) | 1985-01-07 | 1985-01-07 | 2−(4′−アミルベンゾイル)安息香酸混合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15185A JPS61158949A (ja) | 1985-01-07 | 1985-01-07 | 2−(4′−アミルベンゾイル)安息香酸混合物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61158949A true JPS61158949A (ja) | 1986-07-18 |
Family
ID=11466037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15185A Pending JPS61158949A (ja) | 1985-01-07 | 1985-01-07 | 2−(4′−アミルベンゾイル)安息香酸混合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61158949A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63156747A (ja) * | 1986-12-06 | 1988-06-29 | バスフ・アクチエンゲゼルシヤフト | アルキル置換芳香族ケトンの製法 |
US7830900B2 (en) | 2004-08-30 | 2010-11-09 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for an adaptive de-jitter buffer |
CN104262131A (zh) * | 2014-08-26 | 2015-01-07 | 湖州吉昌化学有限公司 | 一种生产2-(4′-叔戊基苯甲酰)苯甲酸的方法 |
CN111875489A (zh) * | 2020-08-06 | 2020-11-03 | 中国石油化工股份有限公司 | 2-(4-戊基苯甲酰)苯甲酸和2-戊基蒽醌及其制备方法 |
-
1985
- 1985-01-07 JP JP15185A patent/JPS61158949A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63156747A (ja) * | 1986-12-06 | 1988-06-29 | バスフ・アクチエンゲゼルシヤフト | アルキル置換芳香族ケトンの製法 |
US7830900B2 (en) | 2004-08-30 | 2010-11-09 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for an adaptive de-jitter buffer |
CN104262131A (zh) * | 2014-08-26 | 2015-01-07 | 湖州吉昌化学有限公司 | 一种生产2-(4′-叔戊基苯甲酰)苯甲酸的方法 |
CN111875489A (zh) * | 2020-08-06 | 2020-11-03 | 中国石油化工股份有限公司 | 2-(4-戊基苯甲酰)苯甲酸和2-戊基蒽醌及其制备方法 |
CN111875489B (zh) * | 2020-08-06 | 2022-08-02 | 中国石油化工股份有限公司 | 2-(4-戊基苯甲酰)苯甲酸和2-戊基蒽醌及其制备方法 |
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