JPS62106035A - テレフタル酸及びフエノ−ルの製造方法 - Google Patents

テレフタル酸及びフエノ−ルの製造方法

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JPS62106035A
JPS62106035A JP24587485A JP24587485A JPS62106035A JP S62106035 A JPS62106035 A JP S62106035A JP 24587485 A JP24587485 A JP 24587485A JP 24587485 A JP24587485 A JP 24587485A JP S62106035 A JPS62106035 A JP S62106035A
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JP
Japan
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benzoic acid
phenol
carbon dioxide
acid
terephthalic acid
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Pending
Application number
JP24587485A
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English (en)
Inventor
Kenji Saeki
憲治 佐伯
Fujinao Matsunaga
藤尚 松永
Toru Taguchi
透 田口
Tetsuo Imamura
今村 哲夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、テレフタル酸及びフェノールの製造方法に関
する。
(従来の技術) トルエンを液相にて分子状酸素にて酸化して安息香酸を
製造する方法、安息香酸のアルカリ金属塩に炭酸ガスを
反応させてテレフタル酸を製造する方法、及び安息香酸
を分子状酸素にて酸化してフェノールを製造する方法は
、既にそれぞれ知られている。
トルエンを液相にて分子状酸素にて酸化して安息香酸を
製造する方法は、例えば、特公昭52=2895号公報
に記載されている。この方法によれば、トルエンを液相
にてコバルト化合物及びマンガン化合物を触媒として用
いて空気酸化することによって安息香酸を得ることがで
きる。
安息香酸を分子状酸素にて酸化してフェノールを製造す
る方法は、例えば、特開昭57−40430公報に記載
されている。この方法によれば、触媒として酸化銅及び
酸化マグネシウムを用い、加圧加熱下に空気及び水蒸気
を存在させてフェノールを製造することができる。
また、安息香酸のアルカリ金属塩に炭酸ガスを反応させ
てテレフタル酸を製造する方法も、例えば、特開昭57
−130953号公報に記載されているように、安息香
酸アルカリ金属塩、例えば、カリウム塩をアルカリ金属
炭酸塩と触媒としての酸化銅や酸化亜鉛と共に混合し、
加圧下に炭酸ガスを反応させることによってテレフタル
酸アルカリ金属塩を製造することができる。
(発明の目的) 以上のように、テレフタル酸及びフェノールの製造方法
はそれぞれ既に知られているが、従来、その副生物の利
用については殆ど知られていない。
本発明者らは、トルエンを原料としてテレフタル酸及び
フェノールを製造するに際して、各反応における副生物
の利用を研究した結果、トルエンを液相にて分子状酸素
にて酸化して安息香酸とする工程(al、この安息香酸
を分子状酸素にて酸化してフェノールとする工程(b)
、この安息香酸のアルカリ金属塩に炭酸ガスを反応させ
てテレフタル酸とする工程(c)、及び上記工程(b)
において生成する炭酸ガスの一部又は全部を工程(c)
に循環する工程(d)なる各工程を結合させることによ
り、プロセス全体の経済性が著しく高まることを見出し
て、本発明に至ったものである。
従って、本発明は、トルエンを原料としてテレフタル酸
及びフェノールを製造するに際して、安息香酸の気相酸
化によるフェノールの製造に際して副生ずる炭酸ガスを
安息香酸アルカリ金属塩の炭酸化によるテレフタル酸の
製造に利用する新規なテレフタル酸及びフェノールの製
造方法を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明によるテレフタル酸及びフェノールの製造方法は
、 (a)トルエンを液相にて分子状酸素にて酸化して安息
香酸とする工程、 (b)  上記安息香酸を分子状酸素にて酸化してフェ
ノールとする工程、 (c1上記安息香酸のアルカリ金属塩に炭酸ガスを反応
させてテレフタル酸とする工程、及び(dl  上記工
程fblにおいて生成する炭酸ガスの一部又は全部を上
記工程(c1に循環する工程とからなることを特徴とす
る。
本発明において、原料の安息香酸は、トルエンに例えば
、コバルト塩及びマンガン塩、例えば、酢酸コバルト及
び酢酸マンガンを触媒として溶解させ、オートクレーブ
に仕込んで、これに攪拌下に加圧加熱下に空気を吹き込
みつつ、所定時間反応させることによって得ることがで
きる。
本発明の方法においては、安息香酸を分子状酸素で酸化
して、フェノールが製造されるが、この場合の反応とし
ては、例えば、以下の方法を用いることができる。即ち
、安息香酸と触媒を混合し、オートクレーブ中にて空気
を吹き込みつつ加熱して、触媒を安息香酸塩として溶解
させ、次に、これに加圧加熱下に空気及び水蒸気を吹き
込むことによってフェノールを得ることができる。この
場合の触媒としては、例えば、酸化銅、酸化マグネシウ
ム、酸化ジルコニウム等を例示できる。触媒の使用量は
、安息香酸に対して、通常0.1〜10重星%、反応温
度は、通常200〜400 ’Cである。
この反応においては、炭酸ガスが副生ずるので、本発明
の方法においては、反応中に排出される反応器ガスから
低沸点成分及び高沸点成分を留去した後、冷却し、又は
反応終了後、反応混合物から低沸点成分及び高沸点成分
を留去してフェノールを分離した後、反応器中の廃ガス
を冷却して、これに含まれる有機物及び水を除去し、l
O’c程度の温度で圧縮することによって、液化炭酸ガ
スを回収し、この炭酸ガスを安息香酸のアルカリ金属塩
からのテレフタル酸の製造工程に一部又は全部を利用す
る。
本発明においては、安息香酸に炭酸ガスを反応させてテ
レフタル酸が製造される。この場合の反応方法としては
、例えば、以下の方法を用いることができる。即ち、安
息香酸アルカリ金属塩、例えば、カリウム塩をアルカリ
金属炭酸塩と触媒と共に混合してオートクレーブに仕込
み、更に、炭酸ガスを仕込んだ後、加圧加熱下に反応さ
せることによって、テレフタル酸アルカリ金属塩が得ら
れる。この場合の触媒としては、例えば、酸化銅、酸化
亜鉛、酸化アルミニウム等の従来知られている触媒を用
いることができる。触媒の使用量は、安息香酸に対して
、通常、0.1〜5重量%反応温度は通常350〜50
0℃、反応圧力は10〜1500 kg/cJGの範囲
である。
反応終了後、反応混合物から、例えば以下の方法によっ
てテレフタル酸を分離することができる。
反応混合物に水を添加して反応生成物を水に溶解し、触
媒を濾過除去して得られた濾液に、例えば、塩酸等の酸
を加えてテレフタル酸を析出させ、この析出物を例えば
水で洗浄し、乾燥することによって、テレフタル酸を得
ることができる。この場合、酸として、塩酸の代わりに
加温状態で安息香酸を用いて、安息香酸をテレフタル酸
のアルカリ塩と反応させて、テレフタル酸と安息香酸ア
ルカリ塩を生成させる方法を用いた場合には、この安息
香酸アルカリ塩を反応の原料として使用することができ
るので好ましい。
本発明の方法においては、安息香酸からテレフタル酸を
製造するに当たって必要な反応原料としての炭酸ガスは
、その一部又は全部が前記した安息香酸からフェノール
を製造する工程から副生するものが使用される。
本発明の方法において、前記(b)工程から副生ずる炭
酸ガスの分離方法としては、例えば安息香酸からフェノ
ールを製造する前記反応の間に捕集した廃ガスを冷却し
、有機物及び水を除去した後、適宜の温度と圧力で圧縮
して液化炭酸ガスとして回収することができる。
本発明の方法において、(b)工程の安息香酸からフェ
ノールを製造する工程で反応に使用される安息香酸の量
(B)と、(c)工程の安息香酸アルカリ金属塩からテ
レフタル酸を製造する工程で反応に使用される安息香酸
の量(c)との量的割合(B/Cモル比)は、通常1.
0〜10.0の範囲にある。この中でも、特に1.0〜
2.0の範囲にあるように(b)工程と(c1工程によ
るフェノールとテレフタル酸の製造割合を選んだ場合に
は、(b)工程で副生する炭酸ガスを極めて経済的に有
効に利用することができる。従って、かかる方法によれ
ば、トルエンからフェノールとテレフタル酸を併産する
実用的、且つ、経済的なプロセスが提供される。
(発明の効果) 従って、本発明の方法によれば、以上のように、トルエ
ンを原料としてテレフタル酸及びフェノールを製造する
方法において、前記した(al工程、(bl工程、(c
)工程及び(d)工程の各工程を結合させることにより
、トルエンから合理的にフェノールとテレフタル酸を併
産することができ、しかも、安息香酸の気相酸化による
フェノールの製造に際して副生する炭酸ガスを安息香酸
アルカリ金属塩の炭酸化によるテレフタル酸の製造に有
効に利用することができるので、プロセス全体の経済性
を著しく高めることができる。特に、本発明の方法によ
れば、トルエンの酸化によって得られる安息香酸を適宜
の割合にてテレフタル酸の製造とフェノールの製造とに
割り振ることによって、テレフタル酸の製造に必要とさ
れる炭酸ガスの全量を安息香酸の酸化によって副生ずる
炭酸ガスにてまかなうことができる。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例によって何ら限定されるものではない。
実施例 (安息香酸の製造) チタン製0.5N容量のオートクレーブにトルエン20
0g、Co47.5■を含有する酢酸コバルト及びM 
n 2.5 w:を含有する酢酸マンガンを仕込み、温
度150℃、圧力]、 Okg/ crA Gにて高速
贋拌しながら、出口流量が1.51/分となるように空
気をオートクレーブに吹き込み、酸素の吸収が始まって
から5時間反応させた。安息香酸の選択率は94モル%
、反応混合物中での安息香酸の7震度は30重量%であ
った。
この反応混合物から未反応トルエン等の低沸点物を減圧
蒸留にて除去した後、蒸留精製にて純度99%以上の安
息香酸を回収率96%にて得た。
(フェノールの製造) 空気吹き込み管を備えた200m1容量の丸底フラスコ
に安息香酸100gを仕込み、CaC2,1g及びM 
g 02.7 gをそれぞれ加え、空気流通下に240
°Cの温度に加熱した。次いで、フラスコ内に空気5.
4(!/時及び水茎気2.91!/時を高速攪拌下に供
給して、24時間反応させた。安息香酸の転化率は91
モル%、フェノール選択率94モル%であった。
減圧下に蒸留して、低沸点成分及び高沸点成分を除去し
、凝固点40.6℃のフェノール63.3 gを得た。
回収率は96%であった。
上記の反応の間に捕集した廃ガスを水冷し、有機物及び
水を除去した後、10℃で77kg/an!Gまで圧縮
して、液化炭酸ガス30gを回収することができた。
(テレフタル酸の製造) 安息香酸カリウム30g、炭酸カリウム26g及び触媒
としてKz (ZnFzClg) 2.9 gを攪拌機
を備えたハステロイ製0.2#容量のオートクレーブに
仕込み、これに前記フェノール製造時に副生回収した液
化炭酸ガス100gを仕込んだ。
次に、攪拌下にオートクレーブ壁温度を415’c (
内温400〜405’c)に7時間加熱した。
この間の最高圧力は約1300 kg/cn!Gであっ
た。
反応生成物を水に溶解し、触媒等を濾過除去して得られ
た濾液を190℃に昇温し、溶融安息香酸47gを添加
して、安息香酸を上記反応混合物中のテレフタル酸ジカ
リウムと反応させて、テレフタル酸と安息香酸カリウム
とを生成させた。テレフタル酸28gを結晶として得た
。この結晶を150 ”Cの水で水洗し、引き続いて2
80℃で水に溶解させた後、3〜5段にて晶析した。こ
のようにして、テレフタル酸結晶中のカリウム塩及びフ
タル酸をすべて除去して、以下に示す高純度テレフタル
酸を得た。
酸価              675安息香酸含量
         <10ppmその他の有機カルボン
成金’!   <10ppmカリウム含量      
   <lppm灰分含量           <5
ppm平均粒径           115μm以上
のようにして、トルエン基準にてフェノールを82モル
%、テレフタル酸を83モル%の収率で得ることができ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)トルエンを液相にて分子状酸素にて酸化し
    て安息香酸とする工程、 (b)上記安息香酸を分子状酸素にて酸化してフエノー
    ルとする工程、 (c)上記安息香酸のアルカリ金属塩に炭酸ガスを反応
    させてテレフタル酸とする工程、 及び (d)上記工程(b)において生成する炭酸ガスの一部
    又は全部を上記工程(c)に循環する工程とからなるこ
    とを特徴とするテレフタル酸及びフエノールの製造方法
JP24587485A 1985-10-31 1985-10-31 テレフタル酸及びフエノ−ルの製造方法 Pending JPS62106035A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001016073A1 (en) * 1999-08-30 2001-03-08 Mossi & Ghisolfi Overseas S.A. A process for producing diacids by carboxylation of phenolic compounds

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001016073A1 (en) * 1999-08-30 2001-03-08 Mossi & Ghisolfi Overseas S.A. A process for producing diacids by carboxylation of phenolic compounds

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