JPS60255745A - 2,3,5−トリメチルベンゾキノンの製造法 - Google Patents

2,3,5−トリメチルベンゾキノンの製造法

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JPS60255745A
JPS60255745A JP59110418A JP11041884A JPS60255745A JP S60255745 A JPS60255745 A JP S60255745A JP 59110418 A JP59110418 A JP 59110418A JP 11041884 A JP11041884 A JP 11041884A JP S60255745 A JPS60255745 A JP S60255745A
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copper
reaction
catalyst
water
complex
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Tomiya Isshiki
一色 富弥
Tomoyuki Yui
油井 知之
Hideo Uno
宇野 英夫
Mitsuo Abe
阿部 光雄
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2.3.5−)リメチルベンゾキノン(以下
、TMBQと略する)の新規な製造法に関するものであ
り、詳しくは2,3.6− )リメチルフェノール(以
下、TMPと略する)を水及び炭素数4〜10の脂肪族
アルコール類中で銅ノ\ロゲノ錯体の存在下、分子状酸
素と接触させることを特徴とする、TMBQの製造法に
関するものである。
〔産業上の利用分野〕
TMBQはビタミンEの合成中間体として有用な物質で
ある。
〔従来の技術〕
TMBQの製造法としては種々の原料を用いる方法が提
案されているが、本発明はTMPを原料としてTMBQ
を製造する方法に関するものである。
TMPからのTMPの製造の代表的な方法としては +11 無機酸化剤で酸化する方法 (2)触媒の存在下、酸素で酸化する方法がある。
(11の方法は、例えば酸化剤として過マンガン酸カリ
ウム、二酸化マンガン、酸化鉛などが用いられており、
これらの方法は高価な酸化剤が化学量論量必要なこと、
反応によって生成する低原子価状態の金属の処理が必要
なこと等の欠点がある。
(2)の方法としては例えば触媒としてコバルト錯体を
用いる方法があるが、この方法では反応初期の触媒の活
性は相当高いが触媒の寿命が極めて短く、工業的実施は
困難である。他に触媒としてハロゲン化銅を用いる方法
があり、この方法は限定された条件下では反応率、選択
率ともに高いが、解決すべき種々の基本的な欠点を有す
る。例えば、特公昭第53−17585号公報には遊離
の銅イオンおよびハロゲンイオンを触媒としてTMPを
酸素で酸化する方法が開示されている。この方法は限定
さた条件下では収率が高く、優れた方法であるが、反応
速度が小さいこと、反応に及ぼす水の影響が非富に大き
いこと、生成物であるTMBQの単離あるいは触媒の循
環使用を考慮した場合には大きなエネルギー消費が予想
されること等の欠点を有する。即ち反応終了後、触媒を
回収し、再使用しようとすると反応液から大量の水で抽
出し、その水溶液から蒸発等の処理をして水を除き水を
含まない触媒として回収する必要がある。したがって工
業的に触媒を回収、再使用しようとするとその操作に多
大のエネルギーを消費することとなり、極めて不利であ
る。さらにこの方法は触媒の活性が低いので反応に長時
間を要し、空時収率が低く、反応装置が大型化する欠点
があり、工業的実施は困難である。
特開昭第50−93931号公報は上記の方法の欠点を
改善する方法を提案している。この方法は反応に対する
水の悪影響を改善し、含水溶媒中でも効率よく反応を進
行させ、触媒の繰り返し使用を容易にする方法である。
この方法では反応系に予め、あるいは間欠的に臭素、塩
素、ハロゲン化水素、次亜ハロゲン化水素酸塩、4−ブ
ロモ−2,3,6−トリメチルフェノール等のハロゲン
または反応系でハロゲンを遊離し得るハロゲン化物を添
加することにより、触媒の劣化を防止し、水相に溶解し
たハロゲン化銅を触媒としてそのまま繰り返し使用しよ
うとしている。しかし実施例からも明らかなように、こ
れ等のハロゲン種を予め添加しても繰り返し使用のかな
り早い時期にこれらは消費され、消失する。したがって
時々、ハロゲン種を追加しなくてはならない。このこと
は操作上、面倒であるばかりでなく、TMBQの工業的
生産にあたってはコストアンプを招来する。
更にこれらの公知技術はいずれも有tJ31溶媒として
水に完全に溶解する有機溶媒の使用が必須である。した
がって反応後、目的物であるTMBQを分離しようとし
た場合、触媒、溶媒からの分離操作を煩雑にし、且つ触
媒、溶媒を繰り返し使用する際、濃縮、脱水、精製等の
操作が必要で多大のエネルギーを必要とすることが予想
される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
したがって本発明は高価な酸化剤を必要とせず、触媒の
活性が高く且つ水による触媒の活性低下がなく、寿命が
長く、かつ生成物の取り出し及び触媒の単離が容易で、
さらに触媒の循環使用が可能な方法を提供することを目
的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、2,3.6− )リメチルフェノールを水お
よび炭素数4〜10の脂肪族アルコール類の共存下で、 一般式 %式%) (結晶水を含んでも含まなくてもよい)c式中、Mは周
期律表において■^で表されるアルカリ金属またはアン
モニウム、Cu (If)は二(+1(7)銅、Xはハ
ロゲン、lは1〜3の整数、mは1または2、nは3〜
8の整数、pは1または2.1 + 2mp= np) で示される銅ハロゲノ錯体 の存在下、分子状酸素と接触させることを特徴とする2
、3.5− )リメチルベンゾキノンの製造法である。
本発明においては銅ハロゲノ錯体を触媒として使用する
。銅ハロゲノ錯体はTMPを酸素により容易に酸化し、
高選択率でTMBQに変換する優れた性質を有する。即
ち、触媒として銅ハロゲノ錯体を用いることにより水が
存在する反応系であるにもかかわらず、遊離の銅および
ハロゲンイオンという公知の触媒系よりも反応速度、T
MBQ選択性の面で優れており、且つ、また水による触
媒の失活が殆ど認められないという驚くべき特徴を有す
る。
本発明は従来法と異なり銅ハロゲノ錯体という新規な触
媒を用いるものであり、本発明を工業的に実施する際に
は反応容器を大幅に小さくすることが可能であり、本発
明によれば空時収率を増大させ、更には触媒の繰り返し
使用を大いに有利にするという極めてずぐれた効果が達
成される。
本発明において用いられる銅ハロゲノ錯体は銅とハロゲ
ンが配位結合をした化合物、すなわち一般式M1! (
Cu (II)mXn) p(式中、Mは周期律表にお
いて1八で表されるアルカリ金属またはアンモニウム、
Cu (n)は二価の銅、Xはハロゲン、1は1〜3の
整数、mは1または2、nは3〜8の整数、pはIまた
は2、p + 2s+p= np) で示される化合物(結晶水を含んでも含まなくてもよい
)である。
上記式においてMとしてはアルカリ金属、アンモニウム
が好ましく、アルカリ金属としてはLi5K 、 Rb
、 Cs、好ましくはい、K 、 Cs、特に好ましく
はLiがあげられる。またハロゲンとしてはC1、Br
、■が好ましく、特にCI、Brが好ましい。銅ハロゲ
ノ錯体としては例えば、Li(CaCl2) ・21(
2o、NH4(CaCl2)−2H20、(NH4)2
 (CoCl2) ・2H20,K (CaCl2)、
K2 (CuCI43 2HzOXCs (CaCl2
) 2HzO,C52(CuC1<) ・2H20、C
s3(Cu2C17)H2H20、Li2 (CuBr
4)H6H20,K (CuBr3)、(NH4)2 
(CuBr4)−2820、Cs2 (Cu13r4)
 、Cs (CuBr3)などがあげられる。これらの
銅ハロゲノ錯体は公知方法、例えばMellor’ s
 Gon+prehensive Treatment
 onInorganic and Theoreti
cal Chemistry 、 Volm 、 p 
182〜201 (Longman )により合成する
ことができる。
このようにして合成した銅ハロゲノ錯体は融点の測定な
どによって同定できる。例えば、合成した塩化銅リチウ
ム錯体Li(CaCl2)・2H20は赤褐色を呈して
おり、塩化第二銅CuCl2 ・2H20の緑色の結晶
とは外観において全く異なり、その融点は130〜13
5℃を示す。塩化銅リチウムLi (CaCl2:l 
・2H20、塩化第二銅CuCl2・2H20の融点は
文献(Mellor’ s Comprehensjv
e Treatment on Inorganic 
and Theoretical Chemistry
 。
Vol Ill 、 p 184 、 p 169 (
Longsan )によればそれぞれ、130℃、11
0℃である。
銅ハロゲノ錯体の水溶液と塩化第二銅水溶液の可視吸収
スペクトルは820〜880 nmにおいて極大吸収(
λtaax )を持ち、その極大吸収は高濃度になるに
したがって長波長側にシフトする(図1)。そして同一
濃度において銅ハロゲノ錯体と塩化第二銅の極大吸収を
与える波長を比較すると全く異なる。また波長800n
mにおいて濃度変化に対するモル吸光係数(logεで
表示)の変化をみると塩化第二銅は3mol / 1以
上の濃度でモル吸光係数は飽和し、その値は1゜45で
ある。銅ハロゲノ錯体の場合、例えば1,1(CaCl
2) 2H20の場合、3mol/1以上の濃度でモル
吸光係数は飽和し、その値は1.52であり、塩化第二
銅のモル吸光係数とは全く違う値を示す(図2)。
本発明で使用される銅ハロゲノ錯体を含む触媒水溶液の
pl+は通常、 2〜3、好ましくは2〜2.5である
本発明の一般的な実施方法は銅ハロゲノ錯体又はこの錯
体とアルカリ金属ハロゲン化物を所定の割合で所定量の
水に熔解させることにより触媒を調製し、次いで有機溶
媒、TMPを仕込み、酸素と接触させることにより行う
本発明においては反応系内の水相における銅ハロゲン錯
体の濃度が反応収率、反応速度に大きな影響を与える。
即ち、反応系に添加する水の量が反応を効率良く行うた
めの最も重要な因子の一つである。反応の効率の面から
すると、銅ハロゲノ錯体の水相における濃度はできるだ
け高い方が良い結果を与える。銅ハロゲノ錯体の水相に
おける濃度が20w t%以下ではTMBQの選択性は
大きく低下する。銅ハロゲノ錯体のアルコール類を除い
た水相における濃度は溶解炭も考慮して、好ましくは2
0〜70−t%、更に好ましくは20〜60w t%、
特に好ましくは30〜60w t%である。
銅ハロゲノ錯体の使用量は収率、反応速度の両面から最
適な範囲が存在する。即ち銅ハロゲノ錯体の使用量が極
めて少ない場合にはTMBQ収率は低く、反応速度も小
さいという傾向がある。また銅ハロゲノ錯体の使用量を
ある量以上に多くしても、その効果は飽和状態となり、
量を多くする意味はない。本発明において使用する銅ハ
ロゲノ錯体の使用量は使用する銅ハロゲノ錯体の種類に
よって変わるので一概に決定できないが、TMPに対し
て0.1〜5倍モル、好ましくは0.5〜3倍モル、特
に好ましくは1〜2倍モルである。
本発明に用いられる水およびアルコール類とは単に水と
アルコール類の共存を意味する。即ち、本発明では水と
アルコール類が全く、あるいは殆ど混ざり合わないため
アルコール類の相と触媒水溶液相とが分離する系(不均
一反応系)で、本発明は実施される。したがって本発明
によれば、触媒の循環使用、生成物の効果的な分離等が
可能である。
本発明に用いられるアルコール類は炭素数4〜10の脂
肪族アルコールである。しかしながら水への溶解度を考
慮すれば、炭素数5〜10の脂肪族アルコールが好まし
い。本発明におけるアルコール類としては例えば、n−
ブタノール、n−アミルアルコール、1so−アミルア
ルコール、n−へキシルアルコール、2−エチルへキ号
ノール、n−ヘプチルアルコール、n−オクチルアルコ
ール、n−ノニルアルコール、n−デシルアルコールナ
トが好ましい。 本発明において用いられる水およびア
ルコール類は触媒である銅ハロゲノ錯体の熔解、原料で
あるTMPの溶解、並びに酸素の熔解に優れた効果を示
す。したがって、これらの溶液を接触させるだけで目的
とするTMBQの生成が極めて有効に行われる。
本発明において、特に炭素数5〜10の脂肪族アルコー
ル類を選択した場合、驚いたことに反応系は完全に不均
一な系になるにもがかわらず、反応は何等の悪影響も受
けず円滑に進行する。更に反応後、触媒相である水相、
TMBQを含むアルコール相である有機相とを単に相分
離するだけで得られるので、触媒の再使用、TMBQの
取り出しのための後処理が極めて簡単となり好都合であ
る。
本発明におけるアルコール類の使用量はTMPの熔解、
水に対するアルコール類の割合を考慮して決められ、ア
ルコール類の使用量は水に対して0.5〜10倍、好ま
しくは0.8〜5倍、特ニ好マL < 4;11.5〜
2倍(重量基準)である。
逆にアルコール類に対する水の使用量は0.1〜2倍、
好ましくは0.2〜1.25倍、特に好ましくは0.5
〜0.67倍(重量基準)である。
反応温度は用いる銅ハロゲン錯体の種類、使用量、水の
使用量、及びアルコール類の種類によって異なるが、一
般に10〜120℃が好ましく、30〜100℃が更に
好ましく、40〜80’Cが最も好ましい。反応時間も
、用いる銅ハロゲノ錯体の種類、量並びに反応温度、水
の使用量、及びアルコ−・ル類の種類等により異なるが
5〜300分程度で程度。 本発明に用いられる原料の
TMPは如何なる製法によるものでも使用しうる。例え
ばフェノール類のアルキル化(例えば+iミークレゾー
ル2,3−キシレノール、2.5−キシレノールのアル
キル化)、ポリメチルフェノールのトランスアルキル化
、2,3.6− )リメチルベンゼンスルホン酸のアル
カリ溶融、2,3.6−1−リメチルクメンの酸化、あ
るいはタール分の分留、フェノ−ル類からの分離等によ
り得られるTMPが用いられる。
本発明で用いる酸素とは純酸素或いは含酸素ガスを意味
し、含酸素ガスには酸素富化空気、空気、不活性ガスで
希釈された酸素などが含まれる。本発明に用いられる酸
素を希釈することのできる不活性ガスとしては、窒素、
ヘリウム、アルゴン、炭酸ガス、水蒸気などがあげられ
る。圧力は酸素分圧として0.05〜50kg/cd 
(絶対圧)、好ましくは0.1〜20kg/cd、更に
好ましくは0.2〜10kg/ cd、更に好ましくは
0.3〜3kg/aJで、最も好ましくは0.3〜I 
kg/cdで行うのが有利である。
本発明はTMPを水及びアルコール類中で銅ハロゲノ錯
体存在下、酸素と接触させることにより達成できるが、
反応器に攪拌反応器を用いるのが最も好ましい実fi!
WM様であり、これにより効率の良い気液の接触が可能
となる。
本発明の反応は酸素ガスを反応器に通気する方法、ある
いは吸収された酸素を補給して所定圧力を保つようにし
たガス循環法により達成できる。
本発明はバッチ方式で反応できることは勿論、セミ回分
式、あるいは連続流通方式で反応を行わせることもでき
る。
〔作用および効果〕
本発明によれば銅ハロゲン錯体を触媒として使用するこ
とにより、TMPを酸素により容易に酸化し、高収率、
高選択率でTMBQに変換することができる。
本発明は水が存在する反応系であるにもかかわらず、遊
離の銅およびハロゲンイオンという公知の触媒系よりも
反応速度、TMBQ選択性の面で優れており、且つ、ま
た水による触媒の失活が殆ど認められないという驚くべ
き特徴を有し工業的に極めて有利である。
本発明によれば反応速度が大きいので空時収率が大きく
、工業的に実施する際には反応容器を大幅に小さくする
ことが可能である。
本発明において生成物であるTMBQO分取は極めて容
易である。すなわち、本発明においては炭素数4〜10
の脂肪族アルコールを用いるので常に水相と有機相が分
離し、炭素数5〜10の脂肪族アルコールを用いるとそ
の分離はさらに良好となる。したがって有機相は溶媒を
留去しTMBQを得ることができるし、また水相はその
まま或いは必要ならばm縮或いは精製して触媒液として
繰り返し使用できるので工業的に極めて優れている。
また得られた有機相はそのまま還元することによりビタ
ミンEの前駆体である2、3.5− )リメチルヒドロ
キノンを得ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例、比較例によって更に詳しく説明
する。なお、実施例、比較例における反応率、収率はモ
ル基準で表す。
実施例1〜8、比較例I TMP 3.4g(25mmol) 、Cu(:12 
2H204,3g (25Il+mol)又は予め合成
した第−表に示ず銅ハロゲノ錯体25IIIIno1、
n−エチルアルコール10m1及び所定量の水を100
1の四ソロフラスコに仕込んだ。
反応系を酸素で置換した後、外部より加熱あるいは冷却
して60℃に保ち、且っ800rpmで激しく攪拌した
。酸素はカスホルダーより逐次供給し、その消費量はガ
スビューレットにより測定した。酸素ガス吸収が停止し
た時点を反応終了とした。
分液した後、アルコール相についてガスクロマトグラフ
により分析した。
その結果を第1表に示す。
第 1表 実施例9〜11 TM P 3.4 g (25mmol) 、および予
め合成した銅ハロゲノ錯体25mmo Iを用い、n−
ヘキシルアルコール10m1と水10m1との混合溶媒
中で実施例1と同様の操作で反応を行い分析した。
その結果を第2表に示す。
なお反応後、水相とアルコール相が分離しており、水相
(触媒相)は分液した後、循環使用が可能であった。
錯体B、E、Gは第1表と同様である。
実施例12〜13 TMP 3.4 [!(25mmol) 、予め合成し
た銅ハロゲノ錯体Li (CuC13) ・2H20の
所定量、水101及びn−ヘキシルアルコール101を
用い、実施例1と同様に反応を行い分析した。
その結果を第3表に示す。
なお反応後、水相とアルコール相が分離しており、水相
(触媒相)は分液した後、INIJi!使用が可能であ
った。
実施例14〜18 ”rM P 3.4 g (25mmol) 、銅ハロ
ゲノ錯体Li (CaCl2) ・ 2H205,3g
(25+mol) 、水101及び種々のアルコール1
0m1を用い、実施例1と同様に反応を行い分析した。
その結果を第4表に示す。
なお反応後、水相とアルコール相が分離しており、水相
(触媒相)は分液した後、循環使用が可能であった。
第4表 実施例19〜21 TM P 3.4 g (25a+mol) 、銅ハロ
ゲノ錯体Li (CuC13) ・2H205,3g(
25mmol)、水101及びn−ブチルアルコール1
O−1を用い、反応温度を変えた以外は実施例1と同様
に反応を行い分析した。
その結果を第5表に示す。
なお反応後、水相とアルコール相が分離しており、水相
(触媒相)は分液した後、循環使用が可能であった。
第 5表 実施例22 TM P 6.8 g (50mmol) 、銅ハロゲ
ノ錯体Li (CuCI 3 ) ・ 2H2010,
6g(50+mmol) 、n−オクチルアルコール2
0−1および水201を200m1四ンロフラスコに仕
込み実施例1と同様の操作で1時間反応を行った。反応
終了後、有機相と水相とに分離し、有機相はガスクロマ
トグラフにより分析し、TMP反応率とTMBQ収率を
めた。一方、水相は再び四ソロフラスコに戻し、新たに
TMP 6.88とn−オクチルアルコールを仕込み同
様に反応を行った。この様な操作を何回か繰り返し、触
媒の劣化状況を調べた。
その結果を第6表に示す。
第 6表 比較例2 塩化銅リチウム錯体Li (CuC13) ・2H20
25mmo1、水10m1、n−ブタノール10m1お
よびフェノール2.4 g (25mmol)を四ソロ
フラスコに入れ、攪拌下、実施例1と同様の条件で反応
させた。反応開始から4時間後、実施例1と同様に処理
しガスクロマトグラフで分析したところ、次のような結
果が得られた。
フェノール反応率 82 % 0−クロロフェノール収率 3.2% p−クロロフェノール収率 26.8%ジクロロフェノ
ール収率 0.8% その他はガスクロでは検出されなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は銅ハロゲノ錯体の濃度変化に対する可視吸収ス
ペクトルの極大吸収波長(λll1ax )の変化、第
2図は当該濃度変化に対する可視吸収スペクトルのモル
吸光係数(logε)の変化を示したものである。 特許出願人 三菱瓦斯化学株式会社 代表者 長野 和書 j#/閉 噛体例農塵変化1;灯す令)÷尺1反収1−
C5?(Cu(jla )2Hz02− Kz LCb
ChL2Hz0 3 ・−Li (Cucムp2Hz0 4−・・乙C1z2Hz’θ θ ft’3456 4為 イ本 句 :Hl(〜I/I〕 1− k2(CuCIa ]2H;!02−L1(Cu
(J312H−J 3−CuCIr2H20 4ぺ1づ〉トn票l (17161/ツノ手続補正書(
自発) 昭和60年 8月30日 特許庁長官 殿 勘1 、発明の名称 2.3.5−トリメチルベンゾキノンの製造法3、補正
をする者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号名称 三菱
瓦斯化学株式会社 代表者 長野 和書 4、代理人 居所(■100)東京都千代LL1区丸の内二丁目5番
2υ5、補正の対象 明細書の「特許請求の範囲」及び[発明の詳細な説明」
の欄 6.1!i正の内容 (1)特許請求の範囲の記載を別紙の通り補正する。 (2) 明細書第16頁第13行および第16行1重量
基準」を「容量基準」と訂正する。 (3)同第30頁比較例2の後(第13行の後)に以下
の内容を挿入する。 「実施例23〜25 T M P 3.4g (25mmol) 、銅ハロゲ
ノ錯体Li(CuC13) ・21120 5.3g 
(25mmol)及びn−ヘキサノールl0m1を用い
、反応温度を60℃として水の量を51.15m1.2
01と変えた以外は実施例1と同様に反応を行なった。 結果を第7表に示す。 第7表 別紙 特許請求の範囲 1) 2.3.6−)リメチルフェノールを水および炭
素数4〜10の脂肪族アルコール類の共存下で、一般式 %式%)) (結晶水を含んでも含まなくてもよい)(式中、Mは周
期率表においてl^で表されるアルカリ金属またはアン
モニウム、Cu (II ) 1.’J、−’−1?O
J)銅、Xはハロゲン、lは1〜3の整数、mは1また
は2、nは3〜8の整数、pは1または2.1 + 2
1111)= np ) の存在下、分子状酸素と接触させることを特徴とする2
、3.5− )リメチルヘンゾキノンの製造法2)銅ハ
ロゲノ錯体が Li (CuClx) 21120.NI+4 [Cu
Cl3]・2H20、(NI+4>2 (CuC14)
 211 20 、、 K (CuC13) 、 K2
 (Cuc14)2H20、Cs (CuCI))2 
H20、C32(CuC14) ・21120、Cs3
 (Cu2C17) 21!20.1.、 i 2 [
CuBr4] ・6H20XK (Cu13r3)、(
NH4)2 (CuBr4) ・21120.Cs2 
(CuBr4) 、Cs [CuBr5)である特許請
求の範囲第1項記載の方法3NMハロゲノ錯体がLi 
(CuC13) 2H20または1.、 i 2 (C
u B r 4 ) ・6 H20である特許請求の範
囲第2項記載の方法 4)銅ハロゲノ錯体の使用量が2.3.6− )リメチ
ルフェノールに対して0.1〜5倍モルである特許請求
の範囲第1項記載の方法 5)アルコール類が炭素数5〜10の脂肪族アルコール
である特許請求の範囲第1項記載の方法6)”アルコー
ル類中のTMPの濃度を10〜80%とする特許請求の
範囲第1項記載の方法 7)水の使用量が炭素数4〜10の脂肪族アルコール類
に対し、0.1〜21倍である特許請求の範囲第1項記
載の方法 8)反応系の水相における銅ハロゲノ錯体の濃度が20
〜70−1%である特許請求の範囲第1項記載の方法 9)反応系の水相における銅ハロゲノ錯体の濃度が20
〜5Qw L%である特許請求の範囲第8項記載の方法 10)銅ハロゲノ錯体を含む水相(触媒相)のpHが2
〜3である特許請求の範囲第1項記載の力l去11)銅
ハロゲノ錯体を含む水相(触媒相)のpl+が2〜2.
5である特許請求の範囲第10項記載の方法 12)反応温度が10〜120°Cである特許請求の範
囲第1項記載の方法 13)反応温度が40〜80℃である特311請求の範
囲第12項記載の方法 14)反応圧力の酸素分圧が0.05〜50にε/Cl
11(絶対圧)である特許請求の範囲第1項記載の方法
15)反応圧力の酸素分圧が0.3〜 IJ/cJであ
る特許請求の範囲第14項記載の方法

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1) 2,3.6−トリメチルフェノールを水および炭
    素数4〜10の脂肪族アルコール類の共存下で、一般式 %式%)) (結晶水を含んでも含まなくてもよい)〔式中、Mは周
    期律表においてIAで表されるアルカリ金属またはアン
    モニウム、Cu (I+)は二価の銅、Xはハロゲン、
    βは1〜3の整数、mは1または2、nは3〜8の整数
    、pは1または2、j’+2mρ=np) で示される銅ハロゲノ錯体 の存在下、分子状酸素と接触させることを特徴とする2
    、3.5−)リメチルベンゾキノンの製造法2)w4ハ
    ロゲノ錯体が Li (CuC13) 2H20,NH4(CuC13
    )2H20、(NH4)2 (CuCI4) 2H20
    、K (CuCI3)、K2 (Cuc14) ・2H
    20、Cs (CuC1:s)’2H20S C52(
    CuC1<) ・ 2H20゜Cs3 (Cu2C17
    ) 2H20、Li2 (CuBr4) ・6H20、
    K (CuBr3) 、(NH4)2 (CuBr4)
     ・ 2H20、Cs2 (CuBr4)、Cs (C
    uBr3)である特許請求の範囲第1項記載の方法3)
    1iIハロゲノ錯体がLi (CuC13) 2H20
    またはLi2 (CuBr4) ・6H20である特許
    請求の範囲第2項記載の方法 4)銅ハロゲノ錯体の使用量が2.3.6− トリメチ
    ルフェノールに対して0.1〜5倍モルである特許請求
    の範囲第1項記載の方法 5)アルコール類が炭素数5〜10の脂肪族アルコール
    である特許請求の範囲第1項記載の方法6)アルコール
    類中のTMPの濃度を10〜80%とする特許請求の範
    囲第1項記載の方法 7)水の使用量が炭素数4〜10の脂肪族アルコール頻
    に対し、0.1〜2重量倍である特許請求の範囲第1項
    記載の方法 8)反応系の水相における銅ハロゲノ錯体の濃度が20
    〜70w t%である特許請求の範囲第1項記載の方法 9)反応系の水相における銅ハロゲノ錯体の濃度が20
    〜60−t%である特許請求の範囲第8項記載の方法 10)銅ハロゲノ錯体を含む水相(触媒相)のpHが2
    〜3である特許請求の範囲第1項記載の方法11)銅ハ
    ロゲノ錯体を含む水相(触媒相)のpHが2〜2.5で
    ある特許請求の範囲第10項記載の方法 12)TMPの使用量が使用する水の量に対して0.5
    〜10倍(重量基準)である特許請求の範囲第1項記載
    の方法 13)反応温度が10〜120℃である特許請求の範囲
    第1項記載の方法 14)反応温度が40〜80℃である特許請求の範囲第
    13項記載の方法 15)反応圧力の酸素分圧が0.05〜50kg/cd
     (絶対圧である特許請求の範囲第1項記載の方法16
    )反応圧力の酸素分圧が0.3〜1kg/cdである特
    許請求の範囲第15項記載の方法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015155838A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 住友金属鉱山株式会社 含銅塩化ニッケル溶液中の銅濃度の定量分析方法
JP2016526549A (ja) * 2013-07-02 2016-09-05 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 2,3,6−トリメチルフェノールの酸化による2,3,5−トリメチルベンゾキノンの製造方法

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