JPH03284647A - ナフタレン―2,6―ジカルボン酸の製造方法 - Google Patents

ナフタレン―2,6―ジカルボン酸の製造方法

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JPH03284647A
JPH03284647A JP8709190A JP8709190A JPH03284647A JP H03284647 A JPH03284647 A JP H03284647A JP 8709190 A JP8709190 A JP 8709190A JP 8709190 A JP8709190 A JP 8709190A JP H03284647 A JPH03284647 A JP H03284647A
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naphthalene
salt
dicarboxylic acid
monopotassium
dipotassium
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Shuichi Mitamura
三田村 修一
Hisashi Tsutsumiyasu
堤安 久
Yoshimi Kada
好実 加田
Atsushi Kawada
敦志 川田
Naoya Okabayashi
直也 岡林
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高機能ポリマー原料として有用なナフタレン
−2,6−ジカルボン酸を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸の製造方法と
しては、各種の方法が提唱されている。
その代表例として所謂ヘンケル法がある。すなわち他の
ナフタレンカルボン酸カリウム塩例えばα〜またはβ−
ナフタレンモノカルボン酸のモノカリウム塩あるいはナ
フタレン−26−ジカルボン酸以外のナフタレンジカル
ボン酸類のジカリウム塩を不活性ガス下に加熱して、ナ
フタレン−2゜6−ジカルボン酸ジカリウム塩を得、こ
れを酸性化する方法である(例えば、K、Fujish
irO+S、Mitaaura、Bull、Chem、
Soc、Jpn、+62+ 786−790(1989
)並びにその引用文献参照)、この方法を経済的に遂行
するには、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカリウ
ム塩から効率よくカリウムを回収することが必要である
。カリウム回収法としては次の方法が知られている。■
ヘンケル法の反応に於いて生成したナフタレン−2,6
−ジカルボン酸ジカリウム塩を他のナフタレンカルボン
酸でナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩
と他のナフタレンカルボン酸のカリウム塩に変換し、ナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩は不均
化によりナフタレン−2,6−ジカルボン酸と該ジカル
ボン酸のジカリウム塩とし、他のナフタレンカルボン酸
のカリウム塩はヘンケル法の反応原料として利用する方
法(特公昭49−27176)、■ヘンケル法の反応に
於いて生成したナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカ
リウム塩を炭酸ガスまたは亜硫酸ガスでナフタレン−2
,6ジカルボン酸モノカリウム塩と炭酸水素カリウムま
たは亜硫酸水素カリウムに変換し、ナフタレン−2,6
−ジカルボン酸モノカリウム塩は不均化によりナフタレ
ン−2,6−ジカルボン酸と該ジカルボン酸のジカリウ
ム塩とし、炭酸水素カリウムまたは亜硫酸水素カリウム
はナフタレン−26−ジカルボン酸以外のナフタレンカ
ルボン酸と作用させてナフタレンカルボン酸のカリウム
塩に変換してヘンケル法の反応原料とする方法が知られ
ている(特公昭5l−47706)。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のヘンケル法とそれに伴うカリウム回収法では、ナ
フタレンカルボン酸類が必要である。しかし、ナフタレ
ンカルボン酸類は生産量も少なく高価であり、従って従
来のヘンケル法を工業的に実施するためには製造コスト
が高くなり困難であった。
最近ナフタレンとフタル酸ジカリウム塩の如きヘンゼン
カルボン酸カリウム塩とを反応させ、ナフタレン−2,
6−ジカルボン酸ジカリウム塩を製造する方法が報告さ
れている(Y、Kata、S、門i tallura、
The 1989 International Ch
mical Congressof  Pacific
  Ba5jn  5ocieties、Honolu
lu、December1989、^bs tr、 g
  II + No405.参照)。ナフタレン及びフ
タル酸は、いずれも安価で工業的に大量生産されており
、この方法はナフタレン−2,6−ジカルボン酸の工業
的製造方法として極めて適している。しかし、工業的に
実施する場合には、効率のよいカリウムの回収方法の確
立が経済上極めて重要であった。一般に、ナフタレン−
2,6−ジカルボン酸カリウム塩がら遊離のナフタレン
−2゜6−ジカルボン酸を得るためには強酸(例えば硫
酸、塩酸、硝酸等)を用いて塩溶液から酸を遊離すれば
良いが同時に得られる強酸のカリウム塩を原料たるフタ
ル酸ジカリウム塩に変換することは事実上不可能である
。本発明者らはフタル酸とナフタレン−2,6−ジカル
ボン酸との酸解離定数及びこれらの塩の溶解度の差に着
眼し、カリウムを循環回収使用する工業的に有利な方法
を開発すべく鋭意検討した結果、工業的に有利にナフタ
レン−2,6−ジカルボン酸を製造し且つカリウムを簡
便に循環回収使用することができる方法を見出し、本発
明に到達したものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、ナフタレン−2,6〜ジカルボン
酸ジカリウム塩とフタル酸モノカリウム塩とを、溶媒量
の水の存在下で反応させ、ナフタレン−2,6−ジカル
ボン酸モノカリウム塩とフタル酸ジカリウム塩とに変換
し、結晶として析出したナフタレン−2,6−ジカルボ
ン酸モノカリウム塩を、水に溶解しているフタル酸ジカ
リウム塩から分離しく工程A)、得られたナフタレン2
.6−ジカルボン酸モノカリウム塩とフタル酸または無
水フタル酸を溶媒量の水の存在下で反応させ、ナフタレ
ン−2,6−ジカルボン酸とフタル酸モノカリウム塩と
に変換し、結晶として析出したナフタレン−2,6−ジ
カルボン酸を、水に熔解しているフタル酸モノカリウム
塩から分11L(工程B)、工程Bで分離されたフタル
酸モノカリウム塩を工程Aの反応原料として使用するこ
とを特徴とするナフタレン−2,6−ジカルボン酸の製
造方法である。
更に本発明は、前記工程Aで得られたフタル酸ジカリウ
ム塩とナフタレンとを反応させてナフタレン−2,6−
ジカルボン酸ジカリウム塩を生成させ(工程C)、生成
したナフタレン−2,6ジカルボン酸ジカリウム塩を工
程Aの反応原料として使用することを特徴とするナフタ
レン−26−ジカルボン酸の製造方法である(第1図参
照)。 本発明者らの研究によれば、前記工程Aの反応
に於いて、使用するフタル酸モノカリウム塩の量は通常
ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカリウム塩に対し
て等モル量で十分である6等モル量より少ない場合は、
ナフタレン−2,6ジカルポン酸ジカリウム塩を定量的
にはナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩
に変換できない、また、フタル酸モノカリウム塩に対す
る反応性が、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカリ
ウム塩よりも低い塩が、反応系にあらかしめ熔解して存
在することがありうるが、この場合も、フタル酸モノカ
リウム塩の使用量は、ナフタレン−2,6−ジカルボン
酸ジカリウム塩に対して等モル量で十分である。この樺
な塩としてはテレフタル酸ジカリウム塩、イソフタル酸
ジカリウム塩、フタル酸ジカリウム塩、安息香酸カリウ
ム塩の如きベンゼンカルボン酸カリウム塩や、ヨウ化カ
リウム、ヨウ化セシウム、塩化カリウム、塩化セシウム
、臭化カリウム、臭化セシウムの如きハロゲン化アルカ
リ等が例示できる。一方、炭酸ジカリウム塩、炭酸ジセ
シウム塩、水酸化カリウム、水酸化セシウムの如きフタ
ル酸モノカリウム塩に対する反応性がナフタレン−2,
6−ジカルボン酸ジカリウム塩より高い塩基性化合物が
反応系に存在して、フタル酸モノカリウム塩を優先的に
消費する場合には、フタル酸モノカリウム塩をその分量
だけ過剰に使用すればよいが、別法としては、該塩基性
化合物をより優先的に中和する化合物を併用してもよい
。生した中和生成物は水溶性であることが望ましい。こ
のような目的に叶う化合物としては、フタル酸、安息香
酸の如きヘンゼンカルボン酸類を挙げることができる。
なお、当然のことであるが反応系においてヘンゼンカル
ボン酸類となる酸無水物等を用いてもよい。このような
方法でナフタレン−26−ジカルボン酸ジカリウム塩を
ナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩に変
換でき、フタル酸ジカリウム塩を主成分とする水溶液か
ら結晶として定量的に分離できる。前記工程Aの反応に
於いて、水は溶媒量使用する。すなわち、水1重量部に
対するナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカリウム塩
とフタル酸モノカリウム塩との重量和は、0,001重
量部〜1.86重量部の範囲が適当である。
前記重量和が0.001重量部以下では大量の水が必要
で、経済的観点からは好ましくない。一方、1.86重
量部以上では反応により生成するフタル酸ジカリウム塩
がその溶解度以上の濃度になるため結晶として析出し、
ナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩との
分離が困難となる。
前記工程Aの反応に於いて、反応温度はO′C〜200
°C1好ましくは室温〜150°Cの範囲である。ナフ
タレン−2,6−ジカルボン酸ジカリウム塩とフタル酸
モノカリウム塩は、共に水に易溶であるため室温で充分
反応は進行する。反応時間は、反応温度によって異なる
が、通常0.1〜100時間の範囲である。反応温度が
高い程反応は速くなり、室温では1時間程度、30°C
以上では30分程度で十分であるが、より長時間でも反
応結果に大差はない。圧力は常圧で差しつかえないが、
加圧下で100°C以上の温度で行うこともできる。
前記工程の反応はスラリー状態で進行する。すなわち反
応が進むにしたがい、ナフタレン−2゜6−ジカルボン
酸モノカリウム塩が結晶として析出し、一方フタル酸ジ
カリウム塩が反応溶媒の水に熔解した状態で生成する。
このため反応混合物を効率よく攪拌することが好ましい
0反応終了後、析出結晶をそのまま濾過してもかまわな
いが、反応を加熱して実施した場合は室温まで冷却して
濾過する方が好ましい、濾過するとき温度が高い程、水
へのナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩
の溶解する量が増加し収率が低下する。
また、濾取した結晶は必要ならば水洗してナフタレン−
2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩を単離し、前記工
程Bの反応原料として使用する。
前記工程Bの反応に於いて、使用するフタル酸または無
水フタル酸の量は通常、ナフタレン−2゜6−ジカルボ
ン酸モノカリウム塩に対して等モル量が好ましい0等モ
ル量より少ない場合は、ナフタレン−2,6−ジカルボ
ン酸モノカリウム塩を定量的にナフタレン−2,6−ジ
カルボン酸に変換できない0等モル量より過剰の場合は
、未反応のフタル酸または無水フタル酸が結晶として析
出しナフタレン−2,6−ジカルボン酸との分離が困難
となる。
前記工程Bの反応に於いて、水は溶媒量使用する。すな
わち、水1重量部に対するナフタレン26−ジカルボン
酸モノカリウム塩とフタル酸または無水フタル酸との重
量和は、0.001重量部〜0.25重量部の範囲が適
当である。前記重量和が0.001重量部以下では大量
の水が必要で、経済的観点からは好ましくない。一方0
゜25重量部以上では反応により生成するフタル酸モノ
カリウム塩がその溶解度以上の濃度になるため結晶とし
て析出し、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸との分離
が困難となる。
前記工程Bの反応に於いて、反応温度は0°C〜200
°C5好ましくは40〜150°Cの範囲である。ナフ
タレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩とフタル
酸または無水フタル酸は、共に水に難溶であるため40
°C以下では反応は進行し難い。反応時間は、反応温度
によって異なるが、通常0.1〜100時間の範囲であ
る。反応温度が高い程反応は速くなり、60″C以上で
は30分程度で十分であるが、より長時間でも反応結果
に大差はない、圧力は常圧で差しつかえないが、加圧下
で100°C以上の温度で行うこともできる。
前記工程Bの反応はスラリー状態で進行する。
すなわち反応が進むにしたがい、ナフタレン−26−ジ
カルボン酸が結晶として析出し、一方フタル酸モノカリ
ウム塩が反応溶媒の水に溶解した状態で生成する。この
ため反応混合物を効率よく攪拌することが好ましい0反
応終了後、析出結晶をそのまま濾過してもかまわないが
、反応を加熱して実施した場合は室温まで冷却して濾過
する方が好ましい。濾過するときの温度が高い程、水へ
のナフタレン−2,6−ジカルボン酸の熔解する量が増
加し収率が低下する。また濾取した結晶は必要ならば水
洗してナフタレン−2,6−ジカルボン酸を単離する。
一方、濾液に溶解するフタル酸モノカリウム塩は、本発
明者らの研究によれば、前部工程への反応原料として使
用することができる。
更に本発明者らの研究によれば、前記工程Aでナフタレ
ン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩から分離され
た濾液に溶解するフタル酸ジカリウム塩は、本発明者ら
の研究によれば、前記工程Cの反応原料として使用する
ことができる。すなわち、所望ならばpH1jl整を行
った後、該濾液を加熱乾固して水を完全に除去して、フ
タル酸ジカリウム塩を固体残留物として得る。これを前
記工程Cの反応に供する。この際、tUt液には、前記
工程Aの反応で生成したフタル酸ジカリウム塩の他に、
前述のように次のような化合物を含存することが可能で
ある。それらは、テレフタル酸ジカリウム塩、イソフタ
ル酸ジカリウム塩、フタル酸ジカリウム塩、安息香酸カ
リウム塩の如きヘンゼンカルポン酸カリウム塩類や、ヨ
ウ化カリウム、ヨウ化セシウム、塩化カリウム、塩化セ
シウム、臭化カリウム、臭化セシウムの如きハロゲン化
アルカリが例示できる。また、炭酸ジカリウム塩、炭酸
ジセシウム塩、水酸化カリウム、水酸化セシウムの如き
フタル酸モノカリウム塩に対する反応性がナフタレン−
2,6−ジカルボン酸より高い塩基性化合物と、フタル
酸モノカリウム塩またはフタル酸、無水フタル酸、安息
香酸の如きベンゼンカルボン酸類との中和生成物も含有
することが可能である。しかし、本発明者等の検討によ
れば、これらの化合物をフタル酸ジカリウム塩と分離せ
ずに、該濾液を加熱乾固し、生した固体残留物を前記工
程Cの反応原料として使用して差し支えない。
前記工程Cの反応の遂行に当たっては、前記固体残留物
に触媒を加え、炭酸ガス加圧下で、ナフタレンと共に加
熱撹拌する。
前記工程Cの反応の触媒としては、(a)nb族金属化
合物及び(b)セシウム、Ha及びma族金属化合物か
らなる群から選ばれた1種または2種以上の化合物を使
用する。nb族金属化合物としては、フッ化亜鉛、塩化
亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛の如きハロゲン化亜鉛や、
酸化亜鉛、炭酸亜鉛、フタル酸亜鉛やナフタレンカルボ
ン酸亜鉛の如き有機亜鉛化合物等の各種亜鉛化合物、フ
ン化カドミウム、塩化カドミウム、臭化カドミウム、ヨ
ウ化カドミウムの如きハロゲン化カドミウムや、酸化カ
ドミウム、炭酸カドミウム、フタル酸カドミウムやナフ
タレンカルボン酸カドミウムの如き有機カドミウム化合
物等の各種カドミウム化合物、フン化水銀、塩化水銀、
臭化水銀、ヨウ化水銀の如きハロゲン化水銀や、酸化水
銀、炭酸水銀等の各種水銀化合物を挙げることができる
が、好ましくは、Zn、Cdの化合物である。これらの
nb族金属化合物の使用量は、フタル酸ジカリウム塩に
対して通常0.5〜30モル%、好ましくは5〜25モ
ル%の範囲である。30モル%を越える大量使用は炭化
物の副生を促進する。
前記工程Cの反応の触媒として、nb族金属化合物と共
に、セシウム、fla及びma族金属の化合物を1種ま
たは2種以上用いる。
セシウム化合物としてはフン化セシウム、塩化セシウム
、臭化セシウム、ヨウ化セシウムの如きハロゲン化セウ
シムや、酸化セシウム、炭酸セシウム、フタル酸セシウ
ムやナフタレンカルボン酸セシウムの如き有機金属セシ
ウム化合物等の各種セシウム化合物あるいはこれらの混
合物を挙げることができる。
[1a族金属化合物としては、フッ化マグネシウム、塩
化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウ
ムの如きハロゲン化マグネシウムや、酸化マグネシウム
、炭酸々グネシウム、フタル酸マグぶシウムやナフタル
酸マグネシウムの如き有機金属マグネシウム化合物等の
各種マグネシウム化合物、フッ他力ルンウム、塩化力ル
ンウム、臭化カルシウム、ヨウ他力ルンウムの如きハロ
ゲン化カルシウムや、酸化カルシウム、炭酸力ルンウム
、フタル酸カルシウムやナフタル酸カルシウムの如き有
機金属カルシウム化合物等の各種カルシウム化合物、フ
ッ化ストロンチウム、塩化ストロンチウム、臭化ストロ
ンチウム、ヨウ化ストロンチウムの如きハロゲン化スト
ロンチウムや、酸化ストロンチウム、炭酸ストロンチウ
ム、フタル酸ストロンチウムやナフタル酸ストロンチウ
ムの如き有機金属ストロンチウム化合物等の各種ストロ
ンチウム化合物、フッ化バリウム、塩化バリウム、臭化
バリウム、ヨウ化バリウムの如きハロゲン化バリウムや
、酸化バリウム、炭酸バリウム、フタル酸バリウムやナ
フタル酸バリウムの如き有機金属バリウム化合物等の各
種バリウム化合物、あるいはこれらの混合物を挙げるこ
とができる。
ma族金属の化合物としては、フッ化スカンジウム、塩
化スカンジウム、臭化スカンジウム、ヨウ化スカンジウ
ムの如きハロゲン化スカンジウムや、酸化スカンジウム
、炭酸スカンジウム、フタル酸スカンジウムやナフタル
酸スカンジウムの如き有機金属スカンジウム化合物等の
各種スカンジウム化合物、フッ化イツトリウム、塩化イ
ツトリウム、臭化イツトリウム、ヨウ化イツトリウムの
如きハロゲン化イツトリウムや、酸化インドリウム、炭
酸イツトリウム、フタル酸インドリウムやナフタレンカ
ルボン酸イツトリウムの如き有機金属イアトリウム化合
物等の各種イツトリウム化合物、あるいは、ランタン、
セリウム、プラセオジウム、ネオジウム、ガドリニウム
、サマリウム、インテルビウム等のランタノイド金属の
ランタノイド化合物、あるいは、これらの混合物を挙げ
ることができる、このランタノイド化合物としては、好
ましくは、それらのハロゲン化合物であるフン化ランタ
ン、塩化ランタン、臭化ランタン、ヨウ化ランタン、フ
ン化セリウム、塩化セリウム、臭化セリウム、ヨウ化セ
リウム、フン化ネオジウム、塩化ネオジウム、臭化ネオ
ジウム、ヨウ化ネオジウム、フン化ガドリニウム、塩化
ガドリニウム、臭化ガドリニウム、ヨウ化ガドリニウム
、フン化サマリウム、塩化サマリウム、臭化サマリウム
、ヨウ化サマリうム、フッ化イッテルビウム、塩化イッ
テルビウム、臭化インテルビウム、ヨウ化インテルビウ
ム等を挙げることができる。
前記工程Cの反応の触媒としては、これらセシウム、U
a及びl1Ia族金属化合物のいずれが1種または2種
以上を使用するが、フタル酸ジカリウム塩に対して通常
0,5〜30モル%、好ましくは5〜25モル%の範囲
である。0.5モル%以下の少量使用ではその触媒作用
が不十分であり、反応に30モル%を超える大量使用は
炭化物の1■生を促進する。また、nb族金属化合物/
(セシウム、IIa及びma族金属の化合物)で表され
るモル比は0.2〜5の範囲が望ましい。
また、前記工程Cの反応に於いては、反応系に触媒であ
るnb族金属化合物、並びに、セシウム、11a及び■
a族金属の化合物以外の反応を促進させるような化合物
を添加しても差し支えない。反応を促進させるような化
合物としては、ハロゲン化物のような無機陰イオン化合
物、特に、無機ハロゲン化物が望ましい、無機ハロゲン
化物としては、無機ヨウ化物及び無機臭化物が特に好ま
しい。
例えば、ヨウ化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化ナトリ
ウム、臭化ナトリウム、ヨウ化カリウム、臭化カリウム
、ヨウ化ルビジウム、臭化ルビジウム等を挙げることが
できる。反応を促進させるような化合物の添加は、触媒
としてテレフタル酸カドミウムとフタル酸セシウムを用
いたような、反応系に無機陰イオン化合物が存在しない
ような場合に存効である。その添加量は、触媒の使用量
と同様、フタル酸ジカリウム塩に対して通常0. 5〜
30モル%の範囲である。
前記工程Cの反応遂行に当たっては、フタル酸ジカリウ
ム塩と前記触媒とを反応に先駆けて、予めよく混合して
おくのがよい、その方法として、例えば、フタル酸ジカ
リウム塩の水溶液に、前記触媒を加えてよく混合し、し
かる後に水を加熱留去する方法や、フタル酸ジカリウム
塩と触媒とをボールミルでよく粉砕混合する方法等を挙
げることができる。
前記工程Cの反応で使用するナフタレンの使用量は、フ
タル酸ジカリウム塩に対して過剰量、すなわち、フタル
酸ジカリウム塩1モルに対して1モル以上用いることが
好ましい、但し、大過剰の使用は、反応器が不必要に大
きくなり、また、反応混合物の加熱に多大な熱量を必要
とするため経済的でない、このような観点がら、ナフタ
レンの使用量は、通常フタル酸ジカリウム塩に対して重
量で1〜10倍量である。
前記工程Cの反応は炭酸ガス加圧下で行うことがよく、
この際の炭酸ガスの圧力は、反応温度に於いてto 〜
200kg/d−G、好マL < ハ20〜150kg
/cd−Cの範囲である。
また、反応温度は、触媒の種類により若干異なるが、通
常300〜500 ”Cの範囲であり、反応を速やかに
生起させ、かつ、炭化物生成等の副反応を抑制する観点
から350〜450 ’Cの範囲が好ましい。反応時間
は、反応温度により異なるが、通常1〜50時間の範囲
である。
反応終了後、反応混合物に水を加えて、反応混合物中に
含有されるナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカリウ
ム塩を水に熔解させ、また、さらにトルエンやキノリン
の如き有機溶剤を加えて反応混合物中に含存される過剰
のナフタレンや反応時に副生ずるベンゼンを有機溶剤中
にi8解させ、水層と有機溶剤層とを分液する。尚、前
記工程Cの反応触媒中のmb族金属化合物は、水及び有
機溶剤のいずれにも不溶のnb族金属の酸化物または炭
酸塩として、同様に水及び有IRf4荊のいずれにも不
溶な副生炭化物とともに、濾過等の手段で容易に分離で
きる。分液として得られた水層には、ナフタレン−2,
6−ジカルボン酸ジカリウム塩の他に、反応で副生する
テレフタル酸ジカリウム塩、イソフタル酸ジカリウム塩
、フタル酸ジカリウム塩、安息香酸カリウム塩の如きベ
ンゼンカルボン酸カリウム塩や、反応触媒や反応を促進
させる化合物のうち水溶性であるヨウ化カリウム、ヨウ
化セシウム、塩化カリウム、塩化セシウム、臭化カリウ
ム、臭化セシウムの如きハロゲン化アルカリや、分離生
成物である炭酸ジカリウム塩、炭酸ジセシウム塩、水酸
化カリウム、水酸化セシウムの如き塩基性化合物が含有
することが可能である。しかし、これらは次に続く前記
工程Aを阻害しないことは前述のとおりである。すなわ
ち、分液して得られた水層をそのままあるいは濃縮して
、前記工程Aにナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカ
リウム塩の水溶液として供することができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカリウム塩5.8
4gとフタル酸モノカリウム塩4.08gを水50m1
に懸濁し、30°Cで120分攪拌した後、室温まで冷
却し析出物を濾過した。得られた結晶を水洗、乾燥後結
晶4.94gを得た。
得られた結晶、濾液について高速液クロ分析、酸価測定
を実施し、以下の結果を得た。
結晶 ナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩回収
率 97.0% ナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩純度
  98.3% 濾液 フタル酸ジカリウム塩回収率 95.7%ここで得られ
た結晶4.94gの内4.OOgと無水フタル酸2.3
3gを水50m1に懸濁し、還流温度で120分攪拌し
た後、室温まで冷却し析出物を濾過した。得られた結晶
を水洗、乾燥後結晶3.41gを得た。得られた結晶、
濾液について高速液クロ分析、酸価測定を実施し、以下
の結果を得た。
結晶 ナフタレンへ2,6−ジカルボン酸回収率 〉99%ナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸純度 〉99%9%カ
リウム含有量込みカリウム量に対して)0.0% 濾液 フタル酸モノカリウム塩回収率  〉99%この濾液を
前記A工程のフタル酸モノカリウム塩として使用したと
ころ、前記と殆ど同し結果が得られた。
実施例2 ナフタレン2.6−ジカルボン酸ジカリウム塩5.84
gとフタル酸モノカリウム塩4.08gを水50m1に
懸濁し、還流温度で120分攪拌した後、室温まで冷却
し析出物を濾過した。得られた結晶を水洗、乾燥後結晶
4.85gを得た。
得られた結晶、濾液について高速液クロ分析、酸価測定
を実施し、以下の結果を得た。
結晶 ナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩回収
率 98.7% ナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩純度
  〉99% 濾液 フタル酸ジカリウム塩回収率 96.9%ここで得られ
た結晶4.85gの内4.57gと無水フタル酸2.6
6gを水50m1に懸濁し、還流温度で120分撹拌し
た後、室温まで冷却し析出物を濾過した。得られた結晶
を水洗、乾燥酸沈i13.99gを得た。得られた結晶
、濾液について高速液クロ分析、酸価測定を実施し、以
下の結果を得た。
結晶 ナフタレン−2,6−ジカルボン酸回収率 〉99%ナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸純度 97.0%カリ
ウム含有量(仕込みカリウム量に対して)5.86% 濾液 フタル酸モノカリウム塩回収率96.8%この濾液を前
記A工程のフタル酸モノカリウム塩として使用したとこ
ろ、前記と殆ど同し結果が得られた。
実施例3 フタル酸ジカリウム塩11.2g、ナフタレン47.5
g、Cd1z 2.71g、Cs11.92gを炭酸ガ
ス加圧下18時間加熱した。得られた反応混合物を水並
びにトルエンで溶解し、分液した。得られた水相を濃縮
乾固し、残留物の高速液クロ分析を実施し、 ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカリウム塩6.7
6g テレフタル酸ジカリウム塩 1.03 g炭酸ジカリウ
ム塩 1.47g 等が含有することが判った。この濃縮固体とフタル酸モ
ノカリウム塩4.72g及び無水フタル酸0.79gを
水100m1に悲濁し、還流温度で120分攪拌した後
、室温まで冷却後沈澱6.0gを得た。得られた結晶、
濾液について高速液クロ分析、酸価測定を実施し、以下
の結果を得た。
結晶 ナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩回収
率 95.9% ナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウム塩純度
   〉99% 濾液 フタル酸ジカリウム塩回収率 〉99%この濾液は無水
フタル酸0.92gとフタル酸カドミウム2.04gを
加え濃縮乾固し、これにナフタレン47.5gを加え、
炭酸ガス加圧下18時間加熱した。得られた反応混合物
をトルエン並びに水で溶解し分液した。得られた水相を
濃縮乾固し、残留物の高速液クロ分析を実施し、ナフタ
レン−2,6−ジカルボン酸ジカリウム塩6.56g テレフタル酸ジカリウム塩 1.14 g炭酸ジカリウ
ム塩 1.34 g 等が含をすることが判った。
次に前記結晶6.0gの内4.0gと無水フタル酸2.
26gを水50m1に懸濁し、還流温度で120分攪拌
した後、室温まで冷却し析出物を濾過した。得られた結
晶を水洗、乾燥後沈澱3゜39gを得た。得られた結晶
、濾液について高速液クロ分析、酸価測定を実施し、以
下の結果を得た。
結晶 ナフタレン−2,6−ジカルボン酸回収率〉99%ナフ
タレン−2,6−ジカルボン酸純度 98.7%カリウ
ム含有量(仕込みカリウム量に対して)3.6% 濾液 フタル酸モノカリウム回収率 〉99%この濾液を前記
A工程のフタル酸モノカリウム塩として使用したところ
、前記と殆ど同し結果が得られた。
〔発明の効果] 本発明の方法によって、高分子原料として有用なナフタ
レン−2,6−ジカルボン酸を工業的に安価に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカリウム塩
    とフタル酸モノカリウム塩とを、溶媒量の水の存在下で
    反応させ、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリ
    ウム塩とフタル酸ジカリウム塩とに変換し、結晶として
    析出したナフタレン−2,6−ジカルボン酸モノカリウ
    ム塩を、水に溶解しているフタル酸ジカリウム塩から分
    離し(工程A)、得られたナフタレン−2,6−ジカル
    ボン酸モノカリウム塩とフタル酸または無水フタル酸を
    溶媒量の水の存在下で反応させ、ナフタレン−2,6−
    ジカルボン酸とフタル酸モノカリウム塩とに変換し、結
    晶として析出したナフタレン−2,6−ジカルボン酸を
    、水に溶解しているフタル酸モノカリウム塩から分離し
    (工程B)、工程Bで分離されたフタル酸モノカリウム
    塩を工程Aの反応原料として使用することを特徴とする
    ナフタレン−2,6−ジカルボン酸の製造方法。
  2. (2)請求項(1)記載の工程Aで得られたフタル酸ジ
    カリウム塩とナフタレンとを反応させてナフタレン−2
    ,6−ジカルボン酸ジカリウム塩を生成させ(工程C)
    、生成したナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジカリウ
    ム塩を工程Aの反応原料として使用することを特徴とす
    るナフタレン−2,6−ジカルボン酸の製造方法。
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