JP2677687B2 - 3,5―ジヨードサリチル酸の製造方法 - Google Patents

3,5―ジヨードサリチル酸の製造方法

Info

Publication number
JP2677687B2
JP2677687B2 JP1306400A JP30640089A JP2677687B2 JP 2677687 B2 JP2677687 B2 JP 2677687B2 JP 1306400 A JP1306400 A JP 1306400A JP 30640089 A JP30640089 A JP 30640089A JP 2677687 B2 JP2677687 B2 JP 2677687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
diiodosalicylic
reaction
producing
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1306400A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03167153A (ja
Inventor
淳 宇都宮
光雄 中村
敏昭 鍬塚
良典 田中
Original Assignee
三井東圧化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三井東圧化学株式会社 filed Critical 三井東圧化学株式会社
Priority to JP1306400A priority Critical patent/JP2677687B2/ja
Publication of JPH03167153A publication Critical patent/JPH03167153A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2677687B2 publication Critical patent/JP2677687B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、3,5−ジヨードサリチル酸の製造方法に関
する。3,5−ジヨードサリチル酸は、動物用駆虫剤の製
造原料などとして用いられる有用な化合物である。
〔従来の技術〕
従来、一塩化沃素を用いた3,5−ジヨードサリチル酸
の製法としては、酢酸溶媒中で一塩化沃素とサリチル酸
を反応させることによる方法(ORGANIC SYNTHESES COLL
ECTION VOLUME P.343〜345に記載)が知られている。
しかしながら、上記による方法では、反応溶媒として
酢酸を用いるために臭気がひどく、実際の製造に際し
て、除害設備の設置などが必要となり、経済的にも不利
である。また、結晶分離後の廃液中には高価な沃素が含
まれるため、それを回収する上では溶媒を除去するなど
の方法を採らなければならず、操作上煩雑になることは
避けられない。さらに、酢酸などの溶媒には、目的物で
ある3,5−ジヨードサリチル酸が比較的溶解しやすく、
このため、得られる目的物の収率が低くなるという欠点
がある。
また、酢酸を用いることなく、すなわち、単に水中で
サリチル酸と一塩化沃素を反応させることにより3,5−
ジヨードサリチル酸を製造した場合は、反応に長時間を
要するばかりか、反応液中に中間体である3−ヨードサ
リチル酸や5−ヨードサリチル酸のようなモノヨードサ
リチル酸が多く残存するようになる。これらのモノヨー
ド体の残存は、特に目的物である3,5−ジヨードサリチ
ル酸の純度を低下させ、結晶品質を著しく悪化させるこ
とになることから、その生成量は極力減少させることが
必要である。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで本発明では、酢酸のような有機溶媒を用いるこ
となく、水溶媒中で一塩化沃素とサリチル酸を反応さ
せ、高収率でしかも高品質の3,5−ジヨードサリチル酸
を製造することのできる方法を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明者らは鋭意検討
した結果、水溶媒中で一塩化沃素とサリチル酸を反応さ
せ、目的とする3,5−ジヨードサリチル酸を生成させる
場合は、塩化第二鉄や塩化アルミニウムなどの存在下に
行わせることが極めて有効な方法であり、前記した目的
を達成するとともに、さらにはこの方法によれば、3,5
−ジヨードサリチル酸の結晶分離後の廃液中に残存する
沃素をも非常に容易な操作で回収できることを見出し、
本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一塩化沃素とサリチル酸を反応
させて3,5−ジヨードサリチル酸を製造するに当たり、
水溶媒中で、塩化第二鉄、塩化アルミニウム、塩化亜
鉛、塩化銅、硫酸及びリン酸の群から選ばれる一種以上
の存在下に反応させることを特徴とする3,5−ジヨード
サリチル酸の製造方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法に用いられる塩化第二鉄、塩化アルミニ
ウム、塩化亜鉛、塩化銅、硫酸又はリン酸は、3,5−ジ
ヨードサリチル酸合成時の触媒として作用し、これらは
水和物であっても、あるいは水溶液であっても使用する
ことが可能である。これらは通常その一種類を使用すれ
ば十分であるが、上記した二種以上からなる混合物を使
用しても何ら差し支えはない。
上記した化合物の使用量は、原料サリチル酸の1モル
当たり、通常0.1〜20モル、特に1〜10モルの範囲で用
いるのが望ましい。これが0.1モル未満の使用量では触
媒としての作用効果が望めなく、また20モルを越えて使
用してもそれ以上の効果は得られなくなるからである。
これら触媒は、反応開始前に、溶媒である水中に、ある
いは水とサリチル酸との混合物中に添加しておくことが
望ましいが、反応時における一塩化沃素の添加に伴って
加えてもよく、さらには一塩化沃素の添加終了後に加え
ても反応に要する時間が若干長くなる程度であり、特に
差し支えはない。
本発明の方法において、3,5−ジヨードサリチル酸を
製造する場合における、初期に仕込むサリチル酸は、水
溶媒中に1.0〜15重量%濃度とすることが望ましく、よ
り好ましくは2.0〜10重量%の範囲とすることである。
これが15重量%を越える濃度では反応中に析出してくる
3,5−ジヨードサリチル酸の結晶のために反応液の撹拌
が不十分となり、反応の進行が悪くなって前記触媒を存
在させる効果も見られなくなるからであり、また1.0重
量%未満の濃度では製造効率が悪く、反応後における廃
液より沃素を回収するにしても、経済的に好ましくなく
なるからである。
本発明の方法では、通常上記したサリチル酸の水溶液
に一塩化沃素を添加することにより反応を開始させる。
一塩化沃素の使用量は、サリチル酸の1モルに対し通常
2.0〜2.6モルの範囲、より好ましくは2.0〜2.4モルの範
囲である。これが2.0モル未満の使用量では目的とする
反応が十分に進まず、未反応のモノヨードサリチル酸が
存在してしまうようになることから、得られる3,5−ジ
ヨードサリチル酸は品質低下を起こすことになる。ま
た、2.6モル倍を越えて使用しても特に問題はないが、
それ以上の収率および品質向上に差が見られなくなり、
経済的に不利となりやすい。
また一塩化沃素の添加は、通常は、塩化ナトリウム、
塩化カリウム又は塩酸などの水溶液を溶媒とし、これら
に溶解させた後に添加するが、これらの溶解させること
なく、単体で添加することも可能である。添加に要する
時間は一括で行ってもよく、通常は3.0時間以内、より
好ましくは0.25〜1.5時間の範囲である。3.0時間よりも
長時間をかけて添加してもいたずらに反応時間を長くす
るだけであり、あまり好ましくはない。
一塩化沃素とサリチル酸との反応は、温度50〜100℃
の範囲で行わせることが好ましいが、加圧下で反応を行
わせる場合は100℃を越える温度にて行わせることも可
能である。50℃未満の温度でも反応は進行するが、反応
完結に長時間を要するようになるため、好ましくはな
い。反応に要する時間は反応温度にも左右されて一定し
ないが、およそ1〜5時間の範囲である。
本発明の方法による3,5−ジヨードサリチル酸の製造
によれば、有機溶媒を使用していないために、結晶分離
後の廃液中に残存する沃素は非常に容易に回収すること
が可能である。すなわち、廃液に還元剤を添加する程度
で、それをイオン交換樹脂に通過するなどの方法を採用
することにより、廃液中に残る沃素を容易に回収するこ
とが可能である。
〔実施例〕
以下、本発明における3,5−ジヨードサリチル酸の製
造方法を、実施例により具体的に説明する。以下におい
て、分析値は全て液体クロマトグラフィーによる測定結
果から求めた数値である。
実施例1 内容積500mlの撹拌機付き四つ口フラスコに水308g、
サリチル酸13.8g(0.1モル)及び塩化アルミニウム六水
和物0.48g(0.002モル)を入れ、70℃に昇温し、これに
50重量%一塩化沃素塩酸水溶液71.5g(一塩化沃素とし
て0.22モル)を1時間かけて添加し、その後、さらに2
時間同温度で反応させた。次いで反応液を30℃まで冷却
し、析出している結晶を濾別して乾燥を行った。この結
果、3,5−ジヨードサリチル酸の結晶37.5g(収率96.2
%)が得られた。この結晶の分析を行ったところ、モノ
ヨードサリチル酸の含有率は2.41重量%であった。
実施例2 実施例1において、塩化アルミニウム六水和物に代
え、塩化第二鉄0.33g(0.002モル)を用いて行った以外
は、全て実施例1と同様に操作した。この結果、3,5−
ジヨードサリチル酸の結晶37.3g(収率95.6%)が得ら
れた。この結晶の分析を行ったところ、モノヨードサリ
チル酸の含有率は2.31重量%であった。
実施例3 実施例1において、塩化アルミニウム六水和物に代
え、塩化亜鉛0.27g(0.002モル)を用いて行った以外
は、全て実施例1と同様に操作した。この結果、3,5−
ジヨードサリチル酸の結晶37.5g(収率96.1%)が得ら
れた。この結晶の分析を行ったところ、モノヨードサリ
チル酸の含有率は2.48重量%であった。
実施例4 実施例1において、塩化アルミニウム六水和物に代
え、塩化第二銅二水和物0.34g(0.002モル)を用いて行
った以外は、全て実施例1と同様に操作した。この結
果、3,5−ジヨードサリチル酸の結晶37.0g(収率94.9
%)が得られた。この結晶の分析を行ったところ、モノ
ヨードサリチル酸の含有率は3.03重量%であった。
実施例5 実施例1において、塩化アルミニウム六水和物に代
え、硫酸0.49g(0.005モル)を用いて行った以外は、全
て実施例1と同様に操作した。この結果、3,5−ジヨー
ドサリチル酸の結晶38.1g(収率97.6%)が得られた。
この結晶の分析を行ったところ、モノヨードサリチル酸
の含有率は1.36重量%であった。
比較例1 実施例1において、塩化アルミニウム六水和物を用い
ずに行った以外は、全て実施例1と同様に操作した。こ
の結果、3,5−ジヨードサリチル酸の結晶35.2g(収率9
0.3%)が得られた。この結晶の分析を行ったところ、
モノヨードサリチル酸の含有率は10.65重量%であっ
た。
〔発明の効果〕
本発明の3,5−ジヨードサリチル酸の製造方法によれ
ば、有機溶媒を使用することなく、水中にて高収率でか
つ高純度の3,5−ジヨードサリチル酸を生成させること
ができ、さらには結晶分離後の廃液からの沃素回収にお
いても、溶媒除去などという操作を行わずに済むため、
工業的な3,5−ジヨードサリチル酸の製造法として、極
めて有用な方法であると言える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/138 B01J 27/138 X C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一塩化沃素とサリチル酸を反応させて3,5
    −ジヨードサリチル酸を製造するに当たり、水溶媒中
    で、塩化第二鉄、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化
    銅、硫酸及びリン酸の群から選ばれる一種以上の存在下
    に反応させることを特徴とする3,5−ジヨードサリチル
    酸の製造方法。
JP1306400A 1989-11-28 1989-11-28 3,5―ジヨードサリチル酸の製造方法 Expired - Fee Related JP2677687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1306400A JP2677687B2 (ja) 1989-11-28 1989-11-28 3,5―ジヨードサリチル酸の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1306400A JP2677687B2 (ja) 1989-11-28 1989-11-28 3,5―ジヨードサリチル酸の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03167153A JPH03167153A (ja) 1991-07-19
JP2677687B2 true JP2677687B2 (ja) 1997-11-17

Family

ID=17956561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1306400A Expired - Fee Related JP2677687B2 (ja) 1989-11-28 1989-11-28 3,5―ジヨードサリチル酸の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2677687B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108033429A (zh) * 2017-11-17 2018-05-15 贵阳开磷化肥有限公司 一种湿法磷酸和氟硅酸中回收碘深度净化的方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0762900B1 (en) * 1994-06-21 2001-11-21 Mallinckrodt Inc. Improved synthesis of ioversol using phosphoric acid modified co-addition

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Organic Syntheses,Collective Volume 2,343−345(John Wiley & Sons,Inc.,1943)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108033429A (zh) * 2017-11-17 2018-05-15 贵阳开磷化肥有限公司 一种湿法磷酸和氟硅酸中回收碘深度净化的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03167153A (ja) 1991-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1777215B1 (en) Method for producing 2-amino-5-iodobenzoic acid
JP2677687B2 (ja) 3,5―ジヨードサリチル酸の製造方法
JP2541882B2 (ja) アントラニル酸類の製造法
JP2828349B2 (ja) トリフルオロメタンスルホン酸スズの製造法
US5344968A (en) Method for producing o-alkoxybenzoic acid
JPH05286889A (ja) アリール酢酸及びそれらのアルカリ金属塩の製造方法
JP3011493B2 (ja) 4−アルキル−3−チオセミカルバジドの製造方法
JP3285391B2 (ja) 2−フェノキシ安息香酸の製造法
JP2765696B2 (ja) 5―アミノ―2,4,6―トリヨードイソフタル酸の製造方法
US5523472A (en) Process for the preparation of 5-fluoroanthranilic acid
JPH0140818B2 (ja)
JPH0570397A (ja) ポリヒドロキシベンゾフエノン類の製造法
JP4383604B2 (ja) 芳香族シアノ安息香酸化合物の製造方法
JPH08803B2 (ja) 含フッ素フタロニトリル誘導体の製造方法
JPH05279305A (ja) 3′−アミノ−2′−ヒドロキシアセトフェノンの製造方法
JPH02255639A (ja) 4,4’―(1,6―ヘキサメチレンジオキシ)―ビス―安息香酸の製造方法
JP2598173B2 (ja) 4´ −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸の製造方法
JPS58134061A (ja) グリシン金属錯体の製法
JP3149652B2 (ja) O,o’−ジアシル酒石酸無水物の製造方法
JPH075488B2 (ja) ビストリフルオロメチルビフェニルの製造法
JPH05320126A (ja) 2−アミノ−5−ニトロチオベンズアミドの製造法
JPH054957A (ja) 2,6−ジイソプロピルフエニルカルボジイミドの製造法
JPS61282347A (ja) 1,2−ジニトロフエノ−ルアルコキシアルキルエ−テルの製法
JP4032825B2 (ja) 3,4−ジヒドロキシベンゾニトリルを製造する方法
JPH022868B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees