JP2598173B2 - 4´ −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸の製造方法 - Google Patents
4´ −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸の製造方法Info
- Publication number
- JP2598173B2 JP2598173B2 JP3054134A JP5413491A JP2598173B2 JP 2598173 B2 JP2598173 B2 JP 2598173B2 JP 3054134 A JP3054134 A JP 3054134A JP 5413491 A JP5413491 A JP 5413491A JP 2598173 B2 JP2598173 B2 JP 2598173B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- carboxylic acid
- hydroxybiphenyl
- carbonate
- biphenyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は4' −ヒドロキシビフェ
ニル−4−カルボン酸の製造方法に関する。更に詳しく
は、エンジニアリングプラスチック、液晶化合物の合成
原料として有用な4' −ヒドロキシビフェニル−4−カ
ルボン酸を効率的に製造しうる新規な製造方法に関す
る。
ニル−4−カルボン酸の製造方法に関する。更に詳しく
は、エンジニアリングプラスチック、液晶化合物の合成
原料として有用な4' −ヒドロキシビフェニル−4−カ
ルボン酸を効率的に製造しうる新規な製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】4' −ヒドロキシビフェニル−4−カル
ボン酸はエンジニアリングプラスチック、液晶化合物の
合成原料として有用で近年その需要が高まっている。か
かる4' −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸を製
造する方法としては従来、P−フェニルフェノールを
メトキシ化した後、4位にアセチル基を導入しこれを酸
化してカルボキシル基に交換した後、メトキシ基を水酸
基に復元し目的物を得る方法(J.A.C.S 58,
1738)、
ボン酸はエンジニアリングプラスチック、液晶化合物の
合成原料として有用で近年その需要が高まっている。か
かる4' −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸を製
造する方法としては従来、P−フェニルフェノールを
メトキシ化した後、4位にアセチル基を導入しこれを酸
化してカルボキシル基に交換した後、メトキシ基を水酸
基に復元し目的物を得る方法(J.A.C.S 58,
1738)、
【0003】
【化4】 と
【0004】
【化5】 を反応せしめて
【0005】
【化6】 とした後、メトキシ基を水酸基に交換して目的物を得る
方法(Bull. Chem. Soc.Japan, 30 508(195
7)。
方法(Bull. Chem. Soc.Japan, 30 508(195
7)。
【0006】
【化7】 をジアゾ化した後、加水分解して目的物を得る方法
(F.P 735,846)。
(F.P 735,846)。
【0007】
【化8】 を脱水素反応せしめ目的物を得る方法(特開昭64−7
9137号,64−75445号)。P−フェニルフ
ェノールをN,N置換カルバミン酸クロライド
9137号,64−75445号)。P−フェニルフ
ェノールをN,N置換カルバミン酸クロライド
【0008】
【化9】 (Yはアルキル基またはアリール基)でカルバメート化
し、引き続きN,N置換カルバミン酸クロライドでアミ
ド化し、ついで、これを加熱、加水分解後、目的物を得
る方法(特開昭63−119440号)。
し、引き続きN,N置換カルバミン酸クロライドでアミ
ド化し、ついで、これを加熱、加水分解後、目的物を得
る方法(特開昭63−119440号)。
【0009】
【化10】 に酸化剤存在下、ヨウ素を反応せしめ
【0010】
【化11】 とした後、一酸化炭素を反応させたのち次いでアルカリ
加水分解により目的物を得る方法(特開昭63−104
945号,63−99036号)。等が試みられてい
る。しかしながら、これらは高価な原料、試薬を使用し
ているか、あるいは複雑な工程を要しており、工業的に
適当な製造方法とは言えない。例えばの方法ではN,
N置換カルバミン酸クロライドをP−フェニルフェノー
ルに対して2倍モル以上必要とする。また、一般的に芳
香族ヒドロキシカルボン酸を工業上製造するのに採用さ
れているKolbe−Schmitt反応ではP−フェ
ニルフェノールを原料とした場合、
加水分解により目的物を得る方法(特開昭63−104
945号,63−99036号)。等が試みられてい
る。しかしながら、これらは高価な原料、試薬を使用し
ているか、あるいは複雑な工程を要しており、工業的に
適当な製造方法とは言えない。例えばの方法ではN,
N置換カルバミン酸クロライドをP−フェニルフェノー
ルに対して2倍モル以上必要とする。また、一般的に芳
香族ヒドロキシカルボン酸を工業上製造するのに採用さ
れているKolbe−Schmitt反応ではP−フェ
ニルフェノールを原料とした場合、
【0011】
【化12】 のみが高収率で得られるため4' −ヒドロキシビフェニ
ル−4−カルボン酸を製造する方法としては適当ではな
い。
ル−4−カルボン酸を製造する方法としては適当ではな
い。
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は、上述の従来法の欠点を
解消し、経済的でかつ効率的に4' −ヒドロキシビフェ
ニル−4−カルボン酸を製造する方法を提供することに
ある。
解消し、経済的でかつ効率的に4' −ヒドロキシビフェ
ニル−4−カルボン酸を製造する方法を提供することに
ある。
【0013】
【発明の構成】すなわち本発明は、ビス(4−ビフェニ
ル)カーボネートに対して、ルイス酸の存在下、下記式
(I)
ル)カーボネートに対して、ルイス酸の存在下、下記式
(I)
【0014】
【化13】 [ここで、Xは
【0015】
【化14】 及び
【0016】
【化15】 である。Rはアルキル基またはアリール基である。] で示される化合物とを反応せしめ、これを加水分解する
ことを特徴とする4'−ヒドロキシビフェニル−4−カ
ルボン酸の製造方法である。
ことを特徴とする4'−ヒドロキシビフェニル−4−カ
ルボン酸の製造方法である。
【0017】以下、本発明について詳細に説明する。
【0018】本発明による方法において、出発原料とな
るビス(4−ビフェニル)カーボネートは工業的に大量
合成が可能なP−フェニルフェノールより容易に合成で
きるため、これを原料とするプロセスは経済性において
有利である。かかるビス(4−ビフェニル)カーボネー
トは、種々の反応によって合成できるが、例えばP−
フェニルフェノールとジフェニルカーボネートとを適当
な触媒存在下反応せしめる方法、P−フェニルフェノ
ールに対してホスゲンを作用せしめる方法等の経路によ
って得ることができる。
るビス(4−ビフェニル)カーボネートは工業的に大量
合成が可能なP−フェニルフェノールより容易に合成で
きるため、これを原料とするプロセスは経済性において
有利である。かかるビス(4−ビフェニル)カーボネー
トは、種々の反応によって合成できるが、例えばP−
フェニルフェノールとジフェニルカーボネートとを適当
な触媒存在下反応せしめる方法、P−フェニルフェノ
ールに対してホスゲンを作用せしめる方法等の経路によ
って得ることができる。
【0019】かくして得られたビス(4−ビフェニル)
カーボネートに対して、ルイス酸存在下、上記式(I)
で示される化合物を反応せしめる。
カーボネートに対して、ルイス酸存在下、上記式(I)
で示される化合物を反応せしめる。
【0020】上記式(I)で示される化合物としては、
具体的にはシュウ酸クロライド、N,N−ジメチルカル
バミン酸クロライド、N,N−ジエチルカルバミン酸ク
ロライドなどのN,N−ジアルキル置換カルバミン酸ク
ロライド類、N,N−ジフェニルカルバミン酸クロライ
ドなどのN,N−ジアリール置換カルバミン酸クロライ
ド類やN−メチル−N−フェニールカルバミン酸クロラ
イドなどのN−アルキル−N−アリール置換カルバミン
酸クロライド類があげられる。就中、シュウ酸クロライ
ド、N,N−ジメチルカルバミン酸クロライドが好まし
い。特に好ましくはシュウ酸クロライドである。
具体的にはシュウ酸クロライド、N,N−ジメチルカル
バミン酸クロライド、N,N−ジエチルカルバミン酸ク
ロライドなどのN,N−ジアルキル置換カルバミン酸ク
ロライド類、N,N−ジフェニルカルバミン酸クロライ
ドなどのN,N−ジアリール置換カルバミン酸クロライ
ド類やN−メチル−N−フェニールカルバミン酸クロラ
イドなどのN−アルキル−N−アリール置換カルバミン
酸クロライド類があげられる。就中、シュウ酸クロライ
ド、N,N−ジメチルカルバミン酸クロライドが好まし
い。特に好ましくはシュウ酸クロライドである。
【0021】上記反応では、触媒としてルイス酸が使用
される。ルイス酸としては、FeCl3 ,AlCl3 な
どが例示される。これらルイス酸の使用量は、ビス(4
−ビフェニル)カーボネートに対して好ましくは2倍当
量以上、特に好ましくは3倍当量以上である。
される。ルイス酸としては、FeCl3 ,AlCl3 な
どが例示される。これらルイス酸の使用量は、ビス(4
−ビフェニル)カーボネートに対して好ましくは2倍当
量以上、特に好ましくは3倍当量以上である。
【0022】上記化合物(I)の使用量は、ビス(4−
ビフェニル)カーボネートに対して2倍当量以上が好ま
しい。
ビフェニル)カーボネートに対して2倍当量以上が好ま
しい。
【0023】反応に使用される溶媒は、反応系において
副反応を起こすことなく安定な、一般にフリーデルクラ
フツ反応溶媒として使用される溶媒が使用できるが、特
にクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲ
ン化炭化水素系溶媒が特に好ましい。
副反応を起こすことなく安定な、一般にフリーデルクラ
フツ反応溶媒として使用される溶媒が使用できるが、特
にクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲ
ン化炭化水素系溶媒が特に好ましい。
【0024】反応温度は上記反応が進行する温度であれ
ば何度でもよいが、あまりに低すぎると反応が遅くな
り、また高すぎると副反応が生じてくるため適性範囲が
存在する。この範囲としては、−50℃〜200℃、よ
り好ましくは−10℃〜150℃である。
ば何度でもよいが、あまりに低すぎると反応が遅くな
り、また高すぎると副反応が生じてくるため適性範囲が
存在する。この範囲としては、−50℃〜200℃、よ
り好ましくは−10℃〜150℃である。
【0025】反応の終点は、反応の結果生成するハロゲ
ン化水素を定量することにより知ることができる。
ン化水素を定量することにより知ることができる。
【0026】反応終了後、反応混合物をメタノール、水
等の溶液に注ぎ込み、未反応のルイス酸を分解処理でき
る。
等の溶液に注ぎ込み、未反応のルイス酸を分解処理でき
る。
【0027】この場合、分解処理の溶剤として水を用い
ると、カルボニル化合物は対応するカルボン酸として回
収される。一方、メタノール等のアルコールを使用した
場合には、対応するカルボン酸エステルが生成する。
ると、カルボニル化合物は対応するカルボン酸として回
収される。一方、メタノール等のアルコールを使用した
場合には、対応するカルボン酸エステルが生成する。
【0028】これら化合物は必要に応じて再結晶等常法
に従って精製することが可能である。次に、これらカル
ボン酸及び/またはカルボン酸エステルに対して加水分
解をおこなう。
に従って精製することが可能である。次に、これらカル
ボン酸及び/またはカルボン酸エステルに対して加水分
解をおこなう。
【0029】加水分解反応は従来公知の方法により容易
に実施でき、特にアルカリ化合物または酸を含む水溶液
中でおこなうことが好ましい。該アルカリ化合物として
は、ナトリウム、カリウム、リチウム等アルカリ金属の
水酸化物より単独あるいは複数選択され、酸としてはH
Cl,HBr等が使用されるが通常はアルカリ化合物が
用いられる。
に実施でき、特にアルカリ化合物または酸を含む水溶液
中でおこなうことが好ましい。該アルカリ化合物として
は、ナトリウム、カリウム、リチウム等アルカリ金属の
水酸化物より単独あるいは複数選択され、酸としてはH
Cl,HBr等が使用されるが通常はアルカリ化合物が
用いられる。
【0030】この際、使用されるアルカリ化合物の好ま
しい量は、加水分解の対象となる化合物が、ビス(4−
カルボキシジフェニル)カーボネートの場合には、該カ
ーボネートに対して2倍等量以上、またビス(4−カル
ボキシジフェニル)カーボネートのエステルの場合には
4倍等量以上である。加水分解反応は常圧または加圧下
で実施でき、反応速度を促進する目的で加熱を施すのが
好ましい。この場合反応に適した温度としては30〜2
00℃程度である。
しい量は、加水分解の対象となる化合物が、ビス(4−
カルボキシジフェニル)カーボネートの場合には、該カ
ーボネートに対して2倍等量以上、またビス(4−カル
ボキシジフェニル)カーボネートのエステルの場合には
4倍等量以上である。加水分解反応は常圧または加圧下
で実施でき、反応速度を促進する目的で加熱を施すのが
好ましい。この場合反応に適した温度としては30〜2
00℃程度である。
【0031】かくして加水分解された後、酸析により
4' −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸が沈殿回
収できる。これを再結晶等により精製することが可能で
ある。
4' −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸が沈殿回
収できる。これを再結晶等により精製することが可能で
ある。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、エンジニアリングプラ
スチック、液晶化合物の原料として有用な4' −ヒドロ
キシビフェニル−4−カルボン酸を安価に入手できるビ
ス(4−ビフェニル)カーボネートを用いて、効率的に
製造する方法を提供できる。したがって産業上その意義
は極めて大きい。
スチック、液晶化合物の原料として有用な4' −ヒドロ
キシビフェニル−4−カルボン酸を安価に入手できるビ
ス(4−ビフェニル)カーボネートを用いて、効率的に
製造する方法を提供できる。したがって産業上その意義
は極めて大きい。
【0033】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明する。実
施例中「部」は特にことわらない限り「重量部」を意味
する。なお、本発明は、実施例によって何ら限定される
ものではない。
施例中「部」は特にことわらない限り「重量部」を意味
する。なお、本発明は、実施例によって何ら限定される
ものではない。
【0034】
【参考例】P−フェニルフェノール102部、ジフェニ
ルカーボネート68.6部、炭酸カリウム0.3部を、
側管及び攪拌機を備えた300mlガラス製フラスコに仕
込み、窒素気流下、200℃から1時間かけて300℃
まで昇温し、さらに300℃にて3時間加熱反応せしめ
た。側管より留出したフェノールが規定量に達した後、
反応を終了した。反応混合物を水洗後、キシレンから再
結晶して白色固体を得た。これをメタノールにて洗浄、
濾過し、乾燥後ビス(4−ビフェニル)カーボネート
ルカーボネート68.6部、炭酸カリウム0.3部を、
側管及び攪拌機を備えた300mlガラス製フラスコに仕
込み、窒素気流下、200℃から1時間かけて300℃
まで昇温し、さらに300℃にて3時間加熱反応せしめ
た。側管より留出したフェノールが規定量に達した後、
反応を終了した。反応混合物を水洗後、キシレンから再
結晶して白色固体を得た。これをメタノールにて洗浄、
濾過し、乾燥後ビス(4−ビフェニル)カーボネート
【0035】
【化16】 68部を得た。メタノール濾液から回収した未反応の原
料P−フェニルフェノールは次反応用原料に供した。
料P−フェニルフェノールは次反応用原料に供した。
【0036】
【実施例1】ビス(4−ビフェニル)カーボネート33
部(0.09モル)、シュウ酸クロライド34.3部
(0.27モル)、塩化アルミニウム39.8部(0.
3モル)、モノクロロベンゼン400部を攪拌機を備え
た三つ口1リットルフラスコに仕込み、窒素気流下11
5℃にて12時間反応せしめた。
部(0.09モル)、シュウ酸クロライド34.3部
(0.27モル)、塩化アルミニウム39.8部(0.
3モル)、モノクロロベンゼン400部を攪拌機を備え
た三つ口1リットルフラスコに仕込み、窒素気流下11
5℃にて12時間反応せしめた。
【0037】反応終了後、反応混合物を1リットルの水
に投じ沈殿させた。これに塩化メチレン100mlを加え
て可溶分を抽出した。これをエバポレーターにて減圧濃
縮して59.7部の固形物を得た。これを、過剰の水酸
化ナトリウム38部とともに300mlの水に加え、リフ
ラックス条件にて8時間加熱処理せしめた。これに活性
炭2gを加えて熱時濾過をおこない、冷却後、これに濃
塩酸を加えて酸析し生じた沈殿を濾別回収した。沈殿を
塩化メチレンにて3回洗浄した後、60℃で3時間乾燥
し白色粉末状の4′−ヒドロキシビフェニル−4−カル
ボン酸13.2部を得た。HPLCによる純度検定によ
り純度99.3%であることを確認した。
に投じ沈殿させた。これに塩化メチレン100mlを加え
て可溶分を抽出した。これをエバポレーターにて減圧濃
縮して59.7部の固形物を得た。これを、過剰の水酸
化ナトリウム38部とともに300mlの水に加え、リフ
ラックス条件にて8時間加熱処理せしめた。これに活性
炭2gを加えて熱時濾過をおこない、冷却後、これに濃
塩酸を加えて酸析し生じた沈殿を濾別回収した。沈殿を
塩化メチレンにて3回洗浄した後、60℃で3時間乾燥
し白色粉末状の4′−ヒドロキシビフェニル−4−カル
ボン酸13.2部を得た。HPLCによる純度検定によ
り純度99.3%であることを確認した。
【0038】
【実施例2】フリーデル・クラフツ反応溶媒をO−ジク
ロロベンゼンに変えた以外は、実施例に示した方法にて
4′−ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸15.4
部を得た。HPLCにより純度99.0%であることを
確認した。
ロロベンゼンに変えた以外は、実施例に示した方法にて
4′−ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸15.4
部を得た。HPLCにより純度99.0%であることを
確認した。
【0039】
【実施例3】ビス(4−ビフェニル)カーボネート50
部(0.137モル)、N,N−ジメチルカルバミン酸
クロライド44部(0.409モル)、塩化アルミニウ
ム59.4部(0.445モル)、モノクロロベンゼン
400部を攪拌装置を備えた1リットル三つ口フラスコ
に仕込み窒素気流下110℃にて12時間反応せしめ
た。その後の実験操作は実施例1に示す方法と同様にお
こない白色粉末状の4'−ヒドロキシビフェニル−4−
カルボン酸12.1部を得た。HPLCにより純度9
9.2%であることを確認した。
部(0.137モル)、N,N−ジメチルカルバミン酸
クロライド44部(0.409モル)、塩化アルミニウ
ム59.4部(0.445モル)、モノクロロベンゼン
400部を攪拌装置を備えた1リットル三つ口フラスコ
に仕込み窒素気流下110℃にて12時間反応せしめ
た。その後の実験操作は実施例1に示す方法と同様にお
こない白色粉末状の4'−ヒドロキシビフェニル−4−
カルボン酸12.1部を得た。HPLCにより純度9
9.2%であることを確認した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】ビス(4−ビフェニル)カーボネートと下
記式(I) 【化1】 [ここで、Xは 【化2】 及び 【化3】 である。Rはアルキル基またはアリール基である。] で示される化合物とを、ルイス酸の存在下反応せしめ、
次いでこれを加水分解することを特徴とする4' −ヒド
ロキシビフェニル−4−カルボン酸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3054134A JP2598173B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 4´ −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3054134A JP2598173B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 4´ −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04243851A JPH04243851A (ja) | 1992-08-31 |
JP2598173B2 true JP2598173B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=12962112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3054134A Expired - Fee Related JP2598173B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 4´ −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598173B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101856566B1 (ko) | 2016-06-01 | 2018-06-19 | (주)위즈켐 | 4'-히드록시-4-비페닐카르복실산의 신규 제조 방법 |
-
1991
- 1991-01-22 JP JP3054134A patent/JP2598173B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04243851A (ja) | 1992-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI249516B (en) | Process for preparation of dihalogenoadamantanes | |
JP2002193887A (ja) | ヨードニウム塩化合物の製造方法 | |
JP2598173B2 (ja) | 4´ −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸の製造方法 | |
US3953531A (en) | Alkylhydroquinone and process for producing the same | |
EP1211235A2 (en) | Preparation process of 4,4'-Dicarboxydiphenyl ethers or derivatives thereof | |
JP2002179622A (ja) | 4−アセトキシスチレンの製造方法 | |
JP3257779B2 (ja) | タートラニル酸類の製造法 | |
JP2903233B2 (ja) | 高純度のジフェニルジカルボン酸ジメチルの製造方法 | |
JP3199618B2 (ja) | 1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の製造方法 | |
JP3208458B2 (ja) | 1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の製造方法 | |
JP2677687B2 (ja) | 3,5―ジヨードサリチル酸の製造方法 | |
JP3305066B2 (ja) | ビス(イソプロペニルフェノキシカルボニルオキシエチル)エーテルの製造法 | |
JPH02255639A (ja) | 4,4’―(1,6―ヘキサメチレンジオキシ)―ビス―安息香酸の製造方法 | |
JPH10204020A (ja) | クロロ−ベンゾイルクロリド類の製造方法 | |
JP3208962B2 (ja) | ヒドラゾン化合物の製造方法 | |
JP3149652B2 (ja) | O,o’−ジアシル酒石酸無水物の製造方法 | |
JP4207270B2 (ja) | シアノ安息香酸アルキルエステルの製造方法 | |
JP3010819B2 (ja) | 2,4−ジクロロ−3− エチル−6− ニトロフェノールの精製方法 | |
JPH0967297A (ja) | ビストリフルオロメチル安息香酸類の製造法 | |
JPH1180047A (ja) | 4,4’−ビスクロロメチルビフェニルの製造法 | |
JPH11140015A (ja) | カルボキシル化ビフェノール化合物の製造方法 | |
JP2500573B2 (ja) | 2,6−ジカルボキシフェノ―ル類の製造方法 | |
JP2829799B2 (ja) | イソアミルグリコール酸の製造方法 | |
JPH0296555A (ja) | 4−カルボキサミドシクロヘキサンカルボン酸エステル類の製造方法 | |
JPS624379B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |