JP2765696B2 - 5―アミノ―2,4,6―トリヨードイソフタル酸の製造方法 - Google Patents

5―アミノ―2,4,6―トリヨードイソフタル酸の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、5−アミノ−2,4,6−トリヨードイソフタ
ル酸の製造方法に関する。5−アミノ−2,4,6−トリヨ
ードイソフタル酸は極めて静脈毒性の低いレントゲン造
影剤の原料として用いられる。
〔従来の技術〕
水溶媒中、一塩化沃素を用い5−アミノイソフタル酸
を沃素化することによる5−アミノ−2,4,6−トリヨー
ドイソフタル酸の製造方法は、特開平1−47744号公報
に開示され、公知である。
上記による5−アミノ−2,4,6−トリヨードイソフタ
ル酸の製造方法によれば、かなりの高収率で5−アミノ
−2,4,6−トリヨードイソフタル酸の結晶を得ることは
できるものの、得られる結晶中、反応時の中間体である
5−アミノヨードイソフタル酸や5−アミノジヨードイ
ソフタル酸が存在し、5−アミノ−2,4,6−トリヨード
イソフタル酸の結晶純度が未だ低いという欠点がある。
しかして、5−アミノ−2,4,6−トリヨードイソフタ
ル酸はレントゲン造影剤の原料として用いられることの
ある物質であることから、上記した反応中間体が5−ア
ミノ−2,4,6−トリヨードイソフタル酸の結晶中に含ま
れることは好ましいことではない。また、得られる結晶
中にモノヨードイソフタル酸由来の不純物が含まれる場
合は、それを分離するための工程が複雑でかつ難しくし
なるなどの問題があるため、後工程に悪影響を及ぼさな
いためにも前記反応中間体の5−アミノ−2,4,6−トリ
ヨードイソフタル酸の結晶中への混入量は、1.0%未満
とする必要がある。従来に知られる5−アミノ−2,4,6
−トリヨードイソフタル酸の製造方法では、このような
所定純度の結晶を得る上において、合成後に再結晶法な
どによる精製工程が必要とされ、そのため、製造工程が
かなり複雑になるということは避けられなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで本発明では、水溶媒中で一塩化沃素と5−アミ
ノイソフタル酸を反応させ、5−アミノ−2,4,6−トリ
ヨードイソフタル酸を製造するに際し、精製などの後工
程を必要とせずに、高純度の5−アミノ−2,4,6−トリ
ヨードイソフタル酸を、収率よく得られる製造方法を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明者らは鋭意検討
した結果、水溶媒中で一塩化沃素と5−アミノイソフタ
ル酸を反応させ、目的とする高純度の5−アミノ−2,4,
6−トリヨードイソフタル酸を製造するに際して、反応
時に特定の酸を存在させることによりこの課題が解決さ
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、水溶媒中で一塩化沃素と5−ア
ミノイソフタル酸を反応させて5−アミノ−2,4,6−ト
リヨードイソフタル酸を製造するに当たり、硫酸又はリ
ン酸の存在下に反応させることを特徴とする5−アミノ
−2,4,6−トリヨードイソフタル酸の製造方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、硫酸又はリン酸は反応時における触
媒として働き、これらは通常その一種類を使用すれば十
分であるが、これら二種の混合物を使用しても差し支え
はない。
硫酸又はリン酸の使用量としては、原料5−アミノイ
ソフタル酸の量に対し、通常0.1〜20モル%、特に1〜1
0モル%の範囲で用いるのが望ましい。これが20モル%
を越える量を使用してもそれ以上の効果に差がなく、ま
た0.1モル%未満では触媒としての作用効果が望めなく
なる。これら触媒は、反応開始前に、溶媒である水中
に、あるいは水と5−アミノイソフタル酸との混合物に
添加しておくことが望ましいが、反応時における1塩化
沃素の添加に伴って添加してもよく、さらには一塩化沃
素の添加終了後に添加する方法であっても反応時間が若
干長くなる程度であり、特に差し支えはない。
本発明の方法において、5−アミノ−2,4,6−トリヨ
ードイソフタル酸を製造する際の、初期に仕込む5−ア
ミノイソフタル酸は、水溶媒中に1.0〜15重量%濃度と
することが望ましく、より好ましくは2.0〜10重量%の
範囲とすることである。これが15重量%を越える濃度で
は反応中に析出してくる5−アミノ−2,4,6−トリヨー
ドイソフタル酸の結晶のために反応液の攪拌が不十分と
なり、反応の進行が悪くなって前記触媒を存在させる効
果も見られなくなるからであり、また1.0重量%未満の
濃度では製造効率が悪く、経済的に好ましくなくなるか
らである。
本発明の方法では、通常上記した5−アミノイソフタ
ル酸の水溶液に一塩化沃素を添加することにより反応を
開始させる。一塩化沃素の使用量は、5−アミノイソフ
タル酸の1モルに対し通常3.0〜4.5モルの範囲、より好
ましくは3.0〜3.9モルの範囲である。これが3.0モル未
満の使用量では目的とする反応が十分に進まず、反応中
間体であるモノヨードアミノイソフタル酸やジヨードア
ミノイソフタル酸が残存してしまうことにより、得られ
る5−アミノ−2,4,6−トリヨードイソフタル酸結晶の
品質低下を起こすため、好ましくない。また、これが4.
5モルを越えて使用しても特に問題はないが、それ以上
の収率および品質向上には差が見られなくなり、経済的
に不利となりやすい。
また、一塩化沃素の添加は、通常は、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム又は塩酸などの水溶液を溶媒とし、こ
れらに溶解させた後に添加するが、これらに溶解させる
ことなく、単体で添加することも可能である。添加に要
する時間は一括で行ってもよく、通常は3.0時間以内、
より好ましくは0.25〜1.5時間の範囲である。3.0時間よ
りも長時間をかけて添加してもいたずらに反応時間を長
くするだけであり、あまり好ましくはない。
一塩化沃素と5−アミノイソフタル酸との反応は、温
度50〜100℃の範囲で行わせることが好ましいが、加圧
下で反応を行わせる場合は100℃を越える温度にて行わ
せることも可能である。50℃未満の温度でも反応は進行
するが、反応完結に長時間を要するようになるため、好
ましくはない。反応に要する時間は反応温度にも左右さ
れて一定しないが、およそ1〜5時間の範囲である。
〔実施例〕
以下、本発明における5−アミノ−2,4,6−トリヨー
ドイソフタル酸の製造方法を、実施例により具体的に説
明する。以下において、分析値は全て液体クロマトグラ
フィーによる測定結果から求めた数値である。
実施例1 内容積500mlの攪拌機付き四つ口フラスコに水480g、
5−アミノイソフタル酸18.1g(0.1モル)及び硫酸0.49
g(0.005モル)を入れ、70℃に昇温し、これに50重量%
一塩化沃素塩酸水溶液102.3g(一塩化沃素として0.315
モル)を1時間かけて添加し、その後、さらに4時間同
温度で反応させた。次いで反応液を10℃まで冷却し、析
出している結晶を濾別して乾燥を行った。この結果、5
−アミノ−2,4,6−トリヨードイソフタル酸の結晶54.8g
(収率98.1%)が得られた。この結晶の分析を行ったと
ころ、5−アミノヨードイソフタル酸及び5−アミノジ
ヨードイソフタル酸の含有率の合計は0.5%であった。
実施例2 実施例1において、硫酸に代え、リン酸0.49g(0.005
モル)を用いて行った以外は、全て実施例1と同様に操
作した。この結果、5−アミノ−2,4,6−トリヨードイ
ソフタル酸の結晶53.6g(収率95.9%)が得られた。こ
の結晶中における5−アミノヨードイソフタル酸及び5
−アミノジヨードイソフタル酸の含有率の合計は0.6%
であった。
比較例1 実施例1において、硫酸を用いることなく行った以外
は、全て実施例1と同様に操作した。この結果、5−ア
ミノ−2,4,6−トリヨードイソフタル酸の結晶54.2g(収
率97.0%)が得られた。この結晶中における5−アミノ
ヨードイソフタル酸及び5−アミノジヨードイソフタル
酸の含有率の合計は2.4%であった。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、高純度の5−アミノ−2,4,6
−トリヨードイソフタル酸を収率よく得ることができ、
特に精製するなどの後工程を必要としないのである。従
って、工程の簡略化が可能となるため、工業的な5−ア
ミノ−2,4,6−トリヨードイソフタル酸の製造法として
は、極めて有用な方法であると言える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 229/60,227/16 CAS ONLINE(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶媒中で一塩化沃素と5−アミノイソフ
    タル酸を反応させて5−アミノ−2,4,6−トリヨードイ
    ソフタル酸を製造するに当たり、硫酸又はリン酸の存在
    下に反応させることを特徴とする5−アミノ−2,4,6−
    トリヨードイソフタル酸の製造方法。
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