JPS62142139A - 2−(4′−第三アミルベンゾイル)安息香酸の製造方法 - Google Patents
2−(4′−第三アミルベンゾイル)安息香酸の製造方法Info
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- JPS62142139A JPS62142139A JP28202185A JP28202185A JPS62142139A JP S62142139 A JPS62142139 A JP S62142139A JP 28202185 A JP28202185 A JP 28202185A JP 28202185 A JP28202185 A JP 28202185A JP S62142139 A JPS62142139 A JP S62142139A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は2−(4’−第三アミルベンゾイル)安息香酸
を製造するための改良された方法に関するものである。
を製造するための改良された方法に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明は、第三アミルベンゼンと
無水7タル酸とから、各種有機薬品、特に過酸化水素製
造に使用される2−アミルアントラキノンの中間原料と
して有用な、2−(4′−第三アミルベンゾイル)安息
香酸の含有率の高い2−(4’−アミルベンゾイル)安
息香酸混合物を効率よく製造する方法に関するものであ
る。
無水7タル酸とから、各種有機薬品、特に過酸化水素製
造に使用される2−アミルアントラキノンの中間原料と
して有用な、2−(4′−第三アミルベンゾイル)安息
香酸の含有率の高い2−(4’−アミルベンゾイル)安
息香酸混合物を効率よく製造する方法に関するものであ
る。
従来の技術
従来、2−(4’−アミルベンゾイル)安息香酸は、各
種有機薬品の中間原料として重要な化合物であることが
知られており、特に過酸化水素の製造に使用される2−
7ミルアンドラキ7ンを得るための原料として有用であ
る。
種有機薬品の中間原料として重要な化合物であることが
知られており、特に過酸化水素の製造に使用される2−
7ミルアンドラキ7ンを得るための原料として有用であ
る。
ところで、アントラキノン類を用いる過酸化水素の製造
方法、いわゆるアントラキノン法は、現在過酸化水素の
製造方法として工業的に最も広く採用されている。この
方法においては、2−アルキルアントラキノンを水と非
混和性の有(戊溶剤に溶解させて、いわゆる作動溶液を
調製し、この溶液に触媒の存在下水素を吹き込み、2−
アルキルアントラキノンを2−アルキルアントラヒドロ
キノンに転化したのち、さらに酸素含有ガスを吹き込ん
で前記2−フルキルアントラヒドロキノンを酸化して過
酸化水素を生成させると同時に、2−フルキルアントラ
キノンに再生させ、次いで生成した過酸化水素は水で抽
出し、一方再生2−アルキルアントラキノンを含有する
作動溶液は、再び水素添加工程に循環して使用される。
方法、いわゆるアントラキノン法は、現在過酸化水素の
製造方法として工業的に最も広く採用されている。この
方法においては、2−アルキルアントラキノンを水と非
混和性の有(戊溶剤に溶解させて、いわゆる作動溶液を
調製し、この溶液に触媒の存在下水素を吹き込み、2−
アルキルアントラキノンを2−アルキルアントラヒドロ
キノンに転化したのち、さらに酸素含有ガスを吹き込ん
で前記2−フルキルアントラヒドロキノンを酸化して過
酸化水素を生成させると同時に、2−フルキルアントラ
キノンに再生させ、次いで生成した過酸化水素は水で抽
出し、一方再生2−アルキルアントラキノンを含有する
作動溶液は、再び水素添加工程に循環して使用される。
このアントラキノン法において用いられる2−アルキル
アントラキノンとしては、例えば2−エチルアントラキ
ノン、2−第三ブチルアントラキノン、2−第三アミル
アントラキノンなどが挙げられるが、これらの中で2−
第三アミルアントラキノンが作動溶液に対する溶解度が
大きい点から、最も好適である。
アントラキノンとしては、例えば2−エチルアントラキ
ノン、2−第三ブチルアントラキノン、2−第三アミル
アントラキノンなどが挙げられるが、これらの中で2−
第三アミルアントラキノンが作動溶液に対する溶解度が
大きい点から、最も好適である。
ところで、この2−第三アミルアントラキノンは、通常
、2−(4’−第三アミルベンゾイル)安息香酸を濃硫
酸や発煙硫酸を用いて脱水環化させることによって製造
されているが、その原料として用いる2−(4’−第三
アミルベンゾイル)安息香酸をルイス酸の存在下、第三
アミルベンゼンと無水7タル酸とを反応させて製造する
際に、第三アミル基の一部が異性化して1,2−ジメチ
ルプロピル基となるため、2−(1’、2’−ツメチル
プロピル)アントラキノンとの混合物の形で使用されて
いる。
、2−(4’−第三アミルベンゾイル)安息香酸を濃硫
酸や発煙硫酸を用いて脱水環化させることによって製造
されているが、その原料として用いる2−(4’−第三
アミルベンゾイル)安息香酸をルイス酸の存在下、第三
アミルベンゼンと無水7タル酸とを反応させて製造する
際に、第三アミル基の一部が異性化して1,2−ジメチ
ルプロピル基となるため、2−(1’、2’−ツメチル
プロピル)アントラキノンとの混合物の形で使用されて
いる。
しかしながら、このような混合2−アミルアントラキノ
ンを過酸化水素の製造に用いる場合、2−(1’、2’
−ジメチルプロピル)アントラキノンの含有率があまり
高くなると作動溶液中の2−アミルアントラヒドロキノ
ンの溶解度の低下をもtこらす結果、作動溶液単位重量
当りの過酸化水素収量が減少したり、2−アミルアント
ラキノンの一部がオキシアントロン、テトラヒドロアン
トロン、アントロンまで還元されて再使用できなくなる
という好ましくない事態となることが知られている(特
開昭48−75558号公報参照)。
ンを過酸化水素の製造に用いる場合、2−(1’、2’
−ジメチルプロピル)アントラキノンの含有率があまり
高くなると作動溶液中の2−アミルアントラヒドロキノ
ンの溶解度の低下をもtこらす結果、作動溶液単位重量
当りの過酸化水素収量が減少したり、2−アミルアント
ラキノンの一部がオキシアントロン、テトラヒドロアン
トロン、アントロンまで還元されて再使用できなくなる
という好ましくない事態となることが知られている(特
開昭48−75558号公報参照)。
したがって、2−第三アミルアントラキノンの含有率の
高い2−アミルアントラキノンを得るために、例えば(
1)P−ハロー第三アミルベンゼンとマグネシウムとの
反応により得られるP−第三アミルベンゼンマグネシウ
ムハライドと無水フタル酸とを縮合させて2−(4’−
第三アミルベンゾイル)安息香酸を得、次いでこれを環
化する方法(特公昭47−32517号公報)、(2)
第三アミルベンゼンに対して大過剰のルイス酸と無水7
タル酸を使用して、2−(4’−第三アミルベンゾイル
)安息香酸含有率の高い2−(4’−アミルベンゾイル
)安息香酸混合物を製造し、次いでこれを環化する方法
(特開昭48−75558号公報)、(3)ルイス酸の
存在下に、第三アミルベンゼンと無水7タル酸とを大量
の不活性ガス導入下に反応させて、2−(4’−第三ア
ミルベンゾイル)安息香酸含有率の高い2−(4’−7
ミルベンゾイル)安息香酸混合物を製造し、次いでこれ
を環化する方法(特開昭53−127445号公報)な
どがこれまでに提案されている。
高い2−アミルアントラキノンを得るために、例えば(
1)P−ハロー第三アミルベンゼンとマグネシウムとの
反応により得られるP−第三アミルベンゼンマグネシウ
ムハライドと無水フタル酸とを縮合させて2−(4’−
第三アミルベンゾイル)安息香酸を得、次いでこれを環
化する方法(特公昭47−32517号公報)、(2)
第三アミルベンゼンに対して大過剰のルイス酸と無水7
タル酸を使用して、2−(4’−第三アミルベンゾイル
)安息香酸含有率の高い2−(4’−アミルベンゾイル
)安息香酸混合物を製造し、次いでこれを環化する方法
(特開昭48−75558号公報)、(3)ルイス酸の
存在下に、第三アミルベンゼンと無水7タル酸とを大量
の不活性ガス導入下に反応させて、2−(4’−第三ア
ミルベンゾイル)安息香酸含有率の高い2−(4’−7
ミルベンゾイル)安息香酸混合物を製造し、次いでこれ
を環化する方法(特開昭53−127445号公報)な
どがこれまでに提案されている。
しかしながら、前記(1)の方法においてはグリニヤー
反応が用いられ、また(2)の方法では大過剰のルイス
酸及び無水フタル酸を用いるだめ、これらの方法はコス
ト高となることか避けられないという欠点があり、一方
、(3)の方法においては大量の不活性ガスを必要とす
るなどの問題があり、さらに(2)、(3)の方法では
、2−(4’−第三アミルベンゾイル)安息香酸含有率
90%以上の2−(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸
混合物を得ることは困難である。
反応が用いられ、また(2)の方法では大過剰のルイス
酸及び無水フタル酸を用いるだめ、これらの方法はコス
ト高となることか避けられないという欠点があり、一方
、(3)の方法においては大量の不活性ガスを必要とす
るなどの問題があり、さらに(2)、(3)の方法では
、2−(4’−第三アミルベンゾイル)安息香酸含有率
90%以上の2−(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸
混合物を得ることは困難である。
発明が解決しようとする問題点
本発明の目的は、このような事情のもとで、第三アミル
ベンゼンと無水7タル酸とから、過酸化水素の製造に有
用な高純度の2−第三アミルアントラキノンの出発原料
となる2−(4’−第三アミルベンゾイル)安息香酸を
高収率で製造する方法を提供することにある。
ベンゼンと無水7タル酸とから、過酸化水素の製造に有
用な高純度の2−第三アミルアントラキノンの出発原料
となる2−(4’−第三アミルベンゾイル)安息香酸を
高収率で製造する方法を提供することにある。
問題点を解決するための手段
本発明者らは、前記目的を達成するために、先に塩化水
素捕捉剤として、ピリジン、ピッリン、インドール、キ
ノリン、キナルジンなどの含窒素複素環化合物や、ジエ
チルアミン、トリエチルアミンなどのアミン類などを用
いて反応を行い、第三アミル体含有率の高い2−(4’
−7ミルベンゾイル)安息香酸を得ることに成功したが
、触媒の塩化アルミニウムとこれらの塩化水素捕捉剤と
が反応して、塩化アルミニウムの触媒活性が低下するた
め、2−(4−アミルベンゾイル)安息香酸全体の収率
が減少するのを免れなかった。
素捕捉剤として、ピリジン、ピッリン、インドール、キ
ノリン、キナルジンなどの含窒素複素環化合物や、ジエ
チルアミン、トリエチルアミンなどのアミン類などを用
いて反応を行い、第三アミル体含有率の高い2−(4’
−7ミルベンゾイル)安息香酸を得ることに成功したが
、触媒の塩化アルミニウムとこれらの塩化水素捕捉剤と
が反応して、塩化アルミニウムの触媒活性が低下するた
め、2−(4−アミルベンゾイル)安息香酸全体の収率
が減少するのを免れなかった。
そこで、本発明者らはさらに研究を進めた結果、塩化ア
ルミニウムとの反応性が低いと思われる高分子系の塩化
水素捕捉剤を反応系内に共存させることlこよ))、全
体の収率の低下なしに、2−(4’−第三アミルベンゾ
イル)安息香酸の選択率を向上しうろことを見出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。
ルミニウムとの反応性が低いと思われる高分子系の塩化
水素捕捉剤を反応系内に共存させることlこよ))、全
体の収率の低下なしに、2−(4’−第三アミルベンゾ
イル)安息香酸の選択率を向上しうろことを見出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、無水塩化アルミニウムの存在下に
、第三アミルベンゼンと無水フタル酸とを反応させて2
−(4’−第三アミルベンゾイル)安息香酸を製造する
に当り、反応系内に高分子塩化水素捕捉剤を共存させる
ことを特徴とする2−(4’−第三アミルベンゾイル)
安息香酸の製造方法を提供するものである。
、第三アミルベンゼンと無水フタル酸とを反応させて2
−(4’−第三アミルベンゾイル)安息香酸を製造する
に当り、反応系内に高分子塩化水素捕捉剤を共存させる
ことを特徴とする2−(4’−第三アミルベンゾイル)
安息香酸の製造方法を提供するものである。
本発明方法において用いられる高分子塩化水素捕捉剤と
しては、弱塩基性イオン交換樹脂やポリビニルピリジ゛
ンなどが好適である。
しては、弱塩基性イオン交換樹脂やポリビニルピリジ゛
ンなどが好適である。
この弱塩基性イオン交換樹脂の代表例としては、(式中
の肩は2〜10の整数である) で表わされる構成単位から成るポリエチレンイミン置換
架橋化スチレン樹脂などが挙げられる。
の肩は2〜10の整数である) で表わされる構成単位から成るポリエチレンイミン置換
架橋化スチレン樹脂などが挙げられる。
これらの高分子塩化水素捕捉剤は、反応の際に生成する
塩化水素の理論生成量に対し、0.3〜2.0倍当量、
好ましくは0.5〜1.2倍当量の範囲で用いられる。
塩化水素の理論生成量に対し、0.3〜2.0倍当量、
好ましくは0.5〜1.2倍当量の範囲で用いられる。
また、該高分子塩化水素捕捉剤は、通常の方法に従って
再生し、繰り返し使用することができる。
再生し、繰り返し使用することができる。
本発明方法において用いられる無水7タル酸の使用量に
ついては、従来法と同じでよく、第三アミルベンゼン1
モルに対し、好ましくは1〜1.2モルの範囲で選ばれ
、また、無水塩化アルミニウムの使用量についても、従
来7リ一デルクラフト反応において用いられている量で
よく、第三アミルベンゼン1モルに対し、好ましくは2
〜2.2モルの範囲で選ばれる。
ついては、従来法と同じでよく、第三アミルベンゼン1
モルに対し、好ましくは1〜1.2モルの範囲で選ばれ
、また、無水塩化アルミニウムの使用量についても、従
来7リ一デルクラフト反応において用いられている量で
よく、第三アミルベンゼン1モルに対し、好ましくは2
〜2.2モルの範囲で選ばれる。
本発明方法においては、反応媒体として通常の7リ一デ
ルクラフト反応に用いられている溶媒、例乏ばジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン、テトラクロロエタン
、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどを用いること
ができる。
ルクラフト反応に用いられている溶媒、例乏ばジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン、テトラクロロエタン
、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどを用いること
ができる。
また、反応温度は0〜80°C1好ましくは0〜・+0
°Cの範囲で選ばれ、一方、反応時間は反応温度により
左右されるが、通常2〜10時間程度で十分である。さ
らに、本発明方法においては、前記高分子塩化水素捕捉
剤を直接反応液中に添加して反応を行ってもよいし、反
応液を該塩化水素捕捉剤を充てんした塔内を通し、循環
させて反応を行ってもよい。
°Cの範囲で選ばれ、一方、反応時間は反応温度により
左右されるが、通常2〜10時間程度で十分である。さ
らに、本発明方法においては、前記高分子塩化水素捕捉
剤を直接反応液中に添加して反応を行ってもよいし、反
応液を該塩化水素捕捉剤を充てんした塔内を通し、循環
させて反応を行ってもよい。
このようにして、第三アミルベンゼンと無水フタル酸と
を反応させることにより、2−(4’−第三アミルベン
ゾイル)安息香酸の含有率の高い2−(4−アミルベン
ゾイル)安息香酸、例えば80%以上、場合によっては
95%以上の2−(4’−第三アミルベンゾイル)安息
香酸を含む2−(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸混
合物が生成する。
を反応させることにより、2−(4’−第三アミルベン
ゾイル)安息香酸の含有率の高い2−(4−アミルベン
ゾイル)安息香酸、例えば80%以上、場合によっては
95%以上の2−(4’−第三アミルベンゾイル)安息
香酸を含む2−(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸混
合物が生成する。
このものは、公知の慣用手段により単離し、必要ならば
さらに再結晶して精製することができる。
さらに再結晶して精製することができる。
発明の効果
本発明方法は、高分子塩化水素捕捉剤の存在下に無水塩
化アルミニウムを触媒として、第三アミルベンゼンと無
水フタル酸とを反応させる方法であ1)、この方法によ
ると、過酸化水素の製造に使用される2−アミルアント
ラキノンの原料として有用な、2−(4’−第三アミル
ベンゾイル)安息香酸を高収率で得ることができる。ま
た、本発明方法で用いられる高分子塩化水素捕捉剤は、
回収及び再利用か容易であるという利点もある。
化アルミニウムを触媒として、第三アミルベンゼンと無
水フタル酸とを反応させる方法であ1)、この方法によ
ると、過酸化水素の製造に使用される2−アミルアント
ラキノンの原料として有用な、2−(4’−第三アミル
ベンゾイル)安息香酸を高収率で得ることができる。ま
た、本発明方法で用いられる高分子塩化水素捕捉剤は、
回収及び再利用か容易であるという利点もある。
実施例
次に実施例及び比較例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はその要旨を逸脱しないかぎ;)、以下
の実施例になんら限定されるものではない。
するが、本発明はその要旨を逸脱しないかぎ;)、以下
の実施例になんら限定されるものではない。
実施例1
1.2−ジクロロエタン200g中に、構造式で表わさ
れる構成単位から成る弱塩基性イオン交換樹脂0.2モ
ル当量、無水塩化アルミニウム0.42モル及び無水7
タル酸0.21モルを加え、かきまぜながら10℃に保
ち、第三アミルベンゼン0.2モルを1時間かけて滴下
する。滴下終了後、さらに10℃で3時間反応させたの
ち、該弱塩基性イオン交換樹脂をろ別し、ろ液の反応混
合物は希酸により加水分解する。次いで油層を分取し、
水洗したのち、希水酸化ナトリウム水溶液で生成物を抽
出する。このアルカリ抽出液に希酸を加え、生成物を析
出させたのち、該生成物をろ別し、乾燥す得られた生成
物を液体クロマトグラフィーにより分析した結果、2−
(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸全体の収率は75
モル%であり、この中の第三アミル体/1f2−ジメチ
ルプロピル体の異性体比は80/20であった。
れる構成単位から成る弱塩基性イオン交換樹脂0.2モ
ル当量、無水塩化アルミニウム0.42モル及び無水7
タル酸0.21モルを加え、かきまぜながら10℃に保
ち、第三アミルベンゼン0.2モルを1時間かけて滴下
する。滴下終了後、さらに10℃で3時間反応させたの
ち、該弱塩基性イオン交換樹脂をろ別し、ろ液の反応混
合物は希酸により加水分解する。次いで油層を分取し、
水洗したのち、希水酸化ナトリウム水溶液で生成物を抽
出する。このアルカリ抽出液に希酸を加え、生成物を析
出させたのち、該生成物をろ別し、乾燥す得られた生成
物を液体クロマトグラフィーにより分析した結果、2−
(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸全体の収率は75
モル%であり、この中の第三アミル体/1f2−ジメチ
ルプロピル体の異性体比は80/20であった。
比較例
実施例1において、弱塩基性イオン交換樹脂を用いない
こと以外は、実施例1と全く同様にして反応を行ったと
ころ、2−(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸全体の
収率は80モル%であり、第三アミル体/1,2−ジメ
チルプロピル体の異性体比は52/48であった。
こと以外は、実施例1と全く同様にして反応を行ったと
ころ、2−(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸全体の
収率は80モル%であり、第三アミル体/1,2−ジメ
チルプロピル体の異性体比は52/48であった。
実施例2
実施例1において、弱塩基性イオン交換樹脂の代りにポ
リビニルピリジンを用いる以外は、実施例1と全く同様
にして反応を行ったところ、2−(4′−7ミルベンゾ
イル)安息香゛酸全体の収率は85モル%であり、第三
アミル体ハ、2−ジメチルプロピル体の異性体比は96
/4であった。
リビニルピリジンを用いる以外は、実施例1と全く同様
にして反応を行ったところ、2−(4′−7ミルベンゾ
イル)安息香゛酸全体の収率は85モル%であり、第三
アミル体ハ、2−ジメチルプロピル体の異性体比は96
/4であった。
実施例3
実施例1において、弱塩基性イオン交換樹脂の代りに、
ポリビニルピリジンを用い、かつ20℃で3時間反応を
行う以外は、実施例1と全く同様にして反応を行ったと
ころ、2−(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸全体の
収率は85モル%であり、第三アミル体/1,2−ジメ
チルプロピル体の異性体比は9476であった。
ポリビニルピリジンを用い、かつ20℃で3時間反応を
行う以外は、実施例1と全く同様にして反応を行ったと
ころ、2−(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸全体の
収率は85モル%であり、第三アミル体/1,2−ジメ
チルプロピル体の異性体比は9476であった。
実施例4
実施例1において、弱塩基性イオン交換樹脂0.2モル
当量の代りに、ポリビニルピリジン0.1モル当量を用
いる以外は、実施例1と全く同様にして反応を行ったと
ころ、2−(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸全体の
収率は82モル%であり、第三アミル体/1,2−ジメ
チルプロピル体の異性体比は85/15であった。
当量の代りに、ポリビニルピリジン0.1モル当量を用
いる以外は、実施例1と全く同様にして反応を行ったと
ころ、2−(4’−7ミルベンゾイル)安息香酸全体の
収率は82モル%であり、第三アミル体/1,2−ジメ
チルプロピル体の異性体比は85/15であった。
実施例5
実施例2において、溶媒の1,2−ジクロロエタンの代
りにクロロベンゼンを用いる以外は、実施例2と全く同
様にして反応を行ったところ、2−(4′−7ミルベン
ゾイル)安息香酸全体の収率は82モル%であり、第三
アミル体/1,2−ジメチルプロピル体の異性体比は9
515であった。
りにクロロベンゼンを用いる以外は、実施例2と全く同
様にして反応を行ったところ、2−(4′−7ミルベン
ゾイル)安息香酸全体の収率は82モル%であり、第三
アミル体/1,2−ジメチルプロピル体の異性体比は9
515であった。
特許出願人 東洋合成工業株式会社
(ほか1名)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 無水塩化アルミニウムの存在下に、第三アミルベン
ゼンと無水フタル酸とを反応させて2−(4′−第三ア
ミルベンゾイル)安息香酸を製造するに当り、反応系内
に高分子塩化水素捕捉剤を共存させることを特徴とする
2−(4′−第三アミルベンゾイル)安息香酸の製造方
法。 2 高分子塩化水素捕捉剤が弱塩基性イオン交換樹脂で
ある特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 高分子塩化水素捕捉剤がポリビニルピリジンである
特許請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28202185A JPS62142139A (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | 2−(4′−第三アミルベンゾイル)安息香酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28202185A JPS62142139A (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | 2−(4′−第三アミルベンゾイル)安息香酸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62142139A true JPS62142139A (ja) | 1987-06-25 |
JPH0543695B2 JPH0543695B2 (ja) | 1993-07-02 |
Family
ID=17647130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28202185A Granted JPS62142139A (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | 2−(4′−第三アミルベンゾイル)安息香酸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62142139A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63156747A (ja) * | 1986-12-06 | 1988-06-29 | バスフ・アクチエンゲゼルシヤフト | アルキル置換芳香族ケトンの製法 |
CN104262131A (zh) * | 2014-08-26 | 2015-01-07 | 湖州吉昌化学有限公司 | 一种生产2-(4′-叔戊基苯甲酰)苯甲酸的方法 |
CN109320414A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-12 | 中触媒新材料股份有限公司 | 一种2-(4-戊基苯甲酰)苯甲酸的制备方法 |
-
1985
- 1985-12-17 JP JP28202185A patent/JPS62142139A/ja active Granted
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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