JPS61146189A - 新規抗生物質af−7368e物質およびその製造法 - Google Patents
新規抗生物質af−7368e物質およびその製造法Info
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- JPS61146189A JPS61146189A JP59269514A JP26951484A JPS61146189A JP S61146189 A JPS61146189 A JP S61146189A JP 59269514 A JP59269514 A JP 59269514A JP 26951484 A JP26951484 A JP 26951484A JP S61146189 A JPS61146189 A JP S61146189A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は新規抗生物質AF−7368E物質およびその
製造法に関する。さらに詳しくは、カビ、酵母などに特
異的に作用する抗真菌性抗生物質AF−7368E物質
およびそのストレプトマイセス属に属する微生物による
製造法に関する。
製造法に関する。さらに詳しくは、カビ、酵母などに特
異的に作用する抗真菌性抗生物質AF−7368E物質
およびそのストレプトマイセス属に属する微生物による
製造法に関する。
従来の技術
本発明者らは先にストレプトマイセス属に属する微生物
の産生ずる抗真菌性抗生物質AF−7368A物質に関
して特許出願を行った(特願昭59−29127号)。
の産生ずる抗真菌性抗生物質AF−7368A物質に関
して特許出願を行った(特願昭59−29127号)。
発明が解決しようとする問題点
前述のAF−7368A物質はそれ自身強力な抗真菌活
性を有しているが、本発明はこれよりもさらに強力な抗
真菌活性を有する物質を提供することを目的とする。
性を有しているが、本発明はこれよりもさらに強力な抗
真菌活性を有する物質を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段
本発明者らは多種類の土壌などの試料から微生物を分離
し、それらが生産量る抗生物質を検索したところ、ある
種の微生物がカビおよび酵母に特異的に作用する抗真菌
性抗生物質を多種類生産することを知った。これらの物
質のうちAF−7368A物質は前述のとおりであるが
、その後このAF−7368A物質とは明らかに理化学
的性質の異なる第二の有効物質の単離に成功し、この物
質をAF−7368E物質と命名した。
し、それらが生産量る抗生物質を検索したところ、ある
種の微生物がカビおよび酵母に特異的に作用する抗真菌
性抗生物質を多種類生産することを知った。これらの物
質のうちAF−7368A物質は前述のとおりであるが
、その後このAF−7368A物質とは明らかに理化学
的性質の異なる第二の有効物質の単離に成功し、この物
質をAF−7368E物質と命名した。
本発明の抗生物質AF−7368E物質は以下に示す理
化学的、生物学的性質を有する新規な抗・。
化学的、生物学的性質を有する新規な抗・。
生物質である。
■元素分析:炭素 57.85%
水素 8.10%
窒素 2.06%
■融 点:明確な融点を示さず、130℃から除々に
変色し、150〜160℃で褐変分解する。
変色し、150〜160℃で褐変分解する。
■比旋光度: (α)、+87.4゜
(C=1.0,メタノール)
■紫外線吸収スペクトル(メタノール中)=232 n
m付近に吸収極大を有する。吸収極大はアルカリ性メタ
ノールおよび酸性メタノール溶液中でもシフトしない(
第1図に示す)。
m付近に吸収極大を有する。吸収極大はアルカリ性メタ
ノールおよび酸性メタノール溶液中でもシフトしない(
第1図に示す)。
■赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法):第2図に示
す。
す。
■溶剤に対する溶解性:
メタノール、エタノール、ブタノール、ジメチルスルホ
キシドに易溶;クロロホルム。
キシドに易溶;クロロホルム。
塩化メチレンに可溶;水、アセトン、アセトニトリル、
酢酸エチルに難溶;ヘキサン、四塩化炭素、エーテル、
ベンゼンに不溶。
酢酸エチルに難溶;ヘキサン、四塩化炭素、エーテル、
ベンゼンに不溶。
■呈色反応:
ニンヒドリン反応、α−ナフトール反応に陽性、坂口反
応、ミロン反応、エルソンーモルガン反応に陰性。
応、ミロン反応、エルソンーモルガン反応に陰性。
■酸性、中性、塩基性の区別:酸性
■物質の色:白色
[相]高速液体クロマトグラフィーでの保持時間:TS
Kge 1−ODS−120Tカラム(東洋曹達社製、
4.6fiφX 250mm )を用いた高速液体クロ
マトグラフィーでの保持時間は16.0〜18.0分で
ある。
Kge 1−ODS−120Tカラム(東洋曹達社製、
4.6fiφX 250mm )を用いた高速液体クロ
マトグラフィーでの保持時間は16.0〜18.0分で
ある。
(溶媒ニア5%メタノール、流速1−7分)■薄層クロ
マトグラフィーにおけるRf値ニジリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(メルク社製;キーゼルゲル60)を使用
し、n−ブタノール:酢酸:水(4:1:1)で展開し
たときのRf値は0.39である。
マトグラフィーにおけるRf値ニジリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(メルク社製;キーゼルゲル60)を使用
し、n−ブタノール:酢酸:水(4:1:1)で展開し
たときのRf値は0.39である。
@抗菌スペクトル:
寒天希釈法で測定した各種の微生物に対する最少発育阻
止濃度は第1表に示す通りである。同表から分かるよう
にカビ、酵母類に生育阻害作用を示すが、細菌類には試
験した範囲では作用しない。
止濃度は第1表に示す通りである。同表から分かるよう
にカビ、酵母類に生育阻害作用を示すが、細菌類には試
験した範囲では作用しない。
第1表
上記した抗生物質AF−7368E物質の理化学的性質
および生物学的性質を既知抗生物質のそれと比較したと
ころ、該当する物質はなく本物質は新規抗生物質である
ことが確認された。また、本発明物質の抗真菌活性は、
特定の真菌に対する最小発育阻止濃度が、例えば前述の
AF−7368A物質に比較して数十分の−乃至画数十
分の−である。
および生物学的性質を既知抗生物質のそれと比較したと
ころ、該当する物質はなく本物質は新規抗生物質である
ことが確認された。また、本発明物質の抗真菌活性は、
特定の真菌に対する最小発育阻止濃度が、例えば前述の
AF−7368A物質に比較して数十分の−乃至画数十
分の−である。
抗生物質AF−7368E物質はアスペルギルス(As
pergillus )属、リゾープス(Rh1zop
us)属、トリコツアイトン(Trfchophyto
n)属、ピリキュラリア(Pyricularia )
属、ゲオトリカム(Geotricum )属、クリプ
トコツカス(Cryptoco −ccus)属などの
カビおよび酵母に抗菌力を有するので、農業用抗菌剤と
して、あるいは動物並びに人の真菌症の予防または治療
剤として利用することが可能である。
pergillus )属、リゾープス(Rh1zop
us)属、トリコツアイトン(Trfchophyto
n)属、ピリキュラリア(Pyricularia )
属、ゲオトリカム(Geotricum )属、クリプ
トコツカス(Cryptoco −ccus)属などの
カビおよび酵母に抗菌力を有するので、農業用抗菌剤と
して、あるいは動物並びに人の真菌症の予防または治療
剤として利用することが可能である。
本発明に従い、抗生物質AF−7368E物質を製造す
るために用いられる微生物の一例として、本発明者らが
山口県萩市の土壌より分離して得たストレプトマイセス
属に属する1m 7368株が挙げられる。llh 7
368株の菌学的性質は次の通りである。
るために用いられる微生物の一例として、本発明者らが
山口県萩市の土壌より分離して得たストレプトマイセス
属に属する1m 7368株が挙げられる。llh 7
368株の菌学的性質は次の通りである。
(a) 形態
よく分枝した基中菌糸から1μ内外の気菌糸を伸長しそ
の主軸より単純分枝し側枝となり、その先端にらせん状
胞子の連鎖が見られる。培養後期に気菌糸上に湿った黒
色の部分(ハイグロスコピックエリア)が出現する。鞭
毛胞子、菌核、胞子のうなどは認められない。胞子の表
面構造は平滑である。胞子の形態は楕円〜円筒型でその
連鎖数は10胞子以上である。胞子の大きさは0.6〜
0.8 X 0.9〜1.4である。
の主軸より単純分枝し側枝となり、その先端にらせん状
胞子の連鎖が見られる。培養後期に気菌糸上に湿った黒
色の部分(ハイグロスコピックエリア)が出現する。鞭
毛胞子、菌核、胞子のうなどは認められない。胞子の表
面構造は平滑である。胞子の形態は楕円〜円筒型でその
連鎖数は10胞子以上である。胞子の大きさは0.6〜
0.8 X 0.9〜1.4である。
(bl 各培地における生育状態
14〜21時間培養したときの生育状態を第2表に示す
。
。
(以下余白)
(C1生理的性質
■ 生育温度範囲: Bennetti’s brot
hを用いた温度勾配培養装置での生育試験の結果、10
〜38°Cの範囲で生育した。
hを用いた温度勾配培養装置での生育試験の結果、10
〜38°Cの範囲で生育した。
■ ゼラチンの液化:陽性
■ スターチの加水分解:陽性
■ 脱脂乳の凝固:陰性
■ 脱脂乳のペプトン化:陽性
■ メラニン様色素の生成:陰性
(d> 各種炭素源の同化性(プリドハム・ゴドリー
ブ寒天培地上) グルコース、フラクトース、ガラクトース、ラフィノー
ス、マンニット、イノジット、シュークロースを同化す
る。
ブ寒天培地上) グルコース、フラクトース、ガラクトース、ラフィノー
ス、マンニット、イノジット、シュークロースを同化す
る。
キシロース、アラビノース、ラムノース、サリシンを同
化しない。
化しない。
以上よりlb 7368株の菌学的特徴を要約すると、
気菌糸はらせん糸を形成し、胞子表面構造は平滑状であ
る。気菌糸の色は灰色で培養後期にはハイグロスコピッ
クエリアが観察される。裏面は黄味白色〜黄茶色で特殊
な色調はみられない。
気菌糸はらせん糸を形成し、胞子表面構造は平滑状であ
る。気菌糸の色は灰色で培養後期にはハイグロスコピッ
クエリアが観察される。裏面は黄味白色〜黄茶色で特殊
な色調はみられない。
以上の菌学的性質を示す菌種について、パージエイズ・
マニュアル・オブ・デイターミネイティブ・バタテリオ
ロジー(Bergey’s Manual ofDet
erminative Bacteriology )
第7版(1957年)、同第8版(1974年)、シャ
ーリングとゴドリーブのl5P(インターナショナル・
ストレプトマイセス・プロジェクト)報告(1968年
、1969年および1972年)およびワックスマン著
、ジ・アクチノミセテス(The Actinomyc
etes )第2巻(1961年)を参考に検索すると
、N17368株に最も近縁するものとしてストレプト
マイセス・バイグロスコピカス(Strepton+y
ces hygroscoptcus)が挙げられる。
マニュアル・オブ・デイターミネイティブ・バタテリオ
ロジー(Bergey’s Manual ofDet
erminative Bacteriology )
第7版(1957年)、同第8版(1974年)、シャ
ーリングとゴドリーブのl5P(インターナショナル・
ストレプトマイセス・プロジェクト)報告(1968年
、1969年および1972年)およびワックスマン著
、ジ・アクチノミセテス(The Actinomyc
etes )第2巻(1961年)を参考に検索すると
、N17368株に最も近縁するものとしてストレプト
マイセス・バイグロスコピカス(Strepton+y
ces hygroscoptcus)が挙げられる。
即ち、(1)、らせん糸を形成する、(2)灰色の気菌
糸を着生する、(3) 気菌糸がハイグロコピツクと
なる、の基本的な性質が一致している。しかし糖の資化
性においては若干の相違が認められる。従って、N17
368株はストレプトマイセス・バイグロスコピカスと
若干の相違があるものの異なる菌種と考えられる程の相
違ではなく、ストレプトマイセス・バイグロスコピカス
と種を同しくするものと判断し、ストレプトマイセス・
バイグロスコピカスm7368 (Streptomy
ces hygroscopicuslm 7368)
と命名した。本菌株は、工業技術院微生物工業技術研究
所に微工研菌寄第7440号(FERMP−7440)
として寄託されている。
糸を着生する、(3) 気菌糸がハイグロコピツクと
なる、の基本的な性質が一致している。しかし糖の資化
性においては若干の相違が認められる。従って、N17
368株はストレプトマイセス・バイグロスコピカスと
若干の相違があるものの異なる菌種と考えられる程の相
違ではなく、ストレプトマイセス・バイグロスコピカス
と種を同しくするものと判断し、ストレプトマイセス・
バイグロスコピカスm7368 (Streptomy
ces hygroscopicuslm 7368)
と命名した。本菌株は、工業技術院微生物工業技術研究
所に微工研菌寄第7440号(FERMP−7440)
として寄託されている。
本発明において使用される微生物としてのストレプトマ
イセス・パイグロスコピカス漱7368はその一例であ
って、本菌株を紫外線、放射線、化学薬剤などを用いた
手段で変異して得られる変異株、並びにストレプトマイ
セス属に属する微生物であって抗生物質AF−7368
B物質を生産する能力を有する微生物はすべて本発明に
用いることができる。
イセス・パイグロスコピカス漱7368はその一例であ
って、本菌株を紫外線、放射線、化学薬剤などを用いた
手段で変異して得られる変異株、並びにストレプトマイ
セス属に属する微生物であって抗生物質AF−7368
B物質を生産する能力を有する微生物はすべて本発明に
用いることができる。
本発明法により抗生物質AF−7368E物質を製造す
るには、まず、ストレプトマイセス属に属する抗生物質
AF−7368E物質生産菌株を培地に培養して、培養
物中に抗生物質AF−7368E物質を蓄積せしめる。
るには、まず、ストレプトマイセス属に属する抗生物質
AF−7368E物質生産菌株を培地に培養して、培養
物中に抗生物質AF−7368E物質を蓄積せしめる。
培養方法は、放線菌の一般的な培養方法が用いられる。
培地としては、例えば、ペプトン、肉エキス、酵母エキ
ス、大豆粉、綿実粉、コーンステイープリカー、硝酸ナ
トリウム、硝酸アンモニウム、硫安などの窒素源、ブド
ウ糖、澱粉、蔗糖、デキストリンなどの炭素源、並びに
リン酸塩、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カル
シウム、亜鉛、鉄などの無機塩類が必要に応じて使用さ
れる。
ス、大豆粉、綿実粉、コーンステイープリカー、硝酸ナ
トリウム、硝酸アンモニウム、硫安などの窒素源、ブド
ウ糖、澱粉、蔗糖、デキストリンなどの炭素源、並びに
リン酸塩、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カル
シウム、亜鉛、鉄などの無機塩類が必要に応じて使用さ
れる。
培養方法は通気攪拌下、好気的に行うのが好ましい。培
地のpH1培養温度、培養時間などの培養条件は菌株の
発育に適し、しかも抗生物質AF−7368E物質の生
産が最高になるような条件が選ばれる。例えば培地のp
Hは5〜8、特に好ましくは中性付近がよく、培養温度
は25〜35℃が望ましい。培養時間は抗生物質AF−
7368E@IK。
地のpH1培養温度、培養時間などの培養条件は菌株の
発育に適し、しかも抗生物質AF−7368E物質の生
産が最高になるような条件が選ばれる。例えば培地のp
Hは5〜8、特に好ましくは中性付近がよく、培養温度
は25〜35℃が望ましい。培養時間は抗生物質AF−
7368E@IK。
の蓄積が最高に達する時間を選べばよく、通常2〜5日
間である0以上述べた培地組成、培地のpH1培養温度
、培養時間並びに通気攪拌などの条件は使用する菌株の
種類や外部の条件などによって最適な条件が選択される
ことは言うまでもない。
間である0以上述べた培地組成、培地のpH1培養温度
、培養時間並びに通気攪拌などの条件は使用する菌株の
種類や外部の条件などによって最適な条件が選択される
ことは言うまでもない。
このようにして得られた培養物から抗生物質AF−73
68E物質を得るには、抗生物質の精製に通常用いられ
る精製手段を適宜利用して行われる。例えば吸着親和力
の差を利用する手段、分子量の差を利用する手段、イオ
ン結合力の差を利用する手段、溶媒への溶解性を利用す
る手段などが用いられ、これらの方法はそれぞれ単独で
、あるいは組合せて、あるいは反復して行われる。
68E物質を得るには、抗生物質の精製に通常用いられ
る精製手段を適宜利用して行われる。例えば吸着親和力
の差を利用する手段、分子量の差を利用する手段、イオ
ン結合力の差を利用する手段、溶媒への溶解性を利用す
る手段などが用いられ、これらの方法はそれぞれ単独で
、あるいは組合せて、あるいは反復して行われる。
−例を示して更に詳しく説明すれば、抗生物質AF−7
368E物質を培養物から分離するには、まず、ろ過、
遠心分離などの手段で澄明なろ液区分と菌体区分に分画
する。通常本発明物質は、ろ液区分よりも菌体区分に2
〜4倍量多く存在するが、培養条件によってはろ液区分
に存在する比率が高い場合もある。菌体区分より本発明
物質を採取するには、これにメタノール、エタノール、
プロパツールなどの溶媒を加えて抽出する。また、ろ液
区分より本発明物質を採取するには、ダイヤイオンHP
−20(三菱化成社製)、アンバーライトXAD−2(
ローム・アンド・ハース社製)などの合成吸着剤並びに
活性炭などの吸着剤に本発明物質を吸着せしめた後、メ
タノール、エタノール、プロパツールなどの溶媒で溶出
する。
368E物質を培養物から分離するには、まず、ろ過、
遠心分離などの手段で澄明なろ液区分と菌体区分に分画
する。通常本発明物質は、ろ液区分よりも菌体区分に2
〜4倍量多く存在するが、培養条件によってはろ液区分
に存在する比率が高い場合もある。菌体区分より本発明
物質を採取するには、これにメタノール、エタノール、
プロパツールなどの溶媒を加えて抽出する。また、ろ液
区分より本発明物質を採取するには、ダイヤイオンHP
−20(三菱化成社製)、アンバーライトXAD−2(
ローム・アンド・ハース社製)などの合成吸着剤並びに
活性炭などの吸着剤に本発明物質を吸着せしめた後、メ
タノール、エタノール、プロパツールなどの溶媒で溶出
する。
菌体区分から得られた抽出液、およびろ液区分から吸着
剤による吸着、溶離で得られた溶出液は、これらを合わ
せて、減圧下、50℃以下で濃縮して溶媒を除去し、本
発明物質の濃縮液を得る。次いで、濃縮液に対して1〜
2倍量のn−ブタノールを加えて本発明物質をn−ブタ
ノール層に抽出する。n−ブタノール層の水溶性不純物
は水を加え振盪抽出することにより水層に除去される。
剤による吸着、溶離で得られた溶出液は、これらを合わ
せて、減圧下、50℃以下で濃縮して溶媒を除去し、本
発明物質の濃縮液を得る。次いで、濃縮液に対して1〜
2倍量のn−ブタノールを加えて本発明物質をn−ブタ
ノール層に抽出する。n−ブタノール層の水溶性不純物
は水を加え振盪抽出することにより水層に除去される。
n−ブタノール層は、これにアセトン、酢酸エチルなど
の溶媒を加えた後、またはこれを濃縮乾固し、次いでメ
タノールなどの溶媒に溶解した後、シリカゲルなどを用
いる順相クロマトグラフィーを行う、ここで得られた活
性画分を濃縮乾固することにより本発明物質の粗標品が
得られる。この粗標品をエタノールなどの溶媒に溶解し
た後、DEAE−)ヨパール(東洋曹達社製)を用いる
イオン交換クロマトグラフィー、オクタデシルシランを
用いる逆相クロマトグラフィーなどを適宜繰り返すこと
により高純度のAF−7368B物質が得られる。
の溶媒を加えた後、またはこれを濃縮乾固し、次いでメ
タノールなどの溶媒に溶解した後、シリカゲルなどを用
いる順相クロマトグラフィーを行う、ここで得られた活
性画分を濃縮乾固することにより本発明物質の粗標品が
得られる。この粗標品をエタノールなどの溶媒に溶解し
た後、DEAE−)ヨパール(東洋曹達社製)を用いる
イオン交換クロマトグラフィー、オクタデシルシランを
用いる逆相クロマトグラフィーなどを適宜繰り返すこと
により高純度のAF−7368B物質が得られる。
及施用−
シュークロース2%、ポリペプトン0.5%、肉エキス
0.3%、酵母エキス0.1%、リン酸−カリウム0.
1%、硫酸マグネシウム0.05%から成る組成の液体
培地(pH6,8) 100 if!の入った500−
容の坂ロフラスコを用意し、これにストレプトマイセス
・バイグロスコピカス1IkL7368 (FERM
P−7440)を接種し、28℃、2日間振盪培養して
種培養液を得た。次に、30β容の醗酵タンクに上記と
同じ組成の培地2ONを入れ、上記種培養液200mf
!を接種したのち、攪拌回転数250回転/分、通気量
101/分、内圧0.5kg/cj、温度28℃におい
て66時間培養を行った。
0.3%、酵母エキス0.1%、リン酸−カリウム0.
1%、硫酸マグネシウム0.05%から成る組成の液体
培地(pH6,8) 100 if!の入った500−
容の坂ロフラスコを用意し、これにストレプトマイセス
・バイグロスコピカス1IkL7368 (FERM
P−7440)を接種し、28℃、2日間振盪培養して
種培養液を得た。次に、30β容の醗酵タンクに上記と
同じ組成の培地2ONを入れ、上記種培養液200mf
!を接種したのち、攪拌回転数250回転/分、通気量
101/分、内圧0.5kg/cj、温度28℃におい
て66時間培養を行った。
培養液をろ過し、ろ液181および湿菌体230 gを
得た。ろ液は、ダイヤイオンHP−20カラム(ベッド
容1Jl 800m1!>に通過させて本発明物質を吸
着せしめ、次いで50%メタノール溶液2.5!、純メ
タノール2.51を順次通過させて溶出を行った。活性
画分は純メタノール部分に溶出され、溶出液1.51を
得た。一方、湿菌体は、21のメタノールを加えて2時
間攪拌したのち、菌体を除き、抽出液1.8Eを得た。
得た。ろ液は、ダイヤイオンHP−20カラム(ベッド
容1Jl 800m1!>に通過させて本発明物質を吸
着せしめ、次いで50%メタノール溶液2.5!、純メ
タノール2.51を順次通過させて溶出を行った。活性
画分は純メタノール部分に溶出され、溶出液1.51を
得た。一方、湿菌体は、21のメタノールを加えて2時
間攪拌したのち、菌体を除き、抽出液1.8Eを得た。
この抽出液と上記ダイヤイオンHP−20による活性画
分の溶出液とを合わせ、減圧下にて濃縮して褐色のシロ
ップ液を得た。これを500−の水に懸濁し、1.5倍
容量のn−ブタノールを加え振盪攪拌することにより活
性両分をn−ブタノール層に抽出せしめた。n−ブタノ
ール層を分取し、同容量の水を加え振盪攪拌して洗浄し
たのち、n−ブタノール層を分取し、これに等容量のア
セトンを加えた。次いで、n −ブタノール:アセトン
(1: 1)の混合液であらかじめ平衡化したシリカゲ
ル(和光純薬社製、商、。
分の溶出液とを合わせ、減圧下にて濃縮して褐色のシロ
ップ液を得た。これを500−の水に懸濁し、1.5倍
容量のn−ブタノールを加え振盪攪拌することにより活
性両分をn−ブタノール層に抽出せしめた。n−ブタノ
ール層を分取し、同容量の水を加え振盪攪拌して洗浄し
たのち、n−ブタノール層を分取し、これに等容量のア
セトンを加えた。次いで、n −ブタノール:アセトン
(1: 1)の混合液であらかじめ平衡化したシリカゲ
ル(和光純薬社製、商、。
m、ワコーゲルC−200) 200 gを充填したカ
ラムを用意し、上記活性画分を含むn−ブタノール−ア
セトン溶液を流して活性を吸着させた。その後同じ組成
の溶媒2Nでカラムを洗浄した後、メタノール:酢酸エ
チル(4:1)の混合液2βで溶出し、活性画分を含む
溶出液800−を得た。この溶出液を減圧下濃縮乾固し
て黄色粉末450■を得た。この黄色粉末を501n1
のエタノールに溶解した後、あらかじめ7.5 mMの
酢酸アンモニウムを含む60%エタノール溶液で平衡化
したDEAE−)ヨバール力ラム(ベッド容量500r
nIりに載せて、同組成の溶媒で溶出し、活性画分を含
む1゜21の溶出液を得た。これに精製水1.2君を加
えた後、あらかじめ30%エタノール溶液で平衡化した
調製用のPrepPAK−500/ C1Bカートリツ
ジカラム(ウォーターズ社製;5CIllφX30C1
1)に流し、本発明物質を吸着させた。同組成の溶媒5
00−でカラムを洗浄し、続いて60%エタノール溶液
で溶出した。
ラムを用意し、上記活性画分を含むn−ブタノール−ア
セトン溶液を流して活性を吸着させた。その後同じ組成
の溶媒2Nでカラムを洗浄した後、メタノール:酢酸エ
チル(4:1)の混合液2βで溶出し、活性画分を含む
溶出液800−を得た。この溶出液を減圧下濃縮乾固し
て黄色粉末450■を得た。この黄色粉末を501n1
のエタノールに溶解した後、あらかじめ7.5 mMの
酢酸アンモニウムを含む60%エタノール溶液で平衡化
したDEAE−)ヨバール力ラム(ベッド容量500r
nIりに載せて、同組成の溶媒で溶出し、活性画分を含
む1゜21の溶出液を得た。これに精製水1.2君を加
えた後、あらかじめ30%エタノール溶液で平衡化した
調製用のPrepPAK−500/ C1Bカートリツ
ジカラム(ウォーターズ社製;5CIllφX30C1
1)に流し、本発明物質を吸着させた。同組成の溶媒5
00−でカラムを洗浄し、続いて60%エタノール溶液
で溶出した。
活性は1.312から2.81までの両分に溶出された
。
。
この活性画分を減圧下濃縮乾固した後、30%エタノー
ル溶液の1gに溶解し、再度同じカラムに吸着させた。
ル溶液の1gに溶解し、再度同じカラムに吸着させた。
30%エタノール溶液の500−でカラムを洗浄した後
、75%メタノール溶液で溶出したところ、活性は2.
Olから3.51までの両分に溶出された。この溶出液
を減圧下濃縮し、次いで凍結乾燥することにより純粋な
抗生物質AF−7368E物質32■を得た。
、75%メタノール溶液で溶出したところ、活性は2.
Olから3.51までの両分に溶出された。この溶出液
を減圧下濃縮し、次いで凍結乾燥することにより純粋な
抗生物質AF−7368E物質32■を得た。
発明の効果
本発明によれば、第一に、アスペルギルス属、リゾーブ
ス属、トリコツアイトン属、ピリキュラリア属、ゲオト
リカム属、クリプトコツカス属などのカビおよび酵母に
抗菌力を有する新規な抗真菌性抗生物質AF−7368
E物質が提供される。
ス属、トリコツアイトン属、ピリキュラリア属、ゲオト
リカム属、クリプトコツカス属などのカビおよび酵母に
抗菌力を有する新規な抗真菌性抗生物質AF−7368
E物質が提供される。
第二に、ストレプトマイセス属に属しAF−7368E
物質生産能を有する微生物を用いた上記物質の製造法が
提供される。AF−7368E物質の抗菌活性は本発明
者らが先に見いだしたAF−7368A物質に比較して
、特定の真菌に対する最小発育阻止濃度が数十分の−乃
至画数十分の−である。
物質生産能を有する微生物を用いた上記物質の製造法が
提供される。AF−7368E物質の抗菌活性は本発明
者らが先に見いだしたAF−7368A物質に比較して
、特定の真菌に対する最小発育阻止濃度が数十分の−乃
至画数十分の−である。
第1図は本発明の抗生物質AF−7368E物質の紫外
線吸収スペクトル(メタノール中)を示す図であり、第
2図は同じく赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)を
示す図である。
線吸収スペクトル(メタノール中)を示す図であり、第
2図は同じく赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)を
示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の理化学的性質を有する新規抗生物質AF−73
68E物質。 (1)元素分析:炭素57.85% 水素8.10% 窒素2.06% (2)融点:明確な融点を示さず、130℃から除々に
変色し、150〜160℃で褐変分解する。 (3)比旋光度:〔α〕_D+87.4° (C=1.0、メタノール) (4)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):232
nm付近に吸収極大を有する(第1図に示す)。 (5)赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法):第2図
に示す。 (6)溶剤に対する溶解性: メタノール、エタノール、ブタノール、ジ メチルスルホキシドに易溶;クロロホルム、塩化メチレ
ンに可溶;水、アセトン、アセトニトリル、酢酸エチル
に難溶;ヘキサン、四塩化炭素、エーテル、ベンゼンに
不溶。 (7)呈色反応: ニンヒドリン反応、α−ナフトール反応に 陽性、坂口反応、ミロン反応、エルソン−モルガン反応
に陰性 (8)酸性、中性、塩基性の区別:酸性 (9)物質の色:白色 2 ストレプトマイセス属に属し抗生物質AF−736
8E物質生産能を有する微生物を培地に培養して抗生物
質AF−7368E物質を生成蓄積せしめ、これを採取
することを特徴とする新規抗生物質AF−7368E物
質の製造法。 3 ストレプトマイセス属に属する微生物がストレプト
マイセス・ハイグロスコピカスである特許請求の範囲第
2項記載の新規抗生物質AF−7368E物質の製造法
。 4 ストレプトマイセス・ハイグロスコピカスがストレ
プトマイセス・ハイグロスコピカスNo.7368(F
ERM P−7440)である特許請求の範囲第3項記
載の新規抗生物質AF−7368E物質の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59269514A JPS61146189A (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 | 新規抗生物質af−7368e物質およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59269514A JPS61146189A (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 | 新規抗生物質af−7368e物質およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61146189A true JPS61146189A (ja) | 1986-07-03 |
Family
ID=17473464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59269514A Pending JPS61146189A (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 | 新規抗生物質af−7368e物質およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61146189A (ja) |
-
1984
- 1984-12-20 JP JP59269514A patent/JPS61146189A/ja active Pending
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