JPH0380160B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0380160B2
JPH0380160B2 JP60179427A JP17942785A JPH0380160B2 JP H0380160 B2 JPH0380160 B2 JP H0380160B2 JP 60179427 A JP60179427 A JP 60179427A JP 17942785 A JP17942785 A JP 17942785A JP H0380160 B2 JPH0380160 B2 JP H0380160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
culture
methanol
reagent
manufactured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60179427A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6240293A (ja
Inventor
Jiro Ito
Tadashi Tsuyuki
Shinji Myaji
Hiromi Watabe
Masaji Sezaki
Michio Kojima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Seika Kaisha Ltd filed Critical Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority to JP60179427A priority Critical patent/JPS6240293A/ja
Publication of JPS6240293A publication Critical patent/JPS6240293A/ja
Publication of JPH0380160B2 publication Critical patent/JPH0380160B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【図面の簡単な説明】
第1図はSF−2381A物質の水溶液での紫外部
吸収スペクトルである。第2図はSF−2381B物
質の水溶液での紫外部吸収スペクトルである。第
3図はSF−2381A物質の臭化カリウム錠での赤
外部吸収スペクトルである。第4図はSF−
2381B物質の臭化カリウム錠での赤外部吸収スペ
クトルである。第5図はSF−2381A物質の重ジ
メチルスルホキシド溶液中での1H−NMRであ
る。第6図はSF−2381B物質の重ジメチルスル
ホキシド溶液中での1H−NMRである。第7図は
SF−2381A物質の重ジメチルスルホキシド溶液
中での13C−NMRである。第8図はSF−2381B
物質の重ジメチルスルホキシド溶液中での13C−
NMRである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ストレプトスポランギウム属に属する微生物
    の生産する下記の理化学的性質を有する新規抗生
    物質SF−2381A物質及びSF−2381B物質 (A) SF−2381A物質 1 元素分析値: 炭素 52.38%、水素 8.24%、窒素 2.04
    % 2 融点: 151〜153℃(褐変しながら分解する) 3 比旋光度: 〔α〕25 D+6.3(c1.0、メタノール) 4 紫外部吸収スペクトル: 第1図に示すとおり、水溶液中で222nm
    (E1% 1cm60.8)に極大吸収を示す 5 赤外部吸収スペクトル: 第3図に示すとおりで、以下の吸収値(cm
    -1)を示す 3350,2920,1680,1640,1590,1430,
    1380,1070 6 溶解性: 水、メタノール、エタノールに溶け、アセ
    トン、酢酸エチル、クロロホルム、エチル
    エーテルに溶けない。 7 呈色反応: レミユー試薬、ヨウ素試薬、ニンヒドリン
    試薬 …陽性 塩化第二鉄試薬、坂口試薬 …陰性 8 薄層クロマトグラフイーのRf値: シリカゲル60F254(メルク社製) n−ブタノール:酢酸:水(8:3:4)
    …0.26 iso−プロパノール:メタノール:10%酢
    酸アンモニウム(4:2:3)…0.47 n−ブタノール:メタノール:10%ギ酸ア
    ンモニウム(4:2:3)…0.33 9 中性、酸性、塩基性の区別: ピリジン−酢酸緩衝液(PH6.4)を用いた
    高圧濾紙電気泳動(3500V、20分間)で陰
    極側へ7.0cm移動する。 この時対照のアミノ酸のリジンは陰極側へ
    21.0cm移動する。 10 物質の色及び外観:白色粉末 11 13C−NMRスペクトル: 第7図に示すとおりで、主なδ値(ppm)
    を以下に示す 168.97,166.74,139.48,132.76,102.99,
    102.83,102.44,100.40,99.62,98.66,
    96.49,99,62,86.07,80.19,79.23 12 下記の条件での高速液体クロマトグラフイー
    の保持時間:6.1分 測定条件 カラム:マイクロボンダパツクC184mm×
    30cm(ウオーターズ社製) 溶媒:2%ギ酸アンモニウム:アセトニト
    リル(5:4) 流速:1.0ml/min 検出:UV225nm B SF−2381B物質 1 元素分析値: 炭素 51.95%、水素 8.02%、窒素 2.03
    % 2 融点: 150〜153℃(褐変しながら分解する) 3 比旋光度: 〔α〕25 D+1.9(c1.0、メタノール) 4 紫外部吸収スペクトル: 第2図に示すとおり、水溶液中で221nm
    (E1% 1cm59.7)に極大吸収を示す 5 赤外部吸収スペクトル:第4図 第4図に示すとおりで以下の吸収値(cm
    -1)を示す 3370,2920,1680,1640,1590,1430,
    1380,1070 6 溶解性: 水、メタノール、エタノールに溶け、アセ
    トン、酢酸エチル、クロロホルム、エチル
    エーテルに溶けない。 7 呈色反応: レミユー試薬、ヨウ素試薬、ニンヒドリン
    試薬 …陽性 塩化第二鉄試薬、坂口試薬 …陰性 8 薄層クロマトグラフイーのRf値: シリカゲル60F254(メルク社製) n−ブタノール:酢酸:水(8:3:4)
    …0.26 iso−プロパノール:メタノール:10%酢
    酸アンモニウム(4:2:3)…0.47 n−ブタノール:メタノール:10%ギ酸ア
    ンモニウム(4:2:3)…0.33 9 中性、酸性、塩基性の区別: ピリジン−酢酸緩衝液(PH6.4)を用いた
    高圧濾紙電気泳動(3500V、20分間)で陰
    極側へ7.5cm移動する。 この時対照のアミノ酸のリジンは陰極側へ
    21.0cm移動する。 10 物質の色及び外観:白色粉末 11 13C−NMRスペクトル 第8図に示すとおりで、主なδ値(ppm)
    を以下に示す 169.04,166.55,139.48,134.51,132.97,
    132.29,103.31,102.74,102.56,99.64,
    98.56,98.14,96.73,99.64,85.39,80.46 12 下記の条件での高速液体クロマトグラフイー
    の保持時間:4.5分 測定条件 カラム:マイクロボンダパツクC184mm×
    30cm(ウオーターズ社製) 溶媒:2%ギ酸アンモニウム:アセトニト
    リル(5:4) 流速:1.0ml/min 検出:UV225nm 2 ストレプトスポランギウム属に属する新規抗
    生物質SF−2381A物質及び/またはSF−2381B
    物質の生産菌を培地に培養し、培養物からSF−
    2381A物質及び/またはSF−2381B物質を単離す
    ることを特徴とする、新規抗生物質SF−2381A
    物質及び/またはSF−2381B物質の製造法。 発明の構成 本発明者らは新規かつ有用な抗生物質の探索を
    目的として多数の微生物を土壌より分離しその産
    生する抗生物質を探策したところ、ある種の微生
    物が新規抗生物質を生産していることを見出し、
    この物質を培養物中から純粋に単離し、その理化
    学的性状及び生物学的性状を確定することによ
    り、本発明を完成させた。 本発明に使用されるSF−2381A物質及び/ま
    たはSF−2381B物質の生産菌の一例としては兵
    庫県三原町の土壌より分離された一放線菌SF−
    2381株があり、その菌学的性状は下記の通りであ
    る。 形態 基生菌糸はよく伸長分岐し、通常の条件下では
    胞子嚢の形成あるいは分断は認められない。オー
    トミール寒天、イースト麦芽寒天、グリセロー
    ル・アスパラギン寒天上などで単純分岐の気菌糸
    を豊富に着生し、気菌糸上に直径7〜16ミクロン
    の胞子嚢を形成する。胞子の運動性は認められな
    い。 各種培地上の成育状態 SF−2381株の各種培地上の成育状態は第1表
    に示す通りである。色の記載について( )内に
    示す標準はコンテイナー・コーポレーシヨン・オ
    ブ・アメリカ(Container Corporation of
    America)社製の「カラー・ハーモニイー・マ
    ニアル(Color Harmony Manual)」に記載の
    もの用いた。観察は28℃で14〜21日培養後に行な
    つた。 【表】 【表】 生理的性質 (1) 生育温度範囲:イースト・スターチ寒天にお
    いて15〜37℃の温度範囲で生育し、24〜30℃で
    良好に生育する。45℃以上では生育しない。 (2) ゼラチンの液化:陽性 (3) スターチの加水分解:陰性 (4) 硝酸塩の還元:陰性 (5) 脱脂乳のペプトン化:28℃陽性 37℃陰性 脱脂乳の凝固:28℃陰性 37℃陽性 (6) 耐塩性:1.5%では生育するが、3%以上で
    は生育しない。 (7) メラニン様色素の生育:陰性 炭素源の利用性 (1) 利用する:D−グルコース、D−アンニトー
    ル、D−キシロース、i−イノシトール、D−
    フラクトース、L−アラビノース、シユークロ
    ース、グリセロール (2) 利用しない:ラフイノース (3) 利用が疑わしい:D−アラビノース、L−ラ
    ムノース 細胞壁組成 ベツカー(Becker)らの方法〔Appl.
    Microbiol.,13,236,(1965)〕により分析した
    結果、細胞壁組成成分中のジアミノピメリン酸は
    DL型であつた。 以上の菌学的性状から、SF−2381株は放線菌
    の中でストレプトスポランギウム属に属する菌株
    である。本発明者らはSF−2381株をストレプト
    スポランギウム・エスピー・SF−2381
    (Streptosporan−gium sp.SF−2381)と称する
    こととした。SF−2381株は微工研に微工研菌寄
    第8299号(FERM P−8299)として寄託されて
    いる。 SF−2381株は他の放線菌の場合に見られるよ
    うに、その性状が変化しやすい。例えば、SF−
    2381株の、またはこの株に由来する突然変異株
    (自然発生または誘発性)、形質接合体または遺伝
    子組換え体であつても、抗生物質SF−2381物質
    を生産するものは全て本発明に使用出来る。本発
    明の方法では、前記の菌を通常の微生物が利用し
    うる栄養物を含有する培地で培養する。栄養源と
    しては、グルコース、水あめ、デキストリン、シ
    ユクロース、澱粉、糖みつ、動・植物油等を使用
    できる。また窒素源として、大豆粉、小麦はい
    芽、コーンステイープリカー、綿実かす、肉エキ
    ス、ペプトン、酵母エキス、硫酸アンモニウム、
    硝酸ソーダ、尿素等を使用できる。その他必要に
    応じ、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグ
    ネシウム、コバルト、塩素、燐酸、硫酸及びその
    他のイオンを生成することができる無機塩類を添
    加することは有効である。また菌の発育を助け、
    抗生物質SF−2381物質の生産を促進するような
    有機および無機物を適当に添加することができ
    る。 培養法としては、好気的条件での培養法、特に
    深部培養法が最も適している。培養に適当な温度
    は15〜35℃であるが、多くの場合24〜30℃付近で
    培養する。抗生物質SF−2381物質の生産は培地
    や培養条件により異なるが、振とう培養、タンク
    培養とも通常2〜10日の間でその蓄積が最高に達
    する。培養物中の抗生物質SF−2381物質の蓄積
    量が最高になつた時に培養を停止し、培養液から
    目的物質を単離精製する。 培養液中からの抗生物質SF−2381A物質及
    び/またはSF−2381B物質の単離は後記実施例
    に示すごとく、これらの物質の理化学的性状を考
    慮して種々の方法を単独あるいは適宜組み合わせ
    ることによつて行なわれる。 ダイヤイオンHP−20(三菱化成社製)アンバ
    ーライトXDA−2(ローム・アンド・ハース社
    製)等の合成吸着剤、CM−セフアデツクスC−
    25(フアルマシア社製)、アンバーライトIRC−50
    (ローム・アンド・ハース社製)等のイオン交換
    体、セフアデツクスG−50(フアルマシア社製)、
    トヨパールHW−40(東洋曹達社製)等のゲル濾
    過剤、リクロプレツプRP−18(メルク社製)の逆
    相担体によるクロマトグラフイーなどが有効であ
    るが、以下の方法が効率的である。すなわち培養
    液より菌体その他の固形物を珪そう土等の濾過助
    剤を用いて濾別し、濾液中の有効成分をダイヤイ
    オンHP−20に吸着させ、20%アセトン水で洗つ
    た後メタノールで溶出する。活性画分を減圧濃縮
    し、得られた有効成分を含む水溶液をダウエツク
    ス1×2(Cl型)を通過させる。通過液をCM−
    セフアデツクスC−25(H型)に通し、有効成分
    を吸着させた後、ピリジン−酢酸−水(4:8:
    88,PH4.5)で溶出させる。活性画分を再びCM−
    セフアデツクスC−25でクロマトグラフイーを行
    い、SF−2381A物質、SF−2381B物質を主成分
    とする画分を得る。それぞれの画分をセルロース
    あるいはリクロプレツプRP−18を用いたクロマ
    トグラフイーで精製し、SF−2381A物質、SF−
    2381B物質の純品を得る。 以下にSF−2381A物質、SF−2381B物質の理
    化学的性状を示す。 SF−2381A物質 1 元素分折値: 炭素 52.38%、水素 8.24%、窒素 2.04
    % 2 融点: 151〜153℃(褐変しながら分解する) 3 比旋光度: 〔α〕25 D+6.3(c1.0、メタノール) 4 紫外部吸収スペクトル: 第1図に示す通りで水溶液で221nm(E1% 1cm61)に極大吸収を示す。 5 赤外部吸収スペクトル: 第3図に臭化カリウム錠でのスペクトルを示
    し、その吸収値(cm-1)は以下のとおりである。 3350,2920,1680,1640,1590,1430,1380,
    1070 6 溶解性: 水、メタノール、エタノールに溶け、アセ
    トン、酢酸エチル、クロロホルム、エチル
    エーテルに溶けない。 7 呈色反応: レミユー試薬、ヨウ素試薬、ニンヒドリン
    試薬 …陽性 塩化第二鉄試薬、坂口試薬 …陰性 8 薄層クロマトグラフイーのRf値: シリカゲル60F254(メルク社製) n−ブタノール:酢酸:水(8:3:4)
    …0.26 iso−プロパノール:メタノール:10%酢
    酸アンモニウム(4:2:3)…0.47 n−ブタノール:メタノール:10%ギ酸ア
    ンモニウム(4:2:3)…0.33 9 中性、酸性、塩基性の区別: ピリジン−酢酸緩衝液(PH6.4)を用いた
    高圧濾紙電気泳動(3500V、20分間)で陰
    極側へ7.0cm移動する。 この時対照のアミノ酸のリジンは陰極側へ
    21.0cm移動する。 10 物質の色及び外観:白色粉末 11 1H−NMRスペクトル: 第5図に示す通りである。 12 13C−NMRスペクトル: 第7図に示す通りであり、その主なδ値
    (ppm)は以下のとおりである。 168.97,166.74,139.48,132.76,102.99,
    102.83,102.44,100.40,99.62,98.66,
    96.49,99.62,86.07,80.19,79.23 13 下記の条件での高速液体クロマトグラフイー
    の保持時間:6.1分 測定条件 カラム:マイクロボンダパツクC184mm×
    30cm(ウオーターズ社製) 溶媒:2%ギ酸アンモニウム:アセトニト
    リル(5:4) 流速:1.0ml/min 検出:UV225nm SF−2381B物質 1 元素分析値: 炭素 51.95%、水素 8.02%、窒素 2.03
    % 2 融点: 150〜153℃(褐変しながら分解する) 3 比旋光度: 〔α〕25 D+1.9(c1.0、メタノール) 4 紫外部吸収スペクトル: 第2図に示す通り水溶液で221nm(E1% 1cm
    60)に極大吸収を示す。 5 赤外部吸収スペクトル: 第4図に臭化カリウム錠でのスペクトルを
    示し、その吸収値(cm-1)は以下のとおり
    である。 3370,2920,1680,1640,1590,1430,
    1380,1070 6 溶解性: 水、メタノール、エタノールに溶け、アセ
    トン、酢酸エチル、クロロホルム、エチル
    エーテルに溶けない。 7 呈色反応: レミユー試薬、ヨウ素試薬、ニンヒドリン
    試薬 …陽性 塩化第二鉄試薬、坂口試薬 …陰性 8 薄層クロマトグラフイーのRf値: シリカゲル60F254(メルク社製) n−ブタノール:酢酸:水(8:3:4)
    …0.26 iso−プロパノール:メタノール:10%酢
    酸アンモニウム(4:2:3)…0.47 n−ブタノール:メタノール:10%ギ酸ア
    ンモニウム(4:2:3)…0.33 9 中性、酸性、塩基性の区別: ピリジン−酢酸緩衝液(PH6.4)を用いた
    高圧濾紙電気泳動(3500V、20分間)で陰
    極側へ7.5cm移動する。 この時対照のアミノ酸のリジンは陰極側へ
    21.0cm移動する。 10 物質の色及び外観:白色粉末 11 1H−NMRスペクトル: 第6図に示す通りである。 12 13C−NMRスペクトル: 第8図に示す通りであり、その主なδ値
    (ppm)は以下のとおりである。 169.04,166.55,139.48,134.51,132.97,
    132.29,103.31,102.74,102.56,99.64,
    98.56,98.14,96.73,99.64,85.39,80.46 13 下記の条件での高速液体クロマトグラフイー
    の保持時間:4.5分 測定条件 カラム:マイクロボンダパツクC184mm×
    30cm(ウオーターズ社製) 溶媒:2%ギ酸アンモニウム:アセトニト
    リル(5:4) 流速:1.0ml/min 検出:UV225nm 以上述べた理化学的性状および第2表に示す生
    物学的性状と本発明化合物に類似する既知抗生物
    質のそれとを比較したが該当する物質はなく、
    SF−2381A物質及びSF−2381B物質は新規な抗
    生物質と判断された。 以下に本発明の実施例を示すが、これらは単な
    る一例であつて本発明を限定するものではない。 実施例 1 種培地としてスターチ2.0%、グルコース1.0
    %、小麦胚芽0.6%、ポリペプトン0.5%、酵母エ
    キス0.3%、大豆粉0.2%、炭酸カルシウム0.1%を
    含む培地を用いた。 また生産培地としてグルコース2.5%、小麦胚
    芽2.0%、SVP0.5%、炭酸カルシウム0.2%、食塩
    0.25%、硫酸マグネシウム0.2%を含む培地を用
    いた。 なお殺菌前PHは全てPH7.0に調整して使用した。 前記種培地20mlを分注した100ml容三角フラス
    コを120℃で30分間殺菌し、これにストレプトス
    ポランギウム・エスピー・SF−2381(FERM P
    −8299)の斜面培養の3〜4白金耳を接種し、28
    ℃で4日間振盪培養し、第1種培養とした。つい
    で種培地80mlを分注した500ml容三角フラスコを
    120℃で30分間殺菌し、前記第1種培養4mlを接
    種し、28℃2日間振盪培養し、これを第2種培養
    とした。さらに種培地1を分注した5容三角
    フラスコを120℃30分間殺菌し、第2種培養80ml
    を接種し、28℃1日間振盪培養し、これを第3種
    培養とした。予め120℃30分間殺菌した35の生
    産培地を含む50容ジヤーフアーメンターに前記
    の第3種培養1を接種し、28℃5日間通気(35
    /分)撹拌(初期250rpm、41時間以降
    400rpm)培養した。培養終了後、濾過助剤とし
    て珪そう土を加えて濾過し、濾液30を得た。 実施例 2 実施例1で得られた培養濾液30をダイヤイオ
    ンHP−20(3)を充填したカラムに通過させ
    ることにより有効成分を吸着させた。カラムを脱
    イオン水10にて水洗後、さらに20%アセトン水
    10で洗つた。 カラムから有効成分をメタノールで溶出し、活
    性画分を集め減圧濃縮し2.5とし、ダウエツク
    ス1×2(Cl型、150ml)のカラムを通過させた。
    通過液をCM−セフアデツクスC−25(H型、45
    ml)のカラムに通過させることにより有効成分を
    吸着させた。カラムを脱イオン水120mlで水洗後、
    ピリジン−酢酸−水(4:8:88、PH4.5)で有
    効成分を溶出した。これを凍結乾燥し約4gの粗
    粉末を得た。これを予めピリジン−酢酸−水
    (2:4:94、PH4.5)で緩衝化したCM−セフア
    デツクスC−25(75ml)のカラムを通過させ有効
    成分を吸着させたのち、ピリジン−酢酸−水
    (4:8:88、PH4.5)まで連続的に濃度を変え12
    gずつ分画して溶出することにより分画No.35〜No.
    55にSF−2381B物質を主成分とする粗物質1.8g、
    分画No.56〜No.90にSF−2381A物質を主成分とす
    る粗物質1.45gを得た。 実施例 3 実施例2で得られたSF−2381A物質を主成分
    とする粗物質1.45gをリクロプレツプRP−18(56
    g)のカラムクロマトグラフイーを2%ギ酸アン
    モニウム−アセトニトリル(6:4)で行い、5
    gずつ分画することにより分画No.31〜No.67を集め
    濃縮し、セフアデツクスG−50(1.4)のカラム
    にのせ水で展開し、14gずつ分画し分画No.74〜No.
    85を集めSF−2381A物質の純品360mgを得た。 同様に実施例2で得られたSF−2381B物質を
    主成分とする粗物質1.8gをセルロースパウダー
    (東洋濾紙製、100ml)のカラムクロマトグラフイ
    ーを水飽和n−ブタノールで行い、5gずつ分画
    し分画No.15〜No.60を集め750mgを得た。 これをリクロプレツプRP−18(56g)のカラム
    クロマトグラフイーを2%ギ酸アンモニウム−ア
    セトニトリル(6:4)行ない、5gずつ分画し
    分画No.25〜No.42を集め、SF−2381B物質の純品
    180mgを得た。 発明の効果 次にSF−2381A物質及びSF−2381B物質の真
    菌に対する最小発育阻止濃度(MIC)を第2表
    に示した。これらの結果から明らかなようにSF
    −2381A物質及びSF−2381B物質は真菌に強い抗
    菌力を有しており、真菌症治療剤として有用性が
    期待される。 【表】
JP60179427A 1985-08-16 1985-08-16 新規抗生物質sf−2381a物質及びsf−2381b物質ならびにそれらの製造法 Granted JPS6240293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60179427A JPS6240293A (ja) 1985-08-16 1985-08-16 新規抗生物質sf−2381a物質及びsf−2381b物質ならびにそれらの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60179427A JPS6240293A (ja) 1985-08-16 1985-08-16 新規抗生物質sf−2381a物質及びsf−2381b物質ならびにそれらの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6240293A JPS6240293A (ja) 1987-02-21
JPH0380160B2 true JPH0380160B2 (ja) 1991-12-24

Family

ID=16065668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60179427A Granted JPS6240293A (ja) 1985-08-16 1985-08-16 新規抗生物質sf−2381a物質及びsf−2381b物質ならびにそれらの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6240293A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017086451A1 (ja) * 2015-11-18 2018-09-13 エバラ食品工業株式会社 菌本来の生残能を誘導発現させた乳酸菌固体発酵物の製造方法、及び該方法により製造した乳酸菌固体発酵物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6240293A (ja) 1987-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4954641A (en) Novel antitumor antibiotic substance and a method for production thereof
US4981954A (en) Novel azoxy compounds and process for production thereof
JPH0329079B2 (ja)
JPH0380160B2 (ja)
JPS61141889A (ja) 新抗生物質sf−2197b物質及びその製造法
US4202886A (en) Antibiotic SF-1942 substance and process for production of the same
US4734492A (en) Macrolide antibiotic M 119
JP2594167B2 (ja) 新規抗生物質sf2698物質およびその製造法
JPS5831196B2 (ja) Sf−1771 ブツシツノ セイゾウホウ
JP2780780B2 (ja) 抗生物質フミフンギンおよびその製造方法
JP2966859B2 (ja) 新規生理活性物質ジオクタチン及びその製造方法
US4393047A (en) Antibiotic cytophagin and a process for producing the same
JPS59198982A (ja) 新抗生物質sf−2240物質およびその製造法
JPH06234784A (ja) 新規抗生物質sf2768物質及びその製造法
JPH09301970A (ja) 新規マクロラクチン及びその製造法
JP3192723B2 (ja) 新規マクロライド抗生物質sf2748b物質、sf2748c1物質、sf2748d物質およびsf2748e物質ならびにその製造法
JPH0374678B2 (ja)
JPH0625095B2 (ja) 抗生物質sf−2415物質およびその製造法
JPS62158492A (ja) オガノマイシンeの製造法
KR830000618B1 (ko) 신 항생물질 sf-2050b물질의 제조법
JP2594085B2 (ja) 新規抗腫瘍抗生物質sf2575物質ならびにその製造法
JPS61199797A (ja) 新規化合物アデクロリンおよびその製造法
JPS6215558B2 (ja)
JPH0662632B2 (ja) 新規抗生物質a1−r2397物質及びその製造法
JPH0656875A (ja) 新規マクロライド抗生物質sf2757物質及びその製造法