JP3380595B2 - 新規抗生物質sf2741a物質及びsf2741b物質並びにそれらの製造法 - Google Patents

新規抗生物質sf2741a物質及びsf2741b物質並びにそれらの製造法

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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規抗生物質SF2741A物
質及びSF2741B物質並びにそれらの製造法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来数多くの抗生物質が発明され、医薬
品、動物薬品等の分野で実用化されている。しかしなが
らまだ有効な物質が見いだされていないため解決されて
いない医療分野が数多く残されている。例えば、細菌感
染症の化学療法分野においても、優れた特長ある抗菌作
用を有する新規抗生物質を提供することは常に要望され
ている。
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは以上のよ
うな点に着目し、新規な抗生物質を提供するとともに、
その製造法を確立することによってこれを解決しようと
するものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らはストレプト
マイセス属に属する特定の菌株を培養することにより、
細菌類に対して増殖阻止作用を有する物質が培養液中に
生産、蓄積されることを見いだし、その有効物質を採取
することに成功した。更に本発明者らは、有効物質SF27
41A物質及びSF2741B物質を単離し、その理化学的性状及
び生物学的性状を明かにすることにより本発明を完成し
た。したがって第1の本発明の要旨とするところは下記
の理化学的性状を有する新規抗生物質 SF2741A物質及び
SF2741B物質にある。
【0004】1. SF2741A物質の理化学的性状 (1)色及び性状 白色粉末 (2)分子式 C36H37N11O8S2 (3)分子量 HRFAB-MS (m/z) 実験値 816.2405(M+H)+ 計算値 816.2347 (4)比旋光度 [α]21 D =+79.2
゜(c=0.69,クロロホルム:メタノール=1:1) (5)融点 268〜272゜C(分
解) (6)紫外線吸収スペクトル λmax 224nm(ε
34000) 313nm(ε9000,ショルダー) (メタノール中) (7)赤外線吸収スペクトル KBr 錠で測定し
たスペクトルを第1図に示す。 (8)核磁気共鳴スペクトル 重ジメチルスル
ホキシド中での水素核磁気共鳴スペクトルを第2図に、
炭素核磁気共鳴スペクトルを第3図に示す。 (9)溶解性 ピリジン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドに易溶、水、
メタノールに難溶。 (10)呈色反応 モリブデン硫
酸、ヨードに陽性 (11)シリカゲル薄層クロマトグラフィーのRf値 クロロホルム:アセトン(1:1) 0.28 クロロホルム:メタノール(10:1) 0.33 上記のSF2741A物質の理化学的性状及び各種のスペクト
ルデータからSF2741A物質はC36H37N11O8S2の分子式を有
する硫黄含有ペプチド抗生物質と推定される。しかしな
がら、これまでに見いだされている硫黄含有ペプチド抗
生物質とは理化学的性質が異なることからSF2741A物質
は以下の化学構造を有する新規物質と判定した。
【0005】
【化3】
【0006】2. SF2741B物質の理化学的性状 (1)色及び性状 白色の針状結晶 (2)分子式 C42H43N13O10S2 (3)分子量 HRFAB-MS (m/z) 実験値 954.2809(M+H)+ 計算値 954.2780 (4)比旋光度 [α]21 D =+62.5
゜(c=0.30,クロロホルム:メタノール=1:1) (5)融点 250〜255゜C(分
解) (6)紫外線吸収スペクトル λmax 225nm(ε
42000) 313nm(ε10000,ショルダー) (メタノール中) (7)赤外線吸収スペクトル KBr 錠で測定し
たスペクトルを第4図に示す。 (8)核磁気共鳴スペクトル 重ジメチルスル
ホキシド中での水素核磁気共鳴スペクトルを第5図に、
炭素核磁気共鳴スペクトルを第6図に示す。 (9)溶解性 ピリジン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドに易溶、水、
メタノールに難溶。 (10)呈色反応 モリブデン硫
酸、ヨードに陽性 (11)シリカゲル薄層クロマトグラフィーのRf値 クロロホルム:アセトン(1:1) 0.22 クロロホルム:メタノール(10:1) 0.31 上記のSF2741B物質の理化学的性状及び各種のスペクト
ルデータからSF2741B物質はC42H43N13O10S2の分子式を
有する硫黄含有ペプチド抗生物質と推定される。しかし
ながら、これまでに見いだされている硫黄含有ペプチド
抗生物質とは理化学的性質が異なることからSF2741B物
質も以下の化学構造を有する新規物質と判定した。
【0007】
【化4】
【0008】第2の本発明の要旨とするところは、スト
レプトマイセス属に属する抗生物質SF2741A物質及びSF2
741B物質生産菌を培養し、その培養物から抗生物質SF27
41A物質及びSF2741B物質を採取することを特徴とする抗
生物質SF2741A物質及びSF2741B物質の製造法にある。本
発明に使用される新規抗生物質SF2741A物質及びSF2741B
物質生産菌の一例としては、千葉県佐倉市の土壌から分
離されたストレプトマイセス・エスピー SF2741株をあ
げることが出来る。
【0009】1. SF2741株の菌学的性状 (1)形態 基生菌糸は長く伸長し、よく分岐し、通常の条件下では
分断しない。気菌糸はスターチ寒天、グリセロール・ア
スパラギン寒天、ベネット寒天等で豊富に着生し胞子形
成も良好である。気菌糸の分岐は単純分岐である。気菌
糸先端の胞子連鎖は直線的あるいはカール状であるが、
スターチ寒天などで希に螺旋状を呈する。電子顕微鏡に
よる観察では、胞子は球形〜卵型で、0.6〜0.8 x 0.6〜
1.0 μmの大きさを有し、表面は刺状で通常10〜30個程
度連鎖する。胞子のう、運動性胞子、菌核などは観察さ
れていない。
【0010】(2)各種培地上の生育状態 SF2741株の各種培地上の生育状態は第1表に示す通りで
ある。色の記載について( )内に示す標準はコンテイ
ナー・コーポレーション・オブ・アメリカ(Container
Corporation of America)社製の「カラー・ハーモニィ
・マニュアル(Color Harmony Manual)」に記載のもの
を用いた。観察は28℃で14〜21日培養後に行った。 第1表 培 地 発育 裏面の色 気菌糸 可溶性色素 シュクロース・硝酸塩寒天 微弱 なし なし なし グルコース・アスパラギン寒天 普通 なし 貧弱、白(13ba) なし グリセロール・アスパラギン寒天 良好 なし 豊富、白(a) なし スターチ寒天 良好 なし 豊富、灰桃色(5cb) なし オートミール寒天 良好 茶褐色 普通、灰桃色(5cb) なし イースト・麦芽寒天 良好 なし 普通、白(a) なし チロシン寒天 良好 茶褐色 普通、白(a) なし 栄養寒天 微弱 なし なし なし リンゴ酸・カルシウム寒天 生育せず なし なし ベネット寒天 良好 なし 豊富、白(a) なし
【0011】(3)生理的性質 1)生育温度範囲 :イースト・スターチ寒天に
おいて20〜42℃の温度範囲で生育し、37℃付近で良好に
生育する。 2)ゼラチンの液化 :陰性 3)スターチの加水分解 :陽性 4)硝酸塩の還元 :陰性 5)脱脂乳のペプトン化 :陽性 脱脂乳の凝固 :陰性 6)耐塩性 :1.5%NaCl含有培地で気菌
糸の色素生産、生育とも多少の阻害を受け、3%NaClでは
ほとんど生育できない。 7)メラニン様色素の生成:擬陽性(ISP No.1培地およ
びゼラチン培地で僅かにメラニン様色素の生産が認めら
れる)。
【0012】(4)炭素源の利用性(ISP-9 培地使用) 1)利用する :D−グルコース、D−フラクトー
ス、D−マンニトール、シュクロース、ラフィノース、
myo−イノシトール、L−アラビノース、L−ラムノース 2)利用が疑わしい:D−キシロース
【0013】(5)菌体分析 ベッカー(Becker)らの方法(Appl. Microbiol. 13: 2
36, 1965)により分析した結果、全菌体加水分解物中の
ジアミノピメリン酸はLL型であった。
【0014】以上の性状より、SF2741株は放線菌の中で
ストレプトマイセス属に属し、気菌糸色調は”レッド・
シリーズ”、気菌糸先端は直線状で、胞子表面は刺状、
顕著な不溶性色素及び可溶性色素を生産しない菌株と要
約される。本発明者らはSF2741株をストレプトマイセス
・エスピー SF2741(Streptomyces sp. SF2741)と命名
した。なお、本菌株は工業技術院生命工学工業技術研究
所に、FERM P-13758として受託されている。
【0015】SF2741株は、他の放線菌に見られるように
その性状が変化し易い。例えば、SF2741株に由来する突
然変異株(自然発生又は誘発性)、形質接合体又は遺伝
子組換え体であっても、SF2741A物質及びSF2741B物質を
生産するものは全て本発明に使用できる。
【0016】2. SF2741A物質及びSF2741B物質生産菌の
培養法 本発明の方法では、放線菌に属するSF2741A物質及びSF2
741B物質生産菌を通常の微生物が利用し得る栄養物を含
有する培地で培養する。栄養源としては、従来放線菌の
培養に利用されている公知のものが使用できる。例え
ば、炭素源としては、グルコース、水飴、デキストリ
ン、澱粉、糖蜜、動・植物油等を使用しうる。また、窒
素源としては、大豆粉、小麦胚芽、コーン・スティープ
・リカー、綿実粕、肉エキス、ペプトン、酵母エキス、
硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、尿素等を使用しう
る。その他必要に応じ、ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム、マグネシウム、コバルト、塩素、燐酸、硫酸及び
その他のイオンを生成することができる無機塩類を添加
することは有効である。また、菌の発育を助け、SF2741
A物質及びSF2741B物質の生産を促進するような有機物お
よび無機物を適当に添加することができる。培養法とし
ては、好気的条件での培養法、特に深部培養法が最も適
している。培養に適当な温度は 25〜33℃であるが、多
くの場合 28℃付近で培養する。SF2741A物質及びSF2741
B物質の生産は培地や培養条件により異なるが、振盪培
養、タンク培養のいずれにおいても通常 2〜7日間でそ
の蓄積が最高に達する。培養中のSF2741A物質及びSF274
1B物質の蓄積量が最高になった時に培養を停止し、培養
液から目的物質を単離精製する。
【0017】3. SF2741A物質及びSF2741B物質の精製法 かく生産されるSF2741A物質及びSF2741B物質は前記する
理化学的性状を有するので、その性状に従って培養液か
ら精製することが可能であるが、特に以下の方法により
効率的に精製できる。すなわち、目的物質を含む培養物
から酢酸エチル、酢酸ブチル等の水と混和しない有機溶
媒を用いて目的物質を抽出し、抽出液の溶媒を留去して
後、シリカゲル、ゲル濾過剤等の担体を適宜組み合わせ
て使用することにより、SF2741A物質及びSF2741B物質を
単離することが出来る。また目的物質を含む培養物から
固形分を濾別して濾液と菌体を含む固形分に分けた時、
SF2741A物質及びSF2741B物質は濾液と固形分のいずれに
も含まれるため、固形分のみをアセトン水やメタノール
水に懸濁して目的物質を抽出することにより、培地成分
中の夾雑物をかなり除去する事が出来る。SF2741A物質
及びSF2741B物質の検定に当たっては、バチルス・ズブ
チリスやミクロコッカスに対する抗菌活性やサッカロマ
イセス・セレビシアエに対する抗真菌活性による生物学
的検定法及びシリカゲル薄層クロマトグラフィーによる
化学的検定法を用いることが出来る。
【0018】以下に本発明の実施例を示すが、これは単
なる一例であって本発明を限定するものではない。ここ
に例示しなかった多くの変法あるいは修飾手段を用い得
ることは勿論のことである。
【実施例】シード培地として、スターチ 2.0%、グルコ
ース 1.0%、ポリペプトン 0.5%、小麦胚芽 0.6%、酵母
エキス 0.3%、大豆粉 0.2% 及び炭酸カルシウム0.2%
(殺菌前 pH7.0)の組成からなる培地を用いた。また、
生産培地として、グルコース 2.0%、スターチ 1.0%、大
豆粉 1.5%、小麦胚芽 0.8%、ポリペプトン 0.1%、塩化
ナトリウム 0.1%、硫酸亜鉛 0.001%、炭酸カルシウム
0.2%(殺菌前 pH7.0)の組成からなる培地を用いた。前
記のシード培地 40mlを分注した 250ml容三角フラスコ
を121℃で20分間殺菌し、これにストレプトマイセス・
エスピー・SF2741株(FERM Pー13758)凍結乾燥アンプル
1本分を接種し、28℃で40時間振盪培養し、1次シード
培養とした。次いで、シード培地500mlを分注した2L
容三角フラスコを121℃で20分間殺菌し、前記1次シー
ド10mlを接種し、28℃で48時間振盪培養し、2次シード
培養とした。次いでシード培地20Lを仕込み、殺菌した
30L容ジャーファーメンターに前記2次シードを2%の
割合で接種し、28℃で48時間通気攪拌培養し、これを3
次シード培養とした。生産培地1kL分を仕込み、殺菌
した2kL容培養タンクに、前記の3次シード約20Lを
接種し、28℃で4日間通気(1kL/分)、攪拌(初期
150rpm、24時間以降 250rpm)培養した。培養終了後、
培養液に濾過助剤として珪藻土を加えてフィルタープレ
スで菌体を含む固形分約200kgを採取した。菌体を含む
固形分を50%アセトン500Lに懸濁して菌体内より目的物
質を抽出し、フィルタープレスで濾液約510Lを採取し
た。減圧濃縮によりアセトンを留去した後(約160
L)、酢酸エチル85Lを用いpH4で抽出を行った。酢酸
エチル層約80Lを減圧濃縮し400mlとした後、シルカゲ
ル(C-200,ワコーゲル)400gを充填したカラムにかけク
ロロホルム:メタノール=50:1で洗浄後クロロホル
ム:メタノール=20:1で展開した。SF2741A物質及びSF2
741B物質を含む画分を合わせて減圧下にて濃縮し、クロ
ロホルム:メタノール=1:2にて充填したセファデッ
クスLH-20(ファルマシア社製)630mlのカラムにかけ、
クロロホルム:メタノール=1:2で展開してSF2741A
物質及びSF2741B物質を含む活性画分を濃縮後、分取用
TLC(メルク社製5744)を用い、クロロホルム:アセ
トン=1:1.3で展開してSF2741A物質とSF2741B物質を分
離し、各々クロロホルム:メタノール=7:1にて抽出、
濃縮乾固し、SF2741A物質の白色粉末30mg、SF2741B物質
の白色粉末225mgを得た。
【発明の効果】本発明によるSF2741A物質及びSF2741B物
質はグラム陽性菌に対する抗菌活性を有する。したがっ
て、SF2741A物質及びSF2741B物質は抗菌剤としてあるい
は動物の肥育促進を目的とした飼料添加物として有用で
ある。SF2741A物質及びSF2741B物質の抗菌活性は第2表
に示す通りである。SF2741A物質及びSF2741B物質の抗菌
活性はSF2741A物質及びSF2741B物質のジメチルスルホキ
シド溶液(1mg/ml)をペーパーディスク(直径 8mm)に
20μlずつしみ込ませ、寒天平板法で培養した各種菌に
対する阻止円の直径で示した。 第2表 被 検 菌 阻止円直径(mm) SF2741A SF2741B バチルス ズブチリス ATCC6633 15.2 12.7 (Bacillus subtilis ATCC6633) ミクロコッカス ルテウス ATCC9341 21.7 19.1 (Micrococcus luteus ATCC9341) スタフィロコッカス アウレウス 209P ATCC 6538P 15.3 13.9 (Staphylococcus aureus 209P ATCC 6538P)
【図面の簡単な説明】
【図1】 SF2741A物質のKBr錠での赤外線吸収スペクト
【図2】 SF2741A物質の重ジメチルスルホキシド中で
測定した水素核磁気共鳴スペクトル
【図3】 SF2741A物質の重ジメチルスルホキシド中で
測定した炭素核磁気共鳴スペクトルを示す。
【図4】 SF2741B物質のKBr錠での赤外線吸収スペクト
【図5】 SF2741B物質の重ジメチルスルホキシド中で
測定した水素核磁気共鳴スペクトル
【図6】 SF2741B物質の重ジメチルスルホキシド中で
測定した炭素核磁気共鳴スペクトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−217988(JP,A) J.Antibiot.,Vol. 47,No.4(1994),p.510−514 第35回天然有機化合物討論会講演要旨 集,1993年 9月10日,p.226−233 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 513/22 C12P 17/00 - 17/18 CA/REGISTRY(STN) BIOSIS/WPI(DIALOG) PubMed JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 を有する化合物
  2. 【請求項2】 下記の理化学的性状を有する新規抗生物
    質SF2741A物質 (1)色及び性状 白色粉末 (2)分子式 C36H37N11O8S2 (3)分子量 HRFAB-MS (m/z) 実験値 816.2405(M+H)+ 計算値 816.2347 (4)比旋光度 [α]21 D =+79.2
    ゜(c=0.69,クロロホルム:メタノール=1:1) (5)融点 268〜272゜C(分
    解) (6)紫外線吸収スペクトル λmax 224nm(ε
    34000) 313nm(ε9000,ショルダー) (メタノール中) (7)赤外線吸収スペクトル KBr 錠で測定し
    たスペクトルを第1図に示す。 (8)核磁気共鳴スペクトル 重ジメチルスル
    ホキシド中での水素核磁気共鳴スペクトルを第2図に、
    炭素核磁気共鳴スペクトルを第3図に示す。 (9)溶解性 ピリジン、ジメ
    チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドに易溶、水、
    メタノールに難溶。 (10)呈色反応 モリブデン硫
    酸、ヨードに陽性 (11)シリカゲル薄層クロマトグラフィーのRf値 クロロホルム:アセトン(1:1) 0.28 クロロホルム:メタノール(10:1) 0.33
  3. 【請求項3】 式 【化2】 を有する化合物
  4. 【請求項4】 下記の理化学的性状を有する新規抗生物
    質SF2741B物質 (1)色及び性状 白色の針状結晶 (2)分子式 C42H43N13O10S2 (3)分子量 HRFAB-MS (m/z) 実験値 954.2809(M+H)+ 計算値 954.2780 (4)比旋光度 [α]21 D =+62.5
    ゜(c=0.30,クロロホルム:メタノール=1:1) (5)融点 250〜255゜C(分
    解) (6)紫外線吸収スペクトル λmax 225nm(ε
    42000) 313nm(ε10000,ショルダー) (メタノール中) (7)赤外線吸収スペクトル KBr 錠で測定し
    たスペクトルを第4図に示す。 (8)核磁気共鳴スペクトル 重ジメチルスル
    ホキシド中での水素核磁気共鳴スペクトルを第5図に、
    炭素核磁気共鳴スペクトルを第6図に示す。 (9)溶解性 ピリジン、ジメ
    チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドに易溶、水、
    メタノールに難溶。 (10)呈色反応 モリブデン硫
    酸、ヨードに陽性 (11)シリカゲル薄層クロマトグラフィーのRf値 クロロホルム:アセトン(1:1) 0.22 クロロホルム:メタノール(10:1) 0.31
  5. 【請求項5】 ストレプトマイセス属に属する抗生物質
    SF2741A物質及びSF2741B物質生産菌を培養し、その培養
    物からSF2741A物質及びSF2741B物質を採取することを特
    徴とする新規抗生物質SF2741A物質及びSF2741B物質の製
    造法。
JP17838593A 1993-07-20 1993-07-20 新規抗生物質sf2741a物質及びsf2741b物質並びにそれらの製造法 Expired - Fee Related JP3380595B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
J.Antibiot.,Vol.47,No.4(1994),p.510−514
第35回天然有機化合物討論会講演要旨集,1993年 9月10日,p.226−233

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