JPH03240791A - 新規免疫抑制抗生物質m1951―62f2物質およびその製造方法 - Google Patents

新規免疫抑制抗生物質m1951―62f2物質およびその製造方法

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JPH03240791A
JPH03240791A JP3566990A JP3566990A JPH03240791A JP H03240791 A JPH03240791 A JP H03240791A JP 3566990 A JP3566990 A JP 3566990A JP 3566990 A JP3566990 A JP 3566990A JP H03240791 A JPH03240791 A JP H03240791A
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substance
antibiotic
culture
cells
medium
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JP3566990A
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Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Tsutomu Sawa
沢 力
Masa Hamada
雅 浜田
Masaaki Ishizuka
雅章 石塚
Hiroshi Osanawa
博 長縄
Toru Masuda
徹 増田
Kunio Isshiki
邦夫 一色
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Microbial Chemistry Research Foundation
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Microbial Chemistry Research Foundation
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ストレプトミセス属に属する微生物によって
生産され、免疫抑制活性および抗菌活性を有する新規抗
生物質並びにその製造方法に関する。
こ従来の技術: 微生物の生産する免疫抑制活性および抗菌活性を有する
抗生物質としては、シ、クロホスファミド、シクロスポ
リンA1シクロへキシミド、アドリアマイシン、マイト
マイシンC1ダウノマイシンなど多数の有用な化合物が
知られている。これらは、免疫抑制性、抗菌活性を有す
る新たな類に属するものであるが、生体内の様々な免疫
反応に対して、より低毒性かつ有用な化合物の提供が待
たれてい〔発明が解決しようとする課題及び課題を解決
するための手段〕 本発明者らは、文献未載の新規抗生物質MI951−8
2F2物質が、実験動物の各種細胞に対してインビトo
 (in vitro)およびインビボ(in viv
o)で強い免疫抑制活性を有し、かつダラム陽性菌の発
育を強く阻止することを見出し、本発明を完成したもの
である。
すなわち、本発明は、式S1〕 : で表わされる新規抗生物質MI 951−62F2物質
およびその塩を提供するものであり、又、本発明はスト
レプトミセス属に属するMl 951−62F2物質の
生産菌を培養し、その培養物から抗生物質MI951−
62F2物質を採取することを特徴とする抗生物質Mr
951−62F2物質の製造方法を提供するものである
。ここで、その塩としては2級アミン基における有機酸
、あるいは無機酸との塩が挙げることができ、有機酸と
しては酢酸、酒石酸、リンゴ酸、マロン酸等、無機酸と
しては塩酸、硫酸、リン酸等を例示できる。
抗生物質MI951−62F2物質は、以下に示す理化
学的性状および生物学的性質により特徴づけられる。
(A)抗生物質MI951−62F2物質の理化学的性
状 (1)元素分析 C:57.62%、H: & 45%
、N:16.05%、O:18.23% C3s Ha s N s Osとした計算値C:57
.63%、H: 8.27%、N:15.92%、O:
 18.18%(2)S I  MS (m/ z) 
 792 (MH)”(3)融 点  272〜274
℃(分解)(4)旋光度  〔αL=−59.7@(c
  1.OMeOH) 〔5ン溶解性  メタノール、酢酸エチルまたはアセト
ンに可溶であり、水またはへ キサンに難溶である。
(6)赤外線吸収スペクトル 3320.2960.2950. 1745.1650および1530 cm−’に吸収を有する(第1図参照)。
(7)’H−NMRスペクトル 重アセトン中、400MZで測定す ると第2図に示すスペクトルを与 える。
(8)”C−NMRスペクトル 重アセトン中、100Mzで測定し たスペクトルを以下に示す。
175.4 s、 175.3 s、 174.8 s
171.1s、169.3s、167.9s。
167.4s、161.8ci、71.4d。
56.3d、55.9d、55.5s。
53.1s、51.6d、51.2d。
49.6d、48.Ot、47.8t。
41.4t、  41.1t、  38.5d。
29.4d、  27.0t、  26.8d。
25.9d、25.1t、24.1q。
23.8q、  23.4℃、23、Qt。
21.4t、21.3q、20.8Q。
20.1q、  19.9q、  14.7q。
13.9Q、  12.IQ (B)抗生物質MI951−62F2物質の生物学的性
状 (1)抗菌スペクトル 抗生物質MI951−62F2物質のミニーラーヒント
ン寒天平板上での各種細菌に対する最低発育阻止濃度は
、次の第1表に示す通りである。
第1表 ノ〈シルス・アンスラシス 〉 0 (2)急性毒性 抗生物質MI951−62F2物質のマウスに対する急
性毒性を試験した結果、マウス腹腔内投与の場合100
■/kgで毒性を示さなかった。
以上の抗生物質MI951−62F2物質;ま、本願に
よって開示される第2の発明に従って有利に製造するこ
とができる。
本発明にいう生産菌とは、抗生物質MI951−62F
2物質を生産しろる微生物であれば、その属、種を問わ
ないが、具体的には放線菌に属する微生物であって本発
明者が東京都杉並区久我山の土壌より分離した放線菌で
、平成元年12月6日付けで、通産省工業技術院微生物
工業技術研究所に微工研菌寄第11141号として寄託
した放線菌MI951−62F2、または微工研菌寄第
11142号として寄託した放線菌MI498−A7を
有利に用いることができる。
MI951−62F2株の菌学的性状は以下の通りであ
る。
(A)形態 顕微鏡下で、分枝した基生菌糸より気菌糸を伸長する。
気菌糸の先端は1〜8回転のらせんを形成し、輪生技お
よび胞子のうは認められない。成熟した胞子鎖は50個
以上の胞子の連鎖を認め、各胞子の大きさは0.5〜0
.6 X 0.6〜0.9ミクロン位である。胞子の表
面は平滑である。基生菌糸および気菌糸の分断は認めら
れない。
(B)各種培地における生育状態 色の記載について〔〕内に示す標準は、コンテイナー・
コーポレーション・オブ・アメリカノカラー・ハーモニ
イ番マニュアル (Container Corporation of
 Americaのcolorharmony man
ual)を用イタ。
(1)シュクロース・硝酸塩寒天培地(27℃培養)無
色の発育上に、粉状のうす茶二4ec、 B15que
〜4gc、 Nude Tan Eの気菌糸を着生する
。溶解性色素は認められない。
(2)グルコース・アスパラギン寒天培地(27℃培養
)うす黄(2gc、 Bamboo ’4の発育上に、
白〜うす茶〔4gc、 Nude Tan 〕の気菌糸
を着生する。
溶解性色素は認められない。
(3)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP−培
地5.27℃培養) うす黄〔2gC1Ba1Tlb00〕〜うす茶[:3i
c、 LtAmber :lの発育上に、ピンク灰[5
ec、 DustyPeach 〜5ie、 Copp
er Tan〕の気菌糸を着生する。
溶解性色素は認められない。
(4)スターチ・無機塩寒天培地 (ISP−培地4.27℃培養) うす黄の発育上に、うすピンク[:5gc、 Peac
hTan〕〜うす茶1”4ec、 B15que 〜4
+e、 Cork Tan〕の気菌糸を着生する。溶解
性色素は認められな(5)チロンン寒天培地 (ISP−培地727℃培養) うす黄茶〔2ie、 Lt Mustard Tan 
〕の発育上に、茶白の気菌糸をうつすらと着生するが、
培養後14日目頃より、うすビンクロ5gc、 Pea
chTan〕〜ピンク灰〔5ec、 Dusty Pe
ach:の気菌糸を豊富に着生する。溶解性色素は茶色
味を帯びる程度である。
(6)栄養寒天培地(27℃培養) うす黄(2gc、 Bamboo )〜うす黄茶(21
e。
Mustard )の発育上に、白の気菌糸をうつすら
と着生する。溶解性色素は認められない。
(7)イースト・麦芽寒天培地 (ISP−培地2.27℃培養) うす黄(2gc、 Bamboo )の発育上に、ピン
ク族(5ec、 Dusty Peach 〜5ie、
 Copper Tan :] 〜うす茶(4ie、 
Cork Tan 3の気菌糸を着生する。
溶解性色素は認められない。
(8)オートミル寒天培地 (ISP−培地3.27℃培養) 無色〜うす黄の発育上にうすピンク’−J g C+P
each Tan 二〜うす茶1:4ec、 B15q
ue 〜4ie、 CorkTan 〕の気菌糸を着生
する。溶解性色素は認められない。
(9)グリセリン・硝酸塩寒天培地(27℃培養)うす
黄C2gc、 Bamboo 〕の発育上に、白の気菌
糸を着生する。溶解性色素は黄色味を帯びる程度である
αOスターチ寒天培地(27℃培養) 無色〜うす黄の発育上に、ピンク族(5ec。
Dusty Peach コ〜うす茶〔4ec、  B
15que 〜4ie。
Cork Tan、jの気菌糸を着生する。溶解性色素
は認められない。
卸リンゴ酸石灰寒天培地(27℃培養)無色〜うす黄の
発育上に、ピンク族(5ec。
Dusty PeaCh ) 〜うす茶〔4ec、 B
15que 〕の気菌糸を着生する。溶解性色素は認め
られない。
回セルロース(ろ紙片添加合成液、27℃培養)生育し
ない αJゼラチン穿刺培養 15%単純ゼラチン培地(20℃培#:)で、発育は無
色〜うす黄、白〜うすピンクの気菌糸を着生し、溶解性
色素は黄茶を帯びる。グルコース・ペプトン・ゼラチン
培地(27℃培養)の場合、発育はうす黄〜うす茶、気
菌糸は着生せず、溶解性色素は黄茶を帯びる。
αり脱脂牛乳(37℃培養) 発育はうす黄、気菌糸は着生せず、溶解性色素も認めら
れない。
(C)生理的性質 (1〕生生育度範囲 イースト・スターチ寒天(可溶性デンプン1.0%、イ
ースト・エキス0.2%、ひも寒天3.0%、f)B7
.O)を用い、14℃、20℃、24℃、27℃、30
℃、37℃、50℃の各温度で試験の結果、50℃を除
き、そのいずれの温度でも生育したが、生育至適温度は
27〜30℃付近と思われる。
(2)ゼラチンの液化(15%単純ゼラチン培地、20
℃培養;グルコース・ペプトン・ゼラチン培地、27℃
培養) 単純ゼラチン培地では、21日間の観察でゼラチンの液
化は認められなかった。グルコース・ペプトン・ゼラチ
ン培地の場合、培養後、18日目頃より液化が認められ
るが、その作用は弱い。
(3)スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天培地
、l5P−培地4、およびスターチ寒天培地、いずれも
27℃培養) いずれの培地においても氷解性が認められ、その作用は
中等度である。
(4)脱脂牛乳の凝固・ペプトン化 (脱脂牛乳、37℃培養) 培養後16日目頃凝固状態を呈し、直ちに完了後、ペプ
トン化が始まるが、その進行は極めて遅い。
(5′Jメラニン様色素の生成(トリプトン・イースト
・ブロス、l5P−培地l;ヘプトン・イースト・鉄寒
天培地、l5P−培地6;チロシン寒天培地、l5P−
培地7;いずれも27℃培養)トリプトン・イースト・
ブロスおよびチロシン寒天培地で陰性、ペプトン・イー
スト・鉄寒天培地では、おそらく陽性である。
(6)炭素源の利用性(ブリドハム・ゴトIJ−ブ寒天
培地、l5P−培地9.27℃培養) D−グルコースを利用して発育し、シ;クロース、イノ
シトール、D−マンニトール、ラクトースは利用しない
。L−アラビノース、D−キシロースはおそらく利用し
ていると思われるが、D−フラクトース、ラムノース、
ラフィノースについては利用していないと判定した。
(7)リンゴ酸石灰の溶解 (リンゴ酸石灰寒天培地、27℃培養)培養後7日目頃
より、リンゴ酸石灰の溶解が認められる。その作用は中
等度である。
(8)硝酸塩の還元反応(0,1%硝酸カリウム含有ペ
プトン水、l5P−培地8.27℃培養)陽性である。
(9)セルロースの分解 (ろ紙片添加合成液、27℃培養) 生育しな、ハ。
以上の性状を要約すると、MI951−62F2株は、
分岐した基生菌糸より、らせん形成を有する気菌糸を伸
長する。胞子の連鎖は50個以上を数え、その表面は平
滑である。輪生波、胞子のうおよび菌糸の分断は認める
れない。種々の培地で、うす黄の発育上にピンク灰〜う
す茶の気菌糸を着生し、溶解性色素は認められない。メ
ラニン様色素の生成は陰性、蛋白分解力は弱い方、スタ
ーチの氷解性は中等度、硝酸塩の還元反応は陽性であっ
た。
なお、細胞壁に含まれる2、6−ジアミノピメリン酸は
LL−型を示す。これらの性状より、MI951−62
F2株は、ストレプトミセス(Streptornyc
es )に属する放線菌と考えられる。
そこで、ストレプトミセス属の既知菌種より、MI95
1−62F2株に類似の種を検索し、次の3種があげち
れた。すなわち、ストレプトミセス−フラジx (St
reptomyces  fradiae 、文献1、
International Journal of 
SystematicBacteriology、  
18巻、118頁、1968年;文献2 、S、 A、
Waksman著、The Actinomycete
s、 2巻、211頁、1961年;文献3、Berg
ey sManual of systematlc 
Bacteriology、 4巻、2480頁、19
89年)、ストレプトミセス・ロゼオフラプス(Str
eptomyces  roseoflavus 、文
献1、International Jcurnal 
of SystematicBacteriology
、  22巻、346頁、1972年;文献2、S、A
、 Waksman著、The Acttnomyce
tes、 2巻、269頁、1961年;文献3、Be
rgey’ sManual of Systemat
ic 8acteriO1ogy、 4巻、2490頁
、1989年)右よびストレプトミセス・ラベンドフォ
リx (Streptomyces  1avendo
foliae 。
文献1、International Journal
 of SystematicBacteriolog
y、  L 8巻、339頁、1968年−文献2、同
上30巻、390頁、1980年;文献3、Berge
y’s Manual of SystematicB
acteriology、  4巻、2490頁、19
89年)である。現在、Ml 951’−62F 2株
と上記3種の微生物化学研究所保存菌株とを実地に比較
検討中である。ついては、MI951−62F2株をス
トレプトミセス轡ニスビー(Streptomyces
sp、)MI951−62F2と同定した。
又、本物質の生産菌として青森県むつ市の土壌より分離
した放線菌ストレプトミセス(Strepto−myc
es) M I 498−A 7株がある。MI498
−A7株は、MI951−62F2株によく一致した性
状を示すが、生育温度範囲およびL−アラビノースの利
用性が異なる。
その栄養源としては、放線菌の栄養源として通常使用さ
れるもの、例えば炭水化物、窒素源、無機塩などの同化
できる源を使用できる。具体的には、葡萄糖、グリセリ
ン、麦芽糖、蔗糖、糖蜜、デキストリン、澱粉などの炭
水化物や、大豆油、落花生油などの油脂のごとき炭素源
、ペプトン、肉エキス、綿実粉、大豆粉、酵母エキス、
カゼイン、コーン・ステイープリカー、硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどの窒素源
、燐酸二カリウム、燐酸ナトリウム、食塩、炭酸カルシ
ウム、硫酸マグネシウム、塩化マンガンなどの無機塩が
使用出来、必要により微量金属、例えばコバルト、鉄な
どを添加することができる。
栄養源としては、このほか、抗生物質M I 951−
62F2物質の生産菌が利用してこの抗生物質を生産し
つるものであればいずれの公知の栄養源でも使用できる
上記のごとき栄養源の配合割合:ま、特に制約されるも
のではなく、広範囲にわたって変えることができ、使用
する抗生物質MI951−62F2物質の生産菌にとっ
て最適な栄養源の組成は、当業者であれば容易に決定で
きる。
また、上記の栄養源からなる栄養培地は、培養に先だち
殺菌することができ、この殺菌前または後で、培地のp
Hを6〜8の範囲、特にpH6,5〜7.5の範囲に調
節するのが有利である。
かかる栄養培地の抗生物質MI951−62F2物質生
産菌の培養は、一般の放線菌による抗生物質の製造にお
いて通常使用されている方法に準じて行なうことができ
る。通常、好気的条件下に培養するのが好適であり、撹
拌しながらおよび/または通気しながら行なうことがで
きる。また、培養方法としては、静置培養、振盪培養、
通気撹拌をともなう液内培養が可能であるが、抗生物質
M■951−62F2物質の大量生産には液体培養が適
している。
使用しうる培養温度は抗生物質Mr951−62F2物
質生産菌の発育が実質的に阻害されず、該抗生物質を生
産しろる範囲であれば、特に制約されるものではなく、
使用する生産菌に応じて選択できるが、特に好ましいの
は25〜30℃の範囲内の温度を挙げることが出来る。
培養時間は、通常、抗生物質MI951−62F2物質
が十分に蓄積するまで継続することができ、使用生産菌
や培地組成、培養温度により異なるが、通常48〜96
時間の培養で目的の抗生物質を得ることができる。
培養中の抗生物質MI951−62F2物質の蓄積量は
ミクロコツカス・ルテウス FDA16株を使用して、
通常の抗生物質の定量に用いられる円筒平板法により定
量することができる。
かくして、培養物中に蓄積された抗生物質MI951−
62F2物質は、培養後必要により、濾過、遠心分離な
どのそれ自体公知の分離方法によって菌体を除去し、そ
の濾液上澄から適当な有機溶媒を用いた溶媒抽出法や、
吸着やイオン交換能を利用したクロマトグラフィーを単
独でまたは、組み合わせて使用することにより単離精製
して採取することができる。ここに用いられる有機溶媒
としては、クロロホルム、酢酸エチルなど、抗生物質M
I951−62F2物質を溶解でき、水に実質的に不溶
なものを挙げることができる。また、吸着やイオン交換
能を有するクロマトグラフィー担体としては、活性炭、
シリカゲル、多孔性ポリスチレン−ジビニルベンゼン樹
脂もしくは各種イオン交換樹脂を用い・ることができる
また、分離した菌体からは、適当な有機溶媒を用いた溶
媒抽出法や囲体破砕による溶出法により菌体から抽出し
上記と同様に単離、精製して採取することができる。こ
こに用いられる有機溶媒としては、メタノーノベアセト
ンなど抗生物質M1951−62F2物質を溶解でき、
菌体を破壊できるものを挙げることができ、菌体破砕法
としでは各種ホモジナイザーを用いることができる。
かくして、前記した抗生物質M I 951−62F2
物質が得られる。
次の実施例により本発明を更に詳しく説明する。
〔実施例〕
実施例 1 抗生物質MI951−62F2物質の製造 寒天斜面培地に培養した放′a菌Ml 951−62F
2株(微工研菌寄第11141号)をバタトソイトン1
.0%、−ガラクトース2.0%、コーンステイープ・
リカー0.5%、デキストリン2.0%、硫酸アンモニ
ウム0.2%、炭酸カルシウム0.2%を含む液体培地
(pH7,4に調整)を三角フラスコ(500mf容)
に110+1ずつ分注し、常法により120℃で20分
間滅菌し、これに接種した後、27℃で48時間回転振
盪培養(毎分180回転)した。
この種母培養液を同様に三角フラスコに分注、滅菌した
ポテト・スターチ3.0%、グルコース2、0%、ソイ
ビーン・ミール2.0%、イースト・エクストラクト0
.5%、食塩0.25%、炭酸カルシウム0.3%、硫
酸銅5水塩0.005%、塩化マンガン4水塩0.00
5%、硫酸亜鉛7水塩0.05%を含む液体培地6Lに
3%接種し、27℃で48時間回転振盪培養した。
このようにして得られた培養液を遠心分離器にかけ菌体
を分離し、この菌体にメタノール1.5Lを加え、撹拌
し、濾過した。この濾液はメタノールを減圧下に濃縮し
た後、先の遠心上澄液と合わせ、酢酸ブチル6、OLで
MI951−62F2物質を抽出した。この抽出液を減
圧下に濃縮し、得られた残渣450■をシリカゲルカラ
ム(25g)にかけて、トルエン−アセトン(混合比2
:1)で溶出展開した。この溶出活性分画を集め、減圧
下に濃縮して得られた粗粉末181mgを次に、セフ7
デツクスLH−20カラム(200ml)にかけてメタ
ノールで展開して精製した。この活性分画を集め減圧下
に濃縮し、少量のアセトンに溶かし、ヘキサンを加える
と結晶化した。このように析出した結晶をろ別して抗生
物質M I 951−62F2物質の無色結晶170.
5mgを得た。
実施例2 抗生物質MI951−62F2物質の免疫担
当細胞および免疫応答に対する 影響 (1)マウス牌細胞のレクチンによる芽球化反応に対す
る影響 CDF、マウス(10週令、難件)の肺細胞を常法に従
って採取し、1%牛脂児血清加RPM11640培地で
コンカナバリンA(Concanavalin A 、
 Can A、  Q、 5 p g /ml)あるい
はりポポリサッカライド(Lipopolysacch
aride。
(LPS、  2μg /ml)および抗生物質MI9
51−62F2物質とともに72時間培養し、培養・m
7前、16時間に3H−チミジンCH−Thymidi
ne)を加え、培養細胞中への3H−チミジンの取り込
みを測定して各レクチンの作用に対するMI951−6
2F2物質の影響を調べた。
その結果抗生物質MI951−62F2物質は[”on
 Aによる芽球化反応に対しては100μg/mllで
影響を示さなかったが、LPSの作用を〉25μg/m
lで50%以上阻害した。
(2) I L 2反応に対する影響 ラット牌細胞より常法に従ってT細胞(ナイロンウール
通過細胞)を採取し、(:on Aで4時間処理した後
、α−メチルマンノシド(α−methy1manno
side)で洗滌して(on Aを除き、T芽球として
5%牛脂児血清加RPM11640培地中、I L 2
(1000u/m1)および抗生物質MI951−62
F2物質を加え72時間培養した。培養終了16時間前
に3H−チミジンを添加、培養細胞中への3H−チミジ
ンの取り込みを測定して抗生物質MI951−62F2
物質のIL2反応に対する影響を調べた。
その結果、抗生物質MI951−62F2物質はIL2
反応を100t−tg/ +++4!で50%以上阻害
した。
(3)混合リンパ球培養反応に対する影響F344ラッ
ト胛細胞中のT細胞を反応細胞とし、マイトマイシンC
(mitomycin C)で処理したWKYラット牌
細胞を刺激細胞として5%牛脂児血清加RPM1164
0培地で5日間、抗生物質MI951−62F2物質を
添加して混合培養し、培養細胞中への3H−チミジンの
取り込みを測定して、その影響を調べた。
その結果、抗生物質MI951−62F2物質は1,6
μg/rnl1以上で混合リンパ球培養反応を50%以
上阻害した。
(4)マウスの羊赤血球に対する遅延型過敏症反応(D
TH)に対する影響 a)  CDF+ マウスに1OS羊赤血球を静注して
免疫を施し、免疫直後より1日1回4日間、抗生物質M
I 951−62F2物質を腹腔内投与し、4日後にマ
ウス足蹟に羊赤血球を接種して反応を誘起して24時間
後足厘の厚さを測定して影響を調べた。
その結果、抗生物質Mr951−62F2物質は、2〜
500μg/マウスの投与で影響を示さなかった。
b)10’羊赤血球をマウスに静注して、f)THに対
する抑制細胞を誘起させ、76後抑制細胞として牌細胞
−を採取し、この107個を正常マウスに静注同時に1
05羊赤血球を静注して免疫を施し、免疫後16目より
1日1回3日間、抗生物質MI951−62F2m質を
腹腔内注射して抑制細胞に対する影響を調べた。
ソノ結果、抗生物質Mr 951−62F2物質は、1
6μg=1mg/マウスの投与で著明に抑制性細胞の作
用を阻害し、DTE(反応を増強させた。
以上の結果、抗生物質MI951−62F2物質は、混
合リンパ球培養反応を阻害し、DTHに対する抑制性細
胞の作用を阻害して、その反応を正常に恢復させた。本
物質は免疫調節物質とじて自己免疫病、癌など免疫不全
に起ぼする疾患に応用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は抗生物質MI951−62F2物質の赤外線吸
収スペクトルを示し、第2図は抗生物質MI951−6
2F2物質の’H−N〜fRスペクトルを示す図である

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる抗生物質MI951−62F2物質または
    その塩。
  2. (2)ストレプトミセス属に属するMI951−62F
    2物質の生産菌を培養し、その培養物から抗生物質MI
    951−62F2物質を採取することを特徴とする抗生
    物質M1951−62F2物質の製造方法。
JP3566990A 1990-02-16 1990-02-16 新規免疫抑制抗生物質m1951―62f2物質およびその製造方法 Pending JPH03240791A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006073151A1 (ja) * 2005-01-05 2006-07-13 Astellas Pharma Inc. 新規発酵生産物

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