JPS61124391A - アルブチンの製造法 - Google Patents
アルブチンの製造法Info
- Publication number
- JPS61124391A JPS61124391A JP24357984A JP24357984A JPS61124391A JP S61124391 A JPS61124391 A JP S61124391A JP 24357984 A JP24357984 A JP 24357984A JP 24357984 A JP24357984 A JP 24357984A JP S61124391 A JPS61124391 A JP S61124391A
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はニチニチソウの細胞培養によりアルブチンを製
造する方法に関する。
造する方法に関する。
[従来の技術]
従来アルブチンの製造方法には合成法(ArtherD
、Jarett−corp of Delaware
U、S、P、 3201385)とウワウルシ(Arc
tostaphylos uva−ursi)、コケモ
モ(Vaccinium vitis−idaea)な
どの天然植物から抽出する方法がある。
、Jarett−corp of Delaware
U、S、P、 3201385)とウワウルシ(Arc
tostaphylos uva−ursi)、コケモ
モ(Vaccinium vitis−idaea)な
どの天然植物から抽出する方法がある。
[発明が解決しようとする問題点]
合成法は、1)グルコースのアセチル化、2)ベンジル
エーテルの付加、3)脱アセチル化、4)脱ベンジル化
、の4工程からなり非常に繁雑であること、また抽出法
については、天然のウワウルシやコケモモのアルブチン
含有量が、それぞれ乾燥重量の5.0〜7.5 %、
4.0〜7.止ど少ないうえに抽出の際に大量の鉛を使
用する。鉛を使用する方法は直接人体に摂取されたり、
接触するような医薬、農薬、化粧料添加物、食品添加物
などに使用するための物質あるいはその原料を製造する
方法としては、重金属である鉛混入の危険があり、かつ
使用済の重金属を含む廃液の処理、廃棄などにも難点が
あり不適当である。
エーテルの付加、3)脱アセチル化、4)脱ベンジル化
、の4工程からなり非常に繁雑であること、また抽出法
については、天然のウワウルシやコケモモのアルブチン
含有量が、それぞれ乾燥重量の5.0〜7.5 %、
4.0〜7.止ど少ないうえに抽出の際に大量の鉛を使
用する。鉛を使用する方法は直接人体に摂取されたり、
接触するような医薬、農薬、化粧料添加物、食品添加物
などに使用するための物質あるいはその原料を製造する
方法としては、重金属である鉛混入の危険があり、かつ
使用済の重金属を含む廃液の処理、廃棄などにも難点が
あり不適当である。
[問題点を解決するための手段]
上記の事情に鑑み、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果
、ニチニチソウのカルス又は腫瘍組織の組織培養培地に
ハイドロキノンを添加することにより、極めて大量のア
ルブチンを培養物中に蓄積することを認め、この知見に
もとずいて本発明を完成するに至った。以下に本発明の
詳細な説明する。まずニチニチソウの芽生え(幼植物)
の根、胚軸、子葉、成熟植物の根、茎、葉、葉柄、花、
花粉などの細胞群又は組織片を出発原料として、これを
通常の方法にてオーキシンやサイトカイニンを添加した
培地で培養すればカルスが誘導される。この場合、材料
としていずれの植物の器官の細胞群、組織を使用しても
難易の差はあるがカルスは誘導される。使用する培地は
ムラシゲ−スクーグ培地に寒天をまぜたものが通常用い
られるがこれに原らず、White、 Gamborg
+旧tsch。
、ニチニチソウのカルス又は腫瘍組織の組織培養培地に
ハイドロキノンを添加することにより、極めて大量のア
ルブチンを培養物中に蓄積することを認め、この知見に
もとずいて本発明を完成するに至った。以下に本発明の
詳細な説明する。まずニチニチソウの芽生え(幼植物)
の根、胚軸、子葉、成熟植物の根、茎、葉、葉柄、花、
花粉などの細胞群又は組織片を出発原料として、これを
通常の方法にてオーキシンやサイトカイニンを添加した
培地で培養すればカルスが誘導される。この場合、材料
としていずれの植物の器官の細胞群、組織を使用しても
難易の差はあるがカルスは誘導される。使用する培地は
ムラシゲ−スクーグ培地に寒天をまぜたものが通常用い
られるがこれに原らず、White、 Gamborg
+旧tsch。
He1fer、 5chenk−旧1debrandt
、旧tsch−旧tsch。
、旧tsch−旧tsch。
Kohlenbach−Schmfdtなどのいずれの
培地を用いてもよい。勿論、寒天を含まない液体培地で
もカルスは誘導で伊る。また一般にカルス誘導に際して
はオーキシンが必要とされるが、2.4−ジクロロフェ
ノキシ酢酸(2,47D)、α−ナフタリン酢酸(HM
A)、2.4.5− トリクロロフェノキシ酢酸(2,
4,5−T)、インドール酢酸(IAA)などいずれを
添加してもよい。またサイトカイニンもゼアチン、6−
ベンジルアデニン、カイネチン、リボシルゼアチン、イ
ソペンテニルアデニンなどいずれを添加してもよい。添
加するオーキシンの濃度は、10−7Mから10−5M
の範囲であり、サイトカイニンの濃度も10゜8Mから
10°4Mの範囲である。この様にして誘導したカルス
は上記培地に寒天を加えない液体培地に植え継ぎ振どう
培養を行う。もちろん寒天を含む培地でもカルスは分裂
生長する。液体振どう培養では通気のために回転式振ど
う培養機か往復大振どう培養機で常に振とうする。回転
数は50 rp鳳から150 rpilの範囲であれば
いずれでもよいが、110rp麿程度が望ましい。培養
中、光は照射してもしムつてもよい。培養温度は20°
Cから30°Cであるが、そのうちでも27°C程度が
望ましい。カルスは週1回新しい培地に植え継ぎ、継代
培養される。アルブチンを得るためにはこの培地にハイ
ドロキノンを添加する。カルスが誘導されて1遅めにハ
イドロキノンを添加してもアルブチンは生産されるが、
カルスの形質が安定するまで100回以上植え継いだ後
の方がよい。ハイドロキノンは新しく植え継いで1日目
から100日目いつ添加してもよいが、好ましくは3日
目から7日目の間がよい。またハイドロキノンの添加量
は濃度にして10+mM以下ノ範囲であればいずれの濃
度でもアルブチンは生産されるが、特に2mMから5m
Mの間が望ましい。
培地を用いてもよい。勿論、寒天を含まない液体培地で
もカルスは誘導で伊る。また一般にカルス誘導に際して
はオーキシンが必要とされるが、2.4−ジクロロフェ
ノキシ酢酸(2,47D)、α−ナフタリン酢酸(HM
A)、2.4.5− トリクロロフェノキシ酢酸(2,
4,5−T)、インドール酢酸(IAA)などいずれを
添加してもよい。またサイトカイニンもゼアチン、6−
ベンジルアデニン、カイネチン、リボシルゼアチン、イ
ソペンテニルアデニンなどいずれを添加してもよい。添
加するオーキシンの濃度は、10−7Mから10−5M
の範囲であり、サイトカイニンの濃度も10゜8Mから
10°4Mの範囲である。この様にして誘導したカルス
は上記培地に寒天を加えない液体培地に植え継ぎ振どう
培養を行う。もちろん寒天を含む培地でもカルスは分裂
生長する。液体振どう培養では通気のために回転式振ど
う培養機か往復大振どう培養機で常に振とうする。回転
数は50 rp鳳から150 rpilの範囲であれば
いずれでもよいが、110rp麿程度が望ましい。培養
中、光は照射してもしムつてもよい。培養温度は20°
Cから30°Cであるが、そのうちでも27°C程度が
望ましい。カルスは週1回新しい培地に植え継ぎ、継代
培養される。アルブチンを得るためにはこの培地にハイ
ドロキノンを添加する。カルスが誘導されて1遅めにハ
イドロキノンを添加してもアルブチンは生産されるが、
カルスの形質が安定するまで100回以上植え継いだ後
の方がよい。ハイドロキノンは新しく植え継いで1日目
から100日目いつ添加してもよいが、好ましくは3日
目から7日目の間がよい。またハイドロキノンの添加量
は濃度にして10+mM以下ノ範囲であればいずれの濃
度でもアルブチンは生産されるが、特に2mMから5m
Mの間が望ましい。
[実施例]
次に実施例をあげて本発明をざらに詳細に説明する。
実施例1
オーキシン類として2.4−Dを2.2X10−614
含み寒天を含まないムラシゲ−スクーグ培地(KC社製
)200醜lづつを5001の三角フラスコに分注した
ものを10本オートクレーブで滅菌した。常法によりニ
チニチソウの茎より誘導し105回の継代培養を行った
後のカルス2.Ogを培地に植え込み、光熱照射下、回
転式振どう培養装置(いわしゃ科学製)を用いて110
rpmで振とう培養を行った。培養温度は27°Cとし
た。植え込んで4日目にハイドロキノン(三井石油化学
製) 86.0mgを水溶液として培地に添加した(3
.0mM)。対照としてハイドロキノンを無添加の他は
同条件のものを5本培養した。5日目、培養液を東洋濾
紙No、 2で吸引濾過し残渣を充分純水で洗浄した。
含み寒天を含まないムラシゲ−スクーグ培地(KC社製
)200醜lづつを5001の三角フラスコに分注した
ものを10本オートクレーブで滅菌した。常法によりニ
チニチソウの茎より誘導し105回の継代培養を行った
後のカルス2.Ogを培地に植え込み、光熱照射下、回
転式振どう培養装置(いわしゃ科学製)を用いて110
rpmで振とう培養を行った。培養温度は27°Cとし
た。植え込んで4日目にハイドロキノン(三井石油化学
製) 86.0mgを水溶液として培地に添加した(3
.0mM)。対照としてハイドロキノンを無添加の他は
同条件のものを5本培養した。5日目、培養液を東洋濾
紙No、 2で吸引濾過し残渣を充分純水で洗浄した。
残渣をなす型フラスコに移し、50■lの純水を加えて
10分間ホモジナイズし、湯浴上100°Cで2時間熱
水抽出を行った。これを遠心分前により上澄液をストッ
クし、沈澱物はもう1度同じ条件で熱水抽出した。2回
の抽出で得られた100m1の抽出液を凍結乾燥し66
8 、0mgの粉体を得た。これをシリカゲルカラム(
WakogelC−300和光純薬製)50gにかけ、
混合溶出液(クロロホルム:メタノール:水=30:1
0:1)で溶出し、溶媒を留去してアルブチンを結晶と
して113゜2 mg得た。フラスコ10本分での平均
アルブチン生産量は105.6mgであった。対照区で
はアルブチンの生産は認められなかった。
10分間ホモジナイズし、湯浴上100°Cで2時間熱
水抽出を行った。これを遠心分前により上澄液をストッ
クし、沈澱物はもう1度同じ条件で熱水抽出した。2回
の抽出で得られた100m1の抽出液を凍結乾燥し66
8 、0mgの粉体を得た。これをシリカゲルカラム(
WakogelC−300和光純薬製)50gにかけ、
混合溶出液(クロロホルム:メタノール:水=30:1
0:1)で溶出し、溶媒を留去してアルブチンを結晶と
して113゜2 mg得た。フラスコ10本分での平均
アルブチン生産量は105.6mgであった。対照区で
はアルブチンの生産は認められなかった。
実施例2
実施例1と同様゛の培地を調製し、500m1の三角フ
ラスコに200m1ずつ分注しオートクレーブで滅菌し
た。常法によりニチニチソウの茎より誘導し、107回
継代培養を行った後のカルス2.Ogを培地に植え込み
、実施例1と同様の条件で培養を行った。植え込んで3
日目にハイドロキノンを66.0Img、 4日目に2
2.0厘gを水溶液として培地に添加した(それぞれ3
.0+*Mと1.0mM)。5日目、実施例1の要領で
抽出、精製を行い、アルブチンの結晶142゜36を得
た。表1に実施例1.2におけるアルブチン生産量と転
換率を示す。ただし数値は10フラスコで生産された総
量の平均値である。
ラスコに200m1ずつ分注しオートクレーブで滅菌し
た。常法によりニチニチソウの茎より誘導し、107回
継代培養を行った後のカルス2.Ogを培地に植え込み
、実施例1と同様の条件で培養を行った。植え込んで3
日目にハイドロキノンを66.0Img、 4日目に2
2.0厘gを水溶液として培地に添加した(それぞれ3
.0+*Mと1.0mM)。5日目、実施例1の要領で
抽出、精製を行い、アルブチンの結晶142゜36を得
た。表1に実施例1.2におけるアルブチン生産量と転
換率を示す。ただし数値は10フラスコで生産された総
量の平均値である。
表1
*液体クロマトグラフィーにて確認
本発明によフて生産きれたアルブチンの機蕃分析による
データは、紫外吸収、赤外吸収、13C核磁気共鳴の各
スペクトル分析において、市販されているアルブチン(
シグマ社!りのものと一致した。
データは、紫外吸収、赤外吸収、13C核磁気共鳴の各
スペクトル分析において、市販されているアルブチン(
シグマ社!りのものと一致した。
Claims (1)
- ニチニチソウ(Catharanthus roseu
s L.)のカルス又は腫瘍組織の組織培養培地中にハ
イドロキノンを添加し、培養物よりアルブチンを分離採
取することを特徴とする植物の組織培養によるアルブチ
ンの製造法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24357984A JPS61124391A (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 | アルブチンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24357984A JPS61124391A (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 | アルブチンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61124391A true JPS61124391A (ja) | 1986-06-12 |
JPH0414960B2 JPH0414960B2 (ja) | 1992-03-16 |
Family
ID=17105921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24357984A Granted JPS61124391A (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 | アルブチンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61124391A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63251092A (ja) * | 1987-04-07 | 1988-10-18 | Shiseido Co Ltd | アルブチンの製造方法 |
JPH01269498A (ja) * | 1988-04-22 | 1989-10-26 | Shiseido Co Ltd | アルブチンの製造方法 |
JP2006111581A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Nitto Best Kk | アルブチンの分離精製方法 |
-
1984
- 1984-11-16 JP JP24357984A patent/JPS61124391A/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63251092A (ja) * | 1987-04-07 | 1988-10-18 | Shiseido Co Ltd | アルブチンの製造方法 |
JPH01269498A (ja) * | 1988-04-22 | 1989-10-26 | Shiseido Co Ltd | アルブチンの製造方法 |
JP2006111581A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Nitto Best Kk | アルブチンの分離精製方法 |
JP4738788B2 (ja) * | 2004-10-15 | 2011-08-03 | 日東ベスト株式会社 | アルブチンの分離精製方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0414960B2 (ja) | 1992-03-16 |
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