JP2545359B2 - 植物培養細胞 - Google Patents

植物培養細胞

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JP2545359B2
JP2545359B2 JP61042738A JP4273886A JP2545359B2 JP 2545359 B2 JP2545359 B2 JP 2545359B2 JP 61042738 A JP61042738 A JP 61042738A JP 4273886 A JP4273886 A JP 4273886A JP 2545359 B2 JP2545359 B2 JP 2545359B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はチドメグサ属またはツボクサ属に属する植物
の組織または細胞から誘導される植物培養細胞を用いた
l−セサミンの製造方法に関する。
従来の技術 チドメグサは古来から血止草と呼ばれ、この葉を傷口
にはれば血が止まるということで民間で用いられている
(牧野:「新日本植物図鑑」433頁(北隆館発行))。
チドメグサは、多年生の草本であり、人家や庭園、野原
に自生しているが、普通高さ10cm以下の小草本で、血液
凝固成分を大量に採取できるほどの量の確保は難しい。
先に本発明者の一人は、このチドメグサの血液凝固成分
の1種が下記構造式を有するl−セサミンであることを
確認したが、これから明らかなようにl−セサミンは構
造が複雑であると共に光学活性体であるので、化学合成
的手段によっても大量生産は困難である: 発明が解決しようとする問題点 本発明者らはさらにチドメグサ属またはツボクサ属に
属する植物が向神経性痙攣剤としての作用を有すること
を見出し、さらにこれらの血液凝固作用および向神経性
痙攣を鎮静する作用は、チドメグサ属、ツボクサ属に属
する植物の培養組織および培養細胞にも存在することを
究明した。
植物組織培養は、年単位あるいは月単位で生育する天
然植物に比べ、はるかに速い速度でもって生育すること
から、短時間に目的とする成分を生産することが可能で
あり、また天然栽培とは異なり天候等の影響を受けず、
採取にも多くの人手を煩わすことなく、しかも工業的規
模で計画的生産が可能であるという利点を有する。
従来、チドメグサ属またはツボクサ属の植物組織から
得られる植物培養細胞または植物培養組織、これらの培
養方法およびこのような植物培養細胞または植物培養組
織に上記のごとき有用性のあることについては全く知ら
れていない。
問題点を解決するための手段 本発明はチドメグサ属またはツボクサ属に属する植物
の組織または細胞を培地で培養し、次いで有機溶剤で抽
出することを特徴とするl−セサミンの製造方法を提供
する。
本発明の植物培養細胞はチドメグサ属またはツボクサ
属に属する植物を原料として得ることができる。これら
植物の具体例としてはチドメグサ(Hydrocotyle sibtho
rpioides)、ノチドメ(H.maritima)、ミヤマチドメグ
サ(H.japonica)、オオチドメ(H.ramiflora)、オオ
バチドメグサ(H.nepalensis)、ツボクサ(Centella a
siatica)などが挙げられる。
本発明による培養細胞の原料はチドメグサ属またはツ
ボクサ属に属する植物の全組織であり、分裂組織および
節組織のいずれであってもよいが、一般的には後者から
誘導される培養細胞または培養組織の増殖速度の方が速
い。
「分裂組織」とは植物体中の組織の中で細胞分裂をし
て生長に関与する組織を意味し、好ましくは頂芽または
側芽である。
「節組織」とは葉が付着しているもしくは付着してい
たところの茎であり、節間組織と対比される組織を意味
する。
植物培養細胞とは、植物の組織または細胞から誘導さ
れ、人工的な容器内で培養された植物細胞を意味する。
植物培養細胞には、組織培養カルス、分化組織、培養器
官などが含まれる。組織培養カルス(カルスと略す)
は、植物ホルモンを含む固体培地上で、または液体培地
中で増殖する無定形の未分化細胞のみから成る植物細胞
塊をいう。分化組織は、分化した組織、例えば根、芽や
あるいは茎葉などと未分化細胞からなる植物細胞塊をい
う。例えば、不定芽(芽組織と未分化細胞から成る)、
不定根(根組織と未分化細胞から成る)、茎葉培養組織
(茎葉組織と未分化細胞から成る)を挙げることができ
る。培養器官は、分化した組織のみから成る植物細胞塊
であり、例えば培養根、培養茎葉などを挙げることがで
きる。
以下、ノチドメを例にとり、その培養細胞を得る方法
を具体的に説明するが、上に例示した他のチドメグサ属
またはツボクサ属の植物についても同様に実施すること
が出来る。
先ず、ノチドメの葉柄または頂芽を含む茎を脱イオン
水で充分洗浄した後、70%エタノールに5〜10分間、次
いで10%さらし粉溶液に5〜10分間浸漬して表面に付い
ている雑菌を殺菌した後、無菌蒸留水で残存殺菌剤を洗
浄除去する。
次に、殺菌した葉柄を適当な大きさに滅菌メスで切断
して小片とし、または茎から滅菌メスと滅菌ピンセット
を用いて頂芽部分を切り出し、好ましくはオーキシン作
用物質を含む無機合成培地上に置床し、培養する。
培養に用いる植物組織または細胞は葉柄や頂芽だけで
なく、側芽、葉、茎、あるいは根などの分裂組織および
節組織のいずでもよく、またこれら組織を処理して得ら
れた細胞、例えばプロトプラストでもかまわない。さら
に培養組織または培養細胞自体を原料として用いてもよ
い。
植物組織の培養のための培地としては、各種既知の無
機合成寒天培地を基本とし、これに微量有機物、炭素
源、各種天然抽出物などを添加したもののオーキシン作
用物質および/またはサイトカイニン作用物質を添加し
たものが用いられる。
上記無機合成寒天培地の代表例としては、ホワイト培
地、ヒルデブランド培地、リンスマイヤー−スクーグ培
地、ムラシゲ−スクーグ培地等が挙げられる。その他、
これらの培地の組成を適宜に改良したものも使用するこ
とができる。
上記微量有機物としてはチアミン塩酸塩、ピリドキシ
塩酸塩、ニコチン酸等のビタミン、グリシン、アスパラ
ギン等のアミノ酸、イノシット、ソルビット等の6価ア
ルコールなどを挙げることができるが、上記微量有機物
を培地に添加しなくても良好な生育を示す場合もある。
上記炭素源としては、炭水化物(ショ糖、ブドウ糖、
麦芽糖など)、有機酸(酢酸など)、アルコール類(メ
タノール、グリセロールなど)などが使用可能である
が、ショ糖、ブドウ糖などの糖類を用いる方が生育も早
く望ましい。使用濃度は、1〜10%w/v、好ましくは3
〜5%w/vである。
上記オーキシン作用物質としては、2,4−ジクロルフ
エノキシ酢酸(2,4−D)、β−インドール酢酸(IA
A)、α−ナフタレン酢酸(NAA)等を10-4M以下、好ま
しくは10-5M以下、就中10-7〜10-5Mの濃度で単独または
組合せて用いる。サイトカイニン作用物質としてはカイ
ネチン、ベンジルアデニン等があり、上記同様10-4M以
下、好ましくは10-5M以下、就中10-7〜10-5の濃度で単
独または組み合わせて用いる。
上記各種天然抽出物としては、カゼイン加水分解物(0.
01〜2%w/v)、ココナッツミルク(5〜20%w/v)、酵
母エキス(0.01〜2%w/v)、麦芽エキス(0.01〜2%w
/v)等を単独または適当に組合せて用いることが生育を
促進するのに好ましい。培養は好ましくは光照射下、特
に照度1000ルックス以上で1日16時間以上の光照射下で
おこなう。
培養に用いる植物組織の種類やオーキシン作用物質と
サイトカイニン物質との組み合わせ等により、得られる
培養細胞は組織培養カルスであったり、分化組織であっ
たりする。通常、カルスが得られる条件が最も広いが、
組織として分裂組織、特に頂芽が側芽などを用いた場合
や、オーキシン作用物質としてインドール酢酸やナフタ
レン酢酸を用いた場合、光照射は、特に5000ルックス以
上、16時間以上で光照射した場合などでは分化組織、特
に茎葉培養組織が得られる。
組織培養カルスからの不定芽の分化誘導は、前述のオー
キシン作用物質と、サイトカイニン作用物質の配合量や
光照射条件に依存し、特に0〜10-6Mのオーキシン作用
物質(例えば2,4−D)と0〜10-6Mのサイトカイニン作
用物質(例えばカイネチン)との組み合わせを使用し、
5000ルックス以上の光照射を16時間以上にわたって行う
のが好ましい。
組織培養カルスから不定根の分化誘導は、前述のオー
キシン作用物質とサイトカイニン作用物質の配合量に依
存し、特に、0〜10-6Mのオーキシン作用物質、好まし
くはインドール酢酸やナフタレン酢酸と0〜10-6Mのサ
イトカイニン作用物質との組み合わせを使用して行うの
が好ましい。
培養根の誘導は、通常前述の不定根を用いて、その成
長点を含む先端部を無菌的にメス等で切り取り、寒天培
地に置床、あるいは液体培地に投入して培養することに
より行う。不定根ばかりでなく、無菌的に種子から発根
させた根、あるいは植物体にアグロバクテリウム・リゾ
ゲネースを接種し、人為的に発根させた根を用いること
もできる。培地は前述のオーキシン作用物質とサイトカ
イニン作用物質を適宜配合して用いるが、特に0〜10-6
Mのオーキシン作用物質、好ましくはインドール酢酸や
ナフタレン酢酸と0〜10-6Mのサイトカイニン作用物質
との組み合わせが望ましい。培養は20〜30℃の暗所で、
また液体培地を用いる場合は50〜150rpmの振盪機上で行
うが、必ずしもこの範囲にとらわれない。
培養茎葉の誘導は、通常前述の茎葉培養組織を用いてそ
の茎葉を含む先端部を無菌的にメス等で切り取り、寒天
培地に置床、あるいは液体培地に投入して培養すること
により行う。培地は前述のオーキシン作用物質とサイト
カイニン作用物質を適宜配合して用いるが、特に0〜10
-6Mのオーキシン作用物質と0〜10-6Mのサイトカイニン
作用物質との組み合わせが望ましい。培養は20〜30℃の
暗所で、また液体培地を用いる場合、50〜150rpmの振盪
機上で行う。光照射は5000ルックス以上、16時間以上に
わたって行なうのが好ましい。
なお、より工業的規模で培養細胞を得るには、上記培
養細胞を一般微生物の培養と同じ操作で静置培養法また
は液体培養法を採用して培養増殖させればよい。液体培
養法については、振とう式培養機上で培養する振とう培
養法、あるいはガラス、金属等の密閉した槽に無菌空気
を通気して培養する方法などを目的に応じて適宜選択す
る。
次に、以上のようにして培養増殖した培養細胞または
組織から血液凝固成分および該成分の1種であるl−セ
サミンを分離採取する方法について説明する。この方法
は例示的なものであって限定的に解すべきでない。
先ず、該培養細胞または組織を60℃で24時間あるいは
110℃で3時間乾燥させ、水分を除去する。次いで、秤
量後、ソックスレー抽出法、温浸法または冷浸法でアセ
トン抽出を行う。この場合、アセトン以外の有機溶媒
(例えばメタノール、エタノール)も使用できる。得ら
れるアセトン抽出液からアセトンを留去させることによ
って血液凝固成分が濃縮された粗製物を得る。
得られた凝縮物中にはl−セサミンが含有されること
もあり、あるいは殆んど含有されないこともある。その
理由は明らかでないが、原料となる個体差によるところ
が多いと思われる。いずれの場合も血液凝固作用を有し
ている。l−セサミンを工業的に確実に得るためにはl
−セサミン生産能のあることの明らかな培養組織または
培養細胞を原料とすればよい。
更に血液凝固成分の1種であるl−セサミンを得るに
は該アセトン抽出物を先ず水と酢酸エチルに分配する。
この場合、酢酸エチル以外の有機溶媒(例えばクロロホ
ルム、二塩化メチレン、n−ヘキサン、エチルエーテ
ル、ベンゼン、酢酸メチル、n−ペンタン、シクロヘキ
サン、石油エーテル)も使用できる。次いで、酢酸エチ
ル層と水層とに分離し、得られる酢酸エチル層から酢酸
エチルを留去し、酢酸エチル抽出分を得る。この酢酸エ
チル抽出分をカラムクロマトグラフィーを用いて分離す
れば、目的とするl−セサミンの粗製物を得ることがで
きる。この場合、カラムクロマトグラフィー以外の精製
法、例えば薄層クロマトグラフィー等を用いても目的と
するl−セサミンを得ることができる。
このようにして得られるl−セサミンは、122℃前後
の融点を有し、各種溶媒系、例えばクロロホルム/酢酸
エチル=9/1やn−ヘキサン/酢酸エチル=7/3等によ
り、シリカゲルG薄層クロマトグラフィーを行うと、ノ
チドメ原植物よりえた標品l−セサミンのスポットと完
全に一致する。また、赤外吸収スペクトルおよび核磁気
共鳴スペクトルも標品のスペクトルと一致する。この結
果、l−セサミンであると同定できる。
実施例 実施例1 ノチドメの頂芽を含む長さ3cmの茎を充分に水洗し、
次いで、70%エタノールに5分間浸漬し、次に10%さら
し粉溶液に10分間浸漬して殺菌処理した後、無菌蒸留水
中に数回浸漬して洗浄し、充分に残存殺菌剤を除去し
た。この茎を滅菌メスと滅菌ピンセットを用いて実体顕
微鏡下で長さ0.5〜1mm程度の頂芽を含む小片とした。こ
のようにして得られたノチドメの無菌小片を下記組成を
有する合成寒天培地に無菌的に置床した。培地として
は、ムラシゲ−スクーグの無機塩培地に、ショ糖3%w/
v、α−ナフタレン酢酸10-6M、チアミン塩酸塩0.1ppm、
ピリドキシン塩酸塩0.5ppm、ニコチン酸0.5ppm、グリシ
ン2ppm、イノシトール100ppmを加えてpH6.0に調整し、
寒天0.8%w/vを加え、常法通り殺菌した培地を用いた。
このような培地に置床したノチドメの小片を培養温度
25℃、5000ルックスの連続光照射下で培養した。3週間
目頃に小片から茎葉培養組織が生じた。1ケ月後大きく
生長した茎葉培養組織を分割し、誘導の際と同一の組成
を有する培地に無菌的に移植し、培養温度25℃で培養を
続けた。同様の操作を2週間毎に繰返し、安定した茎葉
培養組織を得た。
参考例1 実施例1において増殖したノチドメの茎葉培養組織を
固形培地から分離し、60℃で24時間乾燥させ、乾燥物10
gを得た。乳鉢で磨砕後、ソックスレー抽出器でアセト
ンにより8時間の抽出を3回繰返した。得られるアセト
ン抽出液を50ml程度に濃縮し、分液ロートに移し、同容
の水と100mlの酢酸エチルを加え、振とう後、酢酸エチ
ル層を分離した。数回抽出操作を繰返し、集められた酢
酸エチル抽出液を濃縮して酢酸エチルを留去し、酢酸エ
チル抽出分を得た。次いで、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより分取し、l−セサミン15mgを得た。
この結晶の赤外吸収スペクトルおよび核磁気共鳴スペ
クトルは、標品l−セサミンのスペクトルと一致、また
クロロホルム/酢酸エチル=9/1あるいはn−ヘキサン
/酢酸エチル=7/3の展開溶媒によるシリカゲルG薄層
クロマトグラフィーのスポットおよび発色が標品l−セ
サミンと一致することから、この結晶をl−セサミンと
同定した。
実施例2 ノチドメに代えてチドメグサを用いる以外は実施例1
と同様に操作して、チドメグサの茎葉培養組織を得、こ
れからl−セサミンが採取できた。
実施例3 ノチドメに代えてオオバチドメグサを用いる以外は実
施例1と同様に操作して、オオバチドメグサの茎葉培養
組織を得た。この組織からl−セサミンが採取できた。
実施例4 ノチドメに代えてミヤマチドメグサを用いる以外は実
施例1と同様に操作して、ミヤマチドメグサの茎葉培養
組織を得た。これからl−セサミンが採取された。
実施例5 ノチドメに代えてオオチドメを用いる以外は実施例1
と同様に操作して、オオチドメの茎葉培養組織を得た。
これからl−セサミンが採取できた。
実施例6 ノチドメに代えてツボクサを用いる以外は実施例1と
同様に操作して、ツボクサの茎葉培養組織を得、これか
らl−セサミンが採取できた。
実施例7 ノチドメの節組織を含む茎切片を充分に水洗し、次い
で70%エタノールに5分間浸漬し、次に10%さらし粉溶
液に10分間浸漬して殺菌処理した後、無菌蒸留水中に数
回浸漬して洗浄し、充分に残存殺菌剤を除去した。この
茎切片を滅菌メスを用いて長さ0.5〜1mm程度の節組織を
含む小片とした。このようにして得られたノチドメの無
菌小片を下記組成を有する合成寒天培地に無菌的に置床
した。培地としては、ムラシゲ−スクーグの無機塩培地
に、ショ糖3%w/v、カイネチン10-5M、2,4−ジクロル
フエノキシ酢酸10-6M、チアミン塩酸塩0.1ppm、ピリド
キシン塩酸塩0.5ppm、ニコチン酸0.5ppm、グリシン2pp
m、イノシトール100ppmを加えてpH6.0に調整し、寒天0.
8%w/vを加え、常法通り殺菌した培地を用いた。
このような培地に置床したノチドメの小片を培養温度
25℃で培養した。1週間目頃に切口周辺から黄白色のカ
ルスが生じた。1ケ月後大きく生長したカルスを細かく
分割し、カルス誘導の際と同一の組成を有する培地に無
菌的に移植し、培養温度25℃で培養を続けた。同様の操
作を2〜3週間毎に繰返し、安定したカルスを得た。
得られたカルスの2週間増殖比を以下の表−1に示
す。
上記培養カルスを固形培地から分離し、60℃で24時間
乾燥し、得られた乾燥カルスを乳鉢で磨砕後、ソックス
レー抽出器でアセトンにより8時間抽出した。この抽出
操作を3回繰返した後アセトンを留去し、エキス1.5gを
得た。このエキスは血液凝固作用を有していた。
さらにこのエキス200mgを溶解したトリオレイン(5m
l)を注入したバナナをアルコール中毒症を示すサル
(体重2.1Kg)に7日間食べさせたところ、筋肉の痙攣
硬直などのアルコール中毒症状全般に対して改善効果が
認められた。
実施例8 ノチドメに代えてツボクサを用いる以外は実施例1と
同様に操作して、ツボクサのカルスを得た。
得られたカルスの2週間増殖比を以下の表−1に示
す。
このカルスのアセトン抽出エキスは血液凝固作用およ
びアルコール中毒作用の改善効果がみられた。
実施例9 節組織に代えて節間組織を用いる以外は実施例7と同
様に操作してノチドメの節間組織由来のカルスを得た。
得られたカルスの2週間増殖比を以下の表−1に示
す。
実施例10 節組織に代えて節間組織を用いる以外は実施例8と同
様に操作してツボクサの節間組織由来のカルスを得た。
得られたカルスの2週間増殖比を以下の表−1に示
す。
実施例11 ノチドメの葉柄を充分に水洗し、次いで70%エタノー
ルに5分間浸漬し、次に10%さらし粉溶液に10分間浸漬
して殺菌処理した後、無菌箱内で無菌蒸留水中に数回浸
漬して洗浄し、充分に残存殺菌剤を除去した。この葉柄
部を滅菌メスを用いて長さ0.5〜1cm程度の小片に切断し
た。このようにして得られるノチドメの無菌小片を下記
組成を有する合成寒天培地に無菌的に置床した。培地と
しては、クラシゲ−スクーグの無機塩培地に、ショ糖3
%w/v、カイネチン10-5M、2,4−ジクロルフエノキシ酢
酸10-6M、チアミン塩酸塩0.1ppm、ピリドキシン塩酸塩
0.5ppm、ニコチン酸0.5ppm、グリシン2ppm、イノシトー
ル100ppmを加えてpH6.0に調整し、寒天0.8%w/vを加
え、常法通り殺菌した培地を用いた。
このような培地に置床したノチドメの小片を培養温度
25℃で培養した。1週間目頃に切口周辺から黄白色のカ
ルスが生じた。1ケ月後大きく生長したカルスを細かく
分割し、カルス誘導の際と同一の組成を有する培地に無
菌的に移植し、培養温度25℃で培養を続けた。同様の操
作を4〜6週間毎に繰返し、安定したカルスを得た。
次に、増殖したノチドメのカルスを固形培地から分離
し、60℃で24時間乾燥させ、乾燥カルス30gを得た。乳
鉢で磨砕後、ソックスレー抽出器でアセトンにより8時
間の抽出を3回繰返した。得られたアセトン抽出液を50
ml程度に濃縮し、分液ロートに移し、同容の水と100ml
の酢酸エチルを加え、振とう後、酢酸エチル層を分離し
た。数回抽出操作を繰返し、集められた酢酸エチル抽出
液を濃縮して酢酸エチルを留去し、酢酸エチル抽出分を
得た。次いで、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より分取し、l−セサミン12mg(乾燥カルス重量に対し
て0.04%)を得た。
この結晶の赤外吸収スペクトルおよび核磁気共鳴スペ
クトルは、標品l−セサミンのスペクトルと一致、また
クロロホルム/酢酸エチル=9/1あるいはn−ヘキサン
/酢酸エチル=7/3の展開溶媒によるシリカゲルG薄層
クロマトグラフィーのスポットおよび発色が標品l−セ
サミンと一致することから、この結晶をl−セサミンと
同定した。
実施例12 実施例11によって得られたノチドメカルスをクラシゲ
−スクーグの無機塩培地に、ショ糖3%w/v、カイネチ
ン10-7M、α−ナフタレン酢酸10-7M、チアミン塩酸塩0.
1ppm、ピリドキシ塩酸塩0.5ppm、ニコチン酸0.5ppm、グ
リシン2ppm、イノシトール100ppmを加え、pH6.0に調整
し、寒天0.8%w/vを加え、常法通り殺菌した培地に移植
した。25℃、7500ルックスの連続的光照射下で培養した
ところ、1週間後に不定芽が分化した。
得られた不定芽を実施例11と同様の方法で処理し、粗
l−セサミン(8mg、乾燥培養物重量に対し0.05%)を
得た。
実施例13〜17 ノチドメの代わりにチドメグサ、オオバチドメグサ、
オオチドメ、ミヤマチドメまたはツボクサを用いる以外
は実施例12と同様に処理を行い不定芽を得た。
実施例18 実施例11によって得られたノチドメカルスと実施例12
のカイネチン、α−ナフタレン酢酸の代わりにインドー
ル酢酸10-6Mを入れた液体培地に移植し、25℃で暗所で1
20rpmで液体培養したところ、2週間に不定根を得た。
実施例19〜23 ノチドメの代わりにチドメグサ、オオバチドメグサ、
オオチドメ、ミヤマチドメまたはツボクサを用いる以外
は実施例18と同様にして処理を行い不定根を得た。
実施例24 実施例18によって得られた不定根の先端部を無菌的に
切り取り、実施例18と同様に培養し、伸長、分枝増殖能
を有する培養根を得た。
実施例25〜29 ノチドメ不定根の代わりにチドメグサ、オオバチドメ
グサ、オオチドメ、ミヤマチドメまたはツボクサの不定
根を用いる以外は実施例24と同様にして処理を行い培養
根を得た。
実施例30 実施例1によって得られた茎芽培養組織の茎葉から成
る先端部を無菌的に切り取り、実施例1と同様の液体培
地に移植し、120rpm、25℃、5000ルックスの連続光照射
下で培養し、伸長、分枝増殖能を有する培養茎葉を得
た。
実施例31〜35 ノチドメ茎葉培養組織の代わりにチドメグサ、オオバ
チドメグサ、オオチドメ、ミヤマチドメまたはツボクサ
の茎葉培養組織を用いる以外は実施例30と同様にして処
理を行い培養茎葉を得た。
実施例36 ノチドメに代えてチドメグサを用いる以外は実施例11
と同様に操作して、チドメグサの組織培養カルスを得、
これからl−セサミンを採取した。
実施例37 ノチドメに代えてオオバチドメグサを用いる以外は実
施例11と同様に操作して、オオバチドメグサの組織培養
カルスを得、これからl−セサミンを採取した。
実施例38 ノチドメに代えてミヤマチドメグサを用いる以外は実
施例11と同様に操作して、ミヤマチドメグサの組織培養
カルスを得、これからl−セサミンを採取した。
実施例39 ノチドメに代えてオオチドメを用いる以外は実施例11
と同様に操作して、オオチドメの組織培養カルスを得、
これからl−セサミンを採取した。
実施例40 ノチドメに代えてツボクサを用いる以外は実施例11と
同様に操作して、ツボクサの組織培養カルスを得、これ
からl−セサミンを採取した。
発明の効果 本発明で得られる植物培養細胞はそれ自体血液凝固作
用や向神経性痙攣剤としての作用を有し、あるいはこれ
を適当な手段を用いて抽出することにより、血液凝固剤
や向神経性痙攣剤を得ることができる。また、天然の植
物体に比べ組織培養技術により大量かつ安定に供給でき
るため、l−セサミンの原料として極めて有用である。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チドメグサ属またはツボクサ属に属する植
    物の組織または細胞を培地で培養し、次いで有機溶剤で
    抽出することを特徴とするl−セサミンの製造方法。
  2. 【請求項2】チドメグサ属またはツボクサ属に属する植
    物がチドメグサ、ノチドメ、ミヤマチドメグサ、オオチ
    ドメ、オオバチドメグサまたはツボクサである第1項記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】植物組織が頂芽または側芽である第1項記
    載の製造方法。
  4. 【請求項4】植物組織が節組織である第1項記載の製造
    方法。
  5. 【請求項5】培養細胞がカルスである第1項記載の製造
    方法。
  6. 【請求項6】培養細胞が茎葉培養組織である第1項記載
    の製造方法。
  7. 【請求項7】培地がオーキシン作用物質および/または
    サイトカイニン作用物質を含有する培地である第1項記
    載の製造方法。
  8. 【請求項8】オーキシン作用物質またはサイトカイニン
    作用物質の濃度が10-5M以下である第7項記載の製造方
    法。
  9. 【請求項9】培養を光照射下でおこなう第1項記載の製
    造方法。
  10. 【請求項10】1000ルックス以上の光を1日当16時間以
    上照射する第9項記載の製造方法。
JP61042738A 1985-04-06 1986-02-26 植物培養細胞 Expired - Lifetime JP2545359B2 (ja)

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DE3650445T DE3650445T2 (de) 1985-04-06 1986-04-05 Verfahren um 1-sesamin zu produzieren mittels Pflanenzellkulturen.
EP91105640A EP0443635B1 (en) 1985-04-06 1986-04-05 Method for producing l-sesamin using plant cell cultures
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DE3650451T DE3650451T2 (de) 1985-04-06 1986-04-05 Geisteskrankheittherapeutisches Mittel
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