JPS608779B2 - 中間水分肉製品及びその製造法 - Google Patents

中間水分肉製品及びその製造法

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JPS608779B2
JPS608779B2 JP52036951A JP3695177A JPS608779B2 JP S608779 B2 JPS608779 B2 JP S608779B2 JP 52036951 A JP52036951 A JP 52036951A JP 3695177 A JP3695177 A JP 3695177A JP S608779 B2 JPS608779 B2 JP S608779B2
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Description

【発明の詳細な説明】 古代から人々は長期間肉を貯蔵保存することを望んでき
た。
最近では、当該技術では好気条件下で貯蔵を可能にする
多くの中間水分保存系が発達した。本発明はこの型式の
改良系を提供する。多くの中間水分保存系は糖、塩、多
価アルコール等の可溶性固体に依存し、これはその比較
的低い分子量とその結果の高い浸透圧効果によりバクテ
リアの生育を維持するのにその製品中の水を利用できな
くする。この効果はラウールの法則に基づいて説明され
ている。多くの仕事は糖、多価アルコールその他の水結
合剤に目が向けられ、予想外の効果及び普通にはない良
好なフレーバを供する特定の塩の組合わせが存在する可
能性はこの技術では殆ど見のがされている。本発明は通
常にはバクテリアを生育させる15から50%の水分を
含有する、肉用の改良保存系を提供し、この保存系は塩
化ナトリウム及び塩化カリウムからなる群から選択され
た第一塩、及びクエン酸カリウムあるいは乳酸ナトリウ
ム及びこれらの組合せからなる群から選択された第二塩
を含み、塩化ナトリウム対第二塩の比は1:3から3:
1である。
この保存系を肉に配合し、そして肉の含水量を15から
50%にすることによって本発明の方法に従ってこの保
存系が使用される。本発明はラゥールの法則に基づいて
通常予想されるものよりかなりの量の水結合効果を予想
外に供する特定の塩組成物を供する。更に重要なことは
、この塩組成物は、通常バクテリアの生育を伴なう15
〜50%の含水量の肉の保存、及び実際にこれらの肉を
星味性のよい味の肉製品に再水和することができる。技
術上この種の結果が長く望まれていたが、糖、ポリオー
ル等の使用に基づく従釆技術の試みはこの特徴を欠いて
いる。更に、糖及びポリオールに関してこの技術の外見
上の先入観は多分呈味性の理由で塩の使用の方向から外
れる。しかしながら、これらの糖及びポリオールは限ら
れた種類の肉製品、例えばスイートポーク及びサワーポ
ーク、スイートハム等とのみ適合し得るので、糖及びポ
リオールの適用が限定される。他方、開示された塩組成
物はすべての肉製品に適合する。というのは、僅かに塩
からフレーバはさっぱりしかつ自然であるからである。
本発明の保存系はすべての肉、例えば鶏、ハム、羊、豚
等、並びに魚、甲穀類、貝類用に意図される。
また全体に又は主として植物タンパク質に基づく組織化
タンパク質製品も肉の定義の中に入れられる。これらの
肉及び合成肉製品は人及び動物消費のために利用できる
。30%以上及び45%以下の含水量、0.82から0
.88の水分活性Awで鶏、ハム及びェビに良好な結果
が得られている。
本発明の保存系は、塩化ナトリウム及び塩化カリウムか
らなる群から選択された少なくとも一つの第一塩と、ク
エン酸カリウム、乳酸ナトリウムからなる群から選択さ
れる第二塩との組合わせに基づいている。好適な第一塩
は塩化ナトリウムであり、そして好適な第二塩はクエン
酸カリウムである。これらの塩組成物はバクテリアに対
して単一の保存剤を供することができ、そしてこれが適
している。
しかしながら、種々のレベルの糖及びポリオールのよう
な他の公知の水結合剤を使用することができる。呈味の
理由で、その他の水結合剤は非常に少量で、即ち製品の
重量に基づいて、一般に10%禾満、好ましくは5%未
満で存在すべきである。同様に、呈味の理由、肉のpH
は5.5から8.0の天然の中性範囲に調整するのが好
ましい。
しかしながら、この肉は通常消費する前に水性媒体中で
調理されるので、普通の食用酸でpH3.の華度に下げ
るのがよい。これらの食用酸として、クエン酸、リンゴ
酸、フマル酸、アジピン酸、リン酸等がある。また、バ
クテリアの生育は開示された保存系により調整されるが
、カビの生育を阻止するためソルビン酸カリウム、ソル
ビン酸ナトリウム等の抗カビ剤を使用することが通常必
要になる。
最終生成物において、塩化ナトリウム又は塩化カリウム
対第二塩の重量比は約1:3から3:1、好ましくは1
:2から2:1の範囲に及び、2:3から3:2の比率
が最もいまいま使用される。
この保存系の使用量は生成物の含水量に依存し、そして
制菌的に有効な濃度が使用できる。一般的には、6から
13%の濃度が有効であり、30から45%の好適な水
分範囲内の製品では、8から10%がよい。有効Aw値
は0.60から0.92でよいが、一般に約0.82か
ら0.88である。本発明の中間水分肉製品を製造する
ために、原料肉は新鮮な方がよいが、加熱され及び/又
は凍結され又は乾燥されていてもよい。
肉はカット肉にして、次の本発明の塩組成物を含有する
水溶液中、約0から150℃の温度に浸贋するのがよい
。約90〜105q0の温度が適当で、そして1′2イ
ンチ角のカット肉にこの温度で約5分から28分保つこ
とにより注入し、続いて溶液が冷えたまま更に1/2か
ら2時間その溶液に浸潰する。しかしながら、正確な時
間と温度は重要ではなく、任意の有効濃度を使用できる
。別の態様では、注ス、溶液にフレーバー材料を含有さ
せ、かつグレーヒ′ィ又はソースベースを供するように
最終生成物に保持させてもよい。注入後に、肉の表面が
硬化しかつ変色しない様にその肉表面を乾燥して、目的
の水分減少を得るのに有効な任意の手段により、肉を所
望の含水量にする。
マイクロ波処理が従来のパスタドライヤーのように有効
である。このように製造した生成物を使用するために、
消費する前に再水和するのがよい。
しかしながら、そのままの形で使用することもできる。
冷凍温度、周辺温度又は上昇温度で水に浸債するような
任意の適当な方法で再水和を行なうことができる。多く
の肉は熱くして消費されるので、沸騰水で再水和するの
がよい。しかしながら、消費のための正確な水分レベル
は呈味の問題がある。下記の例は本発明を更に説明する
ものであり、限定的にとられるべきではない。特記しな
い限り、すべての部と百分率は重量による。例1 5%の塩化ナトリウム、5%のクエン酸カリウム、0.
8%のソルビン酸カリウム及び89.2%の水を含む沸
謄溶液2部中で7分間大きなェビ全体1部を加熱する。
約30から4000に冷却しながら、1時間ェビをこの
塩溶液に放置する。1ニビを水切りし、次に39%の含
水量及び0.85のA」wになるまで、38から43q
Cで空気炉で乾燥する。
例0例1の工程を繰返すが、今度はハムを大体半ィンチ
角切りに切断し、加熱しかつ浸糟する。
38%の舎水量に乾燥後、ハムは0.85%のAwを有
する。
例m 例1の工程を再び繰返すが、今度は使用した肉は鶏の半
ィンチ角切りである。
35%の最終含水量では、これは0.85のAwを有す
る。
約1び分間沸騰水でこの生成物を再水和する。
この再水和された生成物は軽く塩を入れた水中で沸謄さ
せた新しい鶏と実質上区別し難い星味を有する優れた官
能性を有した。例W 例mの工程を繰返すが、今度は4肋)ら7鼠砂間マイク
ロ波で乾燥を開始し、3時間3賊)ら45qoの空気炉
で完了する。
例V 例mの工程を再び繰返すが、今度は炉中の乾燥空気を約
80%の相対湿度に保つ。
例の 例mの工程を再び繰返すが、今度は乾燥を行なうため水
銀26インチの真空を有する真空炉を35から490で
使用する。
例肌 下記の組成を使用した: 粉砕した鶏肉 79.2%塩化ナ
トリウム 5.5クエン酸カリ
ウム 4.5ソルビン酸カリウム
0.8卵白
10.0100.0%完全な混合に続いて、
この組成物を1母時間冷凍に保って、塩を肉に浸透させ
、均一に分配される。
組成物を1×1/2×1′4″ストリップに押出し、1
00ooで30分間加熱して、卵白を凝固させそして固
体の、保形性生成物を得る。続いて、例1におけるよう
に生成物を乾燥する。例阻 12%のNacl、8%のクエン酸カリウム及び1タ%
のソルビン酸カリウムを含有する水溶液50夕に、約1
〜2%の水分の凍結乾燥した、予備調理した鶏角切り5
0夕を加え、よく混合し、しっかりとカバーしそして4
報時間平衡を保った。
結果の鶏生成物は39%の水分及び0.88のAwを有
した。こ0れは初めの材料と異なって、緑性でありかつ
食用品質では柔らかである。例は 加熱した赤味の牛肉(約1′2インチ)100夕を下記
の組成のグレービィミックス200夕と混合し夕た:百
分率 塩化ナトリウム 5.0乳酸ナ
トリウム 5.0ソルビン酸カリ
ウム 0.80 グルタミン酸モ
ノナトリウム 2.0ガーリック粉末
0.1オニオン粉末
1.0白コショウ粉末
0.2ウェツソン(Wesson)油 1
0.0全卵黄 10.0M
yverol*SMGサクシノリル化モノグリセリド
0.5無脂
乳粉末 12.4Frodex
*1印E加水分解穀類固体 12.0ホェータン
パク質 10.0全用途毅粉
12.0水
19.0* 商品名
100.0この混合物を24時間平衡させた
後、上記牛肉は37%の減少した含水量と0.85のA
wを有し、そして全生成物は凍結せずに微生物に対して
安定であった。
適当量の水を添加して、生成物は味のよい牛肉及びグレ
ービ・ィ組成物を生じた。前記の説明は本発明をいかに
実施するかについて当業者に教示する目的のためのもの
であり、これを読んで明らかになる本発明の明白な修正
と変型のすべてを詳細に説明する試みでない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩化ナトリウム及び塩化カリウムからなる群から選
    択された第一塩及びクエン酸カリウムあるいは乳酸ナト
    リウム及びこれらの組合わせからなる群から選択された
    少くとも一つの第二塩を含む保存系を肉製品に配合し、
    第一塩対第二塩の重量比は1:3から3:1であり、そ
    して第一塩及び第二塩の全重量は製品の重量の6から1
    3%である、通常にはバクテリアの成長がおきる15か
    ら50%の水分を含有する肉を含む中間水分肉製品。 2 第一塩対第二塩の重量比は1:2から2:1である
    、特許請求の範囲第1項記載の中間水分肉製品。 3 第一塩対第二塩の重量比は2:3から3:2である
    、特許請求の範囲第1項記載の中間水分肉製品。 4 第一塩及び第二塩の全重量は製品の重量の8から1
    0%を含む、特許請求の範囲第3項記載の中間水分肉製
    品。 5 第一塩は塩化ナトリウムである、特許請求の範囲第
    3項記載の中間水分肉製品。 6 含水量は30%以上45%未満でありそしてAwは
    0.82から0.88である、特許請求の範囲第6項記
    載の中間水分肉製品。 7 塩化ナトリウムと第二塩の重量は製品の8から10
    %を含む、特許請求の範囲第7項記載の中間水分肉製品
    。 8 肉はハム、鶏又はエビである、特許請求の範囲第8
    項記載の中間水分肉製品9 塩化ナトリウム及び塩化カ
    リウムからなる群から選択された第一塩及びクエン酸カ
    リウムあるいは乳酸ナトリウム及びこれらの組合わせか
    らなる群から選択される少なくとも一つの第二塩を肉に
    配合し、しかも最終製品の重量に基づいて6から13%
    である第一塩及び第二塩の全重量を得るために、第一塩
    対第二塩の重量比は1:3から3:1であることを特徴
    とする、15から50%の水分を含みかつ0.60から
    0.92のAwを有する中間水分肉製品の製造法。
JP52036951A 1976-03-31 1977-03-31 中間水分肉製品及びその製造法 Expired JPS608779B2 (ja)

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