JPS6059878B2 - 転写絵付方法 - Google Patents

転写絵付方法

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JPS6059878B2
JPS6059878B2 JP12490480A JP12490480A JPS6059878B2 JP S6059878 B2 JPS6059878 B2 JP S6059878B2 JP 12490480 A JP12490480 A JP 12490480A JP 12490480 A JP12490480 A JP 12490480A JP S6059878 B2 JPS6059878 B2 JP S6059878B2
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JP12490480A
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光治 中元
正博 下山田
康治 折原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れた性
質を有する転写絵付層を被転写体の表面に強固な接着力
て接着、転写せしめる転写絵付方法に関するもので、電
子線硬化性組成物を成分とす・るコーティング剤を使用
することにより、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れ
た性質を有する転写絵付層を、確実、且つ容易に形成す
一ιことのてきる転写絵付方法を提供するものである。
従来より転写による絵付方法は直接印刷することが困難
な物に対しての絵付けによく利用されており、例えばホ
ットスタンプとと呼ばれる転写用シートを利用した転写
絵付方法は、紙、合成皮革、プラスチック成形品に簡単
に絵付けする方法として利用される等、広範囲にわたつ
て多数の用途に有効に活用されてい。しかしながらこれ
らの方法においては、ポリエステルなどの基体シートに
アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ビニル系樹脂等からなる
剥離剤層を設け、該剥離剤層の表面に、更に絵柄模様層
あるいは金属蒸着層、加熱接着能を有する接着層などを
順次形成せしめた構成から成る転写用シートを利用する
ものであり、被転写体表面へ転写絵付層を転写する際に
は、前記転写用シートにける接着剤層が有する加熱接着
能を利用するものであるから、転写工程時には転写用シ
ートの基体シートであるプラスチックフィルムに皺や亀
裂が発生し易く、転写操作トラブルの原因となつたり、
加熱、加圧のむらにより、接着強度に部分的なむらが発
生して接着不良が生ずる等の欠点を有していた。
更に加えて、被転写体表面に形成された転写絵付層は、
前述の転写用シートにおける接着剤層で接着され、且つ
剥離剤層で被覆、保護されたものであるがら、通常エス
テル系溶剤、ケトン系溶剤、芳香族系溶剤等に対しては
全く耐性を有しておらず、耐溶剤性が要求される箇所へ
の転写絵付が制限されるばかりか、転写絵付後に、該転
写絵付面に文字、マーク等をスクリーン印刷する場合に
jは、一転写絵付面にスクリーン印刷を行うのが一般的
であるが一、スクリーン印刷時の仕損品の修正がきかな
いなどの欠点を有するものでつた。本発明は特許請求の
範囲に記載した構成とすることにより、前述のような欠
点を悉く解消した転;写絵付方法を提供するものてある
。以下本発明の転写絵付方法の構成を図面に基いて説明
する。
特許請求の範囲第1番目の発明の転写絵付方法の第1工
程は、第1図に符号1で示される基体シ′−トの片側表
面に、電子線硬化性組成物を成分とするコーティング剤
を塗布、乾燥して、基体シート1面との間で剥離性を有
する剥離剤層2を形成する。
次いで、第2工程として、前記第1工程で形成した剥離
剤層2の表面に、着色剤を含有する電子線硬化性組成物
を成分とするコーティング剤を塗布、乾燥して、第2図
に符号Ml,M2,M3で示される着色剤層たる絵柄模
様層を形成する。
更に、第3工程として、前記第2工程て形成した絵柄模
様層Ml,M2,M3を含む剥離剤層2の表面に、絵柄
模様層Ml,M2,M3の表面と剥離剤層2の表面とを
被覆するように、電子線硬化性組成ノ物を成分とするコ
ーティング剤を塗布、乾燥して、第3図に符号3で示さ
れる接着剤層を形成し、転写用シート4を得る。
第4工程においては前述の第1〜第3工程によつて得ら
れた転写用シート4を、第4図に示すよ・うに、別製の
被転写体5上に、前記転写用シート4の接着剤層3と別
製の被転写体の被転写面とが接するようにして積層、密
接し、転写用シート4側、即ち転写用シート4における
基体シート1側から加圧、もしくは加熱、加圧する。
しかる後に、第5工程においては、第5図に示すように
、転写用シート4における基体シート1のみを引き剥し
、被転写体5の被転写面に、接着剤層3、着色剤層たる
絵柄模様層Ml,M2,M3、及び剥離剤層2が順次積
層、固着された成形品を得る。
次いで最終工程たる第6工程においては、前記第5工程
で得られた成形品の転写面、即ち剥離剤層2面に電子線
も照射し、被転写体5の被転写面に順次積層、固着され
ている接着剤層3、絵柄模様層Ml,M2,M3、及び
剥離剤層2の各層を完全に硬化させ、被転写体5の表面
に、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れた性質を有す
る転写絵付層6を形成するものてある。
尚、以上の説明において、着色剤層として絵柄模様層M
l,,M2,M3を以つて説明たが、着色剤層は、全面
均一に形成された無地の着色剤層であつても勿論差し使
え無い。
特許請求の範囲第1番目の発明は、以上の第1〜第6工
程からなる転写絵付方法であり、特許請求の範囲第2番
目の発明は前記特許請求の範囲第1番目の発明の第2工
程の代りに、前工程たる第1工程で形成した剥離剤層の
表面に、通常の金属蒸着法に基く金属蒸着層を形成する
工程を採るものであり、それ以外の工程、即ち第1、第
3、第4、第5、第6工程は特許請求の範囲第1番目の
発明のそれぞれに対応する工程と同一の工程を採るもの
である。
特許請求の範囲第1番目の発明の転写絵付方法における
第1、第2、第3工程、及び特許請求の範囲囲第2番目
の発明の転写絵付方法における第1、第3工程において
は、それぞれ電子線硬化性組成物を成分とするコーティ
ング剤を塗布、乾燥するものであるが、このときの乾燥
は、塗布されたコーティング剤に指先で触れたときに、
コーテJインク剤が指先に付着することのない程度の乾
燥状態、即ち指触乾燥状態に乾燥させる指触乾燥を行う
ことが必要である。
したがつて、これらの各■程て使用する電子線硬化性組
成物を成分とするコーティング剤中に溶剤を含有せしめ
たのを使用し、コーティング剤の塗布後に、コーティン
グ剤中の溶剤を加熱によつて揮発させる指触乾燥法や、
或るいは同じく電子線硬化性組成物を成分とするコーテ
ィング剤中に光重合開始剤を添加せしめたものを使用し
、コーテインング剤の塗布後に紫外線照射処理を行ない
、塗布層の表面を硬化させる指触乾燥法を利用すること
が、転写用シート4を連続生産によつて得るうえて好ま
しい。塗布されたコーティング剤中の溶剤を加熱によつ
て揮発させる指触乾燥法は、電子線硬化性組成物中に低
沸点揮発溶剤を80%以下含有せしめたものをコーティ
ング剤として使用し、コーティング剤の塗布後に、乾燥
フード中で加熱し、溶剤を揮発することによりコーティ
ング剤層表面を指触乾燥させる方法で、かかる方法にお
いては既存の乾燥フードをそのまま利用することができ
ること、及びコーティング剤の粘度を、利用する塗布方
法の種類に従つて容易に調整することができること等の
特質がある。また、紫外線照射処理により塗布層の表面
、即ち塗布されたコーティング剤層の表面を硬化させる
指触乾燥法は、あらかじめ1踵量%以下の光重合開始剤
を含有せしめてあるコーティング剤を使用し、コーティ
ング剤の塗布後に紫外線を照射し、コーティング剤層表
面を硬化させるもので、高圧水銀灯(50w/Crn〜
200w′/0)を1〜101J1″設置するだけの簡
単な設備で行うことができる。このときに利用される光
重合開始剤としては、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインプロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテ
ル、ベンゾインイソボチルエーテルなどの各種ベンゾイ
ンエーテル類、ベンゾフェノン類、ハロゲン化アセトフ
ェノン類、ビアチル類などがあり、紫外線照射によりラ
ジカルを発生するものが使用される。本発明方法におい
て使用される基体シート1としては、ポリエステルフィ
ルム、セロファンフィルム、ポリプロピレンフィルムな
どの各種プラスチックフィルム、紙、金属箔などの単体
あるいは必要に応じて2種以上をラミネートしたシート
などが使用可能である。
更に、例えばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、セ
ルロース樹脂、ポリエーテル系樹脂を溶剤に溶かしたビ
ヒクルに体質顔料を添加し、更に必要に応じてシリコン
などの撥水剤、撥油剤などを添加したインキ組成物を用
いて、シート表面に0.5〜5μの凹凸を設けることに
より艶消ししたシート、或るいは同じくシート表面に5
μ以上の凸状模様層を設けたシートを用い、凹凸又は凸
状模様層を有する面に剥離剤層2を形成することにより
、得られる転写絵付層の表面に凹凸或るいは凸状模様等
を形成するようにすると共に、基体シート1と剥離剤層
2との間の剥離性をより高度ならしめるようにすること
もできる。また、剥離剤層2、着色剤層たる絵柄模様層
Ml,M2,M3、及び接着剤層3の形成に使用する電
子線硬化性組成物としては、分子中にエチレン性不飽和
結合を有するプレポリマーもしくはオリゴマー、例えば
、不飽和ポリエステル類、ポリエノステルアクリレート
、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリ
エーテルアクリレート、ポリオールアクリレート、メラ
ミンアクリレートなどの各種アクリレート類、ポリエス
テルメタクリレート、エポキシメタクリレート、ウレタ
5ンメタクリレート、ポリエーテルメタクリレート、ポ
リオールメタクリレート、メラミンメタクリレートなど
の各種メタクリレート類などの一種または二種以上と、
分子中にエチレン性不飽和結合を有するモノマー、例え
ば、スチレン、α−メθチルスチレン等のスチレン系モ
ノマー類:アクリル酸メチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブトキ
シエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキシブチ
ル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル類;メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸
エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸
ラウリル等のメタクリル酸エステル類;アクリルアミド
、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド;アク
リル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、メタク
リル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、アクリ
ル酸2−(N,N−ジベンジルアミノ)エチル、メタク
リル酸(N,N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル酸
2−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル等の不飽和酸
の置換アミノアルコールエステル類;エチレングリコー
ルジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−
ヘキサンジオールジオクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレ
ート、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、プロピレングリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート等の多官能性化合物、及ひ/又は分子中に2個以上
のチオール基を有するポリチオール化合物例えばトリメ
チロールプロパントリチオグリコレート、トリメチロー
ルプロパントリチオプロピオネート、ペンタエリスリト
ールテトラチオグリコレートなどを混合したものを使用
することができる。
前記電子線硬化性組成物における混合物の組成割合につ
いての制限は特になく、任意に混合して用いることがで
きるが、通常のコーティング適性.を具備せしめるため
に前記プレポリマーもしくはオリゴマーを5重量%以上
、同じく前記モノマー及び/又はポリチオールを95重
量%以下にすることが好ましい。更に、前記電子線硬化
性組成物を成分とするコーティング剤は、これが塗布さ
れた後で、指先で触れても該コーティング剤が指先に付
着することのない程度以上に乾燥させるものであるから
、電子線硬化性組成物を成分とするコーティング剤とし
ては固型状もしくは高粘度のものを用いるのが4好まし
く、必要に応じて各種の樹脂、例えば、アクリル系樹脂
、セルロース系樹脂、ゴム系樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂などをコーティング剤中に混入して、
指触乾燥を行い易くすることもできる。
また、コーティング剤中へは、コーティング剤中の電子
線硬化性組成物が電子線照射以前に硬化するのを防止す
るために、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、ベンゾキノンなどの重合禁止剤を安定剤とし
て添加することもできる。
さらに、剥離剤層2を形成するためのコーティング剤中
には、該剥離剤層2が、形成される転写フ絵付層の最外
層をなすものであるから、得られる転写絵付層の表面物
性等を考慮して、適宜スリップ剤等を添加せしめるとも
勿論可能である。
また着色剤層たる絵柄模様層Ml,M2,M3を形成す
るためのコーティング剤は、電子線硬化性組・成物と、
所望の色彩を有する顔料等の着色剤とを成分とたものが
使用できる。金属蒸着層の形成は、前述した通り、通常
の公知の方法による金属蒸着方法によつて得られる。
接着剤層3を形成するためのコーティング剤中には、該
コーティング剤に特に隠蔽性を具備せめる目的で、不透
明顔料等を含有せしめるのが好ましい。これらの剥離剤
層2、着色剤層たる絵柄模様層Ml,M2,M3、接着
剤層3等を形成するためのコーティング剤の塗布方法と
しては、ナチユラルロールコート、リバースロールコー
ト、グラビアロールコート、エアナイフコート、カーテ
ンフローコート、ミヤバーコート等の各種コーティング
方法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン
印刷法、オフセットグラビア印刷法等の各種印刷方法を
利用することができる。
さらに、本発明方法における被転写体5としては、プラ
スチックキャビネット、プラスチック容器、プラスチッ
クフィルム、合成皮革、布、紙、木製品などが主として
使用されるが、この限りではない。
本発明において、転写用シート4の着色剤層たる絵柄模
様層Ml,M2,M3あるいは同じく転写用シートの金
属蒸着層を、被転写体5の被転写面に転写するには、転
写用シート4の接着剤層3面が、被転写体5の被転写面
と接するように、転写用シート4を被転写体5上に積層
、密接させ、転写用シート4の基体シート1側から、刻
印板又はシリコンゴム板あるいはロール等により、接着
剤層3を被転写体5に接着し、次いで転写用シート4に
おける基体シート1のみを引き剥すようにすれば良い。
かくして、被転写体5上に接着、積層させた剥離剤層/
着色剤層/接着剤層、あるいは剥離剤一層/金属蒸着層
/接着剤層中の電子線硬化性組成物を完全に硬化せしめ
る手段としての電子線照射は、窒素雰囲気中で低エネル
ギー電子加速器、たとえばエネルギーサイエンスインダ
ストリー社製エレクトロカーテンCB2OO/50/3
0あるいはオツトーデユール社製NP上SHl5Oなど
を使用して電子線照射を行うとができる。この時の電子
線照射量は、塗布されたコーティング剤中の電子線硬化
性組成物が硬化するだけの吸収線量で良く、通常0.5
〜10Mradで十分である。本発明の転写絵付方法は
叙上9通りの構成から成るものであり、特許請求の範囲
第1番目の発明ては、転写用シートにおける剥離剤層2
、着色剤層たる絵柄模様層Ml,M2,M3、及び接着
剤層3を形成するコーティング剤として電子線硬化性組
成物を成分とするものを使用し、被転写体の被転写面に
接着剤層3/絵柄模様層Ml,M2,M3/剥離剤層2
なる構成の多層構成を転写し、しはる後に電子線照射を
行うことにより、前記各層を完全に硬化せしめるものて
あるから、被転写体の表面に、各層が三次元的に架橋し
た硬化層からなる、即ち耐溶剤性、耐薬品性、耐熱性等
に極めて優れた性質を有する転写絵付層を形成すること
ができるという効果を奏する。
さらに、特許請求の範囲第1番目の発明においては、被
転写体一接着剤層、接着剤層一着色剤層、着色剤層一剥
離剤層、及び楊合によつては剥離剤層一接着剤層からな
る各層間で架橋結合されている転写絵付層を形成するも
のであるから、被転写体との間て極めて優れた接着力を
有する転写絵付層を形成することがてきるという効果を
有する。また、特許請求の範囲第2番目の発明では、剥
離剤層と接着剤層との間に金属蒸着層がサンドウイツチ
状に挾まれた構成を被転写体の被転写面に転写し、しか
る後に電子線照射を行うことにより、金属蒸着層を挾ん
ている剥離剤層と接着剤層の両層を完全に硬化しめるも
のであるから、被転写体の表面に、金属蒸着層を挾んだ
接着剤層と剥離剤層との各層が三次元的に架橋した硬化
層を形成するものであり、耐溶剤性、耐薬品性、耐熱性
に優れた性質を有する金属蒸着の転写絵付層を形成する
ことができるという効果を奏する。
さらに、本発明の転写絵付方法においては、転写用シー
トの製作にあたり、コーティング剤を塗布して各層を形
成する際に、コーティング剤を塗布たのち、これを指触
乾燥させる工程を各工程ごとに採つているので、剥離剤
層、着色剤層あるいは金属蒸着層、接着層を連続工程で
形成することができ、しかも得られた転写用シートは、
巻き取り保存が可能であるという特長も存する。
以下、本発明の転写絵付方法について、その具体的な構
成を実施例を以つて説明する。
実施例1. 厚み25pのポリエステルフィルム〔東レ(株)製:ル
ミラー〕を基体シートとし、該シートの片面に下記組成
によるコーティング剤Aを、版深40μのグラビアペタ
版にて全面に均一に塗布し、80℃の乾燥フードに通し
て溶剤MEKを揮発させ、塗布されたコーティング剤層
を指触乾燥して剥離剤層を形成した。
コーティング剤A (1)オリゴエステルアクリレート 45重量部 〔
東亜合成(株)製:アロニツクスM8O3O〕(2)エ
ポキシアクリレート 49.5重量部 〔昭和高
分子(株)製:リポキシVR9O〕(3)アクリル樹脂
5重量部(4)ハイドロキノン
0.5重量部・(5)MEK2鍾量部得ら
れた剥離剤層の表面に、下記組成によるコーテイ7グ剤
Bを、網点グラビア版にて木目柄に印刷、塗布し、80
℃の乾燥フードに通して溶剤MEKを揮発せ、塗布され
たコーティング剤層を・指触乾燥して着色剤層たる絵柄
模様層を形成した。
コーティング剤B (1)エポキシアクリレート 5鍾量部 〔昭
和高分子(株)製:エポキシVR6O〕フ(2)セピア
顔料 2鍾量部(3)MEK3鍾量
部次いで、前記絵柄模様層を含む剥離剤層面に、下記組
成によるコーティング剤Cを、版深60μのグラビアペ
タ版にて全面に均一に塗布し、80℃の乾燥フードに通
して溶剤MEKを揮発させ、塗布されたコーティング剤
層を指触乾燥させ、第3図に符号4で示されるように構
成を有する転写用シートを得る。
以上の工程は、インラインで30mI7mの印耐門度て
遂行し、得られた転写用シートは巻き取りで処置した。
前述の工程で得られた転写用シートを、別製のアクリル
樹脂板に、転写用シートの接着剤層がABS樹脂板と密
接するようにして密着させ、表面温度200℃のシリコ
ンゴムローラーにて圧力6.5k91CIt1走行速度
15噸1secで加圧、加熱し、しかる後に、転写用シ
ートの基体シートを引き剥し、.ABS樹脂板の表面に
絵柄模様層を含む接着剤層一と剥離剤層とを転写した。
得られたABS樹脂板を窒素雰囲気中で、該樹脂板の絵
柄模様層面、即ち転写層面に、150KeV一15mA
のカーテン状電子線により5Mradの線量を照射し、
接着剤層/絵柄模様層/剥離剤層の構1成からなる完全
に硬化された転写絵付層を得た。かくして.ABS樹脂
板の表面に形成された木目柄の転写模様層は、酢酸エチ
ル、トルエン、メチルエチルケトン、エチルアルコール
をそれぞれ綿布(カナキン3号)に浸ませた物で学振型
摩擦試二験機にて200y荷重、5(2)こすり試験を
行つても何の変化もみられなかつた。実施例2. 厚み25μのポリエステルフィルム〔ダイヤホイル〕(
株)製〕を基体シートとし、該基体シート3を片面に下
記組成によるコーティング剤Dを、版深40μのグラビ
アペタ版にて全面に均一に塗布し、次いで該塗布面に、
80wI0のハイキユアランプ田本電池(株)製〕2灯
を使用して紫外線照射処理を行い、塗布されたコーティ
ング剤層を4指触乾燥し、剥離剤層を形成た。
ν●Uj基五9!
PL得られた剥離剤層の表面に、真空中(10−5wf
tHg程度)でアルミニウムを500λ程度の厚さに金
属蒸着し、全面に均一な金属蒸着層を形成した。
しかる後に、前述の金属蒸着層の表面に、下記組成によ
るコーティング剤Eを、版深60μのグラビアペタ版に
て全面に均一に塗布し、次いで該塗布面に、80W′d
のハイキユアランプ〔日本電池(株)製〕2灯を使用し
て紫外線照射処理を行い、塗布されたコーティング剤層
を指触乾燥して接着剤層を形成し、転写用シートを得た
。得られた転写用シートは巻き取りで処置した。以上の
工程で得られた転写用シートを使用し、以下実施例1の
手順と同様の操作を施して、金属蒸着層を含む転写絵付
層を有するABS樹脂板を得た。
得られたABS樹脂板の表面の転写絵付層は、実施例1
で得られた転写絵付層と同様に耐溶剤性に優れた性質を
有していた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の転写絵付方法などをその工程
順に説明した模型的断面図である。 1・・・基体シート、2・・・剥離剤層、Ml,M2,
M3・・・着色剤層たる絵柄模様層、3・・・接着剤層
、4・・・転写用シート、5・・・被転写体、6・・・
転写絵付層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基体シートの片側表面に、電子線硬化性組成物を成
    分とするコーティング剤を塗布、乾燥し、基体シート面
    との間で剥離性を有する剥離剤層を形成し、次いで該剥
    離剤層面に、着色剤を含有する電子線硬化性組成物を成
    分とするコーティング剤を塗布、乾燥して着色剤層を形
    成し、しかる後に前記着色剤層面に、電子線硬化性組成
    物を成分とするコーティング剤を塗布、乾燥して接着剤
    層を形成することによつてて得られた転写用シートを、
    別製の被転写体上に、前記転写用シートの前記接着剤層
    と別製の被転写体の被転写面とが接するようにして積層
    し、加圧あるいは加熱、加圧した後、前記転写用シート
    における基体シートのみを引き剥すことにより剥離剤層
    で被覆されている着色剤層からなる転写絵付層を形成し
    、次いで前記転写絵付層における剥離剤層面に電子線を
    照射することを特徴とする転写絵付方法。 2 特許請求の範囲第1項における乾燥工程が、加熱に
    よつて、塗布されたコーティング剤中の溶剤を揮発させ
    る工程からなる転写絵付方法。 3 特許請求の範囲第1項における乾燥工程が、紫外線
    照射により、塗布されたコーティング剤を硬化させる工
    程からなる転写絵付方法。 4 基体シートの片側表面に、電子線硬化性組成物を成
    分とするコーティング剤を塗布、乾燥し、基体シート面
    との間で剥離性を有する剥離剤層を形成し、次いで該剥
    離剤層面に、金属蒸着層を形成し、しかる後に前記金属
    蒸着層面に、電子線硬化性組成物を成分とするコーティ
    ング剤を塗布し、乾燥して接着剤層を形成するとによつ
    て得られた転写用シートを、別製の被転写体上に、前記
    転写用シートの前記接着剤層と別製の被転写体の被転写
    面とが接するようにして積層し、加圧あるいは加熱、加
    圧した後、前記転写用シートにおける基体シートのみを
    引き剥すことにより剥離剤層で被覆されている金属蒸着
    層からなる転写絵付層を形成し、次いで前記転写絵付層
    における剥離剤層面に電子線を照射することを特徴とす
    る転写絵付方法。 5 特許請求の範囲第4項における乾燥工程が、加熱に
    よつて、塗布されたコーティング剤中の溶剤を揮発させ
    る工程からなる転写絵付方法。 6 特許請求の範囲第4項における乾燥工程が、紫外線
    照射により、塗布されたコーティング剤を硬化させる工
    程からなる転写絵付方法。
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