JPS62244699A - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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JPS62244699A
JPS62244699A JP8811986A JP8811986A JPS62244699A JP S62244699 A JPS62244699 A JP S62244699A JP 8811986 A JP8811986 A JP 8811986A JP 8811986 A JP8811986 A JP 8811986A JP S62244699 A JPS62244699 A JP S62244699A
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JP
Japan
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layer
radiation
decorative board
resin
resin composition
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JP8811986A
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English (en)
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宏文 山田
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Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、省エネルギーで、耐熱性、耐溶剤性。
耐薬品性、接着性などに優れ、美麗で精密な絵柄を形成
しうる化粧板の製造方法に関する。
(従来の技術) 転写により絵柄を付ける方法は、従来から、直接印刷す
ることが困難な物品1例えばコイル状の余圧。
木製合板などに絵柄を付けるのに利用されてきた。
このような目的に用いられる転写シートには。
l)基材シート上に単に絵柄層だけを設けたもの。
2)基材シート上に仕上げニス層を設け、さらにその上
に絵柄層を設けたもの。
3)被転写体との接着をよくするために、基材シート上
に、順次、仕上げニス層、絵柄層、および接着層を設け
たものなどがある。
基材シート上に単に絵柄層だけを設けた転写シートから
転写して得られた絵柄層は、耐薬品性、耐溶剤性、耐摩
耗性などに劣る欠点があり1通常、基材シート上に、順
次、仕上げニス層、絵柄層、および必要に応じて接着層
を設けた転写シートが用いられる。このような転写シー
トにおいては、被転写体に転写した後に仕上げニス層が
熱、放射線などにより硬化乾燥され、転写前の仕上げニ
ス層は軟質で溶剤により容易におかされ溶解してしまう
という性質を有する。このような軟質で溶剤可溶性の仕
上げニス層上に1通常の印刷方法によって絵柄層を設け
ることは困難であった。すなわち、印圧により軟質な仕
上げニス層が変形し、厚さのむらを生じたり、絵柄の形
状がくずれたりする他、印刷インキ中に含まれる溶剤に
よって仕上げニス層が溶は絵柄の精度が得られないとい
った問題が生じる。これらの他、オフセット印刷の場合
には、転写シートがオフセットのブランケットに貼り付
いて見当ずれを起こすこともある。
これらの問題点を解決するために、特開昭57−495
91号公報に示されるような、基材シート上に電子線硬
化性組成物からなる仕上げニスを塗布した後、紫外線を
照射するか、仕上げニス層が溶剤を含む場合には加熱す
ることによって、仕上げニス層を指先に付着しない程度
にまで乾燥し1次いで絵柄を印刷する方法が提案された
。しかしながら、この方法では、紫外線照射量が多い場
合には、仕上げニス層の硬化が進みすぎ、転写シートの
柔軟性が失われ、転写シートを曲げると仕上げニス層に
クラ・7りを生じることがあり、また、紫外線照射量が
少ない場合や溶剤を揮発させることによって乾燥させた
場合には、仕上げニス層は軟質で溶剤可溶性であり。
上記の種々の問題点を解決することはできなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記の種々の欠点を改良し、省エネルギーで
、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、接着性などに優れ、美
麗で精密な絵柄を形成しうる化粧板の製造方法を提供す
るものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明は、その片面に絵柄層を設けた基材シート(A)
と、その片面に放射線硬化性樹脂組成物よりなる仕上げ
ニス層を設けた基材シート(B)とを。
絵柄層と仕上げニス層とが接するように圧着させた後、
基材シート(A)を剥離させて得られる絵柄層/仕上げ
ニス層/基材シート(B)なる構成の転写シートと、そ
の表面に着色されたまたは着色されていない接着剤層を
設けた化粧板基材とを、絵柄層と接着剤層とが接するよ
うに圧着させ9次に基材シート(B)を剥離させる前ま
たは剥離させた後に、放射線照射および必要に応じて加
熱することを特徴とする化粧板の製造方法である。
本発明において基材シート(A)および(B)としては
、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、セロフ
ァンフィルム、ポリエチレンフィルム。
ポリプロピレンフィルムなどの各種プラスチックフィル
ム、紙、ポリプロピレンコート紙、金属箔、またはこれ
らの2種以上のラミネート物、あるいはこれらの表面に
剥離処理などの処理を施したものが用いられる。基材シ
ート(A)および(B)は、互いに同一であっても異な
っていてもよい。剥離後の基材シート(A)または(B
)を、基材シート(A)または(B)として再使用して
もよい。本発明の化粧板の製造方法では基材シート(B
)を通して放射線照射することもあるため、基材シート
(B)は放射線透過性であることが望ましい、また、基
材シート(B)としては、凹凸を設けたものでもよく、
艶消や凹凸模様を形成できるものでもよい。
絵柄層とは、印刷インキによる印刷層および(または)
金属薄膜層である。印刷インキとしては従来より転写シ
ートに使用されているインキを用いても。
放射線硬化性樹脂をベヒクルとするインキを用いてもよ
い。絵柄層は、基材シート(A)の片面にグラビア印刷
、オフセット印刷、スクリーン印刷などの各種印刷法に
より設けられる。また、従来より知られている金属蒸着
法、スパッタリング法、または箔押し、法によって、絵
柄層を設けることもでき1部分的に蒸着、スパッタリン
グ、または箔押ししたものや印刷と金属薄膜とを組合せ
たものであってもよい。
仕上げニス層とは、化粧板の製造後、絵柄層を透視でき
るものであり、良好な硬化性、耐溶剤性および耐熱性を
必要とするため放射線硬化性樹脂組成物からなり、各種
塗装方法により基材シート(B)の片面上に形成される
。仕上げニス層は、塗装後、必要に応じて、水および(
または)有機溶剤を除去するために、予備乾燥すること
ができる。
放射線硬化性樹脂組成物としては、ラジカル重合型のも
のおよび(または)カチオン重合型のものを用いること
ができ、ラジカル重合型のものは、エチレン性不飽和二
重結合結合を1個以上有するプレポリマーおよび(また
は)七ツマ−1および必要に応じてエチレン性不飽和二
重結合結合を有しないポリマーを混合することによって
得られる。エチレン性不飽和二重結合結合を1個以上有
するプレポリマーとしては、不飽和ポリエステル類、ポ
リエステルポリ (メタ)アクリレート、エポキシポリ
 (メタ)アクリレート、ポリウレタンポリ (メタ)
アクリレート、ポリエーテルポリ (メタ)アクリレー
ト、ポリオールポリ (メタ)アクリレートなど、ある
いはこれらの混合物がある。エチレン性不飽和二重結合
結合を1個以上有する七ツマ−としては、ジアリルフタ
レート類、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート トリメチロールプ
ロパントリ (メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ (メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチル
スチレン、 (メタ)アクリル酸、 (メタ)アクリル
酸メチル、 (メタ)アクリル酸エチル、 (メタ)ア
クリル酸ブチル。
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、 (メタ)ア
クリル酸ヒドロキシエチル、 (メタ)アクリル酸ヒド
ロキシプロピル、 (メタ)アクリル酸アミ巳(メタ)
アクリロニトリル、 (メタ)アクリル酸グリシジル、
 (メタ)アクリル酸フェノキシエチル。
など、あるいはこれらの混合物がある。エチレン性不飽
和二重結合結合を有しないポリマーとしては。
飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン
樹脂、アミノ樹脂、ジアリルフタレート樹脂。
ケトン樹脂、セルロース樹脂、 (メタ)アクリル樹脂
、ポリスチレン樹脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂
、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、ポリブタジェン樹脂などの合成ゴムなど
、あるいはこれらの混合物がある。接着性の面からは、
プレポリマーを主体とし、モノマーを使用しないまたは
少量使用した放射線硬化性樹脂組成物とすることが好ま
しい。あるいはプレポリマーおよび(または)モノマー
10〜90重量%とエチレン性不飽和二重結合結合を有
さないポリマー90〜10重量%とからなる組成物も有
効である。暗反応を抑制し、保存時の安定性を増大させ
るために、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、ベンゾキノンなどの重合禁止剤を添加するこ
ともできる。放射線として紫外線を使用する場合には、
硬化性の面から、光ラジカル重合開始剤、および必要に
応じて光重合促進剤を適宜添加して用いることが好まし
い。このような光ラジカル重合開始剤としては、ベンゾ
フェノン、メチルベンゾフェノン、クロルベンゾフェノ
ン、O−ベンゾイル安息香酸メチル、チオキサントン、
ジプロピルチオキサントン、ベンゾインエチルエーテル
、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−tert−
ブチルジクロロアセトフェノン、2,2−ジェトキシア
セトフェノン、2.2−ジメトキシ−2−フェニルアセ
トフェノン、ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン
、l、■−ジクロロアセトフェノン、ヒドロキシベンゾ
フェノンスルホネートエステルなどがあり、光重合促進
剤としては、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフ
ェノン、N−ジメチルアミノ安息香酸エチル、ジメチル
エタノールアミン、グリシンなどを用いることができる
カチオン重合型のものは、カチオン重合性基を有するプ
レポリマーおよび(または)モノマー、光カチオン重合
開始剤、および必要に応じてカチオン重合性基を有さな
い樹脂からなる。カチオン重合性基を有するプレポリマ
ーおよび(または)七ツマ−としては、ビスフェノール
Aジグリシジルエーテル。
ビスフェノールAジ−β−メチルグリシジルエーテル、
ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ブロム化ビス
フェノールAジグリシジルエーテル、ノボラックグリシ
ジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、
ポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル、水素
化ビスフェノールAジグリシジルエーテル、脂環式多価
アルコールポリグリシジルエーテル、シクロヘキセンオ
キサイド、シクロペンテンオキサイド含有化合物などの
エポキシ化合物。
環状エーテル、環状ホルマール、アセタール、ビニルア
ルキルエーテル、チイラン基を有するモノマーおよび(
または)オリゴマー、ジエチレングリコールジビニルエ
ーテルなどの多官能性ビニルエーテル。
あるいはこれらの混合物がある。光カチオン重合開始剤
としては、p−メトキシベンゼンジアゾニウムへキサフ
ルオロホスフェート、p−クロロベンゼンジアゾニウム
へキサフルオロホスフェート、p−ニトロベンゼンジア
ゾニウムへキサフルオロホスフェート、2.4−ジメト
キシベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート、2
.4−ジクロロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボ
レートなどのジアゾニウム塩、ジフェニルヨードニウム
へキサフルオロホスフェート、ジフェニルヨードニウム
テトラフルオロボレートなどのヨードニウム塩、トリフ
ェニルスルホニウムへキサフルオロホスフェート、トリ
フェニルスルホニウムテトラフルオロボレートなどのス
ルホニウム塩、2−メチル−4,6−ジフェニルチオピ
リリウムへキサフルオロホスフェートなどのチオピリリ
ウム塩、ヒドロキシベンゾフェノンメタンスルホネート
エステルなどのスルホネートエステル類、アルミニウム
化合物/光によりシラノール基を生じるけい素化合物混
合系などを適宜用いることができる。カチオン重合性基
を有さない樹脂としては、飽和または不飽和のポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、アミ酸
樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、セルロー
ス樹脂。
(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−
マレイン酸共重合樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂。
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリビニルアルコー
ル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ブチラール樹脂。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリブタジェン樹
脂などの合成ゴムなど、あるいはこれらの混合物がある
。放射線硬化性樹脂組成物には、上記の他に、必要に応
じて水および(または)有機溶剤、R料、充填剤など各
種の公知の添加剤を配合して、各種塗装法に通した被覆
組成物とすることができる。
基体シート(A)と(B)とは、絵柄層と仕上げニス層
とが接するように圧着される。圧着させる方法としては
、加熱押板または加熱ロールを用いる方法、真空ラミネ
ートする方法、あるいはこれらを組合せた方法などを例
示することができる。
圧着させた後、基材シート(A)は剥離される。
このようにして得られた絵柄層/仕上げニス層/基材シ
ート(B)なる構成の転写シートと、その表面に着色さ
れたまたは着色されていない接着剤層を設けた化粧板基
材とは、絵柄層と接着剤層とが接するように圧着される
化粧板基材としては、鉄板、ティンフリースチール板、
亜鉛板、銅板、アルミニウム板、ブリキ板。
トタン板などの金属板、プラスチックシート、プラスチ
ック容器などのプラスチック成形品2紙2合板。
木材などをあげることができる。
化粧板基材の表面には、顔料および(または)染料によ
り着色されたまたは着色されていない接着剤層が設けら
れる。また、接着剤層の上にさらに剥離シート(C)を
有していてもよく、剥離シート(C)は転写シートとの
圧着前に剥離される。
接着剤層は、顔料および(または)染料により着色され
たまたは着色されていない、熱可塑性樹脂組成物、熱硬
化性樹脂組成物、または放射線硬化性樹脂組成物からな
るが、耐溶剤性および耐熱性の面からは熱硬化性樹脂組
成物または放射線硬化性樹脂組成物からなることが好ま
しく、硬化性の面からは放射線硬化性樹脂組成物からな
ることが好ましい。このような放射線硬化性樹脂組成物
としては、仕上げニス層に用いられるような放射線硬化
性樹脂組成物を用いることができる。熱可塑性樹脂組成
物としては、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリウレタン樹脂、アミノ酸樹脂、ケトン樹脂、セルロ
ース樹脂、 (メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂
、スチレン−マレイン酸共重合樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリビニルアル
コール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ブチラール樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂。
合成ゴムなど、あるいはこれらの混合物がある。また、
熱硬化性樹脂組成物としては、エポキシ化合物とポリア
ミン、ポリカルボン酸、酸無水物など従来公知の硬化剤
との組合せ、イソシアネート化合物とポリオール、ポリ
アミンなど従来公知の硬化剤との組合せ、エチレン性不
飽和二重結合を有する化合物および必要に応じて各種ラ
ジカル重合開始剤からなるもの、アルキド樹脂、アルキ
ド−アミノ樹脂、シリコーンフェスとアミンなどの触媒
との組合せなどがある。これらにさらに、必要に応じて
重合触媒や前記熱可塑性樹脂組成物を添加してもよい。
本発明にかかわる熱可塑性樹脂組成物または熱硬化性樹
脂組成物には、上記の他に、必要に応じて水および(ま
たは)有機溶剤、顔料、充填剤など各種の公知の添加剤
を配合して、各種塗装法に適した被覆組成物とすること
ができる。
この他、酸素透過性ある剥離シート(C)を用いる場合
、あるいは剥離シート(C)を用いない場合には、接着
剤層としてシアノアクリレート類など嫌気性接着剤から
なるものとすることも硬化性の面から好ましい。
剥離シート(C)としては、基材シート(A)および(
B)と同様のものを用いることができ、剥離後の基材シ
ート(A)または(B)を再使用してもよい。
本発明において、転写シートと化粧板基材とを圧着させ
る方法としては、加熱押板または加熱ロールを用いる方
法、真空ラミネートする方法、あるいはこれらを組合せ
た方法などを例示することができる。
転写シートと化粧板基材とを圧着させた後、基材シート
(B)を剥離させてから放射線照射および必要に応じて
加熱するか、放射線照射および必要に応じて加熱してか
ら基材シート (B)が剥離される。
接着剤層が放射線硬化性樹脂組成物からなる場合は放射
線照射のみでもよく、放射線照射と加熱とを同時に行な
ってもよい。接着剤層が熱可塑性樹脂組成物または熱硬
化性樹脂組成物からなる場合には放射線照射と加熱とが
行なわれる。放射線照射と加熱とは、同時でもいずれか
が後となってもよいが、少ない照射量で硬化させること
ができ、化粧板基材の劣化や絵柄層の変色などを防止で
き、かつ生産性も向上させることができるため、加熱と
同時に放射線照射を行なことが好ましい。
放射線としては、紫外線、電子線などを用いることがで
きる。放射線はレーザーであってもよい。電子線を用い
る場合、加速器としてはスキャン型、カーテン型などの
装置があり、低加速電圧型でもよい。
照射線量は通常0.5〜10 Mrad程度である。ま
た。
ちっ素などの不活性ガス中で照射することもできる。
(実 施 例) 以下、実施例により本発明を説明する。例中1部とは重
量部を表わす。
実施例1 厚さ80μmのポリプロピレンコート紙のポリプロピレ
ンコート面に、金属用油性紅色印刷インキrMD  K
ing  紅口」 (東洋インキ製造■製)を用いて印
刷を施し、80℃にて10分間加熱して乾燥した。
一方、厚さ25μmのポリエステルフィルムの片面に、
仕上げニス層として下記組成の放射線硬化性樹脂組成物
を乾燥1!!![7μmとなるように塗布し。
120℃30秒間で乾燥した。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂「カネビラックL−
CQJ  (鐘淵化学工業■製)      20部オ
リゴエステルアクリレートrNKエステルA−14G」
 (新中村化学工業fitJ)        101
オリゴエステルアクリレート「アロ二ソクスM−710
0J  (東亜合成化学工業潤製)      5部メ
チルエチルケトン           30部トルエ
ン                35部得られた絵
柄層としての印刷層を設けたポリプロピレンコート紙と
、仕上げニス層を有するポリエステルフィルムとを、印
刷層と仕上げニス層とが接するようにラミネータで90
℃にて圧着させた後、ポリプロピレンコート紙を剥離さ
せて転写シートを得た。
一方、ティンフリースチール板上に、接着剤層として下
記組成の放射線硬化性樹脂組成物を乾燥膜厚30μmと
なるように塗布し、120’Cで30秒間加熱乾燥し化
粧板基材とした。
塩化ヒニルー酢酸ヒニルーマレイン2m 共m 合41
4 脂「ビニライトVMCHJ  (ユニオンカーバイ
ド)15部 「アロニソクスM−7100J        15部
メチルエチルケトン           35部トル
エン                35部得られた
転写シートの絵柄層(印刷rN)と化粧板基材の接着剤
層とを接触させ、ラミネータで110℃にて圧着した後
、エナジイ・サイエンス社製エレクトロカーテン方式電
子線照射装置を用いて、ちっ楽界囲気中、  160K
V、 5mA、線量5 Mradでポリエステルフィル
ム側より電子線を照射し、仕上げニス層と接着剤層とを
硬化させた後、ポリエステルフィルムを剥離させた。
上記転写における試験結果は9次のように良好であった
(11ポリエステルフイルムの剥離性:良好(目視判定
)(2)化粧板基材への転写性:良好(目視判定)(3
)化粧板基材への接着性:良好(セロファンテープ剥離
基盤目試験で剥離なし) (4)耐沸水性:良好(100℃沸騰水中1時間浸漬変
化なし) (5)耐溶剤性:良好(メチルエチルケトン/トルエン
−1/1混合溶剤ラビング往復30回で変化なし) (6)耐衝撃性:良好(27ベントはぜ折り試験でクラ
ックなし) (7)鉛筆硬度:2H 実施例2 厚さ10μmのポリアミドフィルムの片面に、仕上げニ
ス層として下記組成の放射線硬化性樹脂組成物を乾燥膜
厚8μmとなるように塗布し、120℃で30秒間加熱
して乾燥した。
「ビニライトVMCHJ           15部
オリゴウレタンアクリレート「トーラッド8800」 
(東部化成■製)            15部「ア
ロエックスM−7100J         5部メチ
ルエチルケトン           30部トルエン
                35部実施例1で得
られた印刷層を設けたポリプロピレンコート紙と、得ら
れた仕上げニス層を設けたポリアミドフィルムとを、印
刷層と仕上げニス層とが接するようにラミネータで90
℃にて圧着し2次いでポリプロピレンコート紙を剥離さ
せて転写シートを得た。
一方、アルミニウム板の片面に、接着剤層として使用直
前に混合した下記組成の2液硬化型ポリウレタン樹脂組
成物を乾燥膜厚10μmとなるように塗布し、80℃で
30秒間乾燥し、化粧板基材とした。
ポリイソシアネート[コロネートLJ  (日本ポリウ
レタン工業)                 5部
水酸基含有アクリル樹脂「ヒタロイド3204−45」
 (日立化成工業)           25部酸化
チタン(アナターゼ型)        25部メチル
エチルケトン           45部得られた転
写シートの絵柄層(印刷層)と化粧板基材の接着剤層と
を接触させ、ラミネータで110℃にて圧着させた後、
110℃に加熱しながら実施例1と同様の照射条件にて
、ポリアミドフィルム側より線量3 Mradの電子線
を照射して仕上げニス層を硬化させ、さらに150℃で
2分間加熱し接着剤層を硬化させた0次に、ポリアミド
フィルムを剥離させて除き、40℃にて4日間保持して
接着剤層を後硬化させた。
上記転写における試験結果は、実施例1の場合とほぼ同
等であり、きわめて良好であった。
実施例3 厚さ10μmのポリエステルフィルムの片面に。
アルミニウムを0.1μmの厚さになるように部分蒸着
し、さらにこの上に金属用油性黄色印刷インキrMD 
 King  ioJ  (東洋インキ製造n@)を用
いて印刷を施し、80℃で10分間乾燥した。
一方、厚さ10μmのポリアミドフィルムの片面に、仕
上げニス層として下記組成の放射線硬化性樹脂組成物を
乾燥膜厚8μmとなるように塗布し、120℃にて30
秒間加熱して乾燥した。
エポキシ樹脂「ブナコールEX−931J  (長潮産
業■製)                 15部エ
ポキシ樹脂「プラクセルG−701J  (ダイセル化
学工業■製)              65部「ア
ロエックスM−7100J        20部トリ
フェニルスルホニウムへキサフルオロホスフェート  
                   2部光ラジカ
ル開始剤「ダロキュア1173J  (メルク&Co、
製)                1部メチルエチ
ルケトン          100部得られた絵柄層
(蒸着層および印刷層)を設けたポリエステルフィルム
と仕上げニス層を設けたポリアミドフィルムとを、絵柄
層と仕上げニス層とが接するようにして、ラミネータで
90℃にて圧着し。
次にポリエステルフィルムを剥離させて転写シートを得
た。
得られた転写シートと、実施例2で用いた化粧板基板と
を、絵柄層と接着剤層とが接するようにして。
ラミネータで110℃にて圧着させた。次にポリアミド
フィルムを剥離させ、仕上げニス層側より80W高圧水
銀灯直下15cmで紫外線を20秒間照射して仕上げニ
ス層を硬化させ、150℃で2分間加熱して接着剤層を
硬化させた。さらに、40℃にて4日間保持して接着剤
層を後硬化させた。
上記転写における試験結果は、実施例1の場合とほぼ同
等であり、きわめて良好であった。
実施例4 厚さ14μmのポリアミドフィルムの片面に、仕上げニ
ス層として下記組成の放射線硬化性樹脂組成物を乾燥膜
厚10IImとなるように塗布し、120℃で30秒間
加熱して乾燥した。
飽和ポリエステル[バイロン500J  (東洋紡績@
環装)                   20部
オリゴエステルアクリレート「アロエックスM−803
0J  (東亜合成化学工業■製)     15部r
NKエステルA−14GJ         5部メチ
ルエチルケトン           30部トルエン
               30部実施例3で得ら
れた絵柄層(印刷層)を設けたポリエステルフィルム(
A)と、得られた仕上げニス層を有するポリアミドフィ
ルムとを、絵柄層(印刷層)と仕上げニス層とが接する
ようにラミネータで80℃にて圧着した後、ポリエステ
ルフィルム(A)を剥離させ、転写シートを得た。
一方、ティンフリースチール板上に、接着剤層として下
記組成の放射線硬化性樹脂組成物を乾燥膜厚30μmと
なるように塗布し、120℃で30秒間乾燥して、化粧
板基材を得た。
飽和ポリエステル「バイロン200 J  (東洋紡&
ffm製)                    
10部「アロエックスM−7100J        
10部酸化チタン(アナターゼ型)        2
5部メチルエチルケトン           55部
得られた転写シートと化粧板基材とを、絵柄層(印刷層
)と接着剤層とが接するように、ラミネータで110℃
にて圧着した0次いで、100℃に加熱しながら、実施
例1と同様の照射条件にてポリアミドフィルム側より線
量3 Mradの電子線を照射して仕上げニス層を接着
剤層とを硬化させた後、ポリアミドフィルムを剥離させ
た。
〔発明の効果〕
本発明により、省エネルギーで、耐熱性、耐溶剤性、耐
薬品性、接着性などに優れ、美麗で精密な絵柄が形成さ
れた化粧板が製造できるようになった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、その片面に絵柄層を設けた基材シート(A)と、そ
    の片面に放射線硬化性樹脂組成物よりなる仕上げニス層
    を設けた基材シート(B)とを、絵柄層と仕上げニス層
    とが接するように圧着させた後、基材シート(A)を剥
    離させて得られる絵柄層/仕上げニス層/基材シート(
    B)なる構成の転写シートと、その表面に着色されたま
    たは着色されていない接着剤層を設けた化粧板基材とを
    、絵柄層と接着剤層とが接するように圧着させ、次に基
    材シート(B)を剥離させる前または剥離させた後に、
    放射線照射および必要に応じて加熱することを特徴とす
    る化粧板の製造方法。 2、基材シート(B)が放射線透過性である特許請求の
    範囲第1項記載の化粧板の製造方法。 3、接着剤層が放射線硬化性樹脂組成物からなる特許請
    求の範囲第1項または第2項記載の化粧板の製造方法。 4、接着剤層が熱硬化性樹脂組成物からなる特許請求の
    範囲第1項または第2項記載の化粧板の製造方法。 5、放射線硬化性樹脂組成物がエチレン性不飽和二重結
    合を1個以上有するモノマーおよび(または)プレポリ
    マー10〜90重量%と、エチレン性不飽和二重結合を
    有しないポリマー90〜10重量%とを含有するもので
    ある特許請求の範囲第1項ないし第4項いずれか記載の
    化粧板の製造方法。
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