JP2607092B2 - 転写シート及び転写シートを用いた転写方法 - Google Patents

転写シート及び転写シートを用いた転写方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は種々の成形品等の表面に優れた耐擦傷性、耐
薬品性、耐溶剤性等の物理的、化学的性質を付与する転
写シート及び転写方法に関し、特にかかる性質を有する
保護層の下層との密着性が強固な転送層を与えることが
できる転写シート及び転写方法に関する。
〔従来の技術及び問題点〕
種々の成形体の表面に良好な耐擦傷性、耐薬品性、耐
溶剤性を付与したり、それとともに各種の模様を付与す
るために転写シートが広く利用されている。転写シート
は一般に離型性シートに保護層、模様層、接着層等を積
層したものであり、保護層にアクリル系樹脂、ゴム、ビ
ニル系樹脂等のいわゆる溶剤揮散型膜形成性樹脂を用い
たものが知られている。しかしながらこのような保護層
は表面硬度が低く、耐擦傷性等が劣る。
そこで保護層に紫外線又は電子線等の電離放射線によ
り硬化しうる樹脂を用いたものが提案された(特開昭56
−144994号、61−195900号及び61−205197号)。しかし
ながら、かかる保護層を有する転写シートにおいては、
保護層の次に形成する絵柄層等は溶剤揮散型膜形成性樹
脂からなるため、保護層と絵柄層との密着性が必ずしも
十分に強固ではいという問題があった。なお絵柄等を形
成した後に保護層を塗装することも考えられるが、この
場合新たな塗装工程が必要であるといる問題がある。
従って本発明の目的は上記問題点のない転写シートを
提供することであり、特に優れた耐擦傷性、耐薬品性、
耐溶剤性等を有する保護層と、模様層や接着層等の下層
とを密着性が強固な転写シートを提供することである。
本発明のもう1つの目的なかかる転写シートを用いて
転写する方法を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の問題点に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は電離
放射線の照射により硬化する保護層と硬化しない下層と
の間に電離放射線硬化型化合物と非硬化型樹脂との混合
物からなる層を設けることにより、保護層と下層との密
着性を強固にすることができることを発見し、本発明に
想到した。
すなわち、本発明の転写シートは離型性シートの離型
面上に順次積層された電離放射線硬化型樹脂からなる保
護層と、電離放射線により反応しうる重合性二重係合を
有する化合物を溶剤揮散型膜形成性樹脂とからなる中間
層と、溶剤揮散型膜形成性樹脂からなる少なくとも1つ
の層とを有することを特徴とする。
また本発明の転写方法は上記転写シートを用い、転写
前又は後に電離放射線の照射により前記保護層を架橋硬
化させることを特徴とする。
離型性シートの素材は、原則としてこの種の転写シー
トに使用されているものであばよく、その厚みとしては
通常5〜200μmが好ましく、更に好ましくは12〜50μ
mである。具体的に例を示すと、ポリエチレテレフタレ
ートなどのポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンなどのポリオレフィン、ナイロンなどのポリアミドな
どの合成樹脂からなるフィルムや紙、合成紙などであ
る。これらは必要によりラミネートして使用できる。
離型性シートの表面の凹凸は、転写したときに保護層
の表面の凹凸を決定するものである。転写された後の表
面をミラー面(鏡面)としたいときには、これらの離型
性シートの表面もミラー面としなければならない。また
装飾用途においてはしばしばマットな表面が要望される
ので、それに合わせるときには離型性シートとして、マ
ット剤練り込み、サンドブラスト加工、もしくはケミカ
ルエッチングなどにより艶の状態調製したマットフィル
ムを使用するのがよい。
なお離型性シートとしては上記のような素材からなる
もの以外でも、離型性層を別に設けて表面を離型性にし
たものでもよい。この離型性層は転写の際に基本シート
から硬化樹脂層の剥離を可能にする成分を含み、具体的
には適当なベヒクル(ベヒクルの例は通常のインキ組成
物のベヒクルとして後記するものと同じ)単独もしくは
必要に応じてさらにワックス、シリコーンなどの離型性
物質を添加して作れば良い。
保護層を形成する電離放射線硬化型樹脂とは紫外線や
電子線等の電離放射線で硬化する樹脂である。このよう
な樹脂は分子中にエチレン性不飽和結合を有するプレポ
リマーまたは オリゴマー、例えば、不法和ポリエステ
ル類、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレー
ト、ポリオールアクリレート、メラミンアクリレートな
どの各種アクリレート類、ポリエステルメタクリレー
ト、ポリエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリ
レート、メラミンアクリレートなどの各種メタクリレー
ト類などの一種もしくは二種以上に、必要に応じ分子中
にエチレン性不飽和結合を有するモノマー、例れば、ス
チレンン、α−メチルスチレンなどのスチレン系モノマ
ー類、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブトキシ
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキシブチ
ル、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エステル類、
メタクリル酸メチル、メタクチル酸エチル、メタクリル
酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル
酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル
酸ラウリルなどのメタクリル酸エステル類、アクリルア
ミド、メタクリルアミドなどの不飽和カルボン酸アミ
ド、アクリル酸−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチ
ル、メタクリル酸−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチ
ル、アクリル酸−2−(N,N−ジベンジルアミノ)エチ
ル、メタクリル酸(N,N−ジメチルアミノ)メチル、ア
クリル酸−2−(N,N−ジエチルアミノ)プロピルなど
の不飽和酸の置換アミノアルコールエステル類、エチレ
ングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジ
アクリレート、ネオペンチグリコールジアクリレート、
1,6−ヘキサンジオールアクリレート、ジエチレングリ
コールアクリレート、トリエチレグリコールジアクリレ
ート、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、プロピレングリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ートなどの多官能性化合物、および(または)分子中に
2個以上のチオール基を有するポリチオール化合物、例
えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、
トリメチロールプロパントリチオプロピレート、ペンタ
エリスリトールテトラチオグリコレートなどを混合した
ものである。
以上の化合物は任意に混合して塗布溶組成物とするこ
とができるが、適当なコーティング適性を持たせるため
に、前記ポリポリマーまたはオリゴマーを5重量%以上
とし、前記モノマーおよび(または)ポリチオール化合
物を95重量%以下とするのが好ましい。
塗布用組成物には、上記の化合物が紫外線もしくは電
子線の照射前に硬化するのを防止するために、ハイドロ
キノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ベンゾキ
ノンなどの重合禁止剤を安定剤として添加するとよい。
また塗布用組成物を紫外線硬化型とする場合、この中
に光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェ
ノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロ
キシエステル、テトラメチルチウラムモノサルファイ
ド、チオキサントン類や、光増感剤としてn−ブチルア
ミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン
などを混合して用いる。
さらに、硬化後高い可撓性や耐収縮性が要求される場
合には、上記の硬化性組成物中に適当量の熱可塑性樹
脂、例えば、非反応性のアクリル樹脂や各種ワッククな
どを添加することによってそれらの要求に応えることが
できる。保護層の表面硬度を保持するために熱可塑性樹
脂の添加量は30重量%以下である。
保護層の厚さは一般に1〜10μmであり、1μmより
薄いと保護層の耐久性が十分でなく、また10μmより厚
いと割れを起こす場合がある。
模様層は転写により、被転写体に模様を与えるための
ものであるから、模様を転写することを目的とする模様
転写シートにおいては必ず必要である。しかし実質的に
保護層のみを転写するいわゆる保護層転写シート場合、
模様(絵柄)層が必要でない。これは塗装の代用とな
る。この場合でも保護層転写シートは通常被転写体との
接着性を良くするために後述する接着層を有する。
模様層中のインキの種類は用途、転写シートの構造を
考慮して決められる。通常のインキはベヒクルに顔料も
しくは染料の着色剤、可塑剤、安定剤、そのほかの添加
剤、または溶剤もしくは希釈剤などを添加して混練した
ものである。
インキの成分のうち接着性に関連のあるバインダー
(ベヒクル)としては、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
メタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアク
リル酸ブチルなどのアクリルもしくはメタクリルモノマ
ーの単独重合体もしくはこれらモノマーを含む共重合
体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレンなどのスチ
レン樹脂及びスチレン共重合樹脂、酢酸セルロース、ニ
トロセルロース、塩化ビニル、ポリエステル樹脂など
の、好ましくはアルコール不溶性の樹脂等があり、これ
らを1種もしくは2種以上選択して使用する。
模様層の厚さは一般に0.5〜10μm程度である。
保護層と次に設ける模様層等との密着性を強固なもの
にするために電離放射線によって反応しうる重合性二重
結合を有する化合物と溶剤揮散型膜形成性樹脂とからな
る中間層を設ける。電離放射線によって反応しうる重合
性二重結合を有する化合物は前記保護層に用いる電離放
射線硬化型樹脂から選択でき、溶剤揮散型膜形成性樹脂
としては、前記模様層に用いるベヒクルの中から選択で
きる。
溶剤揮散型膜形成性樹脂に混合する電離放射線によっ
て反応しうる重合性二重結合を有する化合物の割合は1
〜50重量%であり、好ましくは5重量%から25重量%で
ある。
中間層の厚さは0.5〜5μmであり、0.5μm未満であ
ると保護層と模様層等との密着性が十分でなく、また5
μmを越えると割れを起こす場合がある。好ましい厚さ
は1〜3μmである。
被転写体の表面に金属調の外観を与えるため、金属薄
膜層を設けることもできる。金属薄膜層を形成する素材
としてはアルミニウム、クロム、錫、銀、銅、金などが
あり、厚みは通常400〜600Å程度である。金属薄膜層は
必要に応じ模様状とすることができ、そのためには水溶
性のパターンを設けた後に金属薄膜を設けその後の水を
作用させる方法や、金属薄膜を先に設けた後にレジスト
パターンを設け、その後に酸やアルカリを作用させる方
法等を用いる。
本発明の転写シートは被転写体との接着性を良好なも
のとするために、接着層を有してもよい。接着層の組成
は一般に上記模様層に用いたバインダーと同じものでよ
い。接着層の厚さは0.5〜10μmであり、0.5μm未満だ
と接着力が十分でなく、10μmを越えると接着層の層間
強度が低下する。
上記転写シートの構成を添付図面を参照して説明す
る。第1図は以上に説明した転写シートの典型的な例を
示し、1は離型性シート、2は保護層、3は中間層、4
は模様層、5は接着層を示す。また第2図は模様層4を
有しない転写シートの例を示す。また第3図は第1図の
転写シートを被転写体10に転写した状態を示す。
本発明の転写シートを用いる転写方法としては例え
ば、加熱により被転写体に接着層(場合によっては接
着層上に更に重ねて設けられている他の層)を熱圧着さ
せて保護層等と共に転写を行う熱転写法、転写シート
と被転写体との間に溶剤もしくは樹脂の溶剤溶液からな
る活性化液を介在させて行う溶剤活性転写法が例示でき
る。
本発明の転写シートを使用する転写方法として利用で
きる更に興味ある方法は、プレス成形、真空成形、圧空
成形、真空圧空成形、射出同時成形などの方法であり、
これらの方法においては転写シートを型内にあらかじめ
設置しておくことにより成形と同時に転写が行える利点
がある。また押出成形やカレンダー成形でも、同様に成
形と同時に転写が行え、更に転写後第2の成形としてプ
レス成形、真空成形、圧空成形、真空圧空成形などを行
ってもよい。
本発明の転写方法において、保護層の硬化について
は、あらかじめ電離放射線を照射しておいて、転写後
には電離放射線の照射を行なわない場合と、転写シー
ト上では保護層の硬化のための電離放射線照射は行わ
ず、転写後に電離放射線を照射する場合とがある。いず
れの場合も電離放射線として電子線又は紫外線を用いる
のが好ましい。
電子線照射の場合、コックロフトワルトン型、バンデ
グラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、直線型、
ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速器か
ら放出された50〜1000KeV、好ましくは100〜300KeVの範
囲のエネルギーを持つ電子線を用いる。また紫外線照射
の場合超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボ
ンアーク、キセノンアークメタルハライドランプなどの
光源を用いた紫外線源から発する紫外線を用いる。
本発明の転写シートを使用して転写を行う際の被転写
体としては、種々のものが使用でき、例えば次のような
のがある。
化粧材基材などに使用される紙、例えば晒クラフト
紙、チタン紙、リンター紙、板紙、石膏ボード紙など、
プラスチックフィルム、例えば、ポリエチレンフィル
ム、ポリプロピレフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、
ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフ
ィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカ
ーボネートフィルム、ナイロンフィルム、ポリスレンフ
ィルム、エチレン/酢酸ビニル共重合体フィルム、エチ
レン/ビニルアルコール共重合体フィルム、アイオノマ
ーなど、木質基材、例えば、木、合板、パーチクルボ
ードなど、石膏系基材、例えば、石膏ボード、石膏ス
ラグボードなど、繊維セメント板、例えば、パルプセ
メン板、石綿セメン板、木片セメント板など、その他
GRC及びコンクリート、鉄、アルミニウム、銅などの金
属箔もしくはシート、並びに、以上の〜の各素材の
複合体など。
また各種の成型品も被転写体として使用できる。成型
品の素材としては上記の化粧材基材と重複するが、次の
ようなものが例示できる。
AAS樹脂、ABS樹脂、、ACS樹脂、アミノ樹脂、酢酸セ
ルロース、酪酸セルロース、エチルセルロースなどのセ
ルロース樹脂、アリル樹脂、エチレン/α−オレフィン
共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/
塩化ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、MBS樹脂、メ
タクリル/スチレン共重合体、ニトリル樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテ
レタレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリフェニレオキシド樹脂、ポリスチ
レン樹脂、AS樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂、アクリル変性ポリ塩化ビニル樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂などプラスチック成形品。
鉄、アルミニウム、銅、ステンレスなどの金属の押し
出し成形品。
これら被転写体の被転写面には必要により、被転写体
表面の素材に合わせた前処理を施してもよく、例えば、
プライマー処理、コロナ処理などの接着性向上のための
前処理、塗装その他による下地色の調整処理、目止め処
理、セメントなどのアルカリ性基材におけるアルカリ滲
出防止処理などである。
〔実 施 例〕
本発明を以下の実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 基体シートとして厚さ25μmのポリエステルフィルム
〔ダイアホイル製〕を用いて、その片面にメラミン系樹
脂ワニス〔大日精化工業製〕をグラビアコーティング
し、厚さ1μmの離型性層を形成した。次いで、離型性
層の上に、紫外線硬化型樹脂としてメラミンアクリレー
ト〔三菱油化製ユピマ−LZ−075〕をメチルエチルケト
ン(MEK)で固形分40%に希釈した塗料を、グラビアコ
ーティングにより塗布し、100℃の熱風で乾燥させ、厚
さ7μmの保護層を形成した。更に、この上にアクリル
樹脂80重量%とニトロセルロース系樹脂20重量%との混
合組成物100重量部に対しエポキシアクリレート20重量
部を添加したものを2μmの厚さにコーティングした。
更にアクリル系インキ〔昭和インク製GC〕を用いてグ
リビア印刷方式で厚さ2μmの模様層を形成し、アクリ
ル系の接着材〔昭和インク製HS−32〕をグラビア印刷方
式で全面に3μmの厚さに塗布した。
このようにして得られた転写シートを用い、アクリル
樹脂板の表面に熱ロール(表面温度200℃)を用いて転
写し、転写後ポリエステルフィルム製離型性シートを除
去した。
転写済のアクリル樹脂板を入力120w/cmのオゾン有り
タイプの高圧水銀灯の下に置き、転写面上に紫外線を10
秒間照射して保護層を硬化させた。
このように得られた化粧アクリル板は保護層と模様層
との密着性に優れており、また表面をスチールウール#
0000でこすっても傷がつかず、耐擦傷性に優れたもので
あった。
実施例2 厚さ25μmのポリエステルフィルム〔帝人製〕を基体
シートとし、このシートの片面にメラミン系樹脂〔大日
精化工業製〕をグラビアコートし、厚さ1μmの離型層
を形成した。
次いで離型面に下記組成のコーティング液をロールコ
ーティングにより全面に塗布し、80℃の乾燥フードを使
用してコーティング層を指触乾燥させた〔コート厚7μ
m〕。
次いでこの上にアクリル樹脂80重量%とニトロセルロ
ース系樹脂20重量%との混合組成物100重量部に対しエ
ポキシアクリレート20重量部を添加したものを2μmの
厚さにコーテングした。更に、アクリル系インキ〔昭和
インク製GG〕を用いてグラビア印刷方式で厚さ2μmの
模様層を形成し、アクリル系の接着剤〔昭和インク製HS
−32〕をグラビア印刷方式で全面に3μmの厚さに塗布
した。
得られた転写シートを用い、アクリル樹脂板の表面に
熱ロール(表面温度200℃)を用いて転写し、転写後ポ
リエステルフィルムを除去した。
転写済のアクリル樹脂板の転写面に150eV−15mAのカ
ーテン状電子線を窒素雰囲気中で10Mrad照射し、保護層
を架橋硬化させた。
得られた化粧アクリル板は実施例1と同様に保護層と
模様層との密着性に優れており、また表面をスチールウ
ール#0000でこすっても傷がつかず、耐擦傷性に優れた
ものであった。
〔発明の効果〕
転写シートの保護層に電離放射線硬化型樹脂を用いる
ことによって、転写後の表面物性が優れた成形品が得ら
ると共に、保護層と絵柄層との間に電離放射線硬化型樹
脂と溶剤揮散型膜形成性樹脂とからなる中間層を設ける
ことにより保護層と絵柄層との密着性が強固となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による転写シートの断面図で
あり、 第2図は本発明の別の実施例による転写シートの断面図
であり、 第3図は第1図の転写シートを転写した状態を示す断面
図である。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離型性シートの離型面上に順次積層された
    電離放射線硬化型樹脂からなる保護層と、電離放射線に
    より反応しうる重合性二重結合を有する化合物と溶剤揮
    散型膜形成性樹脂とからなる中間層と、溶剤揮散型膜形
    成性樹脂からなる少なくとも1つの層とを有することを
    特徴とする転写シート。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の転写シート
    において、前記中間層中の電離放射線により反応しうる
    重合性二重結合を有する化合物の割合が1〜50重量%で
    あることを特徴とする転写シート。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    転写シートにおいて、前記少なくとも1つの層が模様層
    であることを特徴とする転写シート。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    転写シートにおいて、前記少なくとも1つの層が接着層
    であることを特徴とする転写シート。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれ
    かに記載の転写シートにおいて、前記保護層中の電離放
    射線硬化型樹脂が未硬化であることを特徴とする転写シ
    ート。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれ
    かに記載の転写シートにおいて、前記保護層中の電離放
    射線硬化型樹脂が硬化されていることを特徴とする転写
    シート。
  7. 【請求項7】離型性シートの離型面上に順次積層された
    電離放射線硬化型樹脂からなる保護層と、電離放射線に
    より反応しうる重合性二重結合を有する化合物と溶剤揮
    散型膜形成性樹脂とからなる中間層と、溶剤揮散型膜形
    成性樹脂からなる少なくとも1つの層とを有する転写シ
    ートを用いる転写方法であって、電離放射線の照射によ
    り前記保護層を架橋硬化させることを特徴とする転写方
    法。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第7項に記載の転写方法に
    おいて、前記転写シートを被転写体上に転写した後で電
    離放射線の照射を行うことを特徴とする転写方法。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第7項に記載の転写方法に
    おいて、電離放射線を照射した後で前記転写シートを被
    転写体上に転写することを特徴とする転写方法。
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