JPS60217019A - 押出しダイスの製造方法 - Google Patents
押出しダイスの製造方法Info
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- JPS60217019A JPS60217019A JP7458384A JP7458384A JPS60217019A JP S60217019 A JPS60217019 A JP S60217019A JP 7458384 A JP7458384 A JP 7458384A JP 7458384 A JP7458384 A JP 7458384A JP S60217019 A JPS60217019 A JP S60217019A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H7/00—Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
- B23H7/02—Wire-cutting
- B23H7/06—Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece
- B23H7/065—Electric circuits specially adapted therefor
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- Electrochemistry (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、押出しダイスの製造方法、特に与えられた形
状をもつベアリング孔を前面側に有すると共に、該ベア
リング孔から裏面側に向かって裏逃げ部が形成されてな
る押出しダイスの製造方法において、上記ベアリング孔
の内周面を構成するベアリング面および上記裏逃げ部の
すべてまたはその一部がワイヤカット放電加工装置を用
いて形成されると共に、裏逃げ部を加工するときに遊離
片が生じないようにした押出しダイスの製造方法に関す
るものである。
状をもつベアリング孔を前面側に有すると共に、該ベア
リング孔から裏面側に向かって裏逃げ部が形成されてな
る押出しダイスの製造方法において、上記ベアリング孔
の内周面を構成するベアリング面および上記裏逃げ部の
すべてまたはその一部がワイヤカット放電加工装置を用
いて形成されると共に、裏逃げ部を加工するときに遊離
片が生じないようにした押出しダイスの製造方法に関す
るものである。
従来、アルミ型材の押出し加工に用いられる押出しダイ
スとして、第1図(A)ないしくC)に図示されている
ような押出しダイスが知られている。第1図(A)は平
面図、第1図(B)は第1図(A)図示矢印A−A’
における側断面図、第1図(C)は底面図を示し2図中
の符号1は流し込み部、2はベアリング孔、3は裏逃げ
部、4は裏逃げ段差部を表している。
スとして、第1図(A)ないしくC)に図示されている
ような押出しダイスが知られている。第1図(A)は平
面図、第1図(B)は第1図(A)図示矢印A−A’
における側断面図、第1図(C)は底面図を示し2図中
の符号1は流し込み部、2はベアリング孔、3は裏逃げ
部、4は裏逃げ段差部を表している。
一般に、押出しダイスによって例えばアルミ・サツシの
如き型材を製作する場合、上記流し込み部1に供給され
たアルミ材が図示省略した押圧装置によりベアリング孔
2の方向に押圧され、該ヘアリング孔2によって成型さ
れて裏逃げ部3に製品となって押し出される。従って、
形状精度の高い型材を製作するためには、上記ベアリン
グ孔2内を通過するアルミ材の速度が均一になるように
する必要がある。そのため、第2図および第3図を参照
して後述する如く、上記ヘアリング孔2のヘアリング長
さく第1図(B)図示矢印l)を該ベアリング孔2の形
状に対応させて調整するように考慮されている。以下、
上記ヘアリング長さlについて説明する。
如き型材を製作する場合、上記流し込み部1に供給され
たアルミ材が図示省略した押圧装置によりベアリング孔
2の方向に押圧され、該ヘアリング孔2によって成型さ
れて裏逃げ部3に製品となって押し出される。従って、
形状精度の高い型材を製作するためには、上記ベアリン
グ孔2内を通過するアルミ材の速度が均一になるように
する必要がある。そのため、第2図および第3図を参照
して後述する如く、上記ヘアリング孔2のヘアリング長
さく第1図(B)図示矢印l)を該ベアリング孔2の形
状に対応させて調整するように考慮されている。以下、
上記ヘアリング長さlについて説明する。
第2図(A)、(B)、(C)は夫々第1図(C)図示
A−A’ 、 B−B’ 、 C−C’ における断面
図、第3図はベアリング面の展開図を示している。そし
て1図中の符号2ないし4は第1図に対応しており、5
はベアリング面、6は裏逃げ傾斜面を表している。
A−A’ 、 B−B’ 、 C−C’ における断面
図、第3図はベアリング面の展開図を示している。そし
て1図中の符号2ないし4は第1図に対応しており、5
はベアリング面、6は裏逃げ傾斜面を表している。
前述したように、ベアリング孔2におけるベアリング長
さl(第1図(B)図示)は、ベアリング孔2の形状に
対応して予め定められている。即ち、第1図(C)図示
矢印de間の如く、ベアリング孔2の溝幅の広い部分と
その隣接部分においては、第2図(C)に図示されてい
るようにベアリング長さlcは大きく、また第1図(C
)図示矢印bcおよびfg間の如く溝幅の狭い部分にお
いては、第2図(B)に図示されているようにベアリン
グ長さβ、は小さくされている。更に、同じ溝幅であっ
ても、第1図(C)図示矢印ha間の如く、ベアリング
孔2の末端の部分においては。
さl(第1図(B)図示)は、ベアリング孔2の形状に
対応して予め定められている。即ち、第1図(C)図示
矢印de間の如く、ベアリング孔2の溝幅の広い部分と
その隣接部分においては、第2図(C)に図示されてい
るようにベアリング長さlcは大きく、また第1図(C
)図示矢印bcおよびfg間の如く溝幅の狭い部分にお
いては、第2図(B)に図示されているようにベアリン
グ長さβ、は小さくされている。更に、同じ溝幅であっ
ても、第1図(C)図示矢印ha間の如く、ベアリング
孔2の末端の部分においては。
アルミ材の流れが悪くなるため第2図(A)に図示され
ているようにベアリング長さ!、は更に小さくなるよう
にされている。このようにして形成されたベアリング面
5は、第3図に図示されている展開図のようになる。な
お9図示矢印aないしhは、第1図(C)図示矢印aな
いしhによって示されている位置に対応している。
ているようにベアリング長さ!、は更に小さくなるよう
にされている。このようにして形成されたベアリング面
5は、第3図に図示されている展開図のようになる。な
お9図示矢印aないしhは、第1図(C)図示矢印aな
いしhによって示されている位置に対応している。
以上説明した従来の押出しダイスにおけるベアリング孔
2および裏逃げ部3の加工は1通常上記ベアリング孔2
のベアリング面5はワイヤカット放電加工機によって行
われ、上記裏逃げ部3の裏逃げ段差部4および裏逃げ傾
斜面6は通常の放電加工機やフライス等の工作機械を用
いて行われている。なお、上記裏逃げ段差部4の加工が
必要であることは、上記ベアリング面5と裏逃げ傾斜面
6との加工のみでは、前述したベアリング長さXll。
2および裏逃げ部3の加工は1通常上記ベアリング孔2
のベアリング面5はワイヤカット放電加工機によって行
われ、上記裏逃げ部3の裏逃げ段差部4および裏逃げ傾
斜面6は通常の放電加工機やフライス等の工作機械を用
いて行われている。なお、上記裏逃げ段差部4の加工が
必要であることは、上記ベアリング面5と裏逃げ傾斜面
6との加工のみでは、前述したベアリング長さXll。
j2.、Jcおよび第3図図示ab間、cd間、ef間
、gh間を精度良く仕上げることが困難であるという理
由によるものである。従って、従来の押出しダイスを製
造するに当たって、下記の如き問題が存在していた。
、gh間を精度良く仕上げることが困難であるという理
由によるものである。従って、従来の押出しダイスを製
造するに当たって、下記の如き問題が存在していた。
(i) 製作工程が複雑であると共に、各製作工程毎に
被加工体の位置合わせを正確に行わなければならない。
被加工体の位置合わせを正確に行わなければならない。
(ii) 前述した如く、裏逃げ部3を通常の放電加工
機によって行うとすれば、加工に用いられる加工電極の
製作を要し、しかも高精度に製作された幾種類もの加工
電極を必要とされる。また、フライス等によって加工す
る場合には、精度良く加工しなければならないため、高
度の加工技術を必要とされる。
機によって行うとすれば、加工に用いられる加工電極の
製作を要し、しかも高精度に製作された幾種類もの加工
電極を必要とされる。また、フライス等によって加工す
る場合には、精度良く加工しなければならないため、高
度の加工技術を必要とされる。
(iii ) 放電加工の場合には電極消耗、また、フ
ライス加工の場合には・カッタの振れがあるため。
ライス加工の場合には・カッタの振れがあるため。
高精度加工が困難である。
上記のような問題が存在するため、従来の押出しダイス
は、製作工数が多くかかるばかやでなく。
は、製作工数が多くかかるばかやでなく。
製作コストも高くなるという欠点があった。また。
前述した如く、裏逃げ段差部4がもうけられているため
、ヘアリング孔2の周辺部分の機械強度が弱くなり、特
に第2図(A)に図示されているヘアリング孔2の周辺
部分の肉厚の薄い部分において、変形や亀裂発生等の破
損が生じ易いという欠点もあった。
、ヘアリング孔2の周辺部分の機械強度が弱くなり、特
に第2図(A)に図示されているヘアリング孔2の周辺
部分の肉厚の薄い部分において、変形や亀裂発生等の破
損が生じ易いという欠点もあった。
従って1本願出願人は、上記の如き欠点を解決すること
を目的とし、ワイヤカット放電加工装置とフライス装置
とを組合わせた製造装置により。
を目的とし、ワイヤカット放電加工装置とフライス装置
とを組合わせた製造装置により。
該製造装置の加工テーブル上に被加工体を最初に載置し
た状態のままで、ベアリング孔および裏逃げ部の全加工
を自動化することによって、製作工数の大幅な短縮、製
作コストの低下9機械的強度の向上を図ると共に精度の
高い製品を製作することのできる押出しダイスおよびそ
の製造方法を。
た状態のままで、ベアリング孔および裏逃げ部の全加工
を自動化することによって、製作工数の大幅な短縮、製
作コストの低下9機械的強度の向上を図ると共に精度の
高い製品を製作することのできる押出しダイスおよびそ
の製造方法を。
昭和58年9月30日付を以て既に提案し特許出願した
。しかしながら、上記ベアリング孔の形状如何あるいは
裏逃げ傾斜面の形状如何によっては。
。しかしながら、上記ベアリング孔の形状如何あるいは
裏逃げ傾斜面の形状如何によっては。
上記提案の製造方法による裏逃げ部の加工過程において
、上記被加工体から遊離する部分が生し。
、上記被加工体から遊離する部分が生し。
該遊離直前においてワイヤカット放電加工装置による加
工状態が不安定となるため、一時加工を中止して上記遊
離片を除去したのち、再び加工を開始しなければならな
いという非所望な問題が存在することが判明した。
工状態が不安定となるため、一時加工を中止して上記遊
離片を除去したのち、再び加工を開始しなければならな
いという非所望な問題が存在することが判明した。
本発明は、上記提案の押出しダイスおよびその製造方法
と同様な目的を有すると共に上記提案の押出しダイスの
製造方法における問題点をあわせて解決することを目的
とし、ワイヤカット放電加工装置における上記裏逃げ部
の加工工程において。
と同様な目的を有すると共に上記提案の押出しダイスの
製造方法における問題点をあわせて解決することを目的
とし、ワイヤカット放電加工装置における上記裏逃げ部
の加工工程において。
ワイヤ電極の傾斜角度および位置を制御することによっ
て遊離片が生じるであろう部分を削り取りながら裏逃げ
部を形成することによって、上記ベアリング孔および裏
逃げ部の全加工の完全な自動化を図ることを可能ならし
める押出しダイスの製造方法を提供することを目的とし
ている。以下図面を参照しつつ説明する。
て遊離片が生じるであろう部分を削り取りながら裏逃げ
部を形成することによって、上記ベアリング孔および裏
逃げ部の全加工の完全な自動化を図ることを可能ならし
める押出しダイスの製造方法を提供することを目的とし
ている。以下図面を参照しつつ説明する。
第4図ないし第6図は前述した本発明の前提となってい
る押出しダイスを説明するための説明図。
る押出しダイスを説明するための説明図。
第7図は第4図ないし第6図図示例を製造するために用
いられる製造装置を説明するための説明図。
いられる製造装置を説明するための説明図。
第8図は第4図ないし第6図図示例の製造方法を説明す
るための説明図、第9図ないし第12図は本発明の製造
方法を説明するための説明図を示している。
るための説明図、第9図ないし第12図は本発明の製造
方法を説明するための説明図を示している。
本発明の押出しダイスの製造方法の説明に先立って9本
願明細書冒頭に説明した本願出願人によって既に提案さ
れておりかつ本願の前提となっている押出しダイス(以
下既提案の押出しダイスと呼ぶ)、該押出しダイスの製
造装置および製造方法について説明する。
願明細書冒頭に説明した本願出願人によって既に提案さ
れておりかつ本願の前提となっている押出しダイス(以
下既提案の押出しダイスと呼ぶ)、該押出しダイスの製
造装置および製造方法について説明する。
以下説明する本発明の前提となっている第4図ないし第
6図図示押出しダイスは9本願明細書冒頭に説明した第
1図ないし第3図図示従来例に対応する押出しダイスに
関するものであり1図中の符号2,3.5および6は第
1図および第2図に対応し、7は微小切り込み部を表し
ている。
6図図示押出しダイスは9本願明細書冒頭に説明した第
1図ないし第3図図示従来例に対応する押出しダイスに
関するものであり1図中の符号2,3.5および6は第
1図および第2図に対応し、7は微小切り込み部を表し
ている。
第4図(A) 、 (B) 、 (C)は、第1図(C
)図示A−A’ 、 B−B’ 、 C−C’ におけ
る断面図を示し、ベアリング面5および裏逃げ傾斜面6
のすべでか、後述するワイヤカット放電加工装置を用い
て製造された既提案の押出しダイスの一実施例である。
)図示A−A’ 、 B−B’ 、 C−C’ におけ
る断面図を示し、ベアリング面5および裏逃げ傾斜面6
のすべでか、後述するワイヤカット放電加工装置を用い
て製造された既提案の押出しダイスの一実施例である。
第4図図示例におけるベアリング面5の加工は、前述し
た従来例と同様に行われるが。
た従来例と同様に行われるが。
裏逃げ部3を構成する裏逃げ傾斜面6も、ワイヤ電極の
傾斜角度および/または走行位置をベアリング孔2の形
状に対応させて制御することによって同じワイヤカット
放電加工装置を用いて加工されている(製造方法につい
ては詳しく後述する)。
傾斜角度および/または走行位置をベアリング孔2の形
状に対応させて制御することによって同じワイヤカット
放電加工装置を用いて加工されている(製造方法につい
ては詳しく後述する)。
従って、第4図図示実施例は、前述した従来例における
が如き裏逃げ段差部4(第2図図示)をもうけることな
く、第3図図示展開図の如く所望されるベアリング面5
を有するベアリング孔2をそなえた押出しダイスである
。
が如き裏逃げ段差部4(第2図図示)をもうけることな
く、第3図図示展開図の如く所望されるベアリング面5
を有するベアリング孔2をそなえた押出しダイスである
。
第4図図示実施例は、上記ヘアリング孔2を通過するア
ルミ材の速度が均一になるようにするため、前述したよ
うにワイヤ電極の傾斜角度および/または走行位置を制
御しつつ上記裏逃げ傾斜面6を切断加工する(とによっ
て1例えば第3図に図示されている如く、上記ベアリン
グ孔2の形状に対応して予め定められた各位置のヘアリ
ング長さく例えば第3図図示矢印#a+7’b+ β0
等)を有するベアリング面5が形成されている。しかし
ながら、このようにして製作された押出しダイスを用い
て実際に製品を押出してみた結果から。
ルミ材の速度が均一になるようにするため、前述したよ
うにワイヤ電極の傾斜角度および/または走行位置を制
御しつつ上記裏逃げ傾斜面6を切断加工する(とによっ
て1例えば第3図に図示されている如く、上記ベアリン
グ孔2の形状に対応して予め定められた各位置のヘアリ
ング長さく例えば第3図図示矢印#a+7’b+ β0
等)を有するベアリング面5が形成されている。しかし
ながら、このようにして製作された押出しダイスを用い
て実際に製品を押出してみた結果から。
上記ベアリング面5のヘアリング長さの修正を行わなけ
ればならないことがある。そして、該ベアリング長さの
修正値は微小であって1通常濾などを用いて行われる。
ればならないことがある。そして、該ベアリング長さの
修正値は微小であって1通常濾などを用いて行われる。
そのためには、上記ベアリング面5と裏逃げ傾斜面6と
の交差線が目視可能である必要がある。しかし、第4図
図示実施例においては、上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度
が微小であるために、該裏逃げ傾斜面6と上記ベアリン
グ面5との交差線を正確に目視することが困難であると
いう問題がある。また、第4図図示実施例の押出しダイ
スを用いて型材を製造する際、押出し材の性質によって
は上記ベアリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差線部分
に上記押出し材が固着することがある。このことは、製
品に疵がつき製品価値を低下させることになる。上記の
如き問題解決を図ることが可能な押出しダイスとして、
第5図に関連して既提案の押出しダイスの他の一実施例
を説明する。
の交差線が目視可能である必要がある。しかし、第4図
図示実施例においては、上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度
が微小であるために、該裏逃げ傾斜面6と上記ベアリン
グ面5との交差線を正確に目視することが困難であると
いう問題がある。また、第4図図示実施例の押出しダイ
スを用いて型材を製造する際、押出し材の性質によって
は上記ベアリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差線部分
に上記押出し材が固着することがある。このことは、製
品に疵がつき製品価値を低下させることになる。上記の
如き問題解決を図ることが可能な押出しダイスとして、
第5図に関連して既提案の押出しダイスの他の一実施例
を説明する。
第5図図示実施例は、第4図図示実施例と同様に裏逃げ
傾斜面6の加工が終了したのち、上記ベアリング面5と
裏逃げ傾斜面6との交差線において該裏逃げ傾斜面6に
目視可能および修正可能であってかつ前述した押出し材
の固着防止可能な範囲例えば0.1ないし1.0鰭程度
の微小な切り込みを施して微小切り込み部7をもうけ、
しかるのちに上記第4図図示実施例と同様にヘアリング
面5を形成するようにした押出しダイスである(製造方
法は詳しく後述する)。なお、第5図(A)。
傾斜面6の加工が終了したのち、上記ベアリング面5と
裏逃げ傾斜面6との交差線において該裏逃げ傾斜面6に
目視可能および修正可能であってかつ前述した押出し材
の固着防止可能な範囲例えば0.1ないし1.0鰭程度
の微小な切り込みを施して微小切り込み部7をもうけ、
しかるのちに上記第4図図示実施例と同様にヘアリング
面5を形成するようにした押出しダイスである(製造方
法は詳しく後述する)。なお、第5図(A)。
(B)、(C)は第4図と同様にして、第1図(C)図
示A−A’ 、B−B’ 、(、−C’ における断面
図を示している。また、第5図(D)は第1図図示実施
D(上記ベアリング孔の角部)における断面図である。
示A−A’ 、B−B’ 、(、−C’ における断面
図を示している。また、第5図(D)は第1図図示実施
D(上記ベアリング孔の角部)における断面図である。
そして、第5図図示実施例におけるベアリング面5の展
開図は、第3図と同様に表すことができる。更に、第5
図図示実施例のベアリング孔2の角部(例えば第1図(
C)図示矢印D)においては、第5図(D)に図示され
た如く、上記微小切り込み部7はもうけられていない。
開図は、第3図と同様に表すことができる。更に、第5
図図示実施例のベアリング孔2の角部(例えば第1図(
C)図示矢印D)においては、第5図(D)に図示され
た如く、上記微小切り込み部7はもうけられていない。
これは、後述する製造方法によるものであるが。
上記角部における前述したベアリング面5と裏逃げ傾斜
面6との交差点においては、上記ベアリング面5の修正
を必要としないため、上記微小切り込み部7はもうけら
れていない。また、上記角部に加わる押圧力が他の部分
よりも大となることがら、上記微小切り込み部7がもう
けられていないことが、上記角部の補強につながること
になる。
面6との交差点においては、上記ベアリング面5の修正
を必要としないため、上記微小切り込み部7はもうけら
れていない。また、上記角部に加わる押圧力が他の部分
よりも大となることがら、上記微小切り込み部7がもう
けられていないことが、上記角部の補強につながること
になる。
更に、既提案の押出しダイスの他の一実施例におけるベ
アリング面の展開図を第6図に示している。第6図図示
実施例もまた。第1図図示実施例と同じ形状のヘアリン
グ孔2を有するものであって9図示A−A’およびB−
B’ における断面図は第5図(B)に対応しており2
図示c−c’ における断面図は第5図(c)に対応し
ている。また2図示矢印りによって代表的に示されてい
る各角部の断面図は第5図(D)に対応している。これ
らの断面図から明らかなように、第6図図示実施例は、
第5図図示実施例と同様な構成を有するものである。前
述したようにベアリング孔2におけるアルミ材の流速は
ベアリング孔2の形状によって異なり、特に角部におい
て遅くなることを考慮して、第6図図示実施例において
は図示展開図から明らかなように、角部り、D、・・・
におけるベアリング長さが小さくされている。
アリング面の展開図を第6図に示している。第6図図示
実施例もまた。第1図図示実施例と同じ形状のヘアリン
グ孔2を有するものであって9図示A−A’およびB−
B’ における断面図は第5図(B)に対応しており2
図示c−c’ における断面図は第5図(c)に対応し
ている。また2図示矢印りによって代表的に示されてい
る各角部の断面図は第5図(D)に対応している。これ
らの断面図から明らかなように、第6図図示実施例は、
第5図図示実施例と同様な構成を有するものである。前
述したようにベアリング孔2におけるアルミ材の流速は
ベアリング孔2の形状によって異なり、特に角部におい
て遅くなることを考慮して、第6図図示実施例において
は図示展開図から明らかなように、角部り、D、・・・
におけるベアリング長さが小さくされている。
以上既提案の押出しダイスの各実施例を説明したが9次
にこれらの押出しダイスの製造方法の説明に先立って、
既提案の押出しダイスの製造に用いられる製造装置(本
発明の製造方法による押出しダイスの製造にも用いられ
る)を、第7図に関連して説明する。
にこれらの押出しダイスの製造方法の説明に先立って、
既提案の押出しダイスの製造に用いられる製造装置(本
発明の製造方法による押出しダイスの製造にも用いられ
る)を、第7図に関連して説明する。
第7図において3図中の符号8は加工テーブル。
9および10は制御モータであって上記加工テーブル8
を直交するX、Y方向に駆動せしめるもの。
を直交するX、Y方向に駆動せしめるもの。
11は被加工体、12はワイヤ電極、13はワイヤ電極
供給ローラ、14および17はテンション・ローラ、1
5は上部ガイド、16は下部ガイド。
供給ローラ、14および17はテンション・ローラ、1
5は上部ガイド、16は下部ガイド。
18はスクラップ・ローラ、19および20は制御モー
タであって上記上部ガイド15を直交するX、Y方向に
移動せしめて上記ワイヤ電極12の傾斜角度を調節する
もの、21はフライス・ヘッド、22はフライス・カッ
タ、23は制御モータであってフライス・ヘッド21の
送りを制御するものを表している。
タであって上記上部ガイド15を直交するX、Y方向に
移動せしめて上記ワイヤ電極12の傾斜角度を調節する
もの、21はフライス・ヘッド、22はフライス・カッ
タ、23は制御モータであってフライス・ヘッド21の
送りを制御するものを表している。
第7図に図示されている製造装置は、既提案の押出しダ
イスを製造するために、ワイヤカット放電加工装置とフ
ライス装置とを組合わせたものであり、該ワイヤカット
放電加工装置およびフライス装置は共に良く知られるも
のであるので、簡単な説明にとどめておく。
イスを製造するために、ワイヤカット放電加工装置とフ
ライス装置とを組合わせたものであり、該ワイヤカット
放電加工装置およびフライス装置は共に良く知られるも
のであるので、簡単な説明にとどめておく。
第7図において、加工テーブル8は制御モータ9および
10によって直交するX、 Y方向に駆動される。加工
テーブル8上に載置された被加工体11を切断加工する
ワイヤ電極12ばワイヤ電極供給ローラ13からテンシ
ョン・ローラ14.上部ガイド15.下部ガイド16.
テンション・ローラ17を介してスクラップ・ローラ1
8に巻取られる。そして、上記上部ガイド15と下部ガ
イド16との間のワイヤ電極12は、上記テンション・
ローラ14および17によってテンションがかけられ、
直線状態にて走行せしめられている。
10によって直交するX、 Y方向に駆動される。加工
テーブル8上に載置された被加工体11を切断加工する
ワイヤ電極12ばワイヤ電極供給ローラ13からテンシ
ョン・ローラ14.上部ガイド15.下部ガイド16.
テンション・ローラ17を介してスクラップ・ローラ1
8に巻取られる。そして、上記上部ガイド15と下部ガ
イド16との間のワイヤ電極12は、上記テンション・
ローラ14および17によってテンションがかけられ、
直線状態にて走行せしめられている。
また、上記上部ガイド15は制御モータ19および20
によって直交するx、Y方向に移動せしめられるよう構
成されているため、該上部ガイド15と下部ガイド16
との間のワイヤ電極12の傾斜角度を所望するように調
節することができる。
によって直交するx、Y方向に移動せしめられるよう構
成されているため、該上部ガイド15と下部ガイド16
との間のワイヤ電極12の傾斜角度を所望するように調
節することができる。
従って、加工テーブル8上に載置されている被加工体1
1に対する直線的な切断加工であれば、所望する切断加
工を行うことができる。また、同一ヘッド上にセットさ
れているフライス・ヘッド21によって、上記ワイヤカ
ット放電加工装置では困難な加工(例えば前述した微小
切り込み部7の加工)は、フライス・カッタ22の送り
を制御する制御モータ23と上記加工テーブル8のX、
Y方向駆動用の制御モータ9および10とを制御する
ことによって所望するフライス加工或いは上記フライス
・カッタ22を研削砥石に取り替えて行うジググライン
ダ加工を行うことが可能である。
1に対する直線的な切断加工であれば、所望する切断加
工を行うことができる。また、同一ヘッド上にセットさ
れているフライス・ヘッド21によって、上記ワイヤカ
ット放電加工装置では困難な加工(例えば前述した微小
切り込み部7の加工)は、フライス・カッタ22の送り
を制御する制御モータ23と上記加工テーブル8のX、
Y方向駆動用の制御モータ9および10とを制御する
ことによって所望するフライス加工或いは上記フライス
・カッタ22を研削砥石に取り替えて行うジググライン
ダ加工を行うことが可能である。
また上記フライス・ヘッド21の代わりに通常の放電加
工ヘッド(図示省略)をもうけ、該放電加工ヘッドによ
る放電加工によって行うことも可能である。
工ヘッド(図示省略)をもうけ、該放電加工ヘッドによ
る放電加工によって行うことも可能である。
以上説明した製造装置は、予め定められたプログラムに
従って加工を行なわしめる例えばNC制御によって駆動
されるものであって、前述した既提案の押出しダイスの
ベアリング孔2および裏逃げ部3の全加工を自動的に行
うものである。なお。
従って加工を行なわしめる例えばNC制御によって駆動
されるものであって、前述した既提案の押出しダイスの
ベアリング孔2および裏逃げ部3の全加工を自動的に行
うものである。なお。
上記フライス・カッタ22のセンタとワイヤ電極12と
の相対位置関係は予め定められているため。
の相対位置関係は予め定められているため。
ワイヤカット放電加工とフライス加工とを連続的にかつ
自動的に行うことが可能である。また、上記プログラム
は、加工すべきベアリング孔2の形状、該ベアリング孔
2におけるベアリング面5のベアリング長さ、上記裏逃
げ部3における裏逃げ傾斜面6の傾斜角度および微小切
り込み部7の切り込み量に関する情報が与えられ、これ
らの情報にもとづいて行われる演算によって決定される
ものと考えて良い。以下、上記製造装置を用いて行う既
提案における押出しダイスの製造方法を第7図および第
8図に関連して説明する。
自動的に行うことが可能である。また、上記プログラム
は、加工すべきベアリング孔2の形状、該ベアリング孔
2におけるベアリング面5のベアリング長さ、上記裏逃
げ部3における裏逃げ傾斜面6の傾斜角度および微小切
り込み部7の切り込み量に関する情報が与えられ、これ
らの情報にもとづいて行われる演算によって決定される
ものと考えて良い。以下、上記製造装置を用いて行う既
提案における押出しダイスの製造方法を第7図および第
8図に関連して説明する。
既提案の押出しダイスは、前述したヘアリング孔2およ
び裏逃げ部3の加工を除いた状態即ち第1図図示例で言
えば押出しダイスの前面、裏面。
び裏逃げ部3の加工を除いた状態即ち第1図図示例で言
えば押出しダイスの前面、裏面。
インロ一部および外周面が仕上げられた状態(本願明細
書においてはこの状態の押出しダイスを被加工体と呼ん
でいる)に予め機械加工によって製作される。そして、
該被加工体11を前述した製造装置によってベアリング
孔2および裏逃げ部3を加工して、第4図ないし第6図
図示実施例の如き既提案の押出しダイスを製造する。
書においてはこの状態の押出しダイスを被加工体と呼ん
でいる)に予め機械加工によって製作される。そして、
該被加工体11を前述した製造装置によってベアリング
孔2および裏逃げ部3を加工して、第4図ないし第6図
図示実施例の如き既提案の押出しダイスを製造する。
先づ、第4図図示実施例におけるベアリング孔2および
裏逃げ部3の加工方法について説明する。
裏逃げ部3の加工方法について説明する。
上記被加工体11の前面が第7図図示製造装置の加工テ
ーブル8の上面に接する状態(第8図に図示されている
ように加工すべきヘアリング孔2が下方、裏逃げ部3が
上方に位置する状態)にして。
ーブル8の上面に接する状態(第8図に図示されている
ように加工すべきヘアリング孔2が下方、裏逃げ部3が
上方に位置する状態)にして。
被加工体11を上記加工テーブル8に載置する。
そして、第8図(A)に図示されている如く、ヘアリン
グ面5(図示点線)の加工代を残すようにワイヤ電極1
2の位置および傾斜角度を予め定められたプログラムに
よるNC制御によって制御しつつワイヤカット放電加工
による切断加工を行う。
グ面5(図示点線)の加工代を残すようにワイヤ電極1
2の位置および傾斜角度を予め定められたプログラムに
よるNC制御によって制御しつつワイヤカット放電加工
による切断加工を行う。
該NC制御における上記プログラムは、ヘアリング孔2
の形状、該ベアリング孔2の各位置におけるベアリング
面5のヘアリング長さl、および該各位置における裏逃
げ傾斜面6の傾斜角度に関する情報が与えられ、これら
の情報にもとづく演算によって決定される。第8図(D
)に上記NC制御による一実施態様が示されている。な
お、該実施態様は、上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度θを
一定にして加工する場合である。従って、この場合には
、上記ワイヤ電極12の位置を制御することによって所
望する裏逃げ傾斜面6を加工することができる。即ち、
上記ベアリング孔2の形状に関する情報として2例えば
加工すべきベアリング面5の図示矢印Pの座標が与えら
れると共に、該各座標点におけるベアリング長さ!1が
与えられる。
の形状、該ベアリング孔2の各位置におけるベアリング
面5のヘアリング長さl、および該各位置における裏逃
げ傾斜面6の傾斜角度に関する情報が与えられ、これら
の情報にもとづく演算によって決定される。第8図(D
)に上記NC制御による一実施態様が示されている。な
お、該実施態様は、上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度θを
一定にして加工する場合である。従って、この場合には
、上記ワイヤ電極12の位置を制御することによって所
望する裏逃げ傾斜面6を加工することができる。即ち、
上記ベアリング孔2の形状に関する情報として2例えば
加工すべきベアリング面5の図示矢印Pの座標が与えら
れると共に、該各座標点におけるベアリング長さ!1が
与えられる。
その結果、第8図(D)に図示されている如く。
上記点Pに対応するワイヤ電極12の位置(図示矢印2
1点)の座標が次式にもとづいてめられる。
1点)の座標が次式にもとづいてめられる。
t、=J、cot θ −−−−−−−−−−−−−−
−fil上記第(2)式にもとづいてめられた上記点P
。
−fil上記第(2)式にもとづいてめられた上記点P
。
の座標にもとづいて上記ワイヤ電極12の位置を制御す
るようにすれば、ワイヤ電極12は所望されるベアリン
グ面5と裏逃げ傾斜面6との交差点(第8図(D)図示
矢印p 、 1点)を通過するようにできる。
るようにすれば、ワイヤ電極12は所望されるベアリン
グ面5と裏逃げ傾斜面6との交差点(第8図(D)図示
矢印p 、 1点)を通過するようにできる。
また、上記ベアリング長さp2が与えられた場合には、
上記点Pに対応する図示矢印22点の座標は次式にもと
づいてめられる。
上記点Pに対応する図示矢印22点の座標は次式にもと
づいてめられる。
tg = 、It z cot θ −−−−−−−−
−−−−(2)上記第(2)式にもとづいてめられた上
記点P2の座標にもとづいて上記ワイヤ電極12の位置
を制御するようにすれば、ワイヤ電極12は所望される
ベアリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差点(第8図(
D)図示矢印P2′点)を通過するようにできる。
−−−−(2)上記第(2)式にもとづいてめられた上
記点P2の座標にもとづいて上記ワイヤ電極12の位置
を制御するようにすれば、ワイヤ電極12は所望される
ベアリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差点(第8図(
D)図示矢印P2′点)を通過するようにできる。
以上、ワイヤ電極12の傾斜角度を所定の角度θ(該角
度θは83°ないし88°の範囲にすることが望ましい
)に設定した場合の制御態様について説明したが、上記
傾斜角度θも併せて制御するようにしても良い。なお、
該傾斜角度θの制御は1例えば上記ベアリング孔2の形
状および該ベアリング孔2の各位置におけるベアリング
面5のベアリング長さβに関する情報を与えると共に。
度θは83°ないし88°の範囲にすることが望ましい
)に設定した場合の制御態様について説明したが、上記
傾斜角度θも併せて制御するようにしても良い。なお、
該傾斜角度θの制御は1例えば上記ベアリング孔2の形
状および該ベアリング孔2の各位置におけるベアリング
面5のベアリング長さβに関する情報を与えると共に。
上記裏逃げ部3の開口形状即ちダイスの裏面と上記裏逃
げ傾斜面6との交差線形状に関する情報を与えることに
よって自動的に行われる。
げ傾斜面6との交差線形状に関する情報を与えることに
よって自動的に行われる。
このようにして、上記ベアリング孔2の形状に沿ってワ
イヤ電極12による切断加工を行うことによって、所望
する裏逃げ傾斜面6が形成される。
イヤ電極12による切断加工を行うことによって、所望
する裏逃げ傾斜面6が形成される。
なお、当該加工後、被加工体11から遊離状態になった
遊離ブロック11′を排除することは言うまでもない。
遊離ブロック11′を排除することは言うまでもない。
次に、ベアリング孔2の加工工程について説明する。該
加工工程においては、第8図(B)に図示されている如
く、上記ワイヤ電極12を加工テーブル8(第7図図示
)に対して垂直にして、既に与えられているベアリング
孔2の形状に対応する座標(第8図(D)図示矢印P点
の座標)にもとづいて、上記ワイヤ電極12の位置を制
御しつつ切断加工を行うことによって、第4図図示実施
例の押出しダイスを製造することができる。即ち。
加工工程においては、第8図(B)に図示されている如
く、上記ワイヤ電極12を加工テーブル8(第7図図示
)に対して垂直にして、既に与えられているベアリング
孔2の形状に対応する座標(第8図(D)図示矢印P点
の座標)にもとづいて、上記ワイヤ電極12の位置を制
御しつつ切断加工を行うことによって、第4図図示実施
例の押出しダイスを製造することができる。即ち。
ベアリング孔2の内周面(即ちベアリング面5)の各位
置において所望するベアリング長さβの位置(例えば第
8図(D)図示矢印p 、 1点、P2′点)でもって
ベアリング面5と裏逃げ傾斜面6とが直接交差するよう
にした押出しダイスを製造することができる。
置において所望するベアリング長さβの位置(例えば第
8図(D)図示矢印p 、 1点、P2′点)でもって
ベアリング面5と裏逃げ傾斜面6とが直接交差するよう
にした押出しダイスを製造することができる。
次に、前述した第5図図示実施例の製造方法について説
明する。第5図図示実施例は、前述した第4図図示実施
例におけるベアリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差線
において、裏逃げ傾斜面6に対して微小切り込み量Δt
(第8図(C)図示)の切り込み加工を行ったものであ
る。該切り込み加工は、前述した第4図図示実施例の製
造方法において説明した裏逃げ傾斜面6の加工が終了し
たのち、該押出しダイスを加工テーブル8にそのまま載
置した状態のもとで、第7図に図示されたフライス・カ
ッタ22によって行うようにする。
明する。第5図図示実施例は、前述した第4図図示実施
例におけるベアリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差線
において、裏逃げ傾斜面6に対して微小切り込み量Δt
(第8図(C)図示)の切り込み加工を行ったものであ
る。該切り込み加工は、前述した第4図図示実施例の製
造方法において説明した裏逃げ傾斜面6の加工が終了し
たのち、該押出しダイスを加工テーブル8にそのまま載
置した状態のもとで、第7図に図示されたフライス・カ
ッタ22によって行うようにする。
しかるのちにベアリング面5の加工を行う。これは上記
切り込み加工によって生じたパリを除去することができ
るためである。なお、該切り込み加工における上記被加
工体11と上記フライス・カッタ22との相対的な位置
制御に関する情報即ち上記ベアリング孔2の形状(前述
した第8図(D)図示矢印Pの座標)、ヘアリング長さ
βは既に与えられており、更に上記切り込み量Δtに関
する情報も与えられているため、所望する微小切り込み
部7を形成することができる。また、上記切り込み加工
におけるフライス・カッタ22と被加工体11との相対
的な移動態様を第8図(E)に示している。即ち、上記
フライス・カッタ22は。
切り込み加工によって生じたパリを除去することができ
るためである。なお、該切り込み加工における上記被加
工体11と上記フライス・カッタ22との相対的な位置
制御に関する情報即ち上記ベアリング孔2の形状(前述
した第8図(D)図示矢印Pの座標)、ヘアリング長さ
βは既に与えられており、更に上記切り込み量Δtに関
する情報も与えられているため、所望する微小切り込み
部7を形成することができる。また、上記切り込み加工
におけるフライス・カッタ22と被加工体11との相対
的な移動態様を第8図(E)に示している。即ち、上記
フライス・カッタ22は。
被加工体11に対して図示矢印方向に移動する。
そして9図示態様から明らかな如(、上記フライス・カ
ッタ22の刃先は、角部りにおいては該角部りに接する
ように移動するようになるため、該角部りにおいては上
記切り込み加工は行われない。
ッタ22の刃先は、角部りにおいては該角部りに接する
ように移動するようになるため、該角部りにおいては上
記切り込み加工は行われない。
このようにして、第5図図示実施例の押出しダイスは製
造される。なお、第5図図示実施例の製造方法の説明に
おいて、裏逃げ傾斜面6の加工は第4図図示実施例と同
様に行うと述べたが、上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度を
一定にしかつベアリング長さβの最大値に対応して行っ
たのち、上記切り込み加工によって第3図図示の如き所
定のベアリング面5を形成するようにしても良い。
造される。なお、第5図図示実施例の製造方法の説明に
おいて、裏逃げ傾斜面6の加工は第4図図示実施例と同
様に行うと述べたが、上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度を
一定にしかつベアリング長さβの最大値に対応して行っ
たのち、上記切り込み加工によって第3図図示の如き所
定のベアリング面5を形成するようにしても良い。
更に、第6図図示実施例の押出しダイスは、上記第4図
図示実施例と第5図図示実施例との製造方法を併用する
ことによって、容易に行うことができる。即ち、前述し
たように第6図図示実施例は、基本的には第5図図示実
施例と同様であるが。
図示実施例と第5図図示実施例との製造方法を併用する
ことによって、容易に行うことができる。即ち、前述し
たように第6図図示実施例は、基本的には第5図図示実
施例と同様であるが。
ベアリング孔2の角部りにおけるベアリング長さβを第
6図図示展開図に示されている如く小さくしたものであ
る。このような角部りにおけるヘアリング面5の加工は
、前述した第4図図示実施例における裏逃げ部3の加工
工程において、上記角部りにおけるベアリング長さlが
与えられているため、前述したワイヤ電極12の位置お
よび傾斜角度θを制御することにより所望するベアリン
グ長さβを有する角部りのベアリング面5を形成するこ
とができる。このようにして、第6図図示実施例の押出
しダイスは製造される。
6図図示展開図に示されている如く小さくしたものであ
る。このような角部りにおけるヘアリング面5の加工は
、前述した第4図図示実施例における裏逃げ部3の加工
工程において、上記角部りにおけるベアリング長さlが
与えられているため、前述したワイヤ電極12の位置お
よび傾斜角度θを制御することにより所望するベアリン
グ長さβを有する角部りのベアリング面5を形成するこ
とができる。このようにして、第6図図示実施例の押出
しダイスは製造される。
なお、上記製造方法の説明において、ベアリング面5の
加工をワイヤカット放電加工装置によって行うと述べた
が、上記フライス加工、ジググラインダ加工或いは通常
の放電加工によって行うようにしても良い。また、上記
切り込み加工もまたフライス加工のほか上記ジググライ
ンダ加工2通常の放電加工によって行うようにしても良
い。
加工をワイヤカット放電加工装置によって行うと述べた
が、上記フライス加工、ジググラインダ加工或いは通常
の放電加工によって行うようにしても良い。また、上記
切り込み加工もまたフライス加工のほか上記ジググライ
ンダ加工2通常の放電加工によって行うようにしても良
い。
以上説明した製造方法においては、被加工体11を加工
テーブル8上に最初に載置した状態のままで、上記第4
図ないし第6図図示実施例の何れも、完全に製造するこ
とができ、かつ前述したようにNC制御によって自動的
に加工を行うことができるため、加工工数の大幅な短縮
が図られると共に、精度の高い押出しダイスを製造する
ことが可能となる。特に、最近ワイヤカット放電加工装
置における加工速度に関する性能が大幅に向上している
こともあって、大部分の加工がワイヤカット放電加工に
よって行われる既提案の押出しダイスの製造時間は、従
来の製造方法に比較して大幅に短縮される。
テーブル8上に最初に載置した状態のままで、上記第4
図ないし第6図図示実施例の何れも、完全に製造するこ
とができ、かつ前述したようにNC制御によって自動的
に加工を行うことができるため、加工工数の大幅な短縮
が図られると共に、精度の高い押出しダイスを製造する
ことが可能となる。特に、最近ワイヤカット放電加工装
置における加工速度に関する性能が大幅に向上している
こともあって、大部分の加工がワイヤカット放電加工に
よって行われる既提案の押出しダイスの製造時間は、従
来の製造方法に比較して大幅に短縮される。
以上説明した如く、既提案によれば、ワイヤカット放電
加工装置とフライス装置とを組合わせた製造装置によっ
て、該製造装置の加工テーブル上に被加工体を最初に載
置し氾状態のままで、ヘアリング孔および裏逃げ部の全
加工を自動化することが可能となるため、製作工数の大
幅な短縮、製作コストの低減化1機械強度の向上を可能
とすると共に、精度の高い製品を製作することが可能と
なる押出しダイスおよびその製造方法を提供することが
できる。しかしながら、既提案の製造方法にもとづいて
1種々形状のベアリング孔を有する押出しダイスの製造
を実施した結果、前述した如く、上記ベアリング孔の形
状如何あるいは裏逃げ傾斜面の形状如何によっては、裏
逃げ部の加工工程において被加工体から遊離する部分が
生し、該遊離直前においてワイヤカット放電加工装置に
よる加工状態が不安定となるため、加工を一時中止して
上記遊離を除去しなければならないという非所望な問題
のあることが判明した。本発明は、上記非所望な問題を
あわせ解決し、完全な加工自動化を図るようにした押出
しダイスの製造方法である。以下第9図ないし第12図
を参照しつつ本発明の詳細な説明する。
加工装置とフライス装置とを組合わせた製造装置によっ
て、該製造装置の加工テーブル上に被加工体を最初に載
置し氾状態のままで、ヘアリング孔および裏逃げ部の全
加工を自動化することが可能となるため、製作工数の大
幅な短縮、製作コストの低減化1機械強度の向上を可能
とすると共に、精度の高い製品を製作することが可能と
なる押出しダイスおよびその製造方法を提供することが
できる。しかしながら、既提案の製造方法にもとづいて
1種々形状のベアリング孔を有する押出しダイスの製造
を実施した結果、前述した如く、上記ベアリング孔の形
状如何あるいは裏逃げ傾斜面の形状如何によっては、裏
逃げ部の加工工程において被加工体から遊離する部分が
生し、該遊離直前においてワイヤカット放電加工装置に
よる加工状態が不安定となるため、加工を一時中止して
上記遊離を除去しなければならないという非所望な問題
のあることが判明した。本発明は、上記非所望な問題を
あわせ解決し、完全な加工自動化を図るようにした押出
しダイスの製造方法である。以下第9図ないし第12図
を参照しつつ本発明の詳細な説明する。
第9図および第10図は本発明の一実施例の説明図であ
って、第9図はベアリング孔の形状が円であって円錐台
状の裏逃げ部3をワイヤカット放電加工装置によって加
工する場合に遊離片が生じる一態様を説明するための図
、第10図は本実施例の製造方法を説明するための図で
ある。
って、第9図はベアリング孔の形状が円であって円錐台
状の裏逃げ部3をワイヤカット放電加工装置によって加
工する場合に遊離片が生じる一態様を説明するための図
、第10図は本実施例の製造方法を説明するための図で
ある。
第9図(A)において5ワイヤ電極12は、第8図(D
)において説明した如く、所望するベアリング面5.と
裏逃げ傾斜面6との交差線(該交差線上の一点を図示矢
印p 、 1点で示す)を通って移動し、裏逃げ傾斜面
6を切断加工する。切断加工すべき裏逃げ部3の傾斜面
6の角度90°−θ(ワイヤ電極12の傾斜角度θ)の
如何によっては。
)において説明した如く、所望するベアリング面5.と
裏逃げ傾斜面6との交差線(該交差線上の一点を図示矢
印p 、 1点で示す)を通って移動し、裏逃げ傾斜面
6を切断加工する。切断加工すべき裏逃げ部3の傾斜面
6の角度90°−θ(ワイヤ電極12の傾斜角度θ)の
如何によっては。
図示の如くワイヤ電極12が点0で交差することがある
。第9図(B)は、切断加工の状態をわかりやすくする
ために、ワイヤ電極12の切断加工の軌跡を示すが、上
記交点Oが存在する場合には。
。第9図(B)は、切断加工の状態をわかりやすくする
ために、ワイヤ電極12の切断加工の軌跡を示すが、上
記交点Oが存在する場合には。
図示の如く被加工体11の前面側に遊離片24が生じる
。なお2図中25は上記交差線を示している。
。なお2図中25は上記交差線を示している。
そこで、従来からワイヤカット放電加工装置において知
られている所の加工チップを生じさせない加工方法を利
用し、上記遊離片24を生じさせないようにする。即ち
本発明の一実施例では、上記のような円錐台状の裏逃げ
部3を切断加工する場合、第10図(A)に示す如く交
差点p 、 l と被加工体11の前面における所望ベ
アリング面5の例えば中心座標P(+とを結ぶ直線状の
位置をワイヤ電極12の切断加工開始位置とするように
、ワイヤ電極12の傾斜角度θを本来加工されるべき角
度θ。よりも大に選んで加工を開始するよう、にする。
られている所の加工チップを生じさせない加工方法を利
用し、上記遊離片24を生じさせないようにする。即ち
本発明の一実施例では、上記のような円錐台状の裏逃げ
部3を切断加工する場合、第10図(A)に示す如く交
差点p 、 l と被加工体11の前面における所望ベ
アリング面5の例えば中心座標P(+とを結ぶ直線状の
位置をワイヤ電極12の切断加工開始位置とするように
、ワイヤ電極12の傾斜角度θを本来加工されるべき角
度θ。よりも大に選んで加工を開始するよう、にする。
そして、ワイヤ電極12は、上記交差線25を通り、被
加工体11の前面および裏面において円を描くように移
動される。円−周の移動が終わると、ワイヤ電極12の
傾斜角度θが小さくなる方向に、上記交差線25を支点
にして微小角度Δθだけ傾けられる。該微小角度Δθは
、 fluけたときに被加工体11の前面あるいは裏面
においてワイヤ電極の切断幅よりもわずかに太い幅だけ
(切りかすが加工上問題とならない程度に)移動するよ
うに選定するのが望ましい。ワイヤ電極12の傾斜角度
を微小角度傾げた後ワイヤ電極12は。
加工体11の前面および裏面において円を描くように移
動される。円−周の移動が終わると、ワイヤ電極12の
傾斜角度θが小さくなる方向に、上記交差線25を支点
にして微小角度Δθだけ傾けられる。該微小角度Δθは
、 fluけたときに被加工体11の前面あるいは裏面
においてワイヤ電極の切断幅よりもわずかに太い幅だけ
(切りかすが加工上問題とならない程度に)移動するよ
うに選定するのが望ましい。ワイヤ電極12の傾斜角度
を微小角度傾げた後ワイヤ電極12は。
上記と同様に、上記交差線25を通り、被加工体11の
前面および裏面において円を描(ように再び移動される
。以後、同様の移動を繰り返し、ワイヤ電極12の傾斜
角度θが所望の裏逃げ傾斜面の傾斜角度θ。に達するま
で続けられる。第10図(B)は、ワイヤ電極12が被
加工体11の前面および裏面を切断する軌跡26および
27を示している。前面における軌跡26は、中心座標
POより半径が徐々に大きくなるため、第9図(A)図
示のような遊離片は生じないことがわかる。
前面および裏面において円を描(ように再び移動される
。以後、同様の移動を繰り返し、ワイヤ電極12の傾斜
角度θが所望の裏逃げ傾斜面の傾斜角度θ。に達するま
で続けられる。第10図(B)は、ワイヤ電極12が被
加工体11の前面および裏面を切断する軌跡26および
27を示している。前面における軌跡26は、中心座標
POより半径が徐々に大きくなるため、第9図(A)図
示のような遊離片は生じないことがわかる。
次に、裏逃げ部の切断加工時に、遊離片が生じる場合の
他の例を第11図(A)および(B)に基づいて説明す
る。
他の例を第11図(A)および(B)に基づいて説明す
る。
第11図(A)は、ベアリング孔2の角部35がアール
を有するダイスの一部低面図であり、第11図(B)は
遊離片が生じる態様を説明するための図である。第11
図(B)は、第11図(A)において破線で囲んで示す
部分をワイヤ電極で切断加工する場合に、ワイヤ電極が
被加工体の裏面を切断する軌跡36を示している。図中
、破線37は所望するベアリング面5と裏逃げ傾斜面6
との交差線を示している。なお、上記破線で囲んだ部分
のベアリング面のベアリング長さは一様にβであるもの
とする。
を有するダイスの一部低面図であり、第11図(B)は
遊離片が生じる態様を説明するための図である。第11
図(B)は、第11図(A)において破線で囲んで示す
部分をワイヤ電極で切断加工する場合に、ワイヤ電極が
被加工体の裏面を切断する軌跡36を示している。図中
、破線37は所望するベアリング面5と裏逃げ傾斜面6
との交差線を示している。なお、上記破線で囲んだ部分
のベアリング面のベアリング長さは一様にβであるもの
とする。
ワイヤ電極が交差綿37を通りながら矢印C。
で示す如(Y軸方向に平行移動し、 AA’ の位置ま
で来ると2点Qを支点として交差線37を通りながら矢
印C2で示すように位置BB’ まで90″回転移動さ
れる。このとき、ワイヤ電極が被加工体の裏面を切断す
る軌跡36は位WAから位WBまで1/4円弧を描く。
で来ると2点Qを支点として交差線37を通りながら矢
印C2で示すように位置BB’ まで90″回転移動さ
れる。このとき、ワイヤ電極が被加工体の裏面を切断す
る軌跡36は位WAから位WBまで1/4円弧を描く。
ワイヤ電極は位置BB’から矢印C8で示すようにX軸
方向に平行移動する。このときワイヤ電極が被加工体の
裏面を切断する軌跡は9点りにおいて交わることとなる
。従って9図中斜線を施して示す部分ABDが遊離片と
して被加工体から遊離する。
方向に平行移動する。このときワイヤ電極が被加工体の
裏面を切断する軌跡は9点りにおいて交わることとなる
。従って9図中斜線を施して示す部分ABDが遊離片と
して被加工体から遊離する。
第12図は、このような遊離片が生じないようにする本
発明のさらに他の実施例を説明するための図であり、第
12図(A)は被加工体の裏面におけるワイヤ電極の切
断軌跡を示し、第12図(B)は、第11図(A)図示
F−F’における断面図を示す。第12図(A)におい
て、ワイヤ電極の被加工体裏面の切断軌跡を38で示す
。なお。
発明のさらに他の実施例を説明するための図であり、第
12図(A)は被加工体の裏面におけるワイヤ電極の切
断軌跡を示し、第12図(B)は、第11図(A)図示
F−F’における断面図を示す。第12図(A)におい
て、ワイヤ電極の被加工体裏面の切断軌跡を38で示す
。なお。
破線37は第11図(B)において示した交差線である
。
。
本実施例によれば、ワイヤ電極12が上記交差線37を
通りながらY軸方向に平行に移動し位置AA’ に来る
と1点Qを支点として交差線37を通りながら位置BB
’ まで90”回転移動される。
通りながらY軸方向に平行に移動し位置AA’ に来る
と1点Qを支点として交差線37を通りながら位置BB
’ まで90”回転移動される。
なお1点Qは、第12図(B)に示す如く、交差線37
上の点Pl′ よりも上方に位置している。このとき、
ワイヤ電極12が被加工体11の裏面を切断する軌跡3
8は位置AからBまで1/4円弧を描く。
上の点Pl′ よりも上方に位置している。このとき、
ワイヤ電極12が被加工体11の裏面を切断する軌跡3
8は位置AからBまで1/4円弧を描く。
次に、ワイヤ電極12を傾斜角度θが小さくなる方向に
微小角度Δθだけ傾け9点Qを支点として上記とは反対
の方向に90°回転移動させる。
微小角度Δθだけ傾け9点Qを支点として上記とは反対
の方向に90°回転移動させる。
以上のような切断加工を順次繰り返し、第11図(B)
で説明した製造方法によれば遊離片が生じるであろう部
分ABDを削りとった後に、ワイヤ電極12を位置BB
’ まで戻し、X軸方向に平行移動させる。このような
製造方法によれば、ワイヤ電極12がアールをもった交
差線部分を通りながら切断加工を行う際に遊離片が生じ
るおそれはない。
で説明した製造方法によれば遊離片が生じるであろう部
分ABDを削りとった後に、ワイヤ電極12を位置BB
’ まで戻し、X軸方向に平行移動させる。このような
製造方法によれば、ワイヤ電極12がアールをもった交
差線部分を通りながら切断加工を行う際に遊離片が生じ
るおそれはない。
以上説明した如く1本発明によれば、裏逃げ部の加工の
際に加工状態が不安定となる原因をなす遊離片が生じな
いので、裏逃げ部の加工工程において加工を中断させる
ことなく1円滑な加工を行うことが可能となる。従って
、ワイヤカット放電加工装置とフライス装置とを組合わ
せた製造装置によって、該製造装置の加工テーブル上に
被加工体を最初に載置した状態のままで、ベアリング孔
の形状如何あるいは裏逃げ傾斜面の形状如何に拘らず、
ベアリング孔および裏逃げ部の全加工を完全に自動化す
ることが可能となるため、製作工数の大幅な短縮、製作
コストの低減化2機械強度の向上を可能とすると共に、
精度の高い製品を製作することが可能となる押出しダイ
スの製造方法を提供することができる。
際に加工状態が不安定となる原因をなす遊離片が生じな
いので、裏逃げ部の加工工程において加工を中断させる
ことなく1円滑な加工を行うことが可能となる。従って
、ワイヤカット放電加工装置とフライス装置とを組合わ
せた製造装置によって、該製造装置の加工テーブル上に
被加工体を最初に載置した状態のままで、ベアリング孔
の形状如何あるいは裏逃げ傾斜面の形状如何に拘らず、
ベアリング孔および裏逃げ部の全加工を完全に自動化す
ることが可能となるため、製作工数の大幅な短縮、製作
コストの低減化2機械強度の向上を可能とすると共に、
精度の高い製品を製作することが可能となる押出しダイ
スの製造方法を提供することができる。
第1図(A)、(B)、(C)、第2図(A)。
(B)、(C)および第3図は従来の押出しダイスを説
明するための説明図、第4図は既提案の押出しダイスの
一実施例を説明するための説明図。 第5図は既提案の押出しダイスの他の一実施例説明図、
第6図は既提案の押出しダイスの更に他の一実施例説明
図、第7図は既提案の押出しダイスを製造するために用
いられる製造装置の一実施例。 第8図は既提案の製造方法を説明するための説明図、第
9図(A)および(B)は遊離片が生じる一a様を説明
するための説明図、第10図(A)および(B)は本発
明の押出しダイスの製造方法の一実施例を説明するため
の説明図、第11図(A)および(B)は遊離片が生じ
る一態様を説明するための説明図、第12図(A)およ
び(B)は他の実施例を説明するための説明図を示す。 図中、1は流し込み部、2はベアリング孔、3は裏逃げ
部、5はベアリング面、6は裏逃げ傾斜面、7は微小切
り込み部、8は加工テーブル、9゜10.19.20お
よび23は制御モータ、11は被加工体、11′は遊離
ブロック、12はワイヤ電極、13はワイヤ電極供給ロ
ーラ、14および17はテンション・ローラ、15は上
部ガイド。 16は下部ガイド、18はスクラップ・ローラ。 21はフライス・ヘッド、22はフライス・カッタ、2
4は遊離片、25および37は交差線、26.27.お
よび38は切断軌跡、35はへアリフグ孔の角部を表す
。 特許出願人 株式会社 放電精密加工研究所代理人弁理
士 森 1) 寛(外3名)第1 ml (E3) ニ オ 2 図 芳 4 図 せS図 オ6図 オ B 図 (D) (E) (A) オIO! (A> (F3) 第11図
明するための説明図、第4図は既提案の押出しダイスの
一実施例を説明するための説明図。 第5図は既提案の押出しダイスの他の一実施例説明図、
第6図は既提案の押出しダイスの更に他の一実施例説明
図、第7図は既提案の押出しダイスを製造するために用
いられる製造装置の一実施例。 第8図は既提案の製造方法を説明するための説明図、第
9図(A)および(B)は遊離片が生じる一a様を説明
するための説明図、第10図(A)および(B)は本発
明の押出しダイスの製造方法の一実施例を説明するため
の説明図、第11図(A)および(B)は遊離片が生じ
る一態様を説明するための説明図、第12図(A)およ
び(B)は他の実施例を説明するための説明図を示す。 図中、1は流し込み部、2はベアリング孔、3は裏逃げ
部、5はベアリング面、6は裏逃げ傾斜面、7は微小切
り込み部、8は加工テーブル、9゜10.19.20お
よび23は制御モータ、11は被加工体、11′は遊離
ブロック、12はワイヤ電極、13はワイヤ電極供給ロ
ーラ、14および17はテンション・ローラ、15は上
部ガイド。 16は下部ガイド、18はスクラップ・ローラ。 21はフライス・ヘッド、22はフライス・カッタ、2
4は遊離片、25および37は交差線、26.27.お
よび38は切断軌跡、35はへアリフグ孔の角部を表す
。 特許出願人 株式会社 放電精密加工研究所代理人弁理
士 森 1) 寛(外3名)第1 ml (E3) ニ オ 2 図 芳 4 図 せS図 オ6図 オ B 図 (D) (E) (A) オIO! (A> (F3) 第11図
Claims (1)
- 与えられた形状のベアリング孔を前面側に有すると共に
、該前面から裏面に向かって上記ベアリング孔に対応し
てベアリング面が形成されかつ該ベアリング面から上記
裏面に向かって裏逃げ部が形成されてなり、上記ベアリ
ング孔内周線上の各位置におけるヘアリング面が当該位
置のベアリング孔の形状にもとづいて予め実質上定まる
ベアリング長さを有するよう形成されてなる押出しダイ
スの製造方法において、上記前面に実質上垂直な方向に
走行するワイヤ電極をもつワイヤカット放電加工装置に
て上記ベアリング面を形成する加工工程をもつと共に、
上記前面に垂直な方向に対して微小角度傾斜した方向に
走行するワイヤ電極をもつワイヤカット放電加工装置に
て上記裏逃げ部を形成する加工工程をもち、上記裏逃げ
部を形成する加工工程において、上記ワイヤ電極が上記
加工されるべきベアリング孔の内周線上の各位置にて当
該位置に対応するベアリング長さに実質上等しい深さ位
置点を通過するよう切断位置制御が行われ、上記ワイヤ
電極の上記微小角度および位置が制御され、遊離片が生
じるであろう予め定められた部分において上記ワイヤ電
極の傾斜角度を微小値ずつ変化することによって当該部
分が削り取られるように制御されることを特徴とする押
出しダイスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7458384A JPS60217019A (ja) | 1984-04-12 | 1984-04-12 | 押出しダイスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7458384A JPS60217019A (ja) | 1984-04-12 | 1984-04-12 | 押出しダイスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60217019A true JPS60217019A (ja) | 1985-10-30 |
JPH055608B2 JPH055608B2 (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=13551327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7458384A Granted JPS60217019A (ja) | 1984-04-12 | 1984-04-12 | 押出しダイスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60217019A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012152785A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 押出加工用ダイス装置及び押出加工方法 |
CN108436404A (zh) * | 2018-05-29 | 2018-08-24 | 沈阳飞机工业(集团)有限公司 | 一种成型极小圆孔收压模的加工方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60114428A (ja) * | 1983-11-25 | 1985-06-20 | Inst Tech Precision Eng | 押出しダイスの製造方法 |
-
1984
- 1984-04-12 JP JP7458384A patent/JPS60217019A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60114428A (ja) * | 1983-11-25 | 1985-06-20 | Inst Tech Precision Eng | 押出しダイスの製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012152785A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 押出加工用ダイス装置及び押出加工方法 |
CN108436404A (zh) * | 2018-05-29 | 2018-08-24 | 沈阳飞机工业(集团)有限公司 | 一种成型极小圆孔收压模的加工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH055608B2 (ja) | 1993-01-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |