JPH06320341A - 打抜プレス装置におけるカス上がり防止手段の加工 方法 - Google Patents

打抜プレス装置におけるカス上がり防止手段の加工 方法

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JPH06320341A
JPH06320341A JP13960093A JP13960093A JPH06320341A JP H06320341 A JPH06320341 A JP H06320341A JP 13960093 A JP13960093 A JP 13960093A JP 13960093 A JP13960093 A JP 13960093A JP H06320341 A JPH06320341 A JP H06320341A
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punching hole
die
punching
electric discharge
hole
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ダイス2の打抜穴3に形成するカ
ス19上がり防止手段を容易に加工できる方法を提供する
ことが主要な目的である。 【構成】 ワイヤカット放電加工により、上記打抜穴3
の打抜穴壁面6を成形しつつ、上記打抜穴3の打抜穴壁
面6の、打抜穴3の打抜穴入口側開口部4から打抜穴底
部5までの間に、打抜穴壁面6から凸と成る刃先付帯状
食付段部7を一対成形すると共に、上記ワイヤカット放
電加工の後に、形彫放電加により、上記一対の刃先付帯
状食付段部7の打抜穴入口側開口部4に近い刃先部8を
除去し、一対の帯状食付段部9を成形することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は打抜プレス装置における
カス上がり防止手段の加工方法に係わり、更に詳しく
は、ワイヤカット放電加工及び形彫り放電加工によりカ
ス上がり防止手段を容易に加工できるようにした方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、ダイスに対してパンチを上
下運動させることにより、ダイスに連続的に移送される
シート部材を打ち抜く打抜プレス装置が多々使用されて
いる。上記パンチによって打ち抜かれたスクラップは、
ダイスに形成された打抜穴内に蓄積する、或いは打抜穴
を通過して外へ排出されるものである。
【0003】所で、上記パンチによりシート部材を打ち
抜いたとき、打ち抜かれたスクラップが打抜穴入口側開
口部へ動く。その為に、上記パンチにスクラップが引っ
掛かる、又はパンチの高速上下動によるはずみにつられ
る等してスクラップが打抜穴から上方に向かって外に出
る、或いは打抜穴入口側開口部まで移動する等のいわゆ
るカス上がりが生じることがしばしばあった。
【0004】これを解決する為に、本出願人は先に実願
平4-312733に係る技術を提案した。即ち、ダイスに対し
てパンチを上下運動させることにより、上記ダイスに連
続的に移送されるシート部材を打ち抜き、打ち抜かれた
スクラップがダイスに形成された打抜穴に収容される打
抜プレス装置に於て、上記打抜穴の打抜穴入口側開口部
から打抜穴底部までの間に打抜穴壁面に対して段部とな
るような帯状食付段部を設けるものである。
【0005】上記帯状食付段部の中でも、打抜穴壁面
の、打抜穴の打抜穴入口側開口部から打抜穴底部までの
間に、上記打抜穴壁面から打抜穴の中心方向へ凸となる
凸形状の帯状食付段部がある。そして、上記帯状食付段
部は、打抜穴入口側開口部に近い刃先部が除去されてい
る例のものがある。即ち、上記凸形状の帯状食付段部
は、上記打抜穴入口側開口部より少し打抜穴底部側より
の部分から打抜穴底部まで形成されているものである。
そして、上記帯状食付段部は、その2つが対向して形成
され、一対として成すことでカス上がり防止効果が比較
的高い。
【0006】従来、上記刃先部を除去した凸形状の帯状
食付段部の加工方法として、次のような方法が考えられ
るものである。その1の加工方法としては、形彫放電加
工がある。即ち、上記形彫放電加工時に用いる電極を、
上記刃先部を除去した凸形状の帯状食付段部を有する打
抜穴を成形可能にした電極に製作する。そして、上記電
極によりダイスを放電加工し、打抜穴を成形する方法で
ある。即ち、形彫放電加工のみにより打抜穴を成形する
方法である。
【0007】その2の加工方法としては、加工すべきダ
イスを分割し、フライス盤或いは砥石等により削る方法
がある。即ち、先ず加工すべきダイスを例えば4分割に
する。次に、上記分割したそれぞれのダイス片をフライ
ス盤等によって削り、打抜穴になるべき部分を形成す
る。このとき、上記それぞれのダイス片を再び合わせた
とき、上記打抜穴になるべき部分が良好に合わさるよう
加工し、打抜穴を形成するものである。そして、上記ダ
イス片の内の2つのダイス片には、打抜穴になるべき部
分の成形と同時に、上記刃先部を除去した状態の凸形状
の帯状食付段部を成形するものである。そして、上記そ
れぞれのダイス片に打抜穴を成形した後、当該それぞれ
のダイス片を再び組み合わせるものである。
【0008】所で、上記打抜プレス装置に着目してみる
と、上記打抜プレス装置では、良好なプレス成形品を製
造する為に、次の点に於ける精度が要求される。その精
度が要求される部分とは、上記ダイスの打抜穴にパンチ
が位置した状態におけるパンチの外表面と打抜穴壁面と
のクリアランスである。
【0009】上記クリアランスの幅は、打抜プレス装置
の種類や打ち抜くシート部材の種類により変わるもの
の、およそ被加工板厚の3%〜10% と比較的微少である。
このクリアランスが大きいとき、シート部材の打抜面が
破断し、上記打ち抜いたスクラップの破断面がパンチに
付き易くなってカス上がりが生じ易くなる。逆に、クリ
アランスが小さいとき、シート部材の打抜面の破断はな
いものの、刃先に生ずる負担が大きくバリが生じ易くな
る。何れにしても、上記適正なクリアランス以外では、
良好な打ち抜きが困難となり、良好なプレス成形品を製
造することが難しい。
【0010】また、上記帯状食付段部の突出高さは、1
つの例としては約0.01mm〜0.03mm、幅は、約0.4mm と比
較的微少である。
【0011】このように、上記パンチの外表面と打抜穴
の内表面とのクリアランス、及び帯状食付段部は、比較
的微少であり、双方に於てある一定以上の精度を有して
加工されるべきものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による
と、次の点に於て幾つかの不具合を有する。即ち、上記
1の加工方法である形彫放電加工のみにより加工を行う
方法に於ては、上記パンチの外表面と打抜穴壁面とのク
リアランス、及び帯状食付段部の突出高さ、幅の寸法精
度を出した打抜穴を成形し易いという利点を有する。し
かし、形彫放電加工機の使用に際しては、高精度に製作
された電極が必要である上に、その為の製作コストがか
かる欠点がある。また、上記2の加工方法である分割、
加工方法では、上記クリアランス及び帯状食付段部の突
出高さ、幅の寸法精度を出す為に、高度な加工技術が必
要である。そして、一度分割して再び組み合わせる方法
では、製造工数が増加してしまう問題もある。
【0013】従って、本発明の目的とする所は、上記パ
ンチの外表面と打抜穴壁面とのクリアランス、及び帯状
食付段部の突出高さ、幅の寸法精度を出した上で、而も
打抜穴の成形が容易な打抜穴のカス上がり防止手段の加
工方法を提供するにある。
【0014】
【課題を解決する為の手段】上記目的を解決する為に、
本発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応
する添付図面中の符号を用いて説明すると、加工すべき
ダイス2にワイヤ電極1を通して、ダイス2の上方と下
方に於てワイヤ電極1を保持した後、上記ワイヤ電極1
と加工すべきダイス2とを相対的に移動させ、上記加工
すべきダイス2に打抜穴3を加工するワイヤカット放電
加工によるダイス2の打抜穴3の加工方法に於て、上記
ワイヤカット放電加工により、上記打抜穴3の打抜穴壁
面6を成形しつつ、上記打抜穴3の打抜穴3の打抜穴壁
面6の、打抜穴3の打抜穴入口側開口部4から打抜穴底
部5までの間に、打抜穴壁面6から凸と成る刃先付帯状
食付段部7を一対成形すると共に、上記ワイヤカット放
電加工の後に、形彫放電加工により、上記一対の刃先付
帯状食付段部7の打抜穴入口側開口部4に近い刃先部8
を除去し、一対の帯状食付段部9を成形することを特徴
とする打抜プレス装置におけるカス上がり防止手段の加
工方法である。
【0015】また、他の特徴とする所は、上記一対の刃
先付帯状食付段部7の打抜穴入口側開口部4に近い刃先
部8を、砥石20の回転により削り取ることを特徴とす
る。
【0016】
【作用】上記加工方法によると、ワイヤカット放電加工
法は、その特徴の1として、ワイヤ電極1を予め定めら
れたプログラムに従ってNC制御し、加工するものであ
り、NC装置のNC機能を十分に利用することが可能で
ある。また、その特徴の2として、電極消耗が加工精度
に大きく影響しない。更に、その特徴の3として、加工
の際に工作物にかかる機械的な力が比較的小さいので、
微細形状の加工に有利である等幾つかの特徴がある。こ
れら幾つかの特徴をもつワイヤカット放電加工により、
ダイス2に一対の刃先付帯状食付段部7を有する打抜穴
3を成形する場合、上記打抜穴3のパンチ16に対する微
少クリアランスを有した寸法の精度を出した上で成形可
能であると共に、特に上記刃先付帯状食付段部7の突出
高さ、幅の寸法精度を出した上での成形が行えるもので
ある。
【0017】そして、上記ワイヤカット放電加工の後に
行う形彫放電加工法に於ては、上記刃先付帯状食付段部
7の刃先部8を除去することのみに用いられることによ
り、1として、この形彫放電加工で使用する電極の形状
を簡単にし易く、以って電極の製造が簡単である。即
ち、形彫放電加工により打抜穴全体を加工する場合で
は、使用する電極の形状が複雑となるのに比べ、上記刃
先部8だけを加工する場合では、打抜穴3の打抜穴入口
側開口部4の大きさ、及び打抜穴壁面6の打抜穴入口側
開口部4側から打抜穴底部5側までの垂直基準線からの
傾斜角度だけを考慮すれば良く、使用する電極13の形状
を簡単に出来る。また、2として、NC制御により刃先
部8を除去することが可能である。これら形彫放電加工
の特徴により、比較的容易に刃先部8を除去することが
できる。
【0018】
【実施例】次に、添付図面に従い本発明の実施例を詳述
する。先ず、加工に際して用いられるワイヤカット放電
加工装置及び形彫放電加工装置について簡単に説明す
る。上記ワイヤカット放電加工装置は、その主要構成と
して、上部ワイヤガイド10及び下部ワイヤガイド11並び
に当該上部ワイヤガイド10と下部ワイヤガイド11とによ
りガイドされるワイヤ電極1、更に加工液供給部及び加
工すべき工作物を設置する加工テーブル並びに当該加工
テーブルをNC制御するNC装置、そして電源等から成
る。そして、上記加工テーブルはX,Y方向に移動す
る。また、上記ワイヤ電極1は傾斜角度制御が行える。
【0019】上述したワイヤカット放電加工装置は、予
め定められたプログラムに従って加工を行わしめるもの
であって、本発明では、加工すべきダイス2に一対の刃
先付帯状食付段部7を有する打抜穴3を自動的に加工す
るものである。
【0020】また、上記形彫放電加工装置は、その主要
構成として、上下方向に移動する電極13及び加工液並び
に当該加工液を溜める為の加工槽、更に上記加工槽を
X,Y方向に移動させるテーブル・サドル及び上記電極
13とテーブル・サドルとの移動を制御するNC装置並び
に電源等から成る。
【0021】上述した形彫放電加工装置は、予め定めら
れたプログラムに従って加工を行わしめるものであっ
て、本発明では、先にワイヤカット放電加工により成形
された一対の刃先付帯状食付段部7のそれぞれの刃先部
8を加工するものである。
【0022】尚、上記ワイヤカット放電加工の際に入力
されるプログラムは、加工により成形される打抜穴3の
水平断面に於ける形状や打抜穴壁面6の打抜穴入口側開
口部4から打抜穴底部5までの垂直基準線からの傾斜角
度N、並びに上記刃先付帯状食付段部7の形状、幅、突
出高さ等に関する情報が与えられ、これらの情報に基づ
いて行われる演算によって決定される。また、同様に上
記形彫放電加工の際に入力されるプログラムも打抜穴3
の情報に基づいて決定される。
【0023】次に、上記ワイヤカット放電加工装置及び
形彫放電加工装置を用いて行う本発明のカス上がり防止
手段の加工方法を説明する。この例では、上記打抜穴3
の水平断面形状が長方形であり、上記打抜穴壁面6から
凸形状に突出した一対の帯状食付段部9が水平断面形状
で三角形状を有し、更に、上記打抜穴壁面6が傾斜角度
Nを有する打抜穴3を成形する場合をみてみる。
【0024】先ず、上記ワイヤカット放電加工装置を用
いての加工方法を述べる。最初に上記打抜穴3を加工す
べきダイス2に、ワイヤ電極1を通す為の貫通孔14をド
リル等により開ける(図1参照)。この例では、上記貫
通孔14を折曲点K101近傍に開けた。次に、上記貫通孔14
にワイヤ電極1を通し、ダイス2の上方から下方にかけ
てワイヤ電極1を位置せしめて加工を行う。このとき、
上記ワイヤ電極1は、予め定められたプログラムに基づ
くNC制御により制御しつつ加工を行ってゆく。
【0025】即ち、上記加工工程は、打抜穴3の水平断
面形状と、刃先付帯状食付段部7の形状と、打抜穴壁面
6の傾斜角度N等に関する情報が加工装置に与えられ、
これらの情報に基づいて加工が実施される。具体的に
は、上記ワイヤ電極1は、上記貫通孔14から折曲点K101
へと加工し、上記折曲点K101から打抜穴壁面6を形成し
つつ、折曲点K102,K103へと進む。そして、上記刃先付
帯状食付段部7が成形されるべき位置では、ワイヤ電極
1は、折曲点K103から折曲点104 更に折曲点K105へと進
み三角形状の刃先付帯状食付段部7が成形される。
【0026】そして、上記ワイヤ電極1は、折曲点K105
から折曲106,K107, …K111を通過しつつ、初めの折曲点
K101に達する。これにより、上記打抜穴3部分に位置し
た切離部15が除去され、上記ダイス2には一対の刃先付
帯状食付段部7を有する打抜穴3が成形される(図5及
び図6参照)。上記刃先付帯状食付段部7の寸法は、1
例としては、突出高さが約0.01mm〜0.03mmであり、幅は
約0.4mm と比較的微少である。
【0027】次に、上記ワイヤカット放電加工の後に、
形彫放電加工を行う。この形彫放電加工で用いられる電
極13は、上記打抜穴壁面6の傾斜角度Nに対応した形状
を有している。そして、この電極13をNC制御して、一
対の刃先付帯状食付段部7のそれぞれの刃先部8を除去
する。
【0028】尚、上記形彫放電加工では、NC制御によ
り電極13を制御したが、手動で行っても良い。
【0029】そして、上記刃先部8の除去により、一対
の帯状食付段部9を有する打抜穴3が成形される(図8
参照)。より具体的に、図11及び図12を参照する。例え
ば、あるプレス成形品を製造する工程の中で設置され
た、一方の打抜穴3a及び他方の打抜穴3bを有するダイス
2に着目してみる。上記一方の打抜穴3a及び他方の打抜
穴3bには、それぞれ一対の帯状食付段部9を有してい
る。上記それぞれ一対の帯状食付段部9は、打ち抜いた
スクラップ19が一方の打抜穴3a及び他方の打抜穴3b内で
止まり、カス上がりを生じない良好な適所が選ばれ加工
されているものである。
【0030】そして、こうして成形した打抜穴3による
と、上記ダイス2の打抜穴3にパンチ16が位置した状態
におけるパンチ16の外表面17と打抜穴壁面6との間にク
リアランスSを有している。このクリアランスSは、打
抜プレスするシート部材18を良好に打ち抜き可能とする
クリアランスSである。その寸法は、打抜プレス装置の
種類や打ち抜くシート部材の種類により違うものの、お
よそ被加工板厚の3%〜10% と比較的微少である。
【0031】次に、上記ワイヤカット放電加工により一
対の刃先付帯状食付段部7を有する打抜穴3を成形した
後の、刃先部8の加工方法に於て、上記形彫放電加工と
は別の例の加工方法を説明する。即ち、この例では、砥
石20を用いて上記一対の刃先付帯状食付段部7の刃先部
8を削り取るものである。上記砥石20は、その側面が上
記打抜穴壁面6の傾斜角度Nに対応した傾斜を有し、上
記砥石20を回転させて削り取るものである。そして、上
記砥石20を用いて刃先部8を削り取ることにより、一対
の帯状食付段部9を有する打抜穴3が成形されるもので
ある。
【0032】尚、上記砥石20全体の傾斜角度を制御し
て、上記刃先部8を削り取るようにしても良い。
【0033】以上のように、上記加工方法によると、上
記パンチ16の外表面17と打抜穴壁面6とのクリアラン
ス、及び帯状食付段部の突出高さ、幅の寸法精度を出し
た上で、容易に打抜穴3を加工することが可能である。
【0034】
【効果】以上詳述した如く、本発明は請求項1記載によ
ると、ワイヤカット放電加工により、パンチの外表面と
打抜穴壁面とのクリアランス、及び帯状食付段部の微少
形状の精度を出した上で、而も上記一対の刃先付帯状食
付段部を有する打抜穴を容易に加工可能である。更に、
上記形彫放電加工により、上記一対の刃先付帯状食付段
部の刃先部を容易に加工することが可能である。より具
体的に形彫放電加工に着目すると、従来は上記形彫放電
加工のみにより打抜穴全体を加工するので使用する電極
が複雑となる。これに比べ本発明では刃先部のみを除去
する場合に形彫放電加工するので、使用電極は、打抜穴
の打抜穴入口側開口部の大きさ、及び打抜穴壁面6の打
抜穴入口側開口部側から打抜穴底部側までの垂直基準線
からの傾斜角度だけを考慮すれば良く、形状を簡単にで
き、製作も容易である。
【0035】また、請求項2記載によると、砥石による
刃先部の加工法により、比較的安価に、而も容易に刃先
部を加工でき、一対の帯状食付段部を成形することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法のワイヤカット放電加工前のダ
イスの平面図である。
【図2】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法のワイヤカット放電加工時を模
式的に示した平面図である。
【図3】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法のワイヤカット放電加工時の縦
断側面図である。
【図4】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法のワイヤカット放電加工時を模
式的に示した斜視図である。
【図5】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法のワイヤカット放電加工後の打
抜穴の平面図である。
【図6】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法の図5のAーA線に沿った縦断
側面図である。
【図7】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法の形彫放電加工を示した図であ
る。
【図8】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法の一対の帯状食付段部を有する
打抜穴を成形した状態を示した図である。
【図9】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法の刃先部を砥石により除去する
例を示した図である。
【図10】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法の打抜プレス装置の使用状態を
示した図である。
【図11】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法の具体的な形状を有する打抜穴
を示した平面図である。
【図12】本発明に於ける打抜プレス装置におけるカス上
がり防止手段の加工方法の図11のBーB線に沿った縦断
側面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ電極 2 ダイス 3 打抜穴 3a 一方の打抜穴 3b 他方の打抜穴 4 打抜穴入口側開口部 5 打抜穴底部 6 打抜穴壁面 7 刃先付帯状食付段部 8 刃先部 9 帯状食付段部 10 上部ワイヤガイド 11 下部ワイヤガイド 13 電極 14 貫通孔 15 切離部 16 パンチ 17 パンチの外表面 18 シート部材 19 スクラップ 20 砥石 N 傾斜角度 S クリアランス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工すべきダイス2にワイヤ電極1を通
    して、ダイス2の上方と下方に於てワイヤ電極1を保持
    した後、上記ワイヤ電極1と加工すべきダイス2とを相
    対的に移動させ、上記加工すべきダイス2に打抜穴3を
    加工するワイヤカット放電加工によるダイス2の打抜穴
    3の加工方法に於て;上記ワイヤカット放電加工によ
    り、上記打抜穴3の打抜穴壁面6を成形しつつ、上記打
    抜穴3の打抜穴壁面6の、打抜穴3の打抜穴入口側開口
    部4から打抜穴底部5までの間に、打抜穴壁面6から凸
    と成る刃先付帯状食付段部7を一対成形すると共に、上
    記ワイヤカット放電加工の後に、形彫放電加工により、
    上記一対の刃先付帯状食付段部7の打抜穴入口側開口部
    4に近い刃先部8を除去し、一対の帯状食付段部9を成
    形することを特徴とする打抜プレス装置におけるカス上
    がり防止手段の加工方法。
  2. 【請求項2】 上記一対の刃先付帯状食付段部7の打抜
    穴入口側開口部4に近い刃先部8を、砥石20の回転によ
    り削り取ることを特徴とする請求項1記載の打抜プレス
    装置におけるカス上がり防止手段の加工方法。
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