JPH055607B2 - - Google Patents

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JPH055607B2
JPH055607B2 JP58221678A JP22167883A JPH055607B2 JP H055607 B2 JPH055607 B2 JP H055607B2 JP 58221678 A JP58221678 A JP 58221678A JP 22167883 A JP22167883 A JP 22167883A JP H055607 B2 JPH055607 B2 JP H055607B2
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JP
Japan
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bearing
machining
bearing surface
manufacturing
back relief
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JP58221678A
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Shoji Futamura
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HODEN SEIMITSU KAKO KENKYUSHO KK
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HODEN SEIMITSU KAKO KENKYUSHO KK
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Publication date
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Publication of JPS60114427A publication Critical patent/JPS60114427A/ja
Publication of JPH055607B2 publication Critical patent/JPH055607B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/06Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece
    • B23H7/065Electric circuits specially adapted therefor

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、押出しダイスの製造方法、特に与え
られた形状をもつベアリング孔の内周面を構成す
るベアリング面および裏逃げ部を構成する裏逃げ
傾斜面がワイヤカツト放電加工装置を用いて形成
されるようにする押出しダイスの製造方法であつ
て、上記ベアリング面を形成する加工は、1回の
ワイヤ電極切込み量が該ワイヤ電極の切断幅を超
えないようにして行なう加工を繰返すようにする
ことによつて、ベアリング面加工時にスクラツプ
(被加工体から切離される遊離片)が発生しない
ようにする押出しダイスの製造方法に関するもの
である。
従来、アルミ型材の押出し加工に用いられる押
出しダイスとして、第1図AないしCに図示され
ているような押出しダイスが知られている。第1
図Aは平面図、第1図Bは第1図A図示矢印A−
A′における側断面図、第1図Cは底面図を示し、
図中の符号1は流し込み部、2はベアリング孔、
3は裏逃げ部、4は裏逃げ段差部を表わしてい
る。
一般に、押出しダイスによつて例えばアルミ・
サツシの如き型材を製作する場合、上記流し込み
部1に供給されたアルミ材が図示省略した押圧装
置によりベアリング孔2の方向に押圧され、該ベ
アリング孔2によつて成型されて裏逃げ部3に製
品となつて押出される。従つて、形状精度の高い
型材を製作するためには、上記ベアリング孔2内
を通過するアルミ材の速度が均一になるようにす
る必要がある。そのため、第2図および第3図を
参照して後述する如く、上記ベアリング孔2のベ
アリング長さ(第1図B図示矢印l)を該ベアリ
ング孔2の形状に対応させて調整するように考慮
されている。以下、上記ベアリング長さlについ
て説明する。
第2図A,B,Cは夫々第1図C図示A−A′,
B−B′,C−C′における断面図、第3図はベアリ
ング面の展開図を示している。そして、図中の符
号2ないし4は第1図に対応しており、5はベア
リング面、6は裏逃げ傾斜面を表わしている。
前述したように、ベアリング孔2におけるベア
リング長さl(第1図B図示)は、ベアリング孔
2の形状に対応して予め定められている。即ち、
第1図C図示矢印de間の如く、ベアリング孔2
の溝幅の広い部分とその隣接部分においては、第
2図Cに図示されているようにベアリング長さlc
は大きく、また第1図C図示矢印bCおよびfg間
の如く溝幅の狭い部分においては、第2図Bに図
示されているようにベアリング長さlbは小さくさ
れている。更に、同じ溝幅であつても、第1図C
図示矢印ha間の如く、ベアリング孔2の末端の
部分においては、アルミ材の流れが悪くなるため
第2図Aに図示されているようにベアリング長さ
laは更に小さくなるようにされている。このよう
にして形成されたベアリング面5は、第3図に図
示されている展開図のようになる。なお、図示矢
印aないしhは、第1図C図示矢印aないしhに
よつて示されている位置に対応している。
以上説明した従来の押出しダイスにおけるベア
リング孔2および裏逃げ部3の加工は、通常上記
ベアリング孔2のベアリング面5はワイヤカツト
放電加工装置によつて行われ、上記裏逃げ部3の
裏逃げ段差部4および裏逃げ傾斜面6は通常の放
電加工機やフライス等の工作機械を用いて行われ
ている。なお、上記裏逃げ段差部4の加工が必要
であることは、上記ベアリング面5と裏逃げ傾斜
面6との加工のみでは、前述したベアリング長さ
la,lb,lcおよび第3図図示ab間、cd間、ef間、
gh間を精度良く仕上げることが困難であるとい
う理由によるものである。従つて、従来の押出し
ダイスを製造するに当つて、下記の如き問題が存
在していた。
(i) 製作工程が複雑であると共に、各製作工程毎
に被加工体の位置合わせを正確に行わなければ
ならない。
(ii) 前述した如く、裏逃げ部3を通常の放電加工
装置によつて行うとすれば、加工に用いられる
加工電極の製作を要し、しかも高精度に製作さ
れた幾種類もの加工電極を必要とされる。ま
た、フライス等によつて加工する場合には、精
度良く加工しなければならないため、高度の加
工技術を必要とされる。
(iii) 放電加工の場合には電極消耗、フライス加工
の場合にはカツタの振れがあるため、高精度加
工が困難である。
上記のような問題が存在するため、従来の押出
しダイスは、製作工数が多くかかるばかりでな
く、製作コストも高くなるという欠点があつた。
また、前述した如く、裏逃げ段差部4がもうけら
れているため、ベアリング孔2の周辺部分の機械
強度が弱くなり、特に第2図Aに図示されている
ベアリング孔2の周辺部分の肉厚の薄い部分にお
いて、変形や亀裂発生等の破損が生じ易いという
欠点もあつた。
また、ワイヤカツト放電加工装置による放電加
工においては、被加工体の一部分が切離されてス
クラツプが生じることが普通である。そして、ス
クラツプが被加工体から切離される直前において
は、該スクラツプと被加工体本体との連接部分が
小さくなるため、スクラツプが自重によつて動
き、該スクラツプとワイヤ電極との非所望な接触
状態が発生して加工状態が不安定となる。そのた
め、加工を一時中断して上記スクラツプを強制的
に排除し、再び加工を開始しなければならない。
従つて、上述した非所望な状態が発生することを
防止するため、スクラツプが動かないように保持
する手段が数多く提案されている。しかし、これ
らの提案は、上記スクラツプが或る程度大きな体
積を有するものである場合には有効であるが、小
さな体積のスクラツプの場合には保持することが
難しいという問題がある。
本発明は、上記の如き欠点と問題点とを併せて
解決することを目的とし、ワイヤカツト放電加工
装置の加工テーブル上に被加工体を最初に載置し
た状態のままで、ベアリング孔および裏逃げ部の
全加工を行うようにし、特に上記ベアリング孔加
工時において、ワイヤ電極の切込み量が少なくと
も該ワイヤ電極による切断幅を超えないように加
工を繰返すことによりスクラツプの発生を防止す
ることによつて、上記ベアリング孔および裏逃げ
部の全加工の完全な自動化を図ることを可能なら
しめ、製作工数の大幅な短縮、製作コストの低
減、機械的強度の向上を図ると共に、精度の高い
製品を製作することができるようにした押出しダ
イスの製造方法を提供することを目的としてい
る。以下図面を参照しつつ説明する。
第4図ないし第6図は夫々本発明の製造方法に
もとづいて製造される押出しダイスを説明するた
めの説明図、第7図は本発明の製造方法を実施す
るために用いられる製造装置の一実施例構成、第
8図ないし第10図は本発明の製造方法を説明す
るための説明図を示している。
以下説明する本発明の製造方法にもとづいて製
造される押出しダイスの各実施例は、本願明細書
冒頭に説明した第1図ないし第3図図示従来例に
対応する押出しダイスに関するものであり、図中
の符号2、3,5および6は第1図および第2図
に対応し、7は微小切込み部を表わしている。
第4図A,B,Cは、第1図C図示A−A′,
B−B′,C−C′における断面図を示し、ベアリン
グ面5および裏逃げ傾斜面6のすべてが、後述す
るワイヤカツト放電加工装置を用い、後述する本
発明の製造方法によつて製造される押出しダイス
の一実施例である。第4図図示実施例におけるベ
アリング面5の加工は、前述した従来例と同様に
行われるが、裏逃げ部3を構成する裏逃げ傾斜面
6も、ワイヤ電極の傾斜角度および/または走行
位置をベアリング孔2の形状に対応させて制御す
ることによつて同じワイヤカツト放電加工装置を
用いて加工されている(製造方法については詳し
く後述する)。従つて、第4図図示実施例は、前
述した従来例におけるが如き裏逃げ段差部4(第
4図図示)をもうけることなく、第3図図示展開
図の如く所望されるベアリング面5を有するベア
リング孔2をそなえた押出しダイスである。
第4図図示実施例は、上記ベアリング孔2を通
過するアルミ材の速度が均一になるようにするた
め、前述したようにワイヤ電極の傾斜角度およ
び/または走行位置を制御しつつ上記裏逃げ傾斜
面6を切断加工することによつて、例えば第3図
に図示されている如く、上記ベアリング孔2の形
状に対応して予め定められた各位置のベアリング
長さ(例えば第3図図示矢印la,lb,lc等)を有
するベアリング面5が形成されている。しかしな
がら、このようにして製作された押出しダイスを
用いて実際に製品を押出してみた結果から、上記
ベアリング面5のベアリング長さの修正を行わな
ければならないことがある。そして、該ベアリン
グ長さの修正値は微小であつて、通常鑢などを用
いて行われる。そのためには、上記ベアリング面
5と裏逃げ傾斜面6との交差線が目視可能である
必要がある。しかし、第4図図示実施例において
は、上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度が微小である
ために、該裏逃げ傾斜面6と上記ベアリング面5
との交差線を正確に目視することが困難であると
いう問題がある。また、第4図図示実施例の押出
しダイスを用いて型材を製造する際、押出し材の
性質によつては上記ベアリング面5と裏逃げ傾斜
面6との交差線部分に上記押出し材が固着するこ
とがある。このことは、製品に疵がつき製品価値
を低下させることになる。上記の如き問題解決を
図ることが可能な押出しダイスとして、第5図に
関連して本発明の製造方法によつて製造される押
出しダイスの他の一実施例を説明する。
第5図図示実施例は、第4図図示実施例と同様
に裏逃げ傾斜面6の加工が終了したのち、上記ベ
アリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差線におい
て、該裏逃げ傾斜面6に目視可能および修正可能
であつてかつ前述した押出し材の固着防止可能な
範囲例えば0.1ないし1.0mm程度の微小な切込みを
施して微小切込み部7をもうけ、しかるのちに上
記第4図図示実施例と同様にベアリング面5を形
成するようにした押出しダイスである(製造方法
は詳しく後述する)。なお、第5図A,B,Cは
第4図と同様にして、第1図C図示A−A′,B
−B′,C−C′における断面図を示している。ま
た、第5図Dは第1図C図示矢印D(上記ベアリ
ング孔の角部)における断面図である。そして、
第5図図示実施例におけるベアリング面5の展開
図は、第3図と同様に表わすことができる。更
に、第5図図示実施例のベアリング孔2の角部
(例えば第1図C図矢印D)においては、第5図
Dに図示された如く、上記微小切込み部7はもう
けられていない。これは、後述する製造方法によ
るものであるが、上記角部における前述したベア
リング面5と裏逃げ傾斜面6との交差点において
は、上記ベアリング面5の修正を必要としないた
め、上記微小切込み部7はもうけられていない。
また、上記角部に加わる押圧力が他の部分より大
となることから、上記微小切込み部7がもうけら
れていないことが、上記角部の補強につながるこ
とになる。
更に、後述する本発明の製造方法によつて製造
される押出しダイスの他の一実施例におけるベア
リング面の展開図を第6図に示している。第6図
図示実施例もまた、第1図図示実施例と同じ形状
のベアリング孔2を有するものであつて、図示A
−A′およびB−B′における断面図は第5図Bに
対応しており、図示C−C′における断面図は第5
図Cに対応している。また、図示矢印Dによつて
代表的に示されている各角部の断面図は第5図D
に対応している。これらの断面図から明らかなよ
うに、第6図図示実施例は、第5図図示実施例と
同様な構成を有するものである。なお、前述した
ようにベアリング孔2におけるアルミ材の流速は
ベアリング孔2の形状によつて異なり、特に角部
において遅くなることを考慮して、第6図図示実
施例においては図示展開図から明らかなように、
角部D,D,…におけるベアリング長さが小さく
されている。
以上、本発明の製造方法によつて製造される押
出しダイスの各実施例を説明したが、次にこれら
の押出しダイスの製造方法の説明に先立つて、本
発明の製造方法によつて製造される押出しダイス
の製造に用いられる製造装置を第7図に関連して
説明する。第7図において、図中の符号8は加工
テーブル、9および10は制御モータであつて上
記加工テーブル8を直交するX,Y方向に駆動せ
しめるもの、11は被加工体、12はワイヤ電
極、13はワイヤ電極供給ローラ、14および1
7はテンシヨン・ローラ、15は上部ガイド、1
6は下部ガイド、18はスクラツプ・ローラ、1
9および20は制御モータであつて上記上部ガイ
ド15を直交するX,Y方向に移動せしめて上記
ワイヤ電極12の傾斜角度を調節するもの、21
はフライス・ヘツド、22はフライス・カツタ、
23は制御モータであつてフライス・ヘツド21
の送りを制御するものを表わしている。
第7図に図示されている製造装置は、本発明の
製造方法を用いて押出しダイスを製造するため
に、ワイヤカツト放電加工装置とフライス装置と
を組合わせたものであり、該ワイヤカツト放電加
工装置およびフライス装置は共に良く知られるも
のであるので、簡単な説明にとどめておく。
第7図において、加工テーブル8は制御モータ
9および10によつて直交するX,Y方向に駆動
される。加工テーブル8上に載置された被加工体
11を切断加工するワイヤ電極12はワイヤ電極
供給ローラ13からテンシヨン・ローラ14、上
部ガイド15、下部ガイド16、テンシヨン・ロ
ーラ17を介してスクラツプ・ローラ18に巻取
られる。そして、上記上部ガイド15と下部ガイ
ド16との間のワイヤ電極12は、上記テンシヨ
ン・ローラ14および17によつてテンシヨンが
かけられ、直線状態にて走行せしめられている。
また、上記上部ガイド15は制御モータ19およ
び20によつて直交するX,Y方向に移動せしめ
られるよう構成されているため、該上部ガイド1
5と下部ガイド16との間のワイヤ電極12の傾
斜角度を所望するように調節することができる。
従つて、加工テーブル8上に載置されている被加
工体11に対する直線的な切断加工であれば、所
望する切断加工を行うことができる。また、同一
ベツト上にセツトされているフライス・ヘツト2
1によつて、上記ワイヤカツト放電加工装置では
困難な加工(例えば前述した微小切込み部7の加
工)は、フライス・カツタ22の送りを制御する
制御モータ23と上記加工テーブル8のX,Y方
向駆動用の制御モータ9および10とを制御する
ことによつて所望するフライス加工或は上記フラ
イス・カツタ22を研削砥石に取替えて行うジグ
グラインダ加工を行うことが可能である。また、
上記フライス・ヘツド21の代りに通常の放電加
工ヘツド(図示省略)をもうけ、該放電加工ヘツ
ドによる放電加工によつて行うことも可能であ
る。
以上説明した製造装置は、予め定められたプロ
グラムに従つて加工を行わしめる例えばNC制御
によつて駆動されるものであつて、前述した本発
明の押出しダイスのベアリング孔2および裏逃げ
部3の全加工を自動的に行うものである。なお、
上記フライス・カツタ22のセンタとワイヤ電極
12との相対位置関係は予め定められているた
め、ワイヤカツト放電加工とフライス加工とを連
続的にかつ自動的に行うことが可能である。ま
た、上記プログラムは、加工すべきベアリング孔
2の形状、該ベアリング孔2におけるベアリング
面5のベアリング長さ、上記裏逃げ部3における
裏逃げ傾斜面6の傾斜角度および微小切込み部7
の切込み量に関する情報が与えられ、これらの情
報にもとづいて行われる演算によつて決定される
ものと考えて良い。以下、上記製造装置を用いて
行う本発明における押出しダイスの製造方法を第
7図ないし第10図に関連して説明する。
本発明の製造方法においては、先づ前述したベ
アリング孔2および裏逃げ部3の加工を除いた状
態即ち第1図図示実施例で言えば押出しダイスの
前面、裏面、インロー部および外周面が仕上げら
れた状態(本願明細書においてはこの状態の押出
しダイスを被加工体と呼んでいる)に予め機械加
工によつて製作される。そして、該被加工体11
を前述した製造装置によつてベアリング孔2およ
び裏逃げ部3を加工して、第4図ないし第6図図
示実施例の如き押出しダイスを製造する。
先づ、本発明の製造方法における裏逃げ傾斜面
加工工程を第8図AおよびBに関連して説明す
る。裏逃げ傾斜面6を加工するに当つて、上記被
加工体11の前面が第7図図示製造装置の加工テ
ーブル8の上面に接する状態(第8図Aに図示さ
れているように加工すべきベアリング孔2が下
方、裏逃げ部3が上方に位置する状態)にして、
被加工体11を上記加工テーブル8に載置する。
そして、第8図Aに図示されている如く、ベアリ
ング面5(図示点線)の加工代を残すようにワイ
ヤ電極12の位置および傾斜角度を予め定められ
たプログラムによるNC制御によつて制御しつつ
ワイヤカツト放電加工による切断加工を行う。該
NC制御における上記プログラムは、ベアリング
孔2の形状、該ベアリング孔2の各位置における
ベアリング面5のベアリング長さl,および該各
位置における裏逃げ傾斜面6の傾斜角度に関する
情報が与えられ、これらの情報にもとづく演算に
よつて決定される。第8図Bに上記NC制御によ
る一実施態様が示されている。なお、該実施態様
は、上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度θを一定にし
て加工する場合である。従つて、この場合には、
上記ワイヤ電極12の位置を制御することによつ
て所望する裏逃げ傾斜面6を加工することができ
る。即ち、上記ベアリング孔2の形状に関する情
報として、例えば加工すべきベアリング面5の図
示矢印Pの座標が与えられると共に、該各座標点
におけるベアリング長さl1が与えられる。その結
果、第8図Bに図示されている如く、上記点Pに
対応するワイヤ電極12の位置(図示矢印P1点)
の座標が次式にもとづいて求められる。
t1=l1cotθ ……(1) 上記第(1)式にもとづいて求められた上記点P1
の座標にもとづいて上記ワイヤ電極12の位置を
制御するようにすれば、ワイヤ電極12は所望さ
れるベアリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差点
(第8図B図示矢印P′1点)を通過するようにでき
る。
また、上記ベアリング長さl2が与えられた場合
には、上記点Pに対応する図示矢印P2点の座標
は次式にもとづいて求められる。
t2=l2cotθ ……(2) 上記第(2)式にもとづいて求められた上記点P2
の座標にもとづいて上記ワイヤ電極12の位置を
制御するようにすれば、ワイヤ電極12は所望さ
れるベアリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差点
(第8図B図示矢印P′2点)を通過するようにでき
る。
以上、ワイヤ電極12の傾斜角度を所定の角度
θ(該角度θは2°ないし7°の範囲にすることが望
ましい)に設定した場合の制御態様について説明
したが、上記傾斜角度θも併せて制御するように
しても良い。なお、該傾斜角度θの制御は、例え
ば上記ベアリング孔2の形状および該ベアリング
孔2の各位置におけるベアリング面5のベアリン
グ長さlに関する情報を与えると共に、上記裏逃
げ部3の開口形状即ちダイスの裏面と上記裏逃げ
傾斜面6との交差線形状に関する情報を与えるこ
とによつて自動的に行われる。
このようにして、上記ベアリング孔2の形状に
沿つてワイヤ電極12による切断加工を行うこと
によつて、所望する裏逃げ傾斜面6が形成され
る。なお、当該加工後においては、スクラツプ1
1′が被加工体11から遊離状態になるが、当該
加工終了前に、本願出願人が先に提案した「ワイ
ヤカツト放電加工装置におけるスクラツプ保持装
置(昭和58年11月17日付特許願)」を用いること
により、スクラツプ11′の保持および排除を自
動的に行うことができる。従つて、本願明細書冒
頭に説明したスクラツプ遊離時に加工状態が不安
定となることを防止することができるばかりでな
く、引続いて行われるベアリング面加工工程への
移行を自動的に行うことができる。
次いで、本発明の製造方法におけるベアリング
面加工工程を第9図AおよびBに関連して説明す
る。なお、ベアリング面5を加工するに当つて、
第9図Aに図示されている如く、上記ワイヤ電極
12を加工テーブル8(第7図図示)に対して垂
直にして、既に与えられているベアリング孔2の
形状に対応する座標(第8図B図示矢印P点の座
標)にもとづいて、上記ワイヤ電極12の位置を
制御しつつ切断加工を行うようにすれば、所望さ
れるベアリング面5を加工することができる。し
かしながら、第9図Aに図示されている図示最左
端の鋭角状の角部の如く、上記の裏逃げ傾斜面加
工工程に当たつて、ベアリング面が存在すること
になる位置に対応して、鋭角の稜線部(第9図A
図示の紙面に垂直な方向に延びている稜線部)が
生じている。このために、第9図A図示の如く一
挙にベアリング面を加工しようとするスクラツプ
11″が出現し、該スクラツプ11″の遊離時に加
工状態が不安定となるという非所望な状態が発生
する。そして、当該スクラツプ11″は一般に小
さいものであるために、裏逃げ傾斜面加工工程に
おいて用いられたスクラツプ保持装置をもつてし
ても、その保持、排除は困難である。そのため、
本発明においてはベアリング面を加工するに当つ
て、第9図Bに図示されている如く、スクラツプ
が生じないようにしている。即ち、ワイヤ電極1
2による切込み量が少なくとも切断幅Δdを超え
ないように加工し、該加工を上記ワイヤ電極12
による加工面が形成すべきベアリング面5に一致
するまで繰返すことによつて、スクラツプが生じ
ることなくベアリング面5が形成される。
以上説明した製造方法即ち裏逃げ傾斜面加工工
程およびベアリング面加工工程によつて、第4図
に図示されている押出しダイスの裏逃げ部3およ
びベアリング孔2の全加工を完全に自動化するこ
とができる。なお、上記ベアリング面加工工程に
おけるワイヤ電極12の切断位置制御は、1回の
最大切込み量が切断幅Δdを超えないように即ち
スクラツプが発生しないように行われると説明し
たが、上記最大切込み量が切断幅Δdを或る程度
超えても、発生したスクラツプが加工時に噴射さ
れる加工液に吹きとばされる程度であれば良い。
この程度の最大切込み量をもつて行う加工につい
ても、本願発明にいう「切断幅を超えない」とい
う条件の内に入るものであることは言うまでもな
い。
次に、前述した第5図図示実施例の製造方法に
ついて説明する。第5図図示実施例は、前述した
第4図図示実施例におけるベアリング面5と裏逃
げ傾斜面6との交差線において、裏逃げ傾斜面6
に対して微小切込み量Δt(第10図A図示)の切
込み加工を行つたものである。該切込み加工は、
前述した裏逃げ傾斜面6の加工(第8図図示)が
終了したのち、押出しダイスを加工テーブル8に
そのまま載置された状態のもとで、第7図に図示
されたフライス・カツタ22によつて行うように
する。しかるのちにベアリング面5の加工(第9
図図示)を行う。これは上記切込み加工によつて
生じたバリを除去することができるためである。
なお、該切込み加工における上記被加工体11と
上記フライス・カツタ22との相対的な位置制御
に関する情報即ち上記ベアリング孔2の形状(前
述した第8図B図示矢印Pの座標、ベアリング長
さlは既に与えられており、更に上記切込み量
Δtに関する情報も与えられているため、所望す
る微小切込み部7を形成することができる。ま
た、上記切込み加工におけるフライス・カツタ2
2と被加工体11との相対的な移動態様を第10
図Bに示している。即ち、上記フライス・カツタ
22は、被加工体11に対して図示矢印方向に移
動する。そして、図示態様から明らかな如く、上
記フライス・カツタ22の刃先は、角部Dにおい
ては該角部Dに接するように移動するようになる
ため、該角部Dにおいては上記切込み加工は行わ
れない。このようにして、第5図図示実施例の押
出しダイスは製造される。なお、第5図図示実施
例の製造方法の説明において、裏逃げ傾斜面6の
加工は第4図図示実施例と同様に行うと述べた
が、上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度を一定にしか
つベアリング長さlの最大値に対応して行つたの
ち、上記切込み加工によつて第3図図示の如き所
定のベアリング面5を形成するようにしても良
い。
更に、第6図図示実施例の押出しダイスは、上
記第4図図示実施例と第5図図示実施例との製造
方法を併用することによつて、容易に行うことが
できる。即ち、前述したように第6図図示実施例
は、基本的には第5図図示実施例と同様である
が、ベアリング孔2の角部Dにおけるベアリング
長さlを第6図図示展開図に示されている如く小
さくしたものである。このような角部Dにおける
ベアリング面5の加工は、前述した第4図図示実
施例における裏逃げ部3の加工工程において、上
記角部Dにおけるベアリング長さlが与えられて
いるため、前述したワイヤ電極12の位置および
傾斜角度θを制御することにより所望するベアリ
ング長さlを有する角部Dのベアリング面5を形
成することができる。このようにして、第6図図
示実施例の押出しダイスは製造される。
なお、上記製造方法の説明において、上記切込
み加工はフライス加工のほか上記ジググラインダ
加工、通常の放電加工によつて行うようにしても
良い。
以上説明した製造方法においては、被加工体1
1を加工テーブル8上に最初に載置した状態のま
まで、上記第4図ないし第6図図示実施例の何れ
も、完全に製造することができ、かつ前述したよ
うにNC制御によつて自動的に加工を行うことが
できるため、加工工数の大幅な短縮が図られると
共に、精度の高い押出しダイスを製造することが
可能となる。特に、最近ワイヤカツト放電加工装
置における加工速度に関する性能が大幅に向上し
ていることもあつて、大部分の加工がワイヤカツ
ト放電加工によつて行われる本発明の製造方法を
用いて行う押出しダイスの製造時間は、従来の製
造方法に比較して大幅に短縮される。
以上説明した如く、本発明によれば、ワイヤカ
ツト放電加工装置とフライス装置とを組合わせた
製造装置によつて、該製造装置の加工テーブル上
に被加工体を最初に載置した状態のままで、ベア
リング孔および裏逃げ部の全加工を自動化するこ
とが可能となるため、製作工数の大幅な短縮、製
作コストの低減化、機械強度の向上を可能とする
と共に、精度の高い製品を製作することが可能と
なる押出しダイスの製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図A,B,C、第2図A,B,Cおよび第
3図は従来の押出しダイスを説明するための説明
図、第4図ないし第6図は本発明の製造方法によ
つて製造される押出しダイスの実施例を説明する
ための説明図、第7図は本発明の押出しダイスを
製造するために用いられる製造装置の一実施例、
第8図ないし第10図は本発明の製造方法を説明
するための説明図を示す。 図中、1は流し込み部、2はベアリング孔、3
は裏逃げ部、5はベアリング面、6は裏逃げ傾斜
面、7は微小切込み部、8は加工テーブル、9,
10,19,20および23は制御モータ、11
は被加工体、11′および11″はスクラツプ、1
2はワイヤ電極、13はワイヤ電極供給ローラ、
14および17はテンション・ローラ、15は上
部ガイド、16は下部ガイド、18はスクラツ
プ・ローラ、21はフライス・ヘツド、22はフ
ライス・カツタを表わす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 与えられた形状のベアリング孔を前面側に有
    すると共に、該前面から裏面に向つて上記ベアリ
    ング孔に対応してベアリング面が形成されかつ該
    ベアリング面から上記裏面に向つて裏逃げ部が形
    成されてなり、上記ベアリング孔内周線上の各位
    置におけるベアリング面が当該位置のベアリング
    孔の形状にもとづいて予め実質上定まるベアリン
    グ長さを有するよう形成されてなる押出しダイス
    の製造方法において、上記前面に垂直な方向に対
    して微小角度傾斜した方向に走行するワイヤ電極
    をもつワイヤカツト放電加工装置にて上記裏逃げ
    部の傾斜面を形成する裏逃げ傾斜面加工工程をも
    つと共に、該裏逃げ傾斜面加工工程の終了後に上
    記前面に実質上垂直な方向に走行するワイヤ電極
    をもつワイヤカツト放電加工装置にて上記ベアリ
    ング面を形成するベアリング面加工工程をもち、
    上記裏逃げ傾斜面加工工程において、上記ベアリ
    ング孔の内周線上の各位置にて該各位置に対応し
    て予め定められたベアリング長さに実質上等しい
    深さ位置点を上記ワイヤ電極が通過するよう切断
    位置制御が行われると共に、上記ベアリング面加
    工工程において、上記裏逃げ傾斜面加工工程に当
    たつて上記ベアリング面の存在位置に対応して生
    じた鋭角の稜線部に対して1回のワイヤ電極切込
    み量が該ワイヤ電極による切断幅を超えないよう
    にして行う加工を当該稜線部の先端から順に繰返
    すことによつて上記ベアリング面を形成するよう
    に上記ワイヤ電極の切断位置制御が行われること
    を特徴とする押出しダイスの製造方法。
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