JPH0669650B2 - 押出しダイスの製造方法 - Google Patents
押出しダイスの製造方法Info
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- JPH0669650B2 JPH0669650B2 JP19866983A JP19866983A JPH0669650B2 JP H0669650 B2 JPH0669650 B2 JP H0669650B2 JP 19866983 A JP19866983 A JP 19866983A JP 19866983 A JP19866983 A JP 19866983A JP H0669650 B2 JPH0669650 B2 JP H0669650B2
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- JP
- Japan
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- bearing
- extrusion die
- manufacturing
- forming
- bearing hole
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H7/00—Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
- B23H7/02—Wire-cutting
- B23H7/06—Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece
- B23H7/065—Electric circuits specially adapted therefor
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
- Extrusion Of Metal (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は,押出しダイスの製造方法,特に与えられた形
状をもつベアリング孔を前面側に有すると共に,該ベア
リング孔から裏面側に向つて裏逃げ部が形成されてなる
押出しダイスの製造方法において,上記ベアリング孔の
内周面を構成するベアリング面および上記裏逃げ部のす
べてまたはその一部がワイヤカツト放電加工装置を用い
て形成されると共に,該ワイヤカツト放電加工装置によ
つて上記裏逃げ部を加工する前に,該形成すべき裏逃げ
部が存在することになる一部の位置であって裏逃げ部を
形成する加工工程に際して遊離する遊離片が発生する位
置に、当該遊離片の部分を含む柱状体の切欠き部を形成
しておくようにした押出しダイスの製造方法に関するも
のである。
状をもつベアリング孔を前面側に有すると共に,該ベア
リング孔から裏面側に向つて裏逃げ部が形成されてなる
押出しダイスの製造方法において,上記ベアリング孔の
内周面を構成するベアリング面および上記裏逃げ部のす
べてまたはその一部がワイヤカツト放電加工装置を用い
て形成されると共に,該ワイヤカツト放電加工装置によ
つて上記裏逃げ部を加工する前に,該形成すべき裏逃げ
部が存在することになる一部の位置であって裏逃げ部を
形成する加工工程に際して遊離する遊離片が発生する位
置に、当該遊離片の部分を含む柱状体の切欠き部を形成
しておくようにした押出しダイスの製造方法に関するも
のである。
従来,アルミ型材の押出し加工に用いられる押出しダイ
スとして,第1図(A)ないし(C)に図示されている
ような押出しダイスが知られている。第1図(A)は平
面図,第1図(B)は第1図(A)図示矢印A−A′に
おける側断面図,第1図(C)は底面図を示し,図中の
符号1は流し込み部,2はベアリング孔,3は裏逃げ部,4は
裏逃げ段差部を表わしている。
スとして,第1図(A)ないし(C)に図示されている
ような押出しダイスが知られている。第1図(A)は平
面図,第1図(B)は第1図(A)図示矢印A−A′に
おける側断面図,第1図(C)は底面図を示し,図中の
符号1は流し込み部,2はベアリング孔,3は裏逃げ部,4は
裏逃げ段差部を表わしている。
一般に,押出しダイスによつて例えばアルミ・サツシの
如き型材を製作する場合,上記流し込み部1に供給され
たアルミ材が図示省略した押圧装置によりベアリング孔
2の方向に押圧され,該ベアリング孔2によつて成型さ
れて裏逃げ部3に製品となつて押出される。従つて,形
状精度の高い型材を製作するためには,上記ベアリング
孔2内を通過するアルミ材の速度が均一になるようにす
る必要がある。そのため,第2図および第3図を参照し
て後述する如く,上記ベアリング孔2のベアリング長さ
(第1図(B)図示矢印l)を該ベアリング孔2の形状
に対応させて調整するように考慮されている。以下,上
記ベアリング長さlについて説明する。
如き型材を製作する場合,上記流し込み部1に供給され
たアルミ材が図示省略した押圧装置によりベアリング孔
2の方向に押圧され,該ベアリング孔2によつて成型さ
れて裏逃げ部3に製品となつて押出される。従つて,形
状精度の高い型材を製作するためには,上記ベアリング
孔2内を通過するアルミ材の速度が均一になるようにす
る必要がある。そのため,第2図および第3図を参照し
て後述する如く,上記ベアリング孔2のベアリング長さ
(第1図(B)図示矢印l)を該ベアリング孔2の形状
に対応させて調整するように考慮されている。以下,上
記ベアリング長さlについて説明する。
第2図(A),(B),(C)は夫々第1図(C)図示
A−A′,B−B′,C−C′における断面図,第3図はベ
アリング面の展開図を示している。そして,図中の符号
2ないし4は第1図に対応しており,5はベアリング面,6
は裏逃げ傾斜面を表わしている。
A−A′,B−B′,C−C′における断面図,第3図はベ
アリング面の展開図を示している。そして,図中の符号
2ないし4は第1図に対応しており,5はベアリング面,6
は裏逃げ傾斜面を表わしている。
前述したように,ベアリング孔2におけるベアリング長
さl(第1図(B)図示)は,ベアリング孔2の形状に
対応して予め定められている。即ち,第1図(C)図示
矢印de間の如く,ベアリング孔2の溝幅の広い部分とそ
の隣接部分においては,第2図(C)に図示されている
ようにベアリング長さlcは大きく,また第1図(C)図
示矢印bcおよびfg間の如く溝幅の狭い部分においては,
第2図(B)に図示されているようにベアリング長さlb
は小さくされている。更に,同じ溝幅であつても,第1
図(C)図示矢印ha間の如く,ベアリング孔2の末端の
部分においては,アルミ材の流れが悪くなるため第2図
(A)に図示されているようにベアリング長さlaは更に
小さくなるようにされるている。このようにして形成さ
れたベアリング面4は,第3図に図示されている展開図
のようになる。なお,図示矢印aないしhは,第1図
(C)図示矢印aないしhによつて示されている位置に
対応している。
さl(第1図(B)図示)は,ベアリング孔2の形状に
対応して予め定められている。即ち,第1図(C)図示
矢印de間の如く,ベアリング孔2の溝幅の広い部分とそ
の隣接部分においては,第2図(C)に図示されている
ようにベアリング長さlcは大きく,また第1図(C)図
示矢印bcおよびfg間の如く溝幅の狭い部分においては,
第2図(B)に図示されているようにベアリング長さlb
は小さくされている。更に,同じ溝幅であつても,第1
図(C)図示矢印ha間の如く,ベアリング孔2の末端の
部分においては,アルミ材の流れが悪くなるため第2図
(A)に図示されているようにベアリング長さlaは更に
小さくなるようにされるている。このようにして形成さ
れたベアリング面4は,第3図に図示されている展開図
のようになる。なお,図示矢印aないしhは,第1図
(C)図示矢印aないしhによつて示されている位置に
対応している。
以上説明した従来の押出しダイスにおけるベアリング孔
2および裏逃げ部3の加工は,通常上記ベアリング孔2
のベアリング面5はワイヤカツト放電加工機によつて行
なわれ,上記裏逃げ部3の裏逃げ段差部4および裏逃げ
傾斜面6は通常の放電加工機やフライス等の工作機械を
用いて行なわれている。なお,上記裏逃げ段差部4の加
工が必要であることは,上記ベアリング面5と裏逃げ傾
斜面6との加工のみでは,前述したベアリング長さla,l
b,lcおよび第3図図示ab間,cd間,ef間,gh間を精度良く
仕上げることが困難であるという理由によるものであ
る。従つて,従来の押出しダイスを製造するに当つて,
下記の如き問題が存在していた。
2および裏逃げ部3の加工は,通常上記ベアリング孔2
のベアリング面5はワイヤカツト放電加工機によつて行
なわれ,上記裏逃げ部3の裏逃げ段差部4および裏逃げ
傾斜面6は通常の放電加工機やフライス等の工作機械を
用いて行なわれている。なお,上記裏逃げ段差部4の加
工が必要であることは,上記ベアリング面5と裏逃げ傾
斜面6との加工のみでは,前述したベアリング長さla,l
b,lcおよび第3図図示ab間,cd間,ef間,gh間を精度良く
仕上げることが困難であるという理由によるものであ
る。従つて,従来の押出しダイスを製造するに当つて,
下記の如き問題が存在していた。
(i) 製作工程が複雑であると共に,各製作工程毎に
被加工体の位置合わせを正確に行なわなければならな
い。
被加工体の位置合わせを正確に行なわなければならな
い。
(ii) 前述した如く,裏逃げ部3を通常の放電加工機
によつて行なうとすれば,加工に用いられる加工電極の
製作を要し,しかも高精度に製作された幾種類もの加工
電極を必要とされる。また,フライス等によつて加工す
る場合には,精度良く加工しなければならないため,高
度の加工技術を必要とされる。
によつて行なうとすれば,加工に用いられる加工電極の
製作を要し,しかも高精度に製作された幾種類もの加工
電極を必要とされる。また,フライス等によつて加工す
る場合には,精度良く加工しなければならないため,高
度の加工技術を必要とされる。
(iii) 放電加工の場合には電極消耗,また,フライ
ス加工の場合にはカツタの振れがあるため,高精度加工
が困難である。
ス加工の場合にはカツタの振れがあるため,高精度加工
が困難である。
上記のような問題が存在するため,従来の押出しダイス
は,製作工数が多くかかるばかりでなく,製作コストも
高くなるという欠点があつた。また,前述した如く,裏
逃げ段差部4がもうけられているため,ベアリング孔2
の周辺部分の機械強度が弱くなり,特に第2図(A)に
図示されているベアリング孔2の周辺部分の肉厚の薄い
部分において,変形や亀裂発生等の破損が生じ易いとい
う欠点もあつた。
は,製作工数が多くかかるばかりでなく,製作コストも
高くなるという欠点があつた。また,前述した如く,裏
逃げ段差部4がもうけられているため,ベアリング孔2
の周辺部分の機械強度が弱くなり,特に第2図(A)に
図示されているベアリング孔2の周辺部分の肉厚の薄い
部分において,変形や亀裂発生等の破損が生じ易いとい
う欠点もあつた。
従つて,本願出願人は,上記の如き欠点を解決すること
を目的とし,ワイヤカツト放電加工装置とフライス装置
とを組合わせた製造装置により,該製造装置の加工テー
ブル上に被加工体を最初に載置した状態のままで,ベア
リング孔および裏逃げ部の全加工を自動化することによ
つて,製作工数の大幅な短縮,製作コストの低下,機械
的強度の向上を図ると共に精度の高い製品を製作するこ
とのできる押出しダイスおよびその製造方法を,昭和58
年9月30日付を以て既に提案し特許出願した。しかしな
がら,上記ベアリング孔の形状如何によつては,上記提
案の製造方法による裏逃げ部の加工過程において,上記
被加工体から遊離する部分が生じ,該遊離直前において
ワイヤカツト放電加工装置による加工状態が不安定とな
るため,一時加工を中止して上記遊離片を除去したの
ち,再び加工を開始しなければならないという非所望な
問題が存在することが判明した。
を目的とし,ワイヤカツト放電加工装置とフライス装置
とを組合わせた製造装置により,該製造装置の加工テー
ブル上に被加工体を最初に載置した状態のままで,ベア
リング孔および裏逃げ部の全加工を自動化することによ
つて,製作工数の大幅な短縮,製作コストの低下,機械
的強度の向上を図ると共に精度の高い製品を製作するこ
とのできる押出しダイスおよびその製造方法を,昭和58
年9月30日付を以て既に提案し特許出願した。しかしな
がら,上記ベアリング孔の形状如何によつては,上記提
案の製造方法による裏逃げ部の加工過程において,上記
被加工体から遊離する部分が生じ,該遊離直前において
ワイヤカツト放電加工装置による加工状態が不安定とな
るため,一時加工を中止して上記遊離片を除去したの
ち,再び加工を開始しなければならないという非所望な
問題が存在することが判明した。
本発明は,上記提案の押出しダイスおよびその製造方法
と同様な目的を有すると共に上記提案の押出しダイスの
製造方法における問題点をあわせて解決することを目的
とし,上記裏逃げ部の加工工程において,成形すべき裏
逃げ部が存在することになる一部の位置であって裏逃げ
部を形成する加工工程に際して遊離する遊離片が発生す
る位置に、当該遊離片の部分を含む柱状体の切欠き部を
加工し,しかるのちにワイヤカツト放電加工装置を用い
て裏逃げ部を形成することによつて,上記ベアリング孔
および裏逃げ部の全加工の完全な自動化を図ることを可
能ならしめる押出しダイスの製造方法を提供することを
目的としている。以下図面を参照しつつ説明する。
と同様な目的を有すると共に上記提案の押出しダイスの
製造方法における問題点をあわせて解決することを目的
とし,上記裏逃げ部の加工工程において,成形すべき裏
逃げ部が存在することになる一部の位置であって裏逃げ
部を形成する加工工程に際して遊離する遊離片が発生す
る位置に、当該遊離片の部分を含む柱状体の切欠き部を
加工し,しかるのちにワイヤカツト放電加工装置を用い
て裏逃げ部を形成することによつて,上記ベアリング孔
および裏逃げ部の全加工の完全な自動化を図ることを可
能ならしめる押出しダイスの製造方法を提供することを
目的としている。以下図面を参照しつつ説明する。
第4図ないし第6図は前述した本発明の前提となつてい
る押出しダイスを説明するための説明図,第7図は第4
図ないし第6図図示例を製造するために用いられる製造
装置を説明するための説明図,第8図は第4図ないし第
6図図示例の製造方法を説明するための説明図,第9図
は本発明の製造方法を説明するための説明図を示してい
る。
る押出しダイスを説明するための説明図,第7図は第4
図ないし第6図図示例を製造するために用いられる製造
装置を説明するための説明図,第8図は第4図ないし第
6図図示例の製造方法を説明するための説明図,第9図
は本発明の製造方法を説明するための説明図を示してい
る。
本発明の押出しダイスの製造方法の説明に先立つて,本
願明細書冒頭に説明した本願出願人によつて既に提案さ
れておりかつ本願の前提となつている押出しダイス(以
下既提案の押出しダイスと呼ぶ),該押出しダイスの製
造装置および製造方法について説明する。
願明細書冒頭に説明した本願出願人によつて既に提案さ
れておりかつ本願の前提となつている押出しダイス(以
下既提案の押出しダイスと呼ぶ),該押出しダイスの製
造装置および製造方法について説明する。
以下説明する本発明の前提となつている第4図ないし第
6図図示押出しダイスは,本願明細書冒頭に説明した第
1図ないし第3図図示従来例に対応する押出しダイスに
関するものであり,図中の符号2,3,5および6は第1図
および第2図に対応し,7は微小切込み部を表わしてい
る。
6図図示押出しダイスは,本願明細書冒頭に説明した第
1図ないし第3図図示従来例に対応する押出しダイスに
関するものであり,図中の符号2,3,5および6は第1図
および第2図に対応し,7は微小切込み部を表わしてい
る。
第4図(A),(B),(C)は、第1図(C)図示A
−A′,B−B′,C−C′における断面図を示し,ベアリ
ング面5および裏逃げ傾斜面6のすべてが,後述するワ
イヤカツト放電加工装置を用いて製造された既提案の押
出しダイスの一実施例である。第4図図示例におけるベ
アリング面5の加工は,前述した従来例と同様に行なわ
れるが,裏逃げ部3を構成する裏逃げ傾斜面6も,ワイ
ヤ電極の傾斜角度および/または走行位置をベアリング
孔2の形状に対応させて制御することによつて同じワイ
ヤカツト放電加工装置を用いて加工されている(製造方
法については詳しくは後述する)。従つて,第4図図示
実施例は,前述した従来例におけるが如き裏逃げ段差部
4(第2図図示)をもうけることなく,第3図図示展開
図の如く所望されるベアリング面5を有するベアリング
孔2をそなえた押出しダイスである。
−A′,B−B′,C−C′における断面図を示し,ベアリ
ング面5および裏逃げ傾斜面6のすべてが,後述するワ
イヤカツト放電加工装置を用いて製造された既提案の押
出しダイスの一実施例である。第4図図示例におけるベ
アリング面5の加工は,前述した従来例と同様に行なわ
れるが,裏逃げ部3を構成する裏逃げ傾斜面6も,ワイ
ヤ電極の傾斜角度および/または走行位置をベアリング
孔2の形状に対応させて制御することによつて同じワイ
ヤカツト放電加工装置を用いて加工されている(製造方
法については詳しくは後述する)。従つて,第4図図示
実施例は,前述した従来例におけるが如き裏逃げ段差部
4(第2図図示)をもうけることなく,第3図図示展開
図の如く所望されるベアリング面5を有するベアリング
孔2をそなえた押出しダイスである。
第4図図示実施例は,上記ベアリング孔2に通過するア
ルミ材の速度が均一になるようにするため,前述したよ
うにワイヤ電極の傾斜角度および/または走行位置を制
御しつつ上記裏逃げ傾斜面6を切断加工することによつ
て,例えば第3図に図示されている如く,上記ベアリン
グ孔2の形状に対応して予め定められた各位置のベアリ
ング長さ(例えば第3図図示矢印la,lb,lc等)を有する
ベアリング面4が形成されている。しかしながら,この
ようにして製作された押出しダイスを用いて実際に製品
を押出してみた結果から,上記ベアリング面4のベアリ
ング長さの修正を行なわなければならないことがある。
そして,該ベアリング長さの修正値は微小であつて,通
常鑢などを用いて行なわれる。そのためには,上記ベア
リング面5と裏逃げ傾斜面6との交差線が目視可能であ
る必要がある。しかし,第4図図示実施例においては,
上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度が微小であるために,該
裏逃げ傾斜面6と上記ベアリング面5との交差線を正確
に目視することが困難であるという問題がある。また,
第4図図示実施例の押出しダイスを用いて型材を製造す
る際,押出し材の性質によつては上記ベアリング面5と
裏逃げ傾斜面6との交差線部分に上記押出し材が固着す
ることがある。このことは,製品に疵がつき製品価値を
低下させることになる。上記の如き問題解決を図ること
が可能な押出しダイスとして,第5図に関連して既提案
の押出しダイスの他の一実施例を説明する。
ルミ材の速度が均一になるようにするため,前述したよ
うにワイヤ電極の傾斜角度および/または走行位置を制
御しつつ上記裏逃げ傾斜面6を切断加工することによつ
て,例えば第3図に図示されている如く,上記ベアリン
グ孔2の形状に対応して予め定められた各位置のベアリ
ング長さ(例えば第3図図示矢印la,lb,lc等)を有する
ベアリング面4が形成されている。しかしながら,この
ようにして製作された押出しダイスを用いて実際に製品
を押出してみた結果から,上記ベアリング面4のベアリ
ング長さの修正を行なわなければならないことがある。
そして,該ベアリング長さの修正値は微小であつて,通
常鑢などを用いて行なわれる。そのためには,上記ベア
リング面5と裏逃げ傾斜面6との交差線が目視可能であ
る必要がある。しかし,第4図図示実施例においては,
上記裏逃げ傾斜面6の傾斜角度が微小であるために,該
裏逃げ傾斜面6と上記ベアリング面5との交差線を正確
に目視することが困難であるという問題がある。また,
第4図図示実施例の押出しダイスを用いて型材を製造す
る際,押出し材の性質によつては上記ベアリング面5と
裏逃げ傾斜面6との交差線部分に上記押出し材が固着す
ることがある。このことは,製品に疵がつき製品価値を
低下させることになる。上記の如き問題解決を図ること
が可能な押出しダイスとして,第5図に関連して既提案
の押出しダイスの他の一実施例を説明する。
第5図図示実施例は,第4図図示実施例と同様に裏逃げ
傾斜面6の加工が終了したのち,上記ベアリング面5と
裏逃げ傾斜面6との交差線において該裏逃げ傾斜面6に
目視可能および修正可能であつてかつ前述した押出し材
の固着防止可能な範囲例えば0.1ないし1.0mm程度の微小
な切込みを施して微小切込み部7をもうけ,しかるのち
に上記第4図図示実施例と同様にベアリング面5を形成
するようにした押出しダイスである(製造方法は詳しく
後述する)。なお,第5図(A),(B),(C)は第
4図と同様にして,第1図(C)図示A−A′,B−
B′,C−C′における断面図を示している。また,第5
図(D)は第1図図示矢印D(上記ベアリンク孔の角
部)における断面図である。そして,第5図図示実施例
におけるベアリング面5の展開図は,第3図と同様に表
わすことができる。更に,第5図図示実施例のベアリン
グ孔2の角部(例えば第1図(C)図示矢印D)におい
ては,第5図(D)に図示された如く,上記微小切込み
部7はもうけられていない。これは,後述する製造方法
によるものであるが,上記角部における前述したベアリ
ング面5と裏逃げ傾斜面6との交差点においては,上記
ベアリング面5の修正を必要としないため,上記微小切
込み部7はもうけられていない。また,上記角部に加わ
る押圧力が他の部分よりも大となることから,上記微小
切込み部7がもうけられていないことが,上記角部の補
強につながることになる。
傾斜面6の加工が終了したのち,上記ベアリング面5と
裏逃げ傾斜面6との交差線において該裏逃げ傾斜面6に
目視可能および修正可能であつてかつ前述した押出し材
の固着防止可能な範囲例えば0.1ないし1.0mm程度の微小
な切込みを施して微小切込み部7をもうけ,しかるのち
に上記第4図図示実施例と同様にベアリング面5を形成
するようにした押出しダイスである(製造方法は詳しく
後述する)。なお,第5図(A),(B),(C)は第
4図と同様にして,第1図(C)図示A−A′,B−
B′,C−C′における断面図を示している。また,第5
図(D)は第1図図示矢印D(上記ベアリンク孔の角
部)における断面図である。そして,第5図図示実施例
におけるベアリング面5の展開図は,第3図と同様に表
わすことができる。更に,第5図図示実施例のベアリン
グ孔2の角部(例えば第1図(C)図示矢印D)におい
ては,第5図(D)に図示された如く,上記微小切込み
部7はもうけられていない。これは,後述する製造方法
によるものであるが,上記角部における前述したベアリ
ング面5と裏逃げ傾斜面6との交差点においては,上記
ベアリング面5の修正を必要としないため,上記微小切
込み部7はもうけられていない。また,上記角部に加わ
る押圧力が他の部分よりも大となることから,上記微小
切込み部7がもうけられていないことが,上記角部の補
強につながることになる。
更に,既提案の押出しダイスの他の一実施例におけるベ
アリング面の展開図を第6図に示している。第6図図示
実施例もまた,第1図図示実施例と同じ形状のベアリン
グ孔を有するものであつて,図示A−A′およびB−
B′における断面図は第5図(A)および第5図(B)
に対応しており,図示C−C′における断面図は第5図
(C)に対応している。また,図示矢印Dによつて代表
的に示されている各角部の断面図は第5図(D)に対応
している。これらの断面図から明らかなように,第6図
図示実施例は,第5図図示実施例と同様な構成を有する
ものである。前述したようにベアリング孔2におけるア
ルミ材の流速はベアリング孔2の形状によつて異なり,
特に角部において遅くなることを考慮して,第6図図示
実施例においては図示展開図から明らかなように,角部
D,D,…におけるベアリング長さが小さくされている。
アリング面の展開図を第6図に示している。第6図図示
実施例もまた,第1図図示実施例と同じ形状のベアリン
グ孔を有するものであつて,図示A−A′およびB−
B′における断面図は第5図(A)および第5図(B)
に対応しており,図示C−C′における断面図は第5図
(C)に対応している。また,図示矢印Dによつて代表
的に示されている各角部の断面図は第5図(D)に対応
している。これらの断面図から明らかなように,第6図
図示実施例は,第5図図示実施例と同様な構成を有する
ものである。前述したようにベアリング孔2におけるア
ルミ材の流速はベアリング孔2の形状によつて異なり,
特に角部において遅くなることを考慮して,第6図図示
実施例においては図示展開図から明らかなように,角部
D,D,…におけるベアリング長さが小さくされている。
以上既提案の押出しダイスの各実施例を説明したが,次
にこれらの押出しダイスの製造方法の説明に先立つて,
既提案の押出しダイスの製造に用いられる製造装置(本
発明の製造方法による押出しダイスの製造にも用いられ
る)を第7図に関連して説明する。第7図において,図
中の符号8は加工テーブル,9および10は制御モータであ
つて上記加工テーブル8を直交するX,Y方向に駆動せし
めるもの,11は被加工体,12はワイヤ電極,13はワイヤ電
極供給ローラ,14および17はテンシヨン・ローラ,15は上
記ガイド,16は下部ガイド,18はスクラツプ・ローラ,19
および20は制御モータであつて上記上部ガイド15を直交
するX,Y方向に移動せしめて上記ワイヤ電極12の傾斜角
度を調節するもの,21はフライス・ヘツド,22はフライス
・カツタ,23は制御モータであつてフライス・ヘツド21
の送りを制御するものを表わしている。
にこれらの押出しダイスの製造方法の説明に先立つて,
既提案の押出しダイスの製造に用いられる製造装置(本
発明の製造方法による押出しダイスの製造にも用いられ
る)を第7図に関連して説明する。第7図において,図
中の符号8は加工テーブル,9および10は制御モータであ
つて上記加工テーブル8を直交するX,Y方向に駆動せし
めるもの,11は被加工体,12はワイヤ電極,13はワイヤ電
極供給ローラ,14および17はテンシヨン・ローラ,15は上
記ガイド,16は下部ガイド,18はスクラツプ・ローラ,19
および20は制御モータであつて上記上部ガイド15を直交
するX,Y方向に移動せしめて上記ワイヤ電極12の傾斜角
度を調節するもの,21はフライス・ヘツド,22はフライス
・カツタ,23は制御モータであつてフライス・ヘツド21
の送りを制御するものを表わしている。
第7図に図示されている製造装置は,既提案の押出しダ
イスを製造するために,ワイヤカツト放電加工装置とフ
ライス装置とを組合わせたものであり,該ワイヤカツト
放電加工装置およびフライス装置は共に良く知られるも
のであるので,簡単な説明にとどめておく。
イスを製造するために,ワイヤカツト放電加工装置とフ
ライス装置とを組合わせたものであり,該ワイヤカツト
放電加工装置およびフライス装置は共に良く知られるも
のであるので,簡単な説明にとどめておく。
第7図において,加工テーブル8は制御モータ9および
10によつて直交するX,Y方向に駆動される。加工テーブ
ル8上に載置された被加工体11を切断加工するワイヤ電
極12はワイヤ電極供給ローラ13からテンシヨン・ローラ
14,上部ガイド15,下部ガイド16,テンシヨン・ローラ17
を介してスクラツプ・ローラ18に巻取られる。そして,
上記上部ガイド15と下部ガイド16との間のワイヤ電極12
は,上記テンシヨン・ローラ14および17によつてテンシ
ヨンがかけられ,直線状態にて走行せしめられている。
また,上記上部ガイド15は制御モータ19および20によつ
て直交するX,Y方向に移動せしめられるよう構成されて
いるため,該上部ガイド15と下部ガイド16との間のワイ
ヤ電極12の傾斜角度を所望するように調節することがで
きる。従つて,加工テーブル8上に載置されている被加
工体11に対する直線的な切断加工であれば,所望する切
断加工を行なうことができる。また,同一ヘツド上にセ
ツトされているフライス・ヘツド21によつて,上記ワイ
ヤカツト放電加工装置では困難な加工(例えば前述した
微小切込み部7の加工)は,フライス・カツタ22の送り
を制御する制御モータ23と上記加工テーブル8のX,Y方
向駆動用の制御モータ9および10とは制御することによ
つて所望するフライス加工或は上記フライス・カツタ22
を研削砥石に取替えて行なうジググラインダ加工を行な
うことが可能である。また上記フライス・ヘツド21の代
りに通常の放電加工ヘツド(図示省略)をもうけ,該放
電加工ヘツドによる放電加工によつて行なうことも可能
である。
10によつて直交するX,Y方向に駆動される。加工テーブ
ル8上に載置された被加工体11を切断加工するワイヤ電
極12はワイヤ電極供給ローラ13からテンシヨン・ローラ
14,上部ガイド15,下部ガイド16,テンシヨン・ローラ17
を介してスクラツプ・ローラ18に巻取られる。そして,
上記上部ガイド15と下部ガイド16との間のワイヤ電極12
は,上記テンシヨン・ローラ14および17によつてテンシ
ヨンがかけられ,直線状態にて走行せしめられている。
また,上記上部ガイド15は制御モータ19および20によつ
て直交するX,Y方向に移動せしめられるよう構成されて
いるため,該上部ガイド15と下部ガイド16との間のワイ
ヤ電極12の傾斜角度を所望するように調節することがで
きる。従つて,加工テーブル8上に載置されている被加
工体11に対する直線的な切断加工であれば,所望する切
断加工を行なうことができる。また,同一ヘツド上にセ
ツトされているフライス・ヘツド21によつて,上記ワイ
ヤカツト放電加工装置では困難な加工(例えば前述した
微小切込み部7の加工)は,フライス・カツタ22の送り
を制御する制御モータ23と上記加工テーブル8のX,Y方
向駆動用の制御モータ9および10とは制御することによ
つて所望するフライス加工或は上記フライス・カツタ22
を研削砥石に取替えて行なうジググラインダ加工を行な
うことが可能である。また上記フライス・ヘツド21の代
りに通常の放電加工ヘツド(図示省略)をもうけ,該放
電加工ヘツドによる放電加工によつて行なうことも可能
である。
以上説明した製造装置は,予め定められたプログラムに
従つて加工を行なわしめる例えばNC制御によつて駆動さ
れるものであつて,前述した既提案の押出しダイスのベ
アリング孔2および裏逃げ部3の全加工を自動的に行な
うものである。なお,上記フライス・カツタ22のセンタ
とワイヤ電極12との相対市関係は予め定められているた
め,ワイヤカツト放電加工とフライス加工とを連続的に
かつ自動的に行なうことが可能である。また,上記プロ
グラムは,加工すべきベアリング孔2の形状,該ベアリ
ング孔2におけるベアリング面5のベアリング長さ,上
記裏逃げ部3における裏逃げ傾斜面6の傾斜角度および
微小切込み部7の切込み量に関する情報が与えられ,こ
れらの情報にもとづいて行なわれる演算によつて決定さ
れるものと考えて良い。以下,上記製造装置を用いて行
なう既提案における押出しダイスの製造方法を第7図お
よび第8図に関連して説明する。
従つて加工を行なわしめる例えばNC制御によつて駆動さ
れるものであつて,前述した既提案の押出しダイスのベ
アリング孔2および裏逃げ部3の全加工を自動的に行な
うものである。なお,上記フライス・カツタ22のセンタ
とワイヤ電極12との相対市関係は予め定められているた
め,ワイヤカツト放電加工とフライス加工とを連続的に
かつ自動的に行なうことが可能である。また,上記プロ
グラムは,加工すべきベアリング孔2の形状,該ベアリ
ング孔2におけるベアリング面5のベアリング長さ,上
記裏逃げ部3における裏逃げ傾斜面6の傾斜角度および
微小切込み部7の切込み量に関する情報が与えられ,こ
れらの情報にもとづいて行なわれる演算によつて決定さ
れるものと考えて良い。以下,上記製造装置を用いて行
なう既提案における押出しダイスの製造方法を第7図お
よび第8図に関連して説明する。
既提案の押出しダイスは,前述したベアリング孔2およ
び裏逃げ部3の加工を除いた状態即ち第1図図示例で言
えば押出しダイスの前面,裏面,インロー部および外周
面が仕上げられた状態(本願明細書においてはこの状態
の押出しダイスを被加工体と呼んでいる)に予め機械加
工によつて製作される。そして,該被加工体11を前述し
た製造装置によつてベアリング孔2および裏逃げ部3を
加工して,第4図ないし第6図図示実施例の如き既提案
の押出しダイスを製造する。
び裏逃げ部3の加工を除いた状態即ち第1図図示例で言
えば押出しダイスの前面,裏面,インロー部および外周
面が仕上げられた状態(本願明細書においてはこの状態
の押出しダイスを被加工体と呼んでいる)に予め機械加
工によつて製作される。そして,該被加工体11を前述し
た製造装置によつてベアリング孔2および裏逃げ部3を
加工して,第4図ないし第6図図示実施例の如き既提案
の押出しダイスを製造する。
先づ,第4図図示実施例におけるベアリング孔2および
裏逃げ部3の加工方法について説明する。上記被加工体
11の前面が第7図図示製造装置の加工テーブル8の上面
に接する状態(第8図に図示されているように加工すべ
きベアリング孔2が下方,裏逃げ部3が上方に位置する
状態)にして,被加工体11を上記加工テーブル8に載置
する。そして,第8図(A)に図示されている如く,ベ
アリング面5(図示点線)の加工代を残すようにワイヤ
電極12の位置および傾斜角度を予め定められたプログラ
ムによるNC制御によつて制御しつつワイヤカツト放電加
工による切断加工を行なう。該NC制御における上記プロ
グラムは,ベアリング孔2の形状,該ベアリング孔2の
各位置におけるベアリング面5のベアリング長さl,およ
び該各位置における裏逃げ傾斜面6に傾斜角度に関する
情報が与えられ,これらの情報にもとづく演算によつて
決定される。第8図(D)に上記NC制御による一実施態
様が示されている。なお,該実施態様は,上記裏逃げ傾
斜面6の傾斜角度θを一定にして加工する場合である。
従つて,この場合には,上記ワイヤ電極12の位置を制御
することによつて所望する裏逃げ傾斜面6を加工するこ
とができる。即ち,上記ベアリング孔2の形状に関する
情報として,例えば加工すべきベアリング面5の図示矢
印Pの座標が与えられると共に,該各座標点におけるベ
アリング長さl1が与えられる。その結果,第8図(D)
に図示されている如く,上記点Pに対応するワイヤ電極
12の位置(図示矢印P1点)の座標が次式にもとづいて求
められる。
裏逃げ部3の加工方法について説明する。上記被加工体
11の前面が第7図図示製造装置の加工テーブル8の上面
に接する状態(第8図に図示されているように加工すべ
きベアリング孔2が下方,裏逃げ部3が上方に位置する
状態)にして,被加工体11を上記加工テーブル8に載置
する。そして,第8図(A)に図示されている如く,ベ
アリング面5(図示点線)の加工代を残すようにワイヤ
電極12の位置および傾斜角度を予め定められたプログラ
ムによるNC制御によつて制御しつつワイヤカツト放電加
工による切断加工を行なう。該NC制御における上記プロ
グラムは,ベアリング孔2の形状,該ベアリング孔2の
各位置におけるベアリング面5のベアリング長さl,およ
び該各位置における裏逃げ傾斜面6に傾斜角度に関する
情報が与えられ,これらの情報にもとづく演算によつて
決定される。第8図(D)に上記NC制御による一実施態
様が示されている。なお,該実施態様は,上記裏逃げ傾
斜面6の傾斜角度θを一定にして加工する場合である。
従つて,この場合には,上記ワイヤ電極12の位置を制御
することによつて所望する裏逃げ傾斜面6を加工するこ
とができる。即ち,上記ベアリング孔2の形状に関する
情報として,例えば加工すべきベアリング面5の図示矢
印Pの座標が与えられると共に,該各座標点におけるベ
アリング長さl1が与えられる。その結果,第8図(D)
に図示されている如く,上記点Pに対応するワイヤ電極
12の位置(図示矢印P1点)の座標が次式にもとづいて求
められる。
t1=l1cotθ ……………(1) 上記第(1)式にもとづいて求められた上記点P1の座標
もとづいて上記ワイヤ電極12の位置を制御するようにす
れば,ワイヤ電極12は所望されるベアリング面5と裏逃
げ傾斜面6との交差点(第8図(D)図示矢印P′
1点)を通過するようにできる。
もとづいて上記ワイヤ電極12の位置を制御するようにす
れば,ワイヤ電極12は所望されるベアリング面5と裏逃
げ傾斜面6との交差点(第8図(D)図示矢印P′
1点)を通過するようにできる。
また,上記ベアリング長さl2が与えられた場合には,上
記点Pに対応する図示矢印P2点の座標は次式にもとづい
て求められる。
記点Pに対応する図示矢印P2点の座標は次式にもとづい
て求められる。
t2=l2cotθ ……………(2) 上記第(2)式にもとづいて求められた上記点P2の座標
にもとづいて上記ワイヤ電極12の位置を制御するように
すれば,ワイヤ電極12は所望されるベアリング面5と裏
逃げ傾斜面6との交差点(第8図(D)図示矢印P′2
点)を通過するようにできる。
にもとづいて上記ワイヤ電極12の位置を制御するように
すれば,ワイヤ電極12は所望されるベアリング面5と裏
逃げ傾斜面6との交差点(第8図(D)図示矢印P′2
点)を通過するようにできる。
以上,ワイヤ電極12の傾斜角度を所定の角度θ(該角度
θは2゜ないし7゜の範囲にすることが望ましい)に設
定した場合の制御態様について説明したが,上記傾斜角
度θも併せて制御するようにしても良い。なお,該傾斜
角度θの制御は,例えば上記ベアリング孔2の形状およ
び該ベアリング孔2の各位置におけるベアリング面5の
ベアリング長さlに関する情報を与えると共に,上記裏
逃げ部3の開口形状即ちダイスの裏面と上記裏逃げ傾斜
面6との交差線形状に関する情報を与えることによつて
自動的に行なわれる。
θは2゜ないし7゜の範囲にすることが望ましい)に設
定した場合の制御態様について説明したが,上記傾斜角
度θも併せて制御するようにしても良い。なお,該傾斜
角度θの制御は,例えば上記ベアリング孔2の形状およ
び該ベアリング孔2の各位置におけるベアリング面5の
ベアリング長さlに関する情報を与えると共に,上記裏
逃げ部3の開口形状即ちダイスの裏面と上記裏逃げ傾斜
面6との交差線形状に関する情報を与えることによつて
自動的に行なわれる。
このようにして,上記ベアリング孔2の形状に沿つてワ
イヤ電極12による切断加工を行なうことによつて,所望
する裏逃げ傾斜面6が形成される。なお,当該加工後,
被加工体11から遊離状態になつた遊離ブロツク11′を排
除することは言うまでもない。
イヤ電極12による切断加工を行なうことによつて,所望
する裏逃げ傾斜面6が形成される。なお,当該加工後,
被加工体11から遊離状態になつた遊離ブロツク11′を排
除することは言うまでもない。
次に,ベアリング孔2の加工工程について説明する。該
加工工程においては,第8図(B)に図示されている如
く,上記ワイヤ電極12を加工テーブル8(第7図図示)
に対して垂直にして、既に与えられているベアリング孔
2の形状に対応する座標(第8図(D)図示矢印P点の
座標)にもとづいて,上記ワイヤ電極12の位置を制御し
つつ切断加工を行なうことによつて,第4図図示実施例
の押出しダイスを製造することができる。即ち,ベアリ
ング孔2の内周面(即ちベアリング面5)の各位置にお
いて所望するベアリング長さlの位置(例えば第8図
(D)図示矢印P′1点,P′2点)でもつてベアリング
面5と裏逃げ傾斜面6とが直接交差するようにした押出
しダイスを製造することができる。
加工工程においては,第8図(B)に図示されている如
く,上記ワイヤ電極12を加工テーブル8(第7図図示)
に対して垂直にして、既に与えられているベアリング孔
2の形状に対応する座標(第8図(D)図示矢印P点の
座標)にもとづいて,上記ワイヤ電極12の位置を制御し
つつ切断加工を行なうことによつて,第4図図示実施例
の押出しダイスを製造することができる。即ち,ベアリ
ング孔2の内周面(即ちベアリング面5)の各位置にお
いて所望するベアリング長さlの位置(例えば第8図
(D)図示矢印P′1点,P′2点)でもつてベアリング
面5と裏逃げ傾斜面6とが直接交差するようにした押出
しダイスを製造することができる。
次に,前述した第5図図示実施例の製造方法について説
明する。第5図図示実施例は,前述した第4図図示実施
例におけるベアリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差線
において,裏逃げ傾斜面6に対して微小切込み量△t
(第8図(C)図示)の切込み加工を行なつたものであ
る。該切込み加工(本願発明にいうベアリング長さ設定
加工に相当する)は,前述した第4図図示実施例の製造
方法において説明した裏逃げ傾斜面6の加工が終了した
のち,該押出しダイスを加工テーブル8にそのまま載置
した状態のもので,第7図に図示されたフライス・カツ
タ22によつて行なうようにする。しかるのちにベアリン
グ面5の加工を行なう。これは上記切込み加工によつて
生じたバリを除去することができるためである。なお,
該切込み加工における上記被加工体11と上記フライス・
カツタ22との相対的な位置制御に関する情報即ち上記ベ
アリング孔2の形状(前述した第8図(D)図示矢印P
の座標,ベアリング長さlは既に与えられており,更に
上記切込み量△tに関する情報も与えられているため,
所望する微小切込み部7を形成することができる。ま
た,上記切込み加工におけるフライス・カツタ22と被加
工体11との相対的な移動態様を第8図(E)に示してい
る。即ち,上記フライス・カツタ22は,被加工体11に対
して図示矢印方向に移動する。そして,図示態様から明
らかな如く,上記フライス・カツタ22の刃先は,角部D
においては該角部Dに接するように移動するようになる
ため,該角部Dにおいては上記切込み加工は行なわれな
い。このようにして,第5図図示実施例の押出しダイス
は製造される。なお,第5図図示実施例の製造方法の説
明において,裏逃げ傾斜面6の加工は第4図図示実施例
と同様に行なうと述べたが,上記裏逃げ傾斜面6の傾斜
角度を一定にしかつベアリング長さlの最大値に対応し
て行なつたのち,上記切込み加工によつて第3図図示の
如き所定のベアリング面5を形成するようにしても良
い。
明する。第5図図示実施例は,前述した第4図図示実施
例におけるベアリング面5と裏逃げ傾斜面6との交差線
において,裏逃げ傾斜面6に対して微小切込み量△t
(第8図(C)図示)の切込み加工を行なつたものであ
る。該切込み加工(本願発明にいうベアリング長さ設定
加工に相当する)は,前述した第4図図示実施例の製造
方法において説明した裏逃げ傾斜面6の加工が終了した
のち,該押出しダイスを加工テーブル8にそのまま載置
した状態のもので,第7図に図示されたフライス・カツ
タ22によつて行なうようにする。しかるのちにベアリン
グ面5の加工を行なう。これは上記切込み加工によつて
生じたバリを除去することができるためである。なお,
該切込み加工における上記被加工体11と上記フライス・
カツタ22との相対的な位置制御に関する情報即ち上記ベ
アリング孔2の形状(前述した第8図(D)図示矢印P
の座標,ベアリング長さlは既に与えられており,更に
上記切込み量△tに関する情報も与えられているため,
所望する微小切込み部7を形成することができる。ま
た,上記切込み加工におけるフライス・カツタ22と被加
工体11との相対的な移動態様を第8図(E)に示してい
る。即ち,上記フライス・カツタ22は,被加工体11に対
して図示矢印方向に移動する。そして,図示態様から明
らかな如く,上記フライス・カツタ22の刃先は,角部D
においては該角部Dに接するように移動するようになる
ため,該角部Dにおいては上記切込み加工は行なわれな
い。このようにして,第5図図示実施例の押出しダイス
は製造される。なお,第5図図示実施例の製造方法の説
明において,裏逃げ傾斜面6の加工は第4図図示実施例
と同様に行なうと述べたが,上記裏逃げ傾斜面6の傾斜
角度を一定にしかつベアリング長さlの最大値に対応し
て行なつたのち,上記切込み加工によつて第3図図示の
如き所定のベアリング面5を形成するようにしても良
い。
更に,第6図図示実施例の押出しダイスは,上記第4図
図示実施例と第5図図示実施例との製造方法を併用する
ことによつて,容易に行なうことができる。即ち,前述
したように第6図図示実施例は,基本的には第5図図示
実施例と同様であるが,ベアリング孔2の角部Dにおけ
るベアリング長さlの第6図図示展開図に示されている
如く小さくしたものである。このような角部Dにおける
ベアリング面5の加工は,前述した第4図図示実施例に
おける裏逃げ部3の加工工程において,上記角部Dにお
けるベアリング長さlが与えられているため,前述した
ワイヤ電極12の位置および傾斜角度θを制御することに
より所望するベアリング長さlを有する角部Dのベアリ
ング面5を形成することができる。このようにして,第
6図図示実施例の押出しダイスは製造される。
図示実施例と第5図図示実施例との製造方法を併用する
ことによつて,容易に行なうことができる。即ち,前述
したように第6図図示実施例は,基本的には第5図図示
実施例と同様であるが,ベアリング孔2の角部Dにおけ
るベアリング長さlの第6図図示展開図に示されている
如く小さくしたものである。このような角部Dにおける
ベアリング面5の加工は,前述した第4図図示実施例に
おける裏逃げ部3の加工工程において,上記角部Dにお
けるベアリング長さlが与えられているため,前述した
ワイヤ電極12の位置および傾斜角度θを制御することに
より所望するベアリング長さlを有する角部Dのベアリ
ング面5を形成することができる。このようにして,第
6図図示実施例の押出しダイスは製造される。
なお,上記製造方法の説明において,ベアリング面5の
加工をワイヤカツト放電加工装置によつて行なうと述べ
たが,上記フライス加工,ジググラインダ加工或は通常
の放電加工によつて行なうようにしても良い。また,上
記切込み加工もまたフライス加工のほか上記ジググライ
ンダ加工,通常の放電加工によつて行なうようにしても
良い。
加工をワイヤカツト放電加工装置によつて行なうと述べ
たが,上記フライス加工,ジググラインダ加工或は通常
の放電加工によつて行なうようにしても良い。また,上
記切込み加工もまたフライス加工のほか上記ジググライ
ンダ加工,通常の放電加工によつて行なうようにしても
良い。
以上説明した製造方法においては,被加工体11を加工テ
ーブル8上に最初に載置した状態のままで,上記第4図
ないし第6図図示実施例の何れも,完全に製造すること
ができ,かつ前述したようにNC制御によつて自動的に加
工を行なうことができるため,加工工数の大幅な短縮が
図られると共に,精度の高い押出しダイスを製造するこ
とが可能となる。特に,最近ワイヤカツト放電加工装置
における加工速度に関する性能が大幅に向上しているこ
ともあつて,大部分の加工がワイヤカツト放電加工によ
つて行なわれる既提案の押出しダイスの製造時間は,従
来の製造方法に比較して大幅に短縮される。
ーブル8上に最初に載置した状態のままで,上記第4図
ないし第6図図示実施例の何れも,完全に製造すること
ができ,かつ前述したようにNC制御によつて自動的に加
工を行なうことができるため,加工工数の大幅な短縮が
図られると共に,精度の高い押出しダイスを製造するこ
とが可能となる。特に,最近ワイヤカツト放電加工装置
における加工速度に関する性能が大幅に向上しているこ
ともあつて,大部分の加工がワイヤカツト放電加工によ
つて行なわれる既提案の押出しダイスの製造時間は,従
来の製造方法に比較して大幅に短縮される。
以上説明した如く,既提案によれば,ワイヤカツト放電
加工装置とフライス装置とを組合わせた製造装置によつ
て,該製造装置の加工テーブル上に被加工体を最初に載
置した状態のままで,ベアリング孔および裏逃げ部の全
加工を自動化することが可能となるため,製作工数の大
幅な短縮,製作コストの低減化,機械強度の向上を可能
とすると共に,精度の高い製品を製作することが可能と
なる押出しダイスおよびその製造方法を提供することが
できる。しかしながら,既提案の製造方法にもとづい
て,種々形状のベアリング孔を有する押出しダイスの製
造を実施した結果,前述した如く,上記ベアリング孔の
形状如何によつては,裏逃げ部の加工工程において被加
工体から遊離する部分が生じ,該遊離直前においてワイ
ヤカツト放電加工装置による加工状態が不安定となるた
め,加工を一時中止して上記遊離を除去しなければなら
ないという非所望な問題のあることが判明した。本発明
は,上記非所望な問題をあわせ解決し,完全な加工自動
化を図るようにした押出しダイスの製造方法である。以
下第9図を参照しつつ本発明を詳細に説明する。
加工装置とフライス装置とを組合わせた製造装置によつ
て,該製造装置の加工テーブル上に被加工体を最初に載
置した状態のままで,ベアリング孔および裏逃げ部の全
加工を自動化することが可能となるため,製作工数の大
幅な短縮,製作コストの低減化,機械強度の向上を可能
とすると共に,精度の高い製品を製作することが可能と
なる押出しダイスおよびその製造方法を提供することが
できる。しかしながら,既提案の製造方法にもとづい
て,種々形状のベアリング孔を有する押出しダイスの製
造を実施した結果,前述した如く,上記ベアリング孔の
形状如何によつては,裏逃げ部の加工工程において被加
工体から遊離する部分が生じ,該遊離直前においてワイ
ヤカツト放電加工装置による加工状態が不安定となるた
め,加工を一時中止して上記遊離を除去しなければなら
ないという非所望な問題のあることが判明した。本発明
は,上記非所望な問題をあわせ解決し,完全な加工自動
化を図るようにした押出しダイスの製造方法である。以
下第9図を参照しつつ本発明を詳細に説明する。
第9図は本発明の説明図であつて,第9図(A)は本発
明の製造方法が適用されるベアリング孔の形状図,第9
図(B)および(C)は本発明の製造方法に説明するた
めの第9図(A)図示矢印A−A′における断面図を示
している。図中の符号2,3,5,6,11および12は第8図に対
応しており,23はモヘア部,24は遊離片,25は切欠き部を
表わしている。
明の製造方法が適用されるベアリング孔の形状図,第9
図(B)および(C)は本発明の製造方法に説明するた
めの第9図(A)図示矢印A−A′における断面図を示
している。図中の符号2,3,5,6,11および12は第8図に対
応しており,23はモヘア部,24は遊離片,25は切欠き部を
表わしている。
本発明の製造方法は,前述した既提案の製造方法と基本
的には同様である。そして,該製造方法を適用して,例
えば第9図(A)に図示されているモヘア部23の裏逃げ
部3の加工即ち裏逃げ傾斜面6を前述したワイヤ電極12
を用いたワイヤカツト放電加工によつて加工した場合,
第9図(B)に図示されている如く,遊離片24が被加工
体11から遊離する状態が発生する。従つて,該遊離片24
が遊離する直前においては,当該遊離片24が上記ワイヤ
電極12を挟む方向に動くため,加工状態が非常に不安定
になる。そこで,本発明の製造方法は,第9図(B)に
おいて1点鎖線によつて図示されている切欠き部25を形
成し,しかるのちに前述した既提案の製造方法と同様に
して裏逃げ傾斜面6の加工を行なうようにするものであ
る。本発明の製造方法によれば,加工状態が不安定とな
る原因をなす上記遊離片24の部分が予め除去されている
ため,上記裏逃げ部3の加工工程において加工を中断さ
せることなく,円滑な加工を行なうことが可能となる。
なお,上記切欠き部25の最低限の深さHおよび幅Wは下
記第(3)式によつて求めることができる。また,上記
切欠き部25の加工は,前述した第7図図示製造装置にお
けるフライス・カツタ22によるフライス加工や通常の放
電加工によつて行なうようにすれば良い。或は,被加工
体11を成形する際に加工しておいても良い。
的には同様である。そして,該製造方法を適用して,例
えば第9図(A)に図示されているモヘア部23の裏逃げ
部3の加工即ち裏逃げ傾斜面6を前述したワイヤ電極12
を用いたワイヤカツト放電加工によつて加工した場合,
第9図(B)に図示されている如く,遊離片24が被加工
体11から遊離する状態が発生する。従つて,該遊離片24
が遊離する直前においては,当該遊離片24が上記ワイヤ
電極12を挟む方向に動くため,加工状態が非常に不安定
になる。そこで,本発明の製造方法は,第9図(B)に
おいて1点鎖線によつて図示されている切欠き部25を形
成し,しかるのちに前述した既提案の製造方法と同様に
して裏逃げ傾斜面6の加工を行なうようにするものであ
る。本発明の製造方法によれば,加工状態が不安定とな
る原因をなす上記遊離片24の部分が予め除去されている
ため,上記裏逃げ部3の加工工程において加工を中断さ
せることなく,円滑な加工を行なうことが可能となる。
なお,上記切欠き部25の最低限の深さHおよび幅Wは下
記第(3)式によつて求めることができる。また,上記
切欠き部25の加工は,前述した第7図図示製造装置にお
けるフライス・カツタ22によるフライス加工や通常の放
電加工によつて行なうようにすれば良い。或は,被加工
体11を成形する際に加工しておいても良い。
以上本発明の製造方法を発明したが,裏逃げ傾斜面6の
傾斜角θが大きくなるという問題はあるが,第9図
(C)図示の如く,上記ワイヤ電極12の傾斜角度を下記
第(4)式を満足する傾斜角θよりも大きく設定して,
モヘア部23の部分の裏逃げ傾斜面6,6を加工するように
しても良い。このようにすれば,前述した遊離片24は生
じないため,円滑な裏逃げ部3の加工を行なうことがで
きる。
傾斜角θが大きくなるという問題はあるが,第9図
(C)図示の如く,上記ワイヤ電極12の傾斜角度を下記
第(4)式を満足する傾斜角θよりも大きく設定して,
モヘア部23の部分の裏逃げ傾斜面6,6を加工するように
しても良い。このようにすれば,前述した遊離片24は生
じないため,円滑な裏逃げ部3の加工を行なうことがで
きる。
以上説明した如く,本発明によれば,ワイヤカツト放電
加工装置とフライス装置とを組合わせた製造装置によつ
て,該製造装置の加工テーブル上に被加工体を最初に載
置した状態のままで,ベアリング孔の形状如何に拘ら
ず,ベアリング孔および裏逃げ部の全加工を完全に自動
化することが可能となるため,製作工数の大幅な短縮,
製作コストの低減化,機械強度の向上を可能とすると共
に,精度の高い製品を製作することが可能となる押出し
ダイスおよびその製造方法を提供することができる。
加工装置とフライス装置とを組合わせた製造装置によつ
て,該製造装置の加工テーブル上に被加工体を最初に載
置した状態のままで,ベアリング孔の形状如何に拘ら
ず,ベアリング孔および裏逃げ部の全加工を完全に自動
化することが可能となるため,製作工数の大幅な短縮,
製作コストの低減化,機械強度の向上を可能とすると共
に,精度の高い製品を製作することが可能となる押出し
ダイスおよびその製造方法を提供することができる。
第1図(A),(B),(C),第2図(A),
(B),(C)および第3図は従来の押出しダイスを説
明するための説明図,第4図は既提案の押出しダイスの
一実施例を説明するための説明図,第5図は既提案の押
出しダイスの他の一実施例説明図,第6図は既提案の押
出しダイスの更に他の一実施例説明図,第7図は既提案
の押出しダイスを製造するために用いられる製造装置の
一実施例,第8図は既提案の製造方法を説明するための
説明図,第9図(A)ないし(C)は本発明の押出しダ
イスの製造方法を説明するための説明図を示す。 図中,1は流し込み部,2はベアリング孔,3は裏逃げ部,5は
ベアリング面,6は裏逃げ傾斜面,7は微小切込み部,8は加
工テーブル,9,10,19,20および23は制御モータ,11は被加
工体,11′は遊離ブロツク,12はワイヤ電極,13はワイヤ
電極供給ローラ,14および17はテンシヨン・ローラ,15は
上部ガイド,16は下部ガイド,18はスクラツプ・ローラ,2
1はフライス・ヘツド,22はフライス・カツタ,23はモヘ
ア部,24は遊離片,25は切欠き部を表わす。
(B),(C)および第3図は従来の押出しダイスを説
明するための説明図,第4図は既提案の押出しダイスの
一実施例を説明するための説明図,第5図は既提案の押
出しダイスの他の一実施例説明図,第6図は既提案の押
出しダイスの更に他の一実施例説明図,第7図は既提案
の押出しダイスを製造するために用いられる製造装置の
一実施例,第8図は既提案の製造方法を説明するための
説明図,第9図(A)ないし(C)は本発明の押出しダ
イスの製造方法を説明するための説明図を示す。 図中,1は流し込み部,2はベアリング孔,3は裏逃げ部,5は
ベアリング面,6は裏逃げ傾斜面,7は微小切込み部,8は加
工テーブル,9,10,19,20および23は制御モータ,11は被加
工体,11′は遊離ブロツク,12はワイヤ電極,13はワイヤ
電極供給ローラ,14および17はテンシヨン・ローラ,15は
上部ガイド,16は下部ガイド,18はスクラツプ・ローラ,2
1はフライス・ヘツド,22はフライス・カツタ,23はモヘ
ア部,24は遊離片,25は切欠き部を表わす。
Claims (6)
- 【請求項1】与えられた形状のベアリング孔を前面側に
有すると共に、該前面から裏面に向かって上記ベアリン
グ孔に対応してベアリング面が形成されかつ該ベアリン
グ面から上記裏面に向かって裏逃げ部が形成されてな
り、 上記ベアリング孔内周線上の各位置におけるベアリング
面が当該位置のベアリング孔の形状にもとづいて予め実
質上定まるベアリング長さを有するよう形成されてなる 押出しダイスの製造方法において、 上記前面に実質上垂直な方向に走行するワイヤ電極をも
つワイヤカット放電加工装置にて上記ベアリング面を形
成する加工工程をもつと共に、 上記前面に垂直な方向に対して微小角度傾斜した方向に
走行するワイヤ電極をもつワイヤカット放電加工装置に
て上記裏逃げ部を形成する加工工程をもち、 上記裏逃げ部を形成する加工工程において、成形すべき
裏逃げ部が存在することになる一部の位置であって当該
裏逃げ部を形成する加工工程に際して遊離する遊離片が
発生する位置に、当該遊離片の部分を含む柱状体の切欠
き部を形成したのち、上記ワイヤ電極が上記加工される
べきベアリング孔の内周線上の各位置にて当該位置に対
応するベアリング長さに実質上等しい深さ位置点を通過
するよう切断位置制御が行われる ことを特徴とする押出しダイスの製造方法。 - 【請求項2】上記裏逃げ部を形成する加工工程におい
て、上記ワイヤ電極の上記微小角度の傾斜面が、上記ベ
アリング孔の内周線上の位置にて可変に制御されること
を特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の押出しダ
イスの製造方法。 - 【請求項3】上記裏逃げ部を形成する加工工程におい
て、上記ワイヤ電極を微小角度傾斜せしめて行ったワイ
ヤカット放電加工装置による加工後に、上記各位置のベ
アリング長さに実質上等しい深さ位置に、上記裏逃げ部
の一部に微小切込みを行うことを特徴とする特許請求の
範囲第(1)項または第(2)項記載の押出しダイスの
製造方法。 - 【請求項4】与えられた形状のベアリング孔を前面側に
有すると共に、該前面から裏面に向かって上記ベアリン
グ孔に対応してベアリング面が形成されかつ該ベアリン
グ面から上記裏面に向かって裏逃げ部が形成されてな
り、 上記ベアリング孔内周線上の各位置におけるベアリング
面が当該位置のベアリング孔の形状にもとづいて予め実
質上定まるベアリング長さを有するよう形成されてなる 押出しダイスの製造方法において、 上記前面に実質上垂直な方向に走行するワイヤ電極をも
つワイヤカット放電加工装置にて上記ベアリング面を形
成する加工工程をもつと共に、 上記前面に垂直な方向に対して微小角度傾斜した方向に
走行するワイヤ電極をもつワイヤカット放電加工装置に
て上記裏逃げ部を形成する加工工程をもち、 かつベアリング長さ設定加工工程をもち、 上記裏逃げ部を形成する加工工程において、成形すべき
裏逃げ部が存在することになる一部の位置であって当該
裏逃げ部を形成する加工工程に際して遊離する遊離片が
発生する位置に、当該遊離片の部分を含む柱状体の切欠
き部を形成したのち、上記ワイヤ電極が上記加工される
べきベアリング孔の内周線上の各位置にて当該位置に対
応するベアリング長さよりも大きい深さ位置点を通過す
るよう切断位置制御が行われ、かつ上記ベアリング長さ
設定加工工程において上記当該各位置に対応するベアリ
ング長さに等しい深さ位置点に微小切込み部を形成する ことを特徴とする押出しダイスの製造方法。 - 【請求項5】上記裏逃げ部を形成する加工工程におい
て、上記ワイヤ電極の上記微小角度の傾斜面が、上記ベ
アリング孔の内周線上の位置にて可変に制御されること
を特徴とする特許請求の範囲第(4)項記載の押出しダ
イスの製造方法。 - 【請求項6】上記裏逃げ部を形成する加工工程におい
て、上記ワイヤ電極の微小角度傾斜せしめて行ったワイ
ヤカット放電加工装置による加工後に、上記各位置のベ
アリング長さに実質上等しい深さ位置から裏面側に向か
って、上記裏逃げ部の一部に微小切込みを行うことを特
徴とする特許請求の範囲第(4)項または第(5)項記
載の押出しダイスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19866983A JPH0669650B2 (ja) | 1983-10-24 | 1983-10-24 | 押出しダイスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19866983A JPH0669650B2 (ja) | 1983-10-24 | 1983-10-24 | 押出しダイスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6090632A JPS6090632A (ja) | 1985-05-21 |
JPH0669650B2 true JPH0669650B2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=16395071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19866983A Expired - Lifetime JPH0669650B2 (ja) | 1983-10-24 | 1983-10-24 | 押出しダイスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669650B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6284923A (ja) * | 1985-10-09 | 1987-04-18 | Fanuc Ltd | ワイヤカツト放電加工機 |
CN102837170A (zh) * | 2012-09-17 | 2012-12-26 | 贵州钢绳股份有限公司 | 异型拉丝模孔型研磨方法 |
CN112872518B (zh) * | 2021-03-29 | 2024-09-06 | 东风汽车紧固件有限公司 | 一种用于加工六方螺栓冷成型模的电极 |
-
1983
- 1983-10-24 JP JP19866983A patent/JPH0669650B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6090632A (ja) | 1985-05-21 |
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