JPS6214373B2 - - Google Patents

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JPS6214373B2
JPS6214373B2 JP505280A JP505280A JPS6214373B2 JP S6214373 B2 JPS6214373 B2 JP S6214373B2 JP 505280 A JP505280 A JP 505280A JP 505280 A JP505280 A JP 505280A JP S6214373 B2 JPS6214373 B2 JP S6214373B2
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JP
Japan
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wire electrode
arc
cut
wire
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JP505280A
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Inventor
Yutaka Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPS56102433A publication Critical patent/JPS56102433A/ja
Publication of JPS6214373B2 publication Critical patent/JPS6214373B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/06Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece
    • B23H7/065Electric circuits specially adapted therefor

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はワイヤカツト放電加工方法、特に被加
工物中に円弧状の傾斜した切断加工面と、コーナ
ー部の同一円弧状の傾斜切断加工面とを連続して
容易に切断形成することが可能なワイヤカツト放
電加工方法に関するものである。
被加工物に対し、ワイヤ電極を微少間隙を介し
て対向させ、被加工物とワイヤ電極との間にパル
ス性の放電を発生させて放電エネルギにより被加
工物を切断加工するワイヤカツト放電加工方法が
周知であり、硬い金属等の複雑な切断加工を精度
良く容易に行うとができる利点を有する。
第1図はこの種のワイヤカツト放電加工方法を
利用した従来装置の概略構成図を示すもので、1
0はワイヤ電極12を案内する上部ガイド、14
および16は上部ガイド10を駆動する駆動装
置、18はワイヤ電極12の下部ガイド、20は
ワイヤ電極の巻取りリール、22はワイヤ電極の
送りローラ、24は上部ガイド10および下部ガ
イド18間に保持される被加工物、26は被加工
物24を支持する可動テーブル、28および30
可動テーブル26を水平面内で自在に駆動させる
ことができる駆動装置である。
ところで、通常の被加工物24に垂直な切断面
を形成するストレート加工では、上部ガイド10
の下部ガイド18に対する相対的な位置を切断加
工中変化せずにワイヤ電極12を被加工物24に
対して垂直な状態を保持し、ワイヤ電極12と被
加工物24間にパルス性の放電を繰り返し発生さ
せながら可動テーブル26の動きに従つて所望の
形状に被加工物24を切断加工している。
次に被加工物24に傾斜した切断加工面を形成
するテーパー切断加工について説明する。第2図
は、被加工物24の一例であるダイス金型をワイ
ヤカツト放電加工方法を用いてテーパー切断加工
している状態を示す図であり、第1図と同一部材
には同一符号を付し、説明を省略する。第2図に
おいて、24aは素材である被加工物24を加工
して製作されるダイス金型で、その下面が切り刃
となり、上面は切り刃である下面より均等な寸法
rだけ全周に亘つて拡大した加工面に形成され、
逃げテーパーをつけた仕上り形状となつている。
このダイス金型24aを加工するに当り、被加
工物24の板厚をtとすると、テーパー角度、す
なわちワイヤ電極12の傾斜角度θは、 θ=tan-1r/t …………(1) となり、ワイヤ電極12を常に加工面と直交する
垂直平面内で、その上方を外側に角度θだけ傾斜
させる必要がある。つまり、ワイヤ電極12が常
に加工線に直交する方向に傾斜角度θを保つよう
に上部ガイド10を駆動モーター14および16
を駆動して制御してやらねばならない。そのため
直線部分の加工中においてはワイヤ電極12の傾
斜角度θを一定にして、その傾斜方向を変化させ
る必要はないが、コーナー円弧部分の加工中にお
いては、その加工の進行に応じて、上部ガイド1
0を駆動モータ14および16を駆動させてワイ
ヤ電極12の傾斜方向が常に加工線に対して直交
する方向に一致するように制御してやる必要があ
る。つまり、第2図において、ワイヤ電極12の
傾斜方向を、加工の進行に伴い上記のように変化
させてやらねばならず、加工の軌跡が被加工物2
4の下面においてb点からc点まで進行する間
に、上面においては、B点からC点まで進行しな
ければならない。
第3図は、この曲線部分の加工時における被加
工物24に対するワイヤ電極12の運動を示すた
めにその要部を拡大した図で、第1図と同一部材
には同一符号を付し、説明を省略する。すなわち
第3図において、ワイヤ電極12をa点を頂点と
した円錐の表面に沿つて移動するようにし、被加
工物24のコーナー部の切断加工を行う必要があ
る。
この時、被加工物24の下面において、b点か
らc点に進むワイヤ電極12の軌跡の曲率半径を
dとすると、上面におけるワイヤ電極12がB
点からC点に進む軌跡の半径Ruは、 Ru=Rd+r=Rd+t・tanθ …………(2) となる。またワイヤ電極12はa点を円錐の頂点
として拡がり代rを一定として回転するので円弧
状のコーナー加工部分の前後で切断加工面の傾斜
角度は同一となる。そのため、上述方法を用いて
円弧状に切断形状するコーナー部の前後でその切
断加工面の傾斜角度を変更させるには拡がり代r
を加工の進行に応じて変化させねばならず、この
場合のワイヤ電極12は単なる円弧運動ではなく
複雑な動きとすることとなる。この様子を示した
のが第4図であり、第1図および第3図と同一部
材には同一符号を付し、説明を省略する。第4図
において、コーナー部の加工前では拡がり代はr1
であり、コーナー部で達すると徐々に拡がり代が
変化し、最終的には拡がり代がr2に変化してい
る。しかしてこの場合ワイヤ電極12の回転中心
はa点であるが、この様な動きを実現させるため
には上部ガイド10および可動テーブル26の動
きは単なる円弧運動でなくなり、非常に複雑な方
程式によりその軌跡が決定される。したがつて通
常のワイヤカツト放電加工装置の制御装置ではこ
の様な複雑な制御は不可能である。
なお、プラスチツク成型用のダイス金型等にお
いては、第3図に例示されたごとく円弧状のコー
ナー部は、ダイス金型の上面および下面でその形
成される円弧の半径が異ならず、金型の上、下面
で同一半径の円弧状に形成され、かつ切断加工面
が一定の傾斜角度を持つ抜き勾配を有することを
必要とする。しかしてこの様な円弧状のコーナー
部を形成するダイス金型のテーパー加工は、従来
装置を用いて次のような方法により切断加工が行
われている。
第5図は、上記ダイス金型の上面および下面で
その形成される円弧の半径が同一で、かつ切断加
工面の拡がり代が一定な、すなわち一定の傾斜角
度を持つダイス金型のコーナー部のテーパー加工
をしている状態を示す図であり、第1図および第
3図と同一部材には同一符号を付し、説明を省略
する。第5図において、ワイヤ電極12はダイス
金型24aの直線部分を加工してコーナー部、す
なわち被加工物24上面のB点および被加工物2
4下面のb点に達すると、被加工物24の上面お
よび下面にて同一の半径Rでコーナー部を切断加
工し、ワイヤ電極12がC−c点に達した後再び
直線部分を継続して加工する。
第6図は、第5図のコーナー部のテーパー加工
状態を示す平面図であり、第5図と同一部材には
同一符号を付し、説明を省略する。第6図には、
被加工物24の上面および下面におけるワイヤ電
極12の動きが示され、ワイヤ電極12を傾斜さ
せることによる被加工物24の上面における拡が
り代は、ワイヤ電極12の傾斜角度を一定とする
と一定値rとなる。ダイス金型24aの与えられ
た切刃の形状、すなわち第6図における被加工物
24の下面の形状が2つの直線l1,l2と半径Rの
円弧である場合は、直線l1,l2に関してそれぞれ
平行で、その距離が拡がり代である一定値rの2
つの直線を引きこれをl3,l4とし、l3,l4に接する
半径Rの円弧を描き、その2つの接点をそれぞれ
B,Cとして、ワイヤ電極12を2直線l1,l3
沿つてその角度を進行方向に徐々に傾斜させなが
ら直線部分をb−B点に達するまで切断加工し、
b−B点に達した後、被加工物24の上面および
下面で同一の半径Rを持つ円弧状にワイヤ電極1
2を移動させてc−C点までコーナー部を切断加
工した後、、再び直線l2,l4に沿つてワイヤ電極1
2を被加工物24に対して移動させて直線部分の
切断加工を行う。
第7図には、コーナー部の前後で拡がり代の異
るテーパー加工された被加工物24の実施例が示
され、そのうちのaは、円弧状に形成されたコー
ナー部の被加工物24上面の円弧半径が被加工物
24下面の円弧半径より大きくなつている。また
bには円験弧状に形成された被加工物24のコー
ナー部の上面および下面の円弧半径が同一のもの
が示されている。しかしてa図に示されるような
コーナー部の前後の直線部分での拡がり代の異る
コーナー加工は、コーナー部の円弧面でワイヤ電
極12の傾斜を加工の進行に応じて徐々に変化さ
せる必要があり、従来装置ではその制御が複雑す
ぎほとんど不可能であつたが、b図に示されるよ
うなコーナー部の前後の直線部分の拡がり代は異
るが、コーナー部の円弧面は均一なコーナー加工
は、従来装置を用いて容易に行うことができる。
以下にb図に示されたコーナー加工をする加工実
施例を示す。
第8図には、被加工物24のコーナー部の上面
および下面の円弧半径が同一で、コーナー部の前
後の直線部分の拡がり代が異るテーパー加工を行
う状態を示す平面図であり、第6図と同一部材に
は同一符号を付し、説明を省略する。第8図にお
いて、ダイス金型24aの与えられた被加工物2
4下面での形状が2直線l1,l2と半径Rの円弧で
あり、直線l1,l3のなす傾斜角θによる拡がり
代をr1、直線l2,l4のなす傾斜角θによる拡が
り代をr2とする。ここでr1=t・tanθ、r2
t・tanθ、で求められ、tは板厚である。
r1、r2が求まつたら前記第6図と同様の方法でl1
と平行で距離r1の直線l3を被加工物24上面に引
き、またl2と平行で距離r2の直線l4を被加工物2
4上面に引き、2直線l3,l4に接する半径Rの円
弧を被加工物24上面に求め、2直線l3,l4との
接点をそれぞれB,Cとする。点B,Cが求めら
れれば、その後のワイヤ電極12の被加工物24
に対する動作は、前述第6図に示される切断面の
傾斜角度一定のコーナー加工方法に従つて行えば
良い。すなわち直線部分を被加工物24に対して
ワイヤ電極12を徐々に傾斜させながらb−B点
まで傾斜角度θで切断加工した後、被加工物2
4上面および下面で同一の半径Rで円弧状にコー
ナー部を切断加工してワイヤ電極12を被加工物
24のc−C点にまで移動しその後の直線部分を
2直線l2,l4に沿つてワイヤ電極12を被加工物
24に沿つて移動させながら放電加工を行うこと
により傾斜角度θの直線部分の切断加工を行う
ことができる。
なお、上記の説明は全て被加工物24上面およ
び下面におけるワイヤ電極12の位置づけにより
切断加工方法を説明したが、これを第1図におけ
る上部ガイド10および可動テーブル26の動作
に置き換え、従来装置の制御装置(図示せず)を
用いて自動制御し、テーパー加工を行えることは
明白である。
以上説明したように、従来より行われているテ
ーパー加工方法によれば、被加工物の2直線部分
に挾まれ、コーナー部の円弧半径が被加工物の上
面と下面とで同一なダイス金型等の被加工物のテ
ーパー加工は可能であり、更にコーナー部の前後
の直線部分の切断面の傾斜角度が異るテーパー加
工も従来装置を用いて容易に行うことができる。
しかしながら、被加工物のコーナー部の前部、
又は後部、あるいはその両方を直線でなく円弧状
に形成しようとするテーパー加工は、前述の従来
方法では不可能である。第9図には、円弧部分
と、円弧部分とに挾まれたコーナー円弧部分のテ
ーパー加工方法が示されている。すなわち、第9
図において、被加工物24上面におけるワイヤ電
極12の移動軌跡は、c1,c2およびc3の円弧であ
り、c2は2つの円弧c1およびc3に挾まれた円弧
で、上記2つの円弧c1,c3と滑らかに接してい
る。c′1,c′2およびc′3は、被加工物24下面のワ
イヤ電極12の移動軌跡で、それぞれ上記円弧
c1,c2およびc3に対応している。また被加工物2
4上面は、切り刃となる下面に対し、拡がり代r
の一定の拡大傾斜仕上り形状となつている。切断
面の傾斜角度θ被加工物24の板厚をtとする
と、θ=tan-1r/tとなる。pc1,pc3はそれぞれ
円弧c1,c3の曲率中心であり、そのテーパー加工
方法はワイヤ電極12を、点p0,p0′を通る位置
から切断加工を開始して被加工物24の点p1
p1″を通る位置まで円弧c1,c1′に沿つて徐々に傾
斜しながら進行させるようにし円弧部分を切断加
工し、コーナー部の円弧p1,p2およびp1″,p2″に
沿つて被加工物24の上面および下面に同一形状
の円弧が形成されるようにワイヤ電極12を被加
工物24に対して移動させながら放電加工した
後、再びコーナー部の後の円弧c3,c3′の加工開
始点である点p2,p2″にワイヤ電極12が達した
後は再びワイヤ電極12を円弧c3,c3′に沿つて
移動させながら放電加工を行う。円弧c2,c2′の
円一半径のコーナー部の曲面の前後付近の円弧状
の曲面の切断加工時のワイヤ電極12の動きは第
9図中の実線により示され、円弧c1,c1′を切断
加工中にワイヤ電極12の中心軸は円弧c1
c1′の曲率中心pc1を通らず、また同様に円弧c3
c3′を切断加工中においてもワイヤ電極12の中
心軸は円弧c3,c3′の曲率中心pc3を通らない。す
なわち、円弧c1′およびc2′はそれぞれ円弧c1,c2
と同心円を形成しておらず、実際に第9図に示さ
れるように被加工物24に対してワイヤ電極12
を移動させるには極めて複雑な方程式の解に従つ
て放電加工装置を制御する必要があり、従来装置
の制御機構を用いてはこの様なワイヤ電極12の
操作は不可能であつた。
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的は、被加工物中に円弧状の傾斜
した切断加工面と、コーナー部の同一円弧状の傾
斜切断加工面とを連続して従来装置により容易に
ワイヤ電極を用いて放電切断加工により形成する
ことが可能なワイヤカツト放電加工方法を提供す
ることにある。
ワイヤ電極を使用し被加工物に傾斜した切断加
工面を形成するワイヤカツト放電加工方法であつ
て、傾斜した円弧状の切断加工面と、コーナー部
の傾斜切断加工面との不連続部分を平面状の傾斜
切断面で直線補間して継ぎ、傾斜した円弧状の切
断加工面と、コーナー部の切断加工面とを連続し
て有する被加工物を得るワイヤカツト放電加工方
法において、 (1) 所定の点を回転中心としてワイヤ電極を被加
工物に対して相対的に回転移動させ傾斜した円
弧状の切断加工面を得る第1の工程。
(2) 被加工物の傾斜した円弧状の切断加工面と被
加工物の拡がり代を有する側の面の接線がワイ
ヤ電極と対向する点を基点とし、上記被加工物
の傾斜した円弧状の切断加工面と被加工物の拡
がり代を有しない側の面との接線がワイヤ電極
と対向する点側を近似直線に沿つてワイヤ電極
を被加工物に対して相対移動させ平面状の傾斜
切断面を得る第2の工程。
(3) 所定の点を回転中心としてワイヤ電極を被加
工物に対して前記第1の工程と逆方向に相対的
に回転移動させコーナー部の傾斜切断加工面を
得る第3の工程。
の各工程を具備することを特徴とする。
本発明において、不連続部分を補間する平面状
の傾斜切断面として、円弧状の切断加工面の切断
加工開始点もしくは終点面と接する平面を用いる
ことが好適であり、又、不連続部分を補間する平
面状の傾斜切断面を、放電加工装置に内蔵されて
いる制御装置により自動設定し、切断加工を連続
して行うようにすることも好適である。
以下図面に基づいて本発明の好適な実施例を説
明する。
第10図には、本発明に係るワイヤカツト放電
加工方法の好適な実施例が示され、第9図と同一
部材には同一符号を付し、説明を省略する。
第10図における被加工物24上面の加工軌跡
は、円弧c1,c2およびc3で示され、第9図におけ
る被加工物24上面の加工軌跡と同一となつてい
るが、被加工物24下面の加工軌跡である円弧
c″,c3″は第9図の加工軌跡と異り、それぞれ円
,c3の曲率中心pc1,pc3に一致し、円弧c1
c1″と円弧c3,c3″はそれぞれ同心円弧を成してい
る。すなわちそのテーパー加工方法は、ワイヤ電
極12を被加工物24に対して点p,p0′を通る
位置から点p1,p1′を通る位置まで円弧c1,c1″に
沿つて移動させながら放電加工を行うようにし、
その間ワイヤ電極12の中心線は常に円弧c1
c1″の曲率中心pc1を通るようにする。そしてワイ
ヤ電極12を点p1,p1′を通る位置に移動させた
後、ワイヤ電極12の被加工物24上面の加工軌
跡を点p1とし、被加工物下面の加工軌跡を円弧
c1″の加工終了点p1′に引いた接線l5として被加工
物24の同一円弧状のコーナー部の切断加工の開
始点p1,p1″までワイヤ電極12を点p1を中心と
し接線l5に沿つて移動し、この直線補間によつて
被加工物24の放電加工を行う。次の同一円弧状
のコーナー部の切断加工は既述のごとくワイヤ電
極12を円弧c2,c2′に沿つて移動させ、放電加
工を行う。上記コーナー部の放電加工終了後は、
前記と同様にしてワイヤ電極12を円弧c3の加工
開始点p2を中心に円弧c3″の加工開始点p2′に引い
た接続l6に沿つて移動しながら放電加工し、コー
ナー部と次の被加工物24の切断加工面とを傾斜
した平面状の切断面にて継ぐようにして切断加工
した後、再びワイヤ電極12をその中心線が円弧
c3,c3″の曲率中心pc3を常に通るように円弧c3
c3″に沿つて移動し、放電加工を行う。この様に
して被加工物24中の2つの傾斜した円弧状の切
断加工面およびコーナー部の同一円弧状の切断加
工面およびコーナー部の同一円弧状の切断加工面
との不連続部分を平面状の傾斜切断加工面で補間
して円滑に継ぐことができ、被加工物24中を上
記切断加工面に沿つてワイヤ電極12を移動しな
がら放電加工を行うようにすれば、複雑な制御機
構を必要とせず、従来装置の制御機構(図示せ
ず)を用いて被加工物中に円弧状の傾斜した切断
加工面と、コーナー部の同一円弧状の傾斜した切
断加工面とを連続して放電切断加工により形成す
ることができる。
なお、円弧状の切断加工面と、コーナー部の同
一円弧状の切断加工面とを継ぐ被加工物24下面
の加工軌跡として、P1′あるいはP2′に引いた接線
について説明したが、上記のものの他に、円弧
c1″の加工終了点p1′と円弧c2′の加工開始点p1″を
結ぶ直線l5、および円弧c2′の加工終了点p2″と円
弧c3″の加工開始点p2′を結ぶ直線l6を用いても良
い。
また、コーナー部の同一円弧状の切断加工面を
挾む2つの円弧状の切断加工面のうちの一つが平
面状の切断加工面で置き換えられた場合には、上
記直線l5もしくはl6で示された加工軌跡の一方が
必要なくなるだけで、本発明に係るテーパー加工
方法を用いて従来装置で容易に放電切断加工を行
うことができる。
以上のように、本発明に係るワイヤカツト放電
加工方法によれば、複雑な制御機構を必要とせ
ず、従来からある放電加工装置の制御機構を用い
て容易に被加工物中に円弧状の一定の角度傾斜し
た切断加工面と、コーナー部の同一円弧状の傾斜
した切断加工面とを連結して放電切断加工を自動
的に行うことが可能となる。その結果、従来不可
能とされていた複雑な形状を成すダイス金型等の
成形を上記放電加工方法によりワイヤカツト放電
加工装置を用いて容易かつ迅速に行うことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のワイヤカツト放電加工装置の概
略構成図、第2図は第1図の加工装置を用いて被
加工物をテーパー加工している状態を示す斜視説
明図、第3図は被加工物のコーナー部の放電切断
加工方法を示す拡大説明図、第4図は第3図の放
電切断加工方法をその上面から見た拡大説明図、
第5図は、従来のテーパー加工方法を用いた同一
円弧状のコーナー部の切断加工方法を示す拡大説
明図、第6図は第5図のコーナー部の切断加工方
法をその上面から見た拡大説明図、第7図はコー
ナー部を円弧状に形成した被加工物の切断加工例
で、aは通常のテーパー加工方法によるものの斜
視説明図、bはコーナー部を同一円弧状に形成し
たテーパー加工方法によるものの斜視説明図、第
8図はコーナー部の前後で傾斜角の異る被加工物
のコーナー部を同一円弧状の曲面で継ぐようにし
たテーパー加工方法の平面図、第9図は従来のテ
ーパー加工方法により被加工物中に円弧状の傾斜
切断面と、同一円弧状のコーナー部の切断加工面
とを連続して形成する方法を示す平面図、第10
図は本発明に係るワイヤカツト放電加工方法によ
り被加工物中に円弧状の傾斜切断面と、同一円弧
状のコーナー部の切断加工面とを連続して成形す
る方法を示す平面図である。各図中同一部材には
同一符号を付し、12はワイヤ電極、24被加工
物である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ワイヤ電極を使用し被加工物に傾斜した切断
    加工面を形成するワイヤカツト放電加工方法であ
    つて、傾斜した円弧状の切断加工面と、コーナー
    部の傾斜切断加工面との不連続部分を平面状の傾
    斜切断面で直線補間して継ぎ、傾斜した円弧状の
    切断加工面と、コーナー部の切断加工面とを連続
    して有する被加工物を得るワイヤカツト放電加工
    方法において、以下の工程を具備することを特徴
    とするワイヤカツト放電加工方法。 (イ) 所定の点を回転中心としてワイヤ電極を被加
    工物に対して相対的に回転移動させ傾斜した円
    弧状の切断加工面を得る第1の工程。 (ロ) 被加工物の傾斜した円弧状の切断加工面と被
    加工物の拡がり代を有する側の面の接線がワイ
    ヤ電極と対向する点を基点とし、上記被加工物
    の傾斜した円弧状の切断加工面と被加工物の拡
    がり代を有しない側の面との接線がワイヤ電極
    と対向する点側を近似直線に沿つてワイヤ電極
    を被加工物に対して相対移動させ平面状の傾斜
    切断面を得る第2の工程。 (ハ) 所定の点を回転中心としてワイヤ電極を被加
    工物に対して前記第1の工程と逆方向に相対的
    に回転移動させコーナー部の傾斜切断加工面を
    得る第3の工程。 2 特許請求の範囲1記載のワイヤカツト放電加
    工方法において、不連続部分を補間する平面状の
    傾斜切断面として、円弧状の切断加工面の切断加
    工始点もしくは終点面と接する平面を用いたこと
    を特徴とするワイヤカツト放電加工方法。 3 特許請求の範囲1記載のワイヤカツト放電加
    工方法において、不連続部分を補間する平面状の
    傾斜切断面を、放電加工装置に内蔵されている制
    御装置により自動設定し、切断加工を連続して行
    うようにしたことを特徴とするワイヤカツト放電
    加工方法。
JP505280A 1980-01-19 1980-01-19 Wire cut discharge machining method Granted JPS56102433A (en)

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