JPS61288928A - 押出しダイスの製造方法 - Google Patents

押出しダイスの製造方法

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JPS61288928A
JPS61288928A JP12933685A JP12933685A JPS61288928A JP S61288928 A JPS61288928 A JP S61288928A JP 12933685 A JP12933685 A JP 12933685A JP 12933685 A JP12933685 A JP 12933685A JP S61288928 A JPS61288928 A JP S61288928A
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Japan
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inclination angle
machining
wire electrode
bearing
simulation
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JP12933685A
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Shoji Futamura
昭二 二村
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INST TECH PRECISION ENG
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、押出しダイスの製造方法、特に与えられた形
状をもつベアリング孔の内周面を構成するベアリング面
および裏逃げ部を形成する裏逃げ傾斜面がワイヤカント
放電加工装置を用いて形成されるようにする押出しダイ
スの製造方法に関するものである。
〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕従来、
アルミ型材の押出し加工に用いられる押出しダイスとし
て、第1図(A)ないしくC)に図示されているような
押出しダイスが知られている。第1図(A)は平面図、
第1図(B)は第1図(A)図示矢印A−A’における
側断面図、第1図(C)は底面図を示し2図中の符号1
は流し込み部、2はベアリング孔、3は裏逃げ部、4は
裏逃げ段差部を表わしている。
一般に、押出しダイスによって例えばアルミ・サツシの
如き型材を製作する場合、上記流し込み部1に供給され
たアルミ材が図示省略した押圧装置によりベアリング孔
2の方向に押圧され、該ベアリング孔2によって成型さ
れて裏逃げ部3に製品となって押出される。従って、形
状精度の高い型材を製作するためには、上記ベアリング
孔2内を通過するアルミ材の速度が均一になるようにす
る必要がある。そのため、第2図および第3図を参照し
て後述する如く、上記ベアリング孔2のベアリング長さ
く第1図(B)図示矢印りを該ベアリング孔2の形状に
対応させて調整するように考慮されている。以下、上記
ベアリング長さlについて説明する。
第2図(A)、 CB)、 (C)は夫々第1図(C)
図示A−A’ 、 B−B’ 、  C−C’ におけ
る断面図、第3図はベアリング面の展開図を示している
そして2図中の符号2ないし4は第1図に対応しており
、5はベアリング面、6は裏逃げ傾斜面を表わしている
前述したように、ベアリング孔2におけるベアリング長
さl (第1図(B)図示)は、ベアリング孔2の形状
に対応して予め定められている。即ち、第1図(C)図
示矢印de間の如(、ベアリング孔2の溝幅の広い部分
とその隣接部分においては、第2図(C)に図示されて
いるようにベアリング長さI!。は大きく、また第1図
(C)図示矢印beおよびfg間の如く溝幅の狭い部分
においては、第2図(B)に図示されているようにベア
リング長さ!5は小さくされている。更に、同じ溝幅で
あっても、第1図(C)図示矢印ha間の如く、ベアリ
ング孔2の末端の部分においては。
アルミ材の流れが悪くなるため第2図(A)に図示され
ているようにベアリング長さ1つは更に小さくなるよう
にされている。このようにして形成されたベアリング面
5は、第3図に図示されている展開図のようになる。な
お9図示矢印aないしhは、第1図(C)図示矢印aな
いしhによって示されている位置に対応している。
以上説明した押出しダイスにおけるベアリング孔2およ
び裏逃げ部3の加工は2通常上記ベアリング孔2のベア
リング面5はワイヤカット放電加工装置によって行なわ
れ、上記裏逃げ部3の裏逃げ段差部4および裏逃げ傾斜
面6は通常の放電加工機やフライス等の工作機械を用い
て行なわれていた。この点を改善すべく、出願人は先に
特願昭58−221679号において、ワイヤカット放
電加工装置の加工テーブル上に被加工体を最初に載置し
た状態のままで、ベアリング孔および裏逃げ部の全・加
工の自動化を可能ならしめると共に。
上記ワイヤカット放電加工装置によって行なわれる放電
加工時におけるワイヤ電極の冷却効果を高めて高速加工
を可能ならしめることによって、製作工数の大幅な短縮
、製作コストの低減1機械的強度の向上を図ると共に、
精度の高い製品を製作することができるようにした押出
しダイスの製造方法を提案した。以下、当該特願昭58
−221679号の図面の一部を転記しつつ、当該特許
出願の内容について概略記述する。
第4図は製造される押出しダイスを説明するための説明
図、第5図および第6図は製造方法を説明するための説
明図を示している。
以下説明する押出しダイスの例は、第1図ないし第3図
図示従来例に対応する押出しダイスに関するものであり
1図中の符号2. 3. 5および6は第1図および第
2図に対応している。
第4図(A)、 (B)、 (C)は、第1図(C)図
示A−A’ 、B−B’ 、C−C’ における断面図
を示し、ベアリング面5および裏逃げ傾斜面6のすべて
が、後述するワイヤカット放電加工装置を用い、後述す
る本発明の製造方法によって製造される押出しダイスの
一例である。第4図図示例におけるベアリング面5の加
工は、前述した従来例と同様に行なわれるが、裏逃げ部
3を構成する裏逃げ傾斜面6も、ワイヤ電極の傾斜角度
および/または走行位置をベアリング孔2の形状に対応
させて制御することによって同じワイヤカット放電加工
装置を用いて加工されている(製造方法については詳し
く後述する)。従って、第4図図示例は、前述した従来
例におけるが如き裏逃げ段差部4(第2図図示)をもう
けることなく、第3図図示展開図の°如く所望されるベ
アリング面5を有するベアリング孔2をそなえた押出し
ダイスである。。
第4図図示例は、上記ベアリング孔2を通過するアルミ
材の速度が均一になるようにするため。
前述したようにワイヤ電極の傾斜角度および/または走
行位置を制御しつつ上記裏逃げ傾斜面6を切断加工する
ことによって2例えば第3図に図示されている如く、上
記ベアリング孔2の形状に対応して予め定められた各位
置のベアリング長さく例えば第3図図示矢印1.、lb
、1.。等)を有するベアリング面5が形成されている
製造に当っては、先づ前述したベアリング孔2および裏
逃げ部3の加工を除いた状態即ち第1図図示例で言えば
押出しダイスの前面、裏面、インロ一部および外周面が
仕上げられた状態(本願明細書においてはこの状態の押
出しダイスを被加工体と呼んでいる)に予め機械加工に
よって製作される。そして、該被加工体11を前述した
製造装置によってベアリング孔2および裏逃げ部3を加
工して、第4図図示例の如き押出しダイスを製造する。
即ち、上記被加工体11の前面が上にされた状B(第5
図に図示されているように加工すべきベアリング孔2が
下方、裏逃げ部3が上方に位置する状態)にして、ベア
リング孔を形成するための垂直加工工程(以下べ゛アリ
ング孔加工工程と呼ぶ)および裏逃げ部加工工程を経て
押出しダイスが製造される。
先づ、ベアリング孔加工工程を第5図に関連して説明す
る。該加工工程においては、第5図に図示されている如
く、ワイヤ電極12を垂直に走行せしめると共に、予め
与えられているベアリング孔2の形状に対応する座標に
もとづいて上記ワイヤ電極12の位置を制御しつつ切断
加工を行なう。
その結果、後述する裏逃げ部加工工程によって裏逃げ傾
斜面6(図示点線)が形成された場合に最終的に形成さ
れることになるベアリング孔2を構成する所定のベアリ
ング長さlを有するベアリング面5が形成される。
次いで、裏逃げ部加工工程を第6図に関連して説明する
。当該加工工程は前述したベアリング孔加工工程が終了
したのち行なわれるものであって。
第6図(A)において点線によって図示されている裏逃
げ傾斜面6を形成する加工工程である。なお、上記裏逃
げ傾斜面6を形成するに当って、第6図(A)において
1点鎖線によって図示されている如く、ワイヤ電極12
の傾斜角度を形成すべき裏逃げ傾斜面6の傾斜角度に対
応させて制御すると共に、ワイヤ電極12が上記ベアリ
ング孔2の内周線(例えば第6図(A)におけるベアリ
ング面5とダイス前面との交差線)上の各位置(例えば
第6図(A)図示点P’ 、P’ )において当該各位
置に対応するベアリング長さく例えば第6図(A)図示
矢印l)に実質上等しい深さ位置点(例えば第6図(A
)図示点P、  P)を通過するように切断位置制御を
行なうことによって所望される裏逃げ傾斜面6が形成さ
れる。即ち、上記ワイヤ電極12を上記ベアリング孔2
の形状に対応する閉ループを一巡させることによって上
記裏逃げ傾斜面6を加工することができる。
しかし、当該特願昭58−221679号においては、
裏逃げ部加工工程におけるワイヤ電極12の切断位置制
御を次の如くして、加工を行なう。
即ち、該傾斜角制御は、ワイヤ電極12の最大切込み量
(ダイス後面即ち第6図(A)図示A−A’面における
切込み量)が少なくともワイヤ電極12の切断幅△d(
第6図CB)図示)を超えないようにして行なわれる。
更に、上記傾斜角制御による加工態様を、第6図(A)
図示矢印A−A’における平面図を示す第6図(B)に
関連して具体的に説明する。即ち、上記切断位置制御に
もとづく第1遣口の加工は、第6図(B)において実線
によって示されている如く、ワイヤ電極12による最大
切込み量が少なくとも切断幅△dを超えないように上記
傾斜角制御が行なわれる。更に。
第2巡回以降も同様に図示点線に示されている如く上記
傾斜角制御が行なわれる。そして、所望される裏逃げ傾
斜面6が形成されるまで上記切断位置制御および傾斜角
制御が続けて行なわれる。
上記特願昭58−221679号において、第6図(B
)を参照して説明した如く、切断幅△dを超えないよう
にして少しづつ裏逃げ部を加工するようにした理由は、
第6図(A)図示の如く。
裏逃げ加工を行っている間に、ワイヤ電極12が常に加
工済みの孔の表面に露出している形となり。
このために加工液によるワイヤ電極12に対する冷却が
十分に行なわれるようにすることであった。
しかし更に次の理由もある。
即ち、上記幅△dを超えた切断幅をもっていっきに加工
すると2例えば第6図(A)図示の矢印Xで示す如き非
所望なブロックが切出されることになる。加工チップに
くらべて大きいこのようなブロックが切出される形とな
ると、当該ブロックが加工間隙を短絡してしまい、ワイ
ヤ電極が断線することになるからである。このようにブ
ロックの大きさが十分に大きい場合には、当該巨大ブロ
ックが切出されることを予測して、巨大ブロックが生じ
てもその移動をロックして上記短絡の発生を防止する手
段は存在するが・・・・・・。
更に、後述する第8図(B)に示す如く、ワイヤ電極の
傾斜角をいつきに大にして加工すると。
第8図(B)図示矢印Yで示す如き非所望なブロックが
切出されることがあり、この場合も、上記と同様に短絡
が生じる。なお、このような場合に生じるブロックは、
第6図(B)を参照して説明した如く、傾斜角をだんだ
んと大にしてゆく加工方法を採用すれば、解決できる。
以上2本発明の前提となる問題を概略説明したが、上記
特願昭58−221679号の場合には。
第6図(B)を参照して説明した如く、切断幅△dづつ
傾斜を深くしては加工する必要があり、加工速度を十分
に大にすることがむづかしいという難点があった。この
ように加工速度を大にできないのは、上記特願昭58−
221679号において、第5図図示の如(、裏逃げ部
よりもベアリング部を先に加工した場合も、裏逃げ部を
先に加工した場合も9本質的には変わりはない。
本発明は上記の点を解決することを目的としており、以
下7図面を参照しつつ本発明の実施例を詳細に説明する
〔実施例〕
第7図(A)および(B)は本発明にもとづいて製造さ
れる押出しダイスの一実施例、第8図ないし第14図は
本発明の製造方法の一実施例説明図。
第15図および第16図は本発明の製造方法の他の一実
施例説明図を示す。なお1図中の符号は第1図ないし第
6図に対応している。
本発明の製造方法に関する説明に先立って本発明にもと
づいて製造される押出しダイスの一実施例を第7図に関
連して説明する。なお、第7図(A)はベアリング孔、
第7図(B)は第7図(A)図示矢印A−Aにおける断
面図を示している。
第7図図示実施例は、コの字状のベアリング孔2を有し
かつ傾斜角αの裏逃げ傾斜面6をそなえた押出しダイス
である。当該第7図図示押出しダイスの裏逃げ傾斜面6
を加工するに当って、第8図に図示されている如く、傾
斜角αをもつワイヤ電極12でもって裏逃げ傾斜面6の
全加工を行なうものとすれば5本願明細書の冒頭にも説
明した如く図示矢印Yのブロックが生じて加工状態が不
安定となり、更にワイヤ電極12の断線が生じたりして
加工が中断される等の非所望な状態が発生する。なお、
第8図(A)は裏逃げ傾斜面6の加工によって生じるベ
アリング孔側端面の開口線(図示矢印実線Bであり、以
下、下部開口線Bと呼ぶ)および裏逃げ部側端面の開口
線(図示矢印1点鎖線Cであり7以下、上部開口線Cと
呼ぶ)を示し、第8図(B)は第8図(A)図示矢印A
−Aにおける断面図を示している。
本発明における上記裏逃げ傾斜面の加工は、前述した非
所望なブロック発生を防止することによって加工速度の
向上を図るものである。即ち、上記ブロック発生個所を
1例えば汎用電算機を用いオフ・ラインのもとて予め実
施されるシミュレーションによって検出すると共に当該
ブロック発生が予想される部分においてブロック発生を
防止するためのワイヤ電極の傾斜角を算出して加ニブロ
グラムを作成し、当該加ニブログラムにもとづき例えば
NC制御によって裏逃げ傾斜面の加工を行なうようにす
るものである。以下、第9図ないし第14図に関連して
上記加ニブログラム作成のために行なわれるシミュレー
ションについて説明する。
なお、第9図ないし第14図における夫々の(A)およ
び(B)は、前述した第8図における(A)および(B
)に対応する状態を示していると考えて良い。
(i)先づ、第9図(B)に図示されている如く第8図
図示a、b、c、dの点を通るように。
ワイヤ電極12を垂直状態にし、第9図(A)に図示さ
れている下部開口線Bに沿って加工するものとしたシミ
ュレーションを行なう。
当該シミュレーションにおいてはワイヤ電極12が垂直
状態であるため、前述したブロックY(例えば第8図図
示プロツクY)の発生は検出されない。
(ii)次いで、ワイヤ電極12の傾斜角度を予め定め
られた角度α。(例えばα。−0,5度)づつ順次増加
させて上記(i)同様下部開口線Bに沿って加工するも
のとしたシミュレーションを第10図、第11図、−−
−−−・−の如く行ってゆく。第12図図示態様までは
、上記ブロックYの発生は検出されず、第13図図示態
様において初めて上記ブロックYの発生が検出されたも
のとする。即ち、ワイヤ電極12の傾斜角度を(n+1
)α。にしたとき上記ブロックYが初めて発生した状態
が第13図に図示されている。
(iii )更に、上記の如くワイヤ電極12の傾斜角
度をα。づつ増加させて順次シミュレーションを継続さ
せて行なうが、ブロックYが初めて発生した傾斜角度(
n+1)α。におけるシミュレーションの次に行なわれ
る傾斜角度(n+2)α。におけるシミュレーション(
図示省略)においては、当該シミュレーションの直前に
行なわれたシミュレーション(第13図図示)において
上記ブロックYが発生した範囲におけるワイヤ電極12
の傾斜角度を直前のシミュレーション(第12図図示)
における傾斜角度n・α。に保持し、その他の範囲にお
ける傾斜角度を(n+2)α。にして行なう。このよう
にして、上記ブロックYが発生した範囲におけるワイヤ
電極12の傾斜角度は上記n・α0のままに保持した上
で、当該範囲以外の範囲のワイヤ電極12の傾斜角度を
順次α。づつ増加させたシミュレーションを、当該傾斜
角度が所定の角度αに一致する第14図図示態様(傾斜
角度(n+1)α。
=α)のシミュレーションが行なわれるまで繰返す。そ
して、この間に新たにブロックYの発生が検出されなけ
れば第14図図示態様のシミュレーションが最終回のシ
ミュレーションとなる。従って、第9図ないし第14図
図示実施例に。おけるシミュレーションは、第9図図示
シミュレーション(傾斜角度O)から第9図図示シミュ
レーション(傾斜角度(n+1)α。)まで(n+i+
l)回行なわれることになる。
以上9本発明における裏逃げ傾斜面加工に関する加ニブ
ログラム作成の情報を得るために行なうシミュレーショ
ンについて説明したが、上記加ニブログラムは前述した
最終回のシミュレーションにおける各位置のワイヤ電極
傾斜角度情報によって作成される。なお、第9図ないし
第14図を参照して説明したシミュレーション態様にお
いては。
ブロックYの発生検出が1回であったが、2回以上の場
合でも前述したように、ブロック発生範囲のワイヤ電極
の傾斜角度をブロック発生直前図のシミュレーションに
おける電極傾斜角度に戻してそれ以後のシミュレーショ
ンを行なうようにすれば良い。
本発明における裏逃げ傾斜面の加工は、先づ上記加ニブ
ログラムにもとづく本発明で言うところの第1の加工工
程によって行なわれる。該第1の加工工程は、前述した
最終回のシミュレーションと同様の加工態様である。従
って、第1の加工工程においては、非所望な切断片ブロ
ックが発生することはない。しかしながら、上記加ニブ
ログラムを作成するために行なった複数回のシミュレー
ションにおいて切断片ブロックの発生が検出されている
場合の上記第1の加工工程終了後には1例えば第14図
(B)図示点線によって示されている如く、裏逃げ傾斜
面の傾斜角度が所定の角度αより小さくなっている範囲
が存在する。当該傾斜角度が不足している部分は2本発
明で言うところの第2の加工工程によって所定の角度α
になるように加工する。
上記第2の加工工程とは、第6図を参照して本願明細書
冒頭に説明した如く、ワイヤ電極の傾斜角度が所定の角
度に達するまで該ワイヤ電極による1回の最大切込み量
が該ワイヤ電極の切断幅△dを超えないように傾斜角度
が制御された複数回の裏逃げ部加工を繰返し行なうよう
にするものである。当該第2の加工工程は1本願出願人
が特願昭58−221679号でもって既に提案してい
るので、詳細な説明は省略する。
以上説明した如く、上記第1および第2の加工工程を有
する本発明の裏逃げ部の加工によって。
非所望な切断片ブロックを発生させることなく。
上記裏逃げ部の全加工を高速で行なうことができる。
第7図ないし第14図に関連して説明した本発明の加工
実施例は、裏逃げ部加工時に押出しダイスの裏逃げ部側
に切断片ブロックが発生する場合の実施例であるが、ベ
アリング孔の幅および裏逃げ傾斜面の傾斜角度の条件如
何によっては、上記切断片ブロックがベアリング孔側に
発生する場合がある。この場合の加工実施例を第15図
および第16図に関連して説明するが、基本的には第7
図ないし第14図に関連して前述した加工方法と同様で
ある。
第15図および第16図は、ベアリング孔2の位置によ
ってベアリング孔2の幅とベアリング長さく16図図示
矢印12..l、、6c)とが異なり、裏逃げ部加工時
に前述したような切断片ブロックがベアリング孔側に発
生する場合の加工態様(第2の実施例と呼ぶ)を説明す
るための説明図である。
そして、第16図(A)、 (B)および(C)は第1
5図図示矢印A−A、B−B、およびC−Cにおける断
面図を示している。なお、第15図図示矢印a。
b、  cによって示されている閉ループ線は、第8図
ないし第14図における上部開口線Cに対応している。
上記第2の実施例において、第1の加工工程における加
ニブログラムを作成するためのシミュレーションは、第
9図ないし第14図に関連して説明したシミュレーショ
ンと同様に行なう。但し、ワイヤ電極12の傾斜は例え
ばベアリング面5の各位置におけるベアリング深さ位置
(第16図図示矢印点P、、Pb、PC)を支点にして
制御される。
上記シミュレーションは、前述した如くワイヤ電極12
の傾斜角度を順次増大させて繰返し行なわれるが、第1
5図図示上部開口線aは2ワイヤ電極12を第16図(
A)図示矢印aによって示されている傾′斜角度にして
シミュレーションを行なったときに生じるものであって
、当該図示矢印aの状態よりも大きい傾斜角度(例えば
図示矢印b)でもってシミュレーションを行なうと、第
15図図示点P、〜P2問および27〜28間の太線で
示されている範囲において、第16図(A)に図示さて
いる如く、切断片ブロックの発生が検出される。
また、第15図図示上部開口線すは、ワイヤ電極12を
第16図CB)図示矢印すによって示されている傾斜角
度にしてシミュレーションを行なったときに生じるもの
であって、当該図示矢印すの状態よりも大きい傾斜角度
(例えば図示矢印C)でもってシミュレーションを行う
と、第15図図示点P2とP3.P4とPS、P6とP
7を夫々結ぶ太線で示されている範囲において、第16
図(B)に図示されている如く、切断片ブロックの発生
が検出される。第16図(C)図示矢印αによって示さ
れている角度は、最終回のシミュレーションの際におけ
る予め定められた最大傾斜角度であって。
第15図図水上部開口線Cは、ワイヤ電極12を第16
図(C)図示矢印Cによって示されている傾斜角度にし
てシミュレーションを行なったときに生じるものである
。従って、第1の加工工程において加工される上部開口
線Cは、第15図図示点P。
〜P2〜P3〜P4〜P、〜P6〜P、〜P、〜P、の
閉ループ線に沿って行なわれ、このときにおけるワイヤ
電極12の傾斜角度は、上記点P。
〜P2問および27〜28間では第16図(A)図示矢
印a、また上記P2〜P5間、P、 〜P3間。
およびP、〜P7間では第16図(B)図示矢印す。
更に上記P3〜P4間+P5〜P、間、および211〜
21間では第16図(C)図示矢印Cによって示されて
いる傾斜角度に制御される。第1の加工工程において非
所望な切断片ブロックが発生することはない。
以上説明した第1の加工工程終了時の状態においては、
第16図(A)および(B)に図示されている如(、裏
逃げ傾斜面の傾斜角度が第16図(C)図示傾斜角度α
に達していない部分が存在する。
従って、当該傾斜角度の不足部分に対してベアリング面
5に影響を与えることなく上記傾斜角度αに最も近くな
るよう前述した本発明に言うところの第2の加工工程に
おいて行なう。
以上説明した第2の実施例においても、裏逃げ部の加工
即ち第1および第2の加工工程において非所望な切断片
ブロックの発生を防止することができる。
〔発明の効果〕
以上説明した如く1本発明によれば、押出しダイスの裏
逃げ部を加工する際に非所望な切断片ブロックの発生を
防止することができるため、加工状態を安定させて加工
速度の向上を図ることを可能ならしめる押出しダイスの
製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は従来の押出しダイスを説
明するための説明図、第4図、第5図。 および第6図は本発明の前提となっている押出しダイス
の製造方法を説明するための説明図、第7図は本発明に
もとづいて製造される押出しダイスの一実施例、第8図
ないし第14図は本発明の製造方法の一実施例説明図、
第15図および第16図は本発明の製造方法の他の一実
施例説明図を示す。 図中、1は流し込み部、2はベアリング孔、3は裏逃げ
部、5はベアリング面、6は裏逃げ傾斜面、12はワイ
ヤ電極を表わす。 特許出願人  株式会社 放電精密加工研究所代理人弁
理士  森 1) 寛 (外2名)vI 1  図 (B)1 第 1 図 (B) 第 7 図 第 10  図 第 16  図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 与えられた形状のベアリング孔を前面側に有すると共に
    、該前面から裏面に向って上記ベアリング孔に対応して
    ベアリング面が形成されかつ該ベアリング面から上記裏
    面に向って裏逃げ部が形成されてなり、上記ベアリング
    孔内周線上の各位置におけるベアリング面が当該位置の
    ベアリング孔の形状にもとづいて予め実質上定まるベア
    リング長さを有するよう形成されてなる押出しダイスの
    製造方法において、上記前面に垂直な方向に対して傾斜
    した方向に走行するワイヤ電極をもつワイヤカット放電
    加工装置にて上記裏逃げ部を形成する裏逃げ部加工工程
    をもち、該裏逃げ部加工工程において、上記ワイヤ電極
    が上記加工されるべきベアリング孔の内周線上の各位置
    にて当該位置に対応するベアリング長さに実質上等しい
    深さ位置点を通過しかつベアリング孔の内周線上のすべ
    ての位置において非所望な切断片ブロックが生じないよ
    うに各位置毎に選定した最大傾斜角をもって加工する第
    1の加工工程を行うと共に、当該第1の加工工程におい
    て所定の傾斜角に達していない上記内周線上の夫々の位
    置に対応して、ワイヤ電極の傾斜角が所定の角度に達す
    るまで該ワイヤ電極による最大切込み量が該ワイヤ電極
    の切断幅を超えないように傾斜角度制御されて複数回の
    裏逃げ部加工を繰返すようにした第2の加工工程をもつ
    ようにしたことを特徴とする押出しダイスの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5489756A (en) * 1994-10-28 1996-02-06 Corning Incorporated Slot fabrication by electrical discharge machining
US6664501B1 (en) * 2002-06-13 2003-12-16 Igor Troitski Method for creating laser-induced color images within three-dimensional transparent media

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