JPS6017950Y2 - 音又形水晶振動子用ホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は音叉形水晶振動子を支持するホルダーに関する
。

従来低周波用水晶振動子を支持するには第１図に示すよ
うに基台１に植設された支柱２に青銅線等のワイヤ３を
介して振動子４を支持するのが普通であったが、かかる
構造のものは耐振動耐衝撃性に著しく劣る欠点があった
。

そこで、近時腕時計等に用いられる音叉形水晶振動子で
はその振動様態を両脚部を相反方向に振動する所謂音叉
振動を呈し、その底辺部が振動の影響を受けないことか
ら第２図に示すように音叉形水晶振動子５底辺中央を支
持棒６を介して基台１に支持するとともに電気的リード
ワイヤ７を併用するようにしたものが考えられている。

しかしながら、かかるホルダーによると点支持的な支持
棒６とワイヤ７の振動子５にかかるストレスのバランス
が例えば支持棒６のわずかな変形でもくずれやすいため
振動子５の電気的諸特性のうち周波数および実効抵抗が
変化してしまう虞れがあった。

従って、このようなホルダーでは製作する上で支持棒６
への振動子５の取付に非常に高度なテクニックと勘が要
求されていた。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、組立が簡単
で、安定した電気的諸特性が得られしかも耐振性および
耐衝撃性にすぐれた音叉形水晶振動子用ホルダーを提供
することを目的とする。

以下、本考案の一実施例を第３図ａ、 ｂに従い説明す
る。

図中８は基台でこの基台８の周囲をリード端子を兼ねる
金属板９、たとえばメタライズ処理膜で覆いかつこの基
台８に上記金属板９から絶縁して一本のリード端子１０
を植設する。

そして上記基台８の中央部に音叉形水晶振動子１１の下
端面を導電性接着剤１２をもって直接接着する。

なおこの場合上記導電性接着剤１２によ−って上記振動
子１１の一方の電極を上記金属板９に接続する。

また他方の電極はリード線１３を介して上記リード端子
１０に接続する。

しかして、かような構成によると、水晶振動子１１は接
着剤１２により基台８上の金属板９に直接接着されるの
で、従来の支持棒て支持するものに比べ振動子にかかる
リード線とのストレスのバランスを安定して得ることが
でき、これにより安定した電気的諸特性を得ることがで
きる。

また振動子１１を基台８上の金属板９に接着するとこれ
と同時に一方の電極の電気的接続ができるので、その分
組立工数を少なくすることができ上述の振動子１１を直
接基台８上の金属板９に接着することと合せれば組立を
著しく簡単にすることができ自動化に適する。

また上記振動子１１の一方の電極は基台８の周囲を覆う
金属板９に接続されらるためにこの金属板９を介して上
記電極を容易に外部へ導出することができる。

尚本考案は上記実施例にのみ限定されず例えば第４図ａ
、 ｂに示すように基台８に金属板９から絶縁した２本
のリード端子１０．１０を植設し、振動子１１の電極を
各別に上記リード端子１０゜１０に接続するようにして
もよい。

この場合も上記実施例と同様の効果を奏することができ
る。

特に基台８に対する接着と電気的な接続とを一工程で行
なうためには導電性接着剤を用いて接着する必要があり
、この場合、半田、ロウ等の導電性接着剤は金属に対し
て良好な接着性を示す。

しかして上記実施例では基台δの周囲を金属板９で覆い
、この金属板９に対して振動子１１の下端面を導電性接
着剤で接着しているので格別強固に接着し得、かつ同時
に電気的な接続を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は夫々従来の音叉形水晶振動子用ホ
ルダーを示す斜視図、第３図ａ、 ｂは本考案による音
叉形水晶振動子用ホルダーの一実施例を示しａはホルダ
ーのみを、ｂは音叉形水晶振動子を支持した状態を夫々
示す斜視図、第４図ａ、 ｂは本考案の他実施例を示す
斜視図である。 ８・・・・・・基台、９・・・・・・金属板、１０・・
・・・・リード端子、１１・・・・・・音叉形水晶振動
子、１２・・・・・・導電性接着剤、１３・間・リード
線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周囲を金属板によって覆った基台と、この基台の上記金
   属板に導電性接着剤によって下端面を直接接着した音叉
   形水晶振動子と、上記基台に上記金属板から絶縁して植
   設され上記振動子の電極を接続するリード端子とを具備
   する音叉形水晶振動子用ホルダー。