JPS5931468Y2 - 移動農機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はギヤー〇掛換えに工ろ変速装置を備えたコンバ
インやトラクターの如き移動農機に関する。

一般にコンバイン等の走行部への動力伝達経路には油圧
クラッチを備えた主変速部とギヤーに工ろ副変速部とが
介装されるのであるが、例えば主変速部はパワーシフト
方式でノークラッチで変速できるが、副変速その他のギ
ヤー変速部は必らず主クラッチを作動して（切って）変
速する必要があり、これを誤って変速操作した場合ギヤ
ーを破損するようなことが起ることになる。

そこで本考案は上記の問題点に鑑みて考案したもので、
座席の前方にクラッチを係脱するクラッチ操作具な設け
、かつ、前記座席の側方に、変速装置を操作する複数の
変速レバーを前後方向に配設すると共に、前記座席の側
方に位置し、前記各変速レバーＣ変速レバー溝を前後に
設けたサイドパネルに、前記各変速レバー溝内に進入可
能な１つの変速レバー規制板を進退自由に保持して、該
規制板を、スプリングにより常時は前記操作軌跡内に進
入して変速レバーの操作を規制すべく構成する一方、こ
Ｃ規制板を前記クラッチ操作具に連動ワイヤーにより連
動連結させて該クラッチ操作に連動して前記規制板を前
記各変速レバー溝から後退させるべく構成することによ
り、通常時は変速レバーの移動を阻止して変速できない
ヨウにし、その変速を必要時のみに変速できろようにし
て変速Ｃ誤操作な防止し、安全かつ確実に操作できろ、
ｃうに成すと共に、高い操作性を有する移動農機を提供
するにある。

次に実施例を示す図面について詳述する。

１は機体（図示せず）に搭載されたエンジン、２はカウ
ンターケース、１ ａ 、 ２ａは前記エンジン１とカ
ウンターケース２とのプーリで、その間に主クラツチテ
ンション部３を介在したベルト４を張設する。

５は変速機で、油圧クラッチを備えた主変速部５ａとギ
ヤー〇切換による副変速部５ｂおよび前・後進切換伝動
部５ｃからなり、該前後進切換伝動部５ｃと前記カウン
ターケース２となユニバーサルジョイン）６ａ 、６ｂ
ｖ持つ摺動軸６を介して伝動連結している。

７は前記変速機５の回転をその両端に設けたスプロケツ
）７ａ 、７ｂを介して車輪（図示せず）に伝達する駆
動軸である。

８は運転席で、座席９、操作ボックス１０、前記カウン
ターケース２を介して主クラッチテンショｙ部３にワイ
ヤー１１ａによって連結し、かつ、前記座席９の前方に
位置するクラッチ操作具１１お工び前記座席９の側方に
位置し、かつ、機体前後方向に配設する変速レバー溝１
２ａ ｔ １２ｂ 。

１２ｃを有するサイドパネル１２からなり、該各レバー
溝１２ａ、１２ｂ、１２ｃには各々の変速レバー５Ａ、
５Ｂ、５Ｃが突出している。

上記Ｃ構成によりエンジン１の回転をベルト４、カウン
ターケース２、摺動軸６および変速機５を介して駆動軸
７、その両端のスブロケツ）？ａ。

７ａより駆動車輪に伝達して走行するのであるが、本実
施例は上記Ｃ構成において前記サイドパネル１２の下部
に第２，３図に示すように変速レバー５Ｂ 、５Ｃの各
変速位置にレバー移動規制用の凹部１３ａ ’ｘ有する
規制板１３をガイド板１４により保持させ、該規制板１
３の一側突部１３ｂと前記サイドパネル１２の一側屈曲
片１２ｄとにスプリング１５を張設して規制板１３を前
記各変速レバー溝１２ａ＞ １２ｂ、１２ｃ内に進入さ
せて、前記規制板１３の凹部１３ａを前記各変速レバー
ｓｂ 、５ｃに係合する一方、規制板１３の他側に突設
した突起１３ｃと前記クラッチ操作具１１の一部１１ｂ
とを連動ワイヤー１６にエリ連結し、該クラッチ操作具
１１の作動により連動ワイヤー１６を介して規制板１３
の凹部１３ａをスプリング１５に抗して前記変速レバー
５Ｂ、５Ｃより離脱するように構成したのである。

従って通常時は規制板１３の凹部１３ａが変速レバー５
Ｂ、５Ｃにスプリング１５に工って押出されて係合して
いるので、該変速レバー５Ｂ。

５Ｃは軸１２ｅを支点としての回動が規制され変速され
ることがなく、変速レバー５Ｂ 、５ｃの変速時には必
ずクラッチ操作具１１を作動して規制板１３の凹部１３
ａを変速レバー５Ｂ 、５ｃより離脱しなければならな
いので、ギャーエりなる副変速部５ｂおよび前、後進切
換伝動部５ｃの無理な噛合によるギヤーの破損が防止さ
れるのである。

以上のように本考案の移動農機は、座席の前方にクラッ
チを係脱するクラッチ操作具を設け、かつ、前記座席の
側方に、前記変速装置を操作する複数の変速レバーを前
後方向に配設したことにより、作業者が前記座席に着座
した状態で、前記クラッチ操作具の操作及び複数の変速
レバーの操作を極めて楽な姿勢で無理なく行なえるので
あり、高い操作性を有することができるのである。

更に、前記座席の側方に位置し、前記各変速レバーの変
速レバー溝を前後に設けたサイドパネルに、前記各変速
レバー溝内に進入可能な１つの変速レバー規制板を進退
自由に保持したことにエリ、通常時は前記規制板を前記
各変速レバー溝内に進入させて前記変速レバーの移動を
規制して変速の誤動作を防止でき、変速操作の必要時の
みに変速できるようにして変速操作を安全かつ確実に行
なわせることができるのであり、しかも前記変速レバー
は座席側方に設けられ１作業中に作業者の肘等が前記変
速レバーに不注意に触れる機台が多いのであるが、斯く
の如く触れたとしても、作業者が全く予期しない変速位
置に前記変速レバーが移動して、作業に危険をもたらす
という問題も、確実に防止できるのである。

又、前記変速レバー規制板は１つでよく、複数個の規制
板を設けろ必要は全くないＣであり、更に、前記規制板
を、スプリングにより常時は前記操作軌跡内に進入して
変速レバーの操作を規制すべく構成する一方、前記規制
板を前記クラッチ操作具に連動ワイヤーにより連動連結
させて該クラッチ操作に連動して前記規制板を前記各変
速レバー溝から後退させるべく構成したのであるから、
前記規制板による前記各変速レバーの規制及び規制の解
除を可能或らしめるための構造が極めて簡単であると共
に、製作が容易で安価に提供することができるのである
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はその簡略
平面図、第２図はその一部の拡大図、第３図は要部の一
部省断側面図である。 １・・・・・・エンジン（原動機）、３・・・・・・主
クラッチテンショ／部（クラッチ）、５・・・・・・変
速機（変速装置）、５Ｂ、５Ｃ・・・・・・変速レバー
、１２ｂ。 １２ｃ・・・・・・変速レバー溝、１３・・・・・・規
制板、１４・・・・・・ガイド板（静止部材）、１１・
・・・・・クラッチ操作具、 ９・・・・・・座席。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 座席をもつ機体に搭載された原動機からの動力をクラッ
   チ及び変速装置を介して車輪に伝達すべく威した移動農
   機において、前記座席の前方に前記クラッチを係脱する
   クラッチ操作具な設け、かつ、前記座席の側方に、前記
   変速装置な操作する複数の変速レバーを前後方向に配設
   すると共に、前記座席の側方に位置し、前記各変速レバ
   ーの変速レバー溝を前後に設けたサイドバイ・ルに、前
   記各変速レバー溝内に進入可能な１つの変速レバー規制
   板を進退自由に保持して、該規制板を、スフリングによ
   り常時は前記操作軌跡内に進入して変速レバーの操作な
   規制すべく構成する一方、この規制板を前記クラッチ操
   作具に連動ワイヤーにより連動連結させて該クラッチ操
   作に連動して前記規制板を前記各変速レバー溝から後退
   させるべく構成したことを特徴とする移動農機。