JPS6037622Y2 - 変速操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンバインなどに装備される変速操作装置で
、詳しくは一つの直線又はほぼ直線状変速操作経路に、
同一回転方向の変速位置と逆回転方向の変速位置とを形
成するとともに、後者変速位置とこれに隣る前者の一つ
の変速位置との間ならびに前者の複数変速位置の間に各
々中立位置を形威しである変速操作装置に関する。

この種の変速操作装置では、既述のように前記の後者変
速位置とこれに隣る変速位置との間の第１中立位置のみ
ならず、前者の複数変速位置間の第２中立位置にも変速
操作レバーを自由に位置保持することができるから、例
えば、前者の最高変速位置での作業状態から一旦中立位
置にレバー操作して、機体を停止したままの状態で脱穀
装置などの他の装置を作動させる際、前記変速操作レバ
ーを前記の第２中立位置で位置保持させてしまう場合が
あり、そのため、前述の状態から次に後者変速位置にレ
バー操作する際、変速操作レバーが第１中立位置にある
と勘違いして、後者変速位置に隣る前者変速位置にまで
しか操作しないことがあり、この結果、作業者の意図に
反した変速が行なわれてしまう危険があった。

本考案は、上述のような危険な変速操作を確実に回避す
ることができるようにぜんとする点に目的を有するもの
であって、冒記したものにおいて、主クラッチに連係す
る部材に、前記の後者変速位置とこれに隣る変速位置と
の間の中立位置で変速レバーの位置を保持する牽制部分
と、前者の複数変速位置間の中立位置でこの中立位置へ
の前記変速レバーの侵入を妨げる牽制部分とを備えた牽
制具を付設し、前記主クラッチの入り操作に前記牽制具
の牽制作動を、且つ前記主クラッチの切り操作に前記牽
制具の牽制解除作動を連動させであることを特徴とする
。

即ち、本考案による場合は、前記変速操作レバーを、後
者変速位置とこれに隣る変速位置との間の中立位置にし
か位置保持することができないから、例えば、前者の最
高変速位置での作業状態から一旦中立位置にレバー操作
して、機体を停止したままの状態で脱穀装置などの他の
装置を作動させる場合でも、冒述のように変速操作レバ
ーを前者の複数変速位置間の中立位置に保持させること
がなく、しかも、このための牽制具を、変速時に必ず大
切操作される主クラッチに連係する部材に付設しである
が故に、この牽制具の牽制状態への切換え忘れもなく、
中立位置から後者変速位置への変速操作を確実に行ない
得るに至った。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はコンバインを示し、左右一対のクローラ式走行
装置１を有する機体フレーム２上に、脱穀装置３、運転
席４、操縦ボックス５を搭載するとともに、前者機体フ
レーム２の前方には、引起し装置６、バリカン型の刈取
装置７ならびに、刈取殻稈を漸次横倒れ姿勢に変更し乍
ら前記脱穀装置３のフィードチェーン３Ａに搬送供給す
る縦搬送装置８等からなる刈取部９を配備している。

また、第２図、第３図で示すように、前記機体フレーム
２に搭載したエンジン１０から走行装置１への伝動系の
途中に、前進状態Ｆと後進２段Ｒ１，Ｒ２とに切換える
第１変速操作レバー１１と、前進６段Ｆ１〜Ｆ６に切換
える第２変速操作レバー１２とを有する走行ミッション
ケース１３を設け、このミッションケース１３の入力軸
１３Ａと前記エンジン１０の駆動軸１０Ａとの間には、
操縦部に設けたペダル１４の足踏み操作によって大切作
動されるベルトテンション型式の主クラッチ１５を構成
している。

この主クラッチ１５は、前記両軸１０Ａ、１３Ａのプー
リー１６Ａ、１６Ｂ間に亘って掛張した伝動ベルト１７
と、この伝動ベルト１７を伝動状態と非伝動状態とに切
換える、言換えれば、クラッチ入り状態と切り状態とに
切換える揺動アーム１８ならびに、この揺動アーム１８
をクラッチ入り状態に付勢するスプリング１９とからな
り、前記揺動アーム１８とペダル１４とをロッド２０を
介して連動連結している。

次に、変速操作装置について説明する。

即ち、操作案内板２１に形威した前記両変速操作レバー
１１．１２に対する変速操作経路２２゜２３のうち、第
１変速操作レバー１１側の直線又はほぼ直線状の変速操
作経路２２に、同一回転方向の２つの後進変速位置Ｒ１
，Ｒ２とこれとは逆回転方向の前進変速位置Ｎとを形威
し、前進変速位置Ｆ１とこれに隣る低速側の後進変速位
置Ｒ工との間ならびに、前記両後進変速位置Ｒ□、Ｒ２
の間に各々中立位置Ｎ、 Ｎ１を形成するとともに、前
記操作案内板２１の下面で、前記直線状変速操作経路２
２の横側脇には、前記主クラッチ１５の揺動アーム１８
にロッド２４を介して連係された回転部材２５を設け、
この回転部材２５には、クラッチ入り状態において、前
進変速位置Ｆと低速側後進変速位置Ｒ１との間の中立位
置Ｎで前記第１変速操作レバー１１を位置保持すること
が可能なほぼＵ字状の牽制部分２６Ａと、後進変速位置
Ｒ□、Ｒ２間の中立位置Ｎ１での第１変速操作レバー１
１の侵入を妨げる板状の牽制部分２６Ｂとからなる牽制
具２６を固着し、以って、前記主クラッチ１５の大切操
作に連動して、前記牽制具２６を牽制姿勢と牽制解除姿
勢とに切換えるべく構成している。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る変速操作装置の実施例を示し、第１
図はコンバインの全体側面図、第２図は要部一部切欠側
面図、第３図は要部の平面図である。 １１・・・・・・変速操作レバー １５・・・・・・主
クラッチ、２２・・・・・・変速操作経路 ２５・・・
・・・部材、２６・・・・・・牽制具、Ｒ１，Ｒ２，Ｆ
・・・・・・変速位置、Ｎ、Ｎ１・・・・・・中立位置
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一つの直線又はほぼ直線状変速操作経路２２に同一回転
   方向の複数の変速位置Ｒ１，Ｒ２と逆回転方向の変速位
   置Ｆとを形成するとともに、後者変速位置Ｆとこれに隣
   る前者の一つの変速位置Ｒ１との間ならびに前者の複数
   変速位置Ｒ□、Ｒ２の間に各々中立位置Ｎ、 Ｎ１を形
   威しである変速操作装置において、主クラッチ１５に連
   係する部材２５に、前記の後者変速位置Ｆとこれに隣る
   変速位置Ｒ１との間の中立位置Ｎで変速レバー１１の位
   置を保持する牽制部分２６Ａと、前者の複数変速位置Ｒ
   １，Ｒ２間の中立位置Ｎ□でこの中立位置Ｎ１への前記
   変速レバー１１の侵入を妨げる牽制部分２６Ｂとを備え
   た牽制具２６を付設し、前記主クラッチ１５の入り操作
   に前記牽制具２６の牽制作動を、且つ前記主クラッチ１
   ５の切り操作に前記牽制具２６の牽制解除作動を連動さ
   せである変速操作装置。