JPH0746113Y2 - 刈取結束機の前後進変速機構における変速操作レバー機構 - Google Patents

刈取結束機の前後進変速機構における変速操作レバー機構

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JPH0746113Y2
JPH0746113Y2 JP1989142855U JP14285589U JPH0746113Y2 JP H0746113 Y2 JPH0746113 Y2 JP H0746113Y2 JP 1989142855 U JP1989142855 U JP 1989142855U JP 14285589 U JP14285589 U JP 14285589U JP H0746113 Y2 JPH0746113 Y2 JP H0746113Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、刈取結束機の前後進変速機構における変速
操作レバー機構に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、刈取結束機の伝動構造においては、エンジンから
出力される駆動力をトランスミッションで変速する前
に、前処理部へ分岐伝動する構造であり、トランスミッ
ションで分岐された駆動力はそれぞれ走行伝動系と前処
理伝動系に設けられたサイドクラッチと刈取クラッチと
によって断接される構造のものであった。
従って、従来ではトランスミッションにおいては後進変
速を行ったり、前進方向で変速を行っても、前処理伝動
系の駆動速度は無関係で、前処理部は機体の走行速度と
は関係なく一定の速度で駆動していた。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、従来のように機体の走行速度に無関係に前処理
部を駆動せしめると、機体の走行とともに処理される植
立穀稈の処理能力に限界があり、あまり速いスピードで
走行した場合には、前処理部の処理が間に合わず、結束
装置の結束不良や刈取不良等が生ずるといった欠点があ
った。
一方、前処理伝動系の駆動速度を走行伝動系の駆動速度
に合わせるために、前後進変速装置の出力側で駆動力を
分岐伝動する機構とすると、後進変速の際には前処理伝
動系も逆方向に駆動してしまい、引起こし装置や結束部
の破損や故障の原因となるといった問題が生ずる。
〈課題を解決するための手段〉 上記のような課題を解決するための本考案は、主クラッ
チ23の出力側に増減速と前後進切換用の変速装置24を設
け、該変速装置24の出力側には前処理伝動系44と走行伝
動系43を接続し、該各伝動系44,43に分岐伝動せしめる
構成において、前処理伝動系44には刈取クラッチ54を設
け、前記変速装置24には変速操作レバー58を設け、該変
速操作レバー58と刈取クラッチ54の間には高速走行変速
域と後進変速域で刈取クラッチ54を切操作する連繋機構
76を設けたことを特徴としている。
〈作用〉 エンジン等の動力源から入力される駆動力は、主クラッ
チ23を介して前後進変速装置24に伝達される。前後進変
速装置24によって変速された出力は、走行伝動系43と前
処理伝動系44に分岐伝動伝達される。従って、前後進変
速装置24で変速して走行速度を変化させると、前処理伝
動系44も同様の比率で変速し、常に走行速度に適合した
前処理伝動系44の駆動速度が保証される。
一方、前後進変速装置24の変速比を操作する変速操作レ
バー58を操作すると、変速操作レバー58の操作に連動し
て連繋機構76が作動し、変速操作レバー58が高速変速域
又は後進変速域に達すると、刈取クラッチ54を切状態と
する。これにより、高速又は後進変速操作時には自動的
に刈取クラッチ54が切状態となり、前処理伝動系44の高
速駆動又は逆駆動による各部の損傷が防止される。
〈実施例〉 以下本考案の一実施例について図面に基づき詳説する。
第2図は刈取結束機の全体平面図、第3図は同じく全体
側面図である。刈取結束機1は、走行部2の前方に前処
理部3を設け、前処理部3の後端にはループハンドル4
が固定されている。
以下上記各部の構成について説明すると、走行部2は主
にエンジン5とミッションケース6及び車輪7とから構
成されている。エンジン5の前側にはミッションケース
6が接続され、右側に突出したミッションケース6の出
力軸にはチエンケース8が接続されている。チエンケー
ス8は前後方向に固定され、前部の出力軸には上下方向
に設けられた車輪伝動ケース9が接続されている。車輪
伝動ケース9の下部出力軸の左右両端には車輪7が固定
されている。該車輪7によって刈取結束機1の機体が支
持され、且つ車輪7の駆動によって走行する。
一方、車輪伝動ケース9に対してチエンケース8の反対
側には、車輪伝動ケース9の入力軸に前処理伝動ケース
10が接続されている。
前処理部3は植立穀稈を引き起こす引起こし装置13と、
穀稈を掻き込む掻込部14、掻き込まれた穀稈を切断する
刈取部15、及び刈り取られた穀稈を結束する結束部16と
から構成されている。
前記、前処理伝動ケース10は、前方の前処理部3の上記
各部へ駆動力を配分する伝動ケース11の上方に設けられ
たギヤボックス12に接続されている。ギヤボックス12を
介して伝動ケース11へ駆動力が伝達され、又ギヤボック
ス12の上方へは引起こし伝動ケース17が立設され、引起
こし装置13へ動力を伝達している。伝動ケース11の下側
には刈取部15が設けられ、伝動ケース11の駆動によって
刈取部15が駆動する。更に、伝動ケース11の右側には、
前後方向に設けられたノッターケース18が接続されてお
り、該ノッターケース18上に設けられた結束部16の各構
成部分が、伝動ケース11の動力によって駆動する構造と
なっている。
そして、ノッターケース18の先端及び伝動ケース11の左
端辺には前処理フレーム19が各接続され、該各前処理フ
レーム19の先端には分草体20が各設けられている。左側
の前処理フレーム19aには引起こし装置13が斜設されて
おり、右側の前処理フレーム19bには引起こし案内板21
が前記引起こし装置13に沿って斜設されている。
伝動ケース11の左側後端部及びノッターケース18の後端
部にはループハンドル4の先端が接続固定されている。
ループハンドル4はエンジン5の上方へ向けて後方へ斜
めに延びており、エンジン5の上部を囲むように湾曲し
たループ形状をなしている。ループハンドル4のエンジ
ン5上方に位置する水平部分は、操向操作等の場合の作
業者による各種操作手段が取り付けられている。
次ぎに、刈取結束機1の伝動系について説明する。刈取
結束機1の後部に設けられたエンジン5の前側面にはエ
ンジン出力軸22が突出しており、エンジン5の前側に配
置されたミッションケース6内へ及んでいる。第4図及
び第5図に示すように、ミッションケース6内には主ク
ラッチ23と前後進変速装置24が収容されている。ミッシ
ョンケース6内に及んだエンジン出力軸22の外周には、
駆動側円板30が軸方向スライド自在に設けられている。
そして、該駆動側円板30の背部にはエンジン出力軸22を
中心として操作回動するボールクラッチたる主クラッチ
23が設けられている。主クラッチ23はミッションケース
6側に固定された固定カム26と、固定カム26に対しエン
ジン出力軸22を中心として回動する可動カム25と、固定
カム26と可動カム25の間に挾持されたボール27とから構
成されている。ボール27は可動カム25と固定カム26の対
向面に形成された収容部29と、可動カム25と固定カム26
の間に挟まれているリテーナ28とによって保持されてい
る。前記収容部29の深さは2段に形成され、可動カム25
を回動させることによって、第6図に示すように、収容
部29内で保持される位置が移動し、可動カム25と固定カ
ム26の距離が変化する。
可動カム25は駆動側円板30のボス部にベアリングを介し
て接続されており、可動カム25の移動とともに、駆動側
円板30も軸方向へスライドする。
以上のように構成されている主クラッチ23の前方には、
エンジン出力軸22に対して直交して架設された従動軸32
に摩擦車33がスライド自在に軸支されている。
従って駆動側円板30の円板平面に対して摩擦車33の周端
辺が接触し、該周端辺にはゴム等の弾性材よりなる接触
体が取り付けられている。また駆動側円板30は、エンジ
ン出力軸22に外装されているスプリング31によって常時
摩擦車33方向へ付勢されている。
摩擦車33は従動軸32と一体回動し、且つ軸方向へスライ
ド自在に取り付けられているスライド体34に固定されて
いる。また、スライド体34にはベアリング35を介して連
結体36が嵌め付けられ、該連結体36の対向位置にはピン
36aが突出している。
一方、ミッションケース6内の天井部には、第5図及び
第7図に示すように、従動軸32に直交する回動軸38が支
持されており、該回動軸38には一対のアーム37が下方へ
向けて固定されている。回動軸38の一端にはベベルギヤ
39aが設けられ、外側からの操作によって回動軸38が回
動し、アーム37を揺動させる構造である。
アーム37の先端には、前記連結体36のピン36aが挿通す
るスリット部が形成されている。従って、アーム37が揺
動すると連結体36を介して摩擦車33がスライドする機構
となっている。
以上のように、前後進変速装置24は、摩擦車33を移動せ
しめて駆動側円板30との接触位置を変えることによっ
て、エンジン5の出力を変速する構造となっている。本
実施例の前後進変速装置24では前進3段,後進2段変速
となっている。
また、ミッションケース6内には、従来の刈取結束機の
ミッション構造と異なり、摩擦変速によって変速する変
速機構と、ボールクラッチからなる主クラッチ23とを収
容しているため、従来のミッション構造よりも小型軽量
が図られている。また、ボールクラッチの使用によっ
て、クラッチ操作量が少なくてすみ、且つ操作荷重も軽
量であるといった利点があり、後述するように一本の操
作レバーでクラッチ断接操作と変速操作とを可能とする
ことができるといった利点がある。
従動軸32の一端はミッションケース6の外側へ突出し、
スプロケット40が固定されている。スプロケット40はチ
エンケース8によって覆われており、前後進変速装置24
の出力は該チエンケース8内の他端に支持された従動ス
プロケット41へチェン伝動される。
従動スプロケット41を支持する分岐伝動軸42はチエンケ
ース8と車輪伝動ケース9を挿通し、車輪伝動ケース9
内において回動自在に支持されている。走行伝動系43と
前処理伝動系44の駆動力は該分岐伝動軸42から分岐伝動
される。分岐伝動軸42の駆動力は、まず車輪伝動ケース
9内のギヤを介して、車輪伝動ケース9内に支持されて
いる駆動スプロケット軸45へ伝達される。第8図に示す
ように、駆動スプロケット軸45の駆動力は、スプロケッ
ト及びチェンを介して、車輪伝動ケース9の下端に支持
されいる左右車軸47a,bに伝達される。チェンを介して
駆動スプロケット軸45の駆動力が伝えられる車輪スプロ
ケット46の中心には中心軸46aが挿通している。
中心軸46aの左右端には左右車軸47a,bが回動自在に外嵌
している。また、左右車軸47a,bには左右サイドクラッ
チ48a,bが各々外嵌され、車輪スプロケット46へ向けて
付勢されている。
車輪スプロケット46と左右サイドクラッチ48a,bとの間
は、噛み合いクラッチとなっており、左右車軸47a,bへ
は別個に駆動力が伝達される。
前処理伝動系44への伝動は、走行伝動系43の外側まで突
出した分岐伝動軸42の端部に設けられたベベルギヤ51a
によってなされる。ベベルギヤ51aは、前処理伝動ケー
ス10内を挿通する前処理伝動軸52の上端に設けられたベ
ベルギヤ51bと歯合している。前処理伝動軸52の下端に
は、第9図に示すように、ギヤボックス12内においてベ
ベルギヤが設けられ、該ベベルギヤを介して前処理入力
軸53へ動力が伝達される。
また、ギヤボックス12内には刈取クラッチ54が設けら
れ、該刈取クラッチ54によって前処理部3への伝動が断
接される。刈取クラッチ54はギヤボックス12の外側に設
けられた刈取クラッチアーム55の揺動によって断接操作
される。
以上のように、構成された伝動系に対する変速操作系及
び主クラッチ23,サイドクラッチ48及び刈取クラッチ54
の操作系に付いて説明する。
変速操作系について説明すると、エンジン5の右側には
変速操作レバー58が前後左右方向揺動自在に支持されて
いる。第1図は変速操作レバー58の支持構造を示す側面
図、第10図は同じく背面図である。ミッションケース6
の右側面下部後方にはブラケット59が突設されている。
ブラケット59には左右回動軸60が前後方向に回動自在に
挿通し、該左右回動軸60の後端には左右方向にボス61が
固定されている。ボス61には前後回動軸62が回動自在に
挿通し、該前後回動軸62の外側端には変速操作レバー58
が上方へ向けて固定されている。このような機構とする
ことによって、変速操作レバー58は左右回動軸60を中心
として左右揺動し、前後回動軸62を中心として前後揺動
する。
一方、左右回動軸60には上方へ向けてクラッチアーム63
が立設固定されており、クラッチアーム63の上端には連
結リンク64の一端が接続されている。第6図及び第10図
に示すように、連結リンク64の他端はミッションケース
6内へ及び、主クラッチ23の可動カム25上端部に接続さ
れている。従って、変速操作レバー58の左右揺動によっ
て、クラッチアーム63も一体として左右揺動し、連結リ
ンク64を介して可動カム25を移動させて、主クラッチ23
が断接される機構となっている。
また、前記ブラケット59の背面には、後方へ向けて延出
する取付プレート65が固定されている。取付プレート65
には揺動アーム66が前後揺動自在に軸支されており、該
揺動アーム66は変速操作レバー58よりも機体側に位置
し、変速操作レバー58に沿って設けられている。揺動ア
ーム66の上端にはループ状の連結部材67が変速操作レバ
ー58へ向けて固定されており、該連結部材67内を変速操
作レバー58が挿通している。該連結部材67によって、変
速操作レバー58の前後揺動とともに、揺動アーム66も前
後揺動する機構となる。また連結部材67は左右方向へ長
孔を形成しているので、変速操作レバー58は揺動アーム
66と独立して左右揺動し得る。
変速操作レバー58はループハンドル4の内側から上方ま
で達し、ループハンドル4の内側に設けられた案内体68
内を挿通している。案内体68にはガイドスリット69が形
成され、変速操作レバー58を各変速位置で固定する。ガ
イドスリット69は前後左右方向に形成されており、左端
へ寄せることによって、ガイドスリット内を前後揺動さ
せることが可能となる。そして、各変速位置に設けられ
た左右方向のスリット内へ変速操作レバー58を収容し
て、前後方向の揺動を規制する。
変速操作レバー58の下端と機体側との間にはスプリング
70が介設されており、上記案内体68のガイドスリット69
内にある変速操作レバー58を右側(クラッチ入方向)へ
付勢している。
揺動アーム66の上端部前側には連結プレート71が接続さ
れている。連結プレート71の他端は、既述の前後進変速
位置24を変速操作するベベルギヤ軸72の変速アーム73に
接続されている。
従って、変速操作レバー58の前後揺動操作によって、揺
動アーム66が前後揺動し、連結プレート71を介してベベ
ルギヤ軸72を回動せしめ、前後進変速装置24が変速操作
される。
以上のように構成された、変速操作レバー58の支持構造
によれば変速操作レバー58を左へ倒した状態で主クラッ
チ23が切となり、案内体68は主クラッチ23切状態で変速
操作が可能となるように、変速操作レバー58をガイドス
リット69でガイドしている。
次ぎに、第1図乃至第11図に基づいて、上記変速操作に
連繋して刈取クラッチ54を切操作する連繋機構76につい
て説明する。
揺動アーム66のエンジン5側には支持プレート77が固定
され、該支持プレート77には揺動カム体78が回動自在に
軸支されている。揺動カム体78は揺動アーム66の揺動範
囲に渡って前後方向に長いプレート状で、前端部には上
方に延びた揺動部78aが設けられている。揺動部78aの上
端には既述の刈取クラッチアーム55に一端が接続されて
いる連動索79の他端が接続されている。また、揺動アー
ム66の該揺動カム体78側には、揺動カム体78を上下で挾
さむ位置にピン80a,bが突設されている。
また、揺動カム体78の上面後端部には接当面78bが、下
面前端部には接当面78cが形成されている。そして、接
当面78b,cとピン80a,bとの関係は、揺動アーム66の各変
速位置において決められる。揺動アーム66が前進3速位
置にある場合には、接当面78cとピン80bが接当して、揺
動部78aを後方へ揺動させる。これにより、連動索79は
引っ張られ、刈取クラッチアーム55をクラッチ切方向へ
作動せしめる。前進1速,2速及び中立位置においては、
ピン80a,bは共に揺動カム体78に接触せず、連動索79は
刈取クラッチアーム55に引っ張られて、第11図想像線の
位置にあり、刈取クラッチ54は入状態となっている。揺
動アーム66が後進位置にある場合には、ピン80aが接当
面78bに接触して、揺動部78aを後方へ揺動せしめ、前進
3速位置と同様に刈取クラッチ54を切状態とする。従っ
て、連繋機構76によれば、変速操作レバー58が高速走行
状態である前進3速位置と、後進位置においては刈取ク
ラッチ54が切状態となり、前処理部3は駆動しない。
高速走行状態では、前処理部3に対しては駆動速度が速
すぎるため、結束部16や刈取部15等の故障の原因となる
が、変速操作レバー58の操作に連動して刈取クラッチ54
切となるため、前処理部3の故障が防止される。また、
同様に、後進変速状態では、前処理伝動系44へ逆回転の
駆動力が伝達されるが、この場合には後進変速操作に連
動して刈取クラッチ54が切状態となるため、前処理部3
の逆駆動による各部の損傷等が防止される。また、これ
らの連繋機構76は、主に一枚の揺動カム体78により構成
されるため、構造が単純で製造組立が容易であり、故障
も少ないといった利点がある。
次ぎにサイドクラッチ48の操作機構について説明する。
第12図及び第13図に示すように、車輪伝動ケース9の背
面側には、車輪伝動ケース9の側面に固定された取付支
持部材83が設けられ、該取付支持部材83の上部には操作
部84が揺動自在に軸支されている。
操作部84は取付支持部材83に回動自在に軸支されたアー
ム85と、アーム85の先端に固定されたレバー86とから構
成されている。アーム85に固定されたレバー86の先端に
は張力を調節する調節具88を介して連動索87の一端が接
続されている。
一方、車輪伝動ケース9の車軸47a,bの支持部背面に
は、左右サイドクラッチ48a,bのフォーク軸91に固定さ
れた一対のサイドクラッチアーム90a,bが相互に重なっ
て設けられている。
連動索87の下端は2方向へ分岐し、分岐端は前記サイド
クラッチアーム90a,bの先端にそれぞれ接続している。
また、別の操作系を構成するワイヤ92a,bが各サイドク
ラッチアーム90a,bの先端にそれぞれ接続されている。
ワイヤ92a,bの他端は取付支持部材83に設けられたアウ
タ受89a,bをとおって、ループハンドル4の左右後端部
にそれぞれ設けられたクラッチ操作レバー93に各接続さ
れており、該クラッチ操作レバー93によって、左右のサ
イドクラッチ48a,bをそれぞれ独立して入切操作する。
以上のような構成において、操作部84を前方に倒すと、
連動索87と操作部84の接続部分が上方へ移動して、サイ
ドクラッチアーム90a,bを上方へ揺動させる。これによ
り、各フォーク軸91回転して、左右サイドクラッチ48a,
bが同時に切操作される。また、操作部84によるクラッ
チ切位置においては、操作部84の揺動中心を越えた前側
にあるため、操作部84はクラッチ切位置で維持される。
操作部84は変速操作レバー58の支持機構とは別個に設け
られているので、伝動系が駆動している状態において、
サイドクラッチ48のみを切操作することができ、走行伝
動系43の切状態で前処理伝動系44のみを駆動させること
ができる。この時、左右のクラッチ操作レバー93は握っ
ている必要はないため、走行停止状態で前処理部3のみ
を駆動させたまま、作業者は機体後ろ側の作業操作位置
を離れることができ、結束部16の紐通しや注油等の作業
を容易且つ安全にすることが可能となった。また、サイ
ドクラッチ48を走行伝動系43のクラッチとして併用する
ことができるので、コストの低減や組立期間の短縮等に
資するものである。
さらに、走行伝動系43と前処理伝動系44の分岐位置は前
後進変速装置24よりも出力側に位置するため、走行速度
の変速に応じて前処理部3の駆動速度も変速し、常に走
行速度に対して適正な作業速度で前処理部3を駆動させ
ることが可能となる。
〈考案の効果〉 以上の如く構成されるこの考案の機構によれば、前後進
変速装置の出力側で前処理伝動系と走行伝動系へ分岐伝
動する構成としたため、前後進変速装置において変速さ
れた走行速度に連動して前処理の作業速度が変化し、常
に走行速度に適合した前処理作業が可能となる。
更に、連繋機構によって変速装置の後進出力時及び機体
の高速走行時に前処理が連動することなく、前処理の逆
駆動や作業能力を越えた高速駆動が防止される。また変
速操作レバーに連繋機構を設けたので、機構が単純で取
付が容易であるといった利点があり、製造期間の短縮や
コストの低減が図られるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は変速操作レバーの支持構造を示す側面図、第2
図は刈取結束機の全体平面図、第3図は同じく刈取結束
機の全体側面図、第4図はミッションケース内の構造を
示す平面断面図、第5図は同じく側面断面図、第6図は
背面断面図、第7図は正面断面図、第8図は車輪伝動ケ
ースの断面図、第9図は伝動ケースと前処理伝動ケース
の接続部を示す側面断面図、第10図は変速操作レバーの
支持構造の背面図、第11図は連繋機構の側面図、第12図
はサイドクラッチの操作部の構造を示す車輪伝動ケース
の背面図、第13図は同じく側面図である。 23:主クラッチ、24:前後進変速装置 43:走行伝動系、44:前処理伝動系 54:刈取クラッチ、58:変速操作レバー 76:連繋機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主クラッチ(23)の出力側に増減速と前後
    進切換用の変速装置(24)を設け、該変速装置(24)の
    出力側には前処理伝動系(44)と走行伝動系(43)を接
    続し、該各伝動系(44),(43)に分岐伝動せしめる構
    成において、前処理伝動系(44)には刈取クラッチ(5
    4)を設け、前記変速装置(24)には変速操作レバー(5
    8)を設け、該変速操作レバー(58)と刈取クラッチ(5
    4)の間には高速走行変速域と後進変速域で刈取クラッ
    チ(54)を切操作する連繋機構(76)を設けた刈取結束
    機の前後進変速機構における変速操作レバー機構。
JP1989142855U 1989-12-11 1989-12-11 刈取結束機の前後進変速機構における変速操作レバー機構 Expired - Lifetime JPH0746113Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989142855U JPH0746113Y2 (ja) 1989-12-11 1989-12-11 刈取結束機の前後進変速機構における変速操作レバー機構

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JP1989142855U JPH0746113Y2 (ja) 1989-12-11 1989-12-11 刈取結束機の前後進変速機構における変速操作レバー機構

Publications (2)

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JPH0383024U JPH0383024U (ja) 1991-08-23
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