JPH0755876Y2 - 刈取結束機の操作レバー装置 - Google Patents

刈取結束機の操作レバー装置

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JPH0755876Y2
JPH0755876Y2 JP1989136631U JP13663189U JPH0755876Y2 JP H0755876 Y2 JPH0755876 Y2 JP H0755876Y2 JP 1989136631 U JP1989136631 U JP 1989136631U JP 13663189 U JP13663189 U JP 13663189U JP H0755876 Y2 JPH0755876 Y2 JP H0755876Y2
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interlocking
transmission
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gear
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二朗 近藤
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は刈取結束機の操作レバー装置に関するもので
ある。
〈従来の技術〉 一般に、刈取結束機は1又は2つの走行車輪によって支
持され、前方に設けられた前処理部で刈り取り及び結束
処理をする機構であり、機体の後部には操向操作をする
ためのハンドルが設けられている。そして、そのハンド
ルの周辺には作業操作をするための各種操作レバー等が
配置されている。
上記のように構成された刈取結束機では、走行伝動を入
切するクラッチと、前処理伝動を入切するクラッチをそ
れぞれ操作する必要があり、従来では、それぞれのクラ
ッチを操作する操作レバーが別個に設けられていた。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、上記のような刈取結束機においては、作業者は
後部のハンドルを握った状態でレバー操作する必要があ
るため、操向操作の安全性を確保し、操作を円滑かつ簡
易にするためには、操作レバーは少ないことが望まし
い。
一方、一本の操作レバーで走行伝動の入切と前処理伝動
の入切を可能とする構成とすると、従来のレバー構造の
ままでは、操作レバーを左右方向に動かす操作が必要と
なる。しかし、4輪走行作業機の場合と異なり、一般の
刈取結束機においてはハンドルのグリップ位置での左右
方向レバー操作は、操向操作を不安定とし、また操作し
ずらいといった欠点があった。
〈課題を解決するための手段〉 上記のような課題を解決するための本考案は、エンジン
動力を主クラッチ42を介し、走行伝動系と前処理伝動系
に分岐伝動するようになした刈取結束機1において、前
記走行伝動系に少なくとも前後進,中立を有する歯車変
速装置32を装備する一方、前処理伝動系には刈取クラッ
チ31を装備し、更に機体のハンドル部には操作レバー67
を前後方向に揺動案内し且つ刈取走行停止位置A,走行位
置B,刈取走行位置Cで操作レバー67を保持する案内体68
を設け、該操作レバー67を主クラッチ42と刈取クラッチ
31に各々連動連結し、該連動連結する機構を操作レバー
67と共に揺動するプレート状のカム77と、主クラッチ42
と刈取クラッチ31の操作用連動索83,84に各別に連結さ
れた連動揺動体81,82と、上記カム77側と連動揺動体81,
82の側面に突設されるローラ78,87及び周面に形成され
るカム面とで構成したことを特徴としている。
〈作用〉 エンジンから入力される動力は、主クラッチ42を介して
走行伝動系と前処理伝動系に分岐伝動される。走行伝動
系では歯車変速装置32によって出力変速されて、走行出
力を前進,後進及び中立に切り換えることができる。
また前処理伝動系の刈取クラッチ31によって、前処理へ
の出力も断接操作することが可能となる。そして、操作
レバー67は前後方向に揺動し、案内体68によって、刈取
走行停止位置A,走行位置B,刈取走行位置Cの各位置で保
持される。そして、刈取クラッチ31と主クラッチ42は、
操作レバー67に連動連結されているため、操作レバー67
によって入切操作される。刈取走行停止位置Aでは刈取
クラッチ31と主クラッチ42が共に切状態、走行位置Bで
は刈取クラッチ31が切,主クラッチ42が入状態、刈取走
行位置Cでは刈取クラッチ31と主クラッチ42が共に入状
態となる。また、操作レバー67を刈取走行位置Cとした
状態で、歯車変速装置32を中立位置とすれぱ、前処理の
みに動力を伝動させることも可能となる。
〈実施例〉 以下本考案の一実施例について図面に基づき詳説する。
第1図及び第2図は刈取結束機1の全体平面図及び全体
側面図である。単一の車輪2に支持された刈取結束機1
の後部にはエンジン3を搭載し、エンジン3の側部には
ミッションケース4が配置されている。ミッションケー
ス4内には歯車変速装置が設けられ、駆動力は該歯車変
速装置によって、上記車輪2と機体前方に設けられた前
処理部5とに伝達される。
第3図に示すように、前処理部5の下部には前記ミッシ
ョンケース4から延設された伝動ケース6が接続される
前処理伝動ケース7が設けられている。該前処理伝動ケ
ース7には更にノッターケース8が接続されて、結束装
置9を駆動させる動力が伝達される。さらに、前処理伝
動ケース7からは、第4図に示すように、引起こし伝達
ケース10が立ち上がり、上端には引起こしケース11が接
続されている。一方前処理伝動ケース7の下側には刈刃
機構12が設けられている。一方前処理部5の後端部には
ループハンドル60が固定され、前記エンジン3を囲むよ
うに、後ろ上方へ向けて配置されている。
第5図に示すように、ノッターケース8上には結束装置
9のパッカー13やニードル14が配置されており、ノッタ
ーケース8内のクラッチや伝動機構によって駆動する。
また、ノッターケース8からはPTO軸15が上方へ延び
て、チェンを介して掻込機構16を構成するスターホイー
ル17に動力を伝達する。以下掻込機構16について説明す
る。
PTO軸15から動力が入力されるスターホイール17の上側
には板スターホイール18が重ねられ、さらに上下にはス
ターホイール17に巻き付くように固定され、進行方向に
向けて斜設された上下ガイド体19,20が固定されてい
る。そして、スターホイール17の駆動軸21の上方には、
掻き込まれた穀稈の穂先を円滑に搬送するための穂先送
りホイール22が取り付けられている。
一方スターホイール17には、前処理部5における結束装
置9の反対側に設けられた従動スターホイール23が噛み
合っている。従動スターホイール23は、第7図に示すよ
うに、前処理フレーム24上に立設された、支持柱25と取
付プレート26とからなる支持部材26とによって回動自在
に支持されている。そして、従動スターホイール23の上
側には板バネよりなるガイド体27が設けられている。ガ
イド体27は、前処理フレーム24の先端部に設けられた取
付板28に固定され、引起こしケース11の裏側から、スタ
ーホイール17と従動スターホイール23の噛み合い位置ま
で及び、駆動側スターホイール17の上ガイド体19と接触
して、さらに結束装置9近傍まで達している。
ここで、スターホイール17は従動スターホイール23より
小径となっており、また従動スターホイール23の取付位
置はスターホイール17の取付位置よりも前方にある。
以上のように構成された掻込機構16の作動について説明
する。前処理部5を駆動させて刈取結束作業を行うと、
穀稈はスターホイールの歯の間に挟まって強制的に左右
側から中心の噛み合い部29に向かって送られて回収され
る。噛み合い部29において穀稈は、スターホイール17と
従動スターホイール23とによって挾持されて持ち上げら
れ、刈刃機構12によって切断される。従って短稈や雑草
等も容易に掻き込んで刈り取ることが可能である。刈り
取られた穀稈は、後方に湾曲したガイド体27とスターホ
イール17側の上ガイド体19との間に挾持され、スターホ
イール17によって結束装置9へ送られる。ガイド体27は
穀稈の量に応じて後方へ湾曲し、穀稈を常時上ガイド体
19側へ押し付けている。
結束装置9ではパッカー13が順次搬送されてきた穀稈を
結束位置へ送り、一定量の穀稈がたまるとニードル14が
駆動して結束動作がなされる。ここで、ニードル14の駆
動は、パッカー13の穀稈を押し込む動作に遅れて開始さ
れるように構成されている。つまり、ニードル14軌跡内
に後方から穀稈が入り込まないようにパッカー13の背面
で穀稈を阻止し、結束ミスを防止する機構となってい
る。
ここで、大径である従動スターホイール23は、駆動側の
スターホイール17よりも前方に位置しているため、穀稈
は早めに従動スターホイール23によって回収され、且つ
従動スターホイール23によって保持搬送される時間が長
くなるので、穀稈の回収搬送が円滑且つ確実になされ
る。また、搬送方向も進行方向に対して斜めとなるた
め、搬送中の穀稈に無理な力が加わらず、且つ穀稈の脱
落も少ないといった効果がある。
さらに、駆動側スターホイール17は小径としたため、パ
ッカー13作動位置におけるスターホイール17の送り速度
が余り速くならない。従って、ニードル14駆動時におけ
るパッカー13背面位置での穀稈詰まりが減少する。ま
た、結束装置9側のスターホイール17が小径であるた
め、噛み合い部29が結束装置9に接近し、刈り取られて
から結束されるまでの距離が短くなる。このため、結束
前に刈り取られた穀稈が搬送姿勢から崩れるといったト
ラブルも少なくなる。
以上説明した前処理部5の駆動は、伝動ケース6内を挿
通する前処理入力軸30によって伝えられるが、第3図に
示すように、前処理入力軸30の入力接続部には刈取クラ
ッチ31が設けられている。
次ぎに、該前処理入力軸30に出力するミッションケース
4内の歯車変速装置32について説明する。第8図はミッ
ションケース4内の歯車変速装置32を示すミッションケ
ース断面図である。エンジン3はミッションケース4に
着脱自在に取付られている中間ブラケット35を介してミ
ッションケース4に接続され、中間ブラケット35内にお
いてエンジン3側の出力軸33とミッションケース4側の
入力軸34がカップリング36によりキー接続されている。
入力軸34には固定側クラッチギヤ37と歯合しているギヤ
38が設けられている。クラッチギヤ37が固定されている
クラッチ軸39にはクラッチギヤ37に設けられたクラッチ
歯に対して断接自在にスライドするクラッチ体40が嵌め
られており、該スプリング41によってクラッチ入方向に
クラッチ体40を付勢している。このような、クラッチギ
ヤ37,クラッチ軸39,クラッチ体40及びスプリング41によ
って主クラッチ42が構成される。
クラッチ軸39には一体回転するギヤ43が設けられ、該ギ
ヤ43は変速軸44に設けられているギヤ45と歯合してい
る。変速軸44には、一体回転する2段の変速ギヤ46がス
ライド自在に嵌合されている。該変速ギヤ46の大小径の
ギヤはそれぞれ、駆動側スプロケット軸47に設けられ
た、異径の各ギヤ48,49と、異なる位置で歯合する。こ
れらの各ギャの歯車比で変速比が決定される。一方、変
速ギヤ46はバック軸50に回動自在に支持されたバックギ
ヤ51とも歯合でき、これにより後進変速が可能となる。
バックギヤ51の出力側のギヤは前記駆動側スプロケット
軸47のギヤ49と歯合している。
駆動側スプロケット軸47にはチェンスプロケット52が固
定され、チェン53が巻き掛けられている。チェン53は従
動側スプロケット軸54のチェンスプロケット55に巻き掛
けられ、ギヤを介して車輪出力軸56に動力を伝達する。
車輪出力軸56はミッションケース4の外側に突出して、
先端には車輪2が取り付けられている。
一方、変速軸44の一端にはベベルギヤ57が取り付けら
れ、前記伝動ケース6内を挿通する前処理入力軸30のベ
ベルギヤ58と歯合している。
以上のように、歯車変速装置32は主クラッチ42を介して
伝えられる動力を、車輪2を駆動せしめる走行伝動系
と、前処理部5を駆動せしめる前処理伝動系に分岐伝動
する構成となっている。
変速軸44に設けられた変速ギヤ46は、ミッションケース
4の外側に設けられた変速レバー59によって手動操作さ
れる。そして、変速ギヤ46はギヤ48との噛み合い状態で
前進第1速、ギヤ49との噛み合い状態で前進第2速、ギ
ヤ49とバックギヤ51の間の位置で中立位置、バックギヤ
51との噛み合い状態で後進に変速する様に構成されてい
る。従って、変速レバー59の変速切換操作位置は、前進
第1速、前進第2速、中立、後進の順番で切替わること
となる。そして、変速レバー59はミッションケース4に
設けられた切換連動機構によって回動自在に支持され
て、第1図及び第2図に示すように、ループハンドル60
の内側まで達している。第9図及び第10図に示す如く、
ミッションケース4上面には変速ギヤ46を切り換える切
換軸61が突出し、該切換軸61と一体回動すべく嵌合され
たボスには位置決プレート62と変速レバー59が固定され
ている。位置決プレート62に設けられたデテント穴63に
ミッションケース4側に取り付けられているデテントボ
ール64が接当して、変速切換位置が決められる。
ミッションケース4内の切換軸61の先端にはアーム65が
固定され、アーム65の先端には変速ギヤ46の2段ギヤの
間に収容されるシフタ66が取り付けられている。切換軸
61の回動によってシフタ66が変速軸44に沿って移動し、
変速ギヤ46をスライドさせる機構となっている。
変速レバー59の変速位置は、中立位置をはさんで機体前
側が前進変速位置、後ろ側後進変速位置となる。このよ
うに構成することによって、作業操作を行う前進変速位
置では、変速レバー59はループハンドル60より離れた前
方位置となり、クラッチ操作などの他の作業操作の邪魔
にならないといった利点がある。また、変速レバー59の
操作方向と、変速によって機体が進行する方向が一致す
るので、操作ミスが少ないといった効果もある。
次ぎに、主クラッチ42と刈取クラッチ31の操作系につい
て説明する。ループハンドル60の右側グリップ部の内側
には、クラッチ操作レバー67が支持されている。クラッ
チ操作レバー67はループハンドル60の右側グリップの内
側に固定されたボックス状の案内体68内に前後方向回動
自在に軸支されている。第11図は案内体68の平面図であ
り、第12図は背面断面図である。案内体68内には第12図
に示すように、クラッチ操作レバー67を支持する支持軸
69が左右方向に挿通し、該支持軸69には回動スリーブ70
が嵌合している。回動スリーブ70の外側には揺動軸71が
突設され、該揺動軸71にはボス72を介してクラッチ操作
レバー67が左右揺動自在に支持されている。従って、ク
ラッチ操作レバー67は支持軸69を中心として前後方向に
揺動可能であるとともに、左右方向へも揺動操作が可能
となっている。また、揺動軸71にはスプリング72が巻き
付けられており、該スプリング73の一端は揺動軸71を挿
通する係止ピン74に、他端はクラッチ操作レバー67の基
端部近傍に固定され、クラッチ操作レバー67を常時右方
向へ付勢している。
案内体68の上面には、クラッチ操作レバー67をガイドす
るスリット状の案内孔75が形成されている。クラッチ操
作レバー67は該案内孔75内を挿通しており、クラッチ操
作レバー67は案内体68の案内孔75によって前後方向に揺
動案内され、且つ揺動角度は該案内孔75によって所定範
囲に規制される。
案内孔75の左右幅は、後方側がクラッチ操作レバー67の
軸径の2倍に形成され、前方側が軸径と略同一となって
おり、前後の境目には外側に張り出した段部76が形成さ
れている。そして、クラッチ操作レバー67は、案内孔75
の前後端部及び段部76に接触する3箇所で前後揺動が規
制されて保持される。
また回動スリーブ70にはプレート状のカム77が固定さ
れ、該カム77はクラッチ操作レバー67の前後揺動ととも
に、上下に揺動する。そして、該カム77の端部は支持軸
69を中心とする円弧状に形成されており、また側面には
ローラ78を外装したピン79が突設されている。
一方、案内体68内には、支持軸69の前方位置にも軸80が
左右方向に挿通している。軸80には、軸80に回動自在に
外装されたボスを介して2つの連動揺動体81,82が軸支
されている。各連動揺動体81,82の下端には、アウター
ワイヤとインナーワイヤとから構成される連動索83,84
が接続され、各連動索83,84の他端は、刈取クラッチア
ーム85と主クラッチアーム86の先端にそれぞれ接続され
ている。そして、各連動索83,84は各クラッチの復帰ス
プリングによって常時クラッチ入方向に引っ張られてい
る。
第13図及び第14図に示すように、連動揺動体81と連動揺
動体82は同形に形成され、上端は後ろ側に張り出し、該
張り出し部81a,82aの下側には凹部81b,82bが形成されて
いる。連動揺動体81,82は同一形状に形成することによ
って、コストの低減や部材の製造期間や組み立て期間の
短縮を図ることが可能となる。各連動揺動体81,82の張
り出し部81a,82aは、下端に接続された連動索83,84の張
力によって軸80を中心としてカム77方向へ回動付勢され
ている。
連動揺動体81の上記張り出し部81aには、ローラ87を外
装したピン88が突設され、カム77の円弧状端部にローラ
87が接触する構造となっている。
また、連動揺動体82の張り出し部82aはカム77に突設さ
れているピン79のローラ78に接触している。
一方、刈取クラッチ31及び主クラッチ42の入切構造は、
第3図及び第15図に示すように、連動索83,84で刈取ク
ラッチアーム85や主クラッチアーム86を牽引揺動作動さ
せることによって、クラッチ切操作が行なわれる。例え
ば、第15図の主クラッチ42においては、主クラッチアー
ム86を連動索84で引っ張ることによってシフタ軸89が回
転し、シフタ軸89の周面に固定された係合部材90がクラ
ッチ体40をクラッチギヤ37から離して、クラッチ切とす
る。
以上のように構成されたクラッチ31,42の操作レバー装
置の作動を、第12図及び第13図に基づいて説明すると、 上記のような構造に基づき、連動揺動体81,82はカム77
の揺動に連動して回動するため、操作レバー装置は、各
クラッチ31,42に対して、クラッチ操作レバー67を連動
連結する機構となっている。
即ち、クラッチ操作レバー67を最も後方に倒した位置A
では、カム77の円弧状端部はローラ87,ピン88を介して
連動揺動体81の張り出し部81aを前方へ押し出している
ので、下端に接続された連動索83は引っ張られ(第13図
実線の状態)、刈取クラッチ31を切状態に維持してい
る。また、連動揺動体82の張り出し部82aは、カム77の
ローラ78とピン79によって、同様に前方へ押し出され、
連動索84を引っ張ることとなり(第14図想像線の状
態)、主クラッチ42も切状態で維持される。
従って、後方へクラッチ操作レバー67を倒した位置Aで
は刈取クラッチ31及び主クラッチ42が共に切状態となっ
ている。
クラッチ操作レバー67を案内孔75の段部76に接当させた
位置Bにすると、連動揺動体81のローラ87は、カム77の
円弧状端部に沿って転がるが、位置Bは円弧状端部の範
囲内にあるため連動揺動体81の姿勢は変化しない。よっ
て、刈取クラッチ31は依然切状態のままとなる。カム77
の下方揺動によって、カム77のローラ78は連動揺動体82
の張り出し部82aに転接しながら移動し、凹部82bへと移
動する。ここで、連動揺動体82は、カム77のローラ78が
下方に移動したため、連動索84の引きによって回転し、
下端は前方へ移動する。このため、連動索84に緩みが生
じ、スプリング41によってクラッチ体40が復帰して、主
クラッチ42が入状態となる。
従って、第13図及び第14図の実線で示すように、クラッ
チ操作レバー67が段部76に接当した位置Bでは、刈取ク
ラッチ31は切状態、主クラッチ42は入状態となる。
クラッチ操作レバー67を案内孔75の前端まで倒した位置
Cにするには、クラッチ操作レバー67をスプリング73に
抗して左側へ押さえつつ前方へ倒す。この位置において
は、第13図想像線で示すように、連動揺動体81のローラ
87はカム77の上側側部に転接して後方へ移動し、下端に
接続された連動索83に緩みが生ずる。これにより、刈取
クラッチアーム85の引っ張り力が無くなって、刈取クラ
ッチ31が入状態となる。連動揺動体82はカム77のローラ
78がさらに下降するため、主クラッチ42は入状態のまま
維持される。
従って、クラッチ操作レバー67を最も前方に倒した位置
Cにおいては、刈取クラッチ31と主クラッチ42がともに
入状態となる。
以上のように、本実施例の装置においては、単一のクラ
ッチ操作レバー67で、2つのクラッチ31,42の入切操作
が可能であり、操作が極めて容易となる。また前後方向
の操作で良いため、左右方向のレバー操作によって操向
安定性が悪くなるといった問題もない。特に、本実施例
の刈取結束機1のように、単一の車輪2によって支えら
れている作業機においては、操向安定性を維持する点で
最も適している。
さらに、歯車変速装置32を中立位置とした状態で、刈取
クラッチ31と主クラッチ42を入とする位置Cとすれば、
停止した状態で前処理部5のみを駆動させることも可能
となる。
また、本実施例の装置では、カム77と連動揺動体81,82
の間にローラ78,87を設けたため、クラッチ操作レバー6
7の揺動操作が滑らかとなり、操作性能が向上してい
る。さらに、クラッチ切位置Aにおいては、スプリング
73によって段部76形成側にクラッチ操作レバー67が付勢
されているので、両クラッチ31,42切状態から直接両ク
ラッチ31,42入状態に操作レバー67切替わることが少な
い。
従って、刈取クラッチ31と主クラッチ42が同時に接続さ
れることによる過負荷によって伝動系が破損したり、突
然の作業走行始動によって、周囲の人や物を傷付けたり
破損したりするといったトラブルも少なくなる。
〈考案の効果〉 以上の如く構成された本考案の装置によれば、刈取走行
停止,走行及び刈取走行の選択は、操作レバーの前後方
向操作のみによって操作できるので操作性がよく、特に
走行及び刈取走行中の切り換え操作が安定し且つ迅速に
できるといった利点がある。
また、歯車変速装置を中立位置とすれば、走行停止状態
で前処理部を駆動させることが可能となり、例えば結束
部の紐通しや注油等の作業が安全にできるといった効果
がある。
特に操作レバーと各クラッチの連動連結機構をカムと連
動揺動体間のカム面及びローラによって構成したので、
連動連結機構がコンパクトになり作動も円滑で且つ操作
性も良いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は刈取結束機の全体平面図、第2図は同じく全体
側面図、第3図は前処理伝動ケースの側面断面図、第4
図は前処理部の要部側面図、第5図は掻込機構の構造を
示す前処理部の要部平面図、第6図は駆動側スターホイ
ールの支持構造を示す側面断面図、第7図は従動スター
ホイールの支持構造を示す側面断面図、第8図はミッシ
ョンケース内の歯車変速装置を示すミッションケースの
断面図、第9図は変速ギヤの切換連動機構の構造を示す
ミッションケースの要部側面断面図、第10図は同じく切
換連通機構の要部平面図、第11図は案内体の平面図、第
12図は案内体は背面断面図、第13図は刈取クラッチに連
結されている連動揺動体の作動状態を示す案内体の側面
断面図、第14図は同じく主クラッチに連結されている連
動揺動体の作動状態を示す案内体の側面断面図、第15図
は主クラッチの入切機構を示す正面図及び平面断面図で
ある。 31:刈取クラッチ、32:歯車変速装置 42:主クラッチ、60:ループハンドル 67:クラッチ操作レバー、68:案内体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン動力を主クラッチ(42)を介し、
    走行伝動系と前処理伝動系に分岐伝動するようになした
    刈取結束機(1)において、前記走行伝動系に少なくと
    も前後進,中立を有する歯車変速装置(32)を装備する
    一方、前処理伝動系には刈取クラッチ(31)を装備し、
    更に機体のハンドル部には操作レバー(67)を前後方向
    に揺動案内し且つ刈取走行停止位置(A),走行位置
    (B),刈取走行位置(C)で操作レバー(67)を保持
    する案内体(68)を設け、該操作レバー(67)を主クラ
    ッチ(42)と刈取クラッチ(31)に各々連動連結し、該
    連動連結する機構を操作レバー(67)と共に揺動するプ
    レート状のカム(77)と、主クラッチ(42)と刈取クラ
    ッチ(31)の操作用連動索(83,84)に各別に連結され
    た連動揺動体(81,82)と、上記カム(77)側と連動揺
    動体(81,82)の側面に突設されるローラ(78,87)及び
    周面に形成されるカム面とで構成した刈取結束機の操作
    レバー装置。
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