JPS5918036B2 - 新抗生物質sf−1908物質およびその製造法 - Google Patents
新抗生物質sf−1908物質およびその製造法Info
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- JPS5918036B2 JPS5918036B2 JP51144626A JP14462676A JPS5918036B2 JP S5918036 B2 JPS5918036 B2 JP S5918036B2 JP 51144626 A JP51144626 A JP 51144626A JP 14462676 A JP14462676 A JP 14462676A JP S5918036 B2 JPS5918036 B2 JP S5918036B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規なペプタイド系、抗菌、抗真菌性抗生物質
SF−1908物質およびその製造法に5 関するもの
であり、更に詳しく述べると、ストレプトバーテイシリ
ウム属に属するSF−1908物質生産菌を培地に培養
し、得られた培養物から採取した新抗生物質SF−19
08物質およびその製造法に関するものである。
SF−1908物質およびその製造法に5 関するもの
であり、更に詳しく述べると、ストレプトバーテイシリ
ウム属に属するSF−1908物質生産菌を培地に培養
し、得られた培養物から採取した新抗生物質SF−19
08物質およびその製造法に関するものである。
本発明者らはスト9 レプトバーテイシリウム属に属す
る或る菌株の培養物中にバチルス属及び糸状菌類に対し
て抗菌力を示す物質が生産されていることを見出し、そ
の有効物質を培養物から純枠に単離し、その性状を調べ
た結果、既知の物質とは異なる新抗生物質で5 あるこ
とを確かめ、この有効物質をSF−1908物質と命名
して本発明を完成した。すなわち、本発明は、ストレプ
トバーテイシリウム属に属するSF−1908物質生産
菌を培養し、その培養物中にSF−1908物質を生成
せフ しめこれを採取することを特徴とする抗生物質S
F−1908物質の製造法を要旨とするものである。
る或る菌株の培養物中にバチルス属及び糸状菌類に対し
て抗菌力を示す物質が生産されていることを見出し、そ
の有効物質を培養物から純枠に単離し、その性状を調べ
た結果、既知の物質とは異なる新抗生物質で5 あるこ
とを確かめ、この有効物質をSF−1908物質と命名
して本発明を完成した。すなわち、本発明は、ストレプ
トバーテイシリウム属に属するSF−1908物質生産
菌を培養し、その培養物中にSF−1908物質を生成
せフ しめこれを採取することを特徴とする抗生物質S
F−1908物質の製造法を要旨とするものである。
本発明の方法で使用されるストレプトバーテイシリウム
属のSF−1908物質生産菌の1例と5 しては、本
発明者らによつて和歌山県西牟婁郡白浜の土壌から新た
に分離されたストレプトバーテイシリウム・シンナモネ
ウム・SF−1908株がある。
属のSF−1908物質生産菌の1例と5 しては、本
発明者らによつて和歌山県西牟婁郡白浜の土壌から新た
に分離されたストレプトバーテイシリウム・シンナモネ
ウム・SF−1908株がある。
この菌株は工業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌
寄第3785号として寄託されている。この菌の菌学的
性状は次のとおりである。1.形態 気菌糸はスターチ寒天、オートミル寒天、イースト・麦
芽寒天等で良好に着生し、胞子形成も豊富である。
寄第3785号として寄託されている。この菌の菌学的
性状は次のとおりである。1.形態 気菌糸はスターチ寒天、オートミル寒天、イースト・麦
芽寒天等で良好に着生し、胞子形成も豊富である。
分枝は主に一次輪生枝を形成し、その先端はまつすぐに
のび、ラセン状の形態は認められない。胞子は10個以
内またはそれ以上の連鎖を形成し、菌核等は認められな
い。電子顕微鏡による胞子の表面構造は平滑で、胞子は
円筒形で大きさは、0.4〜0.6×0.8〜1.3ミ
クpンである。.各種培地上の生育状態 各種培地上におけるSF−1908株の生育状態を第1
表に要約して示す。
のび、ラセン状の形態は認められない。胞子は10個以
内またはそれ以上の連鎖を形成し、菌核等は認められな
い。電子顕微鏡による胞子の表面構造は平滑で、胞子は
円筒形で大きさは、0.4〜0.6×0.8〜1.3ミ
クpンである。.各種培地上の生育状態 各種培地上におけるSF−1908株の生育状態を第1
表に要約して示す。
第1表における色調コードはカラー・ハーモニ一・マニ
ユアル(コンテイナ・コーポーレイシヨン・オブ・アメ
リカ社製)による色の分類にしたがつたものである。上
記からSF−1908株の菌学的特徴を要約すると、気
菌糸は輪生枝を形成し、胞子表面構造は平滑である。
ユアル(コンテイナ・コーポーレイシヨン・オブ・アメ
リカ社製)による色の分類にしたがつたものである。上
記からSF−1908株の菌学的特徴を要約すると、気
菌糸は輪生枝を形成し、胞子表面構造は平滑である。
発育色調は黄色〜黄褐色となり、気菌糸は白色〜桃黄灰
色となる。可溶性色素の産生は弱く、一部の培地で淡黄
色の色素を産生し、非クロモゲニツク型である。本菌株
の性状は、ストレプトバーテイシリウム・シンナモネウ
ム(StreptOverticilllumcinn
amO−Neunl)(インターナシヨナル・ジヤーナ
ル・オブ・システイマテイツク・バクテリオロジ一、1
8巻、4号、309〜310頁、1968年)の性状と
よく一致している。
色となる。可溶性色素の産生は弱く、一部の培地で淡黄
色の色素を産生し、非クロモゲニツク型である。本菌株
の性状は、ストレプトバーテイシリウム・シンナモネウ
ム(StreptOverticilllumcinn
amO−Neunl)(インターナシヨナル・ジヤーナ
ル・オブ・システイマテイツク・バクテリオロジ一、1
8巻、4号、309〜310頁、1968年)の性状と
よく一致している。
即ち、ストレプトバーテイシリウム・シンナモネウムは
、気菌糸は輪生枝を形成し、胞子表面構造は平滑で、発
育色調は灰黄色〜黄褐色または褐色となり、気菌糸はイ
ースト・麦芽寒天、オートミール寒天、スターチ寒天で
灰黄桃色を呈することおよび非クロモゲニツク型である
点でよく一致している。炭素源の利用性で相違する点が
認められるが、上記の特徴をそなえていることから、ス
トレプトバーテイシリウム・シンナモネウムの種に属さ
せるのが妥当であり、本発明者らは、SF−1908株
をストレプトバーテイシリウム・シンナモネウムSF−
1908(Streptverticllllumlc
innamOneumSF−1908)と命名し公知の
菌株と区別することにした。SF−1908株は他のス
トレプトミセスの場合にみられるようにその性状が変化
しやすく、例えば紫外線、エツクス線、高周波、放射線
、薬品等を用いる人工的手段で変異しうるものであり、
このような変異株であつてもSF−1908物質の生産
能を有するものは全て本発明の方法に使用することが出
来る。本発明の方法では、前記菌株を通常微生物が利用
しうる栄養物を含有する培地で培養する。
、気菌糸は輪生枝を形成し、胞子表面構造は平滑で、発
育色調は灰黄色〜黄褐色または褐色となり、気菌糸はイ
ースト・麦芽寒天、オートミール寒天、スターチ寒天で
灰黄桃色を呈することおよび非クロモゲニツク型である
点でよく一致している。炭素源の利用性で相違する点が
認められるが、上記の特徴をそなえていることから、ス
トレプトバーテイシリウム・シンナモネウムの種に属さ
せるのが妥当であり、本発明者らは、SF−1908株
をストレプトバーテイシリウム・シンナモネウムSF−
1908(Streptverticllllumlc
innamOneumSF−1908)と命名し公知の
菌株と区別することにした。SF−1908株は他のス
トレプトミセスの場合にみられるようにその性状が変化
しやすく、例えば紫外線、エツクス線、高周波、放射線
、薬品等を用いる人工的手段で変異しうるものであり、
このような変異株であつてもSF−1908物質の生産
能を有するものは全て本発明の方法に使用することが出
来る。本発明の方法では、前記菌株を通常微生物が利用
しうる栄養物を含有する培地で培養する。
栄養源としては、従来ストレプトミセス属の菌の培養に
利用されている公知のものが使用できる。例えば炭素源
としてグルコース、スターチ、グリセリン、デキストリ
ン、シユクロース、水あめ、糖みつ、大豆油等を使用し
うる。また窒素源として、大豆粉、コーンステイープリ
カ一、小麦胚芽、コツトンシードミール、硫酸アンモン
、硝酸ソーダ等を使用しうる。その他必要に応じて炭酸
カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリ、燐酸塩等の無
機塩を添加するほか、菌の発育を助け、SF−1908
物質の生産を促進するごとき有機および無機物を適当に
添加することが出来る、培養法としては、一般抗生物質
生産の方法と同じく、液体培養法、特に深部培養法が最
も適している。
利用されている公知のものが使用できる。例えば炭素源
としてグルコース、スターチ、グリセリン、デキストリ
ン、シユクロース、水あめ、糖みつ、大豆油等を使用し
うる。また窒素源として、大豆粉、コーンステイープリ
カ一、小麦胚芽、コツトンシードミール、硫酸アンモン
、硝酸ソーダ等を使用しうる。その他必要に応じて炭酸
カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリ、燐酸塩等の無
機塩を添加するほか、菌の発育を助け、SF−1908
物質の生産を促進するごとき有機および無機物を適当に
添加することが出来る、培養法としては、一般抗生物質
生産の方法と同じく、液体培養法、特に深部培養法が最
も適している。
培養は好気的条件下で行われ、培養に適当な温度は25
〜35℃であるが、多くの場合28℃付近で培養する。
かくしてSF−1908物質の生産は振盪培養、タンタ
培養共に2〜5日で最高に達する。以上述べた培養条件
は使用される培養菌株の特性に応じて、それぞれの最適
条件を選択して適用することができる。
〜35℃であるが、多くの場合28℃付近で培養する。
かくしてSF−1908物質の生産は振盪培養、タンタ
培養共に2〜5日で最高に達する。以上述べた培養条件
は使用される培養菌株の特性に応じて、それぞれの最適
条件を選択して適用することができる。
SF−1908物質は中性の両性ペプタイド抗生物質で
あり、後記するような理化学性状を有しているので、S
F−1908物質の採取に当つてはその性状を利用して
抽出、精製することができる。
あり、後記するような理化学性状を有しているので、S
F−1908物質の採取に当つてはその性状を利用して
抽出、精製することができる。
即ち、培養液中に蓄積されたSF−1908物質は活性
炭末およびアンバーライトXAD−2(米国ローム・ア
ンド・ハース社)やダイヤイオンHP−10,HP−2
0(三菱化成)等の非イオン性の交叉したポリスチレン
重合体の吸着樹脂に吸着され、水とアセトン、アルコー
ル等の有機溶剤との混液で容易に溶出することができる
。また、SF−1908物質は陽イオン交換樹脂ダウエ
ツクス50WX2(H型)に吸着され、アンモニア水で
溶出することができる。SF−1908物質をさらに精
製するには陽イオン交換性のSP−セフアデツクス、S
E−セフアデツクス(フアルマシア社)およびセフアデ
ツクスG−10(フアルマシア社)を用い、食塩水でク
ロマトグラフイ一を行ない、吸着樹脂で脱塩し濃縮乾固
すると、SF−1908物質の白色粉末を得ることが出
来る。
炭末およびアンバーライトXAD−2(米国ローム・ア
ンド・ハース社)やダイヤイオンHP−10,HP−2
0(三菱化成)等の非イオン性の交叉したポリスチレン
重合体の吸着樹脂に吸着され、水とアセトン、アルコー
ル等の有機溶剤との混液で容易に溶出することができる
。また、SF−1908物質は陽イオン交換樹脂ダウエ
ツクス50WX2(H型)に吸着され、アンモニア水で
溶出することができる。SF−1908物質をさらに精
製するには陽イオン交換性のSP−セフアデツクス、S
E−セフアデツクス(フアルマシア社)およびセフアデ
ツクスG−10(フアルマシア社)を用い、食塩水でク
ロマトグラフイ一を行ない、吸着樹脂で脱塩し濃縮乾固
すると、SF−1908物質の白色粉末を得ることが出
来る。
本発明によつて得られるSF−1908物質の理化学的
性状は以下の通りである。
性状は以下の通りである。
本物質の水溶液中での紫外部吸収スペクトルを第1図に
示す。
示す。
弱い吸収極大を有する。
5)赤外部吸収スペクトル:
臭化カリ錠剤法による本物質の赤外部吸収スベクトルを
第2図に示す。
第2図に示す。
3380,3040,2950,1660,1520,
1240,700CTII−1の各波長に吸収帯を有す
る。
1240,700CTII−1の各波長に吸収帯を有す
る。
6)元素分析値;
炭素48.06%、水素6,04%、窒素14.28%
、硫黄5.24%、酸素(差)26.38%7)分子量
: 約2500(蒸気圧法) 8)溶解度:本物質は水に易溶であるが、メタノール、
エタノール、n−ブタノール、アセトン、クロロホルム
、酢酸エチル、ベンゼン、ヘキサン、エーテルなどに難
溶または不溶である。
、硫黄5.24%、酸素(差)26.38%7)分子量
: 約2500(蒸気圧法) 8)溶解度:本物質は水に易溶であるが、メタノール、
エタノール、n−ブタノール、アセトン、クロロホルム
、酢酸エチル、ベンゼン、ヘキサン、エーテルなどに難
溶または不溶である。
9)呈色反応:ニンヒドリン反応、ビユーレツト反応が
陽極で、坂口反応、エールリツヒ反応、モーリツシユ反
応、アンスロン反応、硝酸銀反応、塩化鉄反応が陰性で
ある。
陽極で、坂口反応、エールリツヒ反応、モーリツシユ反
応、アンスロン反応、硝酸銀反応、塩化鉄反応が陰性で
ある。
10)安定性:PHl〜10の間で安定である。
11)高圧ろ紙電気泳動:東洋ろ紙滝51で3000V
,30分間電気泳動を行なうと、PHl.9バツハ一で
陰極に対照のDL−アラニン20.5cm)に対してS
F−1908物質5.5cm移動し、PH6.4バツハ
一でDL−アラニン1.5儂,SF−1908物質2.
5cfrL陰極に移動した。
,30分間電気泳動を行なうと、PHl.9バツハ一で
陰極に対照のDL−アラニン20.5cm)に対してS
F−1908物質5.5cm移動し、PH6.4バツハ
一でDL−アラニン1.5儂,SF−1908物質2.
5cfrL陰極に移動した。
12)アミノ酸分析:本物質を6規定塩酸で110℃,
20時間加水分解して、アミノ酸自動分析機(日本電子
、JLC6AH)で分析した結果、グリシン、フエニル
アラニン、プロリン、グルタミン酸、アスパラギン酸、
リジン、バリン、イソロイシン、および不明のアミノ酸
3個が存在することが認められた。
20時間加水分解して、アミノ酸自動分析機(日本電子
、JLC6AH)で分析した結果、グリシン、フエニル
アラニン、プロリン、グルタミン酸、アスパラギン酸、
リジン、バリン、イソロイシン、および不明のアミノ酸
3個が存在することが認められた。
13)シリカゲル薄層クロマトグラフイ一におけるSF
−1908物質の検定に当つては、次の方法が用いられ
る。
−1908物質の検定に当つては、次の方法が用いられ
る。
検定培地としてグルコース・ブイヨン寒天を用い、検定
菌はバチルス・ズブチリスを用いる。SF−1908物
質はこれを用いた検定に於て1006mc9/ml〜1
25mc9/mlに於て、それぞれ23,2m7!L〜
18.3關の阻止円を与える。(ベーパーデイスク平板
法)SF−1908物質の抗菌スペクトルは第2表に示
す通りである。
菌はバチルス・ズブチリスを用いる。SF−1908物
質はこれを用いた検定に於て1006mc9/ml〜1
25mc9/mlに於て、それぞれ23,2m7!L〜
18.3關の阻止円を与える。(ベーパーデイスク平板
法)SF−1908物質の抗菌スペクトルは第2表に示
す通りである。
また本物質のマウスによる急性毒性試験ではLD5Oは
靜脈注射で23TI19/Kgであつた。
靜脈注射で23TI19/Kgであつた。
以上の様な理化学的性質および生物学的性質を有する既
知の硫黄を含む水溶性ペプタイド抗生物質と比較すると
、シンナマイシン(アンテイビオチク・アンド・ケモテ
ラピイ一、4巻、11号、1135〜1142頁、19
54年)、デユラマイシン(ジヤーナル・オブ・アメリ
カン・ケミカル・ソサイテイ)80、巻、15号、39
12〜3915,1958年)、アルシマイシン(ドイ
ツ特許10903800ct.6,1960)、ロイコ
ペプチン(ジヤーナル・オブ・アンテイバイオチクス、
17巻、6号、262〜263頁、1964)、ロイシ
ナマイシン(ジヤーナル・オブ・アンテイバイオチクス
、10巻、4号、194〜199頁、1967)があげ
られるが、本物質とはアミノ酸組成の点で明らかに区別
される。従つて、SF−1908物質は全く新規な抗生
物質であると認められる。次に実施例を示すが、本発明
において、ここに例示しない多くの変契約いは修飾手段
を用いることは勿論である。
知の硫黄を含む水溶性ペプタイド抗生物質と比較すると
、シンナマイシン(アンテイビオチク・アンド・ケモテ
ラピイ一、4巻、11号、1135〜1142頁、19
54年)、デユラマイシン(ジヤーナル・オブ・アメリ
カン・ケミカル・ソサイテイ)80、巻、15号、39
12〜3915,1958年)、アルシマイシン(ドイ
ツ特許10903800ct.6,1960)、ロイコ
ペプチン(ジヤーナル・オブ・アンテイバイオチクス、
17巻、6号、262〜263頁、1964)、ロイシ
ナマイシン(ジヤーナル・オブ・アンテイバイオチクス
、10巻、4号、194〜199頁、1967)があげ
られるが、本物質とはアミノ酸組成の点で明らかに区別
される。従つて、SF−1908物質は全く新規な抗生
物質であると認められる。次に実施例を示すが、本発明
において、ここに例示しない多くの変契約いは修飾手段
を用いることは勿論である。
実施例 1
ストレプトバーテイシリウム・シンナモネウムSF−1
908株(微工研菌寄第3785号)の胞子をスターチ
1%、大豆粉3%(PH7)の液体培地600m1(坂
ロフラスコ6本使用)に接種し、28℃で40時間振盪
培養したものを種母とする。
908株(微工研菌寄第3785号)の胞子をスターチ
1%、大豆粉3%(PH7)の液体培地600m1(坂
ロフラスコ6本使用)に接種し、28℃で40時間振盪
培養したものを種母とする。
グルコース2.5%、小麦胚芽2.0%、ソリユーブル
・ベジタブルプロテイン0.5%、食塩0.25%(P
H7)の組成からなる液体培地201に前記の種母を接
種し、28℃で66時間通気かくはん培養した。(50
1ジヤーフアーメンタ一)この培養物に済過助剤ハイフ
ロスーパーセルを加えて淵過し培養ろ液121を得た。
・ベジタブルプロテイン0.5%、食塩0.25%(P
H7)の組成からなる液体培地201に前記の種母を接
種し、28℃で66時間通気かくはん培養した。(50
1ジヤーフアーメンタ一)この培養物に済過助剤ハイフ
ロスーパーセルを加えて淵過し培養ろ液121を得た。
この培養ろ液をダイヤイオンHP−101.21のカラ
ムを通過せしめると、SP−1908物質は樹脂に吸着
される。61の水で洗滌後、60%アセトン水101で
溶出し、21ずつ分画すると、最初の41に活性区分が
得られた。
ムを通過せしめると、SP−1908物質は樹脂に吸着
される。61の水で洗滌後、60%アセトン水101で
溶出し、21ずつ分画すると、最初の41に活性区分が
得られた。
これを減圧濃縮して21の水溶液が得られ、回収率は9
0%であつた。SF−1908物質を含む水溶液21を
陰イオン交換樹脂セフアデツクスA−25(フアルマシ
ア社)250m1のカラムを通過させ、11の水で洗滌
し、洗液と合し、SF−1908物質を含有する水溶液
2.81を得る。これをSP−セフアデツクス200m
1のカラムを通過させると、SF−1908物質は吸着
される。
0%であつた。SF−1908物質を含む水溶液21を
陰イオン交換樹脂セフアデツクスA−25(フアルマシ
ア社)250m1のカラムを通過させ、11の水で洗滌
し、洗液と合し、SF−1908物質を含有する水溶液
2.81を得る。これをSP−セフアデツクス200m
1のカラムを通過させると、SF−1908物質は吸着
される。
さらに、11の水で洗滌後、0.025M塩化ナトリウ
ムで展開し、500m1ずつ分画すると、分画1〜4に
活性区分21が得られた。この溶液をダイヤイオンHP
−1.0100m1のカラムに吸着させ、500m1の
水で洗滌後、60%アセトン水300m1で溶出し、減
圧下にて濃縮乾固し、SF−1908物質の淡黄白色粉
末1.429を得た。(純度90%)実施例 2 実施例1で得た純度90%のSF−1908物質の淡黄
白色粉末の19を5m1に溶解し、セフアデツクスG−
10600m1カラム(直径2.5?、長さ90cTn
)の上端にのせ、11の水で水洗後、0.025MNa
Ctにて展開すると、159画分で、分画73〜95に
活性区分が得られた。
ムで展開し、500m1ずつ分画すると、分画1〜4に
活性区分21が得られた。この溶液をダイヤイオンHP
−1.0100m1のカラムに吸着させ、500m1の
水で洗滌後、60%アセトン水300m1で溶出し、減
圧下にて濃縮乾固し、SF−1908物質の淡黄白色粉
末1.429を得た。(純度90%)実施例 2 実施例1で得た純度90%のSF−1908物質の淡黄
白色粉末の19を5m1に溶解し、セフアデツクスG−
10600m1カラム(直径2.5?、長さ90cTn
)の上端にのせ、11の水で水洗後、0.025MNa
Ctにて展開すると、159画分で、分画73〜95に
活性区分が得られた。
活性区分300m1をダイヤイオンHP−1030m1
のカラムに吸着させ、150m1の水で洗滌後、60%
アセトン水100m1にて溶出し、減圧下にて、濃縮乾
固すると、SF−1908物質の白色粉末720ηを得
た。
のカラムに吸着させ、150m1の水で洗滌後、60%
アセトン水100m1にて溶出し、減圧下にて、濃縮乾
固すると、SF−1908物質の白色粉末720ηを得
た。
第1図はSF−1908物質の水での紫外部吸収スペク
トルである。
トルである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の物理的特性を有するSF−1908物質:白色
粉末、中性を示す両性物質;比旋光度▲数式、化学式、
表等があります▼−89.1°(C_1、水中)平均元
素組成(重量%)炭素48.06、水素6.04、窒素
14.28、硫黄5.24%、酸素(差)26.38%
;融点211〜232℃で徐々に褐変する;紫外部吸収
スペクトル250nm(▲数式、化学式、表等がありま
す▼)、256nm(▲数式、化学式、表等があります
▼)、263nm(▲数式、化学式、表等があります▼
)、266nm(▲数式、化学式、表等があります▼)
(第1図);赤外部吸収スペクトル3380、3040
、2950、1660、1520、1240、700c
m^−^1(臭化カリ錠剤法、第2図);水に易溶でメ
タノール、エタノール、n−ブタノール、アセトン、ク
ロロホルム、酢酸エチル、ベンゼン、ヘキサン、エーテ
ルには難溶または不溶;ニンヒドリン反応、ビューレッ
ト反応が陽性、坂口反応、エールリツヒ反応、モーリツ
シユ反応、アンスロン反応、硝酸銀反応、塩化鉄反応が
陰極。 2 ストレプトバーテイシリウム属に属する抗生物質S
F−1908物質生産菌を培養し、その培養物からSF
−1908物質を採取することからなる、新抗生物質S
F−1908物質の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51144626A JPS5918036B2 (ja) | 1976-12-03 | 1976-12-03 | 新抗生物質sf−1908物質およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51144626A JPS5918036B2 (ja) | 1976-12-03 | 1976-12-03 | 新抗生物質sf−1908物質およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5382701A JPS5382701A (en) | 1978-07-21 |
JPS5918036B2 true JPS5918036B2 (ja) | 1984-04-25 |
Family
ID=15366401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51144626A Expired JPS5918036B2 (ja) | 1976-12-03 | 1976-12-03 | 新抗生物質sf−1908物質およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5918036B2 (ja) |
-
1976
- 1976-12-03 JP JP51144626A patent/JPS5918036B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5382701A (en) | 1978-07-21 |
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