JP2566778B2 - C−1027物質 - Google Patents

C−1027物質

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JP2566778B2 JP62160279A JP16027987A JP2566778B2 JP 2566778 B2 JP2566778 B2 JP 2566778B2 JP 62160279 A JP62160279 A JP 62160279A JP 16027987 A JP16027987 A JP 16027987A JP 2566778 B2 JP2566778 B2 JP 2566778B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、制癌性抗生物質C−1027物質に関する。
従来の技術 本発明のC−1027物質は、文献末記載の新規化合物で
ある。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、抗腫瘍作用を有する制癌性抗生物質
として有用な新規物質を提供することにある。
問題点を解決するための手段 上記目的は、下記性質を有するC−1027物質により達
成される。
性状:白色粉末状形態を有する。
溶解性:水に易溶であるが、メタノール、エタノー
ル、アセトン、酢酸エチル等の有機溶媒には溶けない。
紫外部吸収スペクトル:水溶液中、0.01N塩酸溶液中
及び0.01N水酸化ナトリウム溶液中で測定した紫外部吸
収スペクトルは、第1図にそれぞれ曲線(1)、(2)
及び(3)として示す通りであり、該図より中・酸性水
溶液中では270〜275nm及び350〜360nmに、アルカリ性水
溶液中では270〜275nm及び340〜345nmに吸収極大を示す
ことが判る。
赤外部吸収スペクトル:臭化カリウム錠として測定し
た結果は、第2図に示す通りであり、3300、1640、1530
cm-1に主な吸収が認められる。
融点:明確な融点、分解点を示さず、発泡しつつ徐々
に褐変・炭化し、260℃で完全に炭化する。
呈色反応:ニンヒドリン、ビューレット、フォーリン
−ロウリィ反応に陽性で、アンスロン、アニリン−フタ
ル酸反応に陰性である。
等電点:pH3.5〜3.7である。
塩基性、酸性、中性の区別:酸性を呈する。
元素分析:炭素45.22%、水素6.65%、窒素14.03%で
ある。
分子量:TSKゲルG−2000SW(東洋曹達社製)を用いた
高速ゲル過クロマトグラフィー及びSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法により算出される分子量は約15
000である。
アミノ酸構成:6N塩酸に溶解後、110℃、20時間加水分
解して測定した結果は下記第1表の通りであり、構成ア
ミノ酸として、アスパラギン酸、スレオニン、セリン、
グルタミン酸、プロリン、グリシン、アラニン、シスチ
ン、バリン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フェ
ニルアラニン、ヒスチジン、リジン、アルギニンが検出
される。但し、シスチンはS−スルホシステインとし
て、トリプトファンは水酸化ナトリウムによるアルカリ
加水分解による分析値として示す。
N末端アミノ酸:DNP法、DNS法によりN末端としてア
ラニンが検出される。
本発明のC−1027物質は、微生物の培養により得るこ
とができる。即ち、本物質は、C−1027物質の生産能力
を有する菌株(以下C−1027物質生産菌と称する)を適
当な条件下で培養することによつて、培養液から採取す
ることができる。
本物質の製造に用い得るC−1027物質生産菌には、ス
トレプトミセス(Streptomyces)属に属する菌株が包含
される。その一例としては、ストレプトミセス セトニ
イ C−1027(Streptomyces setonii C−1027)を例示
できる。この菌株は、本発明者らが中華人民共和国雲南
省の土壌から新たに分離したストレプトミセス属に属す
る菌株であり、通商産業省工業技術院微生物工業技術研
究所に、微生物の表示「Strain C−1027」、受託番号
「微工研条寄第1299号」(FERM BP−1299)として寄託
されている。その菌学的性質は次の通りである。
(a)形態 胞子形成菌糸の分枝法:単純分枝 胞子形成の形態:直鎖状〜波状 胞子の数:15個以上 胞子の表面構造:平滑 胞子の形:円筒状 胞子の大きさ:0.5〜0.6μm×0.7〜0.8μm 鞭毛胞子の有無:無 胞子のうの有無:無 胞子柄の着生位置:気菌糸 菌該形成性の有無:無 (b)各種培地における生育状態 各種培地における生育状態は、第2表に示す通りであ
る。
(c)生理的性質 1)生育温度範囲:27〜30℃の温度範囲で良好に生育す
るが、40℃以上の温度では生育しない 2)ゼラチンの液化(グルコース・ペプトンゼラチン培
地、27℃):陽性 3)ミルクの凝固(37℃):陽性 4)ミルクのペプトン化(37℃):陽性 5)メラミン様色素の生成: チロシン寒天(ISP−7培地)上、ペプトン・酵母エキ
ス・鉄寒天(ISP−6培地)上及びトリプトン・イース
ト・ブロス(ISP−1培地)中で陰性 6)硫化水素の産生:陽性 7)スターチの加水分解(ISP−4培地):陽性 8)硝酸塩の還元:陽性 9)セルロースの加水分解:陰性 (d)炭素源の利用性(プリードハム・ゴトリーブ寒天
培地、ISP−9培地) L−アラビノース、D−キシロース、D−グルコー
ス、D−フラクトース、L−ラムノース、D−マンニト
ール、スターチ、マルトース、グリセリンを利用してよ
く生育し、シュークロース、イノシトール、ラフィノー
スは利用しない。
(e)菌体組成 ベツカー(Becker)らの方法[アプライドミクロバイ
オロジー(Appl.Microbiol.),12、421〜423(196
4)]により分析した結果、LL−型のジアミノピメリン
酸が検出された。
以上の菌学的性質、特に基生菌糸より多数の胞子の連
鎖を有する気菌糸を形成し、ジアミノピメリン酸がLL−
型であり、鞭毛胞子や胞子のうを形成しない性質より、
本C−1027株はストレプトミセス属に属する菌株である
ことが明らかである。
また、之等の性状より既知の菌株を検索すると、スト
レプトミセス・セトニイ(Streptomyces setonii;Journ
al of Systematic Bacteriology,19巻、481頁、1969
年)が最も近縁の種として挙げられる。従って、本C−
1027株をストレプトミセス・セトニイISP5395株と比較
検討した結果、両者は基生菌糸の色がわずかに異なるの
みで、他はかなりよく一致していることが確認された。
よつて、本株をストレプトミセス・セトニイと同定し、
これをストレプトミセス・セトニイC−1027(Streptom
yces setonii C−1027)と命名した。
本発明のC−1027物質は、例えば上記C−1027株又は
その変異株等のストレプトミセス属に属する各種のC−
1027物質生産菌を適当な培地で培養することにより製造
できる。
上記微生物の培養は、原則的に一般微生物の培養に準
じるものであり、通常液体培養による振盪培養法、通気
撹拌培養法等の好気的条件下で行なわれるのが好適であ
る。
培養に用いられる培地としては、C−1027物質生産菌
が利用できる栄養源を含有する培地であればよく、各種
の合成培地、半合成培地、天然培地等をいずれも用いる
ことができる。培地組成としては炭素源としてのグルコ
ース、シユークロース、フラクトース、グリセリン、デ
キストリン、澱粉、糖蜜、コーン・ステイープ・リカ
ー、有機酸等を単独又は組合せて用い得る。窒素源とし
てはフアーマメデイア、ペプトン、肉エキス、酵母エキ
ス、大豆粉、カゼイン、アミノ酸、尿素等の有機窒素
源、硝酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等の無機窒素源
を単独又は組合せて用い得る。また培地には、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩、その他
の重金属塩等も必要に応じて適宜添加使用され得る。
尚、培養中発泡の著しい時は、例えば大豆油、亜麻仁
油等の植物油、オクタデカノール、テトラデカノール、
ヘプタデカノール等の高級アルコール類、各種シリコン
化合物等の消泡剤を適宜培地中に添加することもでき
る。
培地のpHは、やや酸性ないし中性付近とするのが好ま
しい。培養温度は、C−1027物質生産菌が良好に生育す
る温度、通常約20〜37℃、特に好ましくは約27〜30℃付
近に保つのがよい。培養時間は、液体振盪培養及び通気
撹拌培養のいずれの場合も、一般に2〜5日間程度とさ
れる。上記培養によって目的とするC−1027物質が生成
蓄積される。勿論上述した各種の培養条件は、使用微生
物の種類や特性、外部条件等に応じて適宜変更でき、ま
たそれぞれ応じて上記範囲から最適条件を選択、調節で
きる。
上記培養により生産されるC−1027物質の単離は、発
酵生産物を採取する一般的な方法に準じて実施でき、例
えば塩析、ハイドロフォービッククロマトグラフィー、
イオン交換クロマトグラフィー、吸着クロマトグラフィ
ー、ゲル過クロマトグラフィー等の各種手段を単独又
は任意の順序で組合せることにより実施できる。
より詳しくは、上記培養により生産されるC−1027物
質は主として培養液体(液)中に存在するので、常法
に従いまず過、遠心分離等を行なって、培養液と菌
体固形分とを分離し、得られる液に硫酸アンモニウム
等の公知の塩析剤を添加し塩析する。次いで、所望のC
−1027物質を含有する沈澱物を遠心分離するか、珪藻土
等の過助剤を添加して過する。上記操作の際、沈澱
物の回収を容易にするために、例えば硫酸第二鉄、塩化
第二鉄、硫酸アルミニウム等の凝集剤を添加使用するこ
ともできる。また上記凝集剤の添加等により、溶液のpH
が大巾に変化する場合は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、リン酸一ナトリウム等の中和剤を凝集剤の添加直前
に添加してpHを5〜8に保持することもできる。上記塩
析は繰返し行なうこともできる。
上記操作により得られた沈澱物は、次いでこれを水又
は適当な緩衝液、例えばトリス−塩酸緩衝液、リン酸塩
緩衝液等に溶解させ、直接又はセロファン膜、限外過
膜等を用いて脱塩した後、更に精製することができる。
この精製は、例えばダウエックス1(ダウケミカル社
製)、アンバーライトIRA−400(ローム・アンド・ハー
ス社製)等の強塩基性イオン交換樹脂、アンバーライト
IR−45(ローム・アンド・ハース社製)、DEAE−セルロ
ース等の弱塩基性イオン交換樹脂やハイフロ・スーパー
セル(ジョーンズ・マンビル・セールズ社製)、ハイド
ロキシアパタイト等の公知の吸着剤に、目的とするC−
1027物質を含有する水溶液を通して、夾雑物を吸着除去
させ、次いで通過液をイオン交換セファデックス(ファ
ルマシア社製)、イオン交換セルロース等に付してC−
1027物質を吸着させ、これを食塩等の中性塩水溶液、ト
リス−塩酸緩衝液、リン酸緩衝液等の適当な緩衝液で溶
出させることにより行ない得る。上記で得られるC−10
27物質の水溶液は、これを限外過等により濃縮後、セ
ファデックスG−50、セファデックスG−75(いずれも
ファルマシア社製)等のゲル過によって、更に精製で
きる。また、最終的に得られる精製物に低分子の塩類が
含まれる場合には、セファデックスG−25(ファルマシ
ア社製)を用いてクロマトグラフィーや限外過、透析
等の通常の手段によりこれを除去することができる。
尚、上記各種クロマトグラフィー操作は之等を繰返し行
なうのが、夾雑物の除去に、より有効である。
上記各種の精製操作及び之等の組合せにより得られる
目的のC−1027物質含有精製液は、凍結乾燥することが
でき、これによりC−1027物質を白色粉末として収得で
きる。
本発明のC−1027物質が単一物質であることは、SDS
−ポリアクリルアミドゲル・ディスク電気泳動での単一
帯、セファデックスG−50(ファルマシア社製)のカラ
ムクロマトグラフィでの対称型の単一ピーク、TSKゲルG
2000SW(東洋曹達社製)を用いた高速ゲル過クロマト
グラフィーにおける単一ピーク、アンホライン(LKB社
製)を用いた等電点電気泳動における単一帯等によって
証明される。
本発明C−1027物質は、上記各種性質を有する点にお
いて特徴付けられると共に、以下の生物学的活性を有す
る点においても特徴付けられる。
抗菌活性 グラム陽性細菌の発育を強く阻害する。本発明C−10
27物質の抗菌活性(抗菌スペクトラム)を、ミュラーヒ
ントン寒天培地を用いた系列2倍希釈法に従い測定し
た。得られた最小発育阻止濃度(M.I.C.)を、下記第3
表に示す。
上記第3表から、本発明C−1027物質はグラム陽性細
菌を強く阻害することが判る。
抗腫瘍活性 本発明C−1027物質の抗腫瘍活性を、次に示すように
マウス白血病に対する延命効果により判定した。即ち、
試験動物としてBALB/cとDBA/2の交配第一代マウスCDF1
マウスを各群6匹用い、DBA/2マウス由来の白血病P388
細胞の106個を腹腔内移植してP388白血病担癌マウスを
作成した。上記移植の翌日より第1、5、9日目に生理
食塩水に溶解したC−1027物質を0.33mg/kg腹腔内投与
し、上記担癌マウスの生存日数を観察した。
また同様にして、L1210白血病担癌マウスを作成し、
同様にC−1027物質の0.5mg/kgを腹腔内投与し、その生
存日数を観察した。
得られた生存日数から下式に従い延命率を求めた。結
果を第4表に示す。
またマウスザルコーマ180(Sarcoma180)皮下移植系
に対しても、本発明C−1027物質は腫瘍増殖抑制効果が
認められる。また試験管内KB細胞に対する殺細胞効果で
のED50値(50%有効量)は、0.001〜0.0001μg/mlと非
常に低い値を示す。
上記の通り、本発明C−1027物質は、微量で抗腫瘍作
用を有する点において注目される。
また、本発明C−1027物質のpH、温度及び光に対する
安定性を調べた結果は次の通りである。即ち、37℃の水
溶液中、pH4〜9では比較的安定であるが、強度、強ア
ルカリでは急速に活性を失う。室温に放置すれば徐々に
活性が低下する。数十分間の紫外線照射で活性は殆んど
失われる。
実施例 以下、本発明のC−1027物質の製造例を実施例として
挙げる。
なお、精製工程中の有効物質の確認は、C−1027物質
により増殖抑制作用のみられるスタフイロコツカス・ア
ウレウス FDA 209P(Staphylococcus aureus FDA 209
P)、ミクロコッカス・ルテウス ATCC 9341(Micrococc
us luteus ATCC 9341)等の微生物を用いたバイオアツ
セイ法又はヒト鼻咽腔癌由来の株化培養細胞(KB細胞)
に対する殺細胞効果を調べることにより行なつた。
実施例 1 グリセロール2.0%、デキストリン2.0%、ソイトン1.
0%、酵母エキス0.3%、硫酸アンモニウム0.2%及び炭
酸カルシウム0.2%よりなる培地(pH6.6)100mlを、500
mlの三角フラスコに分注し、滅菌後、該培地にストレプ
トミセス セトニイ C−1027株(微工研条寄第1299
号)の一白金耳量を接種し、27℃で48時間回転振盪培養
した(毎分180回転、振幅10cm)。次にグリセロール2.0
%、デキストリン2.0%、フィッシュミール1.0%、プロ
テオースペプトン0.5%、硫酸アンモニウム0.2%及び炭
酸カルシウム0.2%よりなる培地(pH6.8)を500mlの三
角フラスコに100mlずつ分注し、滅菌後、上記の種菌を
5%の割合で加え、27℃で、96時間回転振盪培養した。
培養終了後、培養液(pH8.0)10を採取し、遠心、
過後、得られた培養液7.0を塩酸でpH4.0に調整
し、硫酸アンモニウム3.5kgを溶解後、5℃で3時間撹
拌した。析出したC−1027物質を含む沈澱を遠心分離
(5℃、3000r.p.m.、30分)して集めた。得られた沈澱
物を400mlの脱イオン水に溶解させ、セロファン膜を用
いて透析後、凍結乾燥して、粗粉末5.3gを得た。
上記粗粉末2.0gを400mlの脱イオン水に溶解させ、遠
心分離(5℃、3000r.p.m.、30分)により不溶物を除去
した後、DEAE−セルロース(和光純薬株式会社製)を充
填したカラムに通して、活性物質を吸着させた。脱イオ
ン水400mlで洗浄後、0.1M塩化ナトリウム溶液で溶出さ
せ、得られた活性画分112mlをセロファン膜を用いて冷
脱イオン水に対して透析し、透析内液を凍結乾燥した。
かくして得られた粗精製物245mgを水に溶解させ、セ
ファデックスG−50(ファルマシア社製)を充填したカ
ラムに添加し、脱イオン水でクロマトグラフィーを行な
い、活性を示す画分80mlを凍結乾燥して白色粉末120mg
を得た。これを再度水に溶解後、セファデックスG−75
(ファルマシア社製)を充填したカラムを用いて同様に
してクロマトグラフィーを行なった。活性画分を集め、
凍結乾燥して、目的とするC−1027物質の白色粉末62mg
を得た。
得られたC−1027物質の諸性質及び生物学的特性は前
述した通りであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、水、0.01N塩酸及び0.01N水酸化ナトリウム水
溶液中のそれぞれで測定したC−1027物質の紫外部吸収
スペクトルの結果を示す図であり、第2図は臭化カリウ
ム錠剤法で測定した同C−1027物質の赤外部吸収スペク
トルの結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/00 C12R 1:465) (72)発明者 丸中 照義 徳島県板野郡松茂町広島字丸須1−217 (72)発明者 斉藤 等 徳島県徳島市庄町5丁目132 (72)発明者 山田 雄次 徳島県徳島市住吉4丁目2−8

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の性質を有するC−1027物質。 性状:白色粉末 溶解性:水に易溶であるが、メタノール、エタノー
    ル、アセトン、酢酸エチルには溶けない 紫外部吸収スペクトル: 中・酸性水溶液中では270〜275nm及び350〜360nmに、ア
    ルカリ性水溶液中では270〜275nm及び340〜345nmに吸収
    極大を示す 赤外部吸収スペクトル: 3300、1640、1530cm-1に大きな吸収を示す 融点:明確な融点、分解点を示さず、発泡しつつ徐々
    に褐変・炭化し、260℃で完全に炭化する 呈色反応:ニンヒドリン、ビューレット、フォーリン
    −ロウリィ反応に陽性で、アンスロン、アニリン−フタ
    ル酸反応に陰性である 等電点:pH3.5〜3.7である 塩基性、酸性、中性の区別:酸性を呈する 元素分析:炭素45.22%、水素6.65%、窒素14.03%で
    ある 分子量:ゲル過法及びSDS−ポリアクリルアミドゲ
    ル電気泳動法により測定される分子量は、約15000であ
    る アミノ酸構成:加水分解によって検出されるアミノ酸
    は、アスパラギン酸、スレオニン、セリン、グルタミン
    酸、プロリン、グリシン、アラニン、シスチン、バリ
    ン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フェニルアラ
    ニン、ヒスチジン、リジン、アルギニンである。 N末端アミノ酸:アラニンである。
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