JPS59130363A - ノングリツタ−織編物の製造法 - Google Patents

ノングリツタ−織編物の製造法

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JPS59130363A
JPS59130363A JP409583A JP409583A JPS59130363A JP S59130363 A JPS59130363 A JP S59130363A JP 409583 A JP409583 A JP 409583A JP 409583 A JP409583 A JP 409583A JP S59130363 A JPS59130363 A JP S59130363A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明はポリエステル系仮撚加工糸よりなる/ングリツ
ター織編物の製造法に関する。
b、従来技術 ポリエステル系長繊維からなる仮撚加工糸はその優れた
特性のために広く使用されている。
かかるポリエステル系仮撚加工糸においては、仮撚加熱
時該糸を構成する長繊維が加熱張力によって糸横断面に
おいてほぼ最留充填され、繊維間に横圧が作用した状態
で加熱処理されるため、繊維が押潰されて、円形断面繊
維といえども変形六角形や変形五角形に変形する。かく
して生じた繊維平担面の光学反射のゆえに、仮撚加工糸
絨編物は直射日光下等強力な入射光がある場では、各所
に星が光るように部分的にキラキラ光るグリツタ−と称
する現象を琥する。かかるグリツタ−はポリエステル系
仮撚〃■工糸特有の光沢として天然繊維になじんできた
好みからすると嫌われる性質のものであり、グリツタ−
の解消が望まれている。
従来、このグリツタ−を解消せんとして、5葉形や6葉
形、8葉形等の多葉形の断面形状になるよう異形断面化
し、仮撚加工により5角や6角に変形されてもなお多葉
形部分が残存するようにすれば、平担面が少なくキラキ
ラ光る部分がなくなり、所謂ノングリツタ−になると考
えられ、そのような手段を講することKよりこの問題が
解決したように見られた。しかしながら、現実の製造面
から見ると、多葉形の異形断面繊維の製造には、ノズル
コストが高いことの他に、多葉形ノズルは吐出面積がノ
ズル工作上の制約から大きくなり、紡糸が不安定な方向
になり易く、葉形な制御するポリマーの極限粘度や、紡
出温度に過敏であるため、極めて厳重な管理が必要であ
るばかりでなく、円形ノズルに比較してポリマー分解物
等によるノズル汚れが起り易いため頻繁に紡糸を中断し
てノズルを清掃する必要がある等ランニングコストが多
大となる問題点を有して〜・た。又、品質面から見ると
多葉形断面を有する仮撚加工糸は濃色に染色した時白ち
やげを生じ、円形断面の仮撚加工糸よりも染料を多(す
るとか染着吸尽率を高める繊維微細構造にする等の染着
率向上手段を必要としていた。
一方、繊維の屈折率との差が0.3以内の屈折率を有す
る単粒子径100mμ以下のシリカや炭酸カルシウムの
如き微粒子を0.5重量−以上含有し、且つ繊維表面に
微細かつランダムな凹凸を有するポリエステル系繊維の
仮撚加工糸よりなるノングリツタ−織編物が提案されて
いる(特開昭55−107547号公報)。
しかしながら、この方法によるとノングリツタ−効果を
得るためには0.5曹fチ以上、好ましくは1.5〜1
0班匍−チ、更に実際に充分なノングリツタ−効果を得
るためには3,0型破%(同上公報実施例)もの多量の
微粒子をポリエステル繊維に含有させる必要がある他、
ここで開示された微粒子とポリエステルとのなじみが不
充分であり、更KM維表面の凹凸が極めて複雑な形態を
とる等のことによるためか、かかる繊維はは着用中の摩
耗等によって客易に変色、フィブリル化し実用に耐えな
い。
C0発明の目的 本発明者は上記欠点のないノングリツタ−加工糸織編物
を得ようとして鋭意検討した結果、特定のリン化合物と
アルカリ土類金属化食物とをポリエステル反応系内部で
反応せしめて析出させた微細粒子(所謂内部析出系微細
粒子)を含有するポリエステル系仮撚加工糸よりなる織
編物をアルカリ減量処理することによって微細粒子の含
有量が0.5%未満という極めて僅かの量でも充分なノ
ングリツタ−効果が奏されるばかりでなく、着色した時
 5− の色の深みと鮮明性Kmれ、且つ摩擦による変色が充分
に小さく、耐フィブリル性に優れた織編物が得られるこ
とを見出した3、ここで得られた繊維と上記特開昭55
−107547号公報になるポリエステル繊維とを比較
検討した結果、両者は繊維断面における分散粒子の大き
さ及び繊維表面の凹凸の大きさの点で著しく異なり、前
者の内部析出系微細粒子による方が後者の外部添加系微
細粒子による場合よりも分散粒子の大ぎさ及び形成され
る繊維表面凹凸の大きさ共はるかに小さいことを確 、
認した。そしてこのことが、微細粒子の含有量が少量で
あってもより優れたメングリツタ−効果と色彩効果をも
たらし、結果的に摩擦等の外力による変色を小さく、耐
フィブリル性を大きくしていることを知った。本発明は
これらの知見に基づいて更に重ねて検討して完成したも
のである。
d1発明の構成 即ち、本発明は下記一般式 (?)・ R’O−P −OX 品・ (式中、R1及びR2は一価の有機基、Xは金属又は−
価の有機基、nはl又は0である)で表わされる11ン
化合物とアルカリ土類金属化合物との反応により析出し
た内部析出系微細粒子を0.1重i%以上0,5重量係
未満均−に分散含有するポリエステル系仮撚加工糸より
なる織編物をアルカリ化合物の水溶液で処理して少なく
ともその3重量%減量することを特徴とするノングリツ
タ−織編物の製造法である。
本発明でいうポリエステルは、テレフタル酸を主たる酸
成分とし、少なくとも1種のグリコール、好fLlはエ
チレングリコール。
トリメチレングリコール、テトラメチレングリコールか
ら選ばれた少なくとも1種のアルキレングリコールを主
たるグリフール成分とするボIJ zステルを主たる対
象とする。
また、テレフタル酸成分の一部を他の二官能性カルボン
酸成分で置換えたポリエステルであってもよく、及び/
又はグリコール成分の一部を主成分以外の一ト記グリコ
ール若しくは他のジオール成分で置換えたポリエステル
であってもよい。
ここで使用されるテレフタル酸以外の二官能性カルボン
酸としては、例えばイソフタル酸、ナフタリンジカルボ
ン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフエノキシエタンジ
カルホン酸、β−ヒトaキンエトキシ安息香酸、p−オ
キシ安息香酸、5−す) IJウムスルホイソフタル酸
、アジピン酸、セバンン酸、114−シクロヘキサンジ
カルボン酸の如き芳香族、脂肪族、脂環族の二官能性カ
ルボン酸をあげることができる。また、上記グリコール
以外のジオール化合物としては例えばシクロヘキ叶ンー
1.4−ジメタツール、ネオペンチルグリコール、ビス
フェノールA、ビスフェノールSの如き脂肪族、脂環族
、芳香族のジオール化合物及びポリオキシアルキレンク
リコール等をあげることができる。
かかるポリエステルは任意の方法によって合成したもの
でよい。例えばポリエチレンテンフタレートについて説
明すれば、通常、プレフタル酸とエチレングリフールと
を直接ニスデル化反応させるか、テレフタル酸ジメチル
の如きテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレン
グリコールとをエステル交換反応させるか又はテレフタ
ル酸とエチレンオキザイドを反応させるかしてテレフタ
ル酸のグリコールエステル及び/又はその低重合体を生
成させる第1段階の反応と、第1段階の反応生成物を減
圧下加熱して所望の重合度になるまで重縮合反応させる
第2段階の反応によって製造される。
本発明において上記したポリエステルに含有せしめる微
細粒子は下記一般式 (0) %式% で表わされるリン化合物とアルカリ土類金属化合物との
反応により析出した内部析出系の微細粒子である。ここ
で内部析出系とは、上記リン化合物とアルカリ土類金属
とを予め反応させることなくポリエステル反応系に添加
し、該ポリエステル反応系内部で両者を反応させて、ポ
リエステルに実質的に不溶性の微細粒子を均一に析出せ
しめる系をいい、予め外部で所望の粒径に粒度稠整した
、ポリエステルに実質的に不溶性の微細粒子を、好まし
くはグリコール、アルコール又は水等に分散させて、ポ
IJ エステル反応系に添加する外部添加系と区別され
る。
リン化合物を示す上記式中R1及びR1は1価の有機基
である。この1価の有機基は具体的にはアルキル基、7
リール基、アラルキル基又はモ(CH,)、0)kRj
(但し、R3は水素原子。
10− アルキル基、アリール基又はアラルキル基、lは2以上
の整数、kは1以上の整数)等が好ましく、R1とR2
とは同一でも異なっていてもよい。Xは1価の有機基又
は金属であり、1価の有機基としては上記R1、R2に
おける有機基の定義と同様であって、R1、R2と同一
でも異なっていてもよく、また金属としては特にアルカ
リ金属、アルカリ土類金属が好ましく、なかでもLi 
INa +K1Mg Vy + Ca ’/2 + S
r g、 Ba Zがより好ましく、その中でもCaに
が特に好ましい。nは1又は0である。
かかるリン化合物としては、例えばリン酸トリメチル、
リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、リン酸トリフェ
ニル等の如きリン酸トリエステル、亜リン酸トリメチル
、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリブチル、亜リン酸
トリフェニル等の如き亜リン酸トリエステル、上記リン
化合物及び/又はリン酸ジメチル、リン酸ジエチル、リ
ン酸ジプチル、リン酸ジフェニル等の如きリン酸ジエス
テル、亜リン酸ジメチル、!lkリン酸ジエチル、亜リ
ン酸ジブチル、亜すン酸ンフェニル等の如き亜リン酸ジ
エステルを所定量のLi+Na、に等の如きアルカリ金
属の化合物又はMg 、Ca + S r + B a
等の如きアルカリ土類金属の化合物と反応することKよ
り得られるリン化合物等から選ばれた1種以上のリン化
合物を用いることができる。
上記リン化合物と併用するアルカリ土類金属化合物とし
ては、上記リン化合物と反応してポリエステルに不溶性
の塩を形成するものであれば特に制限はなく、アルカリ
土類金属の酢酸塩、しゆう酸塩、安息香酸塩、フタル酸
塩、ステアリン酸塩の如き有機カルボン酸塩、硼酸塩、
硫酸塩、珪酸塩、炭酸塩1重炭酸塩の如き無機酸塩、塩
化物のようなハロゲン化物、エチレンジアミン4酢酸錯
塩等の如きキレート化合物、水酸化物、酸化物、メチラ
ート、エチラート、グリコレート等のアルコラード類、
フェノラート等をあげることがでキル。%&Cエチレン
グリコールに可溶性である有機カルボン酸塩、ハロゲン
化物、キレート化合物、アルコラードが好ましく、なか
でも有機カルボン酸塩が特に好ましい。アルカリ土類金
属としてはCaがなかでも特に好ましい。上記のアルカ
リ土類金属化合物は1種のみ単独で使用しても、また2
?li1以上併用してもよい。
上記リン化合物とアルカリ土類金属化合物とよりなる内
部析出系微細粒子を均一に分散含有するポリエステルを
製造するには、例えば前記したポリエステルの合成が完
了するまでの任意の段階で(al上記リン化合物及びf
bl上配アルカリ土類金属化合物を(atと(blとを
予め反応させることなく且つ(alと(blとの金属の
当を数の合計量が(atのリン化合物のモル数に対して
2.0〜3.2倍となるように添加し、しかる後ポリエ
ステルの合成を完了する方法を好ましくあげることがで
きる。
上記したリン化合物とアルカリ土類金属化 13− 合物との反応により析出せしめる内部析出系微細粒子の
ポリエステル中における含有量は、ポリエステルに対し
て0.1fi貴%以上0.5重量%未満の範囲とすべき
である。0.1重量%より少ない量では最終的に得られ
る加工糸織編物のノングリツタ−効果が不充分であり、
この量を多くするに従ってノングリツタ−効果および着
色した際の色の深み、鮮明性は増加するが、0.5重量
%以上の量ではもはやメングリツタ−効果や色の深みは
著しい向上を示さず、かえって耐摩擦耐久性が悪化する
ようになる。
ここで、ポリエステル中の内部析出系微細粒子の含有量
は、該ポリエステル繊維な0−クロルフェノール溶液と
なし、ガラスフ・イルターでf別後、該P液を超遠心分
離機を用いて遠心分離して得られる分離粒子を0−クロ
ロフェノールでポリエステルが認められなくなるまで繰
り返し洗浄した後秤賃することによって求められる。
 14− かくして得られた上記内部析出系微細粒子の特定前を均
一シこ分散含有するポリエステルは、通常のポリエステ
ル繊維の溶融紡糸方法を任意に採用することKよって繊
維に紡出される。該紡糸原糸は必要に応じて延伸熱処理
を施された後仮撚加工に供される。
仮撚加工方法としては格別の制約はなく、通常使用され
る仮撚加工方法および条件がそのまま使用できる。即ち
、仮撚装置の方式としては、スピンドル方式、フリクシ
ョン方式。
ベルト方式等が任意に採用できる。又、シングルヒータ
ー機、タズルヒーター機等を必要に応じて用いること尾
よってノンヒートセット糸やヒートセット糸を得ること
ができる。
更に、仮撚加工用原糸としては紡糸原糸を通常の方法で
延伸配向させたものでも、紡糸原糸な未延伸状態のまま
延伸仮撚に供する、所謂インドロ−DTY用原糸でも、
紡糸巻取速度を通常の速度の2倍乃至数倍前後の速さと
して配向度を高めた、例えばPOYであっても良く、な
かでもDTYは同時延伸仮撚時、断面形状の偏平化の進
行が大きく、グリツク−を生じ易いため、本発明の効果
が顕著に発現する。
勿論、本発明において使用する仮撚加工糸としては単−
系に限定されず、211以上の、配向の異なる糸条の同
時仮撚糸であっても、融点の異なる2種以上の糸条より
なる加工糸であっても、伸度の異なる2種以上の糸条よ
りなる加工糸であっても、紡績糸よりなる加工糸であっ
てもよく、該加工糸を構成する糸条が前記内部析出系微
細粒子を含有していれば本発明の効果は奏せられる。2
種以上の糸条を合わせる場合には加工糸の表層部になる
側の糸条のみが該微細粒子を含有していれば効果は認め
られ、あるいは単純に混合する場合でも少なくとも混率
が50チあればアルカリ減量処理後グリツタ−を消す効
果はでるのである。かかる複合板撚加工糸の代表的な例
をあげると次の如ぎものがある。即ち、(イ) 特公昭
45−28018号公報に代表される如く、仮撚されつ
つある芯糸に本発明の内部析出系微細粒子を含有した鞘
糸を、交互撚糸状に捲ぎ付かせる。この場合、芯糸はθ
〜数多のオーバーフィード、更には高配向未延伸糸(p
oy)等を使用したインドロ一方式であってもよい。
(ロ)特公昭50−35147号公報、%公昭47−4
9459号公報、*公昭43−28258号公報に記載
されている方法においてスラブ形成糸(鞘糸)と(−て
本発明の内部析出系微細粒子を含有したポリエステル系
繊維を適用してスラブヤーンとする。。
(ハ)特開昭54−101946号公報に記載されてい
る如く伸度の異なる2糸条を交絡後、インドロ−仮撚加
工する際に高伸度成分として本発明の内部析出系微細粒
子を含有したポリエステル系繊維を用いて複合糸とする 等の方法によってもよい。
 17− かくして得られる該内部析出系微細粒子を含有するポリ
エステル系仮撚加工糸から、その一部を除去して繊維表
面に微細な凹凸を形成せしめるには、該加工糸を織編成
後、アルカリ化合物の水溶液中で加熱するか又はアルカ
リ化合物の水溶液をパッド/スチーム処理することKよ
り容易に行なうことができる。
ここで使用するアルカリ化合物としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムハイ
ドロオキサイド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等をあ
げることができる。なかでも水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムが%に好ましい。
また、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、ラウ
リルジメチルベンジルアンモニラムクミライド等の如き
アルカリ減量促進剤を適宜使用することができる。
このアルカリ化合物の水浴液の処理によって溶出除去す
る童は、繊維型iK対して3重量係以上の範囲産すべき
であり、3重f%未18 − 満の減鎗率では満足すべき表面凹凸が形成されず充分な
ノングリツタ−効果が得られない。
このようにアルカリ化合物の水溶液で処理することによ
って、繊維軸方向に配向し、度数分布の最大値が繊維軸
直角方向の幅が0.1〜0.3μの範囲であって、繊維
軸方向の長さが0.1〜5μの範囲になる大きさを有す
る極微細孔を繊維表面の全面に形成せしめることができ
、仮撚加工時の繊維断面変形によって生じる繊維平担面
での鏡面反射を防止できるため、特な染色された織編物
のグリツタ−が激減、ないしは消去されたものになるば
かりでなく優れた色の深みを呈するようKなる。
本発明の方法において紡糸する繊維の断面形状は、多葉
形断面形状による平担面の減少と前記微細孔忙よる鏡面
反射防止の両者の相乗効果により一ノーグリツターのな
い、天然繊維材料に特有な光沢感のない織編物が得られ
るのみならず、多葉形断面化に通常伴なう染色時の白ち
やけが起らないので、多葉形断面とする方がより一層効
果的である。ここで多葉形断面形状としては、4葉形、
5葉形、6葉形、7葉形、8葉形等を例示でき、シャー
プな異形度になって(・る方が好ましい。
なお、本発明の方法によって得られるポリエステル系仮
撚加工糸よりなる織編物には適宜公知の深色化後加工や
親水化後加工等を施すことができる。かかる深色化後加
工としては、例えばジメチルポリシーキサン、テトラフ
ルオロエチレンープロビンン共重合体+7) 如きポリ
エステルよりも低い屈折率を有する重合体で繊維表面を
被覆する方法等が好ましく採用できる。親水化後加工と
しては、例えばテンフタル酸及び/又はイソフタル酸若
しくはそれらの低級アルキルエステル、低級アルキノン
グリコール及びポリアルキレングリコールからなるポリ
エステルポリエーテルブロック共重合体の水性分散液で
ポリエステル繊維を処理する方法等が好ましく採用でき
る。
本発明の方法になるポリエステル系仮撚加工糸織編物で
は繊維表面の特殊微細孔の存在によりかかる後加工の耐
久性が格段に向上するようになり好ましい。
また、本発明の方法により得られる加工糸織機物を構成
するポリエフ、チル繊維には、必要に応じて任意の添加
剤、例えば触媒1着色防止剤、耐熱剤1M1燃剤、蛍光
増白剤、艶消剤1着色剤等が含まれていてもよい。
e3発明の詳細 な説明したように、本発明においては、特定の内部析出
系微細粒子を均一に分散するポリエステルを用いるため
姉、従来の外部添加系微細粒子を用いる場合に比較して
著しく微細な粒子分散性が得られ、該微細粒子の含有量
が少量であっても、より優れたメングリツタ−効果と色
彩効果が得られ、結果的に摩擦等の外力による変色を小
さく、耐フィブリル性を大きくすることができた。
f、実施例 以下に実施例をあげて更に説明する。実施21− 例中の部及びチは重蓄部及び重量%を示し、得られる〃
11工糸織編物を染色した際のグリツタ−性1色の深み
、耐摩擦変色性は以下の方法で測定した。
くグリツタ−性〉 染色布を直射日光の下で視感判定し、グリツタ−の評価
を行なった。評価の数字が大きい程グリツター性が大き
いことを示す。
〈色の深み〉 色の採みを示す尺度としては、深色度 (K/S)を用いた。この値はサンプル布の分光反射率
(R)を島津RC−330型自記分光光度計にて測定し
、次に示すクベルカームンク(Kube lka −M
unk )の式から求めた。
この値が大きいほど深色効果が大きいことを示す。
なお、Kは吸収係数、Sは散乱係数を示す。
22− 〈耐摩擦変色性〉 摩擦堅ろう度試験用の学奈型平面摩耗機を使用し、て、
摩擦布としてポリエチレンテレフタレー)100%から
なるジョーゼットを用い、試験布を500gの加重下で
所定回数平面摩耗して、変色の発生の程度を変褪色用グ
レースケールで判定した。耐摩耗性が極めて低い場合を
1級とし、極めて高い場合な5級とした。実用上4級以
上が必要である。
実施例 テレフタル酸ジメチル100部、エチレングリコール6
0部、酢酸カルシウム1水塩0.06部(テレフタル酸
ジメチルに対して0.066モル%)をエステル交換缶
に仕込み、窒素ガス雰囲気下4時間かけて140℃から
230℃まで昇温して生成するメタノールを系外に留去
しながらエステル交換反応を行なった。続いて得られた
反応生成物K、04部のリン酸トリメチル(テレフタル
酸ジメチルに対して0.554モル%)と0.25部の
酢酸カルシウムl水塩(リン酸トリメチルに対して1部
2倍モル)とを6.8部のエチレングリコール中で12
0℃の温度において全還流ドロ0分間反応せしめて調製
したリン酸ジエステルカルシウム塩の透明1i17.4
5部に室温下0.45部の酢酸カルシウム1水塩(リン
酸トリメチルに対して0.9倍モル)を溶解せしめて得
たリン酸ジエステルカルシウム塩と酢酸カルシウムとの
混合透明溶液7.9部を添加し、次いで三酸化アンチモ
ン0.04 部を添加して重合缶に移したつ次いで1時
間かけて760mH9からllllHgまで減圧し、同
時に1時間30分かけて230℃から285℃まで昇温
した。
1 罰119以下の減圧下、重合温度285℃で束に3
時間、合計4時間30分重合して&限粘度0.640 
、軟化点259℃のポリマーを得た。
反応終丁後ポリマーを常法に従いチップ化した。
このチップ中の内部析出系微細粒子の含有量は0.45
%であった。
このナツプを常法により乾燥し、紡糸を1090而/分
の巻取り速度で行ない、次いで通常の方法で延伸を行な
い150デニール48フイラメントの延伸糸を得た3、
この糸条をスピンドル回転数274,0OOf、撚数2
,5soT/M。
糸速106.2 m/分、ヒータ一温度210℃、オー
バーフィード1.0%の条件で仮撚な行なった。
次いで得られた仮撚加工糸に2撚150T/M追撚し、
生機密度経51本/吋×緯49本/吋、仕上経56本/
吋×緯54本/吋の平織物を作成した。この織物を常法
によりヒートセラY後3.5チの水酸化ナトリウム水溶
液で沸騰温度にて処理し、減量率10%の布帛を得た。
このアルカリ減量処理後の布帛を、Di an 1xB
lack H’G−F S (三菱化成工業■製品)1
5%owfで130℃で60分間染色後、水酸化ナトリ
ウA、 1 g/lおよびハイドロサルファイド11/
/lを含む水溶液にて70℃でzO分間還元洗浄して黒
染布を得た。この黒色布のグリツタ−性1色の深み、摩
耗200回後の耐摩擦変色性25− を第1表に示した。
比較例1 上記実施例において行なった水酸化7“トリウム水溶液
によるアルカリ減量処理を行なわない以外は実施例と同
様に行なった。結果を@1表に示した。
比較例2 実施例において使用したポリマーに代えて、微細孔形成
剤として平均の一次粒子径が15rrL1のシリカゾル
を、ポリマー中の酸化ケイ素含有量が3.0チとなるよ
うに添加して得た極限粘度0.680のポリエチレンテ
レフタレートを用いる以外は実施例と同様に行なった。
結果を第1表に示した。
比較例3 比較例2において行なったアルカリ減量処理を行なわな
い以外は比較例2と同様に行なった。
26− 結果を第1表に示した。
第1表 特許出願人 帝人株式会社 27− 388−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式 (式中、R1及びR2は一価の有機基、又は金属又は−
    価の有機基、nはl又は0である)で表わされるリン化
    合物とアルカリ土類金属化合物との反応により析出した
    内部析出系微細粒子を0.1重量%以上0.5重量%未
    満均一に分散含有するポリエステル系仮撚加工糸よりな
    る織編物をアルカリ化合物の水溶液で処理して少なくと
    もその3重量多減量することをt¥f徴とするノングリ
    ツタ−織編物の製造法。 λ 加工糸を構成する繊維の断面形状が多葉形をした断
    面形状であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の7ングリツタ一織編物の製造法。
JP409583A 1983-01-17 1983-01-17 ノングリツタ−織編物の製造法 Granted JPS59130363A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01239160A (ja) * 1988-03-18 1989-09-25 Teijin Ltd 鮮明性ポリエステル仮撚加工糸の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5751813A (en) * 1980-09-08 1982-03-26 Teijin Ltd Production of hollow fiber
JPS5771438A (en) * 1980-10-22 1982-05-04 Teijin Ltd Non-gritter woven and knitted fabric

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