JPS587486B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPS587486B2
JPS587486B2 JP53123957A JP12395778A JPS587486B2 JP S587486 B2 JPS587486 B2 JP S587486B2 JP 53123957 A JP53123957 A JP 53123957A JP 12395778 A JP12395778 A JP 12395778A JP S587486 B2 JPS587486 B2 JP S587486B2
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琢磨 勝股
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征夫 吉田
広志 黒丸
昭 田中
勉 野原
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特に乗用自動車に用いて好適な車両用空気調
和装置に関するものである。
従来、乗用自動車に装着されている空気調和装置は、そ
の吹出口が前席部のみに配設されたものが多く、シかも
デフロスタ系吹出口、ベンチレータ系吹出口、ヒータ系
吹出口等種々の位置に配設された吹出口のうちいずれか
一系統の吹出口のみから所定の(乗員が任意の値に設定
した)温度の空気を吹き出すように構成されているだけ
であるため、後席に着座している乗員に対しては快適な
空気調和状態を形成することができず同後席に着座した
乗員に不快感を与える上に、前席においても所定の温度
の空気がいずれか一系統の吹出口から吹き出すのみであ
るので乗員に対して快適な空気調和状態を形成すること
が困難であった。
また、近来、導入した空気がヒータコアを通過すること
なく同ヒークコアを迂回して流通し、上記ヒータコアの
下流側で同ヒータコアを通過してきた暖かい空気と混合
した後に上記各吹出口から吹き出されるように構成した
空気調和装置において、前席に着座した乗員の頭部付近
に空気を吹き出すベンチレータ吹出口と足元付近に空気
を吹き出すヒータ吹出口との開閉を切り換えるダンパバ
ルプにその中間的位置をとるBi−levelモードな
る位置を設定し、上記ヒータコアを迂回して流通した冷
風と同ヒータコアを通過した温風とが混合する以前に、
上記冷風をベンテレータ吹出口から、また上記温風をヒ
ータ吹出口から各々吹き出させることにより少なくとも
前席に着座した乗員に対して快適な空気調和状態が形成
できるようにしだものがある。
しかしながら、上記構成では上記ベンチレータ吹出口か
ら吹き出される冷風とヒータ吹出口から吹き出される温
風との通呻が各々独立して形成されておらず、単に上記
冷風と温風の流通に基づく慣性を利用して冷風をベンチ
レータ吹出口へ、温風をヒータ吹出口へ導くように構成
しているのみであるので、冷風と温風の分割を良好に行
なうことができない。
また、上記ダンパバルプの位置によって、ペンチレータ
吹出口から吹き出される冷風とヒータ吹出口から吹き出
される温風の温度および風量が相対的に変化してしまう
ので、個別に温度・風量を調整することができず、乗員
の好みに合わせた細かな制御をすることが不可能である
等の欠点がある。
さらには、後席に着座する乗員のだめに、送風ファン、
ヒータコア、エバポレータ等を備え温水と冷媒とを前席
用空気調和装置のものと併用するように構成した後席用
空気調和装置を備えるものもあるが、小型乗用車等には
スペース的に不利である上に、基本的に略同様の構成を
備えた空気調和装置を2基必要とするためコストが極め
て高くなる等の不具合があった。
本発明は、上記に鑑み提唱されたものであって、その主
たる目的は車両の後席に着座した乗員をも含むすべての
乗員に対して、快適な空気調和状態を形成できる空気調
和装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、各乗員の占める居住空間において
、異る高さの空間部へ各々異なった吹出口から吹き出さ
れる空気の温度、風量を各々単独にしかも細かくコント
ロールすることのできる空気調和装置を提供することに
ある。
本発明のさらに他の目的は、コンパクトにして構造が簡
単であり、しかも安価な空気調和装置を提供することに
ある。
上記本発明の諸目的は、各々が車両客室内の異なる高さ
の空間部へ空気を吹き出す少なくとも2以上の吹出口を
一組として上記客室内に配設された複数組の空気吹山部
、ヒータコアを内装するケーシング内が仕切壁によって
上記一組の空気吹出部の吹出し口と同数の通路に仕切ら
れるとともに同各通路内を流通する空気が各々上記ヒー
タコアを通過し得るように構成された分配器、上記各通
路内に設けられ上記ヒータコアを迂回する冷風と同ヒー
タコアを通過する温風との混合を調整するエアミックス
ダンパ、上記客室内の略同一高さの空間部に空気を吹き
出すだめの各空気吹出部の吹出口を上記分配器の同一の
通路に連通ずるダクトを備え、上記客室内の略同一高さ
の空間部へ吹き出される空気の温度を各々個別に調整で
きるように構成したことを特徴とする車両用空気調和装
置によって効果的に達成される。
以下、本発明の一実施例を第1図〜第17図に従って詳
細に説明する。
第1図〜第2図において、符号10は乗用車等の車両1
2の客室内に配設された空気調和装置を総括的に示して
おり、外気導入口14と室内気導入口16とが設けられ
モータ18によって駆動される送風ファン20と冷房用
のエバポレータ22とが内装された導入ダクト24と、
同導入ダクト24に連結された分配器26と、運転席の
上部空間に空気を吹き出すだめの吹出口28a、助手席
の上部空間に空気を吹き出すだめの吹出口28bおよび
後席の左右両上部空間に空気を吹き出すだめの吹出口2
8c,28dの各々に空気を給送するダクト28と、運
転席の中間部空間に空気を吹き出すだめの吹出口30a
、助手席の中間部空間に空気を吹き出すだめの吹出口3
0bおよび後席の左右両中間部空間に空気を吹き出すだ
めの吹出口30c,30dの各々に空気を給送するダク
ト30と、運転席の下部空間に空気を吹き出すだめの吹
出口32a、助手席の下部空間に空気を吹き出すだめの
吹出口32bおよび後席の左右両下部空間に空気を吹き
出すだめの吹出口32c,32dの各々に空気を給送す
るダクト32と、上記車両12のフロントウインド内側
面に沿って空気を吹き出すだめのデフロスタ吹出口34
aに空気を給送するデフロスタダクト34と、主に上記
分配器26内に配設されたダンパバルプ(後述)を制御
する中央操作パネル36と、上記各吹出口28a〜32
dに配設されたダンパバルブ(後述)を制御するシート
別操作パネル38a,38b,38c,38dと、上記
車両12の室内の適宜箇所に配設された温度センサ等の
各種検出装置と、上記各操作パネルおよび検出装置から
の入力信号を受けて上記各ダンパバルプを作動せしめる
だめの出力信号を発する制御装置などから構成されてい
る。
なお、第1図において助手席および後席左に配設される
上記吹出口28b,28c,30b,30cおよび同吹
出口に空気を給送するダク}28.30等は図示されて
いないが、運転席および後席右に配設される吹出口28
a,28d,30a,30dおよびダクト28,30と
対応する位置に配設されるものである。
また、上記吹出口28a,30a,32aの3つの吹出
口により運転席用の空気吹出部が、吹出口28b,30
b,32bの吹出口により助手席用の空気吹出部が、吹
出口28c,30c,32cの吹出口により後席左の空
気吹出部が、吹出口28d,30d,32dの吹出口に
より後席右の空気吹出部が各々構成されている。
さらに、符号40は演算器、制御装置等が内装されたケ
ーシングである。
上記外気導入口14と室内気導入口16との間には、切
換ダンパバルプ42が配設されており、同 16のいずれか一方を閉塞し、他方を開放して外気又は
室内気を上記導入ダクト24内に導入せしめる。
なお、上記切換ダンパバルブ42はモータ42aで駆動
せしめられ、同ダンパバルプ42の位置を検出するだめ
の位置検出器42bが配設されている。
上記分配器26は第2図において模式的に示すとともに
第3図〜第6図にその具体的構造を示す通り、ケーシン
グ44内が2枚の仕切壁46,48によって積層状の3
つの通路50,52,54に分割されており、上部通路
50はダクト28に、中間部通路52はダクト30に、
下部通路54はダクト32に各々連通されている。
上記ケーシング44は、第4図に示される分割線56に
おいて上流側ケーシング44aと下流側ケーシング44
bの2つに分割されており、一つの温水式ヒータコア5
8が第5,6図に示すように上記各通路50,52,5
4を上下に貫通するように配設され、同ヒータコア58
は上記両ケーシング44aおよび44bを結合クランブ
60等により結合すると七により同両ケーシング44a
,44b間に挾持されている。
上記各通路50,52,54には、上記ヒータコア58
貫通部付近において上記導入ダクト24から流入した空
気が同ヒータコア58を通過して上記各ダクト28,3
0,32へ給送される主通路62a,62b,62cと
、上記ヒータコア58を迂回する第1バイパス通路64
a,64b,64cと、隔壁66a,66b,66cに
よって上記ヒータコア58を迂回するように構成された
第2バイパス通路68a,68b,68cがそれぞれ形
成されており、上記第1バイパス通路64a,b,cに
は同通路64を開閉する第1エアミックスダンパ70a
,70b,70cが、又上記主通路62a,b,cと第
2バイパス通路68a,b,cの間、即ち上記隔壁66
a,b,cの先端には第2エアミックスダンバ72a,
72b,72cがそれぞれ回動可能に装着され、上記各
通路を流通してきた空気は上記ヒータコア58下流側で
混合されるように構成されている。
上記第2エアミックスダンパ72bは、第5図に示す如
く上記通路52および50を貫通して一端がケーシング
44上方外部へ突出されるとともに同ケーシング44に
回転自在に軸支されたシャフト74bに固着されており
、第2エアミックスダンパ72aは上記シャフト74b
に回転自在に外嵌されるとともに上記通路50を貫通し
て一端がケーシング44上方外部へ突出された管状シャ
フト74aに固着されており、第2エアミックスダンパ
72cは上記通路54を貫通して一端がケーシング44
の下方外部に突出されるとともに同ケーシング44に回
転自在に軸支されたシャフト74cに固着されている。
また、上記第1エアミックスダンパ70a,b,cも上
記各第2エアミックスダンパと同様にダンパ70bはシ
ャフト76bに、ダンパ70aは管状シャフト76aに
、ダンパ70cはシャフト76c(図示せず)にそれぞ
れ固着されている。
また、上記各エアミックスダンパのうち、同一の通路内
に配設された第1および第2エアミックスダンパは各々
連動するようにリンケージによって連結され、モータに
よって駆動される。
即ち、上部通路50内に配設された第1および第2エア
ミックスダンパ70a,72aはその管状シャフト74
a,76aがそれぞれレバーを介してリンク78aによ
って連結され、上記第1エアミックスダンパ70aが第
1バイパス通路64aを閉じると上記第2エアミックス
ダンパ72aが第2バイパス通路68aを閉じ、主通路
62aを開放するように連動されており、モータ80a
によって駆動される。
また、中間部通路52に配設された第1および第2エア
ミックスダンパ70b,72bはそのシャフト74b,
76bがそれぞれレバーを介してリンク78bによって
連結され、上記上部通路50の両エアミックスダンパ7
0a,72aと同様の連動を行なうように構成され、モ
ータ80bによって駆動される。
さらに、下部通路54に配設された第1および第2エア
ミックスダンパ70c,72cも同様にリンク78cに
よって連動されるとともにモータ80cによって駆動さ
れるよう構成されている。
なお、上記各エアミックスダンパには各々その位置を検
出するための位置検出器82a,82b,82cが配設
されている。
上記ヒータコア58下流側の仕切壁46,48およびケ
ーシング44上部外壁にはそれぞれ貫通孔84a,84
b,84cが穿設されており、各貫通孔にはその中央部
を横切るように配設されるとともに上記ケーシング44
に回転可能に軸支されたシャフト86a,86b,86
cに固着され、同シャフト86a,b,cを中心として
回動し上記各貫通魂84a,b,cを開閉せしめるデフ
ロスタダンパ88a,88b,88cが配設されている
上記貫通孔84aは上記デフロスタダクト34に連通さ
れており、上記各デフロスタダンパ88atbscは、
開動された際上記デフロスタダクト34又は一つの通路
から他の通路へ空気が給送されるように構成されている
上記ケーシング44外壁部に配設されたデフロスタダン
パ88aはレバーを介してモータ90aで駆動せしめら
れ、同デフロスタダンパ88aの位置を検出するだめの
位置検出器90bが配設されている。
また、上記各仕切壁46,4Bに配設されたデフロスタ
ダンパ88b,88cは、リンク92によって同一回動
位置となるように連動せしめられるとともにモータ94
aで駆動され、同デフロスタダンパ,88b,cの位置
を検出するだめの位置検出器94bが配設されている。
上記デフロスタダンパ88asb,cのさらに下流側で
ある分配器26の出日付近の各通路50,52,54に
は、同通路内を流通する空気流量、即ち上記各ダクト2
8,30,32へ給送される空気流量を調整するだめの
エアフローダンパ96a,96b,96cが各々回動可
能に介装されており、各エアフローダンパ96a,b,
cは各々モータ98a,98b,98cで駆動せしめら
れるとともに同エアフローダンパの位置を検出するだめ
の位置検出器100a,100b,100cが配設され
ている。
上記ヒータコア58は、第6図に示すように上流側タン
ク102と下流側タンク104とがコア、の左右に配設
され、温水を流通させるだめのチューブ106が上記仕
切壁46,48と平行になるように構成されている。
また、上記両タンク102,104は、その内部が上記
ケーシング44の仕切壁46,48に対応する位置に配
設された2つの隔壁108,110,および隔壁112
,114によって各々3室に仕切られており、給水パイ
プ116および排水パイプ118は上記3室に各々連通
されている。
さらに、上記ヒータコア58の上記仕切壁46.48に
対応する位置には、同仕切壁46.48のヒータコア内
延長部分としての仕切板120,122が、上記チュー
ブ106間を区切るように配設され、上記各通路50,
52.54内を流通する空気が、上記ヒータコア58部
を通過する際に混合しないように構成されている。
なお、上記チューブ106間には同チューブ106内を
流通する温水と上記各通路50,52.54内を流通す
る空気との熱交換を促進するだめのフイン124が配設
さ些ている。
また、上記給水パイプ116の上流には後述する流量制
御弁が介装されている。
上記分配器26の上部通路50の出口には、車室内の上
部空間に空気を吹き出すために設けられた上記各吹出口
28a,b,c,dに空気を給送するだめのダクト28
が連通されており、上記各吹出口28a,b,c,dの
上流側近傍にはそれぞれ同吹出口から吹き出される風量
を調整するだめの吹出量調整ダンパ126a,126b
,126c,126dが回動可能に介装され、同各吹出
量調整ダンパl25a,b,c,dは各々モータ128
a,128b,128c,128dによって駆動される
とともに位置検出器130a,130b,130c,1
30dが配設されている。
また、上記分配器26の中間部通路52はダクト30に
連通され、同ダクト30に連通する各吹出口30a,b
,c,dの上流側近傍にはそれぞれ吹出量調整ダンパ1
32a,132b,132c,132dが回動可能に介
装され、各ダンパ132a,b,c,dを駆動するモー
タ134a,134b,134c,134dと、各ダン
パ132a,b,c,dの位置を検出する位置検出器1
36a,136b,136c,136dが配設されてい
もさらに、上記分配器26の下部通路54はダクト32
に連通され、同ダクトに連通ずる吹出口32a,b,c
,dの近傍には上記各吹出口と同様に吹出量調整ダンパ
138a,138b,138c,138dが介装され、
同ダンパ138a,b,c,dを駆動するモータ140
a,140b,140c,140dと各ダンパ138a
,b,c,aの位置を検出する位置検出器142a,1
42b,142c,142dが配設されている。
なお、上記各ダクト28,30,32は第1図からも明
らかなように、車室の右側に配設される各吹出口と左側
に配設される吹出口に空気が給送できるように上記分配
器26出口近傍から左右に分岐して上記車室内に配設さ
れている。
また、左右に分岐されだダクト28,30例えばダクト
28の右側分岐部は、第7図に示す如く、吹出口28a
の上流側から仕切壁144によって2つの通路28′お
よび28″に分割されており、通路28′が吹出口28
aに、通路28″が吹出口28dに各々連通されて各吹
出口28a,dへの空気流量が略均一となるように構成
されている。
また、上記ダクト28の左側分岐部およびダクト30の
左右分岐部も上記ダクト28右側分岐部と同様に構成さ
れている。
さらに、上記各ダンパのうち分配器26に配設されたデ
フロスタダンパ88a,b,eおよび各吹出口28a,
b,c,d,30a,b,c,a,32a,b,c,d
の近傍に配設されたダンパ126a,b,c,a,13
2a,b,c,d,138a,b,c,dは各モータに
よってレバー、リンク等のみを介してあるいは直接に駆
動されるように構成されており、切換ダンパバルプ42
,各エアミックスダンパ70a,b,c,72a,b,
cおよびエアフローダンパ96a,b,cは各モータの
回転を往復摺動運動に変換させる機構を介した後に、リ
ンクあるいはレバー等を介して駆動される。
即ち、第8図には上記エアミックスダンパ70a,72
aを駆動せしめるためのモータ80a部分が示されてお
り、同モータ80aは固定用クランプ146により基盤
148に固定されており、同モータ80aの出力軸には
減速機構150が連結されている。
同減速機構150の出力軸152にはおねじが形成され
ており、同おねじに螺合するようなめねじが形成された
貫通孔154が穿設されるとともに同出力軸152の軸
線方向に沿うように上記基盤148上に形成された案内
溝156に摺動可能に係合する廻り止め5158が設け
られたスライドブロック160が上記出力軸152に螺
合されている。
また、上記スライドブロック160にはピン162が突
設されており、同ピン162に上記リンク78aの端部
が連結されている。
従って、上記モータ80aが回転すると、上記両ねじの
作用によりスライドブロック160が摺動してリンク7
8aを移動させ、同リンク78aがレバーおよび管状シ
ャフト74a,76aを介して通路50内のエアミック
スダンパ70a,72aを回動せしめる。
なお以上は、エアミックスダンパ70a,72aを駆動
せしめる構造について説明しだが、この構造は他のエア
ミックスダンパ70b,c,72b,c,切換ダンパバ
ルプ42およびエアフローダンパ96a,b,cにも適
用されるものである。
次に上記構成を備えた空気調和装置の制御装置について
説明する。
第9図は同制御装置の概要を示す系統図であり、上記車
両12の車体外側、例えばフロントバンパ部に装着され
て外気温度を検出する外気温度センサ168と、上記導
入ダクト24の室内気導入口16部に設けられ同導入口
16から導入される空気の温度を検出する吸気温度セン
サ169と、上記分配器26の各エアフローダンパ96
a,b,c下流側近傍のそれぞれの通路50,52,5
4に配設され同各通路内を流通する空気の温度を検出す
るダクト温度センサ170a,170b,170cと車
室内において各乗員の着座位置に相当する部分の代表温
度を検出する例えばセンタピラーおよびリャピラーの各
各の上方よりの位置に1個づつ配設された4つの内気温
度センサ172a,172b,172c,172dと、
フロントウインド近傍の車室内側で車体巾方向の略中央
に配設され車体前部への日射の有無を検出する前部日射
センサ174aと、左右両サイドウインド近傍の車室内
側で車体前後方向の略中夫に各々配設され車体左側まだ
は車体右側への日射の有無を検出する側部日射センサ1
74b,174cと、リャウインド近傍の車室内側で車
体巾方向の略中央に配設され車体後部への日射の有無を
検出する後部日射センサ174dと、ヒータコア58へ
供給されるエンジン冷却水の温度を検出する水温センサ
175と、上記各ダンパバルブの位置を検出するだめの
計21個の位置検出器(前述)とからの信号が、切換器
176およびアナログ・デジタル変換器178を介して
演算回路、コンピュータ等から成るシステムコントロー
ラ180へ入力されている。
上記中央操作パネル36には上記デフロスタ吹出口34
aから空気を吹き出させるように上記分配器26内の各
ダンパを作動せしめるだめのDEFスイッチ182a,
182bと、上記切換ダンパバルプ42を作動せしめる
ための切換スイッチ184a,184b,184cと、
上記ファン20を駆動すするモータ18の回転速度を設
定するためのファンスイッチ186a,186b,18
6c,186dと、車室内温度を任意の値に設定するだ
めの温度設定器188とが配設され、上記各スイッチは
プッシュ式スイッチから成り同各スイッチからの信号は
上記システムコントローラ180へ入力されており、各
スイッチの上部にはその作動状態を点灯表示する表示ラ
ンプ(図中○で示す)が配設されている。
上記各スイッチのうち、切換スイッチ184a,b,c
およびファンスイッチ186a,b,c,dは、同種ス
イッチ群の中で互いに連動するように構成されており、 「FRESH」表示のある切換スイッチ184aを作動
すると他のスイッチ184b,184cの作動を解除し
て切換ダンパバルプ42が室内気導入口16を閉塞し外
気導入口14を開放する位置に移動せしめられ、「MI
X」表示のある切換スイッチ184bを作動すると他の
スイッチ184a,184cの作動を解除して、切換ダ
ンパバルプ42が上記両導入口14.16を開放する中
間的な位置に移動せしめられ、「RFC」表示のある切
換スイッチ184cを作動すると上記同様他のスイッチ
を解除して、上記切換ダンパバルプ42が外気導入口1
4を閉塞し室内気導入口16を開放する位置に移動せし
められるよう構成されている。
また、各ファンスイッチ186a,b,c,dも上記切
換スイッチ184a,b,cと同様に一つのスイッチを
作動さそると他のスイッチの作動が解除されるように連
動しており、「AUTO」表示のあるファンスイッチ1
86aを作動させると上記各センサからの信号の変化あ
るいはダンパバルブ位置の変化等に応じてファンの回転
数が変化せしめられ、「Lo」表示のあるファンスイッ
チ186bは低回転に、「M」表示のあるスイッチ18
6cは中速回転に、「Hi」表示のあるスイッチ186
dは高速回転に、後述する作動状態の場合を除いて上記
各センサからの信号の変化等にかかわらず上記ファンの
回転数を固定するように構成されている。
さらに、温度設定器188は溝188aに沿ってレバー
188bを摺動させることによって出力信号が変化され
るように構成されており、上記溝188a上に表示され
た温度表示において所望の位置へ上記レバー188bを
セットすることにより同温度に対応した信号が発せられ
る。
なお、温度設定器188からの信号は上記切換器176
およびアナログ・デジタル変換器178を介してシステ
ムコントローラ180へ入力されている。
上記シート.別操作パネル38a,38b,38c,3
8dには、各々3個の操作スイッチが配設されるととも
にその作動状態を点灯表示する表示ランプ(図中○で表
す)が配設されており、各パネルの各スイッチからの信
号は上記システムコントローラ180に入力され、例え
ばパネル38aの「Lo」表示のスイッチを作動させる
と対応する運転席部に配設された各吹出口28a,30
a,32aの各吹出量調整ダンパ126a,132a,
138aの開度が小さくされて上記各吹出口からの吹出
量を小さくし、「Hi」表示のスイッチを作動させると
上記吹出量調整ダンパ126a,132a,138aが
全開となり、「AUTO」表示のスイッチを作動させる
と上記システムコントローラ180によってその開度が
制御されるように構成されている。
また、上記システムコントローラ180からは、送風フ
ァン20を駆動するモータ18の回転速度を制御する回
転速度制御器190への信号と、エバポレータ22へ冷
媒を供給するためのコンプレツサ192の作動を制御す
るコンプレツサ作動制御器194への信号と、ソレノイ
ドバルブ196の作動を制御するヒータ制御器198へ
の信号と、上記各ダンパバルブを駆動する各モータの作
動を制御するダンパ制御器200への信号とが発せられ
るとともに、上記切換器176へのフィードバック信号
が発せられるように構成されている。
なお、上記ソレノイドバルブ196は、上記ヒータコア
58へ温水を供給するだめの給水パイプ116に介装さ
れた流量制御弁202を駆動するダイヤフラム装置20
4の負圧室204aと図示しない機関の吸気マニホルド
等の真空源206とを連通する負圧通路208に介装さ
れたものであり、大気開放孔が設けられるとともに上記
負圧室204aを上記真空源206へ連通する位置、大
気開放孔へ連通する位置の2位置をとり得るバルプであ
る。
なお、上記両位置に加えて上記両通路を遮断して負圧室
204aを閉塞する位置の3位置をとり得るバルブを用
いればよりきめ細かな流量制御を行なうことができる。
まだ、上記各センサは従来公知のサーミスタによって構
成され、各位置検出器は各ダンパバルブの回転中心軸あ
るいはリンク、レバー等に連動するように構成された従
来公知のポテンショメータから成っている。
次に、上記構成を具える空気調和装置10の作動につい
て説明すると、上記構成からも推察されるように同空気
調和装置10は自動温度調整型であり、上記車両12の
機関が作動されている時には常に作動しているものであ
る。
そこで、上記中央操作パネル36のrHiJ表示のある
DEFスイッチ182bを押して作動状態とすると、同
スイッチ182bからの信号によってシステムコントロ
ーラ180は、上記各センサ、位置検出器および温度設
定器188からの信号が入力しないように切換器176
を切断し、コンプレツサ192を停止し、流量制御弁2
02を全開とするような信号を各制御器194,198
に出力するとともに第10図に示す如く上記分配器26
の各通路50,52,54に配設された各エアミックス
ダンパ70a,b,cおよび72a,b,cが各バイパ
ス通路64a,b,cおよび68a,b,cを全閉し各
主通路62a,b,eを全開し、各デフロスタダンパ8
8a,b,cを全開し、各エアフローダンパ96a,b
を全閉し、エアフローダンパ96cの開度を1/3程度
とするような信号を上記ダンパ制御器200へ出力する
この場合、上記ファンスイッチ186a,b,c,dの
作動状態に全く関係なく上記システムコントローラ18
0は、ファン20が最高回転するように回転速度制御器
190へ信号を出力する。
また、切換ダンパバルブ42は、上記切換スイッチ18
4a,b,cのうち作動されているスイッチに対応する
位置を維持するように構成されているが、上記DEFス
イッチ182b(「Hi」)を作動した場合に限って外
気導入口14を開放し室内気導入口16を閉塞する位置
へ切換わるようにシステムコントローラ180から信号
を出力することも可能である。
さらに、各吹出口に配設されたダンパバルブの開度は、
各シート別操作パネル38a,b,c,dの各スイッチ
の作動にかかわらず上記DEFスイッチ182bが作動
される直前の状態が維持されるものである。
この「DEF強」の作動状態によれば、上記分配器26
から給送される空気の大部分はデフロスタ吹出口34a
から吹き出されるので、フロントウインド外側に付着し
た霜又は氷および同内側の曇りを除去することができる
ものである。
また、エアフローダンパ96cが1/3程度開放されて
、分配器26から給送される空気の一部が下部空間への
各吹出口32a,32b,32c,32dから吹き出さ
れるので、一般に快適な空気調和状態といわれている頭
寒足熱となるような上下の温度分布のバランスが極端に
くずれることはない。
なお、上記「DEF強」の作動状態は上記DEFスイッ
チ182bが作動状態となっている限り、外気温度、内
気温度等の変化に関係なく維持されるものであり、作動
状態となっている上記DEFスイッチ182bを再び押
すと同スイッチ182bが解除され、上記「DEF強」
作動状態が解除される。
また、上記DEFスイッチ182bの解除状態において
は、各ダンパバルプ、ファン20(「AUTO」スイッ
チ186aが作動状態の場合)、コンプレツサ192、
流量調整弁202等は上記各センサの信号の変化によっ
てその作動状態が変化せしめられる自動温度調整状態と
なる。
上記中央操作パネル36の「Lo」表示のあるDEFス
イッチ182aを押して作動状態とすると、同スイッチ
182aからの信号によってシステムコントローラ18
0はデフロスタダンパ88aのみを半開位置で固定させ
るような信号をダンパ制御器200に出力する。
この場合、デフロスタダンパ88b,cを含む他のダン
パバルブ、流量調整弁202、コンプレツサ192等は
自動温度調整状態が維持される。
この「DEF弱」の温度調整作動状態においては、デフ
ロスタダンパ88aが常時半開状態となっているので、
分配器26の上部通路50を流通する空気の一部がデフ
ロスタ吹出口34aから吹き出され、分配器26から給
送される他の大部分の空気が温度および風量調整されて
各吹出口から吹き出されるので、フロントウインド内側
の曇りを防止するとともに車室内を略理想的な頭寒足熱
の温度分布状態に調整することができる。
次に、上記両DEFスイツチ182a,182bが解除
状態となっている自動温度調和状態について説明する。
一般に頭寒足熱と称しても、頭部付近の温度と足部付近
の温度との間に同足部付近の温度の方が高くなるように
常に一定の温度差を設ければ快適な室温分布状態となる
ものではなく、室外の温度の変化、即ち夏、冬等の季節
の違いにより快適となる温度差も変化することが判明し
ている。
即ち、第11図に示す如く、頭部付近の温度を基準とす
ると、外気温度が10〜12℃以下となるような冬期に
は腹部付近の温度は略4℃高く、また足部付近の温度は
略8℃高くすることにより快適と感じることのできる頭
寒足熱状態となる。
また、外気温度が12〜22℃前後の中間期(春秋期)
には、腹部温度は2〜4℃の差で外気温度が高くなるに
従ってその差が小さくなるように、足部付近の温度は2
〜8℃の差で外気温度が高くなるに従ってその差が小さ
くなるようにすることにより快適感を与えることができ
、外気温度が22℃以上となるような夏期には腹部、足
部ともに頭部付近の温度より略2℃程度高くすることに
より快適感を与えることができるものである。
また、第12図に示す如く室内平均温度を基準とすると
、頭部付近の温度は冬期には略2℃低く、中間期は2〜
1℃の差で外気温度が高くなるに従ってその差が小さく
なるように、また夏期には略1℃低くすることにより快
適感を与えることができる。
この結果、足部付近および腹部付近の温度は上記室内平
均温度より約6〜1℃および2〜1℃高くなるようにす
ることとなる。
そこで、上記空気調和装置10の自動温度調整状態にお
いて、上記外気温度センサ168が12℃以下の外気温
度を検出すると同センサ168からの信号によりシステ
ムコントローラ180はコンプレッサ192を停止させ
、流量制御弁202を開放するような信号を各制御器1
94,198に出力し、空気調和装置10を暖房状態と
して作動せしめる。
この時、例えば上記室内平均温度を20℃としたい場合
には上記温度設定器188のレバー188bを20℃の
位置にセットしておくと、上記各温度センサおよび各エ
アミックスダンパの位置検出器82a,b,cからの信
号により車室内の上部空間は略18℃に、中間部空間は
略22℃に、また下部空間は略26℃に保たれるよう上
記分配器26の各通路50,52,54を流通する空気
の温度が各通路のエアミックスダンパを変化させること
により調整せしめられる。
なお、この場合には暖房負荷を考慮して上記各温度より
それぞれ高めの温度を有する空気が上記分配器26から
給送されることは言うまでもない。
この暖房状態では上記各空間部の温度差をより容易に得
られるよう室内上部空間への風量を比較的少なくし、中
間部および下部空間への風量を多くするために、エアフ
ローダンパ96aの開度が1/3〜1/2程度、エアフ
ローダンパ96b,96cの開度が1/2〜全開となる
ように同各エアフローダンパが作動せしめられ、各ダン
パバルブは第13図に示すような位置となる。
そして、各乗員の着座位置に相当する部分の代表温度を
検出する各内気温度センサ172a,b,c,dと、上
記各ダクト温度センサ170a,b,cと、「FRES
H」表示の切換スイッチ184aが作動していない時(
切換ダンパバルブ42が室内気導入口16を閉塞してい
ナイ時)には吸気温度センサ169とによって検出した
温度から上記システムコントローラ180の演算器によ
って車室内の平均温度を求め、同平均温度と上記設定温
度(この場合20℃)とを比較し、その差が例えば3℃
以内の場合にはファン20の回転速度を最低回転とし、
平均温度が設定温度より3℃以上低い場合にはその差の
大きさに対応してファン20の回転速度が増加される。
ただし、これは上記「AUTO」表示のファンスイッチ
186a作動時のみであり、他のファンスイッチ作動時
には対応する回転数が維持される。
なお、上記ファン20の回転速度が最低の状態において
、上記平均温度が設定温度より3℃以上高い場合には各
エアミックスダンパが上記各主通路62a,b,cを閉
じるように作動せしめられる。
上記各エアフローダンパ96a,b,cの開度は、上記
室内平均温度と外気温度との差によって決定され、同差
が大きくなるに従い各ダンパ間の開度差を保ちながら全
体的に大きく開かれる。
また、上記外気温度センサ168が12℃以下の外気温
度を検出している暖房状態において、上記シート別操作
パネル38a,b,c,dの「AUTO」スイッチが作
動されている場合には、上記日射センサ174a,b,
c,aの作用により、例えば車両の右側から日射のある
場合には車室右側に配設された日射センサ174cから
の信号により、日向となった右側席部への温風流量を減
少させるために、車室右側に配設された各吹出口28a
,d,30a,d,32a,dの各吹出量調整ダンパ1
26a,d,132a,d,138a,dの開度が比較
的小さくされ、日陰となった左側席部への温度流量を増
加させるために左側の各吹出口の吹出量調整ダンパの開
度が大きくされるようにシステムコントローラ180か
ら信号が出力される。
なお、上記自動温度調整暖房状態において、例えば助手
席の乗員が寒さを感じた場合には、同席に配設されたシ
ート別操作パネル38bの「Hi」スイッチを作動せし
めると、同助手席部に配設された各吹出口28b,30
b,32bの吹出量調整ダンパ126b,132b,1
38bのみが上記日射センサの作用に関係なく全開位置
となるので、上記助手席部に供給される風量が増加して
優先的に暖房されるものである。
逆に、暑さを感じた場合には、「Lo」スイッチを作動
せしめると、上記各吹出量調整ダンパ126b,132
b,138bの開度が小さくなるので、上記助手席部に
供給される風量が減少して同助手席部に対する暖房が低
下される。
また、上記空気調和装置10が始動された直後、即ち車
両12のエンジンが始動された直後の自動温度調整状態
において、上記外気温度センサ168が10℃以下の外
気温度を検出すると、上記流量制御弁202を全開とし
、上記分配器26内の各ダンパバルプを第14図に示す
ような位置で固定するようにシステムコントローラ18
0から各制御器に信号が発せられる。
即ち、各エアミックスダンパは流入する空気がすべてヒ
ータコア58を通過するように各主通路62a,b,c
を全開とし、デフロスタダンパ88aを全閉、デフロス
タダンパ88b,88cを全開とし、エアフローダンパ
96aを全閉、エアフローダンパ96bを略半開、エア
フローダンパ96cを全開として各乗員の腹部および足
部付近へ集中的に温風が給送される急速暖房状態となる
この状態において、ファン20はファンスイッチ186
a,b,c,dの作動状態に全く関係なく、上記水温セ
ンサ175の作用により冷却水温が50℃以下で停止し
、50℃以上で低速で回転を開始し、70℃に達するま
で温度上昇に伴なって回転数が増加し、冷却水温が70
℃以上となると最高回転数となるように制御される。
そして、中間部通路52あるいは下部通路54のダクト
温度センサ170b,cが25℃以上の流通空気の温度
を検出すると、上記第13図に示した自動温度調整暖房
状態へ自動的に移行し、空気調和装置10が作動を継続
している限り再び上記急速暖房状態へ移行することはな
い。
なお、上記急速暖房状態においても、各吹出口の吹出量
調整ダンパの開度は、各シート別操作パネルのスイッチ
の作動状態に対応して変化されるものであるが、同シー
ト別操作パネルの「AUTO」スイッチが作動している
場合には全開となるように制御される。
また、上記急速暖房状態は上記中央操作パネル36の両
DEFスイッチ182a,bが作動していない場合にの
み成立するものであり、上記両DEFスイッチ182a
,bのいづれかが作動している場合には、作動している
DEFスイッチにより制御される状態が優先的に成立す
るものである。
次に、上記自動温度調整状態において、上記外気温度セ
ンサ168が12℃〜22℃の外気温度を検出すると同
センサ168からの信号によりシステムコントローラ1
80はコンプレツサ192を作動させ、流量制御弁20
2を開放するような信号を各制御器194,198に出
力し、空気調和装置10を中間期温度調整状態として作
動せしめる。
この時、例えば上記外気温度センサ168が18℃の外
気温度を検出しており室内平均温度を20℃とするだめ
にレバー188bを20℃の位置にセットしておくと、
上記各温度センサおよび各エアミックスダンパの位置検
出器82a,b,cからの信号により車室内の上記空間
は略18〜19℃に、中間部空間は略21〜22℃に、
下部空間は略23℃に保たれるよう上記分配器26の各
通路50,52.54を流通する空気の温度が各通路の
エアミックスダンパを変化させ、コンプレツサ192の
作動・非作動を制御することにより調整せしめられる。
また、この中間期温度調整状態では、車室内からの放出
熱量と車室内への吸収熱量がともに少ないため、上記温
度差は各ダクト28,30.32への風量に差を持たせ
ることなく温度調整のみで略達成することができ、各エ
アフローダンバ96a,b,cの開度は第15図に示す
如く同一となり、上記自動温度調整暖房状態と同様に外
気温度と室内平均温度との差によってその開度が制御調
整される。
この中間期自動温度調整状態においては、上記室内平均
温度と設定温度とを比較し、平均温度が低い場合には各
エアミックスダンパがその温度差に応じて各主通路62
a,b,cを開くように作動され、高い場合には閉じる
ように作動される。
また、この際上記温度差が上下3℃以内の時にはファン
20は最低回転数を保ち、3℃以上の差がある時にはそ
の大きさに応じて回転数が増加される。
なお、上記外気温度センサ168が12℃〜22℃の外
気温度を検出している上記自動温度調整状態において、
上記シート別操作パネル38ab,c,dの「AUTO
」スイッチが作動されている場合には、上記日射センサ
174a,b,cdの作用により、例えば車両前方から
日射のある場合には車室前方に配設された前部日射セン
サ174aからの信号により、車室前方に配設された各
吹出口28a,b,30a,b,32a,bの各吹出量
調整ダンパ126a,b,132a,b,138a,b
の開度が比較的大きくされるようにシステムコントロー
ラ180から信号が出力される。
々お、中間期自動温度調整状態においても上記自動温度
調整暖房状態の場合と同様に、シート別操作パネルの「
Lo」あるいは「Hi」スイッチを作動せしめると対応
する吹出量調整ダンパの開度が、上記日射センサの作珀
に関係なく固定されるものである。
次に上記自動温度調整状態において、上記外気温度セン
サ168が22℃以上の外気温度を検出すると同センサ
168からの信号によりシステムコントローラ180は
、流量制御弁202を開放し、コンプレツサ192を作
動させるような信号を各制御器194,198に出力し
、空気調和装置10を自動温度調整冷房状態として作動
せしめる。
この時、例えば上記室内平均温度を22℃としたい場合
には上記温度設定器188のレバー188bを22℃の
位置にセットしておくと、車室内の上部空間は略21℃
に、中間部および下部空間は略23℃に保たれるよう上
記分配器26の各通路50,52,54を流通する空気
の温度が各通路のエアミックスダンバの開度を変化させ
ることにより調整せしめられる。
なお、この場合には冷房負荷を考慮して上記各温度より
それぞれ低めの温度を有する空気が上記分配器26から
給送されることは言うまでもない。
この冷房状態では上記各空間部の温度差をより容易に得
られるよう室内下部空間への風量を比較的少なくし、中
間部および上部空間への風量を多くするために、エアフ
ローダンパ96cの開度が1/3〜1/2程度、エアフ
ローダンパ96a,96bの開度が1/2〜全開となる
よう制御せしめられ、各ダンパバルブは第16図に示す
ような位置となる。
そして上記室内平均温度と設定温度(この場合22℃)
とを比較し、上記「AUTO」表示のファンスイッチ1
86a作動蒔においては、上記両温度の差が3℃以内の
場合にはファン20の回転速度を最低回転とし、平均温
度が設定温度より3℃以上高い場合にはその差の大きさ
に対応してファン20の回転速度が増加される。
なお、上記ファン200回転速度が最低の状態において
、上記平均温度が設定温度より3℃以上低い場合には、
各エアミックスダンパが上記各主通路62a,b,cを
開放するように作動されるか、まだはコンプレッサ19
2を停止させるように上記システムコントローラ180
から信号が出力される。
また、上記各エアフローダンパ96a,b,cの開度は
、上記室内平均温度と外気温度との差によって決定され
、同差が大きくなるに従い、即ち外気温度が高くなるに
従って、各ダンパ間の開度差を保ちながら全体的に大き
く開かれる。
まだ、上記外気温度センサ168が22℃以上の外気温
度を検出している冷房状態において、上記シート別操作
パネル38a,b,c,dの「AUTO」スイッチが作
動されている場合には、上記各日射センサ174a,b
,c,dの作用により、例えば車両の後方から日射のあ
る時には車室後方に配設された後部日射センサ174d
からの信号により、同日向となった後部席への冷風流量
を増加させるために車室後方に配設された各吹出口28
c,d,30c,d,32c,dの各吹出量調整ダンパ
126c,d,132c,d,138c,dの開度が大
きくされ、前部席の各吹出口の吹出量調整ダンパの開度
が比較的小さくされるようにシステムコントローラ18
0から信号が出力される。
なお、この冷房状態においても上記日射センサの作用に
関係なく、各乗員ごとに暑さを感じた場合は、冷風流量
を増加させるべくシート別操作パネルの「Hi」スイッ
チを作動せしめて対応する吹出口の吹出量調整ダンぶを
全開位置に固定し、寒さを感じた場合は「Lo」スイッ
チを作動せしめて対応する吹出量調整ダンパを小開度位
置に固定して冷風流量を減少させることが可能である。
また、上記空気調和装置10が始動された直後の自動温
度調整状態において、上記外気温度センサ168が30
℃以上の外気温度を検出すると、コンプレツサ192を
作動させ、流量制御弁202を全閉とするとともに上記
分配器26内の各ダンパバルブを第17図に示すような
位置で固定するようにシステムコントローラ180から
各制御器に信号が発せられる。
即ち、各エアミックスダンパは、上記導入ダクト24内
のエバポレータ22によって冷却された後に、上記分配
器26内の各通路50,52,54へ流入する空気がす
べてヒータコア58を通過せず、第1および第2バイパ
ス通路64a,b,c,68a,b,cを通過するよう
に両バイパス通路を全開とし、デフロスタダンパ88a
を全閉、デフロスタダンパ88b,88cを全開とし、
エアフローダンパ96aを全開、エアフローダンパ96
bを略半開、エアフローダンパ96cを全閉として各乗
員の腹部および頭部付近へ集中的に冷風が給送される急
速冷房状態となる。
この状態において、ファン20はファンスイッチ186
a,b,c,dの作動状態に全く関係なく、最高回転数
となるように制御され、切換ダンババルプ42も切換ス
イッチ184a,b,cの作動状態に全く関係なく、室
内気導入口16を開放し、外気導入口14を閉塞する位
置に固定される。
そして、上記室内気導入口16部に配設された吸気温度
センサ169が28℃以下の導入空気温度を検出すると
、上記第16図に示した自動温度調整冷房状態へ自動的
に移行し、空気調和装置10が作動を継続している限り
再び上記急速冷房状態へ移行することはない。
まだ、この急速冷房状態においても上記急速暖房状態の
時と同一に、各吹出口の吹出量調整ダンパの開度は各シ
ート別操作パネルのスイッチの作動状態に対応して変化
され、DEFスイッチ182a,bのいずれかが作動し
ている場合には作動しているDEFスイッチにより制御
される状態が優先的に成立するものである。
なお、上記急速冷房状態を除く各温度調整状態において
、上記切換ダンパバルブ42の位置は中央操作パネル3
6の各切換スイッチ184a,b,cによって任意に設
定することができるが、通常暖房状態においては「FR
ESH」表示の切換スイッチ184aを作動させて外気
導入口14を開放する位置に、中間期温度調整状態にお
いては「MIX」表示の切換スイッチ184bにより両
導入口14,16を開放する位置に、冷房状態において
は「REC」表示の切換スイッチ184cにより室内気
導入口16を開放する位置にそれぞれ設定することが多
くの場合において好適である。
以上より明らかなように、本願発明によれば車両の後席
に着座した乗員をも含むすべての乗員に対して快適な空
気調和状態を形成することができ、しかも各乗界の頭部
、腹部、足部付近へ各々温度の異なる空気番同時に給送
することができるので理想的な頭寒足熱型の空気調和状
態を達成することができるものである。
また、エバポレータ、コンプレツサ、ヒータコア等の冷
暖房機器、送風ファン等の高価な構成部品は各々1組の
みしか使用しないため、空気調和装置全体を比較的安価
に且つコンパクトに製造することができる。
さらに、分配器内部を仕切壁によって積層状に仕切り、
同層状に仕切られた各通路ごとに温度調整のためのエア
ミックスダンパを配設したので、乗員の各部へ給送され
る空気が互いに混合することなく頭寒足熱の温度分布状
態を容易に得ることができる上に、上記各通路ごとに風
量を調整するエアフローダンパを配設したので上記頭寒
足熱の温度分布状態をさらに容易に得ることができると
ともにその状態を保つことが可能である。
また、分配器内を仕切壁によって仕切るのみであるので
、極めてコンパクトな装置をもって上記のような理想的
な空気調和状態を達成することができる。
さらにまた、上記分配器内の一つの通路から分岐するよ
うにフロントウインド内側へ空気を給送するデフロスタ
ダクトを配設したので、上記フロントウインドの曇りを
除去、防止すると同時に理想的な車室内空ネ調和状態を
形成することができる。
また、上記デフロスタダクトを開閉するだめのデフロス
タダンパと、各通路を連通できるように上記仕切壁に各
々他のデフロスタダンパとを設けたので、上記デフロス
タダクトへ全送風量を集中したり、いずれか一つの通路
に全送風量を集中することができ、空気調和装置の全能
力を一箇所に集中して短時間でのフロントウインド部に
付着した霜、氷、曇りの除去あるいは集中的な冷暖房が
可能である。
さらに、上記エアフローダンパを上記デフロスタダンパ
の下流側に配設したので、冷風と温風とが混合されるエ
アミックスチャンバの容量が大きくなる上に上記エアフ
ローダンパが流通抵抗となって冷風と温風との混合状態
が極めて良好となる。
また、上記分配器の各通路内においてエアミックスダン
パを同一位置に配設し、しかもその回動中心軸が同一軸
線上に配設されるように構成したので、各エアミックス
ダンパの温度調整機能の特性が同一となり、各通路とも
同一の冷温風の混合特性が得られて温度調整が極めて容
易になる上に、回転中心軸を同軸化でき、コンパクトで
且つダンパ駆動機構を単純化することができる。
さらに、上記分配器をヒータコア部分において前後2分
割化したので、同分配器の仕切壁とヒータコアとのスキ
マが小さくできて各通路を流通する空気の混合が防止で
きる上に、分配器の組立てが極めて容易にできる。
また、上記ヒータコアに仕切板を配設することによって
、上記空気の混合がさらに効果的に防止される。
さらにまだ、上記実施例によれば、各センサおよび制御
器等の作用により、外気温度に応じて車室内を常に理想
的な空気調和状態とすることができるので、乗員は中央
操作パネルの温度設定レバーを好みの位置にセットする
だけでよく、空気調和装置の操作が極めて簡単となる等
の効果を奏する。
次に、本願発明における分配器26の他の実施例を第1
8図に従って説明する。
なお、同第18図は上記第5図同様の断面図品あり、上
記実施例装置と同一の機能を有する部材には同一符号を
付して説明を省略する。
同第18図に示す実施例は、上記分配器26の各通路5
0,52,54の通路断面と上記ケーシング44上部外
壁に設けられた貫通孔84aおよび各仕切壁46,48
に設けられた貫通孔84b,84cの通路断面とが同一
となるように構成し、上記各貫通孔84a,b,cの一
側線に沿って配設された軸を中心として回動し、第18
図の実線で表す位置において通路50を閉塞するととも
に貫通孔84aを全開し、鎖線で示す位置においそ上記
貫通孔84aを閉奉するとともに通路50を全開するよ
うに構成されたデフロスタダンパ288aと、上記通路
50,52および貫通孔84bを開閉せしめるデフロス
タダンパ288bと、上記通路52,54および貫通孔
84cを開閉せしめるデフロスタダンパ288cとを設
け、上記実施例におけるエアフローダンパ96a,b,
cを省略したものである。
本実施例によれば、上記各デフロスタダンパ288a,
b,cの開度を変化させることにより、上記第10図〜
第17図で説明したような各自動温度調整状態を得るこ
とができる上に、各通路内を流通する空気量を相対的に
変化させることができるのでエアフローダンパの必要が
ないものである。
即ち、「DEF強」の温度調整状態を得るには、デフロ
スタダンバ288aおよび288bを通路50および5
2が全閉される位置とし、デフロスタダンパ288cを
通路54が届程度開かれる位置とすればよい。
また、急速暖房状態はデフロスタダンパ288aが貫通
孔84aを全閉しデフロスタダンパ288bが通路50
を全閉し、デフロスタダンパ288cが通路52を1/
〜1/2程度開放するとともに通路54を全開するよう
に各デフロスタダンパの作動を匍脚することによって得
られ、急速冷房状態はデフロスタダンパ288aが貫通
孔84aを全閉するとともに通路50を全開し、デフロ
スタダンパ288bが通路52を1/3〜1/2程度開
放し、デフロスタダンパ288cが通路54を全閉する
ように各デフロスタダンパの作動を制御することによっ
て得ることができる。
また、自動温度調整状態においては通常各デフロスタダ
ンパ288a,b,cが各貫通孔84a,b,cを閉塞
している状態とし、例えば通路54を流通する空気流量
を増加して通路52を流導する空気流量を減少させる場
合には、デフロスタダンパ288cを通路52側へ開放
すれば両通路間の相対的な流量変化を得ることができる
ものである。
ただし、上記実施例と同様に、各デフロスタダンパ28
8a,b,cとともに各通路内にエアフローダンパを配
設すれば、より良好な風量調整が可能となるものである
なお、上記各実施例においては、分配器26内に各通路
を貫通するような一つのヒータコアを配設したが、これ
は各通路ごとにそれぞれ流量制御弁を具えた個別のヒー
タコアを配設しても良く、その場合にはよりきめ細かな
温度調整を行なうことができる。
まだ、上記実施例においては各ダンパバルブをモータに
よって作動させだが、同モータの代わりに空気圧等によ
って作動されるダイヤフラム装置等のアクチュエータ機
構を用いてもよbものである。
さらにまた、上記各実施例は各座席ごとに配設される吹
出口を3個一組とし、それに対応して分配器内も3通路
に仕切るように構成したが、本願発明によれば吹出口を
2個一組とし、それに対応して分配器内も2通路に仕切
るように構成したもの、ある贋は吹出口を4個一組とし
それに対応して分配器内も4通路に仕切るように構成し
た空気調和装置も提供することができることはめうまで
もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の態様を示す斜視図、第2図は
同実施例の構造を示す模式図、第3図は分配器26の斜
視図、第4図は同分配器26の水平断面図、第5図は第
4図のV−V線に沿う矢視断面図、第6図は第4図のV
I−VI線に沿う矢視断面図、第7図は吹出口部分の構
造を示す要部断面図、第8図a,bは上記分配器26内
の各ダンパバルプ駆動機構を示す拡大図、第9図は上記
一実施例における制御装置のーψlを示す概略系統図、
第10図は上記分配器26の一作動状態を説明する模式
図、第11図および第12図は理想的な空気調和状態に
おける温度分布を説明する線図、第13図〜第17図は
第10図と同様の模式図、第18図は本発明の他の実施
例の構造を示す要部断面図である。 10・・・空気調和装置、14・・・外気導入口、16
・・・室内気導入口、20・・・送風ファン、22・・
・冷房用エバポレータ、26・・・分配器、28,30
,32・・・ダクト、28a,b,c,d,30a,b
,c,d,32a,b,c,d・・・吹出口、42・・
・切換ダンパバルブ、44・・・ケーシング、46,4
8・・仕切壁、50,52,54・・・通路、58・・
・ヒータコア、70,72・・・エアミックスダンパ、
84・・・貫通孔、88・・・デフロスタダンパ、96
・・・エアフローダンパ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 各々が車両客室内の異なる高さの空間部へ空気を吹
    き出す少なくとも2以上の吹出口を一組として上記客室
    内に配設された複数組の空気吹出部、ヒータコアを内装
    するケーシング内が仕切壁によって上記一組の空気吹出
    部の吹出口と同数の通路に仕切られるとともに同各通路
    内を流通する空気が各々上記ヒータコアを通過し得るよ
    うに構成された分配器、上記各通路内に設けられ上記ヒ
    ータコアを迂回する冷風と同ヒータコアを通過する温風
    との混合を調整するエアミックスダンパ、上記客室内の
    略同一高さの空間部に空気を吹き出すだめの各空気吹出
    部の吹出口を上記分配器の同一の通路に連通ずるダクト
    を備え、上記客室内の略同一高さの空間部へ吹き出され
    る空気の温度を各々個別に調整できるように構成したこ
    とを特徴とする車両用空気調和装置。 2 上記少なくとも2以上の吹出口からなる空気吹出部
    が、上記客室における各乗員の占める居住空間ごとに配
    設されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の車両用空気調和装置。 3 上記空気吹出部が乗員の頭部近傍へ空気を吹き出す
    上部吹出口と腹部近傍へ空気を吹き出す中間部吹出口と
    足元近傍へ空気を吹き出す下部吹出口との3つの吹出口
    から成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の車両用空気調和装置。 4 上記分配器の複数の通路が積層状態に配設されるよ
    うに上記仕切壁によって上記ケーシング内を仕切ったこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の車両用空
    気調和装置。 5 上記複数の通路のうち少なくとも2つの通路にそれ
    ぞれ配設されるエアミックスダンパのいずれか一方の回
    動中心軸を他方のエアミックスダンパが配設される通路
    を貫通するように延長し、上記他方のエアミックスダン
    パに円筒状の回動中心軸を設けるとともに同円筒状の回
    動中心軸を上記一方のエアミックスダンパの回動中心軸
    の延長部分に回動自在に外嵌したことを特徴とする特許
    請求の範囲第4項に記載の車両用空気調和装置。 6 上記ケーシングに内装されるヒータコアが、上記各
    通路を横切るように配設された1つのヒータコアから成
    ることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の車両
    用空気調和装置。 7 上記ケーシングを上記ヒータコア装着部において同
    ヒータコアのコア面と平行な面によク上記ヒータコアの
    一方側面部と他方側面部の2部分に分割し、上記ヒータ
    コアを上記2分割されたケーシングによって挾持するよ
    うに構成したことを特徴とする特許請求の範囲第6項に
    記載の車両用空気調和装置。 8 上記ヒータコアが、上流側タンク、下流側タンク、
    および両タンク間を接続する放熱部を有する温水式ヒー
    タコアから成り、上記両タンクおよび放熱部は上記各通
    路を横切るように配設され、上記両タンクの少なくとも
    上記上流側タンク内の上記仕切壁と対応する位置に隔壁
    を設けて上記上流側タンク内を仕切り、仕切られた各区
    画ごとに上記温水を供給する通路を連通したことを特徴
    とする特許請求の範囲第6項に記載の車両用空気調和装
    置。 9 上記ヒータコアの上記仕切壁に対応する位置に上記
    仕切壁のヒータコア内延長部を愕成する仕切板を取付け
    、上記各通路内を流通する空気が混合されることなく上
    記コア部を通過するように構成したことを特徴とする特
    許請求の範囲第6項に記載の車両用空気調和装置。 10上記各通路内において上記ヒータコアを通過して上
    記ダクトへ連通する主通路と同ヒータコアを通過せず迂
    回して上記ダクトへ連通する第1および第2のバイパス
    通路とを形成し、上記エアミックスダンパが、第1のバ
    イパス通路に同主通路と第1バイパス通路とを流通する
    空気量の割合を調整するだめの第1のエアミックスダン
    パと、上記主通路と上記第2バイパス通路との間に同主
    通路と第2バイパス通路とを流通する空気量の割合を変
    化させる第2のエアミックスダンパとから成り、上記両
    エアミックスダンパが連動せしめられたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の車両用空気調和装置。
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