JPS5810249B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPS5810249B2
JPS5810249B2 JP14176478A JP14176478A JPS5810249B2 JP S5810249 B2 JPS5810249 B2 JP S5810249B2 JP 14176478 A JP14176478 A JP 14176478A JP 14176478 A JP14176478 A JP 14176478A JP S5810249 B2 JPS5810249 B2 JP S5810249B2
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田中昭
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特に乗用自動車に用いて好適な車両用空気調
和装置に関するものである。
従来、乗用自動車に装着されている空気調和装置は、そ
の吹出口が前席部のみに配設されたものが多く、しかも
デフロスタ系吹出口、ベンチレーク系吹出口、ヒータ系
吹出口等様々の位置に配設された吹出口のうちいずれか
一系統の吹出口のみから所定の(乗員が任意の値に設定
した)温度の空気を吹き出すように構成されているだけ
であるため、後席に着座している乗員に対しては快適な
空気調和状態を形成することができず、これにより後席
に着座した乗員に不快感を与える上に、前席においても
所定の温度の空気がいずれか一系統の吹出口から吹き出
すのみであるので、乗員に対して快適な空気調和状態を
形成することが困難であった。
また、近来、導入された空気がヒータコアを通過するこ
となく同ヒータコアを迂回して流通し、上記ヒータコア
の下流側で同ヒータコアを通過してきた暖かい空気と混
合した後に上記各吹出口から吹き出されるように構成し
た空気調和装置において、前席に着座した乗員の頭部付
近に空気を吹き出すベンチレータ吹出口と、足元付近に
空気を吹き出すヒータ吹出口との開閉を切り換えるダン
パバルブに、その中間的位置をとるB1−1evelモ
ードなる位置を設定し、上記ヒータコアを迂回して流通
してきた冷風と同ヒータコアを通過した温風とが混合す
る以前に、上記冷風をベンチレータ吹出口から、また上
記温風をヒータ吹出口から各々吹き出させることにより
少なくとも前席に着座した乗員に対して快適な空気調和
状態が形成できるようにしたものがある。
しかしながら、このような従来の空気調和手段では、上
記ベンチレータ吹出口から吹き出される冷風と、ヒータ
吹出口から吹き出される温風との通路が各々独立して形
成されておらず、単に上記の冷風と温風との流通に基づ
く慣性を利用して同冷風をベンチレータ吹出口へ、該温
風をヒータ吹出口へ導くように構成しているのみである
ので、冷風と温風との分割を良好に行なうことができな
いという問題点がある。
また、上記ダンパバルブの位置によって、ベンチレータ
吹出口から吹き出される冷風とヒータ吹出口から吹き出
される温風の温度および風量が相対的に変化してしまう
ので、個別に温度・風量を調整することができず、乗員
の好みに合わせた細かな制御をすることが不可能である
等の問題点がある。
さらに、後席に着座する乗員のために、送風ファン、ヒ
ータコア、エバポレータ等を備え温水と冷媒とを前席用
空気調和装置のものと併用するように構成した後席用空
気調和装置を備えるものもあるが、小型乗用車等にはス
ペース的に不利である上に、基本的に略同様の構成を備
えた空気調和装置を2基必要とするため、コストが極め
て高くなる等の問題点がある。
本発明は、これらの問題点を解決しようとするもので、
その主たる目的は車両の後席に着座した乗員をも含むす
べての乗員に対して、快適な空気調和状態を形成できる
空気調和装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、各乗員の占める居住空間において
、異なる高さの空間部へ各々異なった吹出口から吹き出
される空気の温度、風量を各々単独にしかも細かくコン
トロールすることのできる空気調和装置を提供すること
にある。
本発明のさらに他の目的は、コンパクトにして構造が簡
単であり、しかも安価な空気調和装置を提供することに
ある。
このため、本発明の車両用空気調和装置は、各各が車両
客室内の異なる高さの空間部へ空気を吹き出す少なくと
も3以上の吹出口を一組として上記客室内に配設された
複数組の空気吹出部と、ヒータを内装するためのケーシ
ング内が仕切壁によって上記−組の空気吹出部の吹出口
よりも少ない複数の通路に仕切られるとともに同各通路
内へ流入する流入空気が各々上記ヒータを通過するよう
に構成された分配器と、上記各通路内に設けられ上記流
入空気と同流入空気が上記ヒータを通過して生じる温風
との混合を調整するエアミックスダンパと、上記客室内
の略同−高さの空間部に空気を吹き出すための各空気吹
出部の吹出口をそれぞれ上記分配器に連通ずる3以上の
ダクトと、上記通路からの流通空気を上記3以上のダク
トへ選択的に分配給送しうる制御ダンパとをそなえ、上
記客室内の略同−高さの空間部へ吹き出される空気の温
度を各々個別に調整できるように構成したことを特徴と
している。
以下、図面により本発明の一実施例としての車両用空気
調和装置について説明すると、第1図は本装置を車両に
装備した状態を示す斜視図、第2図はその構造を示す模
式図、第3図はその分配器を示す斜視図、第4図はその
分配器の水平断面図、第5図は第4図のV−V線に沿う
矢視断面図、第6図は第4図の■−■線に沿う矢視断面
図、第7図はその吹出口部分の構造を示す要部断面図、
第8図a、bはいずれもその分配器内の各ダンパバルブ
駆動機構を示す拡大図、第9図はその制御装置の一例を
示す概略系統図、第10図はその分配器の一作動状態を
説明するための模式図、第11図および第12図はそれ
ぞれ理想的な空気調和状態における温度分布を説明する
線図、第13〜第18図は第10図に対応してその分配
器の各作動状態を説明するための模式図である。
第1,2図において、符号10は乗用車等の車両12の
客室内に配設された空気調和装置を総括的に示しており
、この空気調和装置10には、外気導入口14と室内気
導入口16とが設けられ、モータ18によって駆動され
る送風ファン20と冷房用のエバポレーク22とが内装
された導入ダクト24と、この導入ダクト24に連結さ
れた分配器26とが設けられている。
さらにこの空気調和装置には、運転席の上部空間に空気
を吹き出すための吹出口28a、助手席の上部空間に空
気を吹き出すための吹出口28bおよび後席の左右雨上
部空間に空気を吹き出すための吹出口28c、28dの
各々に空気を給送するダクト28と、運転席の中間部空
間に空気を吹き出すための吹出口30a、助手席の中間
部空間に空気を吹き出すための吹出口30bおよび後席
の左右雨中間部空間に空気を吹き出すための吹出口30
c、30dの各々に空気を給送するダクト30と、運転
席の下部空間に空気を吹き出すための吹出口32a、助
手席の下部空間に空気を吹き出すための吹出口32bお
よび後席の左右雨下部空間に空気を吹き出すための吹出
口32c、32dの各々に空気を給送するダクト32と
、車両12のフロントウィンド内側面に沿って空気を吹
き出すためのデフロスタ吹出口34aに空気を給送する
デフロスタダクト34とが設けられており、更に主に分
配器26内に配設されたダンパバルブ(後述)を制御す
る中央操作パネル36と、各吹出口28a〜32dに配
設されたダンパバルブ(後述)を制御するシート別操作
パネル38a。
38b、38c、38dと、車両12の室内の適宜箇所
に配設された温度センサ等の各種検出装置と、各操作パ
ネルおよび検出装置からのそれぞれの入力信号を受けて
上記各ダンパバルブを作動せしめるための出力信号を発
する制御装置などが配設されている。
なお、第1図において、助手席および後席圧に配設され
る吹出口28b、28c、30b、30cおよび同吹出
口に空気を給送するダクト28,30等は図示されてい
ないが、これらは運転席およ後席圧に配設される吹出口
28a、28d、30a。
30dおよびダクト28,30と対応する位置に配設さ
れるものである。
また、吹出口28a、30a、32aの3つの吹出口に
より運転席用の空気吹出部が、吹出口28b、30b、
32bの吹出口により助手席用の空気吹出部が、吹出口
28c、30c、32cの吹出口により後席圧の空気吹
出部が、吹出口28a、30a、32dの吹出口により
後席圧の空気吹出部が各々構成されている。
さらに、符号40は演算器、制御装置等が内装されたケ
ーシングである。
ところで外気導入口14と室内気導入口16との間には
、切換ダンパバルブ42が配設されており、このダンパ
バルブ42によって両溝入口14゜16のいずれか一方
を閉塞し、他方を開放して、外気又は室内気を導入ダク
ト24内に導入せしめる。
なお、切換ダンパバルブ42はモータ42aで駆動せし
められ、このダンパバルブ42はその位置を位置検出器
42bで検出されるようになっている。
分配器26は、第2図において模式的に示すとともに第
3図〜第6図にその具体的構造を示す通り、ケーシング
44内が1枚の仕切壁46によって積層状の2つの通路
50,52に分割されている。
さらに、この分配器26には、各ダクト28゜30.3
2が連通接続されており、これらのダクト28,30,
32はその分配器26との接続部が2つの通路50,5
2の積層状態と同一方向の積層状態となるように配設さ
れている。
また、このケーシング44は、第4図に示される分割線
56において上流側ケーシング44aと下流側ケーシン
グ44bとの2つに分割されるようになっており、一つ
の温水式ヒータコア58が第5,6図に示すように各通
路50,52を上下に貫通するように配設されている。
さらに、ヒータコア58は両ケーシング44aおよび4
4bを結合クランプ60等で結合することにより両ケー
シング44a、44b間に挾持されている。
また、各通路50,52には、ヒータコア58貫通部付
近において、導入ダクト24から流入した流入空気が、
ヒータコア58を通過する主通路62a、62bと、ヒ
ータコア58を迂回する第1バイパス通路64a、64
bと、隔壁66a。
66bによってヒータコア58を迂回するように構成さ
れた第2バイパス通路68a、68bとがそれぞれ形成
されている。
さらに各第1バイパス通路64a、64bにはこれらの
通路を開閉する第1エアミツクスダンパ70a、70b
が回動可能に装着されるとともに主通路62a、62b
と第2バイパス通路68a。
68bの間、即ち隔壁66a、66bの先端には第2エ
アミツクンダンパ72a、72bがそれぞれ回動可能に
装着されており、これにより各通路を流通してきた空気
はヒータコア58の下流側で混合されるようになってい
る。
また、第2エアミツクスダンパ72bは、第5図に示す
ごとく、通路52および50を貫通して一端がケーシン
グ44の上方外部へ突出されるとともにこのケーシング
44に回転自在に軸支されたシャフト74bに固着され
ており、第2エアミツクスダンパ72aはシャフト74
bに回転自在に外嵌されるとともに通路50を貫通して
一端がケーシング44上方外部へ突出された管状シャフ
ト74aに固着されている。
そして、第1エアミツクスダンパ70a、70bも、各
第2エアミツクンダンパ72a、72bと同様にして、
シャフト76b、管状シャフト76aにそれぞれ固着さ
れている。
また、各エアミックスダンパのうち、同一の通路内に配
設された第1および第2エアミツクンダンパは各々連動
するようにリンケージ78a。
78bによって連結され、モータ80a、80bによっ
て駆動されるようになっている。
部ち、上部通路50内に配設された第1および第2エア
ミツクスダンパ70a、72aは、その管状シャフト7
4a、76aがそれぞれレバーを介してリンク78aに
よって連結され、この第1エアミツクスダンパ70aが
第1バイパス通路64aを閉じると、これに伴い第2エ
アミツクスダンパ72aも第2バイパス通路68aを閉
じ、主通路62aを開放するように連動されており、各
エアミックスダンパ70a、72aはモータ80aによ
って駆動される。
また、通路52に配設された第1および第2エアミツク
スダンパ70b、72bは、そのシャフト74b、76
bがそれぞれレバーを介してリンク78bによって連結
され、上述の通路50の両エアミックスダンパ70a、
72aとほぼ同様の連動を行なうように構成されており
、各エアミックスダンパ70b、72bはモータ80b
によって駆動される。
なお、各エアミックスダンパには、各々その位置を検出
するための位置検出器82a、82bが配設されている
ところで、仕切壁46のダクト接続部側縁には、これに
沿って配設された軸81を中心として回動する制御ダン
パ89が取付けられており、この制御ダンパ89を適宜
回動させることにより、通路50.52からの流通空気
をダクト28,30゜32へ選択的に分配給送すること
ができるようになっている。
なお、この制御ダンパ89は、リンク92を介してモー
タ94aで駆動されるようになっており、位置検出器9
4bにより制御ダンパ89の位置が検出されるようにな
っている。
また、この制御ダンパ89の配設位置に対応するケーシ
ング44の上部外壁には、貫通孔84が穿設されており
、この貫通孔84にはその中央部を横切るように配設さ
れるとともにケーシング44に回転可能に軸支されたシ
ャフト86に固着され、同シャフト86を中心として回
動し貫通孔84を開閉せしめるデフロスタダンパ88が
配設されている。
そして貫通孔84はデフロスタダクト34に連通されて
おり、上記デフロスタダンパ88は、開動された際デフ
ロスタダクト34へ空気が給送されネように構成されて
いる。
さらに、制御ダンパ89を回動制御して、通路50.5
2内を流通する空気の少なくとも一部をデフロスタダク
ト34を介してデフロスタ吹出口34aへ分配給送する
こともできるようになっている。
なお、ケーシング44外壁部に配設されたデフロスタダ
ンパ88はレバーを介してモータ90aで駆動せしめら
れ、このデフロスタダンパ88aはその位置を位置検出
器90bで検出されるようになっている。
制御ダンパ89やデフロスタダンパ88のさらに下流側
である分配器26と各ダクト28,30゜32との接続
部近傍におけるダクト28,30゜32内には、各ダク
ト内を流通する空気流量、即ち上記各通路50,52か
ら給送されてくる空気流量を調整するためのエアフロー
ダンパ96a。
96b、96cが各々回動可能に介装されており、各エ
アフローダンパ96a、96b、96cは各各モータ9
8a、98b、98Cで駆動せしめられるとともに、同
エアフローダンパの位置を位置検出器100a、100
b、100cで検出されるようになっている。
ところで、ヒータコア58は、第6図に示すごとく、上
流側タンク102と下流側タンク104とがコアの左右
に配設され、温水を流通させるためのチューブ106が
仕切壁46と平行になるように構成されている。
また、両タンク102,104は、その内部が上記ケー
シング44の仕切壁46に対応する位置に配設された隔
壁108および隔壁112によって各々2室に仕切られ
ており、給水パイプ116および排水パイプ118は上
記2室に各々連通されている。
さらに、ヒータコア58の仕切壁46に対応する位置に
は、仕切壁46のヒータコア内延長部分としての仕切板
120が、チューブ106間を区切るように配設されて
おり、これにより各通路50.52内を流通する空気が
、ヒータコア58部を通過する際に混合しないように構
成されている。
なお、チューブ106間には、チューブ106内を流通
する温水と各通路50,52内を流通する空気との熱交
換を促進するためのフィン124が配設されている。
また、上記給水パイプ116の上流には後述する流量制
御弁202が介装されている。
前述のごとく、分配器26の出口には、上から順にダク
ト28,30,32が連通接続されており、ダクト28
における車室内の上部空間に空気を吹き出すために設け
られた各吹出口28a。
28b、28C228dの上流側近傍には、それぞれ同
吹出口から吹き出される風量を調整するための吹出量調
整ダンパ126a、126b、126c。
126dが回動可能に介装され、各吹出量調整ダンパ1
26a〜126dは各々モータ128a。
128b、128c、128dによって駆動されるとと
もに、位置検出器130a、130b。
130c、130dによりその位置を検出されるように
なっている。
また、ダクト30に連通する各吹出口30a〜30dの
上流側近傍には、それぞれ吹出量調整ダンパ132a、
132b、132c、132dが回動可能に介装され、
各ダンパ132a〜132dには、これを駆動するモー
タ134a、134b。
134c、134dと、各ダンパ132a〜132dの
位置を検出する位置検出器136a、136b。
136c、136dとが配設されている。
さらに、ダクト32に連通ずる吹出口32a〜32dの
近傍には、各吹出口と同様に吹出量調整ダンパ138a
、138b、138c、138dが介装され、同ダンパ
138a〜138dにはこれを駆動するモータ140a
、140b、140c。
140dと、各ダンパ138a〜138dの位置を検出
する位置検出器142a、142b、142c。
142dとが配設されている。
なお、各ダクト2B、30,32は第1図からも明らか
なように、車室の右側に配設される各吹出口と左側に配
設される吹出口とに空気が給送できるように分配器26
出ロ近傍から左右に分岐して車室12内に配設されてい
る。
また、左右に分岐されたダクト28,30例えばダクト
28の右側分岐部は、第1図に示すととく、吹出口28
aの上流側から仕切壁144によって2つの通路28′
および28″に分割されており、通路28′が吹出口2
8aに、通路28″が吹出口28dに各々連通されて各
吹出口28a。
28dへの空気流量が略均−となるように構成さンれて
いる。
そして、ダクト28の左側分岐部およびダクト30の左
右分岐部もダクト28の右側分岐部と同様に構成されて
いる。
さらに、上記各ダンパのうち分配器26に配設5された
デフロンタダンパ88および各吹出口28a〜28d、
30a〜30d、32a〜32dの近傍に配設されたダ
ンパ126a〜126d、132a〜132d、138
a〜138dは各モータによってレバー、リンク等のみ
を介しであるいは直接フに駆動されるように構成されて
おり、切換ダンパパル 72a,72bおよびエアロ−ダンパ96a〜96cは
各モータの一回転を往復摺動運動に変換させる機構を介
した後に、リンクあるいはレバー等を介して駆動される
即ち、第8図には、エアミックスダンパ70a。
72aを駆動せしめるためのモータ80aの部分が示さ
れており、このモータ80aは固定用クランプ146に
より基盤148に固定されていて、モータ80aの出力
軸には減速機構150が連結されている。
この減速機構150の出力軸152には、おねじが形成
されており、このおねじに螺合するようなめねじが形成
された貫通孔154が穿設されるとともに出力軸152
の軸線方向に沿うように基盤148上に形成された案内
溝156に摺動可能に係合する廻り止め158が設けら
れたスライドブロック160が上記出力軸152に螺合
されている。
また、このスライドブロック160には、ピン162が
突設されており、このピン162にリンク78aの端部
が連結されている。
従って、モータ80aが回転すると、上記面ねじの作用
によりスライドブロック160が摺動してリンク78a
を移動させ、このリンク78aがレバーおよび管状シャ
フト74a、75aを介して通路50内のエアミックス
ダンパ70a、72aを回動せしめる。
なお以上は、エアミックスダンパ70a、72aを駆動
せしめる構造について説明したが、この構造は他のエア
ミックスダンパ70b、72b、切換ダンパバルブ42
およびエアフローダンパ96a〜96cにも適用される
ものである。
次に上記構成を備えた空気調和装置の制御装置について
説明する。
第9図は同制御装置の概要を示す系統図であり、この制
御装置では、車両12の車体外側、例えばフロントバン
パ部に装着されて外気温度を検出する外気温度センサ1
68と、導入ダクト24の室内気導入口16部に設けら
れこの導入口16から導入される空気の温度を検出する
吸気温度センサ169と、分配器26の各エアフローダ
ンパ96a〜96c下流側近傍のそれぞれのダクト28
,30,32に配設され各ダクト内を流通する空気の温
度を検出するダクト温度センサ170a、170b、1
70cと、車室内において各乗員の着座位置に相当する
部分の代表温度を検出する例えばセンタピラーおよびリ
ヤピラーの各々の上方よりの位置に1個づつ配設された
4つの内気温度センサ172a、172b。
172c、172dと、フロントウィンド近傍の車室内
側で車体幅方向の略中央に配設され車体前部への日射の
有無を検出する前部日射センサ174aと、左右両サイ
ドウィンド近傍の車室内側で車体前後方向の略中央に各
々配設され車体左側または車体右側への日射の有無を検
出する側部日射センサ174b、174cと、リヤウィ
ンド近傍の車室内側で車体幅方向の略中央に配設され車
体後部への日射の有無を検出する後部日射センサ174
dと、ヒータコア58へ供給されるエンジン冷却水の温
度を検出する水温センサ175と、各ダンパバルブの位
置を検出するための計20個の位置検出器(前述)とか
らの信号が、切換器176およびアナログ・デジタル変
換器178を介して、演算回路やコンピュータ等から成
るシステムコントローラ180へ入力されている。
そして、中央操作パネル36には、デフロスタ吹出口3
4aから空気を吹き出させるように分配器26内の各ダ
ンパを作動せしめるためのDEFスイッチ182a、1
82bと、切換ダンパバルブ42を作動せしめるための
切換スイッチ184a。
184b、184cと、ファン20を駆動するモータ1
8の回転速度を設定するためのファンスイッチ186a
、186b、186c、186dと、車室内温度を任意
の値に設定するための温度設定器188とが配設され、
上記の各スイッチはブツシュ式スイッチから成り、又各
スイッチからの信号はシステムコントローラ180へ入
力されるようになっている。
なお、各スイッチの上部にはその作動状態を点灯表示す
る表示ランプ(図中○で示す。
)が配設されている。
また、各スイッチのうち、切換スイッチ184a〜18
4cおよびファンスイッチ186a〜186dは、同種
スイッチ群の中で互いに連動するように構成されており
、「FRESH」表示のある切換スイッチ184aを作
動すると、他のスイッチ184b、184cの作動を解
除して切換ダンパバルブ42が室内気導入口16を閉塞
し外気導入口14を開放する位置に移動せしめられるよ
うになっている。
さらに、「MIX」表示のある切換スイッチ184bを
作動すると、他のスイッチ184a、184cの作動を
解除して、切換ダンパバルブ42が上記両導入口14,
16を開放する中間的な位置に移動せしめられるように
なっており、「REC」表示のある切換スイッチ184
cを作動すると、上記同様他のスイッチを解除して、切
換ダンパバルブ42が外気導入口14を閉塞し室内気導
入口16を開放する位置に移動せしめられるようになっ
ている。
また、各ファンスイッチ186a〜186dも切換スイ
ッチ184a〜184cと同様に一つのスイッチを作動
させると、他のスイッチの作動が解除されるように連動
しており、「AUTO」表示のあるファンスイッチ18
6aを作動させると、上記の各センサからの信号の変化
あるいはダンパバルブ位置の変化等に応じてファン20
の回転数が変化せしめられ、更に「Lo」表示のあるフ
ァンスイッチ186bは低回転に、「M」表示のあるス
イッチ186cは中速回転に、「Hi」表示のあるスイ
ッチ186dは高速回転に、それぞれ後述する作動状態
の場合を除いて上記各センサからの信号の変化等にかか
わらずファン20の回転数を固定するように構成されて
いる。
さらに、温度設定器188は、溝188aに沿ってレバ
ー188bを摺動させることによって出力信号が変化さ
れるように構成されており、この溝188a上に表示さ
れた温度表示において所望の位置へレバー188bをセ
ットすることにより。
同温度に対応した信号が発せられる。
なお、温度設定器188からの信号は切換器176およ
びアナログ・デジタル変換器178を介してシステムコ
ントローラ180へ入力されている。
また、シート別操作パネル38a、38b。
38c、38dには、各々3個の操作スイッチが配設さ
れるとともにその作動状態を点灯表示する表示ランプ(
図中○で表す。
)が配設されており、各パネル38a〜38dの各スイ
ッチからの信号はシステムコントローラ180に入力さ
れ、例えばパネル38aの「Lo」表示のスイッチを作
動させると、対応する運転席部に配設された各吹出口2
8a、30a、32aの各吹出量調整ダンパ126a、
132a、138aの開度が小さくされて上記各吹出口
からの吹出量を小さくし、「Hl」表示のスイッチを作
動させると、各吹出量調整ダンパ126a、132a、
138aが全開となり、「AUTO」表示のスイッチを
作動させると、システムコントローラ180によってそ
の開度が最適に制御されるように構成されている。
さらに、システムコントローラ180からは、送風ファ
ン20を駆動するモータ18の回転速度を制御する回転
速度制御器190への信号と、エバポレータ22へ冷媒
を供給するためのコンプレッサ192の作動を制御する
コンプレッサ作動制御器194への信号と、ソレノイド
バルブ196の作動を制御するヒータ制御器198への
信号と、上記各ダンパバルブを駆動する各モータの作動
を制御するダンパ制御御器200への信号とが発せられ
るとともに、切換器176ヘフイ一ドバツク信号が発せ
られるように構成されている。
なお、ソレノイドバルブ196は、ヒータコア58へ温
水を供給するための給水パイプ116に介装された流量
制御弁202を駆動するダイヤフラム装置204の負圧
室204aと図示しない機関の吸気マニホルド等の真空
源206とを連通する負圧通路208に介装されたもの
であり、大気開放孔が設けられるとともにダイヤフラム
装置204の負圧室204aを真空源206へ連通する
位置と、大気開放孔へ連通する位置との2位置をとり得
るバルブとして構成されている。
また、ソレノイドバルブ196として上記両位置に加え
て通路208を遮断して負圧室204aを閉塞する位置
の3位置をとり得るバルブを用いればよりきめ細かな流
量制御を行なうことができる。
さらに、上記各センサは従来公知のサーミスタによって
構成され、各位置検出器は各ダンパバルブの回転中心軸
あるいはリンク、レバー等に連動するように構成された
従来公知のポテンショメータから成っている。
次に、本発明の車両用空気調和装置の作動状態について
説明すると、上述の構成からも推察されるようにこの空
気調和装置10は自動温度調整型であり、車両12の機
関が作動されている時には常に作動しているものである
そこで、まず中央操作パネル36の「Hi」表示のある
DEFスイッチ182bを押して「DBP強」の作動状
態とすると、このスイッチ182bからの信号によって
システムコントローラ180は、上記の各センサ、位置
検出器および温度設定器188からの信号が入力しない
ように切換器176を切断し、コンプレッサ192を停
止し、流量制御弁202を全開とするような信号を各制
御器194,198に出力するとともに、第10図に示
すごとく分配器26の各通路50,52に配設された各
エアミックスダンパ70a、70bおよび72a、72
bが各バイパス通路64a、64bおよび68a。
68bを全閉にし、デフロスタダンパ88を全開にし、
制御ダンパ89を第10図に示すような位置に回動させ
、しかも各エアフローダンパ96a。
96bを全閉にし、エアフローダンパ96cの開度を届
程度とするような信号をダンパ制御器200へ出力する
この場合、ファンスイッチ186a〜186dの作動状
態に全く関係なく、システムコントローラ180は、フ
ァン20が最高回転するように回転速度制御器190へ
信号を出力している。
また、切換ダンパバルブ42は、切換スイッチ184a
〜184cのうち作動されているスイッチに対応する位
置を維持するように構成されているが、DEFスイッチ
182b(「Hi」)を作動した場合に限って外気導入
口14を開放し室内気導入口16を閉塞する位置へ切換
わるようにシステムコントローラ180から信号を出力
することも可能である。
さらに、各吹出口に配設されたダンパバルブの開度は、
各シート別操作パネル38a〜38dの各スイッチの作
動にかかわらず−DEFスイッチ182bが作動される
直前の状態が維持されるものである。
この「DBP強」の作動状態によれば、通路50を流通
してきた温風は制御ダンパ89により効率よくデフロス
タダクト34へ流入せしめられしかも通路52を流通し
てきた温風の大部分は第10図の矢印aで示すように上
昇してデフロスタダクト34へ流入せしめられるため、
分配器26から給送される空気の大部分はデフロスタ吹
出口34aから吹き出され、これにより、フロントウィ
ンド外側に付着した霜又は氷および同内側の曇りを迅速
に除去することができるものである。
また、エアフローダンパ96cが1/3程度開怒されて
、分配器26から給送される空気の一部か下部空間への
各吹出口32a、32b、32c。
32dから吹き出されるので、一般に快適な空気調和状
態といわれている頭寒足熱となるような上下の温度分布
のバランスが極端にくずれることはない。
なお、上記の「DBP強」の作動状態はDEFスイッチ
182bが作動状態となっている限り、外気温度、内気
温度等の変化に関係なく維持されるものであり、作動状
態となっているDEFスイッチ182bを再び押すと同
スイッチ182bが解除されて「DBP強」作動状態が
解除される。
また、DEFスイッチ182bの解除状態においては、
各ダンパバルブ、ファン20(「AUTO」スイッチ1
86aが作動状態の場合)、コンプレッサ192、流量
調整弁202等は上記各センサの信号の変化によってそ
の作動状態が変化せしめられる自動温度調整状態となる
上記中央操作パネル36の「Lo」表示のあるDEFス
イッチ182aを押して「DBP弱」の作動状態とする
と、スイッチ182aからの信号によってシステムコン
トローラ180はデフロスタダンパ88および各エアフ
ローダンパ96a〜96cを開の状態とし、更に制御ダ
ンパ89を第18図のととく回動させるような信号をダ
ンパ制御器200に出力する。
この場合、デフロスタダンパ88を含む他のダンパバル
ブ、併置調整弁202、コンプレッサ192等は自動温
度調整状態が維持される。
この第18図にに示す「DBP弱」の温度調整作動状態
においては、制御ダンパ89が第18図に示すような位
置にあるとともにデフロスタダンパ88およびエアフロ
ーダンパ96a〜96cが常時開の状態となっているの
で、分配器26の上部通路50を流通する空気の一部が
デフロスタ吹出口34aから吹き出されしかも通路52
を流通する空気の一部がダクト30の各吹出口30a〜
30dから吹き出されるとともに通路52を流通する空
気の残りがダクト32の各吹出口32a〜32dから吹
き出され、これにより分配器26から給送される他の大
部分の空気が温度および風量調整されて各吹出口から吹
き出されるので、フロントウィンド内側の雲りを防止す
るとともに車室内を略理想的な頭寒足熱の温度分布状態
に調整することができる。
次に、両DEFスイッチ182a、182bが解除状態
となっている自動温度調和状態について説明する。
一般に頭寒足熱と称しても、頭部付近の温度と足部付近
の温度との間に同足部付近の温度の方が高くなるように
常に一定の温度差を設ければ快適な室温分布状態となる
ものではなく、室外の温度の変化、即ち夏、冬等の季節
の違いにより快適となる温度差も変化することが判明し
ている。
即ち、第11図に示す如く、頭部付近の温度を基準とす
ると、外気温度が10〜12℃以下となるような冬期に
は腹部付近の温度は略4℃高く、また足部付近の温度は
略8℃庫くすることにより快適と感じることのできる頭
寒足熱状態となる。
また、外気温度が12〜22℃前後の中間期(春秋期)
には、腹部温度は2〜4℃の差で外気温度が高くなるの
に従ってその差が小さくなるように、足部付近の温度は
2〜8℃の差で外気温度が高くなるのに従ってその差が
小さくなるようにすることにより快適感を与えることが
でき、外気温度が22℃以上となるような夏期には、腹
部、足部ともに頭部付近の温度より略2℃程度高くする
ことにより快適感を与えることができるものである。
また、第12図に示すごとく室内平均温度を厚準とする
と、頭部付近の温度は冬期には略2℃低く、中間期は2
〜1℃の差で外気温度が高くなるのに従ってその差が小
さくなるように、また夏期には略1℃低くすることによ
り快適感を与えることができる。
その結果、足部付近および腹部付近の温度は上記室内平
均温度より約6〜1℃および2〜1℃高くなるようにす
ることとなる。
そこで、空気調和装置10の自動温度調整状衷において
は、外気温度センサ168が12℃以下の外気温度を検
出すると、このセンサ168からの信号によりシステム
コントローラ180は、コンプレッサ192を停止させ
、流量制御弁202を開放するような信号を各制御器1
94,198に出力し、空気調和装置10を暖房状態と
して作動せしめる。
この時、例えば上記室内平均温度を20℃としたい場合
には、温度設定器188のレバー188bを20℃の位
置にセットしておくと、各温度センサおよび各エアミッ
クスダンパの位置検出器82a82bからの信号により
車室内の上部空間は略118℃に、中間部空間は略22
℃に、また下部等間は略26℃に保たれるよう分配器2
6の各通路50.52を流通する空気の温度が各通路の
エアミックスダンパを変化させることにより調整せしめ
られる。
なお、この場合には暖房負荷を考慮して上記各温度より
それぞれ高めの温度を有する空気が上記分配器26から
給送されることは言うまでもない。
この暖房状態では、上記各空間部の温度差をより容易に
得られるよう室内上部空間への風量を比較的少なくし、
中間部および下部空間への風量を多くするために、エア
フローダンパ96aの開度の開度が坏〜全開となるよう
に同各エアフローダンパが作動せしめられるとともに、
通路52からの空気がダクト30,32へ給送されるよ
うに制御ダンパ89が作動せしめられており、この状態
における各ダンパバルブは第13図に示すような位置と
なる。
そして、各乗員の着座位置に相当する部分の代表温度を
検出する各内気温度センサ172a〜172bと、各ダ
クト温度センサ170a〜170cと、「FRESH」
表示の切換スイッチ184aが作動していない時(切換
ダンパバルブ42が室内気導入口16を閉塞していない
時)には吸気温度センサ169とによって検出した温度
から、システムコントローラ180の演算器によって車
室内の平均温度を求め、同平均温度と上記設定温度(こ
の場合20℃)とを比較し、その差が例えば3℃内の場
合にはファン20の回転速度を最低回転とし、平均温度
が設定温度より3℃以上低い場合にはその差の大きさに
対応してファン20の回転速度が増加される。
ただし、これは上記「AUTO」表示のファンスィッチ
186a作動のみであり、他のファンスイッチ作動時に
は対応する回転数が維持される。
なお、上記ファン20の回転速度が最低の状態において
、上記平均温度が設定温度より3℃以上高い場合には各
エアミックスダンパが上記各主通路62a,62bを閉
じるように作動せしめられる。
上記各エアフローダンパ96a〜96cの開度は、上記
室内平均温度と外気温度との差によって決定され、同差
が大きくなるに従い各ダンパ間の開度差を保ちながら全
体的に大きく開かれる。
また、上記外気温度センサ168力月2℃以下の外気温
度を検出している暖房状態において、上記シート別操作
パネル38a〜38dのrAUTOJスイッチが作動さ
れている場合には、上記日射センサ174a〜174d
の作用により、例えば車両の右側から日射のある場合に
は車室右側に配設された日射センサ174cからの信号
により、日向となった左側席部への温風流量を減少させ
るために、車室右側に配設された各吹出口28a。
28d、30a、30d、32a、32dの各吹出量調
整ダンパ126a、126d、132a。
132d、138a、138dの開度が比較的小さくさ
れ、日陰となった左側席部への温風流量を増加させるた
めに左側の各吹出口の吹出量調整ダンパの開度が大きく
されるようにシステムコントローラ180から信号が出
力される。
なお、上記自動温度調整暖房状態において、例えば助手
席の乗員が寒さを感じた場合には、同席に配設されたシ
ート別操作パネル38bの「Hi」スイッチを作動せし
めると、同助手席部に配設された各吹出口28b、30
b、32bの吹出量調整ダンパ126b、132b、1
38bのみが日射センサの作用に関係なく全開位置とな
るので、上記助手席部に供給される風量が増加して優先
的に暖房されるものである。
逆に、暑さを感じた場合には、「Lo」スイッチを作動
せしめると、各吹出量調整ダンパ126b。
132b、138bの開度が小さくなるので、上記助手
席部に供給される風量が減少して同助手席部に対する暖
房が低下される。
また、上記空気調和装置10が始動された直後即ち車両
12のエンジンが始動された直後の自動温度調整状態に
おいて、外気温度センサ168が10℃以下の外気温度
を検出すると、流量制御弁202を全開とし、上記分配
器26内の各ダンパバルブを第14図に示すような急速
暖房の位置で固定するようにシステムコントローラ18
0から各制御器に信号が発せられる。
即ち、各エアミックスダンパは流入する空気がすべてヒ
ークコア58を通過するように各主通路62a、62b
を全開とし、デフロスタダンパ88を全閉とし、制御ダ
ンパ89を第14図のごとく回動し、エアフローダンパ
96aを全閉、エアフローダンパ96bを略半開、エア
フローダンパ96cを全開として、通路50の流通空気
の一部を第14図の矢印すで示すようにダクト30へ給
送し、しかも同通路50の流通空気の残りを第14図の
矢印Cで示すようにダクト32へ給送するとともに通路
52の流通空気を第14図の矢印dで示すようにダクト
32へ給送することにより、各乗員の腹部および足部付
近へ集中的に温風が給送される急速暖房状態となる。
この状態において、ファン20はファンスイッチ186
a〜186dの作動状態に全く関係なく、水温センサ1
75の作用により冷却水温が50℃以下で停止し、50
℃以上で低速で回転を開始し、70℃に達するまで温度
上昇に伴なって回転数が増加し、冷却水温が70℃以上
となると最高回転数となるように制御される。
そして、ダクト30あるいはダクト32のダクト温度セ
ンサ170b、170cが25℃以上の流通空気の温度
を検出すると、上記第13図に示した自動温度調整暖房
状態へ自動的に移行し、空気調和装置10が作動を継続
している限り再び第14図に示す急速暖房状態へ移行す
ることにない。
なお、上記急速暖房状態においても、各吹出口の吹出量
調整ダンパの開度は、各シート別操作パネルのスイッチ
の作動状態に対応して変化されるものであるが、同シー
ト別操作パネルの「AUTO」スイッチが作動している
場合には全開となるよるに制御される。
また、上記急速暖房状態は中央操作パネル36の両DE
Fスイッチ182a、182bが作動していない場合に
のみ成立するものであり、両DEFスイッチ182a、
182bのいずれかが作動している場合には、作動して
いるDEFスイッチにより制御される状態が優先的に成
立するものである。
次に、上記自動温度調整状態において、上記外気温度セ
ンサ168が12℃〜22℃の外気温度を検出すると、
センサ168からの信号によりシステムコントローラ1
80はコンプレッサ192を作動させ、流量制御弁20
2を開放するような信号を各制御器194,198に出
力し、空気調和装置10を中間期温度調整状態として作
動せしめる。
この時、例えば外気温度センサ168が18℃の外気温
度を検肝しており室内平均温度を20℃とするためにレ
バー188bを20℃の位置にセツトしておくと、各温
度センサおよび各エアミックスダンパの位置検出器82
a、82bからの信号により車室内の上部空間は略18
〜19℃に、中間部空間は略21〜22℃に、下部空間
は略23℃に保たれるよう分配器26の各通路50゜5
2を流通する空気の温度が各通路のエアミックスダンパ
を変化させ、コンプレッサ192の作動・非作動を制御
することにより調整せしめられる。
また、この中間期温度調整状態では、車室内からの放出
熱量と車室内への吸収熱量とがともに少ないため、上記
温度差は各ダク)2B、30,32への風量に差を持た
せることなく温度調整のみで略達成することができ、各
エアフローダンパ96a〜96cの開度は第15図に示
すごとく同一となり、上記自動温度調整暖房状態と同様
に外気温度と室内平均温度との差によってその開度が制
御調整される。
そして、制御ダンパ89は、第15図に示すごとく、通
路50からの流通空気がダクト28にだけ給送されるよ
うな位置に保持されており、これにより通路52からの
流通空気がダクト30,32に分配給送されるようにな
っている。
この第15図に示す中間期自動温度調整状態においては
、室内平均温度と設定温度とを比較し、平均温度が低い
場合には各エアミックスダンパがその温度差に応じて各
主通路62a、62bを開くように作動され、高い場合
には閉じるように作動される。
また、この際上記温度差が上下3℃以内の時にはファン
20は最低回転数を保ち、3℃以上の差がある時にはそ
の大きさに応じて回転数が増加される。
なお、外気温度センサ16Bが12℃〜22℃の外気温
度を検出している上記自動温度調整状態において、シー
ト別操作パネル38a〜38dの「AUTO」スイッチ
が作動されている場合には、日射センサ174a〜17
4dの作用により、例えば車両前方から日射のある場合
には車室前方に配設された前部日射センサ174aから
の信号により、車室前方に配設された各吹出口28a。
28b、30a、30b、32a、32bの各吹出量調
整ダンパ126a、126b、132a。
132b、138a、138bの開度が比較的大きくさ
れるようにシステムコントローラ180から信号が出力
される。
なお、この第15図に示す中間期自動温度調整状態にお
いても、第13図に示す自動温度調整暖房状態の場合と
同様に、シート別操作パネルの「Lo」あるいは「Hi
」スイッチを作動せしめると対応する吹出量調整ダンパ
の開度が、上記日射センサの作用に関係なく固定される
ものである。
次に上記自動温度調整状態において、外気温度センサ1
68が22℃以上の外気温度を検出すると同センサ16
8からの信号によりシステムコントローラ180は、流
量制御弁202を開放し、コンプレッサ192を作動さ
せるような信号を各制御器194,198に出力して、
空気調和装置10を自動温度調整冷房状態として作動せ
しめる。
この時、例えば上記室内平均温度を22℃としたい場合
には、温度設定器188のレバー188bを22℃の位
置にセットしておくと、車室内の上部空間は略21℃に
、中間部および下部空間は略23℃に保たれるよう分配
器26の各通路50゜52を流通する空気の温度が各通
路のエアミックスダンパの開度を変化させることにより
調整せしめられる。
なお、この場合には冷房負荷を考慮して上記各温度より
それぞれ低めの温度を有する空気が上記分配器26から
給送されることは言うまでもない。
この冷房状態では、上記各空間部の温度差をより容易に
得られるよう室内下部空間への風量を比較的少なくし、
中間部および上部空間への風量を多くするために、エア
フローダンパ96cの開度96bの開度が朦〜全開とな
るよう制御せしめられ、各ダンパバルブは第16図に示
すような位置となる。
またこのとき制御ダンパ89は、第16図に示すごとく
、通路52からの流通空気をダクト30。
32に分配給送するような位置をとっている。
そして上記室内平均温度と設定温度(この場合22℃)
とを比較し、上記「AUTO」表示のファンスィッチ1
86a作動時においては、上記両温塵の差が3℃以内の
場合には、ファン20の回転速度を最低回転とし、平均
温度が設定温度より3℃以上高い場合にはその差の大き
さに対応してファン20の回転速度が増加されるように
なっている。
なお、ファン20の回転速度が最低の状態において、上
記平均温度が設定温度より3℃以上低い場合には、各エ
アミックスダンパが上記各主通路62a、62bを開放
するように作動されるか、またはコンプレッサ192を
停止させるようにシステムコントローラ180からの信
号が出力される。
また、各エアフローダンパ96a〜96cの開度は、上
記室内平均温度と外気温度との差によって決定され、同
差が大きくなるに従い、即ち外気温度が高くなるに従っ
て、各ダンパ間の開度差を保ちながら全体的に大きく開
かれる。
さらに、外気温度センサ168が22℃以上の外気温度
を検出している冷房状態において、シート別操作パネル
38a〜38dの「AUTO」スイッチが作動されてい
る場合には、各日射センサ174a〜174dの作用に
より、例えば車両の後方から日射のある時には車室後方
に配設された後部日射センサ174dからの信号により
、同日向となった後部席への冷風流量を増加させるため
に車室後方に配設された各吹出口28c、28d30c
、30d、32c、32dの各吹出量調整ダンパ126
c、126d、132c、132d138c、138d
の開度が大きくされ、前部席の各吹出口の吹出量調整ダ
ンパの開度が比較的小さくされるようにシステムコント
ローラ180から信号が出力される。
なお、この冷房状態においても、上記日射センサの作用
に関係なく、各乗員ごとに暑さを感じた場合は、冷風流
量を増加させるべくシート別操竹パネルの「Hi」スイ
ッチを作動せしめて対応する吹出口の吹出量調整ダンパ
を全開位置に固定し寒さを感じた場合は「Lo」スイッ
チを作動せしめて対応する吹出量調整ダンパを小開度位
置に団定して冷風流量を減少させることが可能である。
また、上記空気調和装置10が始動された直行の自動温
度調整状態において、外気温度センサ168が30℃以
上の外気温度を検出すると、コンプレッサ192を作動
させ、流量制御弁202を全閉とするとともに制御ダン
パ89等の各ダンパバルブを第17図に示すような急速
冷房の位置で固定するようにシステムコントローラ18
0から各制御器に信号が発せられる。
即ち、各エアミックスダンパは、導入ダクト24内のエ
バポレータ22によって冷却された彷に、分配器26内
の各通路50,52へ流入する空気がすべてヒータコア
58を通過せず、第1および第2バイパス通路64a、
64b、68a。
68bを通過するように両バイパス通路を全開とし、デ
フロスタダンパ88を全閉、制御ダンパ89を第17図
に示すように通路52からの流通空気の一部がダクト2
8へ流入するように回動し、且つエアフローダンパ96
aを全開、エアフローダンパ96bを略半開、エアフロ
ーダンパ96cを全閉として、各乗員の腹部および頭部
付近へ集中的に冷風が給送される急速冷房状態となる。
この状態において、ファン20はファンスイッチ186
a〜186dの作動状態に全く関係なく、最高回転数と
なるように制御され、切換ダンパバルブ42も切換スイ
ッチ184a〜184cの作動状態に全く関係なく、室
内気導入口16を開放し、外気導入口14を閉塞する位
置に固定される。
そして、室内気導入口16部に配設された吸気温度セン
サ169が28℃以下の導入空気温度を検出すると、上
記第16図に示した自動温度調整冷房状態へ自動的に移
行し、空気調和装置10が作動を継続している限り再び
上記第17図に示す急速冷房状態へ移行することはない
また、この急速冷房状態においても上記第14図に示す
急速暖房状態の時と同様に、各吹出口の吹出量調整ダン
パの開度は各シート別操作パネルのスイッチの作動状態
に対応して変化され、DEFスイッチ182a、182
bのいずれかが作動している場合には作動しているDE
Fスイッチにより制御される状態が優先的に成立するも
のである。
なお、上記急速冷房状態を除く各温度調整状態において
、切換ダンパバルブ42の位置は中央操作パネル36の
各切換スイッチ184a〜184cによって任意に設定
することができるが、通常暖工房状態においては「FR
ESH」表示の切換スイッチ184aを作動させて外気
導入口14を開放する位置に、中間期温度調整状態にお
いては「MIX」表示の切換スイッチ184bにより両
溝入口14゜16を開放する位置に、冷房状態において
は「REC」表示の切換スイッチ184cにより室内気
導入口16を開放する位置にそれぞれ設定することが多
くの場合において好適である。
以上より明らかなように、本発明の装置によれば、車室
内の異なる高さの空間部へ空気を吹き出す少なくとも3
以上の吹出口にそれぞれ連通ずる3以上のダクトへ、こ
のダクトの数よりも少ない複数の通路(ヒータ付き)か
らの流通空気を選択的に分配給送することができるので
、車両の後席に着座した乗員をも含むすべての乗員に対
して快適な空気調和状態を形成することができ、しかも
各乗員の頭部、腹部、足部付近へ各々温度の異なる空気
を同時に給送することができ、これにより理想的な頭寒
足熱型の空気調和状態を達成することができるものであ
る。
また、本発明の装置では、エバポレータ、コンプレッサ
、ヒータコア等の冷暖房機器、送風ファン等の高価な構
成部品は各々1組のみしか使用しないため、空気調和装
置全体を比較的安価に且つコンパクトに製造することが
できる。
さらに、本発明の装置では、分配器内部を仕切壁によっ
て積層状に仕切り、同層状に仕切られた各通路ごとに温
度調整のためのエアミックスダンパを配設したので、乗
員の各部へ給送される空気が互いに混合することなく頭
寒足熱の温間分布状態を容易に得ることができる上に、
上記各ダンパの上記分配器との接続後部近傍に風量を調
整するエアフローダンパを配設したので上記頭寒足熱の
温度分布状態をさらに容易に得ることができるとともに
その状態を保つことが可能である。
また、分配器内を仕切壁によって同分配器に接続されて
いる3以上のダンパの数よりも少ない通路に仕切るよう
に構成されているので、極めてコンパクトな装置をもっ
て上記のような理想的な空気調和状態を達成することが
できる。
さらにまた、上記分配器内の一つの通路から分岐するよ
うにフロントウィンド内側へ空気を給送するデフロスタ
ダクトを配設したので、上記フロントウィンドの曇りを
除去、防止すると同時に理想的な車室内空気調和状態を
形成することができる。
また、上記通路からの流通空気を上記3以上のダクトへ
選択的に分配給送しうる制御ダンパが上記仕切壁に配設
されているので、いずれか1つのダクトに全送風量を集
中することができ、これにより空気調和装置の全能力を
一箇所に集中して短時間で集中的な冷暖房を行なうこと
ができる。
そして、上記デフロスタダクトを開閉するためのデフロ
スタダンパと、各通路の流通空気をデフロスタダクトへ
も分配給送できるように上記仕切壁に制御ダンパを設け
たので、上記デフロスタダクトへ全送風量を集中するこ
とができ、これにより空気調和装置の全能力をデフロス
タ吹出ロー箇所に集中して短時間でのフロントウィンド
部に付着した霜、氷、曇りの除去が可能である。
さらに、上記エアフローダンパを上記の制御ダンパやデ
フロスタダンパの下流側に配設したので、冷風と温風と
が混合されるエアミックスチャンバの容量が大きくなる
上に上記エアフローダンパが流通抵抗となって冷風と温
風との混合状態が極めて良好となる。
また、上記分配器の各通路内においてエアミックスダン
パを同一の配置態様となるように設け、しかもその回転
中心軸が同一軸線上に配設されるように構成したので、
各エアミックスダンパの温度調整機能の特性が同一とな
り、各通路とも同一の冷温風の混合特性が得られて温度
調整が極めて容易になる上に、回転中心軸を同軸化でき
、コンパクトで且つダンパ駆動機構を単純化することが
できる。
さらに、上記分配器をヒータコア部分において前後2分
割化したので、同分配器の仕切壁とヒータコアとのスキ
マが小さくできて各通路を流通する空気の混合が防止で
きる上に、分配器の組立てが極めて容易にできる。
また、上記ヒータコアに仕切板を配設することによって
、上記空気の混合がさらに効果的に防止される。
さらにまた、各センサおよび制御器等の作用により、外
気温度に応じて車室内を常に理想的な空気調和状態とす
ることができるので、乗員は中央操作パネルの温度設定
レバーを好みの位置にセットするだけでよく、空気調和
装置の操作が極めて簡単となる等の効果を奏する。
なお、上記の実施例においては、分配器26内に各通路
を貫通するような一つのヒータコアを配設したが、これ
は各通路ごとにそれぞれ流量制御弁を具えた個別のヒー
タコアを配設しても良く、その場合にはよりきめ細かな
温度調整を行なうことができる。
また、上記の実施例においては、各ダンパバルブをモー
タによって作動させたが、同モータの代わりに空気圧等
によって作動されるダイヤフラム装置等のアクチュエー
タ機構を用いてもよいものである。
さらにまた、上記の実施例は各座席ごとに配設される吹
出口を3個一組とし、それに対応して分配器内を2通路
に仕切るように構成したが、本願発明によれば吹出口を
4個一組とし、それに対応して分配器内を3通路に仕切
るように構成したものあるいは吹出口を4個一組としそ
れに対応して分配器内を2通路に仕切るように構成した
空気調和装置も提供することができることはいうまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例としての車両用空気調和装置を示
すもので、第1図は本装置を車両に装備した状態を示す
斜視図、第3図はその構造を示す模式図、第3図はその
分配器を示す斜視図、第4図はその分配器の水平断面図
、第5図は第4図のV−V線に沿う矢視断面図、第6図
は第4図の■−■線に沿う矢視断面図、第7図はその吹
出口部分の構造を示す要部断面図、第8図a、bはいず
れもその分配器内の各ダンパバルブ駆動機構を示す拡大
図、第9図はその制御装置の一例を示す概略系統図、第
10図はその分配器の一作動状態を説明するための模式
図、第11図および第12図はそれぞれ理想的な空気調
和状態における温度分布を説明する線図、第13〜第1
8図は第10図に対応してその分配器の各作動状態を説
明するための模式図である。 10・・・・・・空気調和装置、12・・・・・・車両
、14・・・・・・外気導入口、16・・・・・・室内
気導入口、18・・・・・・モータ、20・・・・・・
送風ファン、22・・・・・・冷房用エバポレータ、2
4・・・・・・導入ダクト、26・・・・・・分配器、
28・・・・・・ダクト、28′、28″・・・・・・
通路、28a〜28d・・・・・・吹出口、30・・・
・・・ダクト、30a〜30d・・・・・・吹出口、3
2・・・・・・ダクト、32a〜32d・・・・・・吹
出口 ダクト、34a・・・・・・デフロスタ吹出口、36・
・・・・・中央操作パネル、38a〜38d・・・・・
・シート別操作パネル、40・・・・・・ケーシング、
42・・・・・・切換ダンパバルブ、42a・・・・・
・モータ、42b・・・・・・位置検出器、44・・・
・・・ケーシング、44a・・・・・・上流側ケーシン
グ、44b・・・・・・下流側ケーシング、46・・・
・・・仕切板、50,52・・・・・・通路、56・・
・・・・分割線、58・・・・・・ヒータコア、60・
・・・・・結合クランプ62a,62b・・・・・・主
通路、64a,64b・・・・・・第1バイパス通路、
66a,66b・・・・・・隔壁、68a,68b・・
・・・・第2バイパス通路、70a。 70b・・・・・・第1エアミツクスダンパ、72a。 72b・・・・・・第2エアミツクスダンパ、74a。 74b・・・・・・シャフト、76a,76b・・・・
・・シャフト、78a,78b・・・・・・リンク、8
0a,80b・・・・・・モータ、82a,82b・・
・・・・位置検出器、84・・・・・・貫通孔、86,
87・・・・・・シャフト、88・・・・・・デフロス
タダンパ、89・・・・・・制御ダンパ、90a・・・
・・・モータ、90b・・・・・・位置検出器、92・
・・・・・リンク、94a・・・・・・モータ、94b
・・・・・・位置検出器、96a〜96c・・・・・・
エアフローダンパ、98a〜98c・・・・・・モータ
、100a〜100c・・・・・・位置検出器、102
・・・・・・上流側タンク、104・・・・・・下流側
タンク、106・・・・・・チューブ、108。 112・・・・・・隔壁、116・・・・・・給水パイ
プ、118・・・・・・排水パイプ、120・・・・・
・仕切板、124・・・・・・フィン、126a〜12
6d・・・・・・吹出量調整ダンパ、128a〜128
d・・・・・・モータ、130a〜130d・・・・・
・位置検出器、132a〜132d・・・・・・吹出量
調整ダンパ、134a〜134d・・・・・・モータ、
136a〜136d・・・・・・位置検出器、138a
〜138d・・・・・・吹出量調整ダンパ、140a〜
140d・・・・・・モータ、142a〜142d・・
・・・・位置検出器、144・・・・・・仕切壁、14
6・・・・・・固定用クランプ、148・・・・・・基
盤、150・・・・・・減速機構、152・・・・・・
出力軸、154・・・・・・貫通孔、156・・・・・
・案内溝、158・・・・・・廻り止め、160・・・
・・・スライドブロック、162・・・・・・ピン、1
69・・・・・・吸気温度センサ、170a〜170c
・・・・・・ダクト温度センサ、172a〜172d・
・・・・・内気温度センサ、174a〜174d・・・
・・・日射センサ、175・・・・・・水温センサ、1
76・・・・・・切換器、178・・・・・・アナログ
・デジタル変換器、180・・・・・・システムコント
ロ−7、182a。 182b−・・・−DEFスイッチ、184a〜184
c・・・・・・切換スイッチ、186a〜186d・・
・・・・ファンスイッチ、188・・・・・・温度設定
器、188a・・・・・・溝、188b・・・・・・レ
バー、190・・・・・・回転速度制御器、192・・
・・・・コンプレッサ、194・・・・・・コンプレッ
サ作動制御器、196・・・・・・ソレノイドバルブ、
198・・・・・・ヒータ制御器、200・・・・・・
ダンパ制御器、202・・・・・・流量制御弁、204
・・・・・・ダイヤフラム装置、204a・・・・・・
負圧室、206・・・・・・真空源、208・・・・・
・負圧通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 各々が車両客室内の異なる高さの空間部へ空気を吹
    き出す少なくとも3以上の吹出口を一組として上記客室
    内に配設された複数組の空気吹出部と、ヒーターを内装
    するためのケーシング内が仕切壁によって上記−組の空
    気吹出部の吹出口よりも少ない複数の通路に仕切られる
    とともに同各通路内へ流入する流入空気が各々上記ヒー
    タを通過するように構成された分配器と、上記各通路内
    に設けられ上記流入空気と同流入空気が上記ヒータを通
    過して生じる温風との混合を調整するエアミックスダン
    パと、上記客室内の略同−高さの空間部に空気を吹き出
    すための各空気吹出部の吹出口をそれぞれ上記分配器に
    連通ずる3以上のダクトと、上記通路からの流通空気を
    上記3以上のダクトへ選択的に分配給送しうる制御ダン
    パとをそなえ、上記客室内の略同−高さの空間部へ吹き
    出される空気の温度を各々個別に調整できるように構成
    したことを特徴とする車両用空気調和装置。 2 上記の少なくとも3以上の吹出口からなる空気吹出
    部が、上記客室における各乗員の占める居住空間ごとに
    配設されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の車両用空気調和装置。 3 上記空気吹出部が乗員の頭部近傍へ空気を吹き出す
    上部吹出口と、腹部近傍へ空気を吹き出す中間部吹出口
    と、足元近傍へ空気を吹き出す下部吹出口との3つの吹
    出口から成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の車両用空気調和装置。 4 上記各通路内において上記ヒータを通過して上記ダ
    クトへ連通する主通路と同ヒータを通過せず迂回して上
    記ダクトへ連通する第1および第2のバイパス通路を形
    成し、第1のバイパス通路に同第1バイパス通路を流通
    する空気量を調整するための第1のエアミックスダンパ
    を設け、上記主通路と上記第2バイパス通路との間に同
    主通路と第2バイパス通路とを流通する空気量の割合を
    変化させる第2のエアミックスダンパを設け、上記両エ
    アミックスダンパを連動せしめたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の車両用空気調和装置。 5 上記分配器の複数の通路が積層状態に配設されるよ
    うに上記仕切壁によって上記ケーシング内が仕切られた
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の車両用
    空気調和装置。 6 積層状態に配設された上記各通路内において、空気
    の流通方向に沿い列設された上記のエアミックスダンパ
    およびヒータの各々が、上記各通路内で同一の配置態様
    となるように設けられたことを特徴とする特許請求の範
    囲第5項に記載の車両用空気調和装置。 7 上記制御ダンパが上記仕切壁の上記ダクト接続部側
    縁に沿って配設された軸を中心として回動するように構
    成されたことを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載
    の車両用空気調和装置。 8 上記空気吹出部を乗員の頭部近傍へ空気を吹き出す
    上部吹出口と、腹部近傍へ空気を吹き出す中間部吹出口
    と、足元近傍へ空気を吹き出す下部吹出口との3つの吹
    出口から構成し、上記各吹出口と上記分配器との間に介
    装された3つのダクトの上記分配器との接続部が、上記
    複数の通路の積層状態と同一方向の積層状態となるよう
    に配設されたことを特徴とする特許請求の範囲第5項に
    記載の車両用空気調和装置。 9 その回動中心軸線が互いに一致するように上記各通
    路内に上記エアミックスダンパが配設されたことを特徴
    とする特許請求の範囲第5項に記載の車両用空気調和装
    置。 10上記複数の通路のうち少なくとも2つの通路にそれ
    ぞれ配設されるエアミックスダンパのいずれか一方の回
    動中心軸を他方のエアミックスダンパが配設される通路
    を貫通するように延長し、上記他方のエアミックスダン
    パに円筒状の回動中心軸を設けるとともに同円筒状の回
    動中心軸を上記一方のエアミッスダンパの回動中心軸の
    延長部分に回動自在に外嵌したことを特徴とする特許請
    求の範囲第9項に記載の車両用空気調和装置。 11 上記ケーシング内に一つのヒータを装着するとと
    もに同ヒータをそのコアが上記各通路を横切るように配
    設し、上記各通路内を流通する空気が混合されることな
    く上記コア部を通過するように構成したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第5項に記載の車両用空気調和装置。 12上記ケーシングを上記ヒータ装着部において同ヒー
    タのコア面と平行な面により上記ヒータコアの一方側面
    部と他方側面部の2部分に分割し、上記ヒータを上記2
    分割されたケーシングによって挾持するように構成した
    ことを特徴とする特許請求の範囲第11項に記載の車両
    用空気調和装置。 13上記ヒータに温水式ヒータを用いるとともに同温水
    式ヒータのヒータコア部おける温水の流れが上記ケーシ
    ングの仕切壁と平行となるように上記ヒータコアの上流
    に設けられるタンクと下流に設けられるタンクとの間に
    多数のチューブが介設され、上記タンクのうち少なくと
    も上流側のタンク内の上記仕切壁と対応する位置に隔壁
    を設けて上記上流側タンク内を仕切り、仕切られた各区
    画ごとに上記温水を供給する通路を連通したことを特徴
    とする特許請求の範囲第11項に記載の車両用空気調和
    装置。 14上記ヒータコアの上記仕切壁に対応する位置に、上
    記仕切壁のヒータコア内延長部を構成する仕切板を取付
    け、上記各通路内を流通する空気が混合されることなく
    上記コア部を通過するように構成したことを特徴とする
    特許請求の範囲第11項に記載の車両用空気調和装置。
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