JPS5850003Y2 - 組立ハウス等の屋根構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、簡易組立ハウス等たとえば組立式トイレハ
ウス、電話ボックス、シャワーハウスなどの屋根構造に
関する。

一般に、簡易組立ハウス、特に電話ボックス、組立式ト
イレハウス等においては、屋根板の角部に丸みがつけら
れている。

ところが、屋根パネルとして、アルミニウムー合或樹脂
複合パネルが使用される場合、屋根の稜線部および角隅
部に丸みをつけると、その角隅部等に割れが発生し、良
品質の屋根を得ることが困難である。

この考案は、上記のような事情に鑑みてなされたもので
、特に、屋根を、方形屋根パネルと、コーナ金物と稜線
金物とにより構成し、コーナ金物は鋳造により、稜線金
物は引抜き法（または押出し法）により製造し、しかも
稜縁金物を樋兼用としたことを特徴としたものである。

以下、この考案の実施例を図面に基いて説明する。

第１図において、１は方形板状のアルミニウムー合成樹
脂複合材料からなる屋根パネル、２は角隅部のコーナ金
物、３は稜縁金物であって、これらによって屋根Ｒが構
成されている。

コーナ金物２は、鋳造により成形されたアルミニウム合
金製で、第４図〜第７図に示されているように、有蓋筒
体を軸線にそって四つ切りにした１つの形状を呈しその
切り口端面が稜縁金物接続端面４，４とせられ、コーナ
金物天端面２Ａの内方寄り下面には平面からみてくの字
形の稜縁金物接続用の平板状垂直接続突片５，５が前記
端面４．４と直交状に突設せられている。

そして、両突片５．５で挾まれた部分の角部はコーナ金
物天端面２Ａよりも屋根パネル１の厚さ分だけ底くせら
れてパネル載置部６とせられている。

また、両側接続端面４，４の外方寄りには外形円弧面２
Ｂと同一曲率中心をもった湾曲状接続突片７，７が外形
円弧面２Ｂよりも所定量（稜縁金物３の肉厚と同じ寸法
）内方に位置して突設されている。

さらに、湾曲状接続突片７，７の下側には側壁パネルま
たは樋管接続用フランジ８，８が突設されている。

稜縁金物３は、引抜き法または押出し法等により成形さ
れたアルミニウム合金製で、第８〜９図に示されている
ように断面形状が略樋状で、上方に開口部９が形成され
、外側稜部１０は丸くせられて前記コーナ金物２の湾曲
状接続突片７がその内側に挿入しうるようになされてい
る。

そして、稜縁金物３にはその下側外方寄りに側壁パネル
１１の接続フランジ１２が設けられ、さらに、開口部９
の内側垂直部１３の上端内方に屋根パネル１、受は用の
水平フランジ１４が突設されており、この水平フランジ
１４の上面は外側稜部１０の上端縁よりも下方に位置せ
られている。

すなわち、この水平フランジ１４の上面は、コーナ金物
２のパネル載置部６の下面とほぼ同一平面内に位置する
ように形成されている。

したがって、水平フランジ１４上に防水レール・テープ
１５を載せその上に屋根パネル１をボルトまたはリベッ
ト１６により取付けたとき、屋根パネル１の上面がコー
ナ金物２の天端面２Ａおよび外側稜部１０の開口端縁と
ほぼ一致する。

この考案に係る屋根の組立は、まず稜縁金物３の樋状空
間にコーナ金物２の接続突片５，６をそれぞれ挿し込ん
で方形枠を形成し、ついで稜縁金物３の水平フランジ１
４上に防水シール・テープ１５を載せ、その上に屋根パ
ネル１を載せた後、リベット１６により屋根パネル１を
稜縁金物３に固着することにより作業が完了する。

このような組立作業は、工場において行なっておけば、
現場作業が迅速に遂行できるが、現場においてボルト・
ナツトを利用して組立てることができる。

なお、ボルト孔あるいはリベット孔は前もって明けてお
くことは勿論である。

このようにして組立てられた屋根は、基礎上に立設され
た側壁パネル１１上にその外側に７ランジ１２が位置す
るように被せ、ボルト１７により固定すればよい。

この考案は、上述のように、屋根パネルとコーナ金物と
稜縁金物とから構成されているので、屋根パネルとして
アルミニウムー合戒樹脂複合パネルを使用する場合にお
いても、コーナ部および稜縁部が割れる恐れは全くなく
、稜縁金物が樋の機能をもっているので、別途に雨樋を
突設する必要がなく、そのうえ樋が内部に納められるよ
うになっているから外観美麗であり、コーナ金物部に縦
樋管または樋管をかねた柱体を配設することによって雨
水を地上に導びくことかでき、側壁パネルへの取付けが
極めて簡単であるなど、その効果は甚大である。

なお、この考案におけるコーナ金物２の側壁パネルまた
は樋管パネルまたは樋管接続用フランジ８．８を省略す
ることができ、さらに接続突片５，５の切欠部の下方部
分５Ａは柱体・樋管の接続に利用されるが、この下方部
分５Ａは切り落として簡単な形状としてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す平面図、第２図は正面図
、第３図は第２図のＡ−Ａ縦断面図、第４図はコーナ金
物の平面図、第５図は第４図の正面図、第６図は第４図
の右側面図、第７図は第５図の下面図、第８図は稜縁金
物の平面図、第９図は第８図の左端面拡大図、第１０図
はコーナ金物の斜視図、第１１図はコーナ金物と稜縁金
物との結合状態を示す平面図、第１２図は第１１図のＢ
−Ｂ線に沿う断面図である。 １・・・・・・屋根パネル、２・・・・・・コーナ金物
、３・・・・・・稜縁金物、４・・・・・・稜縁金物接
続側面、５・・・・・・垂直平板状接続突片、７・・・
・・・湾曲状接続突片、９・・・・・・開口部、１０・
・・・・・稜部、１２・・・・・・側壁パネルの接続フ
ランジ、１３・・・・・・内側垂直部、１４・・・・・
・水平フランジ、１５・・・・・・防水シール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根パネル１と、その角隅部のコーナ金物２と、稜線金
   物３とにより屋根が構成され、称線金物３はその稜部１
   ０が丸くせられかつ断面形状が樋状となるように上方に
   開口部９が形成されると共に、下方に側壁パネル接続フ
   ランジ１２が設けられ、さらに開口部９の内側垂直部１
   ３の上端内方に屋根パネル受用の水平フランジ１４が突
   設され、コーナ金物２は有蓋筒体を軸線にそって四つ切
   りした１つの形状を呈しその切り口端面が稜線金物接続
   端面４，４とせられ、コーナ金物天端面２Ａの内方寄り
   下面には平面からみてくの字形の稜線金物接続用の平板
   状垂直接続突片５，５が前記端面４，４と直交状に突設
   せられ、この両端面には上方外方寄り彎曲部に彎曲状接
   続突片７，７が突設され、さらに彎曲状接続突片７，７
   の直下に側壁パネルまたは樋管接続用のフランジ８がそ
   れぞれ突設され、これら両突片５，７が稜線金物３の両
   端の稜部１０と内側垂直部１３の内側に嵌めわされるよ
   うにせられ、屋根パネル１と稜線金物３の水平フランジ
   １４との間に防水シール１５が介装され両者がボルト・
   ナツト等により固着せられてなる組立ハウス等の屋根構
   造。