JP2866592B2 - 捨て型枠使用外壁パネルおよびその製造方法 - Google Patents

捨て型枠使用外壁パネルおよびその製造方法

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JP2866592B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カーテンウォールと
なるオープンジョイント形式のプレキャストコンクリー
ト製、繊維補強コンクリート(GRC)製等の捨て型枠
使用外壁パネルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレキャストコンクリート版製の
外壁パネルは、図10のようにして製造していた。先ず
図10(A)のように、型枠留付用の複数のボルト孔5
0aを有する定盤50上に型枠51を配置し、図10
(B)のようにアングル材等の位置決め部材52を、前
記ボルト孔50aを利用してボルト止めする。これによ
り型枠51を定盤50上に固定する。表面にタイル等を
貼らないフラット板の外壁パネルを製造する場合は、定
盤50の型枠51で囲まれる盤面上に鉄板53を敷いて
ボルト孔50aを塞ぐ。この状態で型枠51内にコンク
リート54あるいはGRCコンクリートを打設する。養
生後、脱型して外壁パネルを得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
して外壁パネルを製造するには、以下に挙げるような問
題点がある。 a.型枠51を繰り返し使用することになるため、型枠
51を清掃する作業が必要で、その作業のために人件費
が掛かりコストアップとなる。 b.前記鉄板53は、製造する外壁パネルの大きさが異
なる毎にその大きさに応じたものを用意する必要があ
り、それだけコストアップになる。 c.型枠51の形状が複雑になるような外壁パネルの場
合、コンクリート54等を充填し難いので脱型が容易で
なく、製造不可能である。 d.隣り合う外壁パネル間の水密性を確保できるような
複雑な形状を成形できないので、例えば図10(C)の
ように、上下の外壁パネル60,60の水平目地に対応
する縁部の立ち上がり寸法H1を高く取る必要がある。
そのため、外壁パネル60に掃き出し窓等の開口部61
を設ける場合に、開口部61の取り合い部分で見附寸法
H2が大きくなり、意匠上好ましくない。なお、図10
(C)の符号62はサッシを、63は水密処理用の後付
けフレームを各々示す。 e.脱型時には、その都度、型枠51を取り外す必要が
あり、作業が煩雑である。 f.側面等に多少でも形状の複雑な部分がある外壁パネ
ルを製造する場合には、コンクリート54等が充填され
にくいので、脱型時に側面部分等を補修する必要があ
り、製造が面倒である。 g.複雑な形状の成形が不可能なため、ガスケットを嵌
め込み式に取付けることができず、シーリングによる接
着をしなくてはならなくて、製作に手間がかかる。
【0004】この発明の目的は、製造の容易な捨て型枠
使用外壁パネルおよびその製造方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の外壁パネル
は、捨て型枠からなるパネル外周フレームと、このパネ
ル外周フレーム内に打設されたコンクリートと、前記コ
ンクリートに固着された躯体取付用金物とを備えたもの
である。
【0006】
【0007】
【0008】記躯体取付用金物は小片とし、この躯体
取付用金物の一部を係合する位置決め凹部を前記パネル
外周フレームに設ける。前記躯体取付用金物は、裏面に
アンカー用のピンが突設された板状の小片であり、この
ピンがコンクリート内に埋設されたものである
【0009】
【0010】この発明の外壁パネルの製造方法は、2辺
の側縁に垂直片が突設された方形の定盤上に、捨て型枠
からなるパネル外周フレームを置き、前記各垂直片にパ
ネル外周フレームの2辺を当接させることで、パネル外
周フレームを定盤上に位置決めする過程と、前記パネル
外周フレームに設けられた位置決め凹部に小片からなる
躯体取付用金物を係合させ、この係合状態で躯体取付用
金物を保持具によりパネル外周フレームに仮固定する
程と、前記パネル外周フレーム内にコンクリートを打設
する過程とを含む方法である。
【0011】
【作用】この発明の外壁パネルによると、捨て型枠がそ
のまま外壁パネルのパネル外周フレームとなるので、製
造時の脱型過程において型枠を取り外す作業が要らず、
型枠を清掃する作業も不要となる。また、外壁パネルの
外周面が捨て型枠からなるパネル外周フレームで構成さ
れるので、目地の防水構造等の種々の要望に応じた複雑
な外周面形状にすることも可能となる。
【0012】
【0013】
【0014】また、小片からなる躯体取付用金物の一部
を、パネル外周フレームに設けた位置決め凹部に係合さ
せるので、躯体取付用金物を容易に位置決めして正確な
位置に取付けることができる。
【0015】
【0016】この発明の外壁パネルの製造方法による
と、捨て型からなるパネル外周フレームを定盤上に置
き、そのフレームの位置決め凹部に躯体取付用金物を係
合させ、前記フレーム内にコンクリートを打設するの
で、容易に外壁パネルを製造できる。この場合に、定盤
上の2辺に垂直部を設けておいて、この垂直部にパネル
外周フレームの2辺を当てること等によって、パネル外
周フレームの位置決めが容易に行え、またパネル外周フ
レームが種々寸法の異なるものである場合にも、同様に
して容易に位置決めすることができる。
【0017】
【実施例】この発明の第1の実施例を図1ないし図4に
基づいて説明する。この外壁パネル1は、捨て型枠から
なる矩形のパネル外周フレーム2内にコンクリート3を
打設し、コンクリート3のパネル屋内部側に、板状の小
片からなる躯体取付用金物4を固着したものである。パ
ネル外周フレーム2は、上下辺のフレーム材2a,2b
と、両側辺のフレーム材2c,2cからなり、各辺のフ
レーム材2a〜2cにはアルミの押出成形品が用いられ
ている。これらフレーム材2a〜2cには鋼材押出成形
品、樹脂押出成形品、または鉄板の曲げ物等を使用して
も良い。コンクリート3には、通常のプレキャストコン
クリート版に使用するコンクリートの他、繊維補強コン
クリート(GRC)や、気泡コンクリート及び発泡スチ
ロール混入のコンクリート等の軽量コンクリートを用い
ても良い。前記躯体取付用金物4は、ファスナ取付用下
地等となるものであり、その一部が、前記パネル外周フ
レーム2の上下辺のフレーム材2a,2bに長手方向に
沿って形成された溝状の位置決め凹部5に係合すると共
に、躯体取付用金物4の裏面に突設したアンカー用のピ
ン4aがコンクリート3内に埋設されている。
【0018】パネル外周フレーム2の上下辺のフレーム
材2a,2bは、図1(A)のようにパネル屋内部側が
高くなる段付きでかつ傾斜を有する断面形状としてあ
る。この上下辺のフレーム材2a,2bの外面のパネル
屋内側部には、2次防水用のガスケット13の取付溝
6,6が、さらに下辺のフレーム材2bの外面のパネル
屋外側部には1次防水用のシール14の取付溝7がそれ
ぞれ形成されている。シール14にはひれ状の弾性体か
らなるガスケットが用いられている。
【0019】図1(B)のようにパネル外周フレーム2
における両側辺のフレーム材2c,2cの外面のパネル
屋内側部およびパネル屋外側部には、ガスケットである
防風弾性シール15および防水弾性シール16の取付溝
8,9がそれぞれ形成されている。パネル外周フレーム
2において、その下辺フレーム材2bと側辺フレーム材
2cとは、図1(E)のようにビス10によって接合さ
れる。すなわち、側辺フレーム材2cに形成したビス挿
通孔11から挿入したビス10を、下辺フレーム材2b
の裏面に一体成形した接合用孔12に螺合させることに
よって、両フレーム材2b,2cが接合される。接合用
孔12は、両フレーム材2b,2cに一体に形成したC
字状断面の突条の内部溝で形成されており、ビス10に
はタッピングビスが使用される。図示しないが、上辺フ
レーム材2aと側辺フレーム材2cも、同様にしてビス
10により接合される。
【0020】この外壁パネル1の施工状態を説明する
と、外壁パネル1を図1(C)に示すように上下に並べ
て設置した状態で、上側外壁パネル1Aの下辺フレーム
材2bと下側外壁パネル1Bの上辺フレーム材2aとの
間には、パネル屋内部側が高くなる水平目地17が形成
される。その下辺フレーム材2bの取付溝6に取付けた
1次防水用ガスケット13と、上辺フレーム材2aの取
付溝6に取付ける1次防水用ガスケット13とが互いに
密接して、前記水平目地17のパネル屋内部側で1次防
水が図られる。また、下辺フレーム材2bの取付溝7に
取付けた2次防水用シール14は、上辺フレーム材2a
の表面に圧接して、前記水平目地17のパネル屋外部側
で2次防水が図られる。また、外壁パネル1を図1
(D)のように左右に並べて配置した状態で、両外壁パ
ネル1の向かい合う側辺フレーム材2c間には、縦目地
18が形成される。その両側辺フレーム材2cの取付溝
8間に挟み込む防風弾性シール15によって、縦目地1
8のパネル屋内部側で防風処理が図られる。また、両側
辺フレーム材2cの取付溝9間に挟み込む防水弾性シー
ル16によって、縦目地18のパネル屋外部側で防水処
理が図られる。このように、縦目地18と水平目地17
が、共にオープンジョイントの防水処理の目地となる。
【0021】図2は、この外壁パネル1の製造方法を示
す。まず図2(A)に示すように、捨て型枠からなる矩
形の前記パネル外周フレーム2を定盤19の上面に載置
する。定盤19は、方形のものであって、2辺の側縁に
垂直片19aが突設されており、これら垂直片19aに
パネル外周フレーム2の2辺を当接させることで、パネ
ル外周フレーム2を定盤19上に位置決めする。位置決
め後、パネル外周フレーム2は上方から適宜の部材で押
え付けて定盤19に固定する。パネル外周フレーム2
は、予め枠組みしてあるため、定盤19に位置決めする
ためのボルトは不要であり、前記のように上から単に押
え込むだけで良い。
【0022】つぎに、図2(B)のように、パネル外周
フレーム2の上下辺のフレーム材2a,2bの位置決め
凹部5に躯体取付用金物4をそれぞれ係合させ、この係
合状態で躯体取付用金物4を適宜の保持具(図示せず)
によりパネル外周フレーム2に仮固定しておく。この状
態で、図2(C)のように、パネル外周フレーム2で囲
まれる空間内にコンクリート3を打設する。所定の養生
期間後、定盤19から脱型して外壁パネル1を得る。パ
ネル外周フレーム2は捨て型枠となるので、脱型作業
は、定盤19から取り外すだけでよく、その作業が容易
に行える。
【0023】図3および図4はこの外壁パネル1の建物
躯体への取付構造例を示す。この外壁パネル1は、図4
に概略の縦断面図で示すように鉄骨造建物のカーテンウ
ォールとして使用されるもので、各階の例えば床スラブ
40または梁45に取付けられる。図3の例は床スラブ
40に取付けた例である。この場合に、外壁パネル1
は、建物躯体の建て付け誤差を吸収して整然と並べられ
るように、取付位置の調整を可能とする必要があり、裏
面の躯体取用金物4により、図3(A),(B)に示す
ようにファスナ41,42を介して床スラブ40に取付
けるようにしている。
【0024】この実施例の捨て型枠使用外壁パネル1
は、このように製造して使用することができ、これによ
れば、次の各利点が得られる。 a.パネル外周フレーム2に捨て型枠を使用するため、
型枠を繰り返し使用することがなくなり、型枠の清掃作
業が不要となる。そのため、人件費が削減できる。 b.パネル外周フレーム2は枠組みしたものであるた
め、定盤19への配置時に位置決めのボルトが不要とな
る。 c.脱型するときに型枠を外す作業が不要となり、人件
費が削減できる。 d.外壁パネル1の外周部の補修作業が不要となり、人
件費が削減できる。 e.外壁パネル1の大きさが異なる毎に型枠を用意する
必要がなく、段取り替えに時間がかからない。 f.パネル外周フレーム2の使用によって、パネル外周
形状を複雑なものに精度良く成形でき、オープンジョイ
ントが容易に実現できる。 g.パネル外周フレーム2の形状が複雑なものにできる
ため、水平目地17の立ち上がり寸法が低くても水密機
能が十分に確保できる。 h.このように水平目地17の立ち上がり寸法が低くで
きるため、例えば掃き出し窓等の開口(図示せず)を設
ける場合にも、その見附寸法(図10(C)のH2に相
当)を低くできて、意匠上好ましくなる。 i.パネル外周フレーム2に取付溝6〜9を設けること
ができて、ガスケット13等を差し込み式に取付けられ
るため、乾式の目地構造とできる。 j.躯体取付用金物4をパネル外周フレーム2の位置決
め凹部5に係合させて取付けることできるので、建物躯
体への取付用のファスナの位置が正確となる。
【0025】図5(A)〜(C)は、各々この発明の第
2〜第4の実施例を示す。図5(A)に示す外壁パネル
1Aは、図1の実施例の外壁パネル1において、コンク
リート3内に鉄筋20を埋め込んだものである。その他
の構成は図1の実施例と同じである。
【0026】図5(B)の例の外壁パネル1Bは、パネ
ル外周フレーム2の内側に沿うように、角形鋼管からな
る補強兼取付用の別フレーム21を設けたものである。
別フレーム21は、パネル外周フレーム2の内側に若干
離して配置し、かつパネル屋外面から離れるように設け
てある。コンクリート3は、パネル外周フレーム2と別
フレーム21との間は、パネル外周フレーム2の奥行き
幅の全幅にわたる厚みとし、別フレーム21よりも内側
は、別フレーム21の一部が埋まる厚み、すなわちパネ
ル外周フレーム2の奥行き幅の一部の厚みとしてある。
躯体取付用金物4は、小片の部材として別フレーム21
の裏面に溶接等によって固定してあるが、小片の躯体取
付用金物4を設けずに、別フレーム21を躯体取付用金
物としても良い。その他の構成は先の実施例と同様であ
る。なお、この実施例は、コンクリート3がGRCの場
合に適している。
【0027】図5(C)の例の外壁パネル1Cは、図5
(B)の外壁パネル1Bにおいて、角パイプからなる別
フレーム21に代えて、溝形鋼からなる別フレーム22
を設けたものである。別フレーム22の溝形鋼は内向き
としてある。また、小片の躯体取付用金物4は設けず
に、別フレーム22自体を躯体取付用金物としており、
そのパネル屋内部側に向くフランジ22aが取付けに使
用される。その他の構成は図5(B)に示す実施例と同
じである。
【0028】図6および図7は第5の実施例を示す。こ
の実施例は図5(B)に示す別フレーム21を有する構
造の外壁パネル1Bにおいて、開口部23を設けたもの
である。その開口部23は、製造過程において、図6
(A)および図7(A)に縦断面図および水平断面図で
示すように、捨て型枠からなる前記パネル外周フレーム
2の内側に離れて角形鋼管からなる矩形の開口フレーム
24を配置すると共に、この開口フレーム24の内周側
に開口木枠25を配置する。開口木枠25のパネル屋外
部側の表面の開口縁寄りの部分A(図6)、ないし開口
フレーム24から開口木枠25にわたるパネル屋外部側
の表面部分B(図7)には、コンクリートの流れ止め部
材26を貼り付けておく。流れ止め部材26は、発泡樹
脂や木材等からなり、開口木枠25から容易に取り外し
可能としておく。この状態で、コンクリート3を開口フ
レーム24の外周部まで打設して形成する。
【0029】コンクリート3は、この例でも前記のGR
Cが好ましい。流れ止め部材26は、この外壁パネル1
Dの定盤からの脱型過程で取り外し、あるいは現場でサ
ッシ取付時等に取り外す。流れ止め部材26を取り外し
た開口木枠25の表面部分A、ないし開口フレーム24
から開口木枠25にわたる表面部分Bは、図6(B)お
よび図7(B)に縦断面図および水平断面図で示すよう
に開口部サッシ27の屋外張出部分27aで覆う。この
屋外張出部分27aはタッピングビス等のビス30で開
口木枠25に固定する。開口部サッシ27は、開口内側
部分もタッピングビス等のビス29で開口木枠25の内
周面に取付ける。なお、開口部サッシ27の両側部は、
開口木枠25にビス31で取付けたアルミ製のサッシ取
付下地枠44に係合突片同志で係合させて取付けるよう
にしてある。また、開口部サッシ27の上下辺の屋外張
出部分27aとコンクリート3の開口木枠25への張出
部分3aとの間には、シーリング材43を充填してお
く。このサッシ27の取付構造および取付方法による
と、サッシ27を後付けできるので、パネル製造時のサ
ッシ27の養生が不要となる。また、開口木枠25を使
用するため、サッシ27のビス止めが可能で、現場での
取付作業が行い易い。
【0030】図8および図9は第6の実施例を示す。こ
の実施例は図5(C)に示す溝形鋼製の別フレーム22
を有する構造の外壁パネル1Cにおいて、図6の実施例
と同様に開口部23を設けたものである。開口部23の
周辺構造は、図6の例における角パイプからなる開口部
フレーム24に代えて、溝形鋼からなる開口部フレーム
24を設けており、その他の構成は図6の実施例と同じ
である。
【0031】
【発明の効果】この発明の外壁パネルは、捨て型枠から
なるパネル外周フレームと、このパネル外周フレーム内
に打設されたコンクリートと、前記コンクリートに固着
された躯体取付用金物とを設けたため、捨て型枠がその
まま外壁パネルのパネル外周フレームとなり、製造時の
脱型過程において型枠を取り外す作業が要らず、型枠を
清掃する作業も不要となる。また、外壁パネルの外周面
が捨て型枠からなるため、目地の防水構造等の種々の要
望に応じた複雑な外周面形状にすることも可能となり、
意匠上の自由度も高い。
【0032】また、前記躯体取付用金物を小片とし、こ
の躯体取付用金物の一部を係合する位置決め凹部を前記
パネル外周フレームに設けたため、躯体取付用金物の取
付けを簡単な作業で正確な位置に取付けることができ
る。 の発明の外壁パネルの製造方法は、容易に外壁パ
ネルを製造でき、躯体取付用金物の位置決めも正確にか
つ容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の第1の実施例にかかる外壁
パネルを示す縦断面図、(B)は同平面図、(C)は上
下の外壁パネルの隣接部を示す縦断面図、(D)は左右
の外壁パネルの隣接部を示す水平断面図、(E)は同外
壁パネルのパネル外周フレームの接合構造を示す分解斜
視図である。
【図2】同外壁パネルの製造方法を示す工程説明図であ
る。
【図3】(A),(B)は各々、同外壁パネルの建物躯
体への取付構造を示す縦断面図である。
【図4】同外壁パネルの鉄骨造建物への取付構造を示す
縦断面図である。
【図5】(A)〜(C)は各々この発明の第2,第3お
よび第4の実施例にかかる外壁パネルの縦断面図であ
る。
【図6】(A),(B)は各々第5の実施例にかかる外
壁パネルの製造過程および据え付け状態の部分縦断面図
である。
【図7】(A),(B)は各々同実施例の製造過程およ
び据え付け状態の部分水平断面図である。
【図8】(A),(B)は各々第6の実施例にかかる外
壁パネルの製造過程および据え付け状態の部分縦断面図
である。
【図9】(A),(B)は各々同実施例の製造過程およ
び据え付け状態の部分水平断面図である。
【図10】(A),(B)は従来例の製造工程を示す斜
視図および縦断面図、(C)はその製造された外壁パネ
ルの目地部の概略断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E…外壁パネル、2…
パネル外周フレーム、2a…上辺フレーム材、2b…下
辺フレーム材、3…コンクリート、4…躯体取付用金
物、5…位置決め凹部、6…取付溝、13…ガスケッ
ト、19…定盤、24…開口フレーム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 捨て型枠からなるパネル外周フレーム
    と、このパネル外周フレーム内に打設されたコンクリー
    トと、前記コンクリートに固着された躯体取付用金物と
    を備え、前記躯体取付用金物が小片からなり、この躯体
    取付用金物の一部を係合する位置決め凹部を前記パネル
    外周フレームに設け、前記躯体取付用金物は、裏面にア
    ンカー用のピンが突設された板状の小片であり、このピ
    ンがコンクリート内に埋設されたものである捨て型枠使
    用外壁パネル。
  2. 【請求項2】 2辺の側縁に垂直片が突設された方形の
    定盤上に、捨て型枠からなるパネル外周フレームを置
    き、前記各垂直片にパネル外周フレームの2辺を当接さ
    せることで、パネル外周フレームを定盤上に位置決めす
    る過程と、前記パネル外周フレームに設けられた位置決
    め凹部に小片からなる躯体取付用金物を係合させ、この
    係合状態で躯体取付用金物を保持具によりパネル外周フ
    レームに仮固定する過程と、前記パネル外周フレーム内
    にコンクリートを打設する過程とを含む捨て型枠使用外
    壁パネルの製造方法。
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