JPH0665985A - 建築用壁材およびその製造方法 - Google Patents
建築用壁材およびその製造方法Info
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- JPH0665985A JPH0665985A JP24120292A JP24120292A JPH0665985A JP H0665985 A JPH0665985 A JP H0665985A JP 24120292 A JP24120292 A JP 24120292A JP 24120292 A JP24120292 A JP 24120292A JP H0665985 A JPH0665985 A JP H0665985A
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- Japan
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- frame
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- concrete
- metal frame
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- Panels For Use In Building Construction (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 中規模以上の店舗建築物等において、その広
い床面積を有効利用することにより、施工現場における
製造を可能として、安価で施工が容易な建築用壁材およ
びその製造方法を提供する。 【構成】 店舗建築物等の施工時に、店舗等内の基礎9
・土間10工事を先行して行った後、この土間上面10
aを壁材本体3の下面型枠として利用する。土間上面1
0aに金属製の型枠フレーム4を組んだ後、このフレー
ム4内にコンクリートを打設して、壁材1を成形する。
この場合、壁材本体3の成形に用いた型枠フレーム4
は、壁材本体3から離型することなく、その外周部を補
強する金属フレームとしてそのまま利用する。
い床面積を有効利用することにより、施工現場における
製造を可能として、安価で施工が容易な建築用壁材およ
びその製造方法を提供する。 【構成】 店舗建築物等の施工時に、店舗等内の基礎9
・土間10工事を先行して行った後、この土間上面10
aを壁材本体3の下面型枠として利用する。土間上面1
0aに金属製の型枠フレーム4を組んだ後、このフレー
ム4内にコンクリートを打設して、壁材1を成形する。
この場合、壁材本体3の成形に用いた型枠フレーム4
は、壁材本体3から離型することなく、その外周部を補
強する金属フレームとしてそのまま利用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築物における外壁や内
壁として用いられる建築用壁材およびその製造方法に関
し、さらに詳細には、中規模以上の店舗建築物等におい
て、その建築現場の空間を有効利用して製作される壁材
の製造技術に関する。
壁として用いられる建築用壁材およびその製造方法に関
し、さらに詳細には、中規模以上の店舗建築物等におい
て、その建築現場の空間を有効利用して製作される壁材
の製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】中規模以上の建築物に使用される壁材と
しては、プレキャストコンリート製のものが使用されて
いる。この壁材の製作にあたっては、工場等において、
まず専用型枠を組んで、この枠内にコンクリートを打設
し、この打設コンクリートの養生が済んで、その強度が
発現した後、この壁材を上記専用型枠から脱型するとい
う方法が一般にとられている。
しては、プレキャストコンリート製のものが使用されて
いる。この壁材の製作にあたっては、工場等において、
まず専用型枠を組んで、この枠内にコンクリートを打設
し、この打設コンクリートの養生が済んで、その強度が
発現した後、この壁材を上記専用型枠から脱型するとい
う方法が一般にとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな壁材にあっては、専用型枠を必要とするとともに、
この専用型枠の枠組み作業にも非常な手間と時間を要
し、製造コストが高い。
うな壁材にあっては、専用型枠を必要とするとともに、
この専用型枠の枠組み作業にも非常な手間と時間を要
し、製造コストが高い。
【0004】しかも、壁材は、工場等で製作した後に施
工現場へ搬送される必要があるところ、その形状寸法が
比較的大型版であるため、運送費が非常に高くつくとい
う問題もある。特に、大型店舗建物等においては、低コ
ストの実現が最重要課題の一つであるところ、建築コス
トに占める外壁コストの割合は大きいため、このコスト
が高いということは深刻な問題である。
工現場へ搬送される必要があるところ、その形状寸法が
比較的大型版であるため、運送費が非常に高くつくとい
う問題もある。特に、大型店舗建物等においては、低コ
ストの実現が最重要課題の一つであるところ、建築コス
トに占める外壁コストの割合は大きいため、このコスト
が高いということは深刻な問題である。
【0005】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、中規模以
上の店舗建築物等において、その広い床面積を有効利用
することにより、施工現場における製造を可能として、
安価で施工が容易な建築用壁材およびその製造方法を提
供することにある。
れたものであって、その目的とするところは、中規模以
上の店舗建築物等において、その広い床面積を有効利用
することにより、施工現場における製造を可能として、
安価で施工が容易な建築用壁材およびその製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の建築用壁材は、プレキャストコンクリート
製の壁材本体と、この壁材本体の外周を取り巻く金属フ
レームとからなり、この金属フレームが、前記壁材本体
を成形する際の型枠フレーム兼用とされていることを特
徴とする。
め、本発明の建築用壁材は、プレキャストコンクリート
製の壁材本体と、この壁材本体の外周を取り巻く金属フ
レームとからなり、この金属フレームが、前記壁材本体
を成形する際の型枠フレーム兼用とされていることを特
徴とする。
【0007】また、本発明の建築用壁材の製造方法は、
建築物施工時に、以下の工程で成形することを特徴とす
る。 (1) 店舗内の土間をコンクリート打ちして形成する工程 (2) この土間の上面に型枠フレームを組んで配置して、
壁材本体成形用の型枠を作成する工程 (3) この型枠内に前記壁材本体用のコンクリートを打設
する工程 (4) この打設コンクリートの強度発現の後、前記型枠フ
レームと一体となった壁材本体を前記土間の上面から離
型する工程
建築物施工時に、以下の工程で成形することを特徴とす
る。 (1) 店舗内の土間をコンクリート打ちして形成する工程 (2) この土間の上面に型枠フレームを組んで配置して、
壁材本体成形用の型枠を作成する工程 (3) この型枠内に前記壁材本体用のコンクリートを打設
する工程 (4) この打設コンクリートの強度発現の後、前記型枠フ
レームと一体となった壁材本体を前記土間の上面から離
型する工程
【0008】
【作用】店舗建築物施工時に、店舗内の基礎・土間工事
を先行して行った後、この土間上面を壁材本体の下面型
枠として利用する。土間上面に金属製の型枠フレームを
組んだ後、このフレーム内にコンクリートを打設して、
壁材を成形する。この場合、壁材本体の成形に用いた型
枠フレームは、壁材本体から離型することなく、その外
周部を補強する金属フレームとしてそのまま利用する。
を先行して行った後、この土間上面を壁材本体の下面型
枠として利用する。土間上面に金属製の型枠フレームを
組んだ後、このフレーム内にコンクリートを打設して、
壁材を成形する。この場合、壁材本体の成形に用いた型
枠フレームは、壁材本体から離型することなく、その外
周部を補強する金属フレームとしてそのまま利用する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0010】実施例1 本発明に係る建築用壁材を図1に示し、この壁材1は、
例えば図2に示すように、店舗建築物等における中柱
2,2間に取付けられて、外壁や内壁として用いられる
もので、壁材本体3と、この壁材本体3の外周を取り巻
く金属フレーム4とからなる矩形板状とされている。
例えば図2に示すように、店舗建築物等における中柱
2,2間に取付けられて、外壁や内壁として用いられる
もので、壁材本体3と、この壁材本体3の外周を取り巻
く金属フレーム4とからなる矩形板状とされている。
【0011】壁材本体3はプレキャストコンクリート製
であり、図示しないが、その内部には、補強材として、
鉄筋が配筋されたり、ワイヤーメッシュ敷設されたり、
あるいは短寸の針金(例えば、商品名「ドライミック
ス」(ブリヂストンベカルトスチールコード株式会社
製))が混入されている。
であり、図示しないが、その内部には、補強材として、
鉄筋が配筋されたり、ワイヤーメッシュ敷設されたり、
あるいは短寸の針金(例えば、商品名「ドライミック
ス」(ブリヂストンベカルトスチールコード株式会社
製))が混入されている。
【0012】金属フレーム4は、後述するように、壁材
本体3を成形する際の型枠フレームとしても兼用される
もので、具体的には、H型鋼,溝型鋼等の鉄骨材が枠組
みされてなり、図示例においては、上下枠5,6がH型
綱からなるとともに、左右枠7,8がコ字状断面を有す
る溝型綱からなる。
本体3を成形する際の型枠フレームとしても兼用される
もので、具体的には、H型鋼,溝型鋼等の鉄骨材が枠組
みされてなり、図示例においては、上下枠5,6がH型
綱からなるとともに、左右枠7,8がコ字状断面を有す
る溝型綱からなる。
【0013】以上のような構造とされた壁材1は、建築
物施工時に、その施工現場である店舗部分等の広い土間
を利用して製造される。以下、この壁材1の製造工程を
含めた建築の施工手順について説明する。
物施工時に、その施工現場である店舗部分等の広い土間
を利用して製造される。以下、この壁材1の製造工程を
含めた建築の施工手順について説明する。
【0014】(1) 店舗部分等の基礎・土間工事:(図3
(a) 参照) 店舗内の基礎9上に土間10をコンクリートを打設して
形成する。この場合、土間10の上面10aは壁材1の
製造に利用するため、サーフェイスバイブレータ(図示
省略)を使用して、その平滑度を確保する。サーフェイ
スバイブレータの使用により、左官工事もかなり低減さ
れる。また、土間10を全面的に打設してしまうと、建
方時のレッカーによる土間損傷等があることから、壁材
1のコンクリート打設に必要な部位を先行させる。
(a) 参照) 店舗内の基礎9上に土間10をコンクリートを打設して
形成する。この場合、土間10の上面10aは壁材1の
製造に利用するため、サーフェイスバイブレータ(図示
省略)を使用して、その平滑度を確保する。サーフェイ
スバイブレータの使用により、左官工事もかなり低減さ
れる。また、土間10を全面的に打設してしまうと、建
方時のレッカーによる土間損傷等があることから、壁材
1のコンクリート打設に必要な部位を先行させる。
【0015】(2) 壁材成形用型枠フレームの組立て:
(図3(b) 参照) 上記土間10の上面10aに、H型綱からなる上下枠
5,6と溝型綱からなる左右枠7,8とを、アングル部
材11,11,…を用いて枠組みして、型枠フレーム4
を作成する。これにより、型枠フレーム4の内周面と、
土間10の上面10aからなる成形型面が形成される。
(図3(b) 参照) 上記土間10の上面10aに、H型綱からなる上下枠
5,6と溝型綱からなる左右枠7,8とを、アングル部
材11,11,…を用いて枠組みして、型枠フレーム4
を作成する。これにより、型枠フレーム4の内周面と、
土間10の上面10aからなる成形型面が形成される。
【0016】なお、本実施例においては、図4に示すよ
うに、各枠5〜8間に、ターンバックル12を備えた張
力調節部材13が張設してあり、各ターンバックル12
を適宜回転操作させながら、各枠5〜8間に作用する張
力を調節して、型枠フレーム4における直角を出す。な
お、ターンバックル12は必要に応じて使用するもの
で、型枠フレーム4における直角が出しやすい場合は、
ターンバックル12は不要となる。
うに、各枠5〜8間に、ターンバックル12を備えた張
力調節部材13が張設してあり、各ターンバックル12
を適宜回転操作させながら、各枠5〜8間に作用する張
力を調節して、型枠フレーム4における直角を出す。な
お、ターンバックル12は必要に応じて使用するもの
で、型枠フレーム4における直角が出しやすい場合は、
ターンバックル12は不要となる。
【0017】また、型枠フレーム4の内周には、多数の
スタッドボルト14,14,…を溶接して、コンクリー
トの型枠フレーム4に対する付着力を強める構造として
ある。
スタッドボルト14,14,…を溶接して、コンクリー
トの型枠フレーム4に対する付着力を強める構造として
ある。
【0018】(3) 壁材本体用コンクリートの打設:(図
3(c) 参照) この型枠フレーム4内に壁材本体用のコンクリートを打
設する。この場合、図示しないが、壁材本体3を補強す
るため、コンクリート内部に、鉄筋を配筋したり、ワイ
ヤーメッシュを敷設したり、あるいは短寸の針金を混入
させる。
3(c) 参照) この型枠フレーム4内に壁材本体用のコンクリートを打
設する。この場合、図示しないが、壁材本体3を補強す
るため、コンクリート内部に、鉄筋を配筋したり、ワイ
ヤーメッシュを敷設したり、あるいは短寸の針金を混入
させる。
【0019】(4) 壁材の離型:(図3(c) の二点鎖線参
照) 所定期間の養生により上記打設コンクリートが硬化し
て、その強度が発現したら、この壁材本体3を一体とな
った型枠フレーム4と共に土間10の上面10aから離
型して、壁材1の製作を完了する。つまり、型枠フレー
ム4は壁材本体3から離型することなく、そのまま壁材
本体3の外周部を補強する金属フレームないし柱材とし
て用いる。
照) 所定期間の養生により上記打設コンクリートが硬化し
て、その強度が発現したら、この壁材本体3を一体とな
った型枠フレーム4と共に土間10の上面10aから離
型して、壁材1の製作を完了する。つまり、型枠フレー
ム4は壁材本体3から離型することなく、そのまま壁材
本体3の外周部を補強する金属フレームないし柱材とし
て用いる。
【0020】(5) 壁材の施工: このようにして製作した複数の壁材1は、図2に示すよ
うに、その金属フレーム4を、店舗部分に起立状に配設
された中柱2に、アングル部材15および取付けボルト
・ナット16を用いて取付けて、外壁や内壁を施工す
る。
うに、その金属フレーム4を、店舗部分に起立状に配設
された中柱2に、アングル部材15および取付けボルト
・ナット16を用いて取付けて、外壁や内壁を施工す
る。
【0021】この場合、壁材1自体が水平力を負担する
ため、中柱2は、鉛直力のみを受けるように工夫するこ
とが可能で、そのサイズの最小化が図れる。さらに、図
示例においては、店舗建築物等の内部レイアウトの自由
度を確保すべく、上記中柱2を壁材1からなる壁厚内に
納める構造としている(図2参照)。
ため、中柱2は、鉛直力のみを受けるように工夫するこ
とが可能で、そのサイズの最小化が図れる。さらに、図
示例においては、店舗建築物等の内部レイアウトの自由
度を確保すべく、上記中柱2を壁材1からなる壁厚内に
納める構造としている(図2参照)。
【0022】なお、壁材1の下枠6が店舗建築物等にお
ける地中梁兼用とされる場合は、その断面形状寸法は上
枠5のそれよりも大きく設定される。
ける地中梁兼用とされる場合は、その断面形状寸法は上
枠5のそれよりも大きく設定される。
【0023】実施例2 本実施例は図5および図6に示し、壁材本体3の外周を
取り巻く金属フレーム104の構造が改変されたもので
ある。
取り巻く金属フレーム104の構造が改変されたもので
ある。
【0024】すなわち、この金属フレーム104は、そ
の構成部材である上下左右枠5〜8のすべてがH型鋼か
らなり、これらが矩形状に枠組みされている。また、下
枠6の断面形状寸法は上枠5のそれよりも大きく設定さ
れており、店舗建築物等における地中梁兼用とされてい
る。
の構成部材である上下左右枠5〜8のすべてがH型鋼か
らなり、これらが矩形状に枠組みされている。また、下
枠6の断面形状寸法は上枠5のそれよりも大きく設定さ
れており、店舗建築物等における地中梁兼用とされてい
る。
【0025】本実施例においても、実施例1と同様に、
上下枠5,6間に、ターンバックル12を備えた張力調
節部材13が張設されているが、型枠フレーム104の
直角が出しやすい場合に、ターンバックル12が不要と
なることも実施例1と同様である。
上下枠5,6間に、ターンバックル12を備えた張力調
節部材13が張設されているが、型枠フレーム104の
直角が出しやすい場合に、ターンバックル12が不要と
なることも実施例1と同様である。
【0026】しかして、このような構造の金属フレーム
104を用いて製作された壁材1は、壁材1自体が水平
力を負担するほか、左右枠7,8も鉛直力を負担するた
め、これら左右枠7,8が実施例1における中柱2とし
ての機能を兼備する。したがって、外壁や内壁の施工に
際して、隣接する壁材1,1同士の連結は、図6に示す
ように、それぞれの左右枠7,8が取付けボルト・ナッ
ト16を用いて直接接続される。
104を用いて製作された壁材1は、壁材1自体が水平
力を負担するほか、左右枠7,8も鉛直力を負担するた
め、これら左右枠7,8が実施例1における中柱2とし
ての機能を兼備する。したがって、外壁や内壁の施工に
際して、隣接する壁材1,1同士の連結は、図6に示す
ように、それぞれの左右枠7,8が取付けボルト・ナッ
ト16を用いて直接接続される。
【0027】その他の構成および作用は実施例1と同様
である。
である。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
建築物施工時に、店舗部分等の基礎・土間工事を先行し
て行って、この土間上面を壁材本体成形用の下面型枠と
して利用するとともに、壁材本体の成形に用いる側面型
枠フレームを、壁材本体から離型することなく、そのま
ま壁材本体の外周部を補強する金属フレームとして利用
するから、以下に列挙するような種々のすぐれた効果が
得られる。 (1) 壁材の製作に際して専用型枠を個別に必要とせず、
また枠組み作業も簡易迅速に行え、型枠費用の低減化ひ
いては壁材製造コストの低減化を図ることができる。
建築物施工時に、店舗部分等の基礎・土間工事を先行し
て行って、この土間上面を壁材本体成形用の下面型枠と
して利用するとともに、壁材本体の成形に用いる側面型
枠フレームを、壁材本体から離型することなく、そのま
ま壁材本体の外周部を補強する金属フレームとして利用
するから、以下に列挙するような種々のすぐれた効果が
得られる。 (1) 壁材の製作に際して専用型枠を個別に必要とせず、
また枠組み作業も簡易迅速に行え、型枠費用の低減化ひ
いては壁材製造コストの低減化を図ることができる。
【0029】(2) 壁材の製作を、建築物の広い床面積を
有効利用して、施工現場で行うから、全壁材の同時コン
クリート打設や大型版の製作も容易であり、工期の短縮
が可能である。しかも、従来のように、壁材を生産工場
等から施工現場へ搬送するという工程が全く不要で、運
送費を大幅に低減できる。この効果は、建築コストに占
める外壁コストの割合が大きいという大型店舗建築物等
において、特に顕著である。
有効利用して、施工現場で行うから、全壁材の同時コン
クリート打設や大型版の製作も容易であり、工期の短縮
が可能である。しかも、従来のように、壁材を生産工場
等から施工現場へ搬送するという工程が全く不要で、運
送費を大幅に低減できる。この効果は、建築コストに占
める外壁コストの割合が大きいという大型店舗建築物等
において、特に顕著である。
【0030】(3) H型鋼,溝型鋼等の鉄骨材を枠組みし
て金属フレームに十分な強度を持たせることにより、コ
ンクリート製の壁材本体との協働作用で、壁材自体に水
平力の全てを負担させて耐力壁として使用することがで
き、店舗部分等の空間を効率よく使用できる。つまり、
中間部の鉄骨からなる中柱は、鉛直荷重のみに対応すれ
ばよく、その柱サイズを非常に細くするとともに、壁材
より外側へ設けて、店舗部分等に出ない壁構造とするこ
とができる。これにより、店舗内等のレイアウトが容易
になる。
て金属フレームに十分な強度を持たせることにより、コ
ンクリート製の壁材本体との協働作用で、壁材自体に水
平力の全てを負担させて耐力壁として使用することがで
き、店舗部分等の空間を効率よく使用できる。つまり、
中間部の鉄骨からなる中柱は、鉛直荷重のみに対応すれ
ばよく、その柱サイズを非常に細くするとともに、壁材
より外側へ設けて、店舗部分等に出ない壁構造とするこ
とができる。これにより、店舗内等のレイアウトが容易
になる。
【0031】(4) 壁材本体成形用の側面型枠フレーム
を、壁材の金属フレームないしは柱材として利用するか
ら、脱型作業が不要で、コンクリートの養生期間を比較
的長く(一週間程度)確保でき、コンクリート強度も上
げずに済み、製造コストアップの必要もない。
を、壁材の金属フレームないしは柱材として利用するか
ら、脱型作業が不要で、コンクリートの養生期間を比較
的長く(一週間程度)確保でき、コンクリート強度も上
げずに済み、製造コストアップの必要もない。
【図1】本発明に係る実施例1である建築用壁材を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同壁材の取付け状態を一部破断して示す平面断
面図である。
面図である。
【図3】図3(a) 〜(c) は同壁材の製造工程を含めた建
築物の施工手順を説明するための断面図である。
築物の施工手順を説明するための断面図である。
【図4】同壁材の製造に利用する型枠の枠組み構造を示
す平面図である。
す平面図である。
【図5】本発明に係る実施例2である建築用壁材の製造
に利用する型枠の枠組み構造を示す平面図である。
に利用する型枠の枠組み構造を示す平面図である。
【図6】同壁材の取付け状態を一部破断して示す平面断
面図である。
面図である。
1 壁材 2 中柱 3 壁材本体 4 金属フレーム(型枠フレーム) 5〜8 金属枠(鉄骨材) 10 土間 10a 土間の上面 104 金属フレーム(型枠フレーム)
Claims (6)
- 【請求項1】 プレキャストコンクリート製の壁材本体
と、この壁材本体の外周を取り巻く金属フレームとから
なり、この金属フレームが、前記壁材本体を成形する際
の型枠フレーム兼用とされていることを特徴とする建築
用壁材。 - 【請求項2】 前記金属フレームは、H型鋼と溝型鋼が
枠組みされてなる請求項1に記載の建築用壁材。 - 【請求項3】 前記金属フレームは、H型鋼が枠組みさ
れてなる請求項1に記載の建築用壁材。 - 【請求項4】 建築物施工時に、以下の工程で成形する
ことを特徴とする建築用壁材の製造方法。 (1) 店舗内の土間をコンクリート打ちして形成する工程 (2) この土間の上面に型枠フレームを組んで配置して、
壁材本体成形用の型枠を作成する工程 (3) この型枠内に前記壁材本体用のコンクリートを打設
する工程 (4) この打設コンクリートの強度発現の後、前記型枠フ
レームと一体となった壁材本体を前記土間の上面から離
型する工程 - 【請求項5】 前記金属フレームは、H型鋼と溝型鋼が
枠組みされてなる請求項4に記載の建築用壁材。 - 【請求項6】 前記金属フレームは、H型鋼が枠組みさ
れてなる請求項4に記載の建築用壁材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24120292A JPH0665985A (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 建築用壁材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24120292A JPH0665985A (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 建築用壁材およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665985A true JPH0665985A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=17070724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24120292A Withdrawn JPH0665985A (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 建築用壁材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665985A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0827950A (ja) * | 1994-07-12 | 1996-01-30 | Katsuji Hagiwara | 建築用のPCa版及び建築用のPCa版の製造方法並びに建築用のPCa版の取付け方法 |
JPH08144428A (ja) * | 1994-11-16 | 1996-06-04 | Daiwa House Ind Co Ltd | 捨て型枠使用外壁パネルおよびその製造方法 |
-
1992
- 1992-08-17 JP JP24120292A patent/JPH0665985A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0827950A (ja) * | 1994-07-12 | 1996-01-30 | Katsuji Hagiwara | 建築用のPCa版及び建築用のPCa版の製造方法並びに建築用のPCa版の取付け方法 |
JP2939787B2 (ja) * | 1994-07-12 | 1999-08-25 | 克爾 萩原 | 建築用のPCa版及び建築用のPCa版の製造方法並びに建築用のPCa版の取付け方法 |
JPH08144428A (ja) * | 1994-11-16 | 1996-06-04 | Daiwa House Ind Co Ltd | 捨て型枠使用外壁パネルおよびその製造方法 |
JP2866592B2 (ja) * | 1994-11-16 | 1999-03-08 | 大和ハウス工業株式会社 | 捨て型枠使用外壁パネルおよびその製造方法 |
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