JP2552435B2 - 擁壁の設置方法 - Google Patents

擁壁の設置方法

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JP2552435B2 JP6245810A JP24581094A JP2552435B2 JP 2552435 B2 JP2552435 B2 JP 2552435B2 JP 6245810 A JP6245810 A JP 6245810A JP 24581094 A JP24581094 A JP 24581094A JP 2552435 B2 JP2552435 B2 JP 2552435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟弱地盤上に設置する
擁壁の設置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレキャスト鉄筋コンクリート製品であ
る擁壁は、最近は軟弱地盤上にも設置されることが多く
なってきており、その際には地耐力が不足するため、擁
壁を既製のコンクリート基礎杭で支持するのが一般的で
ある。擁壁をコンクリート基礎杭で支持する方法として
は、(1)打ち込んだコンクリート基礎杭の頭部のコン
クリートをはつり取り、鉄筋を露出させる。(2)複数
の基礎杭の頭部に跨がるように配筋した鉄筋に基礎杭の
頭部の鉄筋を連結し、コンクリートを打設して基礎杭の
頭部に基礎版を構築する。(3)基礎版の上にモルタル
を敷き擁壁を載置してレベルを調整しながら両者を一体
化する。方法が専ら採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンクリート基
礎杭上への擁壁の設置方法は、本来基礎版として製造さ
れている擁壁底版の下に更に改めて二重に基礎版を構築
することとなり、不経済な基礎構造であり、折角のプレ
キャスト鉄筋コンクリート製品の効果を減じている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレキャスト
鉄筋コンクリート製品である擁壁として底版までは完成
していない半完成品を使用し、底版の完成と同時に擁壁
を基礎杭頭部に一体化することによって、従来法の無駄
を省き、プレキャスト化本来の効果を発揮することを目
的とするものである。
【0005】即ち、本発明は、地盤に打ち込まれたコン
クリート基礎杭の頭部をはつり取って鉄筋を露出させ、
その上に底版にコンクリート未打設部を持つ半完成擁壁
を載置し、基礎杭頭部より露出している鉄筋を水平に曲
げて擁壁底版の鉄筋と連結した後、コンクリート未打設
部に現場打ちコンクリートを打設して擁壁と基礎杭とを
一体化しながら擁壁底版を完成することを特徴とする擁
壁の設置方法である。
【0006】本発明では下記のように種々の底版の完成
度の半完成擁壁が使用され、地盤の状態、基礎杭の打ち
込み密度、施工環境などに応じて適宜選択される。
【0007】(1)底版補強用の配筋のみが行われてお
り、底版全面にわたってコンクリートは全く打設されて
いないもの。
【0008】(2)底版補強用の配筋が行われ、底版に
部分的にコンクリートが打設されているもの。
【0009】(3)底版補強用の配筋が行われ、下の基
礎杭群頭部に対応する底版中央部にはコンクリートが打
設されず、それ以外の周縁部にはコンクリートが打設さ
れているもの。
【0010】(4)底版補強用の配筋が行われ、下の複
数の基礎杭個々の頭部に対応する複数箇所にはコンクリ
ートが打設されず、それ以外の部分にはコンクリートが
打設されているもの。
【0011】(5)(3)または(4)の変形で底版補
強用の配筋が、コンクリート未打設箇所で途切れ、鉄筋
の端部が未打設箇所に水平方向に突出しているもの。
【0012】(1)の形式の半完成擁壁は汎用形であ
り、各種の既施工基礎杭に対応可能である。(2)の形
式の半完成擁壁も同じく汎用形であり、底版に部分的、
特に周縁にコンクリートを打設しておくことによって、
重心を下げ、施工時の半完成擁壁の自立性、安定性を高
めたものである。(3)〜(5)の半完成擁壁は
(1)、(2)に比して完成度が大きいもので、基礎杭
群頭部に対応する中央部または個々の基礎杭頭部に対応
する複数箇所のみを未完成とし、できるだけ擁壁のプレ
キャスト化を進めておくことによって、現場作業をでき
るだけ少なくしようとするものである。(5)の形式は
(3)、(4)の形式では基礎杭鉄筋と底版鉄筋との連
結部の納まりが悪い場合に採用するものである。なお、
(5)の形式において、底版補強用の鉄筋をコンクリー
ト未打設箇所で途切れさせて鉄筋の端部を未打設箇所に
水平方向に突出させる代わりに、取付金具(例えばナッ
ト)を底版コンクリートに埋設しておき、その取付金具
に鉄筋を取付けて突出させてもよい。
【0013】何れの底版の完成度の半完成擁壁であって
も、擁壁の前壁は鉄筋コンクリート造りとして完成して
おり、底版のみが未完成である。
【0014】本発明においては、先ず、地盤に打ち込ま
れたコンクリート基礎杭の頭部をはつり取って鉄筋を露
出させておく。この操作は従来法と特に異なることはな
い。
【0015】次いで、その上に底版にコンクリート未打
設部を持つ上記(1)〜(5)の形式の半完成擁壁を載
置し、基礎杭頭部より露出している鉄筋を水平に曲げて
擁壁底版の鉄筋と連結した後、半完成擁壁のコンクリー
ト未打設部に現場打ちコンクリートを打設して擁壁と基
礎杭とを一体化しながら擁壁底版を完成する。従って、
擁壁底版と基礎杭上の基礎版との二重の基礎版を構築す
ることはなくなり、擁壁と基礎杭との連結工事が効率化
される。そして、設置地盤の状況に応じた完成度の半完
成擁壁を選定することによって、工場生産と現場施工の
最適の作業バランスを得ることが可能となり、なお一層
の効率化が図られる。
【0016】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を説明する。
【0017】図1は前壁は鉄筋コンクリート造りであ
り、底版は所定の配筋を行ったのみでコンクリートを打
設していない半完成擁壁を基礎杭上に載置した例を示
し、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。
【0018】打ち込まれたコンクリート基礎杭1の頭部
のコンクリートははつり取られ基礎杭鉄筋2が露出して
いる。この上に前壁3は鉄筋コンクリート造りとして完
成しており底版は底版鉄筋5を配筋しただけの半完成擁
壁を載置する。基礎杭鉄筋2を水平に曲げて底版鉄筋5
に連結する。底版のコンクリート未打設部6にコンクリ
ートを打設して擁壁と基礎杭1とを一体化しながら擁壁
底版を完成する。
【0019】図2は前壁は鉄筋コンクリート造りであ
り、底版には所定の配筋を行ない、周縁にコンクリート
を打設した自立性の半完成擁壁を基礎杭上に載置した例
を示し、(a)は縦断面図、(b)は横断面図、(c)
は別の例の横断面図である。
【0020】(a)、(b)で示される例は底版7の中
央部はコンクリート未打設で底版鉄筋5が露出しており
周縁にコンクリートが打設されている半完成擁壁を基礎
杭1の上に載置したものである。図1の場合と同様に基
礎杭鉄筋2を水平に曲げて底版鉄筋5に連結し、底版の
コンクリート未打設部6にコンクリートを打設して擁壁
と基礎杭1とを一体化しながら擁壁底版を完成する。
【0021】(c)は底版7のコンクリート打設部の形
状が(a)、(b)と異なるものの例である。
【0022】図3は前壁は鉄筋コンクリート造りであ
り、底版には所定の配筋を行ない、複数のコンクリート
未打設部を設けながらコンクリートを打設して製造した
自立性の半完成擁壁を基礎杭上に載置した例を示し、
(a)は縦断面図、(b)は横断面図、(c)は別の例
の横断面図である。
【0023】図3の例は底版7のコンクリート未打設部
6の面積をできるだけ小さくして基礎杭1の頭部に対応
する複数の箇所のみをコンクリート未打設部6とした半
完成擁壁を基礎杭1の上に載置したものである。
(a)、(b)で示される例では、コンクリート未打設
部6に底版鉄筋5が露出しているので、前図の場合と同
様に基礎杭鉄筋2を水平に曲げて底版鉄筋5に連結し、
底版のコンクリート未打設部6にコンクリートを打設し
て擁壁と基礎杭1とを一体化しながら擁壁底版を完成す
る。
【0024】(c)の例では底版鉄筋5はコンクリート
未打設部6で途切れていて、その端部8がコンクリート
未打設部6に突出しているだけであるので、新たな短鉄
筋(図示せず)を介して基礎杭鉄筋2と端部8とを連結
する。その後コンクリート未打設部6にコンクリートを
打設して擁壁と基礎杭1とを一体化しながら擁壁底版を
完成する。
【0025】
【発明の効果】本発明の設置方法の採用により、次のよ
うな効果が奏せられる。
【0026】擁壁底版と基礎杭上の基礎版との二重の基
礎版を構築することはなくなり、擁壁と基礎杭との連結
工事が効率化される。そして、設置地盤の状況に応じた
完成度の半完成擁壁を選定することによって、工場生産
と現場施工の最適の作業バランスを得ることが可能とな
り、なお一層の効率化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前壁は鉄筋コンクリート造りであり、底版は所
定の配筋を行ったのみでコンクリートを打設していない
半完成擁壁を基礎杭上に載置した例を示し、(a)は縦
断面図、(b)は横断面図である。
【図2】前壁は鉄筋コンクリート造りであり、底版には
所定の配筋を行ない、周縁にコンクリートを打設した自
立性の半完成擁壁を基礎杭上に載置した例を示し、
(a)は縦断面図、(b)は横断面図、(c)は別の例
の横断面図である。
【図3】前壁は鉄筋コンクリート造りであり、底版には
所定の配筋を行ない、複数のコンクリート未打設部を設
けながらコンクリートを打設して製造した自立性の半完
成擁壁を基礎杭上に載置した例を示し、(a)は縦断面
図、(b)は横断面図、(c)は別の例の横断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・基礎杭、2・・基礎杭鉄筋、3・・前壁、4・・
前壁鉄筋、5・・底版鉄筋、6・・コンクリート未打設
部、7・・底版、8・・底版鉄筋端部。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に打ち込まれたコンクリート基礎杭
    の頭部をはつり取って鉄筋を露出させ、その上に底版に
    コンクリート未打設部を持つ半完成擁壁を載置し、基礎
    杭頭部より露出している鉄筋を水平に曲げて擁壁底版の
    鉄筋と連結した後、コンクリート未打設部に現場打ちコ
    ンクリートを打設して擁壁と基礎杭とを一体化しながら
    擁壁底版を完成することを特徴とする擁壁の設置方法。
  2. 【請求項2】 半完成擁壁底版は全面にわたってコンク
    リート未打設である請求項1記載の擁壁の設置方法。
  3. 【請求項3】 半完成擁壁底版は部分的にコンクリート
    未打設である請求項1記載の擁壁の設置方法。
  4. 【請求項4】 半完成擁壁底版は中央部がコンクリート
    未打設であり、外周部にコンクリートが打設されている
    請求項3記載の擁壁の設置方法。
  5. 【請求項5】 半完成擁壁底版は複数の基礎杭頭部に対
    応する複数箇所がコンクリート未打設であり、他の部分
    にはコンクリートが打設されている請求項3記載の擁壁
    の設置方法。
  6. 【請求項6】 半完成擁壁底版のコンクリート未打設箇
    所には水平方向に貫通する形ではなく、既打設部に埋設
    された端部が未打設箇所に水平に突出する形で底版鉄筋
    が配筋されており、新たに配筋する短鉄筋を介して底版
    鉄筋と基礎杭鉄筋とを連結する請求項4または請求項5
    記載の擁壁の設置方法。
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