JP3481986B2 - プレキャストコンクリート基礎床版およびコンクリート基礎床の構築方法 - Google Patents
プレキャストコンクリート基礎床版およびコンクリート基礎床の構築方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プレキャストコンクリ
ート基礎床版およびコンクリート基礎床の構築方法に関
し、特に建物の構築部分全体にコンクリート基礎床を構
築するためのプレキャストコンクリート基礎床版および
コンクリート基礎床の構築方法に関する。
ート基礎床版およびコンクリート基礎床の構築方法に関
し、特に建物の構築部分全体にコンクリート基礎床を構
築するためのプレキャストコンクリート基礎床版および
コンクリート基礎床の構築方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、基礎の構築において、建物構築部
分全体にコンクリートを打設してコンクリート基礎床部
を形成する場合、布基礎形成部分に型枠を立設して支持
し、その型枠内にコンクリートを打設して養生期間経過
後、型枠を取り外し、この布基礎で囲まれる地面上にコ
ンクリートを打設してコンクリート基礎床部を形成する
ようにしていた。
分全体にコンクリートを打設してコンクリート基礎床部
を形成する場合、布基礎形成部分に型枠を立設して支持
し、その型枠内にコンクリートを打設して養生期間経過
後、型枠を取り外し、この布基礎で囲まれる地面上にコ
ンクリートを打設してコンクリート基礎床部を形成する
ようにしていた。
【０００３】しかし、この場合、基礎床部形成のための
コンクリートの打設に先立って、布基礎形成部分に型枠
を立設して支持させ、この型枠内にコンクリートを打設
して養生した後、型枠を取り外すという、布基礎形成の
ための工程が必要で、しかもこの布基礎の形成は作業が
煩雑で、コンクリートの養生にも時間を要するため、基
礎床部の施工に至るまでに長期の施工期間を有し、それ
までは基礎床部の施工ができないために、工期が長引き
コスト高になるというものであった。
コンクリートの打設に先立って、布基礎形成部分に型枠
を立設して支持させ、この型枠内にコンクリートを打設
して養生した後、型枠を取り外すという、布基礎形成の
ための工程が必要で、しかもこの布基礎の形成は作業が
煩雑で、コンクリートの養生にも時間を要するため、基
礎床部の施工に至るまでに長期の施工期間を有し、それ
までは基礎床部の施工ができないために、工期が長引き
コスト高になるというものであった。
【０００４】そこで、布基礎部分を予めプレキャストコ
ンクリートにて形成し、このプレキャストコンクリート
製の布基礎形成部分に設置するようにすることで、布基
礎の形成に有する手間および時間を短縮することが行わ
れている。
ンクリートにて形成し、このプレキャストコンクリート
製の布基礎形成部分に設置するようにすることで、布基
礎の形成に有する手間および時間を短縮することが行わ
れている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、プレキ
ャストコンクリート製の布基礎を用いる場合、布基礎の
簡略化、短縮化はなし得るが、この布基礎で囲まれた地
面上に基礎床部を形成するためのコンクリートを打設し
なければならず、この基礎床部形成用のコンクリートの
打設に際し、地業のばらつきから打設するコンクリート
の量がわかりにくく、基礎天端からの基礎床部のレベル
出しが困難であるという問題があった。また、基礎床部
用のコンクリートを打設した後、コンクリートの養生に
時間を要するため、養生終了までは他の作業が行えない
ような状態となっていた。
ャストコンクリート製の布基礎を用いる場合、布基礎の
簡略化、短縮化はなし得るが、この布基礎で囲まれた地
面上に基礎床部を形成するためのコンクリートを打設し
なければならず、この基礎床部形成用のコンクリートの
打設に際し、地業のばらつきから打設するコンクリート
の量がわかりにくく、基礎天端からの基礎床部のレベル
出しが困難であるという問題があった。また、基礎床部
用のコンクリートを打設した後、コンクリートの養生に
時間を要するため、養生終了までは他の作業が行えない
ような状態となっていた。
【０００６】そこで、基礎床部形成部分に型枠を設置し
て後の作業を行えるようにすることも考えられるが、型
枠で覆った状態でその型枠の下にコンクリートを充填す
るのが困難となり、しかもコンクリートの硬化後その型
枠を取り外さなければならず、施工工程が増加してしま
うという問題があった。
て後の作業を行えるようにすることも考えられるが、型
枠で覆った状態でその型枠の下にコンクリートを充填す
るのが困難となり、しかもコンクリートの硬化後その型
枠を取り外さなければならず、施工工程が増加してしま
うという問題があった。
【０００７】また、型枠を用いて基礎床部を形成しよう
とする場合には、予め配管工事を行った後に型枠を設置
しなければならず、配管の後工事ができなりという問題
もあった。
とする場合には、予め配管工事を行った後に型枠を設置
しなければならず、配管の後工事ができなりという問題
もあった。
【０００８】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たもので、その目的は、取り外しの必要な型枠を用いる
ことなく、養生期間における他の作業を可能にし、基礎
床のコンクリートの打設が容易に行え、しかもコンクリ
ート打設時における基礎天端からのレベル出しを容易に
行うことが可能で、さらには配管の後工事も可能なプレ
キャストコンクリート基礎床版およびコンクリート基礎
床の構築方法を提供することにある。
たもので、その目的は、取り外しの必要な型枠を用いる
ことなく、養生期間における他の作業を可能にし、基礎
床のコンクリートの打設が容易に行え、しかもコンクリ
ート打設時における基礎天端からのレベル出しを容易に
行うことが可能で、さらには配管の後工事も可能なプレ
キャストコンクリート基礎床版およびコンクリート基礎
床の構築方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第１の発明に係るプレキャストコンクリート基礎床
版は、布基礎で囲まれる所定の形状に相応させ、かつそ
の形状より若干小さく形成されたプレキャストコンクリ
ート基礎床版本体と、前記プレキャストコンクリート基
礎床版本体の所定位置に貫通形成されたコンクリート打
設用の開口部とを備え、 前記プレキャストコンクリート
基礎床版本体の配管配設位置に、配管設置長さに相応し
た長さの配管配設溝を切り欠き形成したことを特徴とし
ている。
め、第１の発明に係るプレキャストコンクリート基礎床
版は、布基礎で囲まれる所定の形状に相応させ、かつそ
の形状より若干小さく形成されたプレキャストコンクリ
ート基礎床版本体と、前記プレキャストコンクリート基
礎床版本体の所定位置に貫通形成されたコンクリート打
設用の開口部とを備え、 前記プレキャストコンクリート
基礎床版本体の配管配設位置に、配管設置長さに相応し
た長さの配管配設溝を切り欠き形成したことを特徴とし
ている。
【００１０】
【００１１】 第２の発明に係るコンクリート基礎床の
構築方法は、布基礎で囲まれる地面上に部分的にレベル
プレートを設置し、このレベルプレートの天端高さ位置
を調整する工程と、前記天端高さ位置を調整したレベル
プレート上に第１の発明に係るプレキャストコンクリー
ト基礎床版を載置支持させる工程と、前記プレキャスト
コンクリート基礎床版の開口部よりプレキャストコンク
リート基礎床版と地面の間にコンクリートを打設し、プ
レキャストコンクリート基礎床版の天端位置まで充填す
る工程と、を含むことを特徴としている。
構築方法は、布基礎で囲まれる地面上に部分的にレベル
プレートを設置し、このレベルプレートの天端高さ位置
を調整する工程と、前記天端高さ位置を調整したレベル
プレート上に第１の発明に係るプレキャストコンクリー
ト基礎床版を載置支持させる工程と、前記プレキャスト
コンクリート基礎床版の開口部よりプレキャストコンク
リート基礎床版と地面の間にコンクリートを打設し、プ
レキャストコンクリート基礎床版の天端位置まで充填す
る工程と、を含むことを特徴としている。
【００１２】
【作用】第１の発明にあっては、プレキャストコンクリ
ート基礎床版本体を布基礎で囲まれる地面上に配置し、
このプレキャストコンクリート基礎床本体に形成された
開口部より地面上にコンクリートを打設することによ
り、プレキャストコンクリート基礎床版本体を設置した
状態でコンクリートの打設が容易に行え、しかも、コン
クリートの打設後養生期間の経過を待たずにプレキャス
トコンクリート基礎床版本体上で他の作業を継続するこ
とができ、さらには、プレキャストコンクリート基礎床
版本体を捨て型枠として用いることができ、その取り外
しも不要となる。
ート基礎床版本体を布基礎で囲まれる地面上に配置し、
このプレキャストコンクリート基礎床本体に形成された
開口部より地面上にコンクリートを打設することによ
り、プレキャストコンクリート基礎床版本体を設置した
状態でコンクリートの打設が容易に行え、しかも、コン
クリートの打設後養生期間の経過を待たずにプレキャス
トコンクリート基礎床版本体上で他の作業を継続するこ
とができ、さらには、プレキャストコンクリート基礎床
版本体を捨て型枠として用いることができ、その取り外
しも不要となる。
【００１３】また、プレキャストコンクリート基礎床版
に形成した配管配設溝によって、プレキャストコンクリ
ート基礎床版本体を設置した後、配管配設溝に配管を後
付けすることが可能となる。
に形成した配管配設溝によって、プレキャストコンクリ
ート基礎床版本体を設置した後、配管配設溝に配管を後
付けすることが可能となる。
【００１４】第２の発明にあっては、布基礎で囲まれる
地面上にレベルプレートを設置し、このレベルプレート
の天端高さ位置を調整した後、プレキャストコンクリー
ト基礎床版を載置することにより、プレキャストコンク
リート基礎床版からの天端からのレベル出しを容易に行
うことができ、しかもこのプレキャストコンクリートこ
の床版の天端位置までコンクリートを打設することによ
り、地業の打設にかかわりなく、打設コンクリートの基
礎天端からのレベルを容易に出すことが可能となる。
地面上にレベルプレートを設置し、このレベルプレート
の天端高さ位置を調整した後、プレキャストコンクリー
ト基礎床版を載置することにより、プレキャストコンク
リート基礎床版からの天端からのレベル出しを容易に行
うことができ、しかもこのプレキャストコンクリートこ
の床版の天端位置までコンクリートを打設することによ
り、地業の打設にかかわりなく、打設コンクリートの基
礎天端からのレベルを容易に出すことが可能となる。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
を参照して詳細に説明する。
【００１６】図１〜図４は本発明の一実施例に係るプレ
キャストコンクリート基礎床版を示す図である。
キャストコンクリート基礎床版を示す図である。
【００１７】 このプレキャストコンクリート基礎床版
１０は、例えば土間等に用いられるもので、図１に示す
ように、プレキャストコンクリート基礎床版本体１２
と、このプレキャストコンクリート基礎床版本体１２に
形成されたコンクリート打設用の開口部１４および配管
配設溝３０とから構成され、地面上に立設したプレキャ
ストコンクリート製の布基礎１８で囲まれる地面上に所
定間隔をおいて設置されるようになっている。なお、図
２〜図４に示すように、布基礎１８で囲まれる地面２０
上にはレベルプレート２２が対角線上にレベル調整され
た状態で配置され、このレベルプレート２２上にプレキ
ャストコンクリート基礎床版本体１２が載置されるよう
になっている。また、地面２０上には給排水などの配管
２４等も配設されるようになっている。
１０は、例えば土間等に用いられるもので、図１に示す
ように、プレキャストコンクリート基礎床版本体１２
と、このプレキャストコンクリート基礎床版本体１２に
形成されたコンクリート打設用の開口部１４および配管
配設溝３０とから構成され、地面上に立設したプレキャ
ストコンクリート製の布基礎１８で囲まれる地面上に所
定間隔をおいて設置されるようになっている。なお、図
２〜図４に示すように、布基礎１８で囲まれる地面２０
上にはレベルプレート２２が対角線上にレベル調整され
た状態で配置され、このレベルプレート２２上にプレキ
ャストコンクリート基礎床版本体１２が載置されるよう
になっている。また、地面２０上には給排水などの配管
２４等も配設されるようになっている。
【００１８】 プレキャストコンクリート基礎床版本体
１２は、布基礎１８で囲まれる形状に相応したほぼ方形
状のものとされ、その寸法は布基礎１８の内法寸法より
若干小さく形成され、布基礎１８の内側面とプレキャス
トコンクリート基礎床版本体１２の外周面との間に若干
の隙間２６が形成されるようになっている。なお、この
プレキャストコンクリート基礎床版本体１２は、予め内
部に鉄筋が配設され、十分な強度を有するものとされて
いる。
１２は、布基礎１８で囲まれる形状に相応したほぼ方形
状のものとされ、その寸法は布基礎１８の内法寸法より
若干小さく形成され、布基礎１８の内側面とプレキャス
トコンクリート基礎床版本体１２の外周面との間に若干
の隙間２６が形成されるようになっている。なお、この
プレキャストコンクリート基礎床版本体１２は、予め内
部に鉄筋が配設され、十分な強度を有するものとされて
いる。
【００１９】コンクリート打設用の開口部１４は、レベ
ルプレート２２の配設位置を避けた位置に４箇所貫通形
成された状態となっている。また、このコンクリート打
設用の開口部１４は、コンクリート打設用のポンプ車の
ホース口径を考慮した大きさに設定され、かつ打設した
コンクリートが全体に回り込むことができるような位置
を考慮して設定されている。
ルプレート２２の配設位置を避けた位置に４箇所貫通形
成された状態となっている。また、このコンクリート打
設用の開口部１４は、コンクリート打設用のポンプ車の
ホース口径を考慮した大きさに設定され、かつ打設した
コンクリートが全体に回り込むことができるような位置
を考慮して設定されている。
【００２０】 配管２４の配管配設溝３０は、プレキャ
ストコンクリート基礎床版本体１２の配管２４配設位置
に配管２４の設置長さに相応した長さで切り欠き形成す
ることにより、プレキャストコンクリート基礎床版１０
をレベルプレート２２上に載置した後においても、配管
２４の配設がなし得るようになっている。なお、この配
管配設溝３０は、本実施例においては、１箇所のみ形成
されているが複数の配管が設けられる場合には、その複
数の配管に対応した数あるいは複数の配管を一括して設
置できる大きさに設定することも可能である。
ストコンクリート基礎床版本体１２の配管２４配設位置
に配管２４の設置長さに相応した長さで切り欠き形成す
ることにより、プレキャストコンクリート基礎床版１０
をレベルプレート２２上に載置した後においても、配管
２４の配設がなし得るようになっている。なお、この配
管配設溝３０は、本実施例においては、１箇所のみ形成
されているが複数の配管が設けられる場合には、その複
数の配管に対応した数あるいは複数の配管を一括して設
置できる大きさに設定することも可能である。
【００２１】このように形成されたプレキャストコンク
リート基礎床版を布基礎１８で囲まれる地面上に配設し
たレベルプレート２２上の載置することにより、プレキ
ャストコンクリート基礎床版１０をコンクリート打設時
の捨て型枠として使用することができ、しかもこのプレ
キャストコンクリート基礎床版１０上よりコンクリート
打設用の開口部１４を介してプレキャストコンクリート
基礎床版１０と地面２０との間に容易かつ確実にコンク
リートを打設してコンクリート基礎床を形成することが
できる。また、打設コンクリートの養生期間を待つこと
なく、プレキャストコンクリート基礎床版１０上で他の
作業を継続することも可能となる。
リート基礎床版を布基礎１８で囲まれる地面上に配設し
たレベルプレート２２上の載置することにより、プレキ
ャストコンクリート基礎床版１０をコンクリート打設時
の捨て型枠として使用することができ、しかもこのプレ
キャストコンクリート基礎床版１０上よりコンクリート
打設用の開口部１４を介してプレキャストコンクリート
基礎床版１０と地面２０との間に容易かつ確実にコンク
リートを打設してコンクリート基礎床を形成することが
できる。また、打設コンクリートの養生期間を待つこと
なく、プレキャストコンクリート基礎床版１０上で他の
作業を継続することも可能となる。
【００２２】
【００２３】
【００２４】
【００２５】 次に、図２〜図４を中心にコンクリート
基礎床の構築方法について説明する。
基礎床の構築方法について説明する。
【００２６】まず、建物を構築しようとする地面２０の
所定位置に根切りを行って、プレキャストコンクリート
製の布基礎１８を立設する。この場合、布基礎１８の下
部にはコンクリート打設時における補強用の配筋が予め
施されるようになっている。
所定位置に根切りを行って、プレキャストコンクリート
製の布基礎１８を立設する。この場合、布基礎１８の下
部にはコンクリート打設時における補強用の配筋が予め
施されるようになっている。
【００２７】 次に、図２に示すように、布基礎１８で
囲まれる地面２０上に部分的にレベルプレート２２を設
置し、このレベルプレート２２の天端高さ位置を調整す
る。このレベルプレート２２は、図１に示すように布基
礎１８で囲まれるほぼ方形状のスペース内に対角線状に
２つ配設され、プレキャストコンクリート基礎床版１０
を安定して支持し得るように設定され、かつ最少限のレ
ベル著製で済むようにされている。また、レベルプレー
ト２２のレベル調整に際しては、地面２０上のレベルプ
レート設置部分にモルタル３２を施し、このモルタル３
２上にレベルプレート２２を載置し、プレキャストコン
クリート基礎床版１０を載置した場合に布基礎１８の天
端からプレキャストコンクリート基礎床版１０の天端ま
での距離が所定の距離となるようにその天端位置を調整
して行うようにしている。
囲まれる地面２０上に部分的にレベルプレート２２を設
置し、このレベルプレート２２の天端高さ位置を調整す
る。このレベルプレート２２は、図１に示すように布基
礎１８で囲まれるほぼ方形状のスペース内に対角線状に
２つ配設され、プレキャストコンクリート基礎床版１０
を安定して支持し得るように設定され、かつ最少限のレ
ベル著製で済むようにされている。また、レベルプレー
ト２２のレベル調整に際しては、地面２０上のレベルプ
レート設置部分にモルタル３２を施し、このモルタル３
２上にレベルプレート２２を載置し、プレキャストコン
クリート基礎床版１０を載置した場合に布基礎１８の天
端からプレキャストコンクリート基礎床版１０の天端ま
での距離が所定の距離となるようにその天端位置を調整
して行うようにしている。
【００２８】 次いで、レベルプレート２２の天端高さ
位置を調整した後、図３に示すようにプレキャストコン
クリート基礎床版１０をレベルプレート２２の天端に載
置支持させる。これによってプレキャストコンクリート
基礎床版１０の天端高さ位置が、レベルプレート２２の
天端高さ調整によって布基礎１８の天端から所定の距離
をもった高さ位置に設定されることとなる。この場合、
大型で重量のあるプレキャストコンクリート基礎床版１
０の高さ調整を行なうことなく、比較的軽量なレベルプ
レート２２の高さ調整を行なうだけで済むため、高さ調
整に要する労力を軽減することが可能となる。なお、配
管配設溝３０を有するプレキャストコンクリート基礎床
版１０は、プレキャストコンクリート基礎床版１０の設
置後に配管２４の配設を行なうことができる。
位置を調整した後、図３に示すようにプレキャストコン
クリート基礎床版１０をレベルプレート２２の天端に載
置支持させる。これによってプレキャストコンクリート
基礎床版１０の天端高さ位置が、レベルプレート２２の
天端高さ調整によって布基礎１８の天端から所定の距離
をもった高さ位置に設定されることとなる。この場合、
大型で重量のあるプレキャストコンクリート基礎床版１
０の高さ調整を行なうことなく、比較的軽量なレベルプ
レート２２の高さ調整を行なうだけで済むため、高さ調
整に要する労力を軽減することが可能となる。なお、配
管配設溝３０を有するプレキャストコンクリート基礎床
版１０は、プレキャストコンクリート基礎床版１０の設
置後に配管２４の配設を行なうことができる。
【００２９】 そして、レベルプレート２２上にプレキ
ャストコンクリート基礎床版１０を設置した後、図４に
示すように、プレキャストコンクリート基礎床版１０に
形成したコンクリート打設用の開口部１４にポンプ車の
ホース３４をあてがい、このホース３４より開口部１４
を経て地面２０とプレキャストコンクリート基礎床版１
０の下面との間にコンクリート３６を打設する。したが
って、プレキャストコンクリート基礎床版１０を地面２
０上に設置した後においても容易にコンクリート３６の
打設を行うことができ、コンクリート打設作業の容易化
がなし得る。また、コンクリートの打設に際しては、プ
レキャストコンクリート基礎床版１０の天端位置を基準
とし、その位置までコンクリート３６が充填された時点
でコンクリート３６の打設を中止すれば容易にコンクリ
ートの打設レベルが判断できることとなる。さらに、コ
ンクリート３６の打設後においては、表面にプレキャス
トコンクリート基礎床版１０が露出している状態となる
ため、コンクリート３６の養生期間を待つことなく、他
の作業を継続することが可能となる。なお、プレキャス
トコンクリート基礎床版１０は、コンクリート３６の打
設後においても取り外す必要がなく、型枠取り外しのた
めの作業も省略することが可能となる。
ャストコンクリート基礎床版１０を設置した後、図４に
示すように、プレキャストコンクリート基礎床版１０に
形成したコンクリート打設用の開口部１４にポンプ車の
ホース３４をあてがい、このホース３４より開口部１４
を経て地面２０とプレキャストコンクリート基礎床版１
０の下面との間にコンクリート３６を打設する。したが
って、プレキャストコンクリート基礎床版１０を地面２
０上に設置した後においても容易にコンクリート３６の
打設を行うことができ、コンクリート打設作業の容易化
がなし得る。また、コンクリートの打設に際しては、プ
レキャストコンクリート基礎床版１０の天端位置を基準
とし、その位置までコンクリート３６が充填された時点
でコンクリート３６の打設を中止すれば容易にコンクリ
ートの打設レベルが判断できることとなる。さらに、コ
ンクリート３６の打設後においては、表面にプレキャス
トコンクリート基礎床版１０が露出している状態となる
ため、コンクリート３６の養生期間を待つことなく、他
の作業を継続することが可能となる。なお、プレキャス
トコンクリート基礎床版１０は、コンクリート３６の打
設後においても取り外す必要がなく、型枠取り外しのた
めの作業も省略することが可能となる。
【００３０】本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、その発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。
はなく、その発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。
【００３１】例えば、前記実施例においては、布基礎を
プレキャストコンクリートとしたが、この例に限らず現
場打ちのコンクリートで形成される場合についても適用
し得るものである。また、プレキャストコンクリート基
礎床版の使用は土間のみに限らず、建物構築部分全面を
コンクリートで覆うような場合にも適用し得るものであ
る。
プレキャストコンクリートとしたが、この例に限らず現
場打ちのコンクリートで形成される場合についても適用
し得るものである。また、プレキャストコンクリート基
礎床版の使用は土間のみに限らず、建物構築部分全面を
コンクリートで覆うような場合にも適用し得るものであ
る。
【００３２】
【発明の効果】以上説明したように、第１の発明にあっ
ては、プレキャストコンクリート基礎床版本体を布基礎
で囲まれる地面上に配置し、このプレキャストコンクリ
ート基礎床本体に形成された開口部より地面上にコンク
リートを打設することにより、プレキャストコンクリー
ト基礎床版本体を設置した状態でコンクリートの打設が
容易に行え、しかも、コンクリートの打設後養生期間の
経過を待たずにプレキャストコンクリート基礎床版本体
上で他の作業を継続することができる。
ては、プレキャストコンクリート基礎床版本体を布基礎
で囲まれる地面上に配置し、このプレキャストコンクリ
ート基礎床本体に形成された開口部より地面上にコンク
リートを打設することにより、プレキャストコンクリー
ト基礎床版本体を設置した状態でコンクリートの打設が
容易に行え、しかも、コンクリートの打設後養生期間の
経過を待たずにプレキャストコンクリート基礎床版本体
上で他の作業を継続することができる。
【００３３】また、プレキャストコンクリート基礎床版
本体を捨て型枠として用いることができ、その取り外し
も不要にできる。
本体を捨て型枠として用いることができ、その取り外し
も不要にできる。
【００３４】さらに、プレキャストコンクリート基礎床
版に形成した配管配設溝によって、プレキャストコンク
リート基礎床版本体を設置した後、配管配設溝に配管を
後付けすることができる。
版に形成した配管配設溝によって、プレキャストコンク
リート基礎床版本体を設置した後、配管配設溝に配管を
後付けすることができる。
【００３５】第２の発明にあっては、布基礎で囲まれる
地面上にレベルプレートを設置し、このレベルプレート
の天端高さ位置を調整した後、プレキャストコンクリー
ト基礎床版を載置することにより、プレキャストコンク
リート基礎床版からの天端からのレベル出しを容易に行
うことができ、しかもこのプレキャストコンクリートこ
の床版の天端位置までコンクリートを打設することによ
り、地業の打設にかかわりなく、打設コンクリートの基
礎天端からのレベルを容易に出すことができる。
地面上にレベルプレートを設置し、このレベルプレート
の天端高さ位置を調整した後、プレキャストコンクリー
ト基礎床版を載置することにより、プレキャストコンク
リート基礎床版からの天端からのレベル出しを容易に行
うことができ、しかもこのプレキャストコンクリートこ
の床版の天端位置までコンクリートを打設することによ
り、地業の打設にかかわりなく、打設コンクリートの基
礎天端からのレベルを容易に出すことができる。
【図１】本発明の一実施例に係るプレキャストコンクリ
ート基礎床版を示す平面図である。
ート基礎床版を示す平面図である。
【図２】本発明の一実施例に係るコンクリート基礎床の
構築方法におけるレベルプレートの設置状態を示す断面
図である。
構築方法におけるレベルプレートの設置状態を示す断面
図である。
【図３】図２の状態からレベルプレート上にプレキャス
トコンクリート基礎床版を設置した状態を示す断面図で
ある。
トコンクリート基礎床版を設置した状態を示す断面図で
ある。
【図４】図３の状態から基礎床部分にコンクリートを打
設する状態を示す断面図である。
設する状態を示す断面図である。
１０ プレキャストコンクリート基礎床版
１２ プレキャストコンクリート基礎床版本体
１４ コンクリート打設用の開口部
１８ 布基礎
２０ 地面
２２ レベルプレート
２４ 配管
３０ 配管配設溝
Claims (2)
- 【請求項１】 布基礎で囲まれる所定の形状に相応さ
せ、かつその形状より若干小さく形成されたプレキャス
トコンクリート基礎床版本体と、 前記プレキャストコンクリート基礎床版本体の所定位置
に貫通形成されたコンクリート打設用の開口部とを備
え、 前記プレキャストコンクリート基礎床版本体の配管配設
位置に、配管設置長さに相応した長さの配管配設溝を切
り欠き形成したことを特徴とするプレキャストコンクリ
ート基礎床版。 - 【請求項２】 布基礎で囲まれる地面上に部分的にレベ
ルプレートを設置し、このレベルプレートの天端高さ位
置を調整する工程と、 前記天端高さ位置を調整したレベルプレート上に請求項
１に記載のプレキャストコンクリート基礎床版を載置支
持させる工程と、 前記プレキャストコンクリート基礎床版の開口部よりプ
レキャストコンクリート基礎床版と地面の間にコンクリ
ートを打設し、プレキャストコンクリート基礎床版の天
端位置まで充填する工程と、 を含むことを特徴とするコンクリート基礎床の構築方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34356193A JP3481986B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | プレキャストコンクリート基礎床版およびコンクリート基礎床の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34356193A JP3481986B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | プレキャストコンクリート基礎床版およびコンクリート基礎床の構築方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07166559A JPH07166559A (ja) | 1995-06-27 |
| JP3481986B2 true JP3481986B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=18362482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34356193A Expired - Lifetime JP3481986B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | プレキャストコンクリート基礎床版およびコンクリート基礎床の構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3481986B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6383558B2 (ja) * | 2014-04-07 | 2018-08-29 | 株式会社竹中工務店 | フーチング基礎構造 |
| JP7018682B1 (ja) * | 2021-05-14 | 2022-02-14 | 株式会社松島組 | べた基礎の構築方法 |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP34356193A patent/JP3481986B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07166559A (ja) | 1995-06-27 |
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