JP2759229B2 - Rc造階段の施工方法 - Google Patents
Rc造階段の施工方法Info
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- JP2759229B2 JP2759229B2 JP2414748A JP41474890A JP2759229B2 JP 2759229 B2 JP2759229 B2 JP 2759229B2 JP 2414748 A JP2414748 A JP 2414748A JP 41474890 A JP41474890 A JP 41474890A JP 2759229 B2 JP2759229 B2 JP 2759229B2
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- Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートの現場打
ちによるRC造階段の施工方法に関するものである。
ちによるRC造階段の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】RC造階段をコンクリートの現場打ちで
構築する場合、従来では、合板製の階段底型枠の上に配
筋を行い、蹴込み用せき板を階段室両側の壁面等に支持
させた状態に組み付けて、コンクリートを打設し、コン
クリートの硬化後、脱型して踏面等の仕上げを施すとい
った手順で施工されていた。階段用の配筋は、図6に示
すように、踏面aと蹴込みbの角部近傍に位置する上端
主筋cと、その下方に位置する下端主筋dと、両者c,
dを連結して上端主筋cを所定レベルに保持するイナズ
マ筋eと、下端主筋dのコンクリートf被り厚を確保す
る受け筋gとで構成されている。
構築する場合、従来では、合板製の階段底型枠の上に配
筋を行い、蹴込み用せき板を階段室両側の壁面等に支持
させた状態に組み付けて、コンクリートを打設し、コン
クリートの硬化後、脱型して踏面等の仕上げを施すとい
った手順で施工されていた。階段用の配筋は、図6に示
すように、踏面aと蹴込みbの角部近傍に位置する上端
主筋cと、その下方に位置する下端主筋dと、両者c,
dを連結して上端主筋cを所定レベルに保持するイナズ
マ筋eと、下端主筋dのコンクリートf被り厚を確保す
る受け筋gとで構成されている。
【0003】上記の従来例では、現場での型枠工事、配
筋工事が面倒で、しかもコンクリート硬化後の脱型作業
が必要なため、施工性が悪く、工期も長くなる欠点があ
った。また、工事中、階段室は作業通路として利用され
ているが、階段室には、階段底型枠を支保する多数のハ
イプサポートが林立しており、歩行時の安全性に問題が
あった。
筋工事が面倒で、しかもコンクリート硬化後の脱型作業
が必要なため、施工性が悪く、工期も長くなる欠点があ
った。また、工事中、階段室は作業通路として利用され
ているが、階段室には、階段底型枠を支保する多数のハ
イプサポートが林立しており、歩行時の安全性に問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
留意してなされたもので、その目的とするところは、配
筋作業、型枠工事、支保工等の現場作業を省力化して施
工能率を向上すると共に、階段室を工事中の作業通路と
して利用する際の安全性を向上することにある。
留意してなされたもので、その目的とするところは、配
筋作業、型枠工事、支保工等の現場作業を省力化して施
工能率を向上すると共に、階段室を工事中の作業通路と
して利用する際の安全性を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明が講じた技術的手段は、次の通りである。
即ち、本発明は、階段底型枠の上面に上弦材と下弦材と
両者を連結するラチス筋とから成るトラス鉄筋の複数個
を、互いに平行に且つ上弦材が構築される階段の踏面と
蹴込みとの角部近傍に位置するような高さに固着して成
るトラス鉄筋付き打込み型枠を配置し、その上部にコン
クリートを打設してRC造階段を構築することを特徴と
している。
めに、本発明が講じた技術的手段は、次の通りである。
即ち、本発明は、階段底型枠の上面に上弦材と下弦材と
両者を連結するラチス筋とから成るトラス鉄筋の複数個
を、互いに平行に且つ上弦材が構築される階段の踏面と
蹴込みとの角部近傍に位置するような高さに固着して成
るトラス鉄筋付き打込み型枠を配置し、その上部にコン
クリートを打設してRC造階段を構築することを特徴と
している。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、階段底型枠の上面に上弦
材と下弦材と両者を連結するラチス筋とから成るトラス
鉄筋の複数個を、互いに平行に且つ上弦材が構築される
階段の踏面と蹴込みとの角部近傍に位置するような高さ
に固着して成るトラス鉄筋付き打込み型枠を用いるた
め、上弦材が、階段の踏面と蹴込みとの角部近傍に配筋
される従来の上端主筋、下弦材が従来の下端主筋、ラチ
ス筋が従来のイナズマ筋の役目を果たすことになり、現
場での配筋作業が省略される。しかも、トラス鉄筋が階
段底型枠の補強材となって支保工が不要になるため、型
枠工事も簡単であり、さらに脱型作業も省略されるの
で、短工期に能率良く施工できる。また、型枠を支保す
るパイプサポートが林立していなので、階段室を作業通
路として利用する際の安全性を向上することができる。
材と下弦材と両者を連結するラチス筋とから成るトラス
鉄筋の複数個を、互いに平行に且つ上弦材が構築される
階段の踏面と蹴込みとの角部近傍に位置するような高さ
に固着して成るトラス鉄筋付き打込み型枠を用いるた
め、上弦材が、階段の踏面と蹴込みとの角部近傍に配筋
される従来の上端主筋、下弦材が従来の下端主筋、ラチ
ス筋が従来のイナズマ筋の役目を果たすことになり、現
場での配筋作業が省略される。しかも、トラス鉄筋が階
段底型枠の補強材となって支保工が不要になるため、型
枠工事も簡単であり、さらに脱型作業も省略されるの
で、短工期に能率良く施工できる。また、型枠を支保す
るパイプサポートが林立していなので、階段室を作業通
路として利用する際の安全性を向上することができる。
【0007】
【実施例】図1〜図3に示すように、鉄板製の階段底型
枠1の上面に、上述した階段の上端主筋cとなる上弦材
2と上述した階段の下端主筋cとなる下弦材3と両者
2,3を連結するラチス筋4とから成るトラス鉄筋Aの
複数個を、ジグザグ状の吊り材5を介して、互いに平行
に且つ上弦材2が構築される階段の踏面aと蹴込みbと
の角部近傍に位置するような高さに溶接等の手段で固着
して成るトラス鉄筋付き打込み型枠B(人力で持ち運び
できる程度の重量に抑えることが望ましい。)を工場生
産する。
枠1の上面に、上述した階段の上端主筋cとなる上弦材
2と上述した階段の下端主筋cとなる下弦材3と両者
2,3を連結するラチス筋4とから成るトラス鉄筋Aの
複数個を、ジグザグ状の吊り材5を介して、互いに平行
に且つ上弦材2が構築される階段の踏面aと蹴込みbと
の角部近傍に位置するような高さに溶接等の手段で固着
して成るトラス鉄筋付き打込み型枠B(人力で持ち運び
できる程度の重量に抑えることが望ましい。)を工場生
産する。
【0008】このトラス鉄筋付き打込み型枠Bを現場に
搬入して階段構築位置に配置し、次いで、図外の蹴込み
用せき板を階段室両側の壁面等に支持させた状態に組み
付け、前記打込み型枠B上にコンクリートCを打設し、
コンクリートCが硬化したら前記蹴込み用せき板だけを
脱型すると共に、踏面aと蹴込みbの仕上げ等を行っ
て、RC造階段を構築する。この実施例によれば、トラ
ス鉄筋Aの強度が大きいため、自重、コンクリート重量
や作業員の歩行等による階段底型枠1の撓みが阻止さ
れ、支保工(パイプサポート等)は不要である。
搬入して階段構築位置に配置し、次いで、図外の蹴込み
用せき板を階段室両側の壁面等に支持させた状態に組み
付け、前記打込み型枠B上にコンクリートCを打設し、
コンクリートCが硬化したら前記蹴込み用せき板だけを
脱型すると共に、踏面aと蹴込みbの仕上げ等を行っ
て、RC造階段を構築する。この実施例によれば、トラ
ス鉄筋Aの強度が大きいため、自重、コンクリート重量
や作業員の歩行等による階段底型枠1の撓みが阻止さ
れ、支保工(パイプサポート等)は不要である。
【0009】図4と図5は別の実施例を示す。この実施
例はトラス鉄筋Aに、工場加工あるいは現場作業によっ
て、予め、蹴込みbの仕上げ材を兼用する蹴込み用打込
みせき板Dを取り付けておき、コンクリートCの硬化
後、踏面aの仕上げを行うだけで、RC造階段を構築す
る点に特徴がある。6a,6bは蹴込み用打込みせき板Dの
取付け片である。この場合、図示のように、蹴込み用打
込みせき板Dには、ノンスリップ7を装着しておくこと
が望ましい。
例はトラス鉄筋Aに、工場加工あるいは現場作業によっ
て、予め、蹴込みbの仕上げ材を兼用する蹴込み用打込
みせき板Dを取り付けておき、コンクリートCの硬化
後、踏面aの仕上げを行うだけで、RC造階段を構築す
る点に特徴がある。6a,6bは蹴込み用打込みせき板Dの
取付け片である。この場合、図示のように、蹴込み用打
込みせき板Dには、ノンスリップ7を装着しておくこと
が望ましい。
【0010】図示しないが、トラス鉄筋付き打込み型枠
Bとしては、プレキャストコンクリート版の片面にトラ
ス鉄筋の上弦材とラチス筋の上端側を突出させた所謂オ
ムニア版を使用してもよい。
Bとしては、プレキャストコンクリート版の片面にトラ
ス鉄筋の上弦材とラチス筋の上端側を突出させた所謂オ
ムニア版を使用してもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上述した構成よりなるから、
次の効果を奏し得るのである。現場での配筋作業が省
略され、型枠工事も支保工が不要なため簡単であり、さ
らに脱型作業も省略されるので、短工期に能率良く施工
できる。型枠を支保するパイプサポートが林立してい
なので、階段室を作業通路として利用する際の安全性を
向上することができる
次の効果を奏し得るのである。現場での配筋作業が省
略され、型枠工事も支保工が不要なため簡単であり、さ
らに脱型作業も省略されるので、短工期に能率良く施工
できる。型枠を支保するパイプサポートが林立してい
なので、階段室を作業通路として利用する際の安全性を
向上することができる
【図1】本発明の方法により施工されたRC造階段の縦
断側面図である。
断側面図である。
【図2】本発明の方法に使用するRC造階段用のトラス
鉄筋付き打込み型枠の斜視図である。
鉄筋付き打込み型枠の斜視図である。
【図3】本発明の方法に使用するRC造階段用のトラス
鉄筋付き打込み型枠の概略正面図である。
鉄筋付き打込み型枠の概略正面図である。
【図4】本発明の別実施例を示すRC造階段用のトラス
鉄筋付き打込み型枠の側面図である。
鉄筋付き打込み型枠の側面図である。
【図5】本発明の別実施例を示すRC造階段の縦断側面
図である。
図である。
【図6】従来例を示すRC造階段の縦断側面図である。
A…トラス鉄筋 B…トラス鉄筋付き打込み型枠 C…コンクリート D…蹴込み用打込みせき板 a…踏面 b…蹴込み 1…階段底型枠 2…上弦材 3…下弦材 4…ラチス筋
Claims (1)
- 【請求項1】 階段底型枠の上面に上弦材と下弦材と両
者を連結するラチス筋とから成るトラス鉄筋の複数個
を、互いに平行に且つ上弦材が構築される階段の踏面と
蹴込みとの角部近傍に位置するような高さに固着して成
るトラス鉄筋付き打込み型枠を配置し、その上部にコン
クリートを打設してRC造階段を構築することを特徴と
するRC造階段の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2414748A JP2759229B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | Rc造階段の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2414748A JP2759229B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | Rc造階段の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04222751A JPH04222751A (ja) | 1992-08-12 |
JP2759229B2 true JP2759229B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=18523196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2414748A Expired - Fee Related JP2759229B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | Rc造階段の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2759229B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP2414748A patent/JP2759229B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04222751A (ja) | 1992-08-12 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |