JP3358047B2 - 大型床版の製造方法及び構造体の鉄筋コンクリート造の傾斜床の施工方法 - Google Patents

大型床版の製造方法及び構造体の鉄筋コンクリート造の傾斜床の施工方法

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JP3358047B2 JP26228395A JP26228395A JP3358047B2 JP 3358047 B2 JP3358047 B2 JP 3358047B2 JP 26228395 A JP26228395 A JP 26228395A JP 26228395 A JP26228395 A JP 26228395A JP 3358047 B2 JP3358047 B2 JP 3358047B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハーフPC床版
を使う大型床版の製造方法及び構造体の鉄筋コンクリー
ト造の傾斜床の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のハーフPC床版を使う鉄筋コンク
リート造の床の施工方法には、複数枚のハーフPC床版
を構造体(建物)の鉄筋コンクリート造の梁の上側に載
せて、各ハーフPC床版の端縁の下面を前記梁にて支持
し、各ハーフPC床版の上側に床鉄筋を配筋し、各床鉄
筋の端部を鉄筋コンクリート造の梁の上面から突出させ
た肋筋間に位置させ、各ハーフPC床版及び前記梁の上
側にコンクリートを打設して、鉄筋コンクリート造の床
を形成する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の鉄筋コンクリー
ト造の床の施工方法は、ハーフPC床版の敷込作業とコ
ンクリートの打設作業とを各々別個に行う必要があり、
また、打設したコンクリートの強度発現までの養生期間
が必要であり、さらに、各ハーフPC床版の取付時に危
険な作業が誘発する恐れがあり、各ハーフPC床版の取
付作業後にハーフPC床版上にコンクリートを打設する
ため、工期の短縮が困難である等の多くの欠点がある。
例えば、従来の床の施工方法を傾斜した鉄筋コンクリー
ト造の床の構築に適用して、鉄筋コンクリート造の傾斜
床を構築しようとすると、多数のフPC床版を揚重機で
いちいち吊り吊り揚げ、構造体の梁間に架け渡す必要が
あり、揚重回数が多くなる欠点があり、また、傾斜して
配置したハーフPC床版上へのコンクリートの打設作
業、打設したコンクリートを所定の傾斜角度の傾斜面に
仕上げる作業等に多くの手間と高度の熟練を必要とする
欠点がある。この発明の解決しようとする課題は、上述
のような従来技術の欠点を有しない大型床版の製造方法
及び構造体の鉄筋コンクリート造の傾斜床の施工方法を
提供すること、換言すると、比較的小型で移送が容易な
ハーフPC床版を用いてユニット化された鉄筋コンクリ
ート造の大型床版を容易に製作できる大型床版の製造方
法を提供すること及び工期の短縮及び作業の安全性の向
上が図れる構造体の鉄筋コンクリート造の傾斜床の施工
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するために、次の構成を採用するものである。この
発明の構成は、建築現場のプレキャスト部材の製造ヤー
ドに、複数の平面視が略矩形の鉄筋コンクリート造のハ
ーフPC床版を搬入し、複数のハーフPC床版を架台上
に載せて、複数のハーフPC床版を大きな矩形版が形成
されるように配置し、前記矩形版上又はその周囲に型枠
を配置しかつ矩形版上に床鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋を
配筋し、型枠内に後打ちコンクリートを打設し、養生し
て強度を発現させて脱型し、複数のハーフPC床版が後
打ちコンクリートと床鉄筋にて一体化され、前記縦鉄筋
及び横鉄筋の端よりの部分に前記矩形版の周縁から必要
長さだけ突出させた部分が設けられ、ユニット化された
床版をつくることを特徴とする大型床版の製造方法にあ
る。この発明の好ましい実施形態においては、前記矩形
版上に型枠を配置しかつ床鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋と
を格子状に配筋し、床鉄筋の縦鉄筋及び横鉄筋の端より
の部分に前記矩形版の周縁から必要長さだけ突出させた
部分を設け、かつ型枠を外した前記矩形版上の周囲に前
記ハーフPC床版の表面が露出している部分を残すよう
にする。なお、好適な実施形態では、上記養生として、
例えば、蒸気養生を採用する。
【0005】また、この発明の構成は、建築現場のプレ
キャスト部材の製造ヤードに、複数の平面視が略矩形の
鉄筋コンクリート造のハーフPC床版を搬入し、前記製
造ヤードにおいて、複数のハーフPC床版を架台上に載
せて、複数のハーフPC床版を大きな矩形版が形成され
るように配置し、前記矩形版上又はその周囲に型枠を配
置しかつ前記矩形版上に床鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋を
配筋し、型枠内に後打ちコンクリートを打設し、養生し
て強度を発現させて脱型し、前記縦鉄筋及び横鉄筋の端
よりの部分に前記矩形版の周縁から必要長さだけ突出さ
せた部分が設けられている大型床版を複数箇つくり、大
型床版を揚重機にて吊りあげ、構造体の鉄筋コンクリー
ト造の水平梁及び傾斜梁の上側に載せ、大型床版の周縁
の下側の部分を水平梁及び傾斜梁の上側の側縁で支持
し、水平梁及び傾斜梁の上面から突出させた肋筋の近傍
に、大型床版の前記縦鉄筋及び横鉄筋の前記突出させた
部分を位置させ、水平梁及び傾斜梁等の上側にコンクリ
ートを打設して大型床版と支持架構の水平梁及び傾斜梁
とを一体化させることを特徴とする構造体の鉄筋コンク
リート造の傾斜床の施工方法にある。この発明の好まし
い実施形態では、型枠を外した後の前記矩形版上の周囲
に前記ハーフPC床版の表面が露出している部分を残す
ようにして、大型床版の周囲の前記ハーフPC床版の表
面が露出している部分、水平梁、傾斜梁等の上側に、必
要に応じて鉄筋を配して、コンクリートを打設し、大型
床版と構造体の水平梁及び傾斜梁とを一体化させるよう
にする。
【0006】好適な実施形態では、矩形版上の周囲のハ
ーフPC床版の表面が露出している部分の幅が、複数の
ハーフPC床版の接合部分の近くの部分で幅広にされ、
前記接合部分から離れた部分で幅狭にされ、水平梁の下
方側に配された大型床版の幅広にされた前記露出してい
る部分と水平梁の上方側に配された大型床版の幅広にさ
れた前記露出している部分とを互いに対向させ、対向す
る一方の幅広にされた前記露出している部分から他方の
幅広にされた前記露出している部分にわたって複数の連
結用鉄筋を間隔をおいて配筋し、ハーフPC床版同士の
接合部分における大型床版と水平梁との接続を強固なも
のにする。また、構造体の座席等を備えた鉄筋コンクリ
ート造の傾斜床を構築する場合には、前記矩形版上に床
鉄筋を配筋するときに前記矩形版上の段部形成位置に複
数の段部連結用鉄筋を間隔をおいて配筋し、かつ大型床
版と傾斜梁を一体化するときに傾斜梁上に複数の段部連
結用鉄筋を間隔をおいて配筋し、前記段部連結用鉄筋を
使って傾斜梁の上側及び傾斜梁から離れた大型床版等か
らなる傾斜床の前記傾斜梁と平行な部分の上側に階段状
の段部を形成し、傾斜梁及び傾斜床の上側の段部に長い
段板を載せ、前記段板を適宜の手段で前記段部に固着
し、段板に観覧者等が腰掛ける座席を設けるようにす
る。
【0007】
【実施例】実施例は、図1〜図14に示され、競技場等
の構造体の観覧席を備えた鉄筋コンクリート造の傾斜床
の施工にこの発明を適用した例である。ハーフPC床版
1は、工場生産され、建築現場のプレキャスト部材の製
造ヤードに搬入される。ハーフPC床版1は、図1、図
4〜図6に示すように、鉄筋コンクリート造の板状部分
1aからなり、その平面視の形状が略矩形で、その上面
が略平らで、その長手方向の両側の端縁部1a1,1a2
が互いに略平行になっており、長手方向の一方の端縁部
1a1の下側にこれに沿ってリブ状に突条部1bが形成
され、その突条部1bの先に鉄筋コンクリート造の水平
大梁22又は水平小梁24の上側の平面22e,24e
に接触する平面1b1が形成され、他方の長手方向の端
縁部1a2の下側に鉄筋コンクリート造の水平大梁22
又は水平小梁24の下側の傾斜面22d,24dに接触
する平面1cが形成されて、上記板状部分1aや突条部
1bのコンクリートC1中に補強用鉄筋が埋め込まれて
いる。ハーフPC床版1として、その板状部分1aにP
C鋼線、PC鋼棒等を埋め込み、これにプレストレスを
与えて強化したものを用いてもよいし、その板状部分1
aの下側に形成したリブ状の突条部にもPC鋼線、PC
鋼棒等を埋め込み、これにプレストレスを与えて強化し
たものを用いてもよい。また、ハーフPC床版1とし
て、その板状部分1aにその表面からその一部が突出す
るように連結用及び吊用鉄筋を設けたものを用いること
もできる。
【0008】建築現場のプレキャスト部材の製造ヤード
において、例えば、5枚のハーフPC床版1を適当な架
台(例えば、平行に配置した1対のH型鋼)上に載せ
て、図1に示すように、大きな矩形版2が形成されるよ
うに配置し、適宜の固定手段で各ハーフPC床版1を架
台に固定する。前記矩形版2は、例えば、1対の水平大
梁22又は水平小梁24と1対の傾斜大梁22とによっ
て囲まれる空間を、水平大梁22、水平小梁24及び傾
斜大梁22を含む面に対して垂直な方向からみた大きさ
よりも掛かり代だけ大きする。なお、5枚のハーフPC
床版1のうち両端に位置するものは、その一つの隅が切
除され、その傾斜大梁23に対面する縁部2c,2dの
下側に傾斜大梁23の平面23dに接触する平面1dが
形成されている。型枠の内周面が第2図の2点鎖線3で
示す形状になるように、型枠を矩形版2上に配置し、適
宜の手段で固定する。5枚のハーフPC床版からなる矩
形版2上に、床鉄筋11となる縦鉄筋11aと横鉄筋1
1b,11cとを格子状に配筋する。図4及び図5に示
すように、縦鉄筋11aは横鉄筋11b,11cの上側
にあり、下側の横鉄筋11bの間隔は上側の横鉄筋11
cの間隔の2倍になっている。縦鉄筋11aの長さは、
縦鉄筋11aを水平大梁22又は水平小梁24の肋鉄2
2a,24aの上部と重ね合わせるために、図2〜図5
に示すように、縦鉄筋11aの端よりの部分が矩形版2
の短手方向の辺2a,2bより必要長さだけ突出する長
さになっている。横鉄筋11bの長さは、横鉄筋11b
を傾斜大梁23の肋鉄23aの上部と重ね合わせるため
に、図2、図3及び図6に示すように、横鉄筋11bの
端よりの部分が矩形版2の長手方向の辺2c,2dより
必要長さだけ突出する長さになっている。横鉄筋11c
の長さは、この横鉄筋11cの端を傾斜大梁23の肋筋
23aの近傍に延在させるために、図6及び図13に示
すように、横鉄筋11cの端よりの部分が矩形版2の長
手方向の辺2c,2dより少々突出する長さになってい
る。矩形版2の長手方向の中央に位置する縦鉄筋11a
及びこの縦鉄筋11aに対応する横鉄筋11b,11c
の近傍に複数の段部連結用鉄筋27aを間隔をおいて配
筋する。段部連結用鉄筋27aとしては、例えば、第7
図に示すように、鉄筋をU字状に曲げ、U字状の部分2
7a1から離れた自由端よりの部分26a2をU字状の鉄
筋を含む面に対して必要角度θだけ曲げたものを使用す
る。
【0009】そして、矩形版2上の型枠内に固定治具用
のインサートを取付け、矩形版2上の型枠内にコンクリ
ートC2を打設して、その上面を平らにし、段部連結用
鉄筋27aのU字状の部分27a1をコンクリートC2
から突出させる。次に、前記架台、5枚のハーフPC床
版からなる矩形版2、この上に後打ちしたコンクリート
2等の周囲を気密性のあるシートで被い、矩形版2の
下側に蒸気を供給し、蒸気養生して、短時間でコンクリ
ートの強度を発現させる。強度が発現したらシートを除
いて、型枠を外し、プレキャスト鉄筋コンクリート造の
大型床版10の製造を完了する。蒸気養生して強度を発
現しかつユニット化した大型床版10を、上記と同じや
り方で多数製造し、製造した各大型床板10を製造ヤー
ドの近傍の貯蔵ヤードに重ねたりして蓄積する。大型床
板10は、複数のハーフPC床版1が後打ちコンクリー
トC2及び床鉄筋11にて一体化され、大型床板10上
の周囲の後打ちコンクリートC2が打設されていないハ
ーフPC床版1の表面が露出している部分10aが残さ
れ、矩形版2の長手方向の辺2a,2b側の露出してい
る部分10aの幅は、ハーフPC床版1同士の接合部分
2eの近くの部分10a1で幅広くなり、前記接合部分
2eから離れた部分10a2で幅狭くなっおいり、後打
ちコンクリートC2が打設されている部分と後打ちコン
クリートC2が打設されていないハーフPC床版1の表
面が露出している部分10aとの境界が平面視で凹凸に
なっている。また、矩形版2の短手方向の辺2c,2d
側の露出している部分10a3の幅は前記部分10a2
り幅狭になっている。さらに、床鉄筋11の縦鉄筋11
a及び横鉄筋11bの端よりの部分に前記矩形版2の周
縁2a,2b,2c,2dから必要長さだけ突出させた
部分がある。なお、矩形版2の長手方向の辺2b側のハ
ーフPC床版1の表面を露出させた部分10a2は幾分
厚くつくられている。
【0010】上記大型床版10の製造と並行して、大型
床盤10を取付ける構造体(建物)20を構築する。こ
の構造体20は、例えば、プレキャスト鉄筋コンクリー
ト造の柱21、水平大梁22、傾斜大梁23、水平小梁
24等を使い、図8及び第9図に示すように、多数の柱
21を所定位置に建て、各柱間21に水平大梁22、傾
斜大梁23等を架け渡し、柱21と大梁22,23とを
適宜の手段で接合し、かつ傾斜大梁23と傾斜大梁23
との間に、例えば、等しい間隔をおいて水平小梁24
(図示のものは2本)を架け渡し、水平小梁24を傾斜
大梁23に適宜の手段で接合して、多層の構造体20を
構築する。水平大梁22としては、例えば、図11に示
すように、その上側の部分22a1を形成しようとする
傾斜床25の傾斜角度に略一致するように傾斜させた肋
筋22aを使い、所定数の梁主筋22bの周囲に間隔を
おいて肋筋22aを配し、水平大梁22の肋筋22aの
上側の部分22a1等を水平大梁22の長手方向の上側
の中央の平面22cから突出させ、かつ水平大梁22の
上部の長手方向の一方の側に前記傾斜角度と一致する傾
斜面22dを形成し、その他方の側に平面22eを形成
したプレキャスト鉄筋コンクリート造の大梁を使う。な
お、水平小梁24としては、例えば、図12に示すよう
に、水平大梁22よりも幾分細くて同じ構成のものを使
用する。傾斜大梁23としては、例えば、図13に示す
ように、その上側の部分23a1を略水平にした肋筋2
3aを使い、所定数の梁主筋23bの周囲に間隔をおい
て肋筋23aを配し、その肋筋23aの上側の部分23
1を大梁23の上側の中央の面23cから突出させ、
かつ大梁23の上側の長手方向の両側の側縁上に平面2
3dを形成したプレキャスト鉄筋コンクリートの大梁を
使用する。
【0011】建築現場のプレキャスト部材の製造ヤード
に蓄積しておいた大型床版10をクレーン(揚重機)に
て吊り揚げ、図9に示すように、構造体20の水平大梁
22、傾斜大梁23、水平小梁24等の上に載置する。
すなわち、図11及び図12に示すように、大型床板1
0の短手方向の一方の側(傾斜配置時の下側)の下部を
構成する各ハーフPC床版1のリブ状の突条部1bの下
部の平面1b1を水平大梁22又は水平小梁24の上側
の平面22e,24eの上側に載せ、大型床板10の短
手方向の他方の側(傾斜配置時の上側)の下部を構成す
る各ハーフPC床版1の平面1cを水平大梁22又は水
平小梁24の下側の傾斜面22d,24d上に載せ、図
13に示すように、大型床板10の長手方向の両端の下
部を構成するハーフPC床版1の長い辺の下側の平面1
dを傾斜大梁23の上側の平面23dの上側に載せる。
多数の大型床板10を、クレーンにて吊り揚げ、上記と
同じやり方で構造体20の大梁22,23及び小梁24
上に載置する。
【0012】そして、大梁22,23及び小梁24の肋
筋22a,23aの上側に突出する部分間の隙間に各大
型床版10の周囲から突出する床鉄筋11の端よりの部
分をそれぞれ位置させる。そして、図10〜図12に示
すように、傾斜配置時の上側の大型床版10の下方側の
ハーフPC床版1の露出している部分10a1,10a2
の上側に横方向に延びる複数の鉄筋32を間隔をおいて
配筋する。それから、水平大梁22又は水平小梁24を
挾んで互いに対向している下方側の大型床版10の上方
側のハーフPC床版1の表面が幅広に露出している部分
10a1と上方側の大型床版10の下方側のハーフPC
床版1の表面が幅広く露出している部分10a1とにわ
たって、複数本の連結用鉄筋31を間隔をおいて配筋す
る。それから、前記連結用鉄筋31の上側の下方側の大
型床版10の上方側の部分10a1,10a2及び上方側
の大型床版10の下方側の部分10a1,10a2に横方
向に延びる複数の鉄筋33を間隔をおいて配筋する。
【0013】次に、下方側の大型床版10の上方側のハ
ーフPC床版1の露出している部分10a1,10a2
上方側の大型床版10の下方側のハーフPC床版1の露
出している部分10a1,10a2、及び水平大梁22又
は水平小梁24の平面22cの上側にコンクリートC3
を打設し、下方側の大型床版10、上方側の大型床版1
0及び水平大梁22又は水平小梁24を一体化する。な
お、打設したコンクリートC3の上面を所定の傾斜角度
の傾斜面になるように仕上げる。また、図13に示すよ
うに、左側の大型床版10の右側の端部から突出する横
鉄筋11b,11cの部分及び右側の大型床版10の左
側の端部から突出する横鉄筋11b,11cの部分を傾
斜大梁23の上面から突出する肋筋23a間の隙間内に
位置させ、かつ傾斜大梁23の平面23cの上側に多数
の段部連結鉄筋26aを間隔をおいて配筋する。段部連
結鉄筋26aとしては、例えば、図7に示す段部連結鉄
筋27aと同じ構成のものを使う。さらに、傾斜大梁2
3に沿ってその長手方向に鉄筋34を配筋する。それか
ら、大型床版10の左方側及び右方側のハーフPC床版
1の露出している部分10a3及び傾斜大梁23の平面
23cの上側にコンクリートC4を打設して、左方側の
大型床版10、右方側の大型床版10及び傾斜大梁23
を一体化する。なお、打設したコンクリートC4の上面
を所定の傾斜角度の傾斜面になるように仕上げる。
【0014】傾斜大梁23の上側の傾斜した鉄筋コンク
リートC4の上面から突出する段部連結鉄筋26aの両
側に段部形成用の型枠を配し、この型枠内に、必要に応
じて段部補強用の鉄筋を配して、コンクリートC5を打
設し、鉄筋コンクリート造の段部26を形成する。な
お、コンクリートC4とコンクリートC5とを一度に打設
するようにしてもよい。同様に、大型床版10の中央部
から突出する段部連結鉄筋27aの両側に段部形成用の
型枠を配し、この型枠内に、必要に応じて段部補強用の
鉄筋を配して、コンクリートC6を打設し、鉄筋コンク
リート造の段部27を形成する。大型床版10のコンク
リートC2からなる傾斜床25の部分の上面、連結部の
コンクリートC3,C4等からなる傾斜床25の部分の上
面、コンクリートC5からなる段部26,27の上面2
6b,27b及びその両側面26c,27cに防水処理
を施す。段板40、50としては、例えば、プレキャス
ト鉄筋コンクリート造のものを使用する。傾斜角度の小
さい傾斜床25の段部上に載せる段板40は、図8及び
図15に示すように、下側の水平辺部40aの右端と上
側の水平辺部40bの左端を垂直辺部40cで連結し、
上側の水平辺部40bの右側に上端に平面40dのある
突部40dを設けたものを使用する。段板40をその水
平辺部40a,40bを段部26,27の上面26b,
27bに載置し、高さ調節ボルト41を回して水平辺部
40a,40bの上面の高さ等を調節し、各段板40を
順次適宜の連結手段42にて段部26,27に固着し、
各連結手段42をスポンジジャバラ43で覆う。そし
て、段板40の上側に観覧者が腰掛ける座席を適宜の手
段で取付ける。傾斜角度の大きい傾斜床上に載置する段
板50としては、図8に示すように、水平辺50aの右
端と垂直辺50cの下端とを連結したL字型に構成した
ものを使用する。段板50も段板40と同じやり方で段
部25,26に取付ける。
【0015】
【発明の作用効果】この発明は、特許請求の範囲の欄に
記載した構成を備えることにより、次の(イ)ないし
(ト)の作用効果を奏する。 (イ)請求項1記載の大型床版の製造方法は、建築現場
のプレキャスト部材の製造ヤードに、複数の平面視が略
矩形の鉄筋コンクリート造のハーフPC床版を搬入し、
複数のハーフPC床版を架台上に載せて、複数のハーフ
PC床版を大きな矩形版が形成されるように配置し、前
記矩形版上又はその周囲に型枠を配置しかつ矩形版上に
床鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋を配筋し、型枠内に後打ち
コンクリートを打設し、養生して強度を発現させて脱型
し、複数のハーフPC床版が後打ちコンクリートと床鉄
筋にて一体化され、前記縦鉄筋及び横鉄筋の端よりの部
分に前記矩形版の周縁から必要長さだけ突出させた部分
が設けられ、ユニット化された床版をつくるから、比較
的小型で移送が容易なハーフPC床版を用いて、ユニッ
ト化された鉄筋コンクリート造の大型床版を容易に製作
することができ、床版を構造体に取付ける際の揚重作業
の回数を少なくすることができ、高所で行なう配筋作業
やコンクリートの打設作業を少なくし、工期を短縮し、
作業の安全性を向上させることができる。 (ロ)請求項2に記載されているようにすると、ハーフ
PC床版からなる矩形版の上面で型枠を支持すること
で、型枠の支持が容易になる。また、矩形版上の周囲の
ハーフPC床版の表面が露出している部分上に連結用鉄
筋、補強用鉄筋等を配筋することができ、大型床版を構
造体の鉄筋コンクリート造の梁等に強固に接合すること
ができる。 (ハ)請求項3に記載された鉄筋コンクリート造の大型
床版は、比較的小型で移送が容易な複数のハーフPC床
版を後打ちコンクリート及び床鉄筋にて一体化して製作
されているため、建築現場のプレキャスト部材の製造ヤ
ードにおいて、ユニット化された鉄筋コンクリート造の
大型床版を容易に製作することができ、また、前記矩形
版上の周囲のハーフPC床版の表面が露出している部分
上に連結用鉄筋、補強用鉄筋等を配筋することができか
ら、大型床版を構造体の鉄筋コンクリート造の梁等に強
固に接合することができる。
【0016】(ニ)請求項4記載の構造体の鉄筋コンク
リート造の傾斜床の施工方法は、建築現場のプレキャス
ト部材の製造ヤードに、複数の平面視が略矩形の鉄筋コ
ンクリート造のハーフPC床版を搬入し、前記製造ヤー
ドにおいて、複数のハーフPC床版を架台上に載せて、
複数のハーフPC床版を大きな矩形版が形成されるよう
に配置し、前記矩形版上又はその周囲に型枠を配置しか
つ前記矩形版上に床鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋を配筋
し、型枠内に後打ちコンクリートを打設し、養生して強
度を発現させて脱型し、前記縦鉄筋及び横鉄筋の端より
の部分に前記矩形版の周縁から必要長さだけ突出させた
部分が設けられている大型床版を複数箇つくり、大型床
版を揚重機にて吊りあげ、構造体の鉄筋コンクリート造
の水平梁及び傾斜梁の上側に載せ、大型床版の周縁の下
側の部分を水平梁及び傾斜梁の上側の側縁で支持し、水
平梁及び傾斜梁の上面から突出させた肋筋の近傍に、大
型床版の前記縦鉄筋及び横鉄筋の前記突出させた部分を
位置させ、水平梁及び傾斜梁等の上側にコンクリートを
打設して大型床版と支持架構の水平梁及び傾斜梁とを一
体化させるから、大型床版と水平梁及び傾斜梁との連結
部のみにコンクリートを打設し、このコンクリートのみ
を傾斜面に仕上げればよく、鉄筋コンクリート造の傾斜
床を施工性よく構築することができる。また、各大型床
版を揚重機にて吊りあげ、構造体の鉄筋コンクリート造
の水平梁及び傾斜梁の上側に載せて、大型床版の周縁の
下側の部分を水平梁や傾斜梁の上側の側縁で支持し、か
つ水平梁及び傾斜梁の上面から突出させた肋筋間の近傍
に、大型床版の前記縦鉄筋及び横鉄筋の突出させた部分
を位置させることにより大型床版の取付作業が完了し、
その後に水平梁、傾斜梁等の上側にコンクリートを打設
することにより、大型床版と構造体の水平梁及び傾斜梁
とを一体化させることができるから、構造体の鉄筋コン
クリート造の傾斜床を短い期間で構築するでき、工期の
短縮が図れる。
【0017】(ホ)請求項5に記載されているように、
型枠を外した前記矩形版上の周囲に前記ハーフPC床版
の表面を露出している部分が残され、かつ前記縦鉄筋及
び横鉄筋の端よりの部分に前記矩形版の周縁から必要長
さだけ突出させた部分が設けられている大型床版を複数
箇つくり、大型床版を揚重機にて吊りあげ、構造体の鉄
筋コンクリート造の水平梁及び傾斜梁の上側に載せ、大
型床版の周縁の下側の部分を水平梁や傾斜梁の上側の側
縁で支持し、水平梁及び傾斜梁の上面から突出させた肋
筋の近傍に、大型床版の前記縦鉄筋及び横鉄筋の突出さ
せた部分を位置させ、矩形版の周囲の前記ハーフPC床
版の表面が露出している部分、水平梁、傾斜梁等の上側
に、必要に応じて鉄筋を配して、コンクリートを打設
し、大型床版と構造体の水平梁及び傾斜梁とを一体化さ
せるようにすると、前記大型床版上の周囲のハーフPC
床版の表面が露出している部分等の上側に連結用鉄筋、
補強用鉄筋等を配筋することができから、大型床版を鉄
筋コンクリート造の水平梁及び傾斜梁に強固に接合する
ことができる。 (ヘ)請求項6に記載されているようにすると、水平梁
を跨いで配筋する複数の連結用鉄筋の大型床版のハーフ
PC床版の表面が露出している部分上の長さを大きくす
ることができ、ハーフPC床版同士の接合部分における
大型床版と水平梁との接続を強固なものにすることがで
きる。 (ト)請求項7に記載されているように、前記矩形版上
に床鉄筋を配筋するときに前記矩形版上の段部形成位置
に複数の段部連結用鉄筋を間隔をおいて配筋し、かつ大
型床版と傾斜梁とを一体化するときに傾斜梁上に複数の
段部連結用鉄筋を間隔をおいて配筋し、前記段部連結用
鉄筋を使って傾斜梁の上側及び傾斜梁から離れた大型床
版等からなる傾斜床の傾斜梁と平行な部分の上側に階段
状の段部を形成し、傾斜梁及び傾斜床の上側の段部に長
い段板を載せ、前記段板を適宜の手段で段部に固着し、
段板に観覧者等が腰掛ける座席を設けるようにすると、
座席等を備えた構造体の鉄筋コンクリート造の傾斜床を
施工性よく、短い工期で、危険な作業を誘発することな
く、容易に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の5枚のハーフPC床版からなる大きな
矩形版の平面図
【図2】実施例の矩形版上に床鉄筋を配筋した状態等を
示す平面図
【図3】床鉄筋を配筋した図2の矩形版上にコンクリー
トを打設して形成したユニット化された大型床版の平面
【図4】図3の大型床版を図3の上方又は下方から見た
側面図
【図5】図3の大型床版を図3のA−A線に沿って断面
し矢印方向に見た側面図
【図6】図3の大型床版を図3の左側から見た側面図
【図7】実施例の段部連結用鉄筋の斜視図
【図8】実施例のプレキャスト鉄筋コンクリート造の
柱、梁等からなる構造体に大型床版を取付け、該大型床
版と連結して形成した段部上にプレキャスト鉄筋コンク
リート造の段板を取付けて観覧席の支持部を形成した競
技場の一部の縦断面図
【図9】実施例の大型床版と構造体の水平大梁、傾斜大
梁、水平小梁の関係等を示す平面図
【図10】実施例の大型床版のハーフPC床版が幅広く
露出している部分、水平小梁、連結用鉄筋等の関係を平
面図
【図11】図9に示す大型床版と水平大梁との連結部を
図9のB−B線に沿って縦断し矢印方向にみた正面図
【図12】図9に示す大型床版と水平小梁との連結部を
図9のC−C線に沿って縦断し矢印方向にみた正面図
【図13】図9に示す大型床版と傾斜大梁との連結部を
図9のD−D線に沿って傾斜大梁を含む面に対して垂直
に断面し矢印方向にみた正面図
【図14】傾斜大梁、その肋筋、段部連結用鉄筋、段部
等の関係を示す斜視図
【図15】実施例の傾斜床、段部及び段板の関係を示す
側面図
【符号の説明】
1 ハーフPC床版 1a 板状部分 1b 突条部 1c,1d 平面 2 矩形版 10 大型床版 10a ハーフPC床版の露出している部分 10a1 幅広くハーフPC床版が露出している部分 11 床鉄筋 11a 縦鉄筋 11b,11c 横鉄筋 20 構造体 21 柱 22 水平大梁 22a,23a,24a 肋筋 22b,23b,24b 主筋 22d,24d 傾斜面 22e,23d,24e 平面 23 傾斜大梁 24 水平小梁 25 傾斜床 26,27 段部 26a,27a 段部連結用鉄筋 31 連結用鉄筋 32,33,34 鉄筋 40,50 段板 C1〜C5 コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 恭幸 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (72)発明者 浅井 信雄 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (56)参考文献 特公 平3−80946(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/04 E04B 1/34 E04B 1/35 E04B 5/02 E04B 5/38 E04C 2/50 E04G 21/14 - 21/22 E04H 3/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築現場のプレキャスト部材の製造ヤード
    に、複数の平面視が略矩形の鉄筋コンクリート造のハー
    フPC床版を搬入し、複数のハーフPC床版を架台上に
    載せて、複数のハーフPC床版を大きな矩形版が形成さ
    れるように配置し、前記矩形版上又はその周囲に型枠を
    配置しかつ矩形版上に床鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋を配
    筋し、型枠内に後打ちコンクリートを打設し、養生して
    強度を発現させて脱型し、複数のハーフPC床版が後打
    ちコンクリートと床鉄筋にて一体化され、前記縦鉄筋及
    び横鉄筋の端よりの部分に前記矩形版の周縁から必要長
    さだけ突出させた部分が設けられ、ユニット化された床
    版をつくることを特徴とする大型床版の製造方法。
  2. 【請求項2】建築現場のプレキャスト部材の製造ヤード
    に、複数の平面視が略矩形の鉄筋コンクリート造のハー
    フPC床版を搬入し、複数のハーフPC床版を架台上に
    載せて、複数のハーフPC床版を大きな矩形版が形成さ
    れるように配置し、前記矩形版上に型枠を配置しかつ床
    鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋を配筋し、型枠内に後打ちコ
    ンクリートを打設し、養生して強度を発現させて脱型
    し、複数のハーフPC床版が後打ちコンクリートと床鉄
    筋にて一体化され、かつ前記縦鉄筋及び横鉄筋の端より
    の部分に前記矩形版の周縁から必要長さだけ突出させた
    部分が設けられ、型枠を外した前記矩形版上の周囲に前
    記ハーフPC床版の表面を露出している部分が残され、
    ユニット化された床版をつくることを特徴とする大型床
    版の製造方法。
  3. 【請求項3】複数の平面視で略矩形の鉄筋コンクリート
    造のハーフPC床版が大きな矩形版になるように並べら
    れ、前記矩形版の上側に床鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋と
    が格子状に配筋され、かつ前記矩形版上の周囲の狭い範
    囲に前記ハーフPC床版の表面が露出している部分を残
    して、その他の前記矩形版上の部分に後打ちコンクリー
    ト層が形成され、前記縦鉄筋及び横鉄筋の端よりの部分
    に前記矩形版の周縁から必要長さだけ突出させた部分が
    設けられ、複数のハーフPC床版が後打ちコンクリート
    及び床鉄筋にて一体化されているこのを特徴とする鉄筋
    コンクリート造の大型床版。
  4. 【請求項4】建築現場のプレキャスト部材の製造ヤード
    に、複数の平面視が略矩形の鉄筋コンクリート造のハー
    フPC床版を搬入し、前記製造ヤードにおいて、複数の
    ハーフPC床版を架台上に載せて、複数のハーフPC床
    版を大きな矩形版が形成されるように配置し、前記矩形
    版上又はその周囲に型枠を配置しかつ前記矩形版上に床
    鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋を配筋し、型枠内に後打ちコ
    ンクリートを打設し、養生して強度を発現させて脱型
    し、前記縦鉄筋及び横鉄筋の端よりの部分に前記矩形版
    の周縁から必要長さだけ突出させた部分が設けられてい
    る大型床版を複数箇つくり、大型床版を揚重機にて吊り
    あげ、構造体の鉄筋コンクリート造の水平梁及び傾斜梁
    の上側に載せ、大型床版の周縁の下側の部分を水平梁及
    び傾斜梁の上側の側縁で支持し、水平梁及び傾斜梁の上
    面から突出させた肋筋の近傍に、大型床版の前記縦鉄筋
    及び横鉄筋の前記突出させた部分を位置させ、水平梁及
    び傾斜梁等の上側にコンクリートを打設して大型床版と
    支持架構の水平梁及び傾斜梁とを一体化させることを特
    徴とする構造体の鉄筋コンクリート造の傾斜床の施工方
    法。
  5. 【請求項5】建築現場のプレキャスト部材の製造ヤード
    に、複数の平面視が略矩形の鉄筋コンクリート造のハー
    フPC床版を搬入し、前記製造ヤードにおいて、複数の
    ハーフPC床版を架台上に載せて、複数のハーフPC床
    版を大きな矩形版が形成されるように配置し、前記矩形
    版上に型枠を配置しかつ床鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋を
    配筋し、型枠内に後打ちコンクリートを打設し、養生し
    て強度を発現させて脱型し、複数のハーフPC床版が後
    打ちコンクリートと床鉄筋にて一体化され、前記縦鉄筋
    及び横鉄筋の端よりの部分に前記矩形版の周縁から必要
    長さだけ突出させた部分が設けられ、型枠を外した前記
    矩形版上の周囲に前記ハーフPC床版の表面を露出して
    いる部分が残されている大型床版を複数箇つくり、大型
    床版を揚重機にて吊りあげ、構造体の鉄筋コンクリート
    造の水平梁及び傾斜梁の上側に載せ、大型床版の周縁の
    下側の部分を水平梁や傾斜梁の上側の側縁で支持し、水
    平梁及び傾斜梁の上面から突出させた肋筋の近傍に、大
    型床版の前記縦鉄筋及び横鉄筋の前記突出させた部分を
    位置させ、大型床版の周囲の前記ハーフPC床版の表面
    が露出している部分、水平梁、傾斜梁等の上側に、必要
    に応じて鉄筋を配して、コンクリートを打設し、大型床
    版と構造体の水平梁及び傾斜梁とを一体化させることを
    特徴とする構造体の鉄筋コンクリート造の傾斜床の施工
    方法。
  6. 【請求項6】矩形版上の周囲のハーフPC床版の表面が
    露出している部分の幅が、複数のハーフPC床版の接合
    部分の近くの部分で幅広にされ、前記接合部分から離れ
    た部分で幅狭にされ、水平梁の下方側に配された大型床
    版の幅広にされた前記露出している部分と水平梁の上方
    側に配された大型床版の幅広にされた前記露出している
    部分とを互いに対向させ、対向する一方の幅広にされた
    前記露出している部分から他方の幅広にされた前記露出
    している部分にわたって複数の連結用鉄筋を間隔をおい
    て配筋することを特徴とする請求項5記載の構造体の鉄
    筋コンクリート造の傾斜床の施工方法。
  7. 【請求項7】建築現場のプレキャスト部材の製造ヤード
    に、複数の平面視が略矩形の鉄筋コンクリート造のハー
    フPC床版を搬入し、前記製造ヤードにおいて、複数の
    ハーフPC床版を支持台上に載せて、複数のハーフPC
    床版を大きな矩形版が形成されるように配置し、前記矩
    形版上又はその周囲に型枠を配置し、前記矩形版上に床
    鉄筋となる縦鉄筋と横鉄筋を配筋するとともに前記矩形
    版上の段部形成位置に複数の段部連結用鉄筋を間隔をお
    いて配筋し、型枠内に後打ちコンクリートを打設し、養
    生して強度を発現させて脱型し、複数のハーフPC床版
    が後打ちコンクリートと床鉄筋にて一体化され、前記縦
    鉄筋及び横鉄筋の端よりの部分に前記矩形版の周縁から
    必要長さだけ突出させた部分が設けられ、型枠を外した
    前記矩形版上の周囲に前記ハーフPC床版の表面の露出
    している部分が残され、ユニット化された大型床版を複
    数箇つくり、大型床版を揚重機にて吊りあげ、構造体の
    鉄筋コンクリート造の水平梁や傾斜梁の上側に載せ、大
    型床版の周縁の下側の部分を前記水平梁や傾斜梁の上側
    の側縁で支持し、水平梁の上面から突出させた肋筋の近
    傍に、大型床版の前記縦鉄筋の前記突出させた部分を位
    置させ、水平梁等の上側にコンクリートを打設して大型
    床版と前記水平梁とを一体化し、同様に傾斜梁の上面か
    ら突出させた肋筋の近傍に、大型床版の前記横鉄筋の前
    記突出させた部分を位置させるとともに複数の段部連結
    用鉄筋を間隔をおいて配筋し、傾斜梁等の上側にコンク
    リートを打設して大型床版と構造体の傾斜梁とを一体化
    し、前記段部連結用鉄筋を使って傾斜梁の上側及び傾斜
    梁から離れた大型床版等からなる傾斜床の傾斜梁と平行
    な部分の上側に階段状の段部を形成し、傾斜梁及び傾斜
    床の上側の段部上に長い段板を載せ、前記段板を適宜の
    手段で前記段部に固着し、段板に観覧者等が腰掛ける座
    席を設けることを特徴とする構造体の座席等を備えた鉄
    筋コンクリート造の傾斜床の施工方法。
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