JPH1136229A - 鉄筋コンクリート橋脚の構築方法 - Google Patents
鉄筋コンクリート橋脚の構築方法Info
- Publication number
- JPH1136229A JPH1136229A JP20859497A JP20859497A JPH1136229A JP H1136229 A JPH1136229 A JP H1136229A JP 20859497 A JP20859497 A JP 20859497A JP 20859497 A JP20859497 A JP 20859497A JP H1136229 A JPH1136229 A JP H1136229A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- formwork
- bodies
- pier
- separator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Abstract
を軽減化し、工期を短縮し、コストダウンを図る。 【解決手段】 コンクリート橋脚の構築箇所とは離れた
場所において、プレキャストコンクリート板を型枠本体
10とする第1および第2のコンクリート型枠体6,8
による第1の型枠構成体Aおよび第1の型枠構成体Bを
組み立て、さらに中間帯筋44やセパレータ24を含む
第2の型枠構成体28を組み立てておく。コンクリート
橋脚の構築箇所では曲げ主材を立設した上で、第1の型
枠構成体Bおよび第2の型枠構成体28を組み合せて連
結し、平面視長方形のコンクリート型枠2を構築する。
そして、コンクリート型枠2の内側にコンクリートを打
設する。
Description
橋脚を構築する方法に関するものである。
うに構築されている。図14、図15の(A)および
(B)は従来のコンクリート橋脚の構築方法を示す説明
図である。従来の構築方法では、まず、図14の(A)
に示すように、基礎部102(フーチン部)を施工後、
構築すべきコンクリート橋脚の外側の4面に作業足場1
04を組み立てる。次に、作業員が作業足場104に乗
り、曲げ主材、帯鉄筋などの鉄筋106を組み立て、そ
の後、セパレータや支保工108を用いてコンクリート
型枠110を組み立てる。次に、コンクリート型枠11
0にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後、支
保工108およびコンクリート型枠110を解体して取
り外し、第1リフトの施工が完了する。第2リフト以降
も、図14の(B)および図15の(A)に示すよう
に、第1リフトと同様の作業を揚重機112を用いて行
い、順次橋脚を上方へと構築していき、図15の(B)
に示すようにコンクリート橋脚114が構築される。
うな従来の構築方法では、曲げ主材および帯鉄筋などの
鉄筋組みを作業足場上において行うことから、鉄筋組み
は非常に手間がかかる作業となり、さらに、作業足場上
において行うことから鉄筋組みや型枠の組み立て解体す
べてに揚重機が必要となり、多くの仮設材と人員を要
し、工期を短縮できない不具合があった。
あって、本発明の目的は、作業足場での鉄筋組み作業お
よび揚重機作業を軽減化し、工期を短縮でき、コストダ
ウンを図ることができる鉄筋コンクリート橋脚の構築方
法を提供することにある。
するため、断面が矩形で中実状の鉄筋コンクリート橋脚
を構築する方法であって、プレキャストコンクリートか
ら成る長方形の板状の型枠本体と、前記型枠本体の内面
から膨出し、前記長方形の長辺の延在方向に間隔をおき
前記長方形の短辺に平行して対向する前記長辺の間にわ
たって延在形成された複数のリブと、前記長方形の短辺
の延在方向に間隔をおき前記リブに中間部が埋設されて
複数設けられ、それぞれ前記型枠本体の内面と距離をお
き前記型枠本体の内面および前記長方形の長辺に平行し
て前記型枠本体の長辺方向の全長にわたって延在する帯
鉄筋と、前記型枠本体の内面に埋め込み固定されたセパ
レータ取り付け用の金具とから成るコンクリート型枠体
を設け、コンクリート構造物の構築箇所と離れた箇所に
おいて、前記コンクリート型枠体の複数を、前記型枠本
体の長辺の延在方向に一列に配置し、隣接する前記コン
クリート型枠体の前記型枠本体の端面どうしを当接させ
て、隣接する前記コンクリート型枠体の内面間にわたっ
て取り付けた連結具により相互に固定して第1の型枠構
成体を形成し、コンクリート構造物の構築箇所と離れた
箇所において、2つの前記第1の型枠構成体を対向配置
し、第1の型枠構成体を構成するコンクリート型枠体の
前記帯鉄筋に両端を係止して中間帯筋を配設すると共
に、互いに対向するコンクリート型枠体相互をセパレー
タ取り付け金具に結合したセパレータにより連結して第
2の型枠構成体を形成し、コンクリート構造物の構築箇
所に曲げ主材を立設し、前記コンクリート構造物の構築
箇所に、2つの前記第1の型枠構成体および1つの前記
第2の型枠構成体を、前記リブが上下方向に延在し、か
つ、前記曲げ主材を含んで上下方向に延在するコンクリ
ート打設空間が区画されるように平面視矩形枠状に配置
し、前記2つの第1の型枠構成体を構成するコンクリー
ト型枠体の前記帯鉄筋に両端を係止して中間帯筋を配設
すると共に、コンクリート型枠体相互をセパレータ取り
付け金具に結合したセパレータにより連結し、隣接する
コンクリート型枠体をそれらの内面間にわたって取り付
けた連結具により相互に固定することで、前記第1およ
び第2の型枠構成体を連結して平面視矩形枠状のコンク
リート型枠を形成し、次いで前記コンクリート型枠の内
部にコンクリートを打設するようにしたことを特徴とす
る。
側型枠と、前記外側型枠の内側で矩形枠状に配置される
内側型枠とを用いて内部に中空部を有する断面が矩形枠
状の鉄筋コンクリート橋脚を構築する方法であって、プ
レキャストコンクリートから成る長方形の板状の型枠本
体と、前記型枠本体の内面から膨出し、前記長方形の長
辺の延在方向に間隔をおき前記長方形の短辺に平行して
対向する前記長辺の間にわたって延在形成された複数の
リブと、前記長方形の短辺の延在方向に間隔をおき前記
リブに中間部が埋設されて複数設けられ、それぞれ前記
型枠本体の内面と距離をおき前記型枠本体の内面および
前記長方形の長辺に平行して前記型枠本体の長辺方向の
全長にわたって延在する帯鉄筋と、前記型枠本体の内面
に埋め込み固定されたセパレータ取り付け用の金具とか
ら成るコンクリート型枠体を設け、鉄筋コンクリート橋
脚の構築箇所とは離れた箇所において、前記コンクリー
ト型枠体の複数を、前記型枠本体の長辺の延在方向に一
列に配置し、隣接する前記コンクリート型枠体の前記型
枠本体の端面どうしを当接させて、隣接する前記コンク
リート型枠体の内面間にわたって取り付けた連結具によ
り相互に固定して第1の型枠構成体を形成し、鉄筋コン
クリート橋脚の構築箇所とは離れた箇所において、前記
外側型枠を形成するための少なくとも1つの前記第1の
型枠構成体と前記内側型枠を形成するための少なくとも
1つの前記第1の型枠構成体、または前記外側型枠を形
成するための少なくとも1つの前記第1の型枠構成体と
前記内側型枠を形成するための1つの前記コンクリート
型枠体とを対向配置し、対向する前記コンクリート型枠
体の前記帯鉄筋に両端を係止して中間帯筋を配設すると
共に、対向する前記コンクリート型枠体どうしをセパレ
ータ取り付け金具に結合したセパレータにより連結して
第2の型枠構成体を4つ形成し、前記コンクリート構造
物の構築箇所に曲げ主材を立設し、前記コンクリート構
造物の構築箇所に、4つの前記第2の型枠構成体を、前
記リブが上下方向に延在し、かつ、前記曲げ主材を前記
外側型枠と前記内側型枠との間に含んで上下方向に延在
するコンクリート打設空間が区画されるように配置し、
前記外側型枠を形成する隣り合う前記コンクリート型枠
体どうし、および前記内側型枠を形成する隣り合う前記
コンクリート型枠体どうしをそれらの内面間にわたって
取り付けた連結具により相互に固定することで、前記第
2の型枠構成体を連結して平面視矩形枠状のコンクリー
ト型枠を形成し、次いで前記コンクリート型枠の前記外
側型枠と前記内側型枠との間にコンクリートを打設する
ようにしたことを特徴とする。
が、前記コンクリート型枠が複数積み重ねられた後にな
されることを特徴とする。また、本発明は、前記曲げ主
材が、コンクリートの打設に伴い鉄筋コンクリート橋脚
の高さが大きくなるにつれて継ぎ足されることを特徴と
する。また、本発明は、前記型枠本体の内部には、複数
のひび割れ分散筋が埋め込まれていることを特徴とす
る。また、本発明は、前記型枠本体の内面と前記帯鉄筋
との間の距離が、前記コンクリート型枠に打設するコン
クリート中の最大骨材寸法以上に設定されていることを
特徴とする。
構築する方法では、コンクリート橋脚の構築箇所とは離
れた箇所において、コンクリート型枠体により第1の型
枠構成体を組み立て、さらに第1の型枠構成体、中間帯
筋、ならびにセパレータなどを用いて第2の型枠構成体
を組み立てておく。そして、コンクリート橋脚の構築箇
所では曲げ主材を立設した後、第1および第2の型枠構
成体を単に組み合せて連結するのみで、コンクリート型
枠を完成させることができる。
構築する方法では、コンクリート橋脚の構築箇所とは離
れた箇所において、まず、コンクリート型枠体により第
1の型枠構成体を組み立てた上で、第1の型枠構成体、
中間帯筋、ならびにセパレータなどにより第2の型枠構
成体を組み立てておく。そして、コンクリート橋脚の構
築箇所では曲げ主材を立設した後、複数の第2の型枠構
成体を単に組み合せて連結するのみで、コンクリート型
枠を完成させることができる。
にもとづき図面を参照して説明する。以下では、まず図
2ないし図5を参照して中実状の鉄筋コンクリート橋脚
の構築方法において用いるコンクリート型枠について説
明する。図2はコンクリート型枠の分解平面図、図3は
コンクリート型枠体の内側正面図、図4はコンクリート
型枠体の斜視図、図5の(A)は連結金具の説明図、
(B)はコンクリート型枠体の拡大断面図、(C)はリ
ブ部の拡大断面図である。
コンクリート型枠体によりコンクリート橋脚を構築する
ための平面視長方形の型枠を形成する。より詳しくは、
型枠の長辺部はそれぞれ2つの第1のコンクリート型枠
体6により構成し、短辺部はそれぞれ2つの第2のコン
クリート型枠体8により構成する。
8は、プレキャストコンクリート板からなる型枠本体1
0を備え、型枠本体10は互いに平行して対向する上辺
と下辺、これら上辺と下辺よりも短い左辺と右辺とによ
り長方形の板状に形成され、第2のコンクリート型枠体
8の型枠本体10の左右方向における一方の辺部には屈
曲部12が形成されている。型枠本体10の厚さは約5
0mm〜100mm程度で、運搬および後打ちコンクリ
ート打設時にひびわれが発生しないように、補強材とし
て鉄筋、繊維またはファイバが用いられている。また、
型枠本体10の内面14には、後打コンクリートとの一
体性が図られるように、はけ引き処理、洗い出し処理な
ど粗面仕上げがなされている。
リートの側圧に対処するため、図5の(C)に詳しく示
すように、断面が台形状のリブ16が、左右方向に間隔
をおいた複数箇所に、型枠本体10の上辺と下辺とにわ
たり上下に延在形成され、型枠本体10の剛性が高めら
れている。リブ16の間隔は、後打ちコンクリートの打
設高さ、スランプ、コンクリート温度、打設速度を勘案
して適宜決定される。型枠本体10の内部には、図5の
(B)、(C)に示すように、複数のひび割れ分散筋1
8が、上下左右方向に格子状に埋め込まれている。
され、型枠本体10の内面14との間に距離をおいて内
面14および上下の辺と平行して延在形成され、図3、
図4に示すように左右の辺の延在方向に間隔をおいて複
数設けられている。帯鉄筋20は、第1のコンクリート
型枠体6では、図2、図4に示すように型枠本体10の
左右の辺から突出する長さに形成されている。この帯鉄
筋20の両端にはそれぞれ屈曲部13、15が設けられ
ている。屈曲部13はコの字状に形成され、一方、屈曲
部15はL字状に形成されている。これは、第1および
第2のコンクリート型枠体6,8を連結してコンクリー
ト型枠を組み立てたとき、型枠本体10の内面14から
帯鉄筋20の端部が直角に突出するようにするためであ
る。また、第2のコンクリート型枠体8では、図2、図
3に示したように、帯鉄筋20は一方の端部のみが型枠
本体10の辺部より突出する長さに形成され、第1のコ
ンクリート型枠体6の場合と同様の理由で、帯鉄筋の両
端部にはそれぞれ屈曲部13、15が設けられている。
型枠本体10の内面14とこれら帯鉄筋20との間隔
は、後打ちコンクリート打設時のコンクリートの充填性
を考慮して最大粗骨材寸法以上とすることが望ましい。
ト型枠体の型枠本体10の上下左右辺の各縁部寄りの箇
所には、コンクリート型枠体相互を連結するための連結
金具取着用金具が縁部の全長にわたり所定の間隔をおい
て複数埋設されている。実施例では連結金具取着用金具
として埋め込みボルト22が用いられている。また、図
6に示すように、各型枠本体10の内面14にはセパレ
ータ取り付け用のセパレータ取り付け金具が、各型枠本
体10の上下左右に間隔をおいた複数箇所に埋設固定さ
れている。実施例ではセパレータ取り付け金具として埋
め込みボルト26が用いられ、埋め込みボルト26の先
端はリブ16の先端面から突出している。
は、このような第1および第2のコンクリート型枠体
6,8を用いて、以下の手順でコンクリート橋脚を構築
する。まず、橋脚の構築箇所とは離れた箇所で、上記第
1および第2のコンクリート型枠体6,8をそれぞれ用
いて、平面視長方形のコンクリート型枠を形成するため
の2種類の第1の型枠構成体Aおよび第1の型枠構成体
Bを組み立てる。図1は、各型枠構成体を示す平面図で
ある。
第1のコンクリート型枠体6を用いる。すなわち、図1
に示したように、2つの第1のコンクリート型枠体6を
用意し、帯鉄筋20の屈曲部13が外側となる状態で、
2つの第1のコンクリート型枠体6を型枠本体10の長
辺延在方向に一列に配置する。そして、隣接する第1お
よび第2のコンクリート型枠体6,8の型枠本体10の
端面どうしを当接させて、隣接する型枠本体10の内面
14間にわたって取り付けた連結具により相互に固定し
て第1の型枠構成体Aを形成する。この第1の型枠構成
体Aは本実施例では2つ組み立てる。なお、型枠本体1
0の連結は、図5の(A)に示したように、連結具40
により行い、連結具40は埋め込みボルト22を挿通さ
せ、埋め込みボルト22の先端にナット42を締め付け
ることで固定する。
2つの第2のコンクリート型枠体8を用いる。すなわ
ち、図1に示したように、2つの第2のコンクリート型
枠体8を用意し、屈曲部13が外側となるようにした上
で、2つの第2のコンクリート型枠体8を型枠本体10
の長辺延在方向に一列に配置する。そして、隣接する第
2のコンクリート型枠体8の型枠本体10の端面どうし
を当接させて、第1の型枠構成体Aの場合と同様に、隣
接する型枠本体10の内面14間にわたって取り付けた
連結具により相互に固定して第1の型枠構成体Bを形成
する。この第1の型枠構成体Bも本実施例では2つ組み
立てる。
4、ならびにセパレータ24により第2の型枠構成体2
8を組み立てる。すなわち、図1に示したように、2つ
の第1の型枠構成体Aを対向配置してそれらの間に中間
帯筋44およびセパレータ24を取り付ける。中間帯筋
44は、型枠本体10にほぼ直交して延在させ、その両
端を、第1のコンクリート型枠体6の帯鉄筋20に係止
して、型枠本体10の長辺の延在方向に間隔をおいて本
実施例では6本配設する。この場合、中間帯筋44の両
端にフックなどの係止具を設けるなどは任意である。な
お、中間帯筋44は、上下に並べられた帯鉄筋20ごと
に配置する。セパレータ24は、図6に示すように、埋
め込みボルト26を介して、対向する型枠本体10間に
取り付ける。セパレータ24は例えば、一端にL字状の
支辺46が取着され、他端に右ネジが形成された第1の
ロッド48と、一端にL字状の支辺46が取着され、他
端に右ネジが形成された第2のロッド52と、第1のロ
ッド48の右ネジに歯合しかつ第2のロッド52の左ネ
ジに歯合するターンバックル54などから構成されてい
る。なお、セパレータ24は、上下方向に間隔をおいた
複数箇所において型枠本体10に直交させて複数配設す
る。
の型枠構成体28および第1の型枠構成体Bを用いて橋
脚構築箇所に型枠を形成し、コンクリートを打設して橋
脚を構築する。図7は、基礎部の構築および曲げ主材の
立設を示す説明図、図8は、コンクリート橋脚の構築手
順を示す工程図、図9は曲げ主材の説明図である。ま
ず、構築すべきコンクリート橋脚箇所に図7に示すよう
に、基礎部30(フーチンク部)を施工後、構築すべき
コンクリート橋脚の外側の4面に作業足場32を組み立
て、基礎部30には複数の曲げ主材34を立設する。曲
げ主材34は図9の(A)および(B)に示すように、
4本の鉄筋36が正方形の各角部に位置するように、4
本の鉄筋36の延在方向に間隔をおいた複数箇所におい
て、4本の鉄筋36の間に組み立て筋38や、あるいは
プレートが介在され、4本の鉄筋36が正方形の各角部
に保持されるように構成されている。
に示したように、平面視長方形の型枠設置箇所32の周
辺部に配列するが、型枠設置箇所32の4つの角の箇所
にはこの段階では曲げ主材34は設置しない。次に、第
2の型枠構成体28を揚重機で吊り上げ、図8の(B)
に示したように、基礎部30上の型枠設置箇所32に配
置する。その際、リブ16が上下方向に延在し、曲げ主
材34が内側となり、かつ各型枠本体10が型枠設置箇
所32の長辺に沿って延在するようにする。
次、揚重機で吊り上げ、図8の(C)に示したように、
それぞれ第2の型枠構成体28の両端部に配置する。そ
の際、リブ16が上下方向に延在し、曲げ主材34が内
側となり、かつ各型枠本体10が型枠設置箇所32の短
辺に沿って延在するようにする。
第1の型枠構成体Bを成す型枠本体10の屈曲部12の
端面と、第2の型枠構成体28を成す型枠本体10の対
応する左右の端面とを当接させた状態で、型枠本体10
どうしを、図5の(A)に示したように、連結具40に
より連結する。なお、連結具40は埋め込みボルト22
を挿通させ、埋め込みボルト22の先端にナット42を
締め付けることで固定する。その後、対向する2つの第
1の型枠構成体Bの間に、第2の型枠構成体28の場合
と同様にして中間帯筋44およびセパレータ24を取り
付ける。これにより、図8の(D)に示すように、基礎
部30(図7)上にコンクリート型枠2が形成される。
以上の工程を例えば4回程度繰り返すことで、図10に
示すようにコンクリート型枠2を上下に4段積み重ね、
その結果、コンクリート型枠2の内側に上下に延在する
コンクリート打設空間が形成される。そして、基礎部3
0の4角にも曲げ主材34をそれぞれ立設し、型枠内
に、図8の(E)に示したように、コンクリート42を
打設し、コンクリート42が所定の硬度となるまで養生
させる。これにより、コンクリート型枠2を表面部材と
する1リフト分の橋脚が完成する。以降、図10に示す
ように、継手3402を介して曲げ主材34を継ぎ足
し、コンクリート型枠2を組み立てて積み重ね、コンク
リート42を打設するという作業を繰り返すことで、コ
ンクリート橋脚を必要な高さにまで構築する。
リート橋脚の構築方法では、コンクリート橋脚の構築箇
所とは離れた場所において、帯鉄筋20などの鉄筋やセ
パレータ24を含む第1の型枠構成体Bおよび第2の型
枠構成体28を組み立てておき、コンクリート橋脚の構
築箇所では曲げ主材34を立設した上でそれらを単に組
み合せて連結するのみで完全なコンクリート型枠2を形
成できる。したがって、作業足場上での作業および揚重
機による作業は大幅に削減され、また、組み立てたコン
クリート型枠2はそのまま橋脚の表面部材となるので、
コンクリート型枠2の解体作業は不要となる。その結
果、人員の削減および工期の短縮を実現できる。
の構築方法では、コンクリート型枠2を完全に組み上げ
た後、コンクリート橋脚の構築箇所に設置するのではな
く、部分的に組み立てて第1の型枠構成体Bおよび第2
の型枠構成体28とし、それらを揚重機で吊り上げ、コ
ンクリート橋脚の構築箇所に設置して組み立て、完全な
コンクリート型枠2を形成する。したがってコンクリー
ト型枠2が全体として大型な場合にも、比較的小型の揚
重機を用いればよく、大型の揚重機は不要であるからコ
スト削減に有利である。
2つの第1のコンクリート型枠体6を用いて構成した
が、第1のコンクリート型枠体6の数は2に限らず、3
以上とすることも無論可能である。また、第1の型枠構
成体Bについても同様である。さらに、本実施例では、
1つの第2の型枠構成体28と、2つの第1の型枠構成
体Bによりコンクリート型枠2を構成したが、必要なコ
ンクリート型枠2の大きさなどによっては、2以上の第
2の型枠構成体28、3以上の第1の型枠構成体Bを用
いてコンクリート型枠を構成することも可能である。ま
た、本実施例では、曲げ主材34としては図9に示した
ように4本の鉄筋36を組みにして構成したものを用い
たが、これはあくまでも一例であり、必要な曲げ対力を
確保できる限り、この例に限らず種々の曲げ主材を用い
ることができる。なお、本実施例では、コンクリート構
造物としてコンクリート橋脚を構築する場合について説
明したが、本発明はコンクリート橋脚以外のコンクリー
ト構造物に広く応用することができる。
る場合について説明する。図12は、本実施例で中空の
コンクリート橋脚を構築するために用いるコンクリート
型枠の分解平面図である。図中、図2などと同一の要素
には同一の符号を付した。図12に示すように、本実施
例では、14のコンクリート型枠体によりコンクリート
橋脚を構築するための平面視長方形の型枠を形成する。
より詳しくは、型枠の各長辺部には、第1のコンクリー
ト型枠体6と、第3のコンクリート型枠体50とをそれ
ぞれ2つずつ用い、型枠の各短辺部には、2つの第2の
コンクリート型枠体8と、1つの第4のコンクリート型
枠体56とを用いる。そして、第1および第2のコンク
リート型枠体6,8により外側型枠を形成し、第3およ
び第4のコンクリート型枠体50,56により内側型枠
を形成する。
0,56も、上記実施例ですでに説明した第1および第
2のコンクリート型枠体6,8と基本的に同じ構成とな
っている。第3のコンクリート型枠体50は第1のコン
クリート型枠体6と基本的に同じ構造となっているが、
第3のコンクリート型枠体50では、内側型枠を構成す
るために型枠本体10の長辺の長さが短く、また、帯鉄
筋20の屈曲部58、60の、型枠本体10内面14か
らの突出距離が短く、屈曲部58は型枠本体10の端面
から大きく突出している。そしてリブ16は、コンクリ
ート型枠を形成したときに、第1のコンクリート型枠体
6のリブ16に対向する位置に形成されている。
コンクリート型枠体6と基本的に同じ構造となっている
が、第4のコンクリート型枠体56では、第2のコンク
リート型枠体8と対向配置して内側型枠の一部を構成す
るために型枠本体10の長辺の長さが、2つの第2のコ
ンクリート型枠体8を連結した長さより短く、また、帯
鉄筋20は両端が共にコの字状に屈曲しており、型枠本
体10の端面からの突出距離が長くなっている。そして
リブ16は、コンクリート型枠を形成したときに第2の
コンクリート型枠体8のリブ16に対向する位置に形成
されている。
は、このような第1ないし第4のコンクリート型枠体
6,8,50,56を用いて、以下の手順で中空のコン
クリート橋脚を構築する。まず、橋脚の構築箇所とは離
れた箇所で、上記第1ないし第3のコンクリート型枠体
6,8,50をそれぞれ用いて、平面視長方形のコンク
リート型枠を形成するための3種類の第1の型枠構成体
A、第1の型枠構成体B、ならびに第1の型枠構成体C
を組み立てる。図11は、各型枠構成体を示す平面図で
ある。第1の型枠構成体A、第1の型枠構成体Bの組み
立ては、上記実施例の場合と同じ手順で行えばよく、し
たがって、ここでは詳しい説明は省略する。第1の型枠
構成体Cの組み立てには2つの第3のコンクリート型枠
体50を用いる。すなわち、図11に示したように、2
つの第3のコンクリート型枠体50を用意し、帯鉄筋2
0の屈曲部58が外側となる状態で、2つの第3のコン
クリート型枠体56を型枠本体10の長辺延在方向に一
列に配置する。そして、隣接する第3のコンクリート型
枠体50の型枠本体10の端面どうしを当接させて、隣
接する型枠本体10の内面14間にわたって取り付けた
連結具により相互に固定して第1の型枠構成体Cを形成
する。この第1の型枠構成体Cは本実施例では2つ組み
立てる。なお、型枠本体10の連結は、図5の(A)に
示したように、連結具40により行い、連結具40は埋
め込みボルト22を挿通させ、埋め込みボルト22の先
端にナット42を締め付けることで固定する。
第1の型枠構成体Aおよび第1の型枠構成体Cにより第
2の型枠構成体63を組み立てる。すなわち、図11に
示したように、第1の型枠構成体Aと第1の型枠構成体
Cとを、それぞれの帯鉄筋20が水平でかつ延在方向で
の位置が一致した状態で、相互に間隔をおいて対向配置
する。そして、第1の型枠構成体Aと第1の型枠構成体
Cと間に中間帯筋44およびセパレータ24を取り付け
る。中間帯筋44は、型枠本体10にほぼ直交して延在
させ、その両端を、対向する第1および第3のコンクリ
ート型枠体6,50の帯鉄筋20に係止して、型枠本体
10の長辺の延在方向に間隔をおいて本実施例では6本
配設する。この場合、中間帯筋44の両端にフックなど
の係止具を設けるなどは任意である。なお、中間帯筋4
4は、上下に並べられた帯鉄筋20ごとに配置する。セ
パレータ24は、図6に示したように、埋め込みボルト
26を介して、対向する型枠本体10間に取り付け、そ
して、上下方向に間隔をおいた複数箇所において型枠本
体10に直交させて複数配設する。
で、第1の型枠構成体Bおよび第4のコンクリート型枠
体56により第2の型枠構成体65を組み立てる。すな
わち、図11に示したように、第1の型枠構成体Bと第
4のコンクリート型枠体56とを、それぞれの帯鉄筋2
0が水平でかつ延在方向での位置が一致した状態で、相
互に間隔をおいて対向配置する。そして、第1の型枠構
成体Bと第4のコンクリート型枠体56と間に、第2の
型枠構成体63の場合と同様にして、中間帯筋44およ
びセパレータ24を取り付ける。
の型枠構成体63および第2の型枠構成体65を用いて
橋脚構築箇所に型枠を形成し、コンクリートを打設して
橋脚を構築する。図13の(A)ないし(F)はコンク
リート橋脚の構築工程を示す工程図である。
に、この場合にも図7に示したように、基礎部30を施
工後、構築すべきコンクリート橋脚の外側の4面に作業
足場32を組み立て、基礎部30には複数の曲げ主材3
4を立設する。曲げ主材34は、図13の(A)に示し
たように、平面視長方形の型枠設置箇所64の周辺部に
配列するが、この段階では、型枠設置箇所64の長辺部
にのみ配設し、かつ長辺部の両端近傍の箇所には配設し
ない。
機で順次、吊り上げ、基礎部30上の型枠設置箇所64
に配置する。その際、図13の(B)に示したように、
リブ16が上下方向に延在し、曲げ主材34が内側とな
り、かつ各型枠本体10が型枠設置箇所64の長辺に沿
って延在するようにする。つづいて、2つの第2の型枠
構成体65を順次、揚重機で吊り上げ、それぞれ第2の
型枠構成体63の両端部に配置する。その際、図13の
(C)に示したように、リブ16が上下方向に延在し、
かつ各型枠本体10が型枠設置箇所64の短辺に沿って
延在するようにする。
枠本体10の屈曲部12の端面と、第2の型枠構成体A
を成す型枠本体10の対応する左右の端面とを当接させ
た状態で、型枠本体10どうしを、図5の(A)に示し
たように、連結具40により連結する。これにより、図
13の(C)に示したように、基礎部30上にコンクリ
ート型枠70が形成される。以上の工程を例えば4回程
度繰り返すことで、コンクリート型枠70を上下に4段
積み重ね、その結果、外側型枠66と内側型枠68とか
ら成るコンクリート型枠70の内側に上下に延在するコ
ンクリート打設空間が形成される。そして、図13の
(D)に示したように、第2の型枠構成体65の内側に
も曲げ主材34をそれぞれ立設し、図13の(E)に示
したように、内側型枠68の内面72近傍に、内面72
に沿って曲げ主材としての鉄筋74を相互に間隔をおい
て多数立設し、また、外側型枠66の内側の4隅近傍の
箇所にも、曲げ主材として複数の鉄筋74を立設する。
コンクリート型枠70内にコンクリート42を打設し、
コンクリート42が所定の硬度となるまで養生させる。
これにより、コンクリート型枠70を表面部材とする1
リフト分の橋脚が完成する。以降、曲げ主材34を継ぎ
足し、コンクリート型枠70を組み立てて積み重ね、配
筋を行ってコンクリート42を打設するという作業を繰
り返すことで、コンクリート橋脚を必要な高さにまで構
築する。
脚の構築方法では、コンクリート橋脚の構築箇所とは離
れた場所において、帯鉄筋20などの鉄筋やセパレータ
24を含む第2の型枠構成体63および第2の型枠構成
体65を組み立てておき、コンクリート橋脚の構築箇所
では曲げ主材34を立設した上で、第2の型枠構成体6
3および第2の型枠構成体65を単に組み合せて連結す
るのみで中空橋脚を構築するための完全なコンクリート
型枠70を形成できる。したがって、作業足場上での作
業および揚重機による作業は大幅に削減され、また、組
み立てたコンクリート型枠70はそのまま橋脚の表面部
材となるので、コンクリート型枠70の解体作業は不要
となる。その結果、人員の削減および工期の短縮を実現
できる。さらに、本実施例の鉄筋コンクリート橋脚の構
築方法では、コンクリート型枠70を完全に組み上げた
後、コンクリート橋脚の構築箇所に設置するのではな
く、部分的に組み立てて第2の型枠構成体63および第
2の型枠構成体65とし、それらを揚重機で吊り上げ、
コンクリート橋脚の構築箇所に設置して組み立て、完全
なコンクリート型枠70を形成する。したがって、コン
クリート型枠70が全体として大型な場合にも、比較的
小型の揚重機を用いればよく、大型の揚重機は不要であ
るからコスト削減に有利である。
A、第1の型枠構成体B、第1の型枠構成体Cはそれぞ
れ2つのコンクリート型枠体を用いて構成したが、コン
クリート型枠体の数は2に限らず、1あるいは3以上と
することも無論可能である。さらに、本実施例では、2
つの第2の型枠構成体63と、2つの第2の型枠構成体
65とによりコンクリート型枠70を構成したが、必要
なコンクリート型枠の大きさなどによっては、3以上の
第2の型枠構成体63や第2の型枠構成体65によりコ
ンクリート型枠を構成することも可能である。そして、
本実施例では、第2の型枠構成体65を2つの第2のコ
ンクリート型枠体8と1つの第4のコンクリート型枠体
56とにより形成したが、第4のコンクリート型枠体5
6は、第2の型枠構成体63の場合と同様、複数とする
ことも可能である。また、本実施例では、曲げ主材34
としては図7に示したように4本の鉄筋36を組みにし
て構成したものを主に用いたが、これはあくまでも一例
であり、必要な曲げ対力を確保できる限り、この例に限
らず種々の曲げ主材34を用いることができる。
筋コンクリート橋脚の構築方法では、コンクリート橋脚
の構築箇所とは離れた箇所において、コンクリート型枠
体により第1の型枠構成体を組み立て、さらに第1の型
枠構成体、中間帯筋、ならびにセパレータなどを用いて
第2の型枠構成体を組み立てておく。そして、コンクリ
ート橋脚の構築箇所では曲げ主材を立設した後、第1お
よび第2の型枠構成体を単に組み合せて連結するのみ
で、コンクリート型枠を完成させることができる。した
がって、作業足場上での作業および揚重機による作業は
大幅に削減され、また、組み立てたコンクリート型枠は
そのまま橋脚の表面部材となるので、コンクリート型枠
の解体作業は不要となる。その結果、人員の削減および
工期の短縮を実現できる。さらに、本発明の鉄筋コンク
リート橋脚の構築方法では、コンクリート型枠を完全に
組み上げた後、コンクリート橋脚の構築箇所に設置する
のではなく、部分的に組み立てて第1の型枠構成体およ
び第2の型枠構成体とし、それらを揚重機で吊り上げ、
コンクリート橋脚の構築箇所に設置して組み立て、完全
なコンクリート型枠を形成する。したがって、コンクリ
ート型枠が全体として大型な場合にも、比較的小型の揚
重機を用いればよく、大型の揚重機は不要であるからコ
スト削減に有利である。
橋脚の構築方法では、コンクリート橋脚の構築箇所とは
離れた箇所において、まず、コンクリート型枠体により
第1の型枠構成体を組み立てた上で、第1の型枠構成
体、中間帯筋、ならびにセパレータなどにより第2の型
枠構成体を組み立てておく。そして、コンクリート橋脚
の構築箇所では曲げ主材を立設した後、複数の第2の型
枠構成体を単に組み合せて連結するのみで、中空状の鉄
筋コンクリート橋脚を構築するためのコンクリート型枠
を完成させることができる。したがって、作業足場上で
の作業および揚重機による作業は大幅に削減され、ま
た、組み立てたコンクリート型枠はそのまま橋脚の表面
部材となるので、コンクリート型枠の解体作業は不要と
なる。その結果、人員の削減および工期の短縮を実現で
きる。さらに、本発明の鉄筋コンクリート橋脚の構築方
法では、コンクリート型枠を完全に組み上げた後、コン
クリート橋脚の構築箇所に設置するのではなく、部分的
に組み立てて第2の型枠構成体とし、それらを揚重機で
吊り上げ、コンクリート橋脚の構築箇所に設置して組み
立て、完全なコンクリート型枠を形成する。したがっ
て、コンクリート型枠が全体として大型な場合にも、比
較的小型の揚重機を用いればよく、大型の揚重機は不要
であるからコスト削減に有利である。
ート型枠体の拡大断面図、(C)はリブ部の拡大断面図
である。
図である。
る。
築工程を示す工程図である。
脚の構築方法を示す説明図である。
脚の構築方法を示す説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 断面が矩形で中実状の鉄筋コンクリート
橋脚を構築する方法であって、 プレキャストコンクリートから成る長方形の板状の型枠
本体と、前記型枠本体の内面から膨出し、前記長方形の
長辺の延在方向に間隔をおき前記長方形の短辺に平行し
て対向する前記長辺の間にわたって延在形成された複数
のリブと、前記長方形の短辺の延在方向に間隔をおき前
記リブに中間部が埋設されて複数設けられ、それぞれ前
記型枠本体の内面と距離をおき前記型枠本体の内面およ
び前記長方形の長辺に平行して前記型枠本体の長辺方向
の全長にわたって延在する帯鉄筋と、前記型枠本体の内
面に埋め込み固定されたセパレータ取り付け用の金具と
から成るコンクリート型枠体を設け、 コンクリート構造物の構築箇所と離れた箇所において、
前記コンクリート型枠体の複数を、前記型枠本体の長辺
の延在方向に一列に配置し、隣接する前記コンクリート
型枠体の前記型枠本体の端面どうしを当接させて、隣接
する前記コンクリート型枠体の内面間にわたって取り付
けた連結具により相互に固定して第1の型枠構成体を形
成し、 コンクリート構造物の構築箇所と離れた箇所において、
2つの前記第1の型枠構成体を対向配置し、第1の型枠
構成体を構成するコンクリート型枠体の前記帯鉄筋に両
端を係止して中間帯筋を配設すると共に、互いに対向す
るコンクリート型枠体相互をセパレータ取り付け金具に
結合したセパレータにより連結して第2の型枠構成体を
形成し、 コンクリート構造物の構築箇所に曲げ主材を立設し、 前記コンクリート構造物の構築箇所に、2つの前記第1
の型枠構成体および1つの前記第2の型枠構成体を、前
記リブが上下方向に延在し、かつ、前記曲げ主材を含ん
で上下方向に延在するコンクリート打設空間が区画され
るように平面視矩形枠状に配置し、 前記2つの第1の型枠構成体を構成するコンクリート型
枠体の前記帯鉄筋に両端を係止して中間帯筋を配設する
と共に、コンクリート型枠体相互をセパレータ取り付け
金具に結合したセパレータにより連結し、隣接するコン
クリート型枠体をそれらの内面間にわたって取り付けた
連結具により相互に固定することで、前記第1および第
2の型枠構成体を連結して平面視矩形枠状のコンクリー
ト型枠を形成し、 次いで前記コンクリート型枠の内部にコンクリートを打
設するようにした、 ことを特徴とする鉄筋コンクリート橋脚の構築方法。 - 【請求項2】 矩形枠状に配置される外側型枠と、前記
外側型枠の内側で矩形枠状に配置される内側型枠とを用
いて内部に中空部を有する断面が矩形枠状の鉄筋コンク
リート橋脚を構築する方法であって、 プレキャストコンクリートから成る長方形の板状の型枠
本体と、前記型枠本体の内面から膨出し、前記長方形の
長辺の延在方向に間隔をおき前記長方形の短辺に平行し
て対向する前記長辺の間にわたって延在形成された複数
のリブと、前記長方形の短辺の延在方向に間隔をおき前
記リブに中間部が埋設されて複数設けられ、それぞれ前
記型枠本体の内面と距離をおき前記型枠本体の内面およ
び前記長方形の長辺に平行して前記型枠本体の長辺方向
の全長にわたって延在する帯鉄筋と、前記型枠本体の内
面に埋め込み固定されたセパレータ取り付け用の金具と
から成るコンクリート型枠体を設け、 鉄筋コンクリート橋脚の構築箇所とは離れた箇所におい
て、前記コンクリート型枠体の複数を、前記型枠本体の
長辺の延在方向に一列に配置し、隣接する前記コンクリ
ート型枠体の前記型枠本体の端面どうしを当接させて、
隣接する前記コンクリート型枠体の内面間にわたって取
り付けた連結具により相互に固定して第1の型枠構成体
を形成し、 鉄筋コンクリート橋脚の構築箇所とは離れた箇所におい
て、前記外側型枠を形成するための少なくとも1つの前
記第1の型枠構成体と前記内側型枠を形成するための少
なくとも1つの前記第1の型枠構成体、または前記外側
型枠を形成するための少なくとも1つの前記第1の型枠
構成体と前記内側型枠を形成するための1つの前記コン
クリート型枠体とを対向配置し、対向する前記コンクリ
ート型枠体の前記帯鉄筋に両端を係止して中間帯筋を配
設すると共に、対向する前記コンクリート型枠体どうし
をセパレータ取り付け金具に結合したセパレータにより
連結して第2の型枠構成体を4つ形成し、 前記コンクリート構造物の構築箇所に曲げ主材を立設
し、 前記コンクリート構造物の構築箇所に、4つの前記第2
の型枠構成体を、前記リブが上下方向に延在し、かつ、
前記曲げ主材を前記外側型枠と前記内側型枠との間に含
んで上下方向に延在するコンクリート打設空間が区画さ
れるように配置し、前記外側型枠を形成する隣り合う前
記コンクリート型枠体どうし、および前記内側型枠を形
成する隣り合う前記コンクリート型枠体どうしをそれら
の内面間にわたって取り付けた連結具により相互に固定
することで、前記第2の型枠構成体を連結して平面視矩
形枠状のコンクリート型枠を形成し、 次いで前記コンクリート型枠の前記外側型枠と前記内側
型枠との間にコンクリートを打設するようにした、 ことを特徴とする鉄筋コンクリート橋脚の構築方法。 - 【請求項3】 前記コンクリートの打設は、前記コンク
リート型枠が複数積み重ねられた後になされる請求項1
または2記載の鉄筋コンクリート橋脚の構築方法。 - 【請求項4】 前記曲げ主材は、コンクリートの打設に
伴い鉄筋コンクリート橋脚の高さが大きくなるにつれて
継ぎ足される請求項1、2または3記載の鉄筋コンクリ
ート橋脚の構築方法。 - 【請求項5】 前記型枠本体の内部には、複数のひび割
れ分散筋が埋め込まれている請求項1乃至4に何れか1
項記載の鉄筋コンクリート橋脚の構築方法。 - 【請求項6】 前記型枠本体の内面と前記帯鉄筋との間
の距離は、前記コンクリート型枠に打設するコンクリー
ト中の最大骨材寸法以上に設定されている請求項1乃至
5に何れか1項記載の鉄筋コンクリート橋脚の構築方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20859497A JP3835716B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 鉄筋コンクリート橋脚の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20859497A JP3835716B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 鉄筋コンクリート橋脚の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1136229A true JPH1136229A (ja) | 1999-02-09 |
JP3835716B2 JP3835716B2 (ja) | 2006-10-18 |
Family
ID=16558795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20859497A Expired - Fee Related JP3835716B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 鉄筋コンクリート橋脚の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3835716B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100472338B1 (ko) * | 2001-05-30 | 2005-03-08 | 한국건설기술연구원 | 교각 시공용 데크 플레이트 구조물 |
JP2007177492A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | East Japan Railway Co | 橋脚補強方法 |
KR100957864B1 (ko) | 2009-08-26 | 2010-05-14 | 주식회사 일승에스티 | 교량용 격자형 거더 |
JP2013002238A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | 橋脚の構築方法 |
CN104120647A (zh) * | 2014-07-04 | 2014-10-29 | 上海应用技术学院 | 适合快速施工的节段拼装混凝土框架桥墩系统及施工方法 |
CN113981830A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-01-28 | 中交一公局集团有限公司 | V型墩施工方法 |
-
1997
- 1997-07-17 JP JP20859497A patent/JP3835716B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100472338B1 (ko) * | 2001-05-30 | 2005-03-08 | 한국건설기술연구원 | 교각 시공용 데크 플레이트 구조물 |
JP2007177492A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | East Japan Railway Co | 橋脚補強方法 |
KR100957864B1 (ko) | 2009-08-26 | 2010-05-14 | 주식회사 일승에스티 | 교량용 격자형 거더 |
JP2013002238A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | 橋脚の構築方法 |
CN104120647A (zh) * | 2014-07-04 | 2014-10-29 | 上海应用技术学院 | 适合快速施工的节段拼装混凝土框架桥墩系统及施工方法 |
CN104120647B (zh) * | 2014-07-04 | 2016-09-14 | 上海应用技术学院 | 适合快速施工的节段拼装混凝土框架桥墩系统及施工方法 |
CN113981830A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-01-28 | 中交一公局集团有限公司 | V型墩施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3835716B2 (ja) | 2006-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101903628B1 (ko) | 내진 성능이 강화된 더블 pc벽체 및 이를 이용한 pc벽체 구조물의 시공방법 | |
KR200407092Y1 (ko) | 캔틸레버부의 피씨 패널 지지구조 | |
JP3835716B2 (ja) | 鉄筋コンクリート橋脚の構築方法 | |
JP3945668B2 (ja) | コンクリート橋脚の構築方法 | |
JP3841498B2 (ja) | PCa型枠及びこのPCa型枠を用いた橋脚の施工方法 | |
JPH1129910A (ja) | コンクリート橋脚の構築方法 | |
JP3830055B2 (ja) | コンクリート型枠体とこのコンクリート型枠体を用いたコンクリート構造物の構築方法 | |
CN106032705A (zh) | 一种钢筋混凝土楼盖的一体式浇筑成型施工方法 | |
JP3137448B2 (ja) | コンクリート主塔の築造方法 | |
JPH10227010A (ja) | 橋梁床版用の主鉄筋付き鋼製型枠及びそれを用いた橋梁の床版施工法 | |
KR101078292B1 (ko) | 슬래브 거푸집 조립체 및 슬래브 시공 방법 | |
JPH084196A (ja) | 建物用パネル | |
JP4872301B2 (ja) | Rc構造体の構築工法 | |
JP2000160687A (ja) | 混合構造の構築方法およびプレキャストコンクリート柱 | |
JP3262600B2 (ja) | コンクリート主塔及び横梁の構築方法 | |
JPH0649982A (ja) | 型枠ユニットとその施工方法 | |
JP2732004B2 (ja) | 床スラブ仮開口の復旧工法 | |
JPH05239810A (ja) | 鉄筋コンクリートアーチ橋の施工法 | |
JPH0881918A (ja) | 橋脚およびその施工方法 | |
JPH09264031A (ja) | コンクリート構造物構築用の型枠 | |
JP3312945B2 (ja) | コンクリート構造体の構築方法 | |
JP2000355909A (ja) | 橋床の施工方法 | |
JPH02167937A (ja) | 鋼板コンクリート構造物の接合工法 | |
JPS615132A (ja) | 壁床の施工方法 | |
JP2021071011A (ja) | 基礎の施工方法及び基礎 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040601 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060720 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060721 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130804 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |