JP2023016370A - 構造物の施工方法 - Google Patents

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Takashi Terakawa
晴久 大関
Haruhisa Ozeki
直之 佐藤
Naoyuki Sato
宏明 土屋
Hiroaki Tsuchiya
創 延藤
So Endo
良太 村山
Ryota MURAYAMA
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Abstract

【課題】短期間で施工が可能な構造物の施工方法を提供する。【解決手段】構造物の施工方法は、鉄筋コンクリート造の構造物の施工方法であって、第1方向Xに離間して設置された柱1の間に、第1方向Xに延びるプレキャスト大梁2を、第1方向Xと直交する第2方向Yに離間して複数設置するプレキャスト大梁設置工程と、第2方向Yに離間して設置された柱1の間に、第2方向Yに延びる在来大梁3を、第1方向Xに離間して現場施工で複数設置する在来大梁設置工程と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、構造物の施工方法に関するものである。
従来から、鉄筋コンクリート造の構造物では、予め工場または現場で製作されたプレキャス部材(PCa部材)を用いることで、在来工法よりも短期間で施工をすることが可能となっている(特許文献1参照)。
特開2010-196279号公報
しかしながら、全ての部材をプレキャスト部材で構成すると、例えば、一方向に延びるプレキャスト大梁を設置して、プレキャスト大梁と柱との接合作業が完了した後に、一方向と直交する方向のプレキャスト大梁を設置することになる。このため、直交する方向のプレキャスト大梁を設置する作業は、一方向に延びるプレキャスト大梁と柱との接合作業完了後となり、効率良く工程を進められないという問題点がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、短期間で施工が可能な構造物の施工方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る構造物の施工方法は、鉄筋コンクリート造の構造物の施工方法であって、第1方向に離間して設置された柱の間に、前記第1方向に延びるプレキャスト大梁を、前記第1方向と直交する第2方向に離間して複数設置するプレキャスト大梁設置工程と、前記第2方向に離間して設置された前記柱の間に、前記第2方向に延びる在来大梁を、前記第1方向に離間して現場施工で複数設置する在来大梁設置工程と、を備える。
このように構成された構造物の施工方法では、プレキャスト大梁設置工程では、プレキャスト大梁を第1方向に離間して設置された柱の間に設置する。在来大梁設置工程では、在来大梁を第2方向に離間して設置された柱の間に設置する。プレキャスト大梁と柱との接合作業を行っている間に、在来大梁の型枠を設置したり、在来大梁の梁主筋及びあばら筋を配筋したりする作業を行うことができる。つまり、プレキャスト大梁設置工程と在来大梁設置工程とを並行して行うことができるため、効率的に作業を進めて、短期間で施工することができる。
また、本発明に係る構造物の施工方法は、前記第1方向に離間して設置された在来大梁の間に、前記第1方向に延びるプレキャスト小梁を設置するプレキャスト小梁設置工程と、前記プレキャスト小梁と前記第2方向の一方側に隣り合う前記プレキャスト大梁との間に、プレキャストスラブを設置するプレキャストスラブ設置工程と、前記プレキャスト小梁と前記第2方向の他方側に隣り合う前記プレキャスト大梁との間に、在来スラブを現場施工で設置する在来スラブ設置工程と、を備えていてもよい。
このように構成された構造物の施工方法では、プレキャストスラブ設置工程では、プレキャストスラブをプレキャスト小梁と第2方向の一方側に隣り合うプレキャスト大梁との間に設置する。在来スラブ設置工程では、在来スラブをプレキャスト小梁と第2方向の他方側に隣り合うプレキャスト大梁との間に設置する。プレキャストスラブの設置作業を行っている間に、在来スラブの型枠を設置したり、在来スラブのコンクリートを打設したりする作業を行うことができる。つまり、プレキャストスラブ設置工程と在来スラブ設置工程とを並行して行うことができるため、効率的に作業を進めて、短期間で施工することができる。
また、プレキャストスラブを使用することで、現場での型枠の設置や脱型、及び型枠用の支保工の設置手間を削減することができる。
また、床を全てプレキャストスラブとするよりも、プレキャストスラブと在来スラブとを併用することで、コストを抑えることができる。
また、本発明に係る構造物の施工方法は、前記プレキャスト大梁、前記在来大梁、前記プレキャスト小梁、前記プレキャストスラブ及び前記在来スラブにコンクリートを打設するコンクリート打設工程を備えていてもよい。
このように構成された構造物の施工方法では、コンクリート打設工程では、プレキャスト大梁、在来大梁、プレキャスト小梁、プレキャストスラブ及び在来スラブにコンクリートを打設する。よって、プレキャスト大梁、在来大梁、プレキャスト小梁、プレキャストスラブ及び在来スラブに必要なコンクリート部分を一度に打設して構築することができるため、効率よくコンクリートの打設作業を行ることができる。
また、プレキャストスラブは、予め一部が工場または現場で製作され、残りの部分がコンクリート打設工程等を含めた現場で施工されるハーフプレキャストスラブである。予め全てが工場または現場で製作されたフルプレキャストスラブに比べて軽いため、運搬にかかる負荷を抑えることができるとともに、現場で揚重の際に使用するタワークレーン等の揚重機の大きさを抑えることができる。
また、本発明に係る構造物の施工方法では、前記構造物は、平面視で、前記第2方向に対して前記第1方向の方が長い形状をし、コア部以外の領域において、前記第2方向の中央には、前記第2方向に延びる梁を設置しなくてもよい。
このように構成された構造物の施工方法では、第2方向の中央には第2方向に延びる梁を設置しないため、梁を設置する作業が削減される。第2方向の中央に現場で在来梁を設置する場合には型枠が必要であるが、上記の構造物の施工方法では、第2方向の中央には在来梁を設置しないため型枠が不要となるため、構造物全体での型枠の種類を抑えることができる。
また、第2方向の中央には梁がないため、第1方向に延びるダクト等の設備計画を第2方向の中央に集約することができる。第2方向の中央に第2方向に延びる梁がある場合に第2方向の中央にダクトを配置すると、ダクトは梁の下方を通すことになり天井高さが低くなってしまう。上記の構造物の施工方法では、第2方向の中央に第2方向に延びる梁がないため、天井高さを確保することができる。また、第2方向の中央に設備計画が集約されているため、プレキャスト大梁及び在来大梁の下方にダクトを通す必要がなく、プレキャスト大梁及び在来大梁の下方の天井高さを確保することができる。
本発明に係る構造物の施工方法によれば、短期間で施工が可能である。
本発明の一実施形態に係る構造物の施工方法の対象となる構造物を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る構造物の施工方法を説明する図であり、プレキャスト柱設置工程を示す。 本発明の一実施形態に係る構造物の施工方法を説明する図であり、プレキャスト大梁設置工程を示す。 本発明の一実施形態に係る構造物の施工方法を説明する図であり、在来大梁設置工程及びプレキャスト小梁設置工程を示す。 本発明の一実施形態に係る構造物の施工方法を説明する図であり、プレキャストスラブ設置工程及び在来スラブ設置工程を示す。 本発明の一実施形態に係る構造物の施工方法を説明する図であり、上階の、プレキャスト柱設置工程を示す。 本発明の一実施形態に係る構造物の施工方法を説明する図であり、コンクリート打設工程を示す。
本発明の一実施形態に係る構造物の施工方法について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る構造物の施工方法の対象となる構造物を示す平面図である。
まず、本実施形態の構造物の施工方法の対象となる構造物について説明する。図1に示すように、本実施形態の構造物100は、鉄筋コンクリート造である。構造物100は、幅と対する高さの値(アスペクト比)が8を超えるような非常にスレンダーな建物であるが、アスペクト比が8以下の建物にも適用可能である。
構造物100は、平面視で略長方形をしている。平面視で長方形をなす構造物100の長辺方向をX方向(第1方向)とし、短辺方向をY方向(第2方向)とする。
構造物100では、X方向の中央がコア部100Aとされている。コア部100Aには、階段101及びエレベーター102等の鉛直方向に延びる設備が設置されている。構造物100において、コア部100A以外を主要部100Bと称する。
PCa(プレキャスト)柱(柱)1が、X方向及びY方向に離間して複数設置されている。PCa柱1は、予め工場または現場で製作された部材である。Y方向には、4本のPCa柱1が配置されている。Y方向の中央側のスパン(PCa柱1間の距離)L1は、Y方向の両端部側のスパンL2よりも短い。例えば、L1は4.2mであり、L2は7.0mである。X方向には、PCa柱1は均等なスパンで配置されている。
X方向に離間して配置されたPCa柱1どうしには、X方向に延びるPCa大梁(プレキャスト大梁)2が架設されている。PCa大梁2は、予め工場または現場で製作され、柱梁仕口部が一体となった部材である。
Y方向の両端部側のスパンL2では、Y方向に離間して配置されたPCa柱1どうしには、Y方向に延びる在来大梁3が架設されている。在来大梁3は、現場で施工される部材である。
主要部100Bにおいて、Y方向の中央側のスパンL1では、Y方向に離間して配置されたPCa柱1には在来大梁3やPCa大梁等のY方向に延びる梁が架設されていない。
コア部100Aにおいて、Y方向の中央側のスパンL1では、Y方向に離間して配置されたPCa柱1には、Y方向に延びる在来大梁3が架設されている箇所がある。また、X方向に離間して配置されたPCa柱1にも、X方向に延びる在来大梁3が架設されている箇所がある。コア部100Aには、X方向及びY方向に沿う耐震壁4が設置されている箇所がある。耐震壁4は、現場で施工される部材である。
主要部100Bにおいて、X方向に離間して配置された在来大梁3どうしには、X方向に延びるPCa小梁(プレキャスト小梁)5が架設されている。PCa小梁5は、予め工場または現場で製作された部材である。
主要部100Bにおいて、Y方向の両端部側のスパンL2では、2本のPCa大梁2のうち一方のPCa大梁2とPCa小梁5との間には、PCaスラブ(プレキャストスラブ)6が設置されている。本実施形態では、2本のPCa大梁2のうちY方向の中央側のPCa大梁2(「中央側PCa大梁2A」と称する)とPCa小梁5との間に、PCaスラブ6が設置されている。PCaスラブ6は、予め工場または現場で少なくとも一部が製作され、水廻りの立ち上がりが一体となった部材である。他の箇所には、在来スラブ7が設置されている。在来スラブ7は、現場で施工される部材である。
次に、構造物の施工方法について説明する。
まず、プレキャスト柱設置工程を行う。
図2は、構造物の施工方法を説明する図であり、プレキャスト柱設置工程を示す。
図2に示すように、施工対象となる階に、PCa柱1をX方向及びY方向に離間して複数設置する。柱脚部分のカプラー(不図示)にグラウト剤を充填する。
PCa柱1は、鉛直方向に延びる複数の柱主筋11と、複数の柱主筋11を囲繞する帯筋(不図示)と、柱主筋11及び帯筋を埋設する柱コンクリート部12と、を有している。柱主筋11の上部11uは、柱コンクリート部12の上面12uよりも上方に突出している。なお、柱は、プレキャスト部材ではなく、現場施工の柱であってもよい。
次に、プレキャスト大梁設置工程を行う。
図3は、構造物の施工方法を説明する図であり、プレキャスト大梁設置工程を示す。
図3に示すように、X方向に離間して設置されたPCa柱1の間に、X方向に延びるPCa大梁2を、Y方向に離間して複数設置する。Y方向に隣り合うPCa柱1の上部に、柱梁仕口部26が一体となったPCa大梁2を架設する。PCa柱1の柱主筋11の上部11uを、柱梁仕口部26に接合する。
PCa大梁2は、X方向に延びる複数の梁主筋21と、複数の梁主筋21を囲繞するあばら筋22と、梁主筋21及びあばら筋22を埋設する梁コンクリート部23と、を有している。上側の配置された梁主筋21及びあばら筋22の上部は、梁コンクリート部23の上面よりも上方に露出している。
X方向に隣り合うPCa大梁2の梁主筋21どうしを、機械式継手(不図示)で接合する。X方向に隣り合うPCa大梁2の間に、型枠25を設置する。PCa大梁2を、支持部材81で支持する。この段階では、型枠25の内部にコンクリートを打設しない。
次に、在来大梁設置工程を行う。
図4は、構造物の施工方法を説明する図であり、在来大梁設置工程及びプレキャスト小梁設置工程を示す。
図4に示すように、Y方向に離間して設置されたPCa柱1柱の間に、Y方向に延びる在来大梁3を、X方向に離間して現場施工で複数設置する。Y方向に隣り合うPCa柱1の上部どうしに型枠31を設置して、Y方向に延びる複数の梁主筋32を設置し、複数の梁主筋32を囲繞するようにあばら筋33を設置する。型枠31は、支持部材82で支持する。在来大梁設置工程の作業は、PCa大梁2の柱梁仕口部26のグラウト剤充填作業をしている間に行うことができる。この段階では、型枠31の内部にコンクリートを打設しない。
なお、主要部100Bにおいて、図1に示すY方向の中央には、在来大梁3を設置しない。
次に、プレキャスト小梁設置工程を行う。
X方向に離間して設置された在来大梁3の間に、X方向に延びるPCa小梁5を設置する。なお、小梁は、プレキャスト部材ではなく、現場施工の小梁であってもよい。
次に、プレキャストスラブ設置工程を行う。
図5は、構造物の施工方法を説明する図であり、プレキャストスラブ設置工程及び在来スラブ設置工程を示す。
図5に示すように、PCa小梁5とY方向の一方側に隣り合うプレキャスト大梁2との間に、PCaスラブ6を設置する。
PCaスラブ6は、コンクリートが平板状に充填された床コンクリート部60を有する。
次に、在来スラブ設置工程を行う。
PCa小梁5とY方向の他方側に隣り合うPCa大梁2との間に、在来スラブ7を現場施工で設置する。型枠(不図示)を設置して、コンクリートを打設して床コンクリート部70を形成する。在来スラブ設置工程の作業は、プレキャストスラブ設置工程の作業をしている間に行うことができる。
次に、床配筋設置工程を行う。
図6は、構造物の施工方法を説明する図であり、上階の、プレキャスト柱設置工程を示す。
図6に示すように、PCaスラブ6及び在来スラブ7の上側に、X方向(またはY方向)に延びる複数の主筋61及びY方向(またはX方向)に延びる複数の配力筋62を設置する。
次に、上階のプレキャスト柱設置工程を行う。
床配筋設置工程を行っている間に、上階のPCa柱1を設置する。柱脚部分のカプラー(不図示)にグラウト剤を充填する。
次に、コンクリート打設工程を行う。
上階のプレキャスト柱設置工程を行っている間に、床配筋設置工程が完了次第、PCa大梁2、在来大梁3、PCa小梁5、PCaスラブ6及び在来スラブ7にコンクリートを打設する。隣り合うPCa大梁2の間の型枠25内に、コンクリートが充填される。在来大梁3の梁主筋32及び梁主筋32が、コンクリートに埋設される。PCaスラブ6及び在来スラブ7の主筋61及び配力筋62が、コンクリートに埋設される。PCa大梁2、在来大梁3、PCa小梁5、PCaスラブ6及び在来スラブ7に連続して、上側コンクリート部71が充填される。
本実施形態では、PCaスラブ6は、床コンクリート部60が予め工場または現場で製作され、施工現場で床コンクリート部60の上側に主筋61及び配力筋62を配筋して、主筋61及び配力筋62を埋設するようにコンクリートを打設して床スラブが完成するハーフPCaスラブである。
次に、上階において、上記のプレキャスト大梁設置工程から順次進めていく。耐震壁4の設置工程も進める。
このように構成された構造物及び構造物の施工方法によれば、プレキャスト大梁設置工程では、PCa大梁2をX方向に離間して設置されたPCa柱1の間に設置する。在来大梁設置工程では、在来大梁3をY方向に離間して設置されたPCa柱1の間に設置する。PCa大梁2とPCa柱1との接合作業を行っている間に、在来大梁3の型枠31を設置したり、在来大梁3の梁主筋21及びあばら筋22を配筋したりする作業を行うことができる。つまり、プレキャスト大梁設置工程と在来大梁設置工程とを並行して行うことができるため、効率的に作業を進めて、短期間で施工することができる。
また、プレキャストスラブ設置工程では、PCaスラブ6をPCa小梁5とY方向の一方側に隣り合うPCa大梁2との間に設置する。在来スラブ設置工程では、在来スラブ7をPCa小梁5とY方向の他方側に隣り合うPCa大梁2との間に設置する。PCaスラブ6の設置作業を行っている間に、在来スラブ7の型枠を設置したり、在来スラブ7のコンクリートを打設したりする作業を行うことができる。つまり、プレキャストスラブ設置工程と在来スラブ設置工程とを並行して行うことができるため、効率的に作業を進めて、短期間で施工することができる。
また、PCaスラブ6を使用することで、現場での型枠の設置や脱型、及び型枠用の支保工の設置手間を削減することができる。
また、床を全てPCaスラブ6とするよりも、PCaスラブ6と在来スラブ7とを併用することで、コストを抑えることができる。
また、コンクリート打設工程では、PCa大梁2、在来大梁3、PCa小梁5、PCaスラブ6及び在来スラブ7にコンクリートを打設する。よって、PCa大梁2、在来大梁3、PCa小梁5、PCaスラブ6及び在来スラブ7に必要な上側コンクリート部71を一度に打設して構築することができるため、効率よくコンクリートの打設作業を行ることができる。
また、PCaスラブ6は、予め一部が工場または現場で製作され、残りの部分がコンクリート打設工程等を含めた現場で施工されるハーフプレキャストスラブである。予め全てが工場または現場で製作されたフルプレキャストスラブに比べて軽いため、運搬にかかる負荷を抑えることができるとともに、現場で揚重の際に使用するタワークレーン等の揚重機の大きさを抑えることができる。
また、Y方向の中央にはY方向に延びる梁を設置しないため、梁を設置する作業が削減される。Y方向の中央に現場で在来梁を設置する場合には型枠が必要であるが、本実施形態の構造物の施工方法では、Y方向の中央には在来梁を設置しないため型枠31が不要となるため、構造物100全体での型枠の種類を抑えることができる。
また、Y方向の中央には梁がないため、X方向に延びるダクト等の設備計画をY方向の中央に集約することができる。Y方向の中央にY方向に延びる梁がある場合にY方向の中央にダクトを配置すると、ダクトは梁の下方を通すことになり天井高さが低くなってしまう。上記の構造物の施工方法では、Y方向の中央にY方向に延びる梁がないため、天井高さを確保することができる。また、Y方向の中央に設備計画が集約されているため、PCa大梁2及び在来大梁3の下方にダクトを通す必要がなく、PCa大梁2及び在来大梁3の下方の天井高さを確保することができる。
また、PCa柱1のスパンをX方向には均等にして、Y方向ではY方向両側のスパンL2を同じしている。よって、PCa大梁2の形状の種類及び在来大梁3の型枠の形状の種類を抑えることができる。
また、コア部100Aの周りや内部には耐震壁4が設置されているため、建築剛性を確保することができる。
なお、上述した実施の形態において示した組立手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、主要部100Bにおいて、Y方向の中央側のスパンL1では、Y方向に離間して配置されたPCa柱1には在来大梁3やPCa大梁等のY方向に延びる梁が架設されていないが、本発明はこれに限られない。梁せいの低い梁を設置してもよい。
1…PCa柱(柱)
2…PCa大梁(プレキャスト大梁)
3…在来大梁
4…耐震壁
5…PCa小梁(プレキャスト小梁)
6…PCaスラブ(プレキャストスラブ)
7…在来スラブ
100…構造物
100A…コア部
100B…主要部
X方向…第1方向
Y方向…第2方向

Claims (4)

  1. 鉄筋コンクリート造の構造物の施工方法であって、
    第1方向に離間して設置された柱の間に、前記第1方向に延びるプレキャスト大梁を、前記第1方向と直交する第2方向に離間して複数設置するプレキャスト大梁設置工程と、
    前記第2方向に離間して設置された前記柱の間に、前記第2方向に延びる在来大梁を、前記第1方向に離間して現場施工で複数設置する在来大梁設置工程と、を備える構造物の施工方法。
  2. 前記第1方向に離間して設置された在来大梁の間に、前記第1方向に延びるプレキャスト小梁を設置するプレキャスト小梁設置工程と、
    前記プレキャスト小梁と前記第2方向の一方側に隣り合う前記プレキャスト大梁との間に、プレキャストスラブを設置するプレキャストスラブ設置工程と、
    前記プレキャスト小梁と前記第2方向の他方側に隣り合う前記プレキャスト大梁との間に、在来スラブを現場施工で設置する在来スラブ設置工程と、を備える請求項1に記載の構造物の施工方法。
  3. 前記プレキャスト大梁、前記在来大梁、前記プレキャスト小梁、前記プレキャストスラブ及び前記在来スラブにコンクリートを打設するコンクリート打設工程を備える請求項2に記載の構造物の施工方法。
  4. 前記構造物は、平面視で、前記第2方向に対して前記第1方向の方が長い形状をし、
    コア部以外の領域において、前記第2方向の中央には、前記第2方向に延びる梁を設置しない請求項1から3のいずれか一項に記載の構造物の施工方法。
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