JP2020133357A - 空間構成用構造体 - Google Patents

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【課題】充分な強度を有し運送が容易で安価な空間構成用構造体を提供する。【解決手段】内部空間を形成するための空間構成用構造体10であって、内部空間の境界における上端部に配置された複数の梁部15〜18および梁部の端部を連結する連結部材41〜44によって形成される環状構造体と、連結部材に上端が連結された複数の支柱フレーム11〜14と、を有し、環状構造体と支柱フレームとで形成される外形の稜線部分(外形輪郭)が面取りされるように、内部空間に対する外側に面取り面11a〜28aが設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、空間構成用構造体に係り、室内や室外に設置される空間構成用構造体に用いて好適な技術に関するものである。
オフィスや展示ホール等の屋内、あるいは屋外において、各種の展示や打ち合わせ、飲食等を行うための空間を形成するため、屋内又は屋外に設置されるブース装置としての、強度を備えたパネル体により形成された空間構造体が知られている。このような空間構造体としては、たとえば特許文献1,2に示すように、略四角柱の外形を有する。また、特許文献3に示すように、側部の一部分が曲面で構成されている例も知られている。
近年、オフィスのフリーアドレス化や、モバイルワークの進展等に鑑み、このような構造体を設置する機会が増えている。
このようなワークブースと称されるような打合せのための空間、あるいは、テレビ会議等の通信などをおこなうための空間は、天井がなく、上側が開放されている。
特開平9−310515号公報 特開2007−132036号公報 特開2018−135722号公報
しかしながら、特許文献1,2に示す空間構造体は、内部に人間が入れる程度に大きいため、空間構造体の上部からの光が遮断されて大きな影を作ってしまうため、之を解消したいという要求があった。
また、空間構造体を隣接して複数配置する際には、空間構造体が側面視して矩形とされたほうが空間利用効率としては向上するが、この場合、頂部に角張った部分があるため見た目に尖った印象を与え、利用者に威圧感を与える場合があった。このような状態に対応して改善可能な形状として、たとえば特許文献3に示すように上部の一部について面取りした形状も考えられるが、このような構造では上部の一部のみしか面取りをおこなっていないため、配置方向によって遮光されてしまうという問題は解決されていない。さらに、特許文献3に示すような構造では、配置方向と視認方向との関係により、見た目も大きく変わってしまうため、配置方向の自由度も失われてしまうという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1.屋内で天井から離間して周囲から独立に視認可能な構造体において、周囲への遮光の影響を低減し、設置する向きの自由度を向上すること。
2.上記の構造体で、デザイン性と視覚性を向上すること。
本発明の空間構成用構造体は、空間に設けられ、該空間内に多角柱状の内部空間を形成するための空間構成用構造体であって、前記空間内における前記内部空間の境界における上端部に配置された複数の梁部および前記梁部の端部を連結する連結部によって形成される環状構造体と、前記連結部に上端が連結された複数の支柱フレームと、を有し、前記環状構造体と前記支柱フレームとで形成される外形の稜線部分(外形輪郭)が面取りされるように、前記前記内部空間に対する外側に面取り面が設けられることにより上記課題を解決した。
これにより、空間構成用構造体は、環状構造体と支柱フレームとが、内部空間を外部から分離して多角柱状の内部空間を形成することができる。ここで、空間構成用構造体の上側から照射される光が空間構成用構造体によって遮られて空間構成用構造体の周囲に大きな影を形成する場合でも、面取り面が環状構造体の上側から外側に向けた面取りとされているため、空間構成用構造体周辺への遮光の影響を小さくすることができる。また、環状構造体に加えて支柱フレームも面取りされており、外形の稜線部分が全て面取りされているため、空間構成用構造体を設置する向きを変更しても遮光される範囲は影響を受けない。これにより、空間構成用構造体におけるデザイン性と視覚性とを向上することができる。
本発明の空間構成用構造体は、前記面取り面が、前記前記内部空間に対して外側に凸となる曲面とされることを特徴とする。
これにより、環状構造体と支柱フレームとの強度をほとんど損なうことなく、周辺への遮光の影響を小さくすることができる。また、外側から見た際に環状構造体上部がなだらかな形状となっているため、利用者に柔らかい印象を持たせることが可能である。
本発明の空間構成用構造体は、前記面取り面の曲率が、前記環状構造体と前記支柱フレームとで形成される外形における前記稜線部分の延在する方向において略等しく設定されることを特徴とする。
これにより、複数の空間構成用構造体を隣接するように並設した場合でも、隣接する支柱フレーム、および、対応する位置にある環状構造体が、それぞれ略等しい曲率を有することになる。したがって、ほぼ同一の外観となるため、見た目の統一を行うことが可能となる。さらに、複数の空間構成用構造体を異なる向きとして隣接するように並設した場合でも、ほぼ同一の外観となるため、見た目の統一を行うことが可能となる。
また、支柱フレームと梁部とを同一材質で作成することが可能となり、安価な製造を可能とすることができる。
本発明の空間構成用構造体は、前記支柱フレームの水平断面において、前記面取り面の曲率半径をRとし、前記梁部に接続される位置における前記支柱フレームの幅寸法をtとしたときに、
(1−1/√2)R≦ t ≦R
とされることを特徴とする。
支柱フレームの幅寸法tが面取り面の曲率半径Rより大きく設定された場合には、空間構成用構造体を側面視した際に支柱フレームの幅寸法tよりも面取り面における幅寸法のほうが大きくなり、1つの支柱フレームに対応する2本の梁フレームを接続することが困難となる。ここで、面取り面における幅寸法とは、支柱フレームの幅寸法tと同じ方向における面取り面の幅寸法を意味している。
さらに、梁部と支柱フレームとで形成される側面、つまり、多角柱状の空間構成用構造体の側面部分にパネル部を設けた場合に、パネル部の厚さ寸法は、支柱フレームおよび梁部の幅寸法tと等しく設定することができる。この際、パネル部が透明体の部分を有する場合、および隣接する位置となる多角柱状の側面にパネル部を設けていない場合には、支柱フレームよりもパネル部が厚くなっているため側面視した空間構成用構造体の見た目が損なわれる可能性がある。
また、支柱フレームの幅寸法t、すなわち、パネル部の厚さが(1−1/√2)R以下に設定された場合には、支柱フレームの面取り面とパネルの外側面とを段差無く接続させた場合に、内側の角部が多角柱を形成する適正な角度とすることができなくなり、内部空間の利用に制約が発生する可能性がある。
本発明の空間構成用構造体は、前記環状構造体において、前記梁部が、前記連結部によって連結される梁フレームと、前記梁フレームを前記内部空間の外側から覆うカバー部材と、を有し、前記連結部が、前記梁フレームの端部を連結する連結部材と、前記連結部材を前記内部空間の外側から覆うコーナー部材と、を有し、前記カバー部材および前記コーナー部材に前記面取り面が形成されることを特徴とする。
これにより、コーナー部材と支柱フレームとの外側面(面取り面)、および、コーナー部材とカバー部材との外側面(面取り面)において、それぞれの外側面(面取り面)があたかも連続しているように形成して、空間構成用構造体の視認性を向上することができる。また、カバー部材とコーナー部材とによって、環状構造体の稜線部分を覆うことができるため、強度に影響を与えることなく面取り面を形成することが可能となる。
本発明の空間構成用構造体は、前記コーナー部材における前記内部空間に対する外側面(面取り面)と、前記カバー部材における前記内部空間に対する外側面(面取り面)と、が面一に形成される。
これにより、外形の稜線部分が全て面取りされており、かつ、環状構造体における面取り面を面一として、デザイン性と視覚性と遮光性とを向上することができる。
本発明の空間構成用構造体は、前記環状構造体が、前記前記内部空間に対する採光口の輪郭を構成することを特徴とする。
これにより、空間構成用構造体周辺への遮光影響を小さくすることが可能となるため、空間構成用構造体に対する上側位置から照射された光によって空間構成用構造体周辺を照らしつつ、空間構成用構造体の内部、つまり、内部空間も良好に照らすことが可能となる。
また、本発明において、前記連結部材および前記梁部からなる前記環状構造体が、前記梁フレームを前記内部空間の外側から覆うカバー部材と、前記連結部材を前記内部空間の外側から覆うコーナー部材と、を備える。この際、前記コーナー部材における前記内部空間に対する外側面(面取り面)と、前記支柱フレームにおける前記内部空間に対する外側面(面取り面)と、が面一に形成されるとともに、前記コーナー部材における前記内部空間に対する外側(面取り面)面と、前記カバー部材における前記内部空間に対する外側面(面取り面)と、が面一に形成され、前記コーナー部材における下端部と前記カバー部材側となる端部、および、前記支柱フレームの上端部と前記カバー部材の端部の一方には、他方における前記内部空間に対する内側の位置に突出する突出部が設けられていることができる。
これにより、コーナー部材の下端と支柱フレームの上端部との一方に設けられた突出部を他方に差し込むとともに、コーナー部材の端部とカバー部材の端部との一方に設けられた突出部を覆うように他方を載置して、カバー部材を梁フレームに固定することで、コーナー部材と支柱フレームとの隙間、および、コーナー部材とカバー部材との隙間に、突出部が位置する。したがって、コーナー部材と支柱フレームとの外側面(面取り面)、およびコーナー部材とカバー部材との外側面(面取り面)において、それぞれの外側面(面取り面)があたかも連続しているように突出部が視認されるため、これらの隙間における内部空間側を外部から視認できなくすることができる。これにより、空間構成用構造体におけるコーナー部における遮光性および視覚性を向上することができる。
さらに、前記コーナー部材における下端部には、前記支柱フレームの上端部における前記内部空間に対する内側の位置に突出する突出部が設けられ、前記コーナー部材における前記カバー部材側となる端部には、前記カバー部材における前記内部空間に対する内側の位置に突出する突出部が設けられることができる。これにより、コーナー部材の下端の突出部を支柱フレームの上端部に差し込むとともに、コーナー部材の端部の突出部を覆うように、カバー部材を載置して、カバー部材を梁フレームに固定することで、コーナー部材と支柱フレームとの隙間、および、コーナー部材とカバー部材との隙間に、カバー部材の突出部が位置する。したがって、コーナー部材と支柱フレームとの外側面(面取り面)、およびコーナー部材とカバー部材との外側面(面取り面)において、それぞれの外側面(面取り面)となる面取り面があたかも連続しているように突出部が視認されるため、これらの隙間における内部空間側を外部から視認できなくすることができる。これにより、空間構成用構造体におけるコーナー部における遮光性および視覚性を向上することができる。
さらに、前記コーナー部材と前記カバー部材と前記支柱フレームとにおいて、前記内部空間に対する外側面(面取り面)が曲面とされることができる。これにより、空間構成用構造体の上端に位置するカバー部材表面を曲面から構成して面取り面とし、遮光性を向上するとおもに、外部から見た空間構成用構造体の視覚性を向上し、デザイン性を向上することが可能となる。
さらに、前記コーナー部材における前記内部空間に対する内側に前記連結部材が当接していることができる。これにより、コーナー部材の下端の突出部の外側が支柱フレームの上端部に接しており、コーナー部材の端部の突出部の外側がカバー部材の端部に接しているとともに、カバー部材の内側が連結部材に接しており、これらによって、カバー部材が組み付けられることができる。これにより、コーナー部材を他の部材に取り付ける部品を別に用意する必要がなく、空間構成用構造体における部品点数を削減することが可能となる。
さらに、前記カバー部材には、前記梁フレームにおける前記内部空間に対する内側位置から前記梁フレームに固定する固定部材が設けられ、前記梁フレームにおける前記内部空間に対する内側位置には、前記固定部材を覆うキャップ部材が設けられることができる。これにより、カバー部材を梁フレームに固定する際に、固定部材により空間構成用構造体の内側から固定することができ、さらに、この固定部材をキャップで覆うことで、固定部材が空間構成用構造体の内側から視認されることを防いで、空間構成用構造体の内側をキャップにより面一にすることができる。したがって、空間構成用構造体のデザイン性を向上することができる。
本発明の空間構成用構造体は、前記空間内に設けられ、前記空間から隔離して前記内部空間内で特定の作業を行うためのワークブースであることができる。
これにより、空間構成用構造体の外側である空間から、内部空間を隔離して、内部空間における作業環境を所望の状態に設定してこれを管理することができる。
本発明によれば、空間構成用構造体による影の影響を低減して周囲に対する遮光の影響を減少することができ、空間構成用構造体を設置する向きを変更しても遮光による影響範囲の変動を抑制でき、視覚性とデザイン性とを向上可能な空間構成用構造体を提供することができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態におけるコーナー部を拡大した斜視図(a)、異なる方向から拡大した斜視図(b)である。 図1における梁フレーム等を示す矢視断面図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における梁フレームおよび支柱フレームとパネル部との接続を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における支柱フレームを示す平面図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における連結部材を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における連結部材を連結した状態を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態におけるカバー部材を示す斜視図(a)、異なる方向から示す斜視図(b)、さらに異なる方向から示す斜視図(c)である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態の組み立て方法における工程を示すフローチャートである。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態の組み立て方法における工程を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態の組み立て方法における工程を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態の組み立て方法における工程を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態の組み立て方法における工程を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における寸法を説明する模式図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における寸法を説明する模式図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における照射状態を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第2実施形態を示す斜視図である。 図17における梁フレーム等を示す矢視断面図である。
以下、本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における空間構成用構造体を示す斜視図であり、図において、符号10は、空間構成用構造体である。
本実施形態に係る空間構成用構造体10は、図1に示すように、上側の開口した略四角柱状の外観を有し、平面視した輪郭が矩形とされ、その内側を外部の空間から分離された内部空間として形成するワークブースとされる。
なお、以下の説明においては、図には現れない構成にも符号を付して、説明をおこなう。
本実施形態に係る空間構成用構造体10は、略四角柱状の角位置に立設された4本の支柱フレーム11〜14と、隣接する2本の支柱フレーム11〜14の上端部の間に架設された4本の梁フレーム15〜18と、これら支柱フレーム11〜14と梁フレーム15〜18とで形成された側面部分に設けられた面板状のパネル部19A〜19Dと、を備える。
本実施形態に係る空間構成用構造体10は、略四角柱状として形成される外形の稜線部分(外形輪郭)が面取りされている。
支柱フレーム11〜14は、いずれも略等しい鉛直方向長さを有する。また、支柱フレーム11〜14は、パネル部19A〜19Dの厚さ寸法と略等しい水平方向における幅寸法を有する。
4本の支柱フレーム11〜14はいずれも略同一の断面形状とされ、空間構成用構造体10の四隅で同じ向きに配置されている。
空間構成用構造体10の正面となる両サイド位置には、支柱フレーム11と支柱フレーム12とが立設され、これらの上端部には、梁フレーム15が略水平方向に架設されている。
空間構成用構造体10の奥側となる両サイド位置には、支柱フレーム13と支柱フレーム14とが立設され、これらの上端部には、梁フレーム18が略水平方向に架設されている。
空間構成用構造体10を正面視して左側となる位置には、支柱フレーム11と支柱フレーム13とが立設されており、これらの上端部には、梁フレーム16が略水平方向に架設されている。
空間構成用構造体10を正面視して右側となる位置には、支柱フレーム12と支柱フレーム14とが立設されており、これらの上端部には、梁フレーム17が略水平方向に架設されている。
支柱フレーム11と支柱フレーム12と梁フレーム15とで形成される正面側には、入退室用の開閉自在なドア19Aaを有する正面部(パネル部)19Aが設けられる。正面部(パネル部)19Aにおいて、ドア19Aaは、例えばガラス製とされ、ドア19Aaを閉じた状態で、空間構成用構造体10の内部空間を外部から視認可能なものとされる。ドア19Aaは、支柱フレーム11と同じ上下方向寸法を有する。正面部(パネル部)19Aにおいて、ドア19Aa以外の部分には、壁部(パネル部)19Abが配置されている。
支柱フレーム13と支柱フレーム14と梁フレーム18とで形成される奥側には、奥面部(パネル部)19Bが設けられる。奥面部(パネル部)19Bは、支柱フレーム13と支柱フレーム14と梁フレーム18とに3辺を接続された面板とされ、外部から視認可能なガラス製、あるいは、支柱フレーム11〜14の水平方向の幅寸法とほぼ等しい厚み寸法を有する板体とされることができる。
支柱フレーム11と支柱フレーム13と梁フレーム16とで形成される左側には、左面部(パネル部)19Cが設けられる。左面部(パネル部)19Cは、支柱フレーム11と支柱フレーム13とが梁フレーム16とに3辺を接続された面板とされ、支柱フレーム11〜14の水平方向の幅寸法とほぼ等しい厚み寸法を有する板体とされる。
支柱フレーム12と支柱フレーム14と梁フレーム17とで形成される右側には、右面部(パネル部)19Dが設けられる。右面部(パネル部)19Dは、支柱フレーム12と支柱フレーム14とが梁フレーム17とに3辺を接続された面板とされ、支柱フレーム11〜14の水平方向の幅寸法とほぼ等しい厚み寸法を有する板体とされる。
支柱フレーム11〜14の外側面(面取り面)11a〜14aは、水平方向に曲率を有する曲面とされ、上下方向の全長で同じ形状として連続している。外側面(面取り面)11a〜14aは、外側に凸となる曲面とされる。外側面(面取り面)11a〜14aは、水平断面が円弧状となる輪郭を有する。外側面(面取り面)11a〜14aは、四角柱状の空間構成用構造体10における角を丸めた形状に対応している。
梁フレーム15〜18は、その全長にわたってそれぞれカバー部材25〜28で覆われている。カバー部材25〜28は、その外側面(面取り面)25a〜28aが支柱フレーム11〜14の外側面(面取り面)11a〜14aと同様に、カバー部材25〜28の幅方向断面が円弧状となる輪郭を有する。カバー部材25〜28の外側面(面取り面)25a〜28aは、下端から上方向に向けて、空間構成用構造体10における水平断面輪郭が小さくなるように傾斜した曲面とされている。
梁フレーム15〜18とカバー部材25〜28とは、それぞれ梁部を形成する。
空間構成用構造体10の上端部において、その四隅では、支柱フレーム11〜14と梁フレーム15〜18とが連結されている。
支柱フレーム11と梁フレーム15と梁フレーム16との連結された空間構成用構造体10の左側正面の隅(コーナー部)においては、支柱フレーム11の外側面(面取り面)11aと、梁フレーム15を覆うカバー部材25の外側面(面取り面)25aと、梁フレーム16を覆うカバー部材26の外側面(面取り面)26aとをそれぞれ接続するコーナー部材21が設けられる。
支柱フレーム12と梁フレーム15と梁フレーム17との連結された空間構成用構造体10の右側正面の隅(コーナー部)においては、支柱フレーム12の外側面(面取り面)12aと、梁フレーム15を覆うカバー部材25の外側面(面取り面)25aと、梁フレーム17を覆うカバー部材27の外側面(面取り面)27aとをそれぞれ接続するコーナー部材22が設けられる。
支柱フレーム13と梁フレーム18と梁フレーム16との連結された空間構成用構造体10の左側奥側の隅(コーナー部)においては、支柱フレーム13の外側面(面取り面)13aと、梁フレーム18を覆うカバー部材28の外側面(面取り面)28aと、梁フレーム16を覆うカバー部材26の外側面(面取り面)26aとをそれぞれ接続するコーナー部材23が設けられる。
支柱フレーム14と梁フレーム18と梁フレーム17との連結された空間構成用構造体10の右側奥側の隅(コーナー部)においては、支柱フレーム14の外側面(面取り面)14aと、梁フレーム18を覆うカバー部材28の外側面(面取り面)28aと、梁フレーム17を覆うカバー部材27の外側面(面取り面)27aとをそれぞれ接続するコーナー部材24が設けられる。
図2(a)は、本実施形態における空間構成用構造体におけるコーナー部を拡大した斜視図である。
空間構成用構造体10における支柱フレーム11の上端となるコーナー部には、図2(a)に示すように、コーナー部材21が配置される。コーナー部材21の外側面(面取り面)21aは、それぞれ支柱フレーム11の外側面(面取り面)11aと、カバー部材25の外側面(面取り面)25aと、カバー部材26の外側面(面取り面)26aと面一になるように連続性を有する外側に向けて凸状となる曲面状に形成される。コーナー部材21の外側面(面取り面)21aは、例えば、球面に近しい形状とされることができる。
空間構成用構造体10の上端部における四隅は、略同一の構造であるので、ここでは、支柱フレーム11と梁フレーム15と梁フレーム16とが連結されてコーナー部材21が配置された左側正面において説明した。他の3つの隅においては、それぞれコーナー部材21をコーナー部材22〜24に対応させて、支柱フレーム11と梁フレーム15,16との符号を対応する符号に読みかえるものとする。
図2(b)は、本実施形態における空間構成用構造体におけるコーナー部を図2(a)とは異なる方向から拡大した斜視図である。
空間構成用構造体10における支柱フレーム11の上端となるコーナー部においては、図2(b)に示すように、内部空間側で、梁フレーム15と梁フレーム16とが露出するように端部どうしが突き合わされている。梁フレーム15と梁フレーム16とには、空間構成用構造体10の内部空間側に延在する溝15a,16aが形成されており、梁フレーム15と梁フレーム16との内部空間側が面一となるように、溝15a,16aにはキャップ部材35,36が嵌め込まれている。溝15a,16aは、それぞれ梁フレーム15、16の全長に形成される。
なお、図2(b)においては、キャップ部材35が溝15aから取り外された状態を図示している。
次に、梁フレーム、カバー部材、および、キャップ部材について説明する。ここでは、空間構成用構造体10のコーナー部材24をコーナー部材23側から見た断面で説明する。
図3は、本実施形態における空間構成用構造体において梁フレームを図1におけるIII−III矢視した断面図である。
梁フレーム18は、図3に示すように、その全長で同一の断面形状を有している。梁フレーム18は、略水平に組み付けられる下板部18hと、下板部18hの内側空間側となる端部18h1に立設された内壁部18bと、を有する。
下板部18hは、梁フレーム18の全長で同一の幅寸法とされる。下板部18hの幅寸法は、奥面部(パネル部)19Bの厚さ寸法よりも小さく設定され、空間構成用構造体10の外側となる部分は、カバー部材28の下端板部28bが奥面部(パネル部)19Bと直接接触するように配置されている。
下板部18hには、幅方向の中央位置に貫通孔18hbが設けられ、貫通孔18hbを貫通した締結ボルト、ビス、ねじ等の連結手段(接続部材)B3が螺合されて、梁フレーム18と奥面部(パネル部)19Bとを固定する。ここで、図3に対応する連結手段(接続部材)B3を図示し、また、図4に対応する貫通孔15hbを図示する。
接続部18cは、梁フレーム18の長さ方向に延在する溝が、梁フレーム18の端部位置において連結部材44と接続するための螺合穴とされる。接続部18cの溝には、連結部材44を貫通した締結ボルト、ビス、ねじ等の連結手段(接続部材)Bが螺合されて、梁フレーム18と連結部材44とを固定する(図7に対応する連結手段(接続部材)Bを図示)。
内壁部18bは、端部18h1から略鉛直に立ち上がる内壁基部18b1と、高さ方向中間位置に溝18aを介して内壁基部18b1と面一に形成された内壁上部18b2とを有する。
溝18aは、鉛直な梁フレーム18の幅方向断面が矩形とされており、内壁基部18b1の上端部に接続されて略水平な溝下部18a1と、溝下部18a1から立設されて内壁基部18b1および内壁上部18b2と平行な溝奥部18a2と、溝奥部18a2の上端部に接続されるとともに内壁上部18b2の下端に接続された略水平な溝上部18a3と、によって、内壁部18bから凹んだ溝状に形成されている。溝奥部18a2には、その外側、つまり、内側空間側とは反対側となる位置に、後述するように、カバー部材28が取り付けられる。
溝上部18a3には、その上外側、つまり、内側空間側とは反対側となる端部18h2の上側位置には、上方の開口した溝を有する突条として接続部18dがその全長に設けられる。
接続部18dは、接続部18cと同様に、梁フレーム18の長さ方向に延在する溝が、梁フレーム18の端部位置において連結部材44と接続するための螺合穴とされる。接続部18dの溝には、連結部材44を貫通した締結ボルト、ビス、ねじ等の連結手段(接続部材)Bが螺合されて、梁フレーム18と連結部材44とを固定する(図7に対応する連結手段(接続部材)Bを図示)。
溝18aは、内側空間側を覆うキャップ部材38によって内側空間に面した開口のほぼ全てが閉塞される。キャップ部材38は、溝18aの開口部分を覆うキャップ板38aと、キャップ板38aの上下で溝18aの内側に差し込んで、溝下部18a1と溝上部18a3とに対して接触し、キャップ部材38を嵌合固定するキャップ下部38bとキャップ上部38cとを有する。
キャップ下部38bとキャップ上部38cとは、その先端が、溝18aの上下方向寸法よりも小さくなるように傾斜しており、キャップ部材38を溝18aに挿入しやすくなっている。
キャップ下部38bとキャップ上部38cとは、その先端が、溝下部18a1と溝上部18a3とに設けられた凸部18a11と凸部18a31とに当接して、キャップ板38aが内壁部18bと面一となるように位置規制可能とされる。
キャップ下部38bには、溝下部18a1と接触する側に凸部38b3が設けられ、溝下部18a1側に設けられた凹部18a13と嵌合する。
キャップ上部38cには、溝上部18a3と接触する側に凸部38c3が設けられ、溝上部18a3側に設けられた凹部18a14と嵌合する。
凸部38b3と凹部18a13の嵌合、および、凸部38c3と凹部18a14の嵌合によって、キャップ部材38が溝18a内に嵌め込まれた状態を維持できる。
なお、キャップ下部38bと溝下部18a1、および、キャップ上部38cと溝上部18a3の間での取り付け位置設定は、キャップ部材38が溝18a内に嵌め込んでキャップ板38aと内壁部18bとが面一の状態を維持可能であれば、上記の構造に限定されるものではない。
カバー部材28は、図3に示すように、その全長で同一の断面形状を有している。カバー部材28は、外側面(面取り面)28aを形成する曲面部28kが断面円弧状に形成される。曲面部28kにおいては、外側面(面取り面)28aの下端が奥面部(パネル部)19Bの面方向と略等しく、外側面(面取り面)28aの上端が水平面と略等しくなるように湾曲している。曲面部28kは、その全体で厚み寸法が略均一とされる。
曲面部28kの下端位置には、梁フレーム18の下板部18hと面一となるように、下端板部28bが設けられる。下端板部28bの幅寸法は、奥面部(パネル部)19Bの厚さ寸法よりも小さく設定され、空間構成用構造体10の内側となる部分では、下板部18hが直接的に奥面部(パネル部)19Bと当接して、梁フレーム18に対するカバー部材28の位置設定が可能なように配置されている。下端板部28bと下板部18hとの幅寸法は、合わせて奥面部(パネル部)19Bの厚さ寸法と略等しくなるように設定されている。
下端板部28bの内側空間方向の端部は、下板部18hの外側(内側空間と反対方向)の端部の切欠に当接して上下方向の位置が設定されている。
下端板部28bには、固定支持部28cが立設されている。固定支持部28cの上端側は、梁フレーム18の内壁部18bに近接するとともに、接続部18cと接触しないようにその形状が設定される。固定支持部28cの上端には、固定部28dが設けられている。
固定部28dは、溝奥部18a2の裏面、つまり、溝奥部18a2における溝18aと反対側となる裏面に当接するように設けられる。固定部28dは、溝奥部18a2と略平行な板体とされる。固定部28dと溝奥部18a2とにおいては、それぞれの対応する位置に、固定孔28d1および固定孔18a5が設けられている。
固定孔28d1および固定孔18a5を貫通するように、締結ボルト、ビス、ねじ等の固定部材B1によって内部空間に対する内側位置から固定することで、カバー部材28を梁フレーム18に固定することが可能となる。
また、図3に図示した固定孔18a5に対応して、図2(b)に梁フレーム15の固定孔15a5が示される。なお、図2(b)において、固定部材B1を省略している。
曲面部28kの上端位置は、梁フレーム18の内壁上部18b2の上端側に当接する上端当接部28eとされる。上端当接部28eの先端は、その内側空間側が内壁上部18b2と面一になるように形成される。上端当接部28eの下側位置には、内壁上部18b2の裏面、つまり、内側空間側とは反対側となる面に当接するように、位置規制部28fが下方に向けて形成される。位置規制部28fの下端には、内壁上部18b2の裏面と接触する側に凸部28f3が設けられ、内壁上部18b2の裏面側に設けられた凹部18b5と嵌合する。
次に、支柱フレーム、連結部材、コーナー部材、およびパネル部との接続について説明する。ここでは、支柱フレーム11に対応するコーナー部分について説明する。
図4は、本実施形態における空間構成用構造体の梁フレームおよび支柱フレームとパネル部との接続を示す斜視図である。図5は、本実施形態における空間構成用構造体における支柱フレームを示す平面図である。
支柱フレーム11は、図5に示すように、中空のパイプ状とされ、上下方向の全長で同じ断面形状として連続している。支柱フレーム11は、断面円弧状の外側面(面取り面)11aを形成する円弧状部11bと、左面部(パネル部)19C側の板面部11cと、正面部(パネル部)19A側の板面部11dと、を有する。
これら円弧状部11bと板面部11cと板面部11dとが連結された断面輪郭形状として、略四分円の扇形輪郭となるように形成される。
板面部11cと板面部11dとは、互いに略直交するように断面端部が接続され、円弧状部11bと板面部11c、円弧状部11bと板面部11dも、それぞれ互いに略直交するように断面端部が接続されている。
板面部11cの幅方向中央部には、左面部(パネル部)19Cの反対側となる支柱フレーム11の断面中心側に、肉厚部11c1が突条として形成される。
板面部11dの幅方向中央部には、正面部(パネル部)19Aの反対側となる支柱フレーム11の断面中心側に、肉厚部11d1が突条として形成される。
肉厚部11c1の板面部11d側と、肉厚部11d1の板面部11c側とは互いに架橋するように中板部11eによって連結される。
板面部11cには、図4,図5に示すように、幅方向の中央位置に貫通孔11cbが設けられ、貫通孔11cbを貫通した締結ボルト、ビス、ねじ等の連結手段(接続部材)B4が螺合されて、梁フレーム18と左面部(パネル部)19Cとを固定する。
板面部11dには、同様に、幅方向の中央位置に貫通孔11dbが設けられ、貫通孔11dbを貫通した締結ボルト、ビス、ねじ等の連結手段(接続部材)B4が螺合されて、梁フレーム18と正面部(パネル部)19Aとを固定する。なお、図4,図5において、連結手段(接続部材)B4を省略している。
中板部11eの幅方向中央部には、内部空間に向かう方向の開口した溝を有する突条として接続部11fがその全長に設けられる。
接続部11fは、接続部18c,18dと同様に、支柱フレーム11の長さ方向に延在する溝が、支柱フレーム11の上端位置において連結部材41と接続するための螺合穴とされる。接続部11fの溝には、連結部材41を貫通した締結ボルト、ビス、ねじ等の連結手段(接続部材)Bが螺合されて、支柱フレーム11と連結部材41とを固定する(図7に対応する連結手段(接続部材)Bを図示)。
連結部材41〜44は、それぞれ、支柱フレーム11〜14の上端部位置に連結され、それぞれ対応する梁フレーム16〜18のうちの2本と連結される。
連結部材41〜44とコーナー部材21〜24とはそれぞれ連結部を形成する。
連結部材41〜44は、いずれも略同一な構成とされるため、ここでは連結部材41を例示して説明する。
図6は、本実施形態における空間構成用構造体における連結部材を示す斜視図である。図7は、本実施形態における空間構成用構造体における連結部材を連結した状態を示す斜視図である。
連結部材41は、支柱フレーム11と梁フレーム16と梁フレーム15とを連結する。
連結部材41は、図5,図6に示すように、支柱フレーム11に当接する略水平の底板部41aと、梁フレーム16に当接するように底板部41aから立設された縦板部41bと、梁フレーム15に当接するように底板部41aから立設された横板部41cと、を有する。底板部41aと縦板部41bと横板部41cとの厚さ寸法は、略同一とすることができる。
底板部41aは、平面視した輪郭形状として、略四分円の扇形輪郭となるように形成される。
底板部41aの平面視した外側端部41a1は、その輪郭形状、つまり、空間構成用構造体10の内部空間と反対側の輪郭形状が、支柱フレーム11の外側面(面取り面)11aに対応して、ほぼ同じ弧状輪郭とされている。なお、外側端部41a1の形状は、後述するように、支柱フレーム11における円弧状部11bの内側面との間に、平面視して隙間Vを形成するように円弧状部11bよりも小さい径寸法の弧状として形成される。
底板部41aと縦板部41bとの接合部41abは、扇形輪郭における半径部分によって構成されて略水平な直線状に形成され、底板部41aと縦板部41bとが直交するように接合されている。
底板部41aと横板部41cとの接合部41acは、扇形輪郭における半径部分によって構成されて略水平な直線状に形成され、底板部41aと横板部41cとが直交するように接合されている。
縦板部41bと横板部41cとの接合部41bcは、扇形輪郭における半径部分によって構成されて略鉛直な直線状に形成され、縦板部41bと横板部41cとが直交するように接合されている。
これにより、底板部41a、縦板部41bおよび横板部41cそれぞれの扇形輪郭における円弧部分によって、コーナー部材21が当接する概略三角形状の外縁が形成されている。
連結部材41は、板状体を折り曲げて形成する場合には、上記の接合部41ab,41ac,41bcのうちいずれかが、端部が接触した状態とされてもよい。
縦板部41bの正面視した外側端部41b1は、その輪郭形状、つまり、空間構成用構造体10の内部空間から離間する側の輪郭形状が、カバー部材26の外側面(面取り面)26aに対応して、弧状輪郭とされている。なお、外側端部41b1の形状は、後述するように、カバー部材26の曲面部26kの内側面に、外側端部41b1の全長が当接可能なように曲面部26kの内側面よりも小さい径寸法の弧状として形成される。
横板部41cの側面視した外側端部41c1は、その輪郭形状、つまり、空間構成用構造体10の内部空間から離間する側の輪郭形状が、カバー部材25の外側面(面取り面)25aに対応して、弧状輪郭とされている。なお、外側端部41c1の形状は、後述するように、カバー部材25の曲面部25kの内側面に、外側端部41c1の全長が当接可能なように曲面部25kの内側面よりも小さい径寸法の弧状として形成される。
底板部41aと縦板部41bと横板部41cとは、互いに直交するように配置されており、接合部41abと接合部41bcと接合部41bcとが、空間構成用構造体10の内部空間側の同一箇所で交わるように構成される。
底板部41aには、支柱フレーム11と連結部材41とを連結する連結孔41dが接続部11fに対応した位置に設けられる。
縦板部41bには、梁フレーム16と連結部材41とを連結する連結孔41eが接続部16cに対応した位置に設けられ、梁フレーム16と連結部材41とを連結する連結孔41fが接続部16dに対応した位置に設けられる。
横板部41cには、梁フレーム15と連結部材41とを連結する連結孔41gが接続部15cに対応した位置に設けられ、梁フレーム15と連結部材41とを連結する連結孔41hが接続部15dに対応した位置に設けられる。
底板部41aには、連結孔41d、接合部41abおよび接合部41acから離間した位置に、貫通部41jが設けられる。
縦板部41bと横板部41cとには、連結孔41e〜41hから離間する位置で、接合部41bcを跨ぐように貫通部41kが設けられる。
貫通部41jおよび貫通部41kは、たとえば、必要な配線を通すために設けられる。また、連結部材41を軽量化するために設けられることもできる。貫通部41jおよび貫通部41kの輪郭形状および配置等は、連結部材41の強度に影響を及ぼさなければ任意に設定できる。
コーナー部材21は、支柱フレーム11の上端部に取り付けられる。
図8(a)〜(c)は、本実施形態の空間構成用構造体におけるコーナー部材をそれぞれ異なる方向視して示す斜視図である。
コーナー部材21は、図8(a)〜(c)に示すように、外側面(面取り面)21aを形成する曲面部21bと、曲面部21bの下端部21b1から突出する突出部21cと、カバー部材26側の縦端部21b2から突出する突出部21dと、カバー部材25側の横端部21b3から突出する突出部21eと、を有する。
曲面部21bは、連結部材41で連結された支柱フレーム11の上端部とカバー部材26,25との間で、これらをなめらかに繋ぐように形状設定可能である。
曲面部21bの下端部21b1は、支柱フレーム11の上端部に合わせて、水平方向視して直線に見えるように円弧状に形成される。
曲面部21bの縦端部21b2は、カバー部材26側の前側端部に合わせて、側面視して直線に見えるように円弧状に形成される。
曲面部21bの横端部21b3は、カバー部材25側の左側端部に合わせて、側面視して直線に見えるように円弧状に形成される。
曲面部21bは、下端部21b1と縦端部21b2と横端部21b3とによって、三角形を曲面にしたような輪郭形状とされる。曲面部21bは、略均一な厚さ寸法とされる。
曲面部21bと突出部21cと突出部21dと突出部21eとは、いずれも空間構成用構造体10の内側空間に向いた内面21gが、なめらかな曲面とされている。
突出部21cと突出部21dと突出部21eとは、いずれも曲面部21bよりも薄肉化され、突出部21cと下端部21b1、突出部21dと縦端部21b2、突出部21eと横端部21b3は、それぞれが段差を形成している。
また、突出部21cと突出部21dと突出部21eとは、いずれも、略均一な幅方向寸法とされる。ここで、突出部21cの幅方向は、曲面部21bの中心から支柱フレーム11に向かう方向、つまり、上下方向とされる。
突出部21dの幅方向は、曲面部21bの中心からカバー部材26に向かう方向、つまり、空間構成用構造体10の前後方向とされる。
突出部21eの幅方向は、曲面部21bの中心からカバー部材25に向かう方向、つまり、空間構成用構造体10の左右方向とされる。
支柱フレーム11〜14および梁フレーム15〜18は、いずれもアルミ合金等の金属製の押し出し材とされることができる。カバー部材25〜28、キャップ部材35〜38およびコーナー部材21〜24は、例えば樹脂製とすることができる。連結部材41〜44、連結手段(接続部材)Bおよび連結手段(接続部材)B3,B4は、例えば、スチール材とすることができる。
梁フレーム15〜18および連結部材41〜44は、環状構造体を形成している。本実施形態においては、環状構造体は略矩形形状とされている。環状構造体は梁部と連結部とからなる。また、支柱フレーム11〜14は、この環状構造体から垂下して形成されている。環状構造体と支柱フレーム11〜14との連結位置は、コーナー部とされている。これらにより、本実施形態における空間構成用構造体10の強度が維持される。
なお、環状構造体および支柱フレーム11〜14が充分な強度を有している場合、あるいは、外観デザイン性や製造容易性等からの要請がある場合、これらの材質を適宜変更することが可能である。
本実施形態における空間構成用構造体10は、オフィス内のワーキングブース、テレビ電話用のブース、あるいは、会議・打合せ用のブースなどとして、例えば、オフィスなどの壁あるいは天井から離間した状態に設置することができる。この際、空間構成用構造体10の内部は、パネル部19A〜19Dによって、外部から分離されるとともに、空間構成用構造体10の上部は開口した状態で外部と連通している。また、ドア19Aaを開閉することで入退室および外部からの閉塞状態が可能となる。
本実施形態における空間構成用構造体10は、梁フレーム15〜18と支柱フレーム11〜14とで形成された角部にパネル部19A〜19Dが位置するように接続されているため、梁フレーム15〜18と支柱フレーム11〜14とが直接接続していなくても十分な強度を有する。
本実施形態における空間構成用構造体10は、連結部材41〜44により連結された支柱フレーム11〜14および梁フレーム15〜18によって、充分な強度を有することができる。また、上部が天井板などで閉塞されていないとともに、床板が設けられていないため、これらの上下位置における板体を有する構成に比べて、軽量化を図り、その組み立て作業時間を短縮することが可能となる。
また、支柱フレーム11〜14の外側面(面取り面)11a〜14a、カバー部材25〜28の外側面(面取り面)25a〜27a、およびコーナー部材21〜24の外側面(面取り面)21a〜24aがいずれも曲面から構成されていることにより、外側から視認した際に、角部がいずれも丸められた四角柱状として視認されるために、平面のみで構成されたものに比べて柔らかい視認性を有し、デザイン性を向上することが可能となる。空間構成用構造体10の上側が内側に向かう曲面となるため、柔らかな見た目とすることが可能となるなど、意匠形成の幅が広くなる。
さらに、梁フレーム15〜18における内部空間に露出する面が、キャップ部材35〜38によって、パネル部19A〜19Dと面一となることにより、空間構成用構造体10の内部空間側からの視認性を向上し、デザイン性を向上することが可能となる。
以下、本実施形態における空間構成用構造体の組み立て方法を説明する。
図9は、本実施形態における空間構成用構造体の組み立て方法における工程を示すフローチャートである。図10〜図13は、本実施形態における空間構成用構造体の組み立て方法における工程を示す斜視図である。
本実施形態における空間構成用構造体10の組み立て方法は、図9に示すように、フレーム組み立て工程S1と、パネル部組み立て工程S2と、コーナー載置工程S3と、カバー載置工程S4と、カバー固定工程S5と、キャップ工程S6と、を備える。
まず、図9に示すフレーム組み立て工程S1においては、支柱フレーム11〜14と、梁フレーム15〜18と、連結部材41〜44と、を連結する。
具体的には、まず、支柱フレーム11の上端部に、連結部材41を連結する。このとき、底板部41aの連結孔41dを貫通した連結手段(接続部材)Bを接続部11fに螺合する。また、底板部41aの外側端部41a1と、支柱フレーム11における円弧状部11bの内側面との間に形成された隙間Vの幅寸法が、円弧に沿った位置で、いずれも均等になるように取り付ける。
次いで、連結部材41と梁フレーム16とを連結する。このとき、縦板部41bの連結孔41fを通した連結手段(接続部材)Bを接続部16dに螺合する。同時に、縦板部41bの連結孔41eを通した連結手段(接続部材)Bを接続部16cに螺合する。
次いで、連結部材41と梁フレーム15とを連結する。このとき、横板部41cの連結孔41hを通した連結手段(接続部材)Bを接続部15dに螺合する。同時に、横板部41cの連結孔41gを通した連結手段(接続部材)Bを接続部15cに螺合する。
同様にして、梁フレーム15と連結部材42とを連結する。さらに、連結部材42と支柱フレーム12とを連結する。
同様にして、支柱フレーム14と連結部材44とを連結する。さらに、連結部材44と梁フレーム18とを連結する。梁フレーム18と連結部材43とを連結する。
また、連結部材44と梁フレーム17とを連結する。
このようにコ字状に組み立てられた支柱フレーム11,12、梁フレーム15を、例えば、水平状態として置いたときに、梁フレーム16は略鉛直に立ち上がっている。同様に、コ字状に組み立てられた支柱フレーム13,14、梁フレーム18を、例えば、水平状態として置いたときに、梁フレーム17は略鉛直に立ち上がっている。
これらを支柱フレーム11〜14が鉛直になるようにして、梁フレーム16を連結部材43に連結し、梁フレーム17を連結部材42に連結して、略四角柱状である内部空間の境界を形成する。
なお、支柱フレーム11〜14,梁フレーム15〜18の組み立て順は、上記の順番に限定されるものではなく、支柱フレーム11〜14と梁フレーム15〜18とで内部空間の境界を形成していればよい。
次に、パネル部組み立て工程S2として、略四角柱状に組み立てられた支柱フレーム11〜14,梁フレーム15〜18に、パネル部19A〜19Dを取り付けて、図10に示す状態とする。
次に、コーナー載置工程S3として、図10に破線で示すように、コーナー部材21を支柱フレーム11および連結部材41の上に載置する。
このとき、コーナー部材21の下端部21b1から突出する突出部21cを、底板部41aの外側端部41a1と、支柱フレーム11における円弧状部11bの内側面との間に形成された隙間Vに挿入し、図11に示す状態とする。これにより、突出部21cが、外側端部41a1と円弧状部11bの内側面とによって位置規制されて、コーナー部材21の載置位置が安定する。また、隙間Vに突出部21cが挿入されていることで、コーナー部材21が外れてしまうことがない。
また、支柱フレーム11における外側面(面取り面)11aと、コーナー部材21の外側面(面取り面)21aとの間には、突出部21cの段差分だけ奥まった位置の全域に、突出部21cが位置している。これにより、空間構成用構造体10を外部から見た際に、支柱フレーム11における外側面(面取り面)11aと、コーナー部材21の外側面(面取り面)21aとの間に外観上隙間が生じることがなく、外側面(面取り面)11aと外側面(面取り面)21aとを連続して視認することが可能となる。
このとき、コーナー部材21の内面21gは、縦板部41bの外側端部41b1と、横板部41cの外側端部41c1とに当接する。これにより、コーナー部材21の載置位置が安定する。
なお、載置されたコーナー部材21において、突出部21dは、縦板部41bの外側端部41b1よりも梁フレーム16側に突出している。同様に、突出部21eは、横板部41cの外側端部41c1よりも梁フレーム15側に突出している。
同様にして、さらに、コーナー部材22〜24を支柱フレーム12〜14および連結部材42〜44の上にそれぞれ載置する。
次に、カバー載置工程S4として、図12に破線で示すように、カバー部材25を梁フレーム15に載置する。
このとき、梁フレーム15の両端位置には、コーナー部材21およびコーナー部材22が載置されている。カバー部材25は、曲面部25kの両端がコーナー部材21の突出部21eとコーナー部材22の突出部22dとを覆うように載置される。
同時に、カバー部材25は、曲面部25kの下端において、下端板部25bが梁フレーム15の下板部15hと面一となるように載置される。また、カバー部材25は、下端板部25bの内側空間方向の端部が、下板部15hの外側(内側空間と反対方向)の端部に当接するように載置される。
同時に、カバー部材25は、曲面部25kの上端付近において、上端当接部25eが、梁フレーム15の内壁上部15b2の上端側に当接するように載置される。
また、カバー部材25は、固定部25dが溝奥部15a2に当接するように載置される。カバー部材25は、固定孔25d1が固定孔15a5に対応して、固定孔15a5と固定孔25d1とに固定部材B1を貫通可能な位置に載置される。
上記の、カバー部材25において、曲面部25kの両端が突出部21eと突出部22dとに当接し、曲面部25kの下端板部25bが下板部15hに当接し、固定部25dが溝奥部15a2に当接することにより、カバー部材25は梁フレーム15に対する載置位置を規定される。
同時に、曲面部25kの内側端部が突出部21eに当接する。カバー部材25の外側面(面取り面)25aとコーナー部材21の外側面(面取り面)21aとの間には、突出部21eが位置する。空間構成用構造体10を外部から見た際に、カバー部材25の外側面(面取り面)25aとコーナー部材21の外側面(面取り面)21aとの間に外観上隙間が生じることがない。
同様に、曲面部25kの内側端部が突出部22dに当接する。カバー部材25の外側面(面取り面)25aとコーナー部材22の外側面(面取り面)22aとの間には、突出部22dが位置する。空間構成用構造体10を外部から見た際に、カバー部材25の外側面(面取り面)25aとコーナー部材22の外側面(面取り面)22aとの間に外観上隙間が生じることがない。
次に、カバー固定工程S5として、固定孔25d1および固定孔15a5に、内部空間に対する内側位置から締結ボルト、ビス、ねじ等の固定部材B1を貫通させて固定する。(図3に記載された固定孔28d1および固定孔18a5参照)これにより、カバー部材25を梁フレーム15に対して固定する。
次に、キャップ工程S6として、キャップ部材35を溝15aに挿入して、固定孔15a5から露出している固定部材B1を隠蔽する。
このとき、キャップ下部35bとキャップ上部35cとを、溝下部15a1と溝上部15a3とに対して接触させる。同時に、凸部35b3と凹部15a13、凸部35c3と凹部15a14の嵌合によって、キャップ部材35が溝15a内に嵌め込んだ状態とされる。(図3に記載された凸部38b3、凹部18a13、凸部38c3、凹部18a14参照)これにより、キャップ板35aが内壁部15bと面一となる。
さらに、同様にして、カバー載置工程S4と、カバー固定工程S5と、キャップ工程S6とを繰り返して、カバー部材26,キャップ部材36を組み立てて、図13に示す状態とする。
これにより、コーナー部材21において、突出部21dには曲面部26kの内側端部が当接し、突出部21eには曲面部25kの内側端部が当接するとともに、突出部21cには内側に外側端部41a1が当接し、外側に円弧状部11bの内側面が当接した状態となる。したがって、コーナー部材21が外側の3方向から規制されて位置が安定する。
同時に、曲面部26kの内側端部が突出部21dに当接することで、カバー部材26の外側面(面取り面)26aとコーナー部材21の外側面(面取り面)21aとの間には、突出部21dが位置しており、空間構成用構造体10を外部から見た際に、カバー部材26の外側面(面取り面)26aとコーナー部材21の外側面(面取り面)21aとの間に外観上隙間が生じることがなく、外側面(面取り面)21aと外側面(面取り面)26aとを連続して視認可能となる。
さらに、同様にして、カバー載置工程S4と、カバー固定工程S5と、キャップ工程S6とを繰り返して、カバー部材27,28,キャップ部材37,38を組み立てて、図1に示す状態とし、空間構成用構造体10の組み立てを完了する。
なお、パネル部組み立て工程S2後において、カバー載置工程S4とカバー固定工程S5とキャップ工程S6とを繰り返すカバー部材25〜28等の組み立て順は、上記の順番に限定されるものではない。
また、本実施形態の空間構成用構造体10の組み立て方法においては、環状構造体および支柱フレーム11〜14が連結された後、パネル部19A〜19Dを取り付けたが、互いに連結する工程を任意の順番でおこなうことができる。
このように、梁フレーム15〜18と連結部材41〜44と支柱フレーム11〜14とパネル部19A〜19Dとの組み立て方として、設置場所、パネル材質などに応じた多様な作り方が可能となる。したがって、組み立てにおけるハンドリング性を向上し、組み立てにかかる作業時間の短縮を図ることができる。また、支柱フレーム11〜14とパネル部19A〜19Dとの長手方向における寸法を等しくすることができ、運送を容易にすることができる。
図14は、本実施形態における空間構成用構造体における寸法を説明する模式図である。図15は、本実施形態における空間構成用構造体における寸法を説明する模式図である。
本実施形態に係る空間構成用構造体10には、外側面(面取り面)11a〜14a,25a〜28a,21a〜24aが形成される。外側面(面取り面)11a〜14a,25a〜28a,21a〜24aは、略四角柱状として形成される空間構成用構造体10外形の稜線部分(外形輪郭)を面取りしている。
これらの外側面(面取り面)11a〜28aは、外凸の曲面とされ曲率が、いずれもほぼ等しく設定されている。ここでは、まず支柱フレーム11の外側面(面取り面)11aについて説明する。
具体的には、図14に示すように、支柱フレーム11の水平断面において、外側面(面取り面)11aの曲率半径をRとし、対応する梁フレーム15,16に接続される位置における支柱フレーム11の幅寸法をtとしたときに、これらの関係が、
(1−1/√2)R≦ t ≦R
を満たすように設定される。
ここで、支柱フレーム11の幅寸法tが外側面(面取り面)11aの曲率半径Rより大きく設定された場合には、支柱フレーム11の幅寸法tよりも外側面(面取り面)11aにおける幅寸法のほうが大きくなり、支柱フレーム11と同じ幅寸法とされる梁フレーム15,16を接続することが困難となる。ここで、外側面(面取り面)11aにおける幅寸法とは、支柱フレーム11の幅寸法tと同じ方向における外側面(面取り面)11aの幅寸法、つまり、図14に示す外側面(面取り面)11aにおける上下方向寸法、または、左右方向寸法を意味している。
さらに、四角柱状の空間構成用構造体10の側面部分にパネル部19A〜19Dを設けた場合に、パネル部19A,19Cの厚さ寸法は、支柱フレーム11の幅寸法tと等しく設定することができる。この際、パネル部19A,19Cが透明な透過部分を有する場合、および隣接する位置となる四角柱状の側面にパネル部を設けていない場合には、支柱フレーム11よりもパネル部19A〜19Dが厚くなってしまうため、空間構成用構造体10を側面視した際の見た目が損なわれる。
また、支柱フレーム11の幅寸法t、すなわち、パネル部の厚さが(1−1/√2)R以下に設定された場合には、支柱フレーム11の外側面(面取り面)11aとパネル部19A,19Cの外側面とを段差なく面一に接続させた場合に、内部空間側に形成される角度が四角柱を形成する90度とすることができなくなり、内部空間の利用に制約が発生するため好ましくない。
本実施形態の空間構成用構造体10においては、環状構造体と支柱フレーム11〜14とが充分な強度を持った状態として、内部空間を外部から分離して四角柱状の内部空間を形成することができる。ここで、図16に示すように、空間構成用構造体10の上側に位置する上側照明LLから照射される場合を考える。この際、上側照明LLから照射される光は、環状構造体を採光口としている。
また、上側照明LLから照射される光が空間構成用構造体10によって遮られて空間構成用構造体10の周囲に大きな影を作る場合でも、外側面(面取り面)11a〜24aが環状構造体の上側から外側に向けた面取りとされているため周辺への遮光の影響を小さくすることができる。
ここで、上側照明LLは、空間構成用構造体10の設置された室内の天井等に設けられた照明手段とすることもできる。さらに、上側照明LLは、空間構成用構造体10の設置された建造物の天窓等とすることができ、この場合、外部から照射される自然光とすることもできる。
また、環状構造体に加えて支柱フレーム11〜14も面取りされていることで、空間構成用構造体10の外形の稜線部分が全て面取りされているため、空間構成用構造体10を設置する向きを変更しても遮光される範囲は影響を受けない。これにより、空間構成用構造体10におけるデザイン性と視覚性とを向上することができる。
これにより、空間構成用構造体10周辺への遮光影響を小さくすることが可能となるため、空間構成用構造体10に対する上側位置から照射された光によって空間構成用構造体10周辺を照らしつつ、空間構成用構造体10の内部空間も良好に照らすことが可能となる。
これにより、環状構造体と支柱フレーム11〜14との強度をほとんど損なうことなく、周辺への遮光の影響を小さくすることができる。また、空間構成用構造体10外側から見た際に、環状構造体の上部がなだらかな形状となっているため、利用者に柔らかい印象を持たせることが可能である。
また、複数の空間構成用構造体10を隣接するように並設した場合でも、隣接する支柱フレーム11〜14、および、対応する位置にある環状構造体が、それぞれ略等しい曲率を有することになる。したがって、複数の隣接する空間構成用構造体10がほぼ同一の外観となるため、見た目の統一を行うことが可能となる。さらに、複数の空間構成用構造体10を異なる向きとして隣接するように並設した場合でも、ほぼ同一の外観となるため、見た目の統一を行うことが可能となる。
また、支柱フレーム11〜14と梁フレーム15〜18とを同一材質で作成することが可能となり、安価な製造を可能とすることができる。
さらに、コーナー部材21〜24と支柱フレーム11〜14との外側面(面取り面)11a〜24a、および、コーナー部材21〜24とカバー部材25〜28との外側面(面取り面)21a〜28aにおいて、それぞれの外側面(面取り面)11a〜28aがあたかも連続しているように面一に形成することで、視認性を向上することができる。
また、カバー部材25〜28とコーナー部材21〜24とによって、環状構造体の稜線部分を覆うことができるため、強度に影響を与えることなく外側面(面取り面)21a〜28aを形成することが可能となる。
また、外形の稜線部分が全て面取りされており、かつ、環状構造体における面取り面を面一として、デザイン性と視覚性と遮光性とを向上することができる。
以下、本発明に係る空間構成用構造体の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
図17は、本実施形態における空間構成用構造体を示す斜視図であり、図18は、本実施形態における空間構成用構造体において梁フレームを図17におけるXVIII−XVIII矢視した断面図であり、本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、パネル部に関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、図17,図18に示すように、パネル部19A〜19Dが内側空間に対する外側位置に周設された溝120に嵌め込まれたガラス等の板状体101からなる。これにより、空間構成用構造体10は、外部から内側空間が視認可能となる。
本実施形態においても、梁フレーム15〜18および連結部材41〜44からなる環状構造体と支柱フレーム11〜14とパネル部19A〜19Dとを連結手段(接続部材)B,B3,B4によって組み立てるため、設置場所、パネル材質などに応じた多様な作り方が可能となる。したがって、組み立てにおけるハンドリング性を向上し、組み立てにかかる作業時間の短縮を図ることができる。
上記の実施形態においては、パネル部19Aにドア19Aaを有する構成としたが、本発明は上記の構成に限定されない。また、パネル部に、さらなる窓部などの開閉可能な構成、あるいは、部分的もしくは一面全面の開口部等を設けることもできる。パネル部19A以外の側部に別の開口を設けることもできる。あるいは、空間構成用構造体10の上部開口付近に他の構成部品を設けることも可能である。
また、空間構成用構造体10の外形として、略四角柱状としたが、他の多角柱状とすることもできる。この場合、複数の支柱フレームと複数の梁フレームとを連結する際に、連結部品における底板部と縦板部と横板部との接合角度を変更することで対応可能である。
上記の実施形態においては、梁部が梁フレーム15〜18とカバー部材25〜28とから形成され、また、連結部が連結部材41〜44とコーナー部材21〜24とから形成された構成を例示したが、これらを別体とせずに、たとえば梁フレーム15とカバー部材25とが一体である梁部、あるいは、連結部材43とコーナー部材23とが一体である連結部とすることなどもできる。
なお、本発明においては、上記の各実施形態における構成を個別に組み合わせることが可能である。
本発明の活用例として、オフィスに設置されるワークブース、打合せ用ブース、テレビ会議用のブース、電話応答を行うフォンブースや、図書館等の公共施設での閲覧ブースを挙げることができる。
10…空間構成用構造体
11〜14Y…支柱フレーム
11a〜14a…外側面(面取り面)
15〜18Y…梁フレーム(梁部)
21〜24…コーナー部材(連結部)
25〜28…カバー部材(梁部)
25a〜28a…外側面(面取り面)
41〜44Y…連結部材(連結部)

Claims (7)

  1. 空間に設けられ、該空間内に多角柱状の内部空間を形成するための空間構成用構造体であって、
    前記空間内における前記内部空間の境界における上端部に配置された複数の梁部および前記梁部の端部を連結する連結部によって形成される環状構造体と、
    前記連結部に上端が連結された複数の支柱フレームと、
    を有し、
    前記環状構造体と前記支柱フレームとで形成される外形の稜線部分が面取りされるように、前記前記内部空間に対する外側に面取り面が設けられることを特徴とする空間構成用構造体。
  2. 前記面取り面が、前記前記内部空間に対して外側に凸となる曲面とされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空間構成用構造体。
  3. 前記面取り面の曲率が、前記環状構造体と前記支柱フレームとで形成される外形における前記稜線部分の延在する方向において略等しく設定される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の空間構成用構造体。
  4. 前記支柱フレームの水平断面において、
    前記面取り面の曲率半径をRとし、前記梁部に接続される位置における前記支柱フレームの幅寸法をtとしたときに、
    (1−1/√2)R≦ t ≦R
    とされることを特徴とする請求項2または3に記載の空間構成用構造体。
  5. 前記環状構造体において、
    前記梁部が、前記連結部によって連結される梁フレームと、前記梁フレームを前記内部空間の外側から覆うカバー部材と、を有し、
    前記連結部が、前記梁フレームの端部を連結する連結部材と、前記連結部材を前記内部空間の外側から覆うコーナー部材と、を有し、
    前記カバー部材および前記コーナー部材に前記面取り面が形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の空間構成用構造体。
  6. 前記コーナー部材における前記内部空間に対する面取り面と、前記カバー部材における前記内部空間に対する面取り面と、が面一に形成されることを特徴とする請求項5に記載の空間構成用構造体。
  7. 前記環状構造体が、前記前記内部空間に対する採光口の輪郭を構成する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の空間構成用構造体。
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