JP2537783Y2 - 組立建物の構成部材 - Google Patents
組立建物の構成部材Info
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- JP2537783Y2 JP2537783Y2 JP4950892U JP4950892U JP2537783Y2 JP 2537783 Y2 JP2537783 Y2 JP 2537783Y2 JP 4950892 U JP4950892 U JP 4950892U JP 4950892 U JP4950892 U JP 4950892U JP 2537783 Y2 JP2537783 Y2 JP 2537783Y2
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- JP
- Japan
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- connection
- joint
- horizontal
- balcony
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、横格子を強調
したバルコニーやベランダなどを構成する組立建物の構
成部材に関するものである。
したバルコニーやベランダなどを構成する組立建物の構
成部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の組立建物の構成部材とし
て、実公昭58−53841号公報に記載のものが知ら
れている。この組立建物は横格子を基調としたベランダ
に関するものである。このベランダは、根太上に所定の
間隔で立設した支柱と、支柱間を上下で連結する手摺お
よび横梁とで構造材が構成されている。各支柱と手摺と
の連結部には、継手が設けられており、この継手により
支柱と両側の手摺とが接続固定されている。そして、上
部の手摺と下部の横梁との間には、水平方向等間隔に縦
格子が取り付けられている。
て、実公昭58−53841号公報に記載のものが知ら
れている。この組立建物は横格子を基調としたベランダ
に関するものである。このベランダは、根太上に所定の
間隔で立設した支柱と、支柱間を上下で連結する手摺お
よび横梁とで構造材が構成されている。各支柱と手摺と
の連結部には、継手が設けられており、この継手により
支柱と両側の手摺とが接続固定されている。そして、上
部の手摺と下部の横梁との間には、水平方向等間隔に縦
格子が取り付けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記、従来のベランダ
では、継手を用いているため支柱と手摺との連結部分の
組み立てが容易であるが、例えば、現場において手摺の
高さを変更するようなことは不可能である。すなわち、
手摺の高さは支柱の高さで決定され、現場において支柱
をカットして(規格の範囲内ではあるが)低くすること
は可能であるが、支柱を交換しない限り長くすることは
不可能である。一方、横格子を設けようとする場合に
は、支柱に横格子用の取付溝を複数設けるか、支柱に添
わせて設けた枠体に複数個の取付溝を設けることが一般
的であるが、この場合にはより一層、高さ変更は難しい
ものとなる。
では、継手を用いているため支柱と手摺との連結部分の
組み立てが容易であるが、例えば、現場において手摺の
高さを変更するようなことは不可能である。すなわち、
手摺の高さは支柱の高さで決定され、現場において支柱
をカットして(規格の範囲内ではあるが)低くすること
は可能であるが、支柱を交換しない限り長くすることは
不可能である。一方、横格子を設けようとする場合に
は、支柱に横格子用の取付溝を複数設けるか、支柱に添
わせて設けた枠体に複数個の取付溝を設けることが一般
的であるが、この場合にはより一層、高さ変更は難しい
ものとなる。
【0004】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、組み立てが容易で、かつ高さ変更が自在
に行い得る組立建物の構成部材を提供することをその目
的としている。
たものであり、組み立てが容易で、かつ高さ変更が自在
に行い得る組立建物の構成部材を提供することをその目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案は、本体と、本体の一側の面から垂直方向に延設さ
れた接続凸部と、本体の他側の面に垂直方向に延設され
た接続凹部と、本体の側面に水平方向に延設され、横架
材が接続される横架材接続部とを備え、接続凸部と接続
凹部とは同軸上に設けられ、接続凸部の横断面形状と接
続凹部の横断面形状とが略同一に形成されていることを
特徴とする。
考案は、本体と、本体の一側の面から垂直方向に延設さ
れた接続凸部と、本体の他側の面に垂直方向に延設され
た接続凹部と、本体の側面に水平方向に延設され、横架
材が接続される横架材接続部とを備え、接続凸部と接続
凹部とは同軸上に設けられ、接続凸部の横断面形状と接
続凹部の横断面形状とが略同一に形成されていることを
特徴とする。
【0006】
【作用】本体の一側の面に接続凸部が形成されると共
に、他側の面に接続凹部が形成されており、この接続凸
部の横断面形状と接続凹部のよこ断面形状とが略同一に
形成されているので、この組立建物の構成部材を複数積
み重ねるように接続できる。その際、本体に横架材が接
続される横架材接続部が設けられ、かつ接続凸部と接続
凹部とは同軸上に設けられていれば、各構成部材を全く
同一形状に作ることにより、横架材を垂直方向に任意の
数並べた連結部または連結端部を構成することができ
る。また、また接続凸部および接続凹部を強固に形成す
れば、連結部等に横架材を支持する支柱を構成できる。
に、他側の面に接続凹部が形成されており、この接続凸
部の横断面形状と接続凹部のよこ断面形状とが略同一に
形成されているので、この組立建物の構成部材を複数積
み重ねるように接続できる。その際、本体に横架材が接
続される横架材接続部が設けられ、かつ接続凸部と接続
凹部とは同軸上に設けられていれば、各構成部材を全く
同一形状に作ることにより、横架材を垂直方向に任意の
数並べた連結部または連結端部を構成することができ
る。また、また接続凸部および接続凹部を強固に形成す
れば、連結部等に横架材を支持する支柱を構成できる。
【0007】
【実施例】以下、添付の図面に基いて、本考案の組立建
物の構成部材をバルコニーのコーナー部に適用した場合
について説明する。図1は本実施例のバルコニーの外観
を表わした斜視図である。同図に示すように、このバル
コニーは柱を設けることなく、バルコニー本体1を建物
に取り付ける、いわゆる持出しタイプのものであり、バ
ルコニー本体1は横架材である横格子2を強調したデザ
インとなっている。バルコニー本体1は、外壁から前方
に延びた左右一対の妻梁3,3間に、下部構造材である
桁4と根太掛け5とが前後にそれぞれ掛け渡され、両妻
梁3,3の内部または下部に設けたブラケット(図示せ
ず)で建物に支持されている。各妻梁3には、その建物
側の端部に外壁に添わせて縦枠6が立設され、中間部に
間柱7がそれぞれ立設されている。一方、桁4には、バ
ルコニー本体1のコーナー部を逃げた両外側寄りの位置
と中央部との3箇所に間柱8,8,8が立設されてい
る。そして、これら縦枠6と間柱7,8の上端には、こ
れらを連結するように笠木9が取り付けられている。
物の構成部材をバルコニーのコーナー部に適用した場合
について説明する。図1は本実施例のバルコニーの外観
を表わした斜視図である。同図に示すように、このバル
コニーは柱を設けることなく、バルコニー本体1を建物
に取り付ける、いわゆる持出しタイプのものであり、バ
ルコニー本体1は横架材である横格子2を強調したデザ
インとなっている。バルコニー本体1は、外壁から前方
に延びた左右一対の妻梁3,3間に、下部構造材である
桁4と根太掛け5とが前後にそれぞれ掛け渡され、両妻
梁3,3の内部または下部に設けたブラケット(図示せ
ず)で建物に支持されている。各妻梁3には、その建物
側の端部に外壁に添わせて縦枠6が立設され、中間部に
間柱7がそれぞれ立設されている。一方、桁4には、バ
ルコニー本体1のコーナー部を逃げた両外側寄りの位置
と中央部との3箇所に間柱8,8,8が立設されてい
る。そして、これら縦枠6と間柱7,8の上端には、こ
れらを連結するように笠木9が取り付けられている。
【0008】また、これらの構造材とは別に、笠木9と
桁4との間には、各間柱7,8間に、装飾材として複数
本の横格子2が垂直方向に等間隔に掛け渡されている。
具体的には、バルコニー本体1の前面と側面の前半部に
は、各間柱7,8間に横格子2が配設されており、側面
の後半部には、間柱7と縦枠6との間に目隠しパネル1
0がはめ込まれている。一方、横格子2は、その外側が
間柱7,8の外面と略面一になるように、間柱7,8の
中心に対し外側に寄せて設けられたおり、内側にはアク
リルパネル11が取り付けられている。すなわち、隣接
する間柱7,8と笠木9及び桁4とで囲われた空間は、
バルコニー本体1の内外方向に並設したアクリルパネル
11と横格子2とで、二重構造となっている。
桁4との間には、各間柱7,8間に、装飾材として複数
本の横格子2が垂直方向に等間隔に掛け渡されている。
具体的には、バルコニー本体1の前面と側面の前半部に
は、各間柱7,8間に横格子2が配設されており、側面
の後半部には、間柱7と縦枠6との間に目隠しパネル1
0がはめ込まれている。一方、横格子2は、その外側が
間柱7,8の外面と略面一になるように、間柱7,8の
中心に対し外側に寄せて設けられたおり、内側にはアク
リルパネル11が取り付けられている。すなわち、隣接
する間柱7,8と笠木9及び桁4とで囲われた空間は、
バルコニー本体1の内外方向に並設したアクリルパネル
11と横格子2とで、二重構造となっている。
【0009】これにより、外部から見ると、バルコニー
本体1はその前半部が横格子2で水平方向の線が強調さ
れた特異なデザインとなっており、一方で、内部から見
ると全面がアクリルパネル11や目隠しパネル11に覆
われていて、このアクリルパネル11によりJISA6
601にいう足掛かりの問題を解消できるようになって
いる。そして、これらバルコニーの構成部材は、主とし
てアルミニウムの押出し形材で構成されており、直接ま
たは各種金具を介して相互にねじ止め固定され、現場で
組み立てられるようになっている。
本体1はその前半部が横格子2で水平方向の線が強調さ
れた特異なデザインとなっており、一方で、内部から見
ると全面がアクリルパネル11や目隠しパネル11に覆
われていて、このアクリルパネル11によりJISA6
601にいう足掛かりの問題を解消できるようになって
いる。そして、これらバルコニーの構成部材は、主とし
てアルミニウムの押出し形材で構成されており、直接ま
たは各種金具を介して相互にねじ止め固定され、現場で
組み立てられるようになっている。
【0010】次に、図2および図3を参照して、バルコ
ニーのコーナー部廻りの構造を詳細に説明する。図2は
バルコニー本体1のコーナー部の裁断平面図であり、図
3はバルコニー本体1の縦断面図である。図2に示すよ
うに、各間柱7,8は、バルコニー本体1の内部に面し
て設けた第1柱状部材12と、外部に面して設けた第2
柱状部材13とで構成された縦割りの分割構造となって
いる。各間柱7,8のコーナー側には、第1柱状部材1
2に添わせて断面「L」字状の枠状部材(支持部材)1
4が設けられており、第1および第2柱状部材12,1
3にこの枠状部材14を組み込むことで、この部分の外
観が全体として矩形の柱状になるように構成されてい
る。第1柱状部材12と第2柱状部材13とは、切起し
部を有する連結金具15により上下両端部を笠木(笠木
側は図示省略)9および桁4(妻梁3)に固定されてお
り、枠状部材14は、上下両端部を後述する上胴縁16
および下胴縁17にビス止めされている。なお、この場
合、第1柱状部材12と第2柱状部材13とは、それぞ
れ個別に連結金具15にビス止めされているが、両者の
接合部を重ねるように形成して、ビスで共締めするよう
にしてもよい。
ニーのコーナー部廻りの構造を詳細に説明する。図2は
バルコニー本体1のコーナー部の裁断平面図であり、図
3はバルコニー本体1の縦断面図である。図2に示すよ
うに、各間柱7,8は、バルコニー本体1の内部に面し
て設けた第1柱状部材12と、外部に面して設けた第2
柱状部材13とで構成された縦割りの分割構造となって
いる。各間柱7,8のコーナー側には、第1柱状部材1
2に添わせて断面「L」字状の枠状部材(支持部材)1
4が設けられており、第1および第2柱状部材12,1
3にこの枠状部材14を組み込むことで、この部分の外
観が全体として矩形の柱状になるように構成されてい
る。第1柱状部材12と第2柱状部材13とは、切起し
部を有する連結金具15により上下両端部を笠木(笠木
側は図示省略)9および桁4(妻梁3)に固定されてお
り、枠状部材14は、上下両端部を後述する上胴縁16
および下胴縁17にビス止めされている。なお、この場
合、第1柱状部材12と第2柱状部材13とは、それぞ
れ個別に連結金具15にビス止めされているが、両者の
接合部を重ねるように形成して、ビスで共締めするよう
にしてもよい。
【0011】一方、図3に示すように、笠木9の下面に
は上胴縁16が、桁4および妻梁3の上面には下胴縁1
7がそれぞれビス止めされており、また、上胴縁16に
は内側から上押縁18が、下胴縁17には内側から下押
縁19がそれぞれ嵌め込まれている。桁4および妻梁3
の上面の外側端部には、位置決め用のかかり部4a(3
a)が突出形成されており、下胴縁17はこのかかり部
4a(3a)により外側の取付位置が規制されるように
なっている。同様に、笠木9の下面の外側端部には、折
返し部9aが突出形成されており、笠木9と上胴縁16
との外側の取付位置が相互に規制されるようになってい
る。そして、上記の両枠状部材14,14と上下両胴縁
16,17とで囲われた空間には、「L」字状に屈曲形
成されたアクリルパネル11と横格子2とが組み込まれ
ている。
は上胴縁16が、桁4および妻梁3の上面には下胴縁1
7がそれぞれビス止めされており、また、上胴縁16に
は内側から上押縁18が、下胴縁17には内側から下押
縁19がそれぞれ嵌め込まれている。桁4および妻梁3
の上面の外側端部には、位置決め用のかかり部4a(3
a)が突出形成されており、下胴縁17はこのかかり部
4a(3a)により外側の取付位置が規制されるように
なっている。同様に、笠木9の下面の外側端部には、折
返し部9aが突出形成されており、笠木9と上胴縁16
との外側の取付位置が相互に規制されるようになってい
る。そして、上記の両枠状部材14,14と上下両胴縁
16,17とで囲われた空間には、「L」字状に屈曲形
成されたアクリルパネル11と横格子2とが組み込まれ
ている。
【0012】すなわち、水平方向にあっては、第1柱状
部材12のコーナー側の延設部12aと、枠状部材14
のコーナー側の端部14aとは、間隙を存して対向して
おり、この間隙にコーナー用のアクリルパネル11が組
み込まれている。一方で、枠状部材14のコーナー側の
端面14bには、各横格子2がビス止めされている(図
2参照)。垂直方向にあっては、上下両胴縁16,17
の内側の端部16a,17aと、上下両押縁18,19
の上下端18a,19aとがそれぞれ対向しており、こ
の間隙にコーナー用のアクリルパネル11が組み込まれ
ている(図3参照)。そして、第1柱状部材12の延設
部12aとアクリルパネル11との間、および上下両胴
縁16,17とアクリルパネル11との間には先付ビー
ド20が、枠状部材14の端部14aとアクリルパネル
11との間、および上下両押縁18,19の上下端18
a,19aとアクリルパネル11との間には後付ビード
21が挿入されて、アクリルパネル11が不動に固定さ
れている。
部材12のコーナー側の延設部12aと、枠状部材14
のコーナー側の端部14aとは、間隙を存して対向して
おり、この間隙にコーナー用のアクリルパネル11が組
み込まれている。一方で、枠状部材14のコーナー側の
端面14bには、各横格子2がビス止めされている(図
2参照)。垂直方向にあっては、上下両胴縁16,17
の内側の端部16a,17aと、上下両押縁18,19
の上下端18a,19aとがそれぞれ対向しており、こ
の間隙にコーナー用のアクリルパネル11が組み込まれ
ている(図3参照)。そして、第1柱状部材12の延設
部12aとアクリルパネル11との間、および上下両胴
縁16,17とアクリルパネル11との間には先付ビー
ド20が、枠状部材14の端部14aとアクリルパネル
11との間、および上下両押縁18,19の上下端18
a,19aとアクリルパネル11との間には後付ビード
21が挿入されて、アクリルパネル11が不動に固定さ
れている。
【0013】同様に、一般用の平板のアクリルパネル1
1は、水平方向が間柱8に添わせて設けた添枠22によ
り、垂直方向が上下両胴縁および上下両押縁(いずれも
図示せず)により、組み付けられている。また、目隠し
パネル10は、水平方向が第2柱状部材13および縦枠
6に添わせて設けたパネル用アタッチメント23によ
り、垂直方向が上下両胴縁および上下両押縁(いずれも
図示せず)により、組み付けられている。なお、図2中
の符号24は、建物の柱に縦枠6を固定するための固定
ボルトであり、符号25,25は、その際に建物の外壁
を傷つけるのを防止すると共に、縦枠6内への雨水等の
侵入を防止するためのパッドである。また、図3中の符
号26は、アクリルパネル11の高さ位置を規制するラ
イナーである。
1は、水平方向が間柱8に添わせて設けた添枠22によ
り、垂直方向が上下両胴縁および上下両押縁(いずれも
図示せず)により、組み付けられている。また、目隠し
パネル10は、水平方向が第2柱状部材13および縦枠
6に添わせて設けたパネル用アタッチメント23によ
り、垂直方向が上下両胴縁および上下両押縁(いずれも
図示せず)により、組み付けられている。なお、図2中
の符号24は、建物の柱に縦枠6を固定するための固定
ボルトであり、符号25,25は、その際に建物の外壁
を傷つけるのを防止すると共に、縦枠6内への雨水等の
侵入を防止するためのパッドである。また、図3中の符
号26は、アクリルパネル11の高さ位置を規制するラ
イナーである。
【0014】次に、図4を参照して、本考案の主要部で
あるコーナー部の横格子2廻りの構造について説明す
る。図4は横格子2を含むコーナー部の組立状態を表し
た分解斜視図であり、同図に示すように、コーナー部
は、各横格子2の屈曲部を構成する同一形状の複数本の
継手27と、この複数本の継手27に接続される各一対
の格子片28,28とで構成されている。各継手27
は、継手本体41と、継手本体41から垂直方向の上方
に延びる接続凸部42と、継手本体41に垂直方向に穿
孔された接続凹部43と、継手本体41から直交する2
方向に水平に延びる両格子片接続部44,44とで、一
体に成形されている。
あるコーナー部の横格子2廻りの構造について説明す
る。図4は横格子2を含むコーナー部の組立状態を表し
た分解斜視図であり、同図に示すように、コーナー部
は、各横格子2の屈曲部を構成する同一形状の複数本の
継手27と、この複数本の継手27に接続される各一対
の格子片28,28とで構成されている。各継手27
は、継手本体41と、継手本体41から垂直方向の上方
に延びる接続凸部42と、継手本体41に垂直方向に穿
孔された接続凹部43と、継手本体41から直交する2
方向に水平に延びる両格子片接続部44,44とで、一
体に成形されている。
【0015】接続凸部42および接続凹部43は、継手
本体41の隅部、すなわち内部側に配設されており、接
続凸部42の上半部42aの径と接続凹部43の内径と
は、ほぼ同径で形成されると共に、同軸上に配設されて
いる。また、接続凸部42の下半部42bは、上半部4
2aより太径に形成されており、この部分で継手間のピ
ッチが決定され、横格子2が所望の間隔に配設されるよ
うになっている。この場合、接続凸部42の下半部42
bは、各横格子2間の隙間幅を規制するものであり、こ
の隙間規制部を接続凹部43側に形成するようにしても
よい。すなわち、接続凹部43が形成された周縁部分を
下方に突出形成するようにしてもよい。一方、最上部の
継手27と上胴縁16との間、および最下部の継手27
と下胴縁17との間には、それぞれスペーサ45a,4
5bが介在され、上下両胴縁16,17と横格子2,2
との間隔が保持されている。なお、特に図示しないが、
上下のスペーサ45a,45bは、上胴縁16と下胴縁
17とにそれぞれ当接または固定されており、風圧など
で横格子2ががたつかないように支持している。
本体41の隅部、すなわち内部側に配設されており、接
続凸部42の上半部42aの径と接続凹部43の内径と
は、ほぼ同径で形成されると共に、同軸上に配設されて
いる。また、接続凸部42の下半部42bは、上半部4
2aより太径に形成されており、この部分で継手間のピ
ッチが決定され、横格子2が所望の間隔に配設されるよ
うになっている。この場合、接続凸部42の下半部42
bは、各横格子2間の隙間幅を規制するものであり、こ
の隙間規制部を接続凹部43側に形成するようにしても
よい。すなわち、接続凹部43が形成された周縁部分を
下方に突出形成するようにしてもよい。一方、最上部の
継手27と上胴縁16との間、および最下部の継手27
と下胴縁17との間には、それぞれスペーサ45a,4
5bが介在され、上下両胴縁16,17と横格子2,2
との間隔が保持されている。なお、特に図示しないが、
上下のスペーサ45a,45bは、上胴縁16と下胴縁
17とにそれぞれ当接または固定されており、風圧など
で横格子2ががたつかないように支持している。
【0016】このように構成された継手27は、それぞ
れの接続凸部42の部分と接続凹部43の部分で垂直に
積み重ねられるように接続され、両格子片接続部44,
44の部分でそれぞれ格子片28,28と水平に接続さ
れる。この接続は、いわゆる印籠継ぎにより行われるた
め、組立て後は継手27がデザイン的に浮き立つことな
く、横格子2が強調されたコーナー部となる。もっと
も、両格子片接続部44,44を雌孔として、これに格
子片28,28を差し込んむ並継ぎ構造にして、継手2
7を強調するようにしてもよい。一方、接続凸部42と
接続凹部43、および各格子片接続部44と各格子片2
8の接続固定については、特に図示しないが、接続凸部
42および格子片接続部44の外側面に突起爪を設ける
と共に、接続凹部43および格子片28の内側面に溝を
設け、それぞれをこの突起爪を溝に係合するようにし
て、固定してもよいし、接続凹部43および格子片28
の外側から、接続凸部42および格子片接続部44をそ
れぞれビス止めするようにして、固定してもよい。ま
た、継手27は、中空で形成しても無垢で形成してもよ
く、アルミニウムはもとよりプラスチックなどで構成し
てもよい。
れの接続凸部42の部分と接続凹部43の部分で垂直に
積み重ねられるように接続され、両格子片接続部44,
44の部分でそれぞれ格子片28,28と水平に接続さ
れる。この接続は、いわゆる印籠継ぎにより行われるた
め、組立て後は継手27がデザイン的に浮き立つことな
く、横格子2が強調されたコーナー部となる。もっと
も、両格子片接続部44,44を雌孔として、これに格
子片28,28を差し込んむ並継ぎ構造にして、継手2
7を強調するようにしてもよい。一方、接続凸部42と
接続凹部43、および各格子片接続部44と各格子片2
8の接続固定については、特に図示しないが、接続凸部
42および格子片接続部44の外側面に突起爪を設ける
と共に、接続凹部43および格子片28の内側面に溝を
設け、それぞれをこの突起爪を溝に係合するようにし
て、固定してもよいし、接続凹部43および格子片28
の外側から、接続凸部42および格子片接続部44をそ
れぞれビス止めするようにして、固定してもよい。ま
た、継手27は、中空で形成しても無垢で形成してもよ
く、アルミニウムはもとよりプラスチックなどで構成し
てもよい。
【0017】ここで、これらコーナー部の部品の組み立
てを、バルコニー本体1の組み立てとの関係で説明す
る。コーナー部の組付けは、各第2柱状部材13と各下
胴縁17とをセットしたところから開始される。コーナ
ー部は、バルコニー本体1の組み立てと相前後して、工
場あるいは現場で組み立てられ、ユニット化されてから
バルコニー本体1に組み付けられる。すなわち、継手2
7と格子片28とスペーサ45a,45bとを組み立て
ると共に、格子片28の端に枠状部材14,14を固定
して、コーナー部をユニット化しておき、これを両第2
柱状部材13,13間に上方から落とし込むようにセッ
トする。そして、コーナー部が組み付けられた後は、連
結金具15を取り付けた笠木9を上方から落とし仕込
み、笠木9と第2柱状部材13を固定する。そして、上
胴縁16を笠木9にビス止めし、アクリルパネル11、
第1柱状部材12、上下両押縁18,19の順で組み立
てが行われる。なお、各継手27を垂直方向に重ねて行
く場合に、図示のように接続凸部42を上に向けて組み
立ててゆくようにしてもよいし、接続凸部42を下に向
けて組み立ててゆくようにしてもよい。
てを、バルコニー本体1の組み立てとの関係で説明す
る。コーナー部の組付けは、各第2柱状部材13と各下
胴縁17とをセットしたところから開始される。コーナ
ー部は、バルコニー本体1の組み立てと相前後して、工
場あるいは現場で組み立てられ、ユニット化されてから
バルコニー本体1に組み付けられる。すなわち、継手2
7と格子片28とスペーサ45a,45bとを組み立て
ると共に、格子片28の端に枠状部材14,14を固定
して、コーナー部をユニット化しておき、これを両第2
柱状部材13,13間に上方から落とし込むようにセッ
トする。そして、コーナー部が組み付けられた後は、連
結金具15を取り付けた笠木9を上方から落とし仕込
み、笠木9と第2柱状部材13を固定する。そして、上
胴縁16を笠木9にビス止めし、アクリルパネル11、
第1柱状部材12、上下両押縁18,19の順で組み立
てが行われる。なお、各継手27を垂直方向に重ねて行
く場合に、図示のように接続凸部42を上に向けて組み
立ててゆくようにしてもよいし、接続凸部42を下に向
けて組み立ててゆくようにしてもよい。
【0018】以上のように本実施例によれば、コーナー
部が、継手27、格子片28、および枠状部材14,1
4とによる分解構造となっているので、運搬や組立作業
の際の取扱いが極めて容易となると共に、同一形状の継
手27を重ねてゆく構造なので、笠木9の高さが変更さ
れる場合にも容易に対応することができる。なお、継手
27の接続凸部42の下半部42bをリング状のもので
別体に構成し、長さの異なるものを各種用意しておけ
ば、各横格子2間の間隔を自在に変更することも可能で
ある。
部が、継手27、格子片28、および枠状部材14,1
4とによる分解構造となっているので、運搬や組立作業
の際の取扱いが極めて容易となると共に、同一形状の継
手27を重ねてゆく構造なので、笠木9の高さが変更さ
れる場合にも容易に対応することができる。なお、継手
27の接続凸部42の下半部42bをリング状のもので
別体に構成し、長さの異なるものを各種用意しておけ
ば、各横格子2間の間隔を自在に変更することも可能で
ある。
【0019】図5および図6は、本考案の第2の実施例
を示している。この実施例では、継手の接続凸部42と
接続凹部43とが、第1実施例に比して太径に形成さ
れ、しかも継手本体41の中央部に形成されている。こ
れは、第1実施例の接続凸部42が横格子2を組み立て
る際の位置決めを主目的にしていて、目立たないように
形成されているのに対し、接続凸部42に支柱としての
機能を持たせると共に、積極的にコーナー部のデザイン
に組み入れているためである。したがって、第1実施例
が横格子2を強調しながらコーナー部をすっきりしたデ
ザインに仕上がるのに対し、この第2実施例は、横格子
2を強調しながらコーナー部が柔らかいデザインに仕上
がる。
を示している。この実施例では、継手の接続凸部42と
接続凹部43とが、第1実施例に比して太径に形成さ
れ、しかも継手本体41の中央部に形成されている。こ
れは、第1実施例の接続凸部42が横格子2を組み立て
る際の位置決めを主目的にしていて、目立たないように
形成されているのに対し、接続凸部42に支柱としての
機能を持たせると共に、積極的にコーナー部のデザイン
に組み入れているためである。したがって、第1実施例
が横格子2を強調しながらコーナー部をすっきりしたデ
ザインに仕上がるのに対し、この第2実施例は、横格子
2を強調しながらコーナー部が柔らかいデザインに仕上
がる。
【0020】図7および図8は、第2の実施例の変形例
を示している。この変形例は第1実施例および第2実施
例がコーナー部に用いる継手27に関するものであるの
に対し、直線部分や境界部分に用いる継手27に関する
ものである。図7は、継手27の格子片接続部44が継
手本体41の両側に延びており、バルコニーなどの直線
部分に配設した間柱などに用いる。図8は、継手27の
格子片接続部44が「T」字状に延びており、共同住宅
のバルコニーの境界部分などに用いる。
を示している。この変形例は第1実施例および第2実施
例がコーナー部に用いる継手27に関するものであるの
に対し、直線部分や境界部分に用いる継手27に関する
ものである。図7は、継手27の格子片接続部44が継
手本体41の両側に延びており、バルコニーなどの直線
部分に配設した間柱などに用いる。図8は、継手27の
格子片接続部44が「T」字状に延びており、共同住宅
のバルコニーの境界部分などに用いる。
【0021】なお、以上の実施例において、継手の接続
凸部42と接続凹部43は、円柱状に形成されている
が、これに限定されるものではなく、例えば角柱状など
の任意の断面形状とすることができる。特に、接続凸部
42の上半部42aと接続凹部43とを角柱状にすれ
ば、コーナー部を組み立てる際に、継手27の垂直方向
の位置に加え水平方向の角度をも位置決めすることがで
きる。一方で、接続凸部42の下半部42bは外部に露
出される部分であり、この部分を球形、その他の特異な
形状とすれば、デザイン要素を格子やパネルに負うとろ
こが多かった従来のバルコニーに比して、間柱等の支柱
をもデザイン要素として取り込むことが可能になり、バ
ルコニーのデザインの幅を拡大することができる。さら
にデザインを発展させるべく、接続凸部42と接続凹部
43を、一の継手27に対し複数個設けるようにしても
よい。
凸部42と接続凹部43は、円柱状に形成されている
が、これに限定されるものではなく、例えば角柱状など
の任意の断面形状とすることができる。特に、接続凸部
42の上半部42aと接続凹部43とを角柱状にすれ
ば、コーナー部を組み立てる際に、継手27の垂直方向
の位置に加え水平方向の角度をも位置決めすることがで
きる。一方で、接続凸部42の下半部42bは外部に露
出される部分であり、この部分を球形、その他の特異な
形状とすれば、デザイン要素を格子やパネルに負うとろ
こが多かった従来のバルコニーに比して、間柱等の支柱
をもデザイン要素として取り込むことが可能になり、バ
ルコニーのデザインの幅を拡大することができる。さら
にデザインを発展させるべく、接続凸部42と接続凹部
43を、一の継手27に対し複数個設けるようにしても
よい。
【0022】また、以上の実施例において、本考案をバ
ルコニーに適用した場合について説明したが、他の横格
子を採用する組立建物、例えばベランダ、フェンス、門
扉などに適用できることは、いうまでもない。
ルコニーに適用した場合について説明したが、他の横格
子を採用する組立建物、例えばベランダ、フェンス、門
扉などに適用できることは、いうまでもない。
【0023】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、横架材を
接続する継手状のものを垂直方向にも重ねるようにして
接続できるようにしているので、各構成部材を全く同一
形状に作ることができ、これを重ねるように接続してゆ
くことで、横架材を垂直方向に任意の数並べた任意の高
さの連結部や連結端部が構成できる。しかも、接続凸部
を横架材を支持する支柱として、構造的にまたは装飾的
に機能させることができる。
接続する継手状のものを垂直方向にも重ねるようにして
接続できるようにしているので、各構成部材を全く同一
形状に作ることができ、これを重ねるように接続してゆ
くことで、横架材を垂直方向に任意の数並べた任意の高
さの連結部や連結端部が構成できる。しかも、接続凸部
を横架材を支持する支柱として、構造的にまたは装飾的
に機能させることができる。
【図1】実施例が適用されたバルコニーの外観を表した
外観斜視図である。
外観斜視図である。
【図2】バルコニーのコーナー部廻りの裁断平面図であ
る。
る。
【図3】バルコニーの要部の縦断面図である。
【図4】継手廻りの組立て状態を表した分解斜視図であ
る。
る。
【図5】第2実施例のバルコニーのコーナー部廻りの裁
断平面図である。
断平面図である。
【図6】第2実施例の継手廻りの組立て状態を表した分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図7】第2実施例の変形例の継手の斜視図である。
【図8】第2実施例の他の変形例の継手の斜視図であ
る。
る。
1 バルコニー本体 2 横格子 27 継手 28 格子片 41 継手本体 42 接続凸部 43 接続凹部 44 格子片接続部
Claims (1)
- 【請求項1】 本体(41)と、当該本体(41)の一
側の面から垂直方向に延設された接続凸部(42)と、
当該本体(41)の他側の面に垂直方向に延設された接
続凹部(43)と、当該本体(41)の側面に水平方向
に延設され、横架材(28)が接続される横架材接続部
(44)とを備え、前記接続凸部(42)と前記接続凹
部(43)とは同軸上に設けられ、当該接続凸部(4
2)の横断面形状と当該接続凹部(43)の横断面形状
とが略同一に形成されていることを特徴とする組立建物
の構成部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4950892U JP2537783Y2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 組立建物の構成部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4950892U JP2537783Y2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 組立建物の構成部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH066568U JPH066568U (ja) | 1994-01-28 |
JP2537783Y2 true JP2537783Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=12833080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4950892U Expired - Lifetime JP2537783Y2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 組立建物の構成部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537783Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP4950892U patent/JP2537783Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH066568U (ja) | 1994-01-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961119 |