JP2005201011A - ユニット建物及びユニット建物の施工方法 - Google Patents

ユニット建物及びユニット建物の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 部材断面を大きくすることなく低コストで強度的に優れ、建物と外観的にも一体感のある塀が設けられたユニット建物及びユニット建物の施工方法を提供すること。
【解決手段】 複数の建物ユニット2を水平方向及び上下方向に組み合わせてなるユニット建物1において、ユニット建物1の本体壁面に直角になるように塀3となる袖壁32が立設され、その本体壁面の正面に正面壁31がこの袖壁32に、正面壁31と袖壁32とを略直角にした状態にして、連結されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、建物と一体的に連結された塀を有するユニット建物及びユニット建物の施工方法に関する。
従来の塀は、建物本体から離れた位置に独立して設けられているため、単独で強度を負担する必要があり、風等の横方向の外力に弱く、そのため塀の高さを高くすることが困難であるので、高さを略2m以下にした塀が多かった。
この風等の横方向の外力に弱いという問題を解決する手段としては、塀を構成する部材断面を大きくするか(例えば、特許文献1参照)、あるいは、塀の一部を建物本体に連結して、塀が受ける風等の横方向の外力を建物本体に負担させる塀が知られている。(例えば、特許文献2や特許文献3参照)。
一方、建物の機能や美観の向上を図る方法として、一対の袖壁体と屋根体を逆U字状に組み立てたもので、袖壁体が建物本体の側壁延長部を構成し、屋根体が建物本体の屋根延長部を構成する付属建物本体であり、この付属建物本体を用いてバルコニー、サンルーム及び階段等を形成でき、建物の機能が向上すると共に美観にも優れるようにしたものである。(例えば、特許文献4参照)。
特開平6−108705号公報 新実用案登録第3009599号公報 特開平9−4240号公報 特開昭56−122440号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている風等の横方向の外力に弱いという問題を解決する手段として塀を構成する部材断面を大きくすると、コストアップになる。また、上記特許文献2や特許文献3に記載されている塀は、塀が建物本体に支持されて、塀が受ける風等の力に耐えることができ、2階までの高さの塀を設けることができるが、風等の力に耐えさせるために建物本体を補強する必要があり、建物本体が高価になるし、建物本体から離れた位置に塀を設けることができない。
また、建物本体の1階と2階の意匠が異なる場合に、この建物本体の外側に2階までの高さの塀を設け、この塀を建物本体の外観と略同じにして全体の外観を良くしようとすると、塀の壁面を途中で異なった意匠にする必要があり、塀の製作が極めて困難である。
特許文献4に記載の付属建物本体は、バルコニーやサンルーム及び階段等を形成して、建物の機能の向上や美観に優れているが塀を形成する目的で利用するものではない。又、塀と一体ではないので2段階の施工が必要であり、外観的な意匠性を統一することは困難である。
そこで、本発明の目的は、部材断面を大きくすることなく低コストで強度的に優れ、建物と外観的にも一体感のある塀が設けられたユニット建物及びユニット建物の施工方法を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の建物ユニットを水平方向及び上下方向に組み合わせてなるユニット建物において、ユニット建物の本体壁面に直角になるように塀となる袖壁が立設され、その本体壁面の正面に正面壁がこの袖壁に、正面壁と袖壁とを略直角にした状態にして、連結されていることを特徴とするユニット建物である。
この請求項1記載の発明では、塀を構成する正面壁が袖壁に連結されているが、この袖壁の連結場所はユニットの主要構造材のある場所であり、例えば、正面壁の柱のある略中央でもよいし、柱のある端部であっても、正面壁に交差する耐力壁の接続されている部分でもよい。更に、正面壁の端を他の物で延長して延長部分を設け、この延長部分に袖壁を連結してもよい。そして、袖壁を正面壁の端部に連結すると、正面壁の受ける風等の力で端部が破壊され難くなるので好ましい。
このように正面壁の端部に袖壁を連結する場合には、この袖壁を正面壁の一方の端部に連結してもよいし、両側の端部に連結されていてもよい。又、その他の部分、例えば、中央部分にも袖壁を設けて、この端部と中央部分の袖壁で正面壁を支持するようにしてもよい。
また、正面壁は袖壁に連結されているが、この正面壁は、袖壁と同様に、地上に据え付けられていてもよいし、正面壁の一部は据え付けることなく中空状にして袖壁に差し渡されて連結されていてもよい。
請求項2記載の発明は、前記ユニット建物又は袖壁には予め立設するための取付金具が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のユニット建物において、前記袖壁は2階分の高さであり、また袖壁の上部に屋根又はバルコニーの床を設けることが可能となされていることを特徴とするものである。
この請求項3記載の発明においては、塀の上部に屋根を設けた場合に、採光を望むときには、この上面にガラスやアクリル板のような透明な板材を取り付けてもよい。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物において、前記ユニット建物の基礎と前記袖壁の基礎とは一体になされていることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のユニット建物において、前記ユニット建物を形成する建物ユニットと前記袖壁とが現場にて組み合わされることを特徴とするユニット建物の施工方法である。
請求項6記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のユニット建物において、前記ユニット建物を形成する建物ユニットと前記袖壁とが予め工場にて組み合わされていることを特徴とするユニット建物の施工方法である。
この請求項5及び6記載の発明における正面壁では両側の柱と、この柱の前面に取り付けられた塀面材とからなるが、その他の補強材、例えば、桟材や間柱が設けられてもよいし、塀面材の上下に梁材が設けられていてもよい。
また、この請求項5及び6記載の発明では、塀面材の前面には、建物本体の外壁に合う化粧が施されているが、この外壁に合う化粧とは、建物本体の外壁と塀面材の化粧とが意匠的に統一されていることをいう。特に、建物本体の外壁と略同じ化粧を施すと極めて美麗になるので好ましい。
請求項1記載の発明では、複数の建物ユニットを水平方向及び上下方向に組み合わせてなるユニット建物において、ユニット建物の本体壁面に直角になるように塀となる袖壁が立設され、その本体壁面の正面に正面壁がこの袖壁に、正面壁と袖壁とを略直角にした状態にして、連結されているユニット建物であるので、建物ユニットの主な柱や耐力壁に袖壁を一体的に構成させることにより、袖壁を構成する部材を大きい部材断面とする必要がない。即ち、塀に受ける風等の横方向の外力を一体的に接続された建物ユニットと分担して負担し、袖壁を構成する部材の断面積を小さくすることができ、低コストで強度的に優れた塀を設けることができる。
しかも、この正面壁が受ける風等の外力に対しては、正面壁に略直角に連結されている袖壁が受けるので、正面壁を2階の高さに取り付けても、風等の外力に対する十分な抵抗力を持たせることができる。
請求項2記載の発明では、前記ユニット建物及び塀に予め立設するための取付金具が設けられているので、正面壁と袖壁を工場等の製造し易い場所で製造し、この正面壁と袖壁を施工現場に運搬し、施工現場で、袖壁をユニット建物側の取付け金具に嵌合するだけでよく、あるいは工場で予め建物ユニットに袖壁を取付け金具に嵌合し組立ておいてもよく、この袖壁に正面壁を連結するだけで請求項2記載のユニット建物とすることができ、現場施工工数が少なくなり極めて施工し易い。
請求項3記載の発明では、前記塀は2階建ても可能となされ、また塀の上部に屋根、バルコニーの床を設けることが可能となされているので、建物の機能が向上すると共に美観にも優れる。又、塀の上部に屋根を設けた場合に、この上面にガラスやアクリル板のような透明な板材を取り付けて採光を取ることもでき、居住性も向上する。
請求項4記載の発明では、前記ユニット建物の基礎と前記塀の基礎とは一体になされているので、塀に受ける風等の横方向の外力に対して強度が向上すると共に、コストを抑えることができる。又、建物と塀が一体化されているので外観的に統一感のあるデザインとする事ができる。
請求項5記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載のユニット建物において、前記ユニット建物を形成する建物ユニットと前記塀とは現場にて組み立てられているので、工場等の製造し易い場所で、この塀ユニットを製造し、この塀ユニットを施工現場に建物ユニットと共に据え付けるだけで、塀付のユニット建物が完成し、現場施工工数が少なくなり極めて施工し易い。
請求項6記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載のユニット建物において、前記ユニット建物を形成する建物ユニットと前記塀とは予め工場にて組み立てられているので、施工現場においては基礎に据付けるだけでユニット建物が完成し、現場施工工数が少なくなり極めて施工し易い。又、塀は建物ユニットと予め工場で一体化され、建物本体の外壁に合う化粧が施されて、建物全体が美麗である。
以下、本発明の実施の形態を実施例で説明する。
図1は本発明の一実施例を示すもので、図1(a)は、一体的に設けられた塀を有するユニット建物の斜視図、(b)は(a)の平面を示す模式図である。
図1において、1は一体的に設けられた塀を有するユニット建物であり、この一体的に設けられた塀を有するユニット建物1は、図1に示すように、ユニット建物1を構成する建物ユニット2と塀3と、基礎4とからなる。
一体的に設けられた塀を有するユニット建物本体1は2階建ての住宅である。
塀3は、正面壁31と袖壁32,32で構成されている。袖壁32は建物ユニット2の壁面21に直角に立設され、その正面に正面壁31が袖壁32の面と正面壁31の面を略直角にした状態で連結されている。基礎4は建物ユニット2及び塀3の部分と一体的に設けられている。
このように、ユニット建物1と塀3は一体的に設けられており、例えば、ユニット建物1が軸組みの場合、建物ユニット2の端の柱と塀3は一体的に設けられる。ユニット建物1が壁式の場合、正面壁31を桁壁としたとき、桁壁に交差する妻壁とこの桁壁の接合している建物ユニット2の端で、袖壁32がこれらの主要構造材に連結されて一体的に設けられている。上記のように、ユニット建物1と塀3が軸組みの場合であれ、壁式の場合であれ、一体的に設けられるのは他の実施例においても同様である。このように、正面壁31(塀)が袖壁32(塀)と略直角に連結されて、ユニット建物1本体に一体的に支持され、袖壁32を構成する部材を大きい部材断面とする必要がない。即ち、塀3に受ける風等の横方向の外力を一体的に接続された建物ユニット2の主要構造材が分担して負担し、袖壁32を構成する部材の断面積を小さくすることができ、低コストで強度的に優れた塀を設けることができる。この点についても他の実施例においても同様である。
また、ユニット建物1と塀3の基礎4が一体であり更に強度が増すと共に、ユニット建物1と塀3が外観的にも一体感が得られ美麗である。
図2は本発明の別の実施例を示すもので、図2(a)は2階部分まで袖壁(塀)を有するユニット建物の斜視図、(b)は2階部分まで袖壁の上部に屋根(庇)を有するユニット建物の斜視図、(c)は2階部分まで袖壁を有し、2階の床レベルにバルコニー床を有するユニット建物の斜視図、(d)2階部分まで袖壁を有し、その正面に正面壁(塀)を有するユニット建物の斜視図である。
図2(a)において、ユニット建物1は建物ユニット2を上下左右に組み合わされた2階建てのユニット建物1である。袖壁32aは2階まで届く高い塀であり、ユニット建物1の長辺(桁)側に沿って両端と真ん中の3箇所に設けられている。この一体的に設けられた塀を有するユニット建物1はこのままでもよく、たとえばアパートのような場合には隣人との間のプライバシー保護になる。あるいは、図2(b)以下のように屋根、あるいはバルコニー床を設けても良い。
図2(b)において、図2(a)と同様に、ユニット建物1は建物ユニット2を上下左右に組み合わされた2階建てのユニット建物1である。袖壁32aは2階まで届く高い塀であり、ユニット建物1の長辺(桁)側に沿って両端と真ん中の3箇所に設けられている。袖壁32a間の上部には屋根33が設けられている。
屋根33にはガラスやアクリル板のような透明な板材を取付けて採光をとるようにしても良い。
又、図2(c)において、図2(a)と同様に、ユニット建物1は建物ユニット2を上下左右に組み合わされた2階建てのユニット建物1である。袖壁32aは2階まで届く高い塀であり、ユニット建物1の長辺(桁)側に沿って両端と真ん中の3箇所に設けられている。袖壁32a間の2階の床部分にはバルコニー床34が設けられている。勿論、2階部分に不図示の屋根33を設けても良い。
図2(d)において、図2(a)と同様に、ユニット建物1は建物ユニット2を上下左右に組み合わされた2階建てのユニット建物1である。袖壁32bは2階まで届く高い塀であり、ユニット建物1の長辺(桁)側に沿って両端に設けられている。袖壁32b間には1階部分と略同じ高さの正面壁31aが設けられている。
このように、ユニット建物1に2階の高さまでの塀(袖壁)32が可能となされ、また塀3の上部に屋根33、あるいはバルコニーの床34を設けることが可能となされているので、ユニット建物1の機能が向上すると共に、美観にも優れている。
図3(a)は一体的に連結された塀を有するユニット建物の斜視図、(b)は図3(a)のA部を拡大して示す平面図、(c)はA部を拡大して示す斜視図である。
この実施例は、前記実施例1,2が軸組みの場合の詳細説明である。
図3において、ユニット建物1と塀3の袖壁32との接合部(A部)を(b)及び(c)の図面で説明する。(b)図に示すように、ユニット建物1のコーナー部分の柱5、ジョイントピース6,6及び梁7,7の外周は外壁8が貼り付けられている。ユニット建物1の外壁8の一辺側(図中下側)に直角に袖壁32が立設され、その先端側の柱321にユニット建物1と接合する為の取り付け金具322が設けられている。この袖壁32は両面に外壁面材323,323が貼付されており、先端部の一面側(図中左側)は取り付け作業用に一部外壁面材323が取り外されている。一方、(c)図に示すように、ユニット建物1の柱5に対応する外壁8の一部に切り欠き81が設けられている。柱5には袖壁32の取り付け金具322と接合する取り付け受け金具51が設けられている。袖壁32の柱321の取付金具322に設けられたボルト孔324とユニット建物1の柱5の取り付け受け金具51に設けられたボルト孔52間を不図示のボルトにより固定する。その後袖壁32の取り外されていた外壁面材323を貼付して塞ぐ。
このように、実施例3においては、ユニット建物1と袖壁32側に予め取付金具322及び取付け受け金具51が設けられているので、現地での接合が極めて容易であり、現場施工工数を削減することができる。また、ユニット建物1の外壁8と袖壁32の外壁面材323とはデザイン、色調とを合わせることで一体感が増し、美麗である。勿論、袖壁32の両面の外壁面材323の両面共同一デザイン、色調でもよく、異なっていても良い。
次に、このユニット建物1の施工方法について説明する。
図4(a)は、工場で建物ユニットや塀部材が製造される斜視図、(b)はこれらの部材が組み合わされて完成した塀付ユニット建物の斜視図である。
図4(a)に示すように、工場で建物ユニット2,2や塀3の各部材である、正面壁31、袖壁32、あるいは図示しない、屋根(庇)33、バルコニー床34等が製造され、施工現場に輸送される。
施工現場には、図4(b)に示すように、予め塀部分まで一体になされた基礎4が設けられており、この基礎4の上に建物ユニット2が左右上下に組み合わされてユニット建物1が形成され、併せて塀部材である袖壁32、正面壁31が同一基礎4上に立設され、建物ユニット2と袖壁32とが接合され、袖壁32と正面壁31とが接合されて、一体的に連結された塀を有するユニット建物1が完成する。
このように、建物ユニット2と同様に塀部材である正面壁31や袖壁32、屋根(庇)33、バルコニー床34等を製造し易い工場で製造し、これらを施工現場に運搬し、施工現場で、建物ユニット2及び袖壁32、正面壁31を据え付け、連結するだけで一体的に連結された塀を有するユニット建物を設けることができ、現場施工工数が少なく施工し易い。また、塀3とユニット建物1の基礎4は一体であるので塀3の強度が向上し、風等に対して強い塀となる。
また、袖壁32や正面壁には、建物本体1の外壁に合った化粧が施されているので、建物全体が調和のある外観を呈して極めて美麗である。
別の施工方法として、予め工場で建物ユニット2と塀3とが組み立てられており、施工現場では基礎4上に据付けるだけでよく、一体的に連結された塀を有するユニット建物1の施工方法について説明する。
図5(a)は、工場で一体的に連結された塀を有する建物ユニットや塀部材が製造される斜視図、(b)はこれらの部材が組み合わされて完成した一体的に連結された塀を有するユニット建物の斜視図である。
図5(a)に示すように、工場で建物ユニット2と袖壁32とが予め組み立てられた塀付建物ユニット2a,2b及び建物ユニット2や、正面壁31,31等の部材が製造され、施工現場に輸送される。
施工現場には、図5(b)に示すように、予め塀部分まで一体になされた基礎4が設けられており、この基礎4の上に建物ユニット2及び袖壁32付建物ユニット2a,2bが左右上下に組み合わされてユニット建物1aが形成され、袖壁32と正面壁31とが接合されて、一体的に連結された塀を有するユニット建物1aが完成する。
このように、建物ユニット2や袖壁付建物ユニット2a,2bと同様に塀部材である正面壁31を製造し易い工場で製造し、これらを施工現場に運搬し、施工現場で、建物ユニット2及びや袖壁付建物ユニット2a,2b、正面壁31を据え付け、連結するだけで一体的に連結された塀を有するユニット建物1aを設けることができ、現場施工工数が少なく施工し易い。また、塀3とユニット建物1aの基礎4は一体であるので塀3の強度が向上し、風等に対して強い塀となる。
また、袖壁32や正面壁には、ユニット建物本体1aの外壁に合った化粧が施されているので、建物全体が調和のある外観を呈して極めて美麗である。
この実施例はユニット建物が壁式の場合の施工方法についての説明である。
図6(a)は、工場で壁式の建物ユニットや塀部材が製造される斜視図、(b)はこれらの部材が組み合わされて完成した塀付ユニット建物の斜視図、(c)は図6(b)のB部を拡大して示す斜視図である。
図6(a)に示すように、工場で壁式建物ユニット2c,2cや塀3cの各部材である、正面壁パネル31C、袖壁パネル32C、あるいは図示しない、屋根(庇)33c、バルコニー床34c等が製造され、施工現場に輸送される。尚、壁式建物ユニット2cは床パネル21cの互いにコの字状をなす3つの周縁部のそれぞれに壁パネル22a,22b,22cを立設して構成されたものである。壁パネル22a〜22cは、壁枠組み25の両面に壁面材26を取付けて構成される。床パネル21cと壁パネル22a〜22cとは、釘、ボルト等にて接合される。
施工現場には、図6(b)に示すように、予め塀部分まで一体になされた基礎4が設けられており、この基礎4の上に壁式建物ユニット2cが左右上下に組み合わされてユニット建物1cが形成され、併せて塀部材である袖壁32c、正面壁31cが同一基礎4上に立設され、建物ユニット2cと袖壁32cとが接合され、袖壁32cと正面壁31cとが接合されて、一体的に連結された塀を有するユニット建物1cが完成する。
図6(c)は、壁式建物ユニット2cと袖壁パネル32cとの接合構造を示しており、施工現場にて、壁式建物ユニット2cの耐力壁である壁パネル22a(22b)の壁枠組み25の上端部と袖壁パネル32cの壁枠組み25の上端部との間を接合プレート9を
架け渡し、釘91で固定する。更に接合プレート9の両側で干渉しない位置にかすがい状の接合部材52を配設する。
このように、壁式建物ユニット2cと同様に塀部材である正面壁31cや袖壁32c、不図示の屋根(庇)33c、バルコニー床34c等を製造し易い工場で製造し、これらを施工現場に運搬し、施工現場で、建物ユニット2c及び袖壁32c、正面壁31cを据え付け、接合プレート9や接合部材52により、固定することにより塀3cの強度が向上し、一体的に連結された塀3cを有する壁式ユニット建物1cを設けることができる。また、現場施工工数が少なく施工し易い。さらに、塀3cとユニット建物1cの基礎4は一体であるので塀3cの強度が更に向上し、風等に対して強い塀となる。
また、袖壁32cや正面壁31cには、建物本体1cの外壁に合った化粧が施されているので、建物全体が調和のある外観を呈して極めて美麗である。
以上、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。例えば、上記施工方法においては、建物ユニット2と袖壁32が予め工場で組み立てられる例を示したが、建物ユニット2と袖壁32と正面壁31の3部材が予め工場で組み立てられて、施工現場では据付けるだけで塀付ユニット建物1が出来上がるようになされていてもよい。この場合には現場施工工数は極めて少なくて済み、より施工しやすい。
本発明の一実施例を示すもので、(a)は、一体的に連結された塀を有するユニット建物の斜視図、(b)は(a)の平面を示す模式図である。本発明の一実施例を示すもので、建物の斜視図である。 (a)は2階部分まで袖壁(塀)を有するユニット建物の斜視図、(b)は2階部分まで袖壁の上部に屋根(庇)を有するユニット建物の斜視図、(c)は2階部分まで袖壁を有し、2階の床レベルにバルコニー床を有するユニット建物の斜視図、(d)2階部分まで袖壁を有し、その正面に正面壁(塀)を有するユニット建物の斜視図である。 (a)は一体的に連結された塀を有するユニット建物の斜視図、(b)は(a)のA部を拡大して示す平面図、(c)はA部を拡大して示す斜視図である。 (a)は、工場で建物ユニットや塀部材が製造される斜視図、(b)はこれらの部材が組み合わされて完成した一体的に連結された塀を有するユニット建物の斜視図である。 (a)は、工場で塀付建物ユニットや塀部材が製造される斜視図、(b)はこれらの部材が組み合わされて完成した一体的に連結された塀を有するユニット建物の斜視図である。 (a)は、工場で壁式の建物ユニットや塀部材が製造される斜視図、(b)はこれらの部材が組み合わされて完成した塀付ユニット建物の斜視図、(c)は(b)のB部を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
1,1c ユニット建物
2,2c 建物ユニット
3,3c 塀
31,31c 正面壁
32,32a,32b、32c 袖壁
322 取付金具
33,33c 屋根(庇)
34,34c バルコニー床
4 基礎
5 柱
51 取付受け金具
52 接合部材
6 ジョイントピース
7 梁
8 外壁
9 接合プレート

Claims (6)

  1. 複数の建物ユニットを水平方向及び上下方向に組み合わせてなるユニット建物において、ユニット建物の本体壁面に直角になるように塀となる袖壁が立設され、その本体壁面の正面に正面壁がこの袖壁に、正面壁と袖壁とを略直角にした状態にして、連結されていることを特徴とするユニット建物。
  2. 前記ユニット建物又は袖壁には予め立設するための取付金具が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のユニット建物。
  3. 前記袖壁は2階分の高さであり、また袖壁の上部に屋根又はバルコニーの床を設けることが可能となされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のユニット建物。
  4. 前記ユニット建物の基礎と前記袖壁の基礎とは一体になされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のユニット建物において、前記ユニット建物を形成する建物ユニットと前記袖壁とが現場にて組み合わされることを特徴とするユニット建物の施工方法。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のユニット建物において、前記ユニット建物を形成する建物ユニットと前記袖壁とが予め工場にて組み合わされていることを特徴とするユニット建物の施工方法。
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